JP4710224B2 - 電界効果型トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

電界効果型トランジスタ及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、電界効果型トランジスタ及びその製造方法、より詳しくは、チャネル形成領域が有機半導体材料層から構成された電界効果型トランジスタ及びその製造方法に関する。
現在、多くの電子機器に用いられているシリコン系MOS型電界効果トランジスタは、シリコン半導体基板にSiから成るチャネル形成領域が形成され、チャネル形成領域の上方にSiO2から成るゲート絶縁膜を介して例えば金(Au)層/チタン(Ti)層の積層構造を有するゲート電極が配置された構成となっている。このようなMOS型電界効果トランジスタの製造には、非常に高価な半導体装置の製造装置が使用されており、半導体装置の製造コストの低減が強く望まれている。そこで、近年、スピンコート法、印刷技術、スプレー法等の真空技術を用いないプロセスにより形成が可能な有機半導体材料をチャネル形成領域に用いた所謂有機トランジスタの研究開発が注目を集めている。このような有機トランジスタは、例えば、特開平10−270712や特開2000−269515から公知である。
特開平10−270712 特開2000−269515
ところで、映像デバイスをはじめとして、多くの電子機器に組み込まれることが要求されているが故に、有機トランジスタには長時間の安定動作が必要とされる。しかしながら、チャネル形成領域を構成する有機半導体材料の中には、大気中の水蒸気(水分)の存在に起因して特性が変化若しくは劣化してしまうものがある。
シリコン系MOS型電界効果トランジスタにあっては、所謂パッシベーション膜として、下からSiO2層、SiN層の多層構成が屡々用いられている。しかしながら、本発明者が調べた限りでは、有機トランジスタにおいて、このような多層のパッシベーション膜は使用されていない。
従って、本発明の目的は、大気中の水蒸気(水分)の存在に起因して特性が変化若しくは劣化することを抑制し得る構造を有する電界効果型トランジスタ、及び、係る電界効果型トランジスタの製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の第1の態様に係る電界効果型トランジスタは、
(A)基体上に形成されたゲート電極、
(B)ゲート電極上に形成されたゲート絶縁膜、
(C)ゲート絶縁膜上に形成されたソース/ドレイン電極、及び、
(D)ソース/ドレイン電極間であって、ゲート絶縁膜上に形成された有機半導体材料層から成るチャネル形成領域、
を備えた電界効果型トランジスタであって、
少なくともチャネル形成領域の上には保護層が形成されており、
該保護層は、少なくとも、吸湿性を有する層、及び、耐湿性を有する層の積層構造を有することを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明の第2の態様に係る電界効果型トランジスタは、
(A)基体上に形成されたゲート電極、
(B)ゲート電極上に形成されたゲート絶縁膜、
(C)ゲート絶縁膜上に形成された有機半導体材料層から成るチャネル形成領域、及び、
(D)有機半導体材料層上に形成されたソース/ドレイン電極、
を備えた電界効果型トランジスタであって、
少なくともチャネル形成領域の上には保護層が形成されており、
該保護層は、少なくとも、吸湿性を有する層、及び、耐湿性を有する層の積層構造を有することを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明の第1の態様に係る電界効果型トランジスタの製造方法は、
(a)基体上にゲート電極を形成する工程と、
(b)ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
(c)ゲート絶縁膜上にソース/ドレイン電極を形成する工程と、
(d)ソース/ドレイン電極間であって、ゲート絶縁膜上に有機半導体材料層から成るチャネル形成領域を形成する工程と、
(e)少なくともチャネル形成領域の上に保護層を形成する工程、
を具備した電界効果型トランジスタの製造方法であって、
該保護層は、少なくとも、吸湿性を有する層、及び、耐湿性を有する層の積層構造を有することを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明の第2の態様に係る電界効果型トランジスタの製造方法は、
(a)基体上にゲート電極を形成する工程と、
(b)ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
(c)ゲート絶縁膜上に有機半導体材料層を形成する工程と、
(d)有機半導体材料層上にソース/ドレイン電極を形成し、該ソース/ドレイン電極の間に位置する該有機半導体材料層の部分から成るチャネル形成領域を得る工程と、
(e)少なくともチャネル形成領域の上に保護層を形成する工程、
を具備した電界効果型トランジスタの製造方法であって、
該保護層は、少なくとも、吸湿性を有する層、及び、耐湿性を有する層の積層構造を有することを特徴とする。
本発明の第1の態様若しくは第2の態様に係る電界効果型トランジスタ、あるいは又、本発明の第1の態様若しくは第2の態様に係る電界効果型トランジスタの製造方法(以下、これらを総称して、単に、本発明と呼ぶ)において、「吸湿性」及び「耐湿性」は相対的な概念であり、同一の境に置かれたとき、吸湿性を有する層の方が耐湿性を有する層よりも水分(水蒸気)をより多く吸収するという意味で、「吸湿性を有する層」及び「耐湿性を有する層」という用語を使用する。即ち、「吸湿性を有する層」とは、「耐湿性を有する層」よりも水分(水蒸気)を吸収し易い層(易水分吸収層)、あるいは、水分(水蒸気)を透過し易い層(易水分透過層)を意味する。言い換えれば、「耐湿性を有する層」とは、「吸湿性を有する層」よりも水分(水蒸気)を吸収し難い層(難水分吸収層)、あるいは、水分(水蒸気)を透過し難い層(難水分透過層)を意味する。
本発明において、保護層は、チャネル形成領域側から、吸湿性を有する層、及び、耐湿性を有する層の2層積層構造を有する構成とすることが好ましく、あるいは又、チャネル形成領域側から、耐湿性を有する層、吸湿性を有する層、及び、耐湿性を有する層(この耐湿性を有する層を構成する材料は、下層に位置する耐湿性を有する層を構成する材料と同じであってもよいし、異なっていてもよい)の3層積層構造を有する構成とすることが好ましく、あるいは又、吸湿性を有する層、耐湿性を有する層、及び、この耐湿性を有する層を構成する材料とは異なる材料から構成された耐湿性を有する層の3層積層構造を有する構成とすることが好ましい。
本発明において、吸湿性を有する層を、無機材料から構成することができ、具体的には、吸湿性を有する層を、SiOX系材料やAl23といった無機材料から構成することができる。吸湿性を有する層の形成方法は、吸湿性を有する層を構成する材料に依存するが、真空蒸着法やスパッタリング法に例示される物理的気相成長法(PVD法);各種の化学的気相成長法(CVD法);スピンコート法;スクリーン印刷法やインクジェット印刷法といった印刷法;エアドクタコーター法、ブレードコーター法、ロッドコーター法、ナイフコーター法、スクイズコーター法、リバースロールコーター法、トランスファーロールコーター法、グラビアコーター法、キスコーター法、キャストコーター法、スプレーコーター法、スリットオリフィスコーター法、カレンダーコーター法、浸漬法といった各種コーティング法;スタンプ法;リフトオフ法;シャドウマスク法;及び、スプレー法の内のいずれかを挙げることができる。
尚、SiOX系材料として、二酸化シリコン(SiO2)、BPSG、PSG、BSG、AsSG、PbSG、酸化窒化シリコン(SiON)、SOG(スピンオングラス)、低誘電率SiOX系材料(例えば、ポリアリールエーテル、シクロパーフルオロカーボンポリマー及びベンゾシクロブテン、環状フッ素樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、フッ化アリールエーテル、フッ化ポリイミド、アモルファスカーボン、有機SOG)を例示することができる。
また、本発明において、耐湿性を有する層を、無機材料又は有機材料から構成することができ、具体的には、耐湿性を有する層を、SiNxといった無機材料から構成することもできるし、低吸収性(耐湿性)のエポキシ系樹脂(ジクロペンタ系エポキシ樹脂の一種であるDCPDや、オクソクレゾールノボラック系エポキシ樹脂)といった有機材料から構成することもできる。あるいは又、耐湿性を有する層を、無機材料と有機材料の混合材料から構成することもでき、具体的には、無機材料としてSiNxを挙げることができ、有機材料として前述のエポキシ系樹脂を挙げることができる。耐湿性を有する層の形成方法は、耐湿性を有する層を構成する材料に依存するが、真空蒸着法やスパッタリング法に例示されるPVD法;各種のCVD法;スピンコート法;スクリーン印刷法やインクジェット印刷法といった印刷法;上述した各種コーティング法;スタンプ法;リフトオフ法;シャドウマスク法;及び、スプレー法の内のいずれかを挙げることができる。
本発明において、有機半導体材料層を構成する有機半導体材料として、2,3,6,7−ジベンゾアントラセン(ペンタセンとも呼ばれる)、C99(ベンゾ[1,2−c;3,4−c’;5,6−c”]トリス[1,2]ジチオール−1,4,7−トリチオン)、C24146(アルファ−セキシチオフェン)、銅フタロシアニンで代表されるフタロシアニン、フラーレン(C60)、テトラチオテトラセン(C1884)、テトラセレノテトラセン(C188Se4)、テトラテルルテトラセン(C188Te4)、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリスチレンスルホン酸[PEDOT/PSS]を挙げることができる。尚、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)の構造式(1)、ポリスチレンスルホン酸の構造式(2)を図5に示す。
あるいは又、有機半導体材料として、例えば、以下に例示する複素環式共役系導電性高分子及び含ヘテロ原子共役系導電性高分子を用いることができる。尚、構造式中、「R」,「R’」はアルキル基(Cn2n+1)を意味する。
[複素環式共役系導電性高分子]
ポリピロール[図5の構造式(3)参照]
ポリフラン[図5の構造式(4)参照]
ポリチオフェン[図5の構造式(5)参照]
ポリセレノフェン[図5の構造式(6)参照]
ポリテルロフェン[図5の構造式(7)参照]
ポリ(3−アルキルチオフェン)[図5の構造式(8)参照]
ポリ(3−チオフェン−β−エタンスルホン酸)[図5の構造式(9)参照]
ポリ(N−アルキルピロール)[図6の構造式(10)参照]
ポリ(3−アルキルピロール)[図6の構造式(11)参照]
ポリ(3,4−ジアルキルピロール)[図6の構造式(12)参照]
ポリ(2,2’−チエニルピロール)[図6の構造式(13)参照]
[含ヘテロ原子共役系導電性高分子]
ポリアニリン[図6の構造式(14)参照]
ポリ(ジベンゾチオフェンスルフィド)[図6の構造式(15)参照]
あるいは又、有機半導体材料として、共役結合を有する有機半導体分子であって、分子の両端にチオール基(SH)、アミノ基(−NH2)、イソシアノ基(−NC)、チオアセトキシル基(−SCOCH3)又はカルボキシ基(−COOH)を有する材料であることが望ましく、より具体的には、有機半導体材料として、以下の材料を例示することができる。
4,4’−ビフェニルジチオール[図7の構造式(16)参照]
4,4’−ジイソシアノビフェニル[図7の構造式(17)参照]
4,4’−ジイソシアノ−p−テルフェニル[図7の構造式(18)参照]
2,5−ビス(5’−チオアセチル−2’−チオフェニル)チオフェン[図7の構造式(19)参照]

有機半導体材料層の形成方法として、有機半導体材料層を構成する材料にも依るが、真空蒸着法やスパッタリング法に例示されるPVD法;各種のCVD);スピンコート法;スクリーン印刷法やインクジェット印刷法といった印刷法;上述した各種コーティング法;スタンプ法;リフトオフ法;シャドウマスク法;及び、スプレー法の内のいずれかを挙げることができる。
ゲート絶縁膜を構成する材料として、SiO2、SiN、SiON、スピン・オン・グラス(SOG)、金属酸化物高誘電絶縁膜にて例示される無機系絶縁材料だけでなく、ポリメチルメタクリレート(PMMA)やポリビニルフェノール(PVP)、ポリビニルアルコール(PVA)にて例示される有機系絶縁材料を挙げることができるし、これらの組み合わせを用いることもできる。また、ゲート絶縁膜の形成方法として、真空蒸着法やスパッタリング法に例示されるPVD法;各種のCVD法;スピンコート法;スクリーン印刷法やインクジェット印刷法といった印刷法;上述した各種コーティング法;浸漬法;キャスティング法;及び、スプレー法の内のいずれかを挙げることができる。
あるいは又、ゲート絶縁膜を、ゲート電極の表面を酸化あるいは窒化することによって形成することができるし、ゲート電極の表面に酸化膜や窒化膜を成膜することで得ることもできる。ゲート電極の表面を酸化する方法として、ゲート電極を構成する材料にも依るが、O2プラズマを用いた酸化法、陽極酸化法を例示することができる。また、ゲート電極の表面を窒化する方法として、ゲート電極を構成する材料にも依るが、N2プラズマを用いた窒化法を例示することができる。あるいは又、例えば、Au電極に対しては、一端をメルカプト基で修飾された直鎖状炭化水素のように、ゲート電極と化学的に結合を形成し得る官能基を有する絶縁性分子によって、浸漬法等の方法で自己組織的にゲート電極表面を被覆することで、ゲート電極の表面に絶縁膜を形成することもできる。
ゲート電極やソース/ドレイン電極を構成する材料として、白金(Pt)、金(Au)、パラジウム(Pd)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、銅(Cu)、チタン(Ti)、インジウム(In)、錫(Sn)等の金属、あるいは、これらの金属元素を含む合金、これらの金属から成る導電性粒子、これらの金属を含む合金の導電性粒子を挙げることができるし、これらの元素を含む層の積層構造とすることもできる。更には、ゲート電極やソース/ドレイン電極を構成する材料として、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリスチレンスルホン酸[PEDOT/PSS]といった有機材料を挙げることもできるし、上述した各種の導電性高分子を挙げることもできる。ゲート電極やソース/ドレイン電極の形成方法として、これらを構成する材料にも依るが、真空蒸着法やスパッタリング法に例示されるPVD法;MOCVD法を含む各種のCVD法;スピンコート法;スクリーン印刷法やインクジェット印刷法といった印刷法;上述した各種コーティング法;リフトオフ法;シャドウマスク法;電解メッキ法や無電解メッキ法あるいはこれらの組合せといったメッキ法;及び、スプレー法の内のいずれかと、必要に応じてパターニング技術との組合せを挙げることができる。
基体として、各種ガラス基板や、表面に絶縁層が形成された各種ガラス基板、石英基板、表面に絶縁層が形成された石英基板、表面に絶縁層が形成されたシリコン基板を挙げることができる。更には、基体として、ポリエーテルスルホン(PES)やポリイミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート(PET)に例示される高分子材料から構成されたプラスチック・フィルムやプラスチック・シート、プラスチック基板を挙げることができ、このような可撓性を有する高分子材料から構成された基体を使用すれば、例えば曲面形状を有するディスプレイ装置や電子機器への電界効果型トランジスタの組込みあるいは一体化が可能となる。
本発明にあっては、少なくともチャネル形成領域の上に形成された保護層は、少なくとも、吸湿性を有する層、及び、耐湿性を有する層の積層構造を有するので、大気中の水分(水蒸気)が電界効果型トランジスタの内部(より具体的には、チャネル形成領域)へ侵入することは、耐湿性を有する層によって阻止される。また、万が一、大気中の水分(水蒸気)が電界効果型トランジスタの内部に侵入したとしても、即ち、例えばコンタクトホール等を経由して大気中の水分(水蒸気)が電界効果型トランジスタの内部に侵入したとしても、水分(水蒸気)がチャネル形成領域に到達することは、吸湿性を有する層によって阻止される。従って、本発明の電界効果型トランジスタあるいはその製造方法によって得られた電界効果型トランジスタは、大気中の水分(水蒸気)の存在に起因して特性が変化若しくは劣化してしまうことが抑制され、長時間の安定動作を達成することができる。
以下、図面を参照して、実施例に基づき本発明を説明する。
実施例1は、本発明の第1の態様に係る電界効果型トランジスタ(以下、FETと略称する)、及び、その製造方法に関する。
実施例1のFETは、図3の(C)に模式的な一部断面図を示すように、所謂ボトムゲート型のFET(より具体的には、薄膜トランジスタ,TFT)であり、且つ、ボトムコンタクト型のTFTであり、
(A)基体11上に形成されたゲート電極12、
(B)ゲート電極12上に形成されたゲート絶縁膜13、
(C)ゲート絶縁膜13上に形成されたソース/ドレイン電極14、及び、
(D)ソース/ドレイン電極14間であって、ゲート絶縁膜13上に形成された有機半導体材料層15から成るチャネル形成領域16、
を備えている。
そして、少なくともチャネル形成領域16の上(より具体的には、全面)には保護層が形成されており、この保護層は、チャネル形成領域側から、吸湿性を有する層(以下、便宜上、吸湿層17と呼ぶ)、及び、耐湿性を有する層(以下、便宜上、耐湿層18と呼ぶ)の2層積層構造を有する。
ここで、実施例1のFETにおいて、基体11はポリエーテルスルホン(PES)から成り、ゲート電極12及びソース/ドレイン電極14は金(Au)層から成り、ゲート絶縁膜13はSiO2から成り、有機半導体材料層15は、2,3,6,7−ジベンゾアントラセン(ペンタセンとも呼ばれる)から成る。また、吸湿層17はSiOX系材料(より具体的には、酸化シリコン,SiOX)から成り、耐湿層18は窒化シリコン(SiNx)から成る。
以下、支持体等の模式的な一部断面図である図1の(A)〜(D)、図2の(A)〜(C)、図3の(A)〜(C)を参照して、実施例1のFETの製造方法を説明する。
[工程−100]
先ず、基体上にゲート電極を形成する。具体的には、シリコン基板から成る支持体10に接着されたポリエーテルスルホン(PES)から成る基体11上に、レジスト層21に基づきゲート電極形成用のパターンを形成する(図1の(A)参照)。
次いで、密着層としてのTi層、ゲート電極12としてのAu層を、基体11及びレジスト層21上に真空蒸着法によって形成する(図1の(B)参照)。図面においては、密着層の図示を省略した。蒸着を行う際、基体11が接着されている支持体10は温度を調整することができる支持体ホルダー(図示せず)に載置されており、蒸着中の支持体温度の上昇を抑制することができるので、基体11の変形を最小限に抑えた成膜を行うことができる。
その後、リフトオフ法によりレジスト層21を除去することで、ゲート電極12を得ることができる(図1の(C)参照)。
[工程−110]
次に、ゲート電極12上を含む基体11上にゲート絶縁膜13を形成する(図1の(D)参照)。具体的には、SiO2から成るゲート絶縁膜13を、スパッタリング法に基づき、ゲート電極12及び基体11上に形成する。ゲート絶縁膜13の成膜を行う際、ゲート電極12の一部をハードマスクで覆うことによって、ゲート電極12の取出部をフォトリソグラフィ・プロセス無しで形成することができる。また、ゲート絶縁膜13の成膜時、基体11が接着されている支持体10は温度を調整することができる支持体ホルダー(図示せず)に載置されており、SiO2の成膜中の支持体温度の上昇を抑制することができるので、基体11の変形を最小限に抑えた成膜を行うことができる。
[工程−120]
次に、ゲート絶縁膜13上にソース/ドレイン電極14を形成する。具体的には、全面に、レジスト層22に基づきソース/ドレイン電極形成用のパターンを形成する(図2の(A)参照)。
次いで、密着層としてのTi層、ソース/ドレイン電極14としてのAu層を、ゲート絶縁膜13及びレジスト層22上に真空蒸着法によって形成する(図2の(B)参照)。図面においては、密着層の図示を省略した。蒸着を行う際、基体11が接着されている支持体10は温度を調整することができる支持体ホルダー(図示せず)に載置されており、蒸着中の支持体温度の上昇を抑制することができるので、基体11の変形を最小限に抑えた成膜を行うことができる。
その後、リフトオフ法によりレジスト層22を除去することで、ソース/ドレイン電極14を得ることができる(図2の(C)参照)。
[工程−130]
次に、ソース/ドレイン電極14間であって、ゲート絶縁膜13上に有機半導体材料層15から成るチャネル形成領域16を形成する。具体的には、ゲート電極12の一部及びソース/ドレイン電極14をハードマスクで覆った状態で、真空蒸着法に基づき、有機半導体材料であるペンタセンをゲート絶縁膜13上に形成する(図3の(A)参照)。これによって、ゲート電極12及びソース/ドレイン電極14の取出部をフォトリソグラフィ・プロセス無しで形成することができる。ペンタセンの蒸着を行う際、基体11が接着されている支持体10は温度を調整することができる支持体ホルダー(図示せず)に載置されており、蒸着中の支持体温度を所望の温度に確実に制御することができるので、グレイサイズが大きく、結晶性の良い有機半導体材料層15を形成することができる。ペンタセン薄膜の形成条件を以下の表1に例示する。
[表1]
[成膜可能な条件]
支持体温度:0〜200゜C
成膜速度 :0.01nm/秒〜1nm/秒
圧力 :10-5Pa〜10-3Pa
[典型的な成膜条件]
支持体温度:60゜C
成膜速度 :0.05nm/秒
圧力 :1×10-4Pa
[工程−140]
次いで、少なくともチャネル形成領域16の上に保護層を形成する。具体的には、全面にSiOXから成る吸湿層17をスパッタリング法にて成膜した後、吸湿層17上にSiNxから成る耐湿層18をスパッタリング法にて成膜する。こうして、図3の(B)に示す構造を得ることができる。ここで、SiOXから成る吸湿層17の成膜時、適切なRFパワー、スパッタリングチャンバーに導入するアルゴンガスと酸素ガスの流量比、成膜圧力を適切に選択することで、有機半導体材料層15に対するダメージが低く、且つ、高抵抗の吸湿層17を形成することができる。また、SiNxから成る耐湿層18の成膜時、適切なRFパワー、スパッタリングチャンバーに導入するアルゴンガスと窒素ガスの流量比、成膜圧力を適切に選択することで、有機半導体材料層15に対するダメージが低く、且つ、高抵抗の吸湿層17を形成することができる。尚、これらの保護層の成膜を行う際に、ゲート電極12及びソース/ドレイン電極14の一部をハードマスクで覆えば、ゲート電極12及びソース/ドレイン電極14の取出部をフォトリソグラフィ・プロセス無しで形成することができる。SiOXから成る吸湿層17の成膜条件を以下の表2に例示し、SiNxから成る耐湿層18の成膜条件を以下の表3に例示する。
[表2]
[スパッタリング法によるSiOXから成る吸湿層17の成膜条件]
支持体温度 :25゜C
成膜速度 :0.2nm/秒
圧力 :0.5Pa
プロセスガス:Ar/O2=30/10sccm
RFパワー :600W
[表3]
[SiNxから成る耐湿層18の成膜条件]
支持体温度 :25゜C
成膜速度 :0.03nm/秒
圧力 :0.5Pa
プロセスガス:Ar/N2=40/5sccm
RFパワー :100W
[工程−150]
その後、ゲート電極12及びソース/ドレイン電極14の上方の吸湿層17及び耐湿層18の部分に開口部を形成し、これらの開口部内を含む耐湿層18上に配線材料層を形成し、この配線材料層をパターニングすることで、ゲート電極12に接続された配線19A、及びソース/ドレイン電極14に接続された配線19B,19Cを形成することができる(図3の(C))。こうして、実施例1のFETを得ることができる。
こうして得られたFETにおいては、耐湿性を有する層18によってチャネル形成領域16が覆われているため、水分(水蒸気)がチャネル形成領域16に直接吸着されることがない。また、開口部や他の部位から侵入してきた水分(水蒸気)は吸湿性を有する層17に捕捉される。従って、水分(水蒸気)がチャネル形成領域へ直接吸着されることがなく、結果として、長期間に亙り安定したFET動作を達成することが可能となる。
実施例2は、本発明の第2の態様に係るFET及びその製造方法に関する。
実施例2のFETは、図4の(C)に模式的な一部断面図を示すように、所謂ボトムゲート型のTFTであり、且つ、トップコンタクト型のTFTであり、
(A)基体11上に形成されたゲート電極12、
(B)ゲート電極12上に形成されたゲート絶縁膜13、
(C)ゲート絶縁膜13上に形成された有機半導体材料層15から成るチャネル形成領域16、及び、
(D)有機半導体材料層15上に形成されたソース/ドレイン電極14、
を備えている。
そして、少なくともチャネル形成領域16の上(より具体的には、全面)には保護層が形成されており、この保護層は、実施例1と同様に、チャネル形成領域側から、吸湿性を有する層(吸湿層17)、及び、耐湿性を有する層(耐湿層18)の2層積層構造を有する。
ここで、実施例2のFETにおいても、基体11はポリエーテルスルホン(PES)から成り、ゲート電極12及びソース/ドレイン電極14は金(Au)層から成り、ゲート絶縁膜13はSiO2から成り、有機半導体材料層15は、2,3,6,7−ジベンゾアントラセンから成る。また、吸湿層17はSiOX系材料(より具体的には、酸化シリコン,SiOX)から成り、耐湿層18は窒化シリコン(SiNx)から成る。
以下、支持体等の模式的な一部断面図である図4の(A)〜(C)を参照して、実施例2のFETの製造方法を説明する。
[工程−200]
先ず、実施例1の[工程−100]と同様の方法で、基体11上にゲート電極12を形成する。次いで、実施例1の[工程−110]と同様の方法で、ゲート電極12上を含む基体11上にゲート絶縁膜13を形成する。
[工程−210]
その後、実施例1の[工程−130]と同様の方法で、ゲート絶縁膜13上に有機半導体材料層15を形成する(図4の(A)参照)。具体的には、ゲート電極12の一部をハードマスクで覆った状態で、真空蒸着法に基づき、有機半導体材料であるペンタセンをゲート絶縁膜13上に形成する。ペンタセン薄膜の形成条件は表1と同様とすればよい。
[工程−220]
次いで、有機半導体材料層15上にソース/ドレイン電極14を形成する(図4の(B)参照)。具体的には、密着層としてのTi層、ソース/ドレイン電極14としてのAu層を有機半導体材料層15上に真空蒸着法によって形成する。尚、Ti層及びAu層の成膜を行う際、有機半導体材料層15の一部をハードマスクで覆うことによって、フォトリソグラフィ・プロセス無しでソース/ドレイン電極14を形成することができるし、有機半導体材料層15に損傷が発生することを確実に防止することができる。図面においては、密着層の図示を省略した。こうして、ソース/ドレイン電極14の間に位置する有機半導体材料層15の部分から成るチャネル形成領域16を得ることができる。蒸着を行う際、基体11が接着されている支持体10は温度を調整することができる支持体ホルダー(図示せず)に載置されており、蒸着中の支持体温度の上昇を抑制することができるので、基体11の変形を最小限に抑えた成膜を行うことができる。
[工程−230]
次いで、少なくともチャネル形成領域16の上に保護層を形成する。具体的には、全面にSiOXから成る吸湿層17をスパッタリング法にて成膜した後、吸湿層17上にSiNxから成る耐湿層18をスパッタリング法にて成膜する。こうして、図4の(C)に示す構造を得ることができる。
[工程−240]
その後、ゲート電極12及びソース/ドレイン電極14の上方の吸湿層17及び耐湿層18の部分に開口部を形成し、これらの開口部内を含む耐湿層18上に配線材料層を形成し、この配線材料層をパターニングすることで、ゲート電極12に接続された配線19A、及びソース/ドレイン電極14に接続された配線19B,19Cを形成することができる。こうして、実施例2のFETを得ることができる。
こうして得られたFETにおいては、耐湿性を有する層18によってチャネル形成領域16が覆われているため、水分(水蒸気)がチャネル形成領域16に直接吸着されることがない。また、開口部や他の部位から侵入してきた水分(水蒸気)は吸湿性を有する層17に捕捉される。従って、水分(水蒸気)がチャネル形成領域へ直接吸着されることがなく、結果として、長期間に亙り安定したFET動作を達成することが可能となる。
以上、本発明を、好ましい実施例に基づき説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例1及び実施例2においては、保護層を2層構成としたが、その代わりに、チャネル形成領域側から、例えばSiNxから成る耐湿性を有する層、例えばSiOX系材料から成る吸湿性を有する層、及び、例えばSiNxから成る耐湿性を有する層の3層積層構造を有する構成とすることもできるし、例えばSiOX系材料から成る吸湿性を有する層、例えばSiNxから成る耐湿性を有する層、及び、例えばエポキシ系樹脂から成る耐湿性を有する層の3層積層構造を有する構成とすることもできる。また、吸湿性を有する層を、例えばスパッタリング法にて成膜されたAl23から構成することもできる。一方、耐湿性を有する層を、スピンコート法にて成膜されたエポキシ系樹脂層から構成することもできる。
有機半導体材料層の形成を、真空蒸着法のみならず、スパッタリング法、化学的気相成長法、スピンコート法、印刷法、又は、スプレー法にて行うこともできる。例えば、有機半導体材料層をPEDOT/PSSからスピンコート法に基づき形成する場合の条件として、7000rpm、30秒の条件を例示することができる。
本発明のFETを、ディスプレイ装置や各種の電子機器に適用、使用する場合、基体に多数のFETを集積したモノリシック集積回路としてもよいし、各FETを切断して個別化し、ディスクリート部品として使用してもよい。
図1の(A)〜(D)は、実施例1の電界効果型トランジスタの製造方法を説明するための支持体等の模式的な一部断面図である。 図2の(A)〜(C)は、図1の(D)に引き続き、実施例1の電界効果型トランジスタの製造方法を説明するための支持体等の模式的な一部断面図である。 図3の(A)〜(C)は、図2の(C)に引き続き、実施例1の電界効果型トランジスタの製造方法を説明するための支持体等の模式的な一部断面図である。 図4の(A)〜(C)は、実施例2の電界効果型トランジスタの製造方法を説明するための支持体等の模式的な一部断面図である。 図5は、本発明における使用に適した高分子材料の構造式を例示したものである。 図6は、本発明における使用に適した高分子材料の構造式を例示したものである。 図7は、本発明における使用に適した高分子材料の構造式を例示したものである。
符号の説明
10・・・支持体、11・・・基体、12・・・ゲート電極、13・・・ゲート絶縁膜、14・・・ソース/ドレイン電極、15・・・有機半導体材料層、16・・・チャネル形成領域、17・・・吸湿層(吸湿性を有する層)、18・・・耐湿層(耐湿性を有する層)、19A,19B,19C・・・配線、21,22・・・レジスト層

Claims (20)

  1. (A)基体上に形成されたゲート電極、
    (B)ゲート電極上に形成されたゲート絶縁膜、
    (C)ゲート絶縁膜上に形成されたソース/ドレイン電極、及び、
    (D)ソース/ドレイン電極間であって、ゲート絶縁膜上に形成された有機半導体材料層から成るチャネル形成領域、
    を備えた電界効果型トランジスタであって、
    少なくともチャネル形成領域の上には保護層が形成されており、
    保護層は、チャネル形成領域側から、少なくとも、第1層、及び、第1層よりも水分を吸収し難い、若しくは、水分を透過し難い第2層の積層構造を有し、
    保護層を貫通し、ゲート電極に接続されたコンタクトホール、及び、ソース/ドレイン電極に接続されたコンタクトホールを備え、
    コンタクトホールとチャネル形成領域との間には第1層が存在し、以て、コンタクトホールを経由して侵入した水分がチャネル形成領域に到達することが第1層によって阻止されることを特徴とする電界効果型トランジスタ。
  2. (A)基体上に形成されたゲート電極、
    (B)ゲート電極上に形成されたゲート絶縁膜、
    (C)ゲート絶縁膜上に形成された有機半導体材料層から成るチャネル形成領域、及び、
    (D)有機半導体材料層上に形成されたソース/ドレイン電極、
    を備えた電界効果型トランジスタであって、
    少なくともチャネル形成領域の上には保護層が形成されており、
    保護層は、チャネル形成領域側から、少なくとも、第1層、及び、第1層よりも水分を吸収し難い、若しくは、水分を透過し難い第2層の積層構造を有し、
    保護層を貫通し、ゲート電極に接続されたコンタクトホール、及び、ソース/ドレイン電極に接続されたコンタクトホールを備え、
    コンタクトホールとチャネル形成領域との間には第1層が存在し、以て、コンタクトホールを経由して侵入した水分がチャネル形成領域に到達することが第1層によって阻止されることを特徴とする電界効果型トランジスタ。
  3. 前記保護層は、チャネル形成領域側から、第1層及び第2層の2層積層構造を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電界効果型トランジスタ。
  4. 前記保護層は、チャネル形成領域側から、第1層、第2層、及び、第層よりも水分を吸収し難い、若しくは、水分を透過し難い第3層の3層積層構造を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電界効果型トランジスタ。
  5. 前記第1層は、無機材料から成ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電界効果型トランジスタ。
  6. 前記第1層はSiOX系材料から成ることを特徴とする請求項5に記載の電界効果型トランジスタ。
  7. 前記第1層はAl23から成ることを特徴とする請求項5に記載の電界効果型トランジスタ。
  8. 前記第2層は、無機材料又は有機材料から成ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電界効果型トランジスタ。
  9. 前記第2層はSiNxから成ることを特徴とする請求項8に記載の電界効果型トランジスタ。
  10. 前記第2層はエポキシ系樹脂から成ることを特徴とする請求項8に記載の電界効果型トランジスタ。
  11. (a)基体上にゲート電極を形成する工程と、
    (b)ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    (c)ゲート絶縁膜上にソース/ドレイン電極を形成する工程と、
    (d)ソース/ドレイン電極間であって、ゲート絶縁膜上に有機半導体材料層から成るチャネル形成領域を形成する工程と、
    (e)少なくともチャネル形成領域の上に保護層を形成する工程、
    を具備した電界効果型トランジスタの製造方法であって、
    保護層は、チャネル形成領域側から、少なくとも、第1層、及び、第1層よりも水分を吸収し難い、若しくは、水分を透過し難い第2層の積層構造を有し、
    前記工程(e)の後、保護層を貫通し、ゲート電極に接続されたコンタクトホール、及び、ソース/ドレイン電極に接続されたコンタクトホールを形成する工程を備え、
    コンタクトホールとチャネル形成領域との間には第1層が存在し、以て、コンタクトホールを経由して侵入した水分がチャネル形成領域に到達することが第1層によって阻止されることを特徴とする電界効果型トランジスタの製造方法。
  12. (a)基体上にゲート電極を形成する工程と、
    (b)ゲート電極上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    (c)ゲート絶縁膜上に有機半導体材料層を形成する工程と、
    (d)有機半導体材料層上にソース/ドレイン電極を形成し、該ソース/ドレイン電極の間に位置する該有機半導体材料層の部分から成るチャネル形成領域を得る工程と、
    (e)少なくともチャネル形成領域の上に保護層を形成する工程、
    を具備した電界効果型トランジスタの製造方法であって、
    保護層は、チャネル形成領域側から、少なくとも、第1層、及び、第1層よりも水分を吸収し難い、若しくは、水分を透過し難い第2層の積層構造を有し、
    前記工程(e)の後、保護層を貫通し、ゲート電極に接続されたコンタクトホール、及び、ソース/ドレイン電極に接続されたコンタクトホールを形成する工程を備え、
    コンタクトホールとチャネル形成領域との間には第1層が存在し、以て、コンタクトホールを経由して侵入した水分がチャネル形成領域に到達することが第1層によって阻止されることを特徴とする電界効果型トランジスタの製造方法。
  13. 前記保護層は、チャネル形成領域側から、第1層及び第2層の2層積層構造を有することを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の電界効果型トランジスタの製造方法。
  14. 前記保護層は、チャネル形成領域側から、第1層、第2層、及び、第層よりも水分を吸収し難い、若しくは、水分を透過し難い第3層の3層積層構造を有することを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の電界効果型トランジスタの製造方法。
  15. 前記第1層は、無機材料から成ることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の電界効果型トランジスタの製造方法。
  16. 前記第1層はSiOX系材料から成ることを特徴とする請求項15に記載の電界効果型トランジスタの製造方法。
  17. 前記第1層はAl23から成ることを特徴とする請求項15に記載の電界効果型トランジスタの製造方法。
  18. 前記第2層は、無機材料又は有機材料から成ることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の電界効果型トランジスタの製造方法。
  19. 前記第2層はSiNxから成ることを特徴とする請求項18に記載の電界効果型トランジスタの製造方法。
  20. 前記第2層はエポキシ系樹脂から成ることを特徴とする請求項18に記載の電界効果型トランジスタの製造方法。
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