JPH0626763A - 回転真空乾燥装置 - Google Patents

回転真空乾燥装置

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JPH0626763A
JPH0626763A JP20720792A JP20720792A JPH0626763A JP H0626763 A JPH0626763 A JP H0626763A JP 20720792 A JP20720792 A JP 20720792A JP 20720792 A JP20720792 A JP 20720792A JP H0626763 A JPH0626763 A JP H0626763A
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rotary shaft
vacuum chamber
vacuum
dried
vacuum tank
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Koji Shimooki
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 異物やオイル分などにより被乾燥物を汚染さ
せないこと。 [構成] 中空回転軸27に固定された真空槽31と、
この中空回転軸27と同心的に内側に配設され、一端側
で真空槽31内と連通し、他端側で排気系に接続される
排気管20と、真空槽31の壁部に取りつけられた加熱
媒体導入側ジャケット5とから成り、中空回転軸27と
共に真空槽31を回転させ、内部の被乾燥材料を攪拌さ
せながら乾燥させるようにした回転真空乾燥装置におい
て、中空回転軸27の内空間を前記排気管20の前記他
端側と連通させ、前記一端側は前記中空回転軸27に形
成した連通口に一端を気密に固定させ、他端を前記真空
槽31の壁部に形成した連通口に気密に固定させた連結
管30を介して前記真空槽31内と連通させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転真空乾燥装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】図6は従来例の回転真空
乾燥装置を示すものであるが、図において装置全体は1
で示され、正面形状が八角形状を呈する真空槽2の、図
において上壁部には被乾燥材料、例えば医薬品としての
粉体を供給する供給口3及び図において下方には乾燥処
理を済ませた材料を排出するための排出口4を、それぞ
れ気密に覆蓋されて設けられている。又真空槽2の内壁
の二重構造として、ジャケット5が取りつけられてお
り、これらは水蒸気、温水あるいは加熱媒体を導入する
側と導出する側とに分けられている。真空槽2は、その
両端部で回転軸6、7により支持されており、これらは
軸受8、9で回転可能に支承されている。一方の軸受8
には、これと同心的に加熱媒体を導入するパイプ15及
び加熱媒体を導出するパイプ16が同心的に固定されて
いるが、これらは真空槽2の回転軸6、7の軸心に沿っ
て延びており、加熱媒体を導入させるパイプ15は加熱
媒体導入側ジャケット5に接続され、又、加熱媒体導出
パイプ16は導出側ジャケット5に接続されている。
【0003】他方の回転軸7も中空であり、この内側に
同心的に真空排気系に接続される排気パイプ10が配設
されており、この他端は真空槽2の一壁部に形成された
開口に気密に軸シール18を介して吸気口17を取り付
けている。これにはフィルターが付けられている。又架
台12上には真空槽2全体を回転するためのモータ13
が配設されており、この回転軸の一端に固定されたプー
リと回転軸7の外周壁に固定されたプーリとの間に巻装
されるベルト14を介して真空槽2を回転軸6、7の軸
心の周りに回転させる。
【0004】従来例の回転真空乾燥装置1は、以上のよ
うに構成されるのであるが、今、乾燥すべき材料として
粉粒状の医薬品とする。
【0005】供給口3を開放し、ここから上記医薬品を
投入する。このとき勿論、排出口4は気密に閉じられて
いる。排気パイプ10に接続された排気系を駆動させる
ことにより、真空槽2内は吸気口17を介して排気され
る。このとき吸気口17にはフィルターが取り付けられ
ているので、非常に微細な粉粒であっても、これが排気
系内へ吸い込まれることはない。
【0006】真空槽2、すなわち回転軸6、7は数r.
p.m.程度の速さで回転する。これにより真空槽2内
に供給された粉粒状の医薬品は攪拌されながら、排気系
の駆動により減圧下に置かれて、その水分の蒸発作用を
高め、又ジャケット5に通される加熱媒体により真空槽
2全体は加熱されるので、更に乾燥を攪拌と共に促進さ
せる。乾燥された医薬品は、図示するような定位置でモ
ータ13を停止させ、排出口4を開放して、ここから乾
燥した医薬品を外部に取り出すようにしている。
【0007】従来例の回転真空乾燥装置は以上のように
構成されるのであるが、真空槽2内には軸シール18が
配設されているので、例えばこれがオイルシールであれ
ば、オイル分が減圧下で蒸発し、医薬品を汚染するおそ
れがある。又、医薬品でなくても、異物混入を極端に嫌
う工業製品等に対しても軸シール18からオイル分やそ
の他の異物が発生することは望ましくない。
【0008】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上記問題に
鑑みてなされ、気密な軸シールを真空槽内に配設するこ
となく、異物やオイル分により被乾燥物を汚染すること
のない回転真空乾燥装置を提供することを目的とする。
【0009】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、中空回
転軸に固定された真空槽と、前記中空回転軸と同心的に
内側に配設され、一端側で前記真空槽内と連通し、他端
側で排気系に接続される排気管と、前記真空槽の壁部に
取りつけられた加熱手段とから成り、前記中空回転軸と
共に前記真空槽を回転させ、内部の被乾燥材料を攪拌さ
せながら乾燥させるようにした回転真空乾燥装置におい
て、前記中空回転軸の内空間を前記排気管の前記他端側
と連通させ、前記一端側は前記中空回転軸に形成した連
通口に一端を気密に固定させ、他端を前記真空槽の壁部
に形成した連通口に気密に固定させた連結管を介して前
記真空槽内と連通させていることを特徴とする回転真空
乾燥装置によって達成される。
【0010】
【作用】中空回転軸の内空間は排気管の他端側と連通し
ているので、これに接続される排気系により排気され
る。他方、中空回転軸に形成した連通口に固定されてい
る連結管の他端は真空槽内に位置しているので、上記排
気系の駆動により中空回転軸の内空間を介して真空槽内
部は減圧下におかれる。連結管は中空回転軸と共に回転
するので、従来用いていた気密軸シールは不要である。
従って真空槽内は気密な軸シールから減圧下及び加熱下
において発生する異物やガス成分はなく、被乾燥材料が
粉粒材状の医薬品であっても、これを汚染することな
く、極めて衛生的である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例による回転真空乾燥装
置について図1を参照して説明する。
【0012】なお図6に対応する部分については同一の
符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0013】本実施例の回転真空乾燥装置は全体として
21で示されるが、真空槽31の図において上壁部には
従来と同様、被乾燥材料を投入するための供給口3及び
図において下壁部には乾燥された材料を排出する材料排
出口4が設けられている。中空回転軸27の内空間は、
排気系に接続される排気管20の内空間と連通するよう
に連結管30の一端が接続されており、この他端は供給
口3に気密に接続されて、吸気口41が真空槽31のほ
ぼ中央部に位置して配設されている。この吸気口41は
従来の吸気口17に対応するものである。従ってフィル
ターを取り付けていてもよい。その他の構成は従来例と
同様である。
【0014】被乾燥材料を粉粒状の医薬品とし、これを
乾燥する場合には従来と同様に供給口3からこれを真空
槽31内に投入する。このとき、連結管30は、この蓋
に気密に取り付けられているが、この蓋の開閉を妨害し
ないように取り付けられているか、もしくはその都度、
離脱するようにしてもよい。
【0015】モータ13を駆動することにより、真空槽
31及び連結管30が中空回転軸27と共に回転する。
他方、排気管20に接続された排気系により真空槽31
内が減圧下におかれる。又ジャケット5には加熱媒体が
流される。これにより真空槽31内の医薬品は蒸発を促
進され、迅速に乾燥される。
【0016】本実施例によれば、真空槽31内には軸シ
ールを何ら配設していないので、減圧下に置かれてもガ
スや異物が発生することなく、医薬品は何ら汚染される
ことなく、従来と同様に迅速に乾燥される。
【0017】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0018】例えば図2に示すように、連結管30の形
状を変えて真空槽31の斜壁部分Aに気密に固定させる
ようにしてもよい。
【0019】又真空槽Qの形状が図3に示すように円筒
形状であってもよい。この場合にも連結管Lはこの形状
に応じて構成すればよく、その他、図4、図5に示すよ
うに円盤形状の真空槽Pにも本発明は適用可能である。
【0020】又以上の実施例では、被乾燥材料として粉
粒材料の医薬品を説明したが、勿論、粉粒状でなくて、
スラリー状であって、この水分を減少させて濃縮するよ
うな場合にも本発明は適用可能である。
【0021】又以上の実施例では真空を排気するための
連結管30のみを真空槽31に接続するようにしたが、
これに並列して真空槽内の被乾燥材料の乾燥後、これを
洗浄するための洗浄水を供給するパイプを同様に取り付
けてもよい。あるいは乾燥後の材料に何らかの他の材料
を配合するために、他の材料もしくは何らかのガスを供
給するための配管を並列して設けてもよい。
【0022】又真空槽底部に濾布を設けて、真空濾過装
置としても使用することができる。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の回転真空乾
燥装置によれば、減圧下においても何ら異物やオイル分
を発生することなく、被乾燥材料を汚染することがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による回転真空乾燥装置の
正面図である。
【図2】同変形例を示す正面図である。
【図3】他変形例を示す正面図である。
【図4】更に他変形例を示す正面図である。
【図5】同側面図である。
【図6】従来例の回転真空乾燥装置の正面図である。
【符号の説明】
21 回転真空乾燥装置 30 連結管 31 真空槽 41 吸気口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空回転軸に固定された真空槽と、前記
    中空回転軸と同心的に内側に配設され、一端側で前記真
    空槽内と連通し、他端側で排気系に接続される排気管
    と、前記真空槽の壁部に取りつけられた加熱手段とから
    成り、前記中空回転軸と共に前記真空槽を回転させ、内
    部の被乾燥材料を攪拌させながら乾燥させるようにした
    回転真空乾燥装置において、前記中空回転軸の内空間を
    前記排気管の前記他端側と連通させ、前記一端側は前記
    中空回転軸に形成した連通口に一端を気密に固定させ、
    他端を前記真空槽の壁部に形成した連通口に気密に固定
    させた連結管を介して前記真空槽内と連通させているこ
    とを特徴とする回転真空乾燥装置。
JP4207207A 1992-07-10 1992-07-10 回転真空乾燥装置 Expired - Lifetime JP2978006B2 (ja)

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