JP3521244B2 - 乾燥装置 - Google Patents

乾燥装置

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JP3521244B2
JP3521244B2 JP2000334355A JP2000334355A JP3521244B2 JP 3521244 B2 JP3521244 B2 JP 3521244B2 JP 2000334355 A JP2000334355 A JP 2000334355A JP 2000334355 A JP2000334355 A JP 2000334355A JP 3521244 B2 JP3521244 B2 JP 3521244B2
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佑輔 近藤
吉之 清水
雅博 橋本
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Toyo Kasei Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乾燥装置に関し、特
に化学品、薬品等の粉粒体の被乾燥物を収容加熱し、該
被乾燥物の溶媒を蒸発して乾燥させるための乾燥装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の粉粒体、液体等の乾燥装置として
は、次のようなものがある。
【0003】(イ)攪拌装置を有する縦型または横形の
固定された容器に被乾燥物を入れ、容器内に加熱乾燥ガ
スを通気させるか、または容器内を真空に減圧すること
により、被乾燥物を撹拌させつつ乾燥させる攪拌槽型乾
燥装置。
【0004】(ロ)被乾燥物を収容する容器が回転する
円筒型またはダブルコーン型の乾燥装置。この場合、回
転軸として設けられた加熱媒体供給用パイプおよび真空
パイプには回転継手が使用される。
【0005】(ハ)縦型円筒状容器等に被乾燥物を収容
し、乾燥ガスを通気する流動層または移動床式乾燥装
置。
【0006】(ニ)取替可能な容器に被乾燥物を静置収
容し、通気または真空下で乾燥する容器取替型乾燥装
置。
【0007】(ホ)取替可能なパレットに入れた液体を
真空容器内で凍結して乾燥する真空凍結乾燥装置。
【0008】(ヘ)取替可能な円筒型容器の両端に取付
けた回転継手から加熱ガスの供給と排気とが行われる流
動層乾燥室を傾斜回転させる乾燥装置。
【0009】このうち上記(イ)、(ロ)および(ハ)
の装置では、被乾燥物を収容する容器が乾燥装置に組込
まれており、装置のメンテナンス時以外は取り外すこと
のない構成とされている。従って、薬品、化学品などの
被乾燥物の種類や銘柄の切替の都度、容器および攪拌機
を洗浄する必要がある。また、被乾燥物のコンタミネー
ションを避けるためには、その洗浄の程度を確認しなけ
ればならず、銘柄等の切替時に多大な労力と時間とを要
する。
【0010】また、上記(ニ)および(ホ)の装置で
は、被乾燥物を収容する取替可能な容器を乾燥装置内に
静置して乾燥するために、乾燥速度が小さく、乾燥に長
時間を要する。また、容器内に被乾燥物を静置して乾燥
するため、乾燥後の被乾燥物を固化し前記容器に固着す
ることがあり、被乾燥物を容器から取り出す際に粉塵の
飛散による作業効率の低下がある。
【0011】また、上記(ヘ)の装置では、円筒型容器
の両端において、ガス供給及び排気を行えるような回転
継手が必要とされる。
【0012】このような従来の乾燥装置の問題点を解決
する乾燥装置としては、本願と同一出願人によって提案
された特開平10−318672号公報に記載された乾
燥物容器取替型乾燥装置がある。この乾燥装置において
は、外部から駆動される回転ローラを本体容器の内部に
設置し、このローラ上に外殻が多孔材料からなる乾燥物
容器を載置し、この乾燥物容器を回転させながら本体容
器内部に加熱用乾燥ガスの通気及び/又は本体容器内部
の真空減圧を行うことにより乾燥させている。
【0013】このような構成において、乾燥物容器は、
取替可能になっているので、医薬品、農薬、化学薬品な
どの粉粒体の乾燥において、被乾燥物の銘柄等の切り換
え時に、他銘柄品等の混入を防止することができ、被乾
燥物を入れる乾燥物容器を取り出した後は、非常に洗浄
性に優れている。また、乾燥物容器は回転運動している
ので、被乾燥物は乾燥物容器に固着することがなく乾燥
物容器から乾燥後の被乾燥物を容易に取り出すことがで
きる。さらに上記公報には、乾燥物容器を回転枠に対し
て斜めに取り付け、該回転枠を水平軸回りに回転させる
ことにより乾燥物容器を歳差運動させ、これにより内部
に保持される乾燥物の混合を向上させる技術も記載され
ている。
【0014】しかし、回転枠のリング体同士は連結材に
て連結されて分離することができず、乾燥物容器はこの
連結材を利用してバンド及び止め金具で固定されるよう
になっていた。
【0015】従って、乾燥物容器に回転枠を取り付ける
場合には、回転枠の長さ(回転枠の一端に位置するリン
グ体と回転枠の他端に位置するリング体との間隔)に相
当する距離だけ回転枠を移動させなければ、回転枠の内
部に乾燥物容器を納めることができないので、乾燥物容
器への回転枠の装着が面倒になるという問題があった。
【0016】特に、乾燥物容器に被乾燥物を入れた状態
で乾燥物容器を回転枠に取り付ける場合には、被乾燥物
の重量により上記取り付け作業が更に面倒になる。ま
た、乾燥物容器が空の状態でも、乾燥物容器がドラム缶
程度の大きさになると、乾燥物容器の取り扱いが面倒に
なり、回転枠も大きくなって重量化するため、上記取り
付け作業に多大な労力を要するという問題があった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な従来技術の問題を解決するためになされたものであ
り、乾燥物容器への回転枠の装着が容易になり、多品種
又は多銘柄の被乾燥物を乾燥する場合において、迅速容
易に銘柄等切り換えを行うことが可能となる乾燥装置を
提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の乾燥装置は、開
閉可能であ、閉じたときに実質的に密封状態となる本
体容器と、該本体容器の内部に配置された回転力出力部
を有する回転付与装置と、前記回転力出力部により回転
可能に支持される回転枠と、該回転枠内に固定され、多
数の通気孔を有する乾燥物容器と、前記本体容器に設け
られるガス供給口及び排気口とを備え、前記回転付与装
置は、前記本体容器の内部に併設され且つ回転枠を回転
可能に支持する第1のローラ及び第2のローラを一組と
して複数の回転枠を支持する複数組のローラを備え、各
組のローラが動力伝達手段にて連動する乾燥装置であっ
て、前記回転枠は複数のリング体にて構成され、該リン
グ体はそれぞれ独立して固定手段にて乾燥物容器に着脱
自在に固定されていることを特徴とする乾燥装置。
【0019】前記乾燥物容器は筒状に形成され、前記乾
燥物容器の軸線は前記回転枠の回転軸に対して傾斜して
いることが望ましい。
【0020】
【0021】前記乾燥物容器は、多孔材料あるいは網状
材料にて形成され、前記乾燥物容器の内部には通気性を
有する濾布が取替可能に設けることが望ましい。
【0022】前記本体容器内を加熱するためのヒータ又
はジャケット等の加熱装置をさらに備えることが望まし
い。
【0023】前記乾燥物容器の内部に邪魔板或いは取り
外し可能な濾布押さえ邪魔板を取付けることが望まし
い。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、本
発明の実施形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本実施形態における乾燥
装置1を示す斜視図である。乾燥装置1は、本体容器1
0と、本体容器10内において回転操作を行うための回
転付与装置20と、本体容器10の内部の左右両側に配
置されて回転付与装置20の回転力出力部により回転可
能に支持される2個の回転枠32と、回転枠32内に固
定されて回転枠32と共に回転する2個の乾燥物容器3
4とを備えている。
【0025】本体容器10は、ベース5上に固定された
直方体状の胴体部10aと胴体部10aの後部に設けら
れた開閉可能な蓋10bとを有している。また、胴体部
10aの前部は端壁10cによって実質的に封止され、
蓋10bを閉じることにより本体容器10の内部を実質
的に密封することができる構成となっている。
【0026】蓋10bは、本体容器10内に2個の乾燥
物容器34を回転枠32と共に同時に出し入れできる寸
法とされている。
【0027】胴体部10aの左右両側部にはガス供給口
12が設けられ、胴体部10aの上部には排気口14が
設けられている。これらは、本体容器10内部と流体連
通しており、これにより乾燥ガスの供給又は真空排気を
行うことが可能になっている。
【0028】回転付与装置20は、本体容器10内部に
おいて回転枠32に回転を付与するために、駆動ローラ
22と駆動ローラ22に並列に配置されるフリーローラ
24,24a,24bと本体容器10の外部から駆動ロ
ーラ22を駆動するためのモータ28とを備える。駆動
ローラ22及びフリーローラ24,24a,24bは、
棒状のローラであって、回転付与装置20の回転力出力
部をなすものである。
【0029】駆動ローラ22及びフリーローラ24,2
4a,24bは、本体容器10の内部下方において固定
されたローラ支持体25により軸回転可能に支持されて
いる。
【0030】駆動ローラ22は、本体容器10の端壁1
0cの軸封部16を介して貫通して本体容器10の外部
まで延び、本体容器10外部まで延びた部分は駆動ロー
ラ22の動力入力軸としてモータ28の動力出力軸とは
連結されている。また、駆動ローラ22とフリーローラ
24,24a,24bとは動力伝達装置29により接続
されている。従って、モータ28の駆動により駆動ロー
ラ22とフリーローラ24,24a,24bとが回転す
る。
【0031】これら駆動ローラ22及びフリーローラ2
4の上には一方の回転枠32が、フリーローラ24a、
24bの上には他方の回転枠32がそれぞれローラを跨
ぐように載置され、駆動ローラ22及びフリーローラ2
4,24a,24bの回転によって2個の回転枠32の
それぞれ固定された乾燥物容器34が回転するようにな
っている。
【0032】動力伝達装置29は、駆動ローラ22の軸
体及びフリーローラ24,24a,24bの軸体にそれ
ぞれに固定されたプーリ29aとこれらプーリ29aに
巻掛けされた駆動ベルト(例えばVベルト)29bとで
構成されている。ただし、動力伝達装置29は、チェー
ン及びチェーンスプロケットの組合わせや、ギヤによる
かみ合わせを利用するなど、種々の形態とすることがで
きる。
【0033】さらに、フリーローラ24,24a,24
bには、ロードセル等を備えた図外の荷重測定器が接続
され、荷重測定器はフリーローラ24を支持するローラ
支持体25に取り付けられている。このように荷重測定
器を設けることよって、フリーローラ24上に載置され
た乾燥物容器34の質量変化を常時測定することが可能
となる。
【0034】図2に示すように、乾燥物容器34は、そ
の外周面(側面)において多数の通気孔34aを有し、
その内部に収容される被乾燥物がガス供給口12から供
給される乾燥ガスに対して接触され易い構成とされてい
る。
【0035】乾燥物容器34は、図3のように、前後に
配設される円形の枠体34a及び中間部に配設される円
形の枠体34bに網状材料34cを張設して円筒状に形
成されている。なお、乾燥物容器34は、網状材料34
cに代えてパンチングメタル状に形成された多孔材料を
採用しても良く、乾燥物容器の内部に取替可能に濾布を
設けても良い。このようにして、例えば、被乾燥物を袋
状濾布内に詰めて乾燥物容器34内に収容する形態にす
れば、被乾燥物の銘柄切り換えを袋状濾布ごとの交換に
よりさらに迅速容易に行い得る。このように乾燥物容器
34として、多孔材料、網状材料及び濾布の組み合わせ
を用いる場合、例えば、多孔材料の容器の内側あるいは
外側に濾布または網を装着するようにしてもよい。この
場合、濾布または網と同じ材料の紐もしくは適度の太さ
の線材を使用して、これを縛り付けるか縫い付けるかし
て固定しても良い。このように、乾燥物容器34の形態
は、被乾燥物が外部にこぼれず、乾燥ガスおよび被乾燥
物からの蒸気が適切に通過し得る形態であれば、多孔板
または網の空隙を小さくして直接被乾燥物を乾燥物容器
34に入れてもよいし、前述のように濾布等に収納して
乾燥物容器34に入れる等、種々の構成とすることがで
きる。
【0036】また、乾燥物容器34の後端部には被乾燥
物の出入れ口34dが設けられ、この出入れ口34dに
は蓋体34eが止めバンド34fにより着脱自在に取り
付けられている。
【0037】乾燥物容器34の形態は、被乾燥物が外部
にこぼれず、乾燥ガスおよび被乾燥物からの蒸気が適切
に通過し得る形態であれば、多孔板または網の空隙を小
さくして直接被乾燥物を乾燥物容器34に入れてもよい
し、前述のように濾布等に収納して乾燥物容器34に入
れる等、種々の構成とすることができる。
【0038】図3に示すように、乾燥物容器34の枠体
34aの外周面には、周方向に等間隔で背の高さが同じ
の4個の固定片38が枠体34aの外周面に対して垂直
に突設され、各固定片35に中央には貫通孔(図示省
略)が穿設されている。
【0039】回転枠32は乾燥物容器34の前後に位置
する枠体34aの外周に固定される2個の同径のリング
体32Aにて構成されている。
【0040】図3乃至図5のように、リング体32Aの
内周面には、乾燥物容器34の枠体34aの固定片35
に対応して二組の相対向する固定片36が突設され、各
固定片36には貫通孔(図示省略)が穿設されている。
【0041】一組の固定片36は、背高固定片36aと
背低固定片36bとから成り、これらの固定片36a,
36bはリング体32Aの内周面に対して所定角度θだ
け傾斜し、背高固定片36aの先端及び背低固定片36
bの中央には貫通孔(図示省略)がそれぞれ穿設されて
いる。
【0042】また、他の一組の固定片36は、背の高さ
が同じ固定片36cから成り、リング体32Aの周方向
に対して所定角度θだけ傾斜し、固定片36cの先端部
には貫通孔(図示省略)が穿設されている。
【0043】回転枠32を乾燥物容器34に取り付ける
手順は以下の通りである。まず、乾燥物容器34の一端
を持ち上げて乾燥物容器34の該一端に位置する枠体3
4aの外周にリング体32Aを位置させ、リング体32
Aの固定片36と枠体34aの固定片35とを重ね合わ
せ、上記貫通孔に挿通されるボルト37とナット38に
よりリング体32Aを乾燥物容器34に固定する。次
に、乾燥物容器34の一端を下ろして乾燥物容器34の
他端を持ち上げ、乾燥物容器34の該他端に位置する枠
体34aの外周にリング体32Aを位置させ、上記の要
領でリング体32Aを乾燥物容器34に固定する。
【0044】なお、固定片36の数は2以上であれば特
に限定はされない。例えば、固定片36の数が3の場合
には、固定片36をリング体32Aの周方向に等間隔に
配設し、1又は隣接する2の固定片36を背高に形成す
ると共に、残りの固定片36を背低に形成すれば良い。
【0045】乾燥物容器34の前後に位置する2個のリ
ング体32Aを乾燥物容器34に取り付けた場合には、
図4及び図5のように前側のリング体32Aの背高の固
定片36aと後側のリング体32Aの背高の固定片36
aとはリング体32Aの周方向に180度位置がずれ、
また、図3のように前側及び後側のリング体32Aの固
定片36は同方向に傾斜するようにする。
【0046】従って、回転枠32をローラの上に載せた
ときには、回転枠32の回転軸(前後のリング体32A
の中心を結ぶ線上に位置する軸)は水平になり、乾燥物
容器34の中心軸は該回転軸に対してリング体32Aの
固定片36の傾斜角度θと同じ角度だけ傾斜することに
なる。
【0047】なお、乾燥物容器34の枠体34aの固定
片35とリング体32Aの固定片36とにより固定手段
が構成されるものである。
【0048】回転枠32は3個以上のリング体32Aに
より構成されていても良く、この場合には、乾燥物容器
34の前後に配設されるリング体32A以外のリング体
32Aは、乾燥物容器34の中間の枠体34aに固定手
段により固定する。
【0049】このようにして乾燥物容器34の軸線方向
が回転枠32の回転軸Aに対して傾斜するようにして保
持すれば、回転枠32の軸線方向A回りの回転に伴い乾
燥物容器34は歳差運動を行い、乾燥物容器34内に収
容された被乾燥物は乾燥物容器34の軸線方向への移動
を伴いながら揺さぶられるようにして撹拌され、乾燥ム
ラが防止されるとともに乾燥時に塊状となることがな
い。
【0050】乾燥装置を用いて被乾燥物を乾燥させる場
合には、まず、乾燥物容器34を本体容器10の外で乾
燥物容器34内に被乾燥物を収容した後、上述のように
乾燥物容器34に回転枠32を取り付け、次に、乾燥物
容器34を本体容器10の蓋10bを開けて本体容器1
0の内部に挿入して駆動ローラ22及びフリーローラ2
4,24a,24bの上に跨るように載置させた後、蓋
10bを閉めて本体容器10内部を密閉する。その後、
モータ28を駆動して駆動ローラ22及びこれに連動す
る乾燥物容器34を回転させると共に、ガス供給口12
から流入する乾燥ガスGを乾燥物容器34に吹付けて通
気孔34aを通って乾燥物容器34内の被乾燥物に接触
させる。
【0051】図8及び図9のように、乾燥物容器34の
内部には邪魔板40を取り外し可能に取り付けられ、邪
魔板40は拡縮手段41に取り付けられている。拡縮手
段41は、ねじ棒42と、ねじ棒42の一端に固定され
る第1連結体43と、ねじ棒42に螺合される第2連結
体44と、ねじ棒42の周囲に放射状に配設され且つ両
端が取付体43,44及び邪魔板40に枢着される支持
棒45とを備え、ねじ棒42を正転・逆転させることに
より支持棒45を起倒させて邪魔板40をねじ棒42を
中心とする放射線の方向に拡縮するものである。そし
て、邪魔板40を縮めた状態で乾燥物容器34内に入れ
た後、邪魔板40を拡げることにより邪魔板40を乾燥
物容器34の内周面に位置決め固定する。
【0052】邪魔板40を取り付ければ、乾燥物容器3
4の回転により被乾燥物がさらにほぐされ、混じり作用
の助長により非乾燥物の均質化が促進され、均一で迅速
な乾燥が可能になる。また、邪魔板40は濾布押さえを
兼ねるものである。 (第2の実施形態)図6及び図7は第2の実施形態を示
している。
【0053】乾燥装置は、本体容器10と、本体容器1
0内において回転操作を行うための回転付与装置20
と、本体容器10の内部に配置されて回転付与装置20
の回転力出力部により回転可能に支持される回転枠32
と、回転枠32内に固定されて回転枠32と共に回転す
る乾燥物容器34と、本体容器10の周面において、相
互にほぼ対向する位置に設けられたガス供給口12及び
排気口14と、回転枠32により回転枠32の周方向に
間隔おいて複数保持され、各々が回転枠32と乾燥物容
器34との間に延びる仕切部材18とを備えている。
【0054】本体容器10は筒状で横置型であって、1
個の乾燥物容器34が収納されるようになっており、胴
体部10aの底部にはガス供給口12が設けられ、胴体
部10aの上部にはガス供給口12と対向する排気口1
4が設けられている。
【0055】回転枠32は2個のリング体32Aにより
構成され、リング体32Aは上記のようにそれぞれ独立
して上記固定手段にて乾燥物容器34に着脱自在に固定
されている。
【0056】また、リング体32Aには乾燥速度を早め
るための仕切部材18が取り付けられている。仕切部材
18は、図7のように、リング体32A内面に設けられ
たガイド溝39に嵌合されて脱着可能に保持される。こ
のようにすれば、乾燥物容器34を本体容器10内に出
し入れする際に、仕切部材18を取り外して行うことが
でき、作業効率が向上する。
【0057】仕切部材18は、図7のようにガス供給口
12から流入する乾燥ガスGを乾燥物容器34の通気孔
34aに案内して被乾燥物に接触させて乾燥ガスGが乾
燥物容器34内を通過する機会が多して乾燥速度を大き
くするものである。
【0058】回転付与装置20は、本体容器10内部に
おいて左右一対の回転枠32に回転を付与するための駆
動ローラ22と、フリーローラ24と、駆動ローラ22
を駆動するためのモータ28とを備え、駆動ローラ22
は動力伝達手段29によってモータ28に連結されてい
る。
【0059】その他の構成は第1の実施形態と同じであ
るので、第1の実施形態の構成に付した符号と同符号を
図面に付すことにより、該構成の説明を省略する。
【0060】なお、第1の実施形態の乾燥装置に仕切部
材18を取り付けても良い。
【0061】(第3の実施形態)図10及び図11は第
3の実施形態を示す。乾燥物容器34は、前後に配設さ
れる四角形の枠体34a及び中間枠部材34bに網状材
料34cを張設し、乾燥物容器34の後端部に設けられ
た被乾燥物の出入れ口には正方形の蓋体34eがボルト
37とナット38にて着脱自在に取り付けられて構成さ
れている。
【0062】乾燥物容器34の枠体34aの外周には4
つ固定片35が取り付けられ、回転枠32の内周面には
固定片36が設けられている。
【0063】従って、リング体32Aを乾燥物容器34
の枠体34aの外周に位置させ、リング体32Aの固定
片36と乾燥物容器34の枠体34aの固定片35とを
重ね、ボルト37とナット38によりリング体32Aを
乾燥物容器34に固定する。
【0064】本体容器及び回転付与装置の構成は第2の
実施形態と同じであるので、その説明を省略する。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転枠を構成する複数のリング体をそれぞれ独立して乾
燥物容器に取り付けることができるので、従来の乾燥装
置のように回転枠の長さ分だけ回転枠を移動させなくて
も、乾燥物容器に回転枠を装着でき、該装着作業が容易
になる。また、個々のリング体の重量は比較的軽いの
で、取り扱う部品の重量が軽量化し、該装着作業が更に
容易になる。
【0066】また、乾燥物容器は回転枠に着脱可能に保
持されているので、例えば乾燥物容器ごと取り替えると
いうようにして被乾燥物の銘柄等切り換え作業を迅速容
易に行い得る。多品種又は多銘柄の被乾燥物を乾燥する
場合において、迅速容易に銘柄等切り換えを行うことが
可能となる。
【0067】また、乾燥物容器は前記回転枠の回転軸に
対して傾斜しているので、回転枠を回転させたときに
は、乾燥物容器は歳差運動を行うことになり、乾燥工程
中に内部に収容される被乾燥物の混合性をさらに高める
ことが出来る。
【0068】また、回転枠を回転可能に支持する第1の
ローラ及び第2のローラを一組とする複数組のローラを
備え、各組のローラを動力伝達手段にて連動させるの
で、一個の駆動装置によって複数個の乾燥物容器を回転
させることができ、設備費の低コスト化が図れる。
【0069】また、乾燥物容器を多孔材料あるいは網状
材料からなる外殻容器と外殻容器の内部に取替可能に設
けられた濾布とを有するように構成すれば、濾布ごとの
交換により、コンタミネーションを低減して、容易に被
乾燥物の銘柄切り換え作業を行える。
【0070】また、本体容器内を加熱するためのヒータ
ーまたはジャケット等の加熱手段を備えたので、乾燥速
度をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る乾燥装置を本体
容器を透視して示す斜視図である。
【図2】同実施形態の乾燥装置を本体容器を透視して示
す平面図である。
【図3】同実施形態の乾燥装置のリング体付き乾燥物容
器の断面図である。
【図4】同実施形態の乾燥装置のリング体付き乾燥物容
器の正面図である。
【図5】同実施形態の乾燥装置のリング体付き乾燥物容
器の背面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る乾燥装置を本体
容器を透視して示す斜視図である。
【図7】同実施形態の乾燥装置を示す断面図である。
【図8】同実施形態の乾燥装置の邪魔板付き乾燥物容器
の斜視図である。
【図9】同実施形態の乾燥装置の邪魔板を示す斜視図で
ある。
【図10】本発明の第3の実施形態の乾燥装置のリング
体付き乾燥物容器の断面図である。
【図11】同実施形態の乾燥装置のリング体付き乾燥物
容器の正面図である。
【符号の説明】
10 本体容器 12 乾燥ガス供給口 14 排気口 20 回転付与装置 29 動力伝達装置 30 回転部 32 回転枠 34 乾燥物容器 35 固定片 36 固定片 37 ボルト 38 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−318672(JP,A) 特開 平8−49970(JP,A) 実開 平4−70997(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F26B 11/04 F26B 3/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉可能であ、閉じたときに実質的に
    密封状態となる本体容器と、該本体容器の内部に配置さ
    れた回転力出力部を有する回転付与装置と、前記回転力
    出力部により回転可能に支持される回転枠と、該回転枠
    内に固定され、多数の通気孔を有する乾燥物容器と、前
    記本体容器に設けられるガス供給口及び排気口とを備
    、前記回転付与装置は、前記本体容器の内部に併設さ
    れ且つ回転枠を回転可能に支持する第1のローラ及び第
    2のローラを一組として複数の回転枠を支持する複数組
    のローラを備え、各組のローラが動力伝達手段にて連動
    する乾燥装置であって、前記回転枠は複数のリング体に
    て構成され、該リング体はそれぞれ独立して固定手段に
    て乾燥物容器に着脱自在に固定されていることを特徴と
    する乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記乾燥物容器は前記回転枠の回転軸に
    対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の
    乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記乾燥物容器は、多孔材料あるいは網
    状材料にて形成され、前記乾燥物容器の内部に通気性を
    有する濾布が取替可能に設けられていることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記本体容器内を加熱するためのヒータ
    又はジャケット等の加熱装置をさらに備えたことを特徴
    とする請求項1からのいずれかに記載の乾燥装置。
  5. 【請求項5】 乾燥物容器の内部に固定された邪魔板或
    いは取り外し可能な濾布押さえ邪魔板を取付けたことを
    特徴とする請求項1からのいずれかに記載の乾燥装
    置。
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