JP2005111162A - 殺菌装置 - Google Patents

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文雄 加藤
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Abstract

【課題】 装置全体の高コスト化を回避するために飽和蒸気を使用しながら極めて高い殺菌効果を実現することができ、さらには、粉粒体にべたつきがなくその後の取扱も極めて良好な新規な殺菌装置を提供する。
【解決手段】 粉粒体が投入される投入口2と、この投入口2から投入された粉粒体が収容されるドラム30と、ドラム30内に収容された粉粒体に飽和蒸気を噴射する殺菌手段40と、上記ドラム内30を加熱する加熱手段49と、を備えてなる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば、粉粒体状に加工された食品、医薬品、化粧品、飼料、肥料等を殺菌するために使用される殺菌装置に関するものである。
従来、こうした粉粒体の殺菌方法としては、加熱殺菌法が一般的に行われており、中でも、飽和蒸気やドライ蒸気を利用することにより殺菌するものがある。上記飽和蒸気を使用した殺菌装置としては、粉粒体が収容される容器内に飽和蒸気を噴射させ、この飽和蒸気により粉粒体を殺菌するものであり、一方、上記ドライ蒸気を使用した殺菌装置としては、例えば、投入口から投入された粉粒体が収容されるドラムと、このドラム内にドライ蒸気を噴射させる噴射手段を有するものや、多数の小孔が形成された網状のコンベア上に粉粒体を載置させ、このコンベアの下側からドライ蒸気を噴射させることにより、該粉粒体を殺菌する殺菌装置がある。なお、このドライ蒸気は、ドライ蒸気の製造設備により製造されるものであり、この設備から上記噴射手段に導入されドラム内において粉粒体に噴射される。
しかしながら、上述した飽和蒸気を使用した従来の殺菌装置では、粉粒体の温度が低下している場合には、該粉粒体の周囲が結露することにより薄い膜が付着している場合があり、飽和蒸気によっては十分に殺菌されない場合が多いばかりではなく、該飽和蒸気により粉粒体がべたつき、殺菌工程の後に乾燥工程を経なければ他所に移送することができず、また、取扱にも大きな支障を来たす。また、ドライ蒸気を使用した従来の殺菌装置では、摂氏200〜300度のドライ蒸気を発生させる装置が不可欠であり装置全体のコストが極めて高コストとならざるを得ない。
そこで、本発明は、上述した従来の殺菌装置が有する課題を解決するために提案されたものであって、装置全体の高コスト化を回避するために飽和蒸気を使用しながら極めて高い殺菌効果を実現することができ、さらには、粉粒体にべたつきがなくその後の取扱も極めて良好な新規な殺菌装置を提供することを目的とするものである。
本発明は上記の課題を解決するために提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)は、粉粒体が投入される投入口と、この投入口から投入された粉粒体が収容されるドラムと、このドラム内に収容された粉粒体に飽和蒸気を噴射する殺菌手段と、上記ドラム内を加熱する加熱手段と、を備えてなることを特徴とするものである。
なお、この発明を構成する加熱手段は、少なくともドラム内を加熱することができる手段であれば、例えば、ドラムを外側から加熱することによりドラム内が加熱されるものでも、或いは、ドラム内に熱風を送風・流入させることによりドラム内を加熱するものであっても良い。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、上記第1の発明において、前記投入口と前記ドラムとの間には、該投入口から投入された粉粒体が予備加熱されるとともに上記ドラムに連通してなる予備加熱室が形成されてなることを特徴とするものである。
また、第3の発明(請求項2記載の発明)は、上記第2の発明において、前記予備加熱室は、前記投入口から投入された粉粒体が支持されるとともに多数の透孔が形成された粉粒体支持部材と、この粉粒体支持部材の下方から熱風を供給する熱風供給手段と、この予備加熱室内の空気を外部に排気する排気手段と、を備えてなることを特徴とするものである。
また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、上記第1,第2又は第3の発明において、前記ドラム内には、回転軸が挿通され、この回転軸には、上記ドラム内の粉粒体を攪拌する攪拌羽根が形成されてなるとともに飽和蒸気を噴射する噴射孔が形成されてなることを特徴とするものである。
また、第5の発明(請求項5記載の発明)は、上記第4の発明において、前記回転軸には、回転軸から放射状に噴射された飽和蒸気を粉粒体方向へ集束させる集束具が配置されてなることを特徴とするものである。
また、第6の発明(請求項6記載の発明)は、上記第5の発明において、前記ドラムとこのドラム内に配置された前記回転軸とは、水平方向に長さを有してなるとともに、前記集束具は、回転軸上に位置する折曲部と、この折曲部の一側から垂下してなる一方の垂下板部と、上記折曲部の他側から垂下してなり上記一方の垂下板部と対向してなる他方の垂下板部とを備え、上記回転軸から放射状に噴射された飽和蒸気は、上記一方の垂下板部と他方の垂下板部との間から粉粒体方向に集束されることを特徴とするものである。
上記第1の発明(請求項1記載の発明)によれば、ドラム内を加熱する加熱手段により、飽和蒸気による粉粒体のべたつきを有効に解消することができ、したがって、こうした飽和蒸気による殺菌工程の後に乾燥工程を経る必要がない。
上記第2の発明(請求項2記載の発明)では、投入口と上記ドラムとの間には、該投入口から投入された粉粒体が予備加熱されるとともに上記ドラムに連通してなる予備加熱室が形成されてなることから、この予備加熱室において粉粒体を加熱し該粉粒体の含水率を低くすることができるとともに温度が低下した粉粒体を覆う膜を除去することができ、したがって、この予備加熱室を通過した粉粒体は、上記ドラムにおいて、加熱殺菌手段による加熱エネルギーを該粉粒体が奪うことがないばかりか表面に付着した細菌を確実に殺菌することができる。
上記第3の発明(請求項3記載の発明)では、前記投入口から投入され支持部材に支持された粉粒体は、該支持部材に形成された多数の透孔を通過した熱風により加熱される。すなわち、予備加熱室内の粉粒体は、支持部材の下方から上方に噴出される熱風により加熱される。したがって、この第3の発明によれば、特別な攪拌装置や駆動装置等を用いていないことから、安価で且つ極めて効果的に粉粒体を予備加熱することができる。さらに、この第3の発明においては、予備加熱室内の空気を外部に排気する排気手段を備えていることから、この殺菌装置が冷却した場合であっても、ドラム内ばかりではなく予備加熱室双方の湿度をより低くすることができることから、装置内部での結露の発生を抑制することができ、コンタミネーションの原因となる危険性を一層回避することができる。
上記第4の発明(請求項4記載の発明)では、ドラムに収容された粉粒体は、前記加熱手段ばかりではなく、回転軸から噴射される飽和蒸気によっても殺菌されるものであることから、従来の殺菌装置を構成するドライ蒸気製造設備に代えて、飽和蒸気を製造する設備を構成要素とすることができ、低コスト化を図ることができるばかりではなく、粉粒体の表面に付着していた膜は上記予備加熱室において除去されていることから、該粉粒体の表面に付着している細菌を効果的に殺菌することができる。また、この第4の発明によれば、上記回転軸から噴射され粉粒体の表面に付着した飽和蒸気は、前記加熱手段により気化されることから、粉粒体の性質・性状を維持することができ、殺菌処理後の搬送その他の取扱にも支障を生じない。
上記第5の発明(請求項5記載の発明)及び第6の発明(請求項6記載の発明)によれば、集束具により、回転軸から放射方向に噴射された飽和蒸気は、粉粒体方向に集束される(向きを変えられる)ことから、飽和蒸気による粉粒体の殺菌を無駄なく極めて効率よく行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態に係る殺菌装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
この殺菌装置1は、図1に示すように、粉粒体が投入される投入口2を備え、この投入口2は、図2に示すように、予備加熱室3に連通している。上記投入口2は、図示しないフレキシブルパイプの端部に接続される部位であり、圧縮空気とともに上記粉粒体が流入する部位である。また、上記投入口2は、管状に成形され上記図示しないフレキシブルパイプの端部が接続される接続部材4に形成されてなるものであり、この接続部材4は、図1に示すように、上部が閉塞された円筒体5の側面に固定されている。また、この円筒体5は、正面形状が逆三角形状に成形され左側面側に形成された滑り板部(符号は省略する。)を備えた金物6を介して、この殺菌装置1の右側板1aに固定されている。また、上記円筒体5の内部と上記金物6の内部とはそれぞれ連通されてなるとともに、さらに上記金物6と上記予備加熱室3とは連通されている。なお、この殺菌装置1の右側板1aには、図2に示すように、上記金物6の配置位置よりも下方に、開閉蓋7が着脱可能に取り付けられており、この開閉蓋7の中央には、ガラス等の透明体からなる円形状の覗き窓7aが固定され、この覗き窓7aから、上記粉粒体が内部に流入しているか否かが確認できるようにされている。
また、この殺菌装置1の内部であって該殺菌装置1の略中央から右側板1a側には、上記予備加熱室3が形成されている。この予備加熱室3は、後述するドラムが配置された殺菌室とこの予備加熱室3とを仕切る仕切り板9と、左端がこの仕切り板9に固定され右端は上記右側板1aに固定された正面側仕切り板10(図2又は図4参照)と、この正面側仕切り板10よりも後方に配置され左端は上記仕切り板9に固定され右端は上記右側板1aに固定された背面側仕切り板11と、上記右側板1aと、上記投入口2から流入した粉粒体が支持される支持板12とにより形成されている。上記支持板12は、本発明を構成する支持部材であり、左右に長さを有する長方形状の板体であって、図示しない多数の透孔が穿設されたパンチングメタルである。なお、この支持板12に形成された多数の透孔は、該粉粒体が支持板12の下方に脱落しないように上記粉粒体(の粉体又は粒体)の径よりも細かい径とされている。また、上記正面側仕切り板10の下端は、この支持板12の正面側端部に固定され、上記背面側仕切り板11の下端は、支持板12の背面側端部に固定されている。なお、上記支持板12の右端側中途部は上記右側板1aに固定されてなるとともに、図1に示すように更に右側に突出している。
また、上記正面側仕切り板10の正面よりもさらに正面(手前)側には、該正面側仕切り板10とともに熱風を上記支持板12の下側に導くガイド板13が固定されている。すなわち、上記予備加熱室3の正面側には、上記正面側仕切り板10とガイド板13とにより形成され、熱風を上記支持板12の下側に導く熱風流路14が形成されている。また、この殺菌装置1の内部であって、上記予備加熱室3の上方には、図1に示すように、集塵機20が配置されている。この集塵機20は、多数のバグフィルター21と、排気ファン23とから概略構成されてなるものであり、この殺菌装置1では、上記予備加熱室3内の空気は、上記排気ファン23の駆動により、上記多数のバグフィルター21を通過し大気に放出されるよう構成されている。すなわち、上記正面側仕切り板10とガイド板13とにより形成された熱風流路14を介して上記支持板12の下方に流入した熱風は、該支持板12に形成された多数の透孔を通過して上記予備加熱室3内に(吹き上げられるようにして)流入し、上記多数のバグフィルター21を通過して大気に放出される。このとき、上記投入口3からこの殺菌装置1内に流入した粉粒体は、上記支持板12の上面に支持されるとともに、下方から吹き上げられた熱風により加熱される。なお、上記予備加熱室3内で吹き上げられた粉粒体(の粉体又は粒体)は、この殺菌装置1の外部に放出されることなく、上記バグフィルター21の外周面により捕捉される。
また、上記予備加熱室3の形成位置よりも左側には、図1に示すように、上記仕切り板9を挟んで殺菌室29が形成され、この殺菌室29内には、ドラム30が配置されている。このドラム30は、図6に示すように、左右に長さを有する円筒状に成形されてなるものであり、左右両端は開放されている。そして、このドラム30の左端側中途部の外周には一方のフランジ部30aが形成され、他端側中途部の外周には他方のフランジ部30bが形成されている。また、このドラム30の左端側であって下方よりやや正面側には、該ドラム30を支持する第1の回転体31が配置されている。また、上記ドラム30の右端側であって下方よりやや正面側には、第2の回転体32が配置され、この第2の回転体32と上記第1の回転体31とは一方の水平軸33により接続され、さらに、上記第2の回転体32には、第1の駆動モータ34の駆動軸34aが固定されている。また、上記ドラム30の左端側であって下方よりもやや背面側には、第3の回転体35が配置されている。また、上記ドラム30の右端側であって下方よりやや背面側には、第4の回転体36が配置され、この第4の回転体36と上記第3の回転体35とは上記一方の水平軸33と平行に配置された他方の水平軸37により接続され、さらに、上記第4の回転体36には、第2の駆動モータ38の駆動軸38aが固定されている。なお、この殺菌装置1では、上記第1の駆動モータ34と第2の駆動モータ38とは同期して回転するように構成されている。上記第1乃至第4の回転体31,32,35,36は、それぞれ外周にリング状の凹溝31a,32a,35a,36aが形成されている。そして、上記ドラム30は、該ドラム30に形成された一方のフランジ部30aが、上記第1の回転体31に形成された凹溝31a内と上記第3の回転体35に形成された凹溝35a内に挿入され、且つ、該ドラム30に形成された他方のフランジ部30bが上記第2の回転体32に形成された凹溝32a内と上記第4の回転体36に形成された凹溝36a内に挿入された状態で、該第1乃至第4の回転体31,32,35,36に支持されている。そして、上記第1の回転体31と第2の回転体32に形成された各凹溝31a,32aを形成する各リング状の面(上記一方又は他方のフランジ部30a,30bの周面と接する部位)には、図7に示すように、複数の段差部31bが形成されている。なお、上記第3及び第4の回転体35,36には、本実施の形態に係る殺菌装置1では、上記段差部は形成されていない。また、上記仕切り板9には、図2に示すように円形状の開口9aが形成されている。したがって、粉粒体は、上記予備加熱室3にて上記支持板12の下方から吹き上げられた熱風により加熱されながら、上記開口9aを介して上記ドラム30内に流入する。そして、上記第1及び第2の駆動モータ34,38の駆動により、上記第1乃至第4の回転体31,32,35,36が回転することにより、上記粉粒体が収容されたドラム30が回転する。
また、上記ドラム30の中心よりもやや下方位置には、図1に示すように、水平方向に回転軸40が配置されている。この回転軸40は、内部に飽和蒸気が流入するよう管状に成形されてなるものであり、右端が図示しない右軸受により回転可能に支持され、左端側中途部は図示しない左軸受により回転可能に支持されてなり、左端は、この殺菌装置1の左側板1cよりも左側に突出されている。なお、この回転軸40の端部(左端)には、ロータリージョイント39を介して図示しない飽和蒸気製造装置に接続されている。また、この回転軸40には、図8に示すように、上記飽和蒸気製造装置から流入した飽和蒸気が噴射する多数のスリット40aが形成されている。また、この回転軸40には、該回転軸40の一端から他端側に第1乃至第4のビーター41・・・44が、それぞれ所定距離を置いて順番に固定されている。これら第1乃至第4のビーター41・・・44は、上記回転軸40の長さ方向と直行する方向に固定された軸41a・・・44aと、この軸41a・・・44aの先端に形成され略半円状に成形された攪拌羽根部41b・・・44bとから構成されてなるものであって、上記第1のビーター41と第2のビーター42との固定位置は、この回転軸40の一端側から他端側にかけて順番に90度ずらされているとともに、上記各攪拌羽根部41b・・・44bは、回転軸40に対してそれぞれ40度捻られている。なお、この殺菌装置1の左側板1cには、この回転軸40を回転駆動させる図示しない第3の駆動モータが固定され、この第3の駆動モータの駆動軸と回転軸40とは図示しないチェーンベルトにより連結されている。したがって、上記第3の駆動モータの駆動により、上記回転軸40が回転すると、上記第1乃至第4のビーター41・・・44により、粉粒体はドラム30の右側から左側にかけて攪拌されながら且つ移動させられる。また、上記回転軸40には、第1乃至第4の集束具45・・・48が支持されている。上記第1の集束具45は、上記第1のビーター41の配置位置よりも殺菌装置1の左側板1c側に配置され、上記第2の集束具46は、上記第1のビーター41と第2のビーター42との間に、また、上記第3の集束具47は上記第2のビーター42と第3のビーター47との間に、上記第4の集束具48は上記第3のビーター43と第4のビーター44との間に配置されている。これら第1乃至第4の集束具45・・・48は、それぞれ下面が上記回転軸40の外周面に載置され円弧状に折曲された折曲部45a・・・48aと、この折曲部45a・・・48aと連続し上記回転軸40の正面側に垂下してなる一方の垂下板部45b・・・48bと、この一方の垂下板部45b・・・48bと対向してなるとともに上記折曲部45a・・・48aと連続し上記回転軸40の背面側に垂下してなる他方の垂下板部45c・・・48cとから構成されている。なお、上記一方の垂下板部45b・・・48bと、上記他方の垂下部45c・・・48cとのそれぞれ下端側には、重り部45d・・・48d,45e・・・48eが形成されている。
また、図1に示すように、上記ドラム30の下方には、本発明を構成する加熱手段としてのガスバーナー49が配置されている。このガスバーナー49は、配管49aを介して図示しないガス供給手段に接続されてなるものであり、上方に配置され回転する上記ドラム30の内部に収容された粉粒体を加熱するものである。また、上記ドラム30の左側には、該ドラム30内でローストされた粉粒体を、この殺菌装置1から排出し管路52を介して他所へ移送するロータリーバルブ53が配置されており、上記ドラム30の左側には、該ドラム30の左端から排出された粉粒体をこのロータリーバルブ53内に導く排出路55が形成されている。このロータリーバルブ53は、上部にローストされた粉粒体が流入する図示しない流入口が形成され、下部には、粉粒体が排出されるとともに上記管路52に連通してなる排出口が形成されたケース53aと、このケース53a内に収納され第4の駆動モータ54の駆動により回転する図示しないバルブ本体とを構成要素とし、上記バルブ本体には、上記流入口から流入した粉粒体が内部に収容される複数の収容室が形成されている。したがって、上記流入口からバルブ本体の収容室内に流入した粉粒体は、上記第4の駆動モータ54の駆動により排出口まで移動させられ、上記管路52内に落下する。
また、上記ドラム30が配置された殺菌室29の上方の正面側には、図3に示すように、該殺菌室29内の空気(加熱された空気)が流入する第1のダクト58の一端が固定され、この第1のダクト58の他端側には、排気ファン59が配置されている。また、殺菌室29の上方には、この殺菌室29の空気を排出する第2のダクト60が配置され、この第2のダクト60の上端側には、吸気ファン61が固定され、さらにこの吸気ファン61の排気口61aには、図1に示すように、第3のダクト62の一端が接続され、この第3のダクト62の他端は、補助ヒーター63に接続されている。そしてさらに、この補助ヒーター63と、前記正面側仕切り板10と中間仕切り板13とにより形成された図2に示す熱風流路14とは、第4のダクト64を介して接続されている。すなわち、この殺菌装置1では、上記殺菌室29内の熱風は、上記第1のダクト58を介して排気ファン59の駆動により大気に放出されるとともに、上記第2のダクト60と第3のダクト62と第4のダクト64を介して上記熱風流路14(図2参照)内に至り、上記支持板12の下方から該支持板12に形成された多数の透孔を通過して上記予備加熱室3内に(吹き上げられるようにして)流入するように構成されている。
以下、上述した実施の形態に係る殺菌装置1の動作について説明すると、上記投入口2から空気輸送により流入した粉粒体は、上記円筒体5の内部と金物6とを通過して上記予備加熱室3に流入し、上記支持板12上に支持される。そして、この支持板12上に支持された粉粒体は、上述したように、下方から該支持板12に形成された多数の透孔を通過して上記予備加熱室3内に(吹き上げられるようにして)流入する。こうした熱風により、上記予備加熱室9内の粉粒体は加熱・乾燥されながら、上記仕切り板9に形成された開口9aから上記殺菌室29内で回転するドラム30内に流入する。このドラム30に流入した粉粒体は、該ドラム30の回転駆動と、このドラム30の回転方向とは逆方向に回転する上記第1乃至第4のビーター41・・・44の回転駆動とにより攪拌されるとともに、上記第1及び第2の回転体31,32に形成された複数の段差部31bの回転により振動しながら転動するドラム30内において、上下に小刻みに跳ねながら、この殺菌装置1の左側に徐々に移動させられる。このとき、上記ドラム30の下方には、本発明を構成する加熱手段としてのガスバーナー49が配置されているとともに、上記回転軸40からは飽和蒸気が噴射されることから、上記ガスバーナー49による熱と飽和蒸気による熱の両方により粉粒体が殺菌される。すなわち、上記予備加熱室3内で予備加熱された粉粒体は、このドラム30内において本格的に加熱殺菌される。そして、上記回転軸40には、前述した第1乃至第4の集束具45・・・48が配置されていることから、上記ガスバーナー49による熱は、これら第1乃至第4の集束具45・・・48の内側面において反射し粉粒体側に集束された状態で放射されるばかりではなく、上記回転軸40から噴射した飽和蒸気もこれら第1乃至第4の集束具45・・・48により下方である粉粒体方向に集束される。そして、このように加熱殺菌された粉粒体は、上記排出路54を通過し、さらに上記ロータリーバルブ53により上記管路52内に移送される。また、上記ガスバーナー49により加熱された空気は、上述したように、上記排気ファン59の駆動により、上記第1のダクト58を介して殺菌室29内から大気に排出されるとともに、上記第2のダクト60と第3のダクト62と第4のダクト64を介して上記熱風流路14内に至り、上記支持板12の下方から該支持板12に形成された多数の透孔を通過して上記予備加熱室3内に(吹き上げられるようにして)流入する。
したがって、この実施の形態に係る殺菌装置1によれば、殺菌室29内に配置されたドラム30内で加熱殺菌される前段階において、上記予備加熱室3内において予備加熱・乾燥されることから、上記ドラム30内においては、粉粒体の内部にまで効果的に加熱殺菌することができ、極めて高品質な粉粒体を提供することができる。特に、この殺菌装置1内における予備加熱は、上記支持板12の下方から吹き上げる熱風によることから、予備加熱にむらを生ずることがない。また、こうした予備加熱室3内における予備加熱により、この殺菌装置1が冷却した場合であっても、ドラム30内の湿度は低いことから、該殺菌装置1の内部での結露の発生を十分抑制することができコンタミネーションの原因となる危険性を有効に回避することができる。特に、この殺菌装置1では、予備加熱室3内の空気は、上記排気ファン23により外部に排気されることからより一層コンタミネーションの発生を抑制することができる。
また、上記予備加熱室3内に供給される熱風は、上記殺菌室29内において上記ガスバーナー49により加熱された空気であることから、該ガスバーナー49のエネルギーが有効に活用され省エネルギー効果も高い。なお、この実施の形態に係る殺菌装置1では、上記殺菌室29内の熱風を上記予備加熱室3内に供給するルートの途中において、補助ヒーター63が配置されていることから、例えば、冬場等である場合や寒冷地において使用される場合のように、該予備加熱室3内に供給される熱風の温度が低い場合には、この補助ヒーター63を駆動させることができる。
なお、上述した実施の形態に係る殺菌装置1は、本発明を構成する加熱殺菌手段として、ガスバーナーを用いているが、少なくともドラム30内に収容された粉粒体を加熱殺菌することができるものであれば、電気ヒーター等のような他の加熱手段を用いても良い。また、上記実施の形態では、本発明を構成する加熱手段として、上記ガスバーナーを構成要素とし、このガスバーナーによりドラム30を加熱しながら、該ドラム30内を加熱するものであるが、本発明は、このように、ドラム30を加熱するのではなく、例えば、ドラム30内に、上記予備加熱室3内の熱風を流入させることにより該ドラム30内を加熱するようにしたものであっても良い。さらに、本発明は、上記予備加熱室3を構成要素することなく、前記補助ヒーター63で加熱された空気を上記ドラム30内に送風し、この空気によりドラム30内を加熱するように構成されたものであっても良い。
殺菌装置を示す正面図である。 殺菌装置の内部構造を一部示す側面図である。 殺菌装置の左側面図である。 殺菌装置の左側断面図である。 殺菌装置の平面図である。 ドラムの支持構造を示す分解斜視図である。 ドラムの支持状態を示す側断面図である。 回転軸とビーターとを示す斜視図である。 回転軸とビーターとを示す側断面図である。
符号の説明
1 殺菌装置
2 投入口
3 予備加熱室
9 仕切り板
9a 開口
12 支持板
14 熱風流路
29 殺菌室
30 ドラム
49 ガスバーナー
58 第1のダクト
59 排気ファン
60 第2のダクト
62 第3のダクト
64 第4のダクト

Claims (6)

  1. 粉粒体が投入される投入口と、この投入口から投入された粉粒体が収容されるドラムと、このドラム内に収容された粉粒体に飽和蒸気を噴射する殺菌手段と、上記ドラム内を加熱する加熱手段と、を備えてなることを特徴とする殺菌装置。
  2. 前記投入口と前記ドラムとの間には、該投入口から投入された粉粒体が予備加熱されるとともに上記ドラムに連通してなる予備加熱室が形成されてなることを特徴とする請求項1記載の殺菌装置。
  3. 前記予備加熱室は、前記投入口から投入された粉粒体が支持されるとともに多数の透孔が形成された粉粒体支持部材と、この粉粒体支持部材の下方から熱風を供給する熱風供給手段と、この予備加熱室内の空気を外部に排気する排気手段と、を備えてなることを特徴とする請求項2記載の殺菌装置。
  4. 前記ドラム内には、回転軸が挿通され、この回転軸には、上記ドラム内の粉粒体を攪拌する攪拌羽根が形成されてなるとともに飽和蒸気を噴射する噴射孔が形成されてなることを特徴とする請求項1,2又は3記載の殺菌装置。
  5. 前記回転軸には、回転軸から放射状に噴射された飽和蒸気を粉粒体方向へ集束させる集束具が配置されてなることを特徴とする請求項4記載の殺菌装置。
  6. 前記ドラムとこのドラム内に配置された前記回転軸とは、水平方向に長さを有してなるとともに、前記集束具は、回転軸上に位置する折曲部と、この折曲部の一側から垂下してなる一方の垂下板部と、上記折曲部の他側から垂下してなり上記一方の垂下板部と対向してなる他方の垂下板部とを備え、上記回転軸から放射状に噴射された飽和蒸気は、上記一方の垂下板部と他方の垂下板部との間から粉粒体方向に集束されることを特徴とする請求項5記載の殺菌装置。
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