JP4436095B2 - エネルギー集束具 - Google Patents

エネルギー集束具 Download PDF

Info

Publication number
JP4436095B2
JP4436095B2 JP2003318094A JP2003318094A JP4436095B2 JP 4436095 B2 JP4436095 B2 JP 4436095B2 JP 2003318094 A JP2003318094 A JP 2003318094A JP 2003318094 A JP2003318094 A JP 2003318094A JP 4436095 B2 JP4436095 B2 JP 4436095B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drum
shaft
shaft body
plate
plate portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003318094A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005080968A (ja
Inventor
文雄 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsukasa Industry Co Ltd
Original Assignee
Tsukasa Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsukasa Industry Co Ltd filed Critical Tsukasa Industry Co Ltd
Priority to JP2003318094A priority Critical patent/JP4436095B2/ja
Publication of JP2005080968A publication Critical patent/JP2005080968A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4436095B2 publication Critical patent/JP4436095B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)

Description

本発明は、被処理物をドラム内において熱処理(加熱又は冷却)する際に、該被処理物に作用させる熱エネルギーを反射させ集束させて該被処理物方向に作用させるエネルギー集束具に関するものである。
従来、例えば、食品、医薬品、化粧品、飼料、肥料等やこれらを粉粒体状に加工された被処理物を加熱し又は殺菌する装置(加熱装置)には、該被処理物を収容するドラムと、このドラム内に配置され該ドラム内に収容された被処理物を攪拌する攪拌羽根が固定された軸体と、上記ドラムへの加熱を介して被処理物を加熱する加熱手段又はドラム内の被処理物に直接熱を作用させることにより加熱する加熱手段とが構成要素とされている。こうした装置によれば、上記ドラム内に収容された被処理物は、上記軸体の回転により攪拌羽根により攪拌されながら加熱手段により加熱される。例えば、特開平11−18741号公報に開示された栗焼装置は、被処理物である栗が内部に収容され水平方向に配置されたドラムと、このドラムの中心に配置され回転自在となされた回転軸と、この回転軸に基端が固定された攪拌用羽根と、上記ドラムの外側に配置された熱源(加熱手段)とから概略構成されている。
しかしながら、上述した栗焼装置等の従来の加熱装置では、加熱手段により被処理物に作用する熱エネルギーの殆どは、ドラム全体に放散されてしまう(熱エネルギーの損失が大きい)ことから、被処理物に対して集中的且つ効果的に作用せず、熱効率が極めて悪い。そのため、被処理物を所望の状態まで加熱させ又は殺菌するためには長時間を要しているのが実情である。そこで、こうした熱エネルギーの損失を少なくするために、加熱手段から放出される熱エネルギーを一定の箇所に集中して作用させる構造を考えることができるが、そのためには、従来の装置を大きく設計変更しなければならないばかりではなく、被処理物に対して加熱むら(又は殺菌むら)が生じ、均一な熱処理を施すことができない。このことは、上述した加熱装置ばかりではなく、ドラム内において被処理物を冷却する冷却装置においても同様である。
そこで、本発明は、従来の加熱装置乃至は殺菌装置又は冷却装置に対する大きな設計変更を要することなく、被処理物を熱処理するためのエネルギーを該被処理物に対して極めて効果的に作用させ、熱エネルギーを無駄なく利用することによって熱処理効率を上げ、短時間にむらなく均一な熱処理を施すことができるエネルギー集束具を提供することを目的とするものである。
本発明は上記の課題を解決するために提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)は、被処理物が熱処理されるドラム内に水平に配置された軸体に載置されるとともに、上記軸体から噴射された水蒸気又は冷風をドラム内の被処理物方向に反射し集束させる集束部を有し、上記集束部は、上記軸体上に位置する折曲部と、この折曲部から下方に延設され下端は上記軸体よりも下方に位置してなる一方の反射板部と、上記折曲部から下方に延設され下端は上記軸体の下方に位置してなるとともに上記一方の反射板部と該軸体を挟んで対峙してなる他方の反射板部と、を備えてなるとともに、上記一方の反射板部には、ドラムの回転駆動によりドラム内に収容された被処理物が、前記軸体の下方よりも時計回り方向又は反時計回り方向に移動した位置に反射した水蒸気又は冷風が作用するよう、前記軸体に対して傾斜した状態で該軸体に載置されるよう前記一方の反射板部にのみ重り部が形成されてなることを特徴とすることを特徴とするものである。
記発明(請求項1記載の発明)では、軸体から噴射された水蒸気又は冷風をドラム内の被処理物方向に反射し集束させる集束部を有してなることから、被処理物を加熱する水蒸気又は冷却する冷風のエネルギー損失を効果的に抑制し、水蒸気又は冷風を無駄なく利用することによって加熱効率乃至冷却効果を上げることができる。特に、この発明に係るエネルギー集束具は、被処理物が熱処理されるドラム内に水平に配置された軸体に支持されるものであることから、少なくとも、ドラムと、このドラム内に水平に配置された軸体とを有する装置であれば、大きく設計変更する必要性はなく、したがって、これまでと同じように、むらなく均一な熱処理を施すことができ、しかもこうした熱処理を短時間内に行うことができる。
また、この発明では、水蒸気又は冷風は、上記一方の反射板部と他方の反射板部とにより反射されることにより、ドラム内に収容された被処理物に作用することから、従来の加熱装置又は冷却装置に対する設計変更を要することなく、被処理物を熱処理するための水蒸気又は冷風を該被処理物に対して極めて効果的に作用させ、水蒸気又は冷風による熱エネルギーを無駄なく利用することによって加熱効率又は冷却効率を上げ、短時間にむらなく均一な熱処理を施すことができる。
さらにこの発明では、上記一方の反射板部には、ドラムの回転駆動によりドラム内に収容された被処理物が、前記軸体の下方よりも時計回り方向又は反時計回り方向に移動した位置に反射した水蒸気又は冷風が作用するよう、前記軸体に対して傾斜した状態で該軸体に載置されるよう前記一方の反射板部にのみ重り部が形成されてなることから、ドラムの回転により、被処理物が軸体の下方よりも時計回り方向又は反時計回り方向に移動している場合において、その移動した被処理物に対して水蒸気又は冷風が反射し集束されて作用し、より効果的且つ短時間内に所望の加熱処理又は冷却処理を行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態に係るエネルギー集束具について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明に係るエネルギー集束具を殺菌装置に組み込んだものであることから、先ず、この殺菌装置に付いて説明しながら、その構成要素であるエネルギー集束具について説明する。
この殺菌装置1は、図1に示すように、粉粒体が投入される投入口2を備え、この投入口2は、図2に示すように、予備加熱室3に連通している。上記投入口2は、図示しないフレキシブルパイプの端部に接続される部位であり、圧縮空気とともに上記粉粒体が流入する部位である。また、上記投入口2は、管状に成形され上記図示しないフレキシブルパイプの端部が接続される接続部材4に形成されてなるものであり、この接続部材4は、図1に示すように、上部が閉塞された円筒体5の側面に固定されている。また、この円筒体5は、正面形状が逆三角形状に成形され左側面側に形成された滑り板部(符号は省略する。)を備えた金物6を介して、この殺菌装置1の右側板1aに固定されている。また、上記円筒体5の内部と上記金物6の内部とはそれぞれ連通されてなるとともに、さらに上記金物6と上記予備加熱室3とは連通されている。なお、この殺菌装置1の右側板1aには、図2に示すように、上記金物6の配置位置よりも下方に、開閉蓋7が着脱可能に取り付けられており、この開閉蓋7の中央には、ガラス等の透明体からなる円形状の覗き窓7aが固定され、この覗き窓7aから、上記粉粒体が内部に流入しているか否かが確認できるようにされている。
また、この殺菌装置1の内部であって該殺菌装置1の略中央から右側板1a側には、上記予備加熱室3が形成されている。この予備加熱室3は、後述するドラムが配置された殺菌室とこの予備加熱室3とを仕切る仕切り板9と、左端がこの仕切り板9に固定され右端は上記右側板1aに固定された正面側仕切り板10(図2又は図4参照)と、この正面側仕切り板10よりも後方に配置され左端は上記仕切り板9に固定され右端は上記右側板1aに固定された背面側仕切り板11と、上記右側板1aと、上記投入口2から流入した粉粒体が支持される支持板12とにより形成されている。上記支持板12は、左右に長さを有する長方形状の板体であって、図示しない多数の透孔が穿設されたパンチングメタルである。なお、この支持板12に形成された多数の透孔は、該粉粒体が支持板12の下方に脱落しないように上記粉粒体(の粉体又は粒体)の径よりも細かい径とされている。また、上記正面側仕切り板10の下端は、この支持板12の正面側端部に固定され、上記背面側仕切り板11の下端は、支持板12の背面側端部に固定されている。なお、上記支持板12の右端側中途部は上記右側板1aに固定されてなるとともに、図1に示すように更に右側に突出している。
また、上記正面側仕切り板10の正面よりもさらに正面(手前)側には、該正面側仕切り板10とともに熱風を上記支持板12の下側に導くガイド板13が固定されている。すなわち、上記予備加熱室3の正面側には、上記正面側仕切り板10とガイド板13とにより形成され、熱風を上記支持板12の下側に導く熱風流路14が形成されている。また、この殺菌装置1の内部であって、上記予備加熱室3の上方には、図1に示すように、集塵機20が配置されている。この集塵機20は、多数のバグフィルター21と、排気ファン23とから概略構成されてなるものであり、この殺菌装置1では、上記予備加熱室3内の空気は、上記排気ファン23の駆動により、上記多数のバグフィルター21を通過し大気に放出されるよう構成されている。すなわち、上記正面側仕切り板10とガイド板13とにより形成された熱風流路14を介して上記支持板12の下方に流入した熱風は、該支持板12に形成された多数の透孔を通過して上記予備加熱室3内に(吹き上げられるようにして)流入し、上記多数のバグフィルター21を通過して大気に放出される。このとき、上記投入口3からこの殺菌装置1内に流入した粉粒体は、上記支持板12の上面に支持されるとともに、下方から吹き上げられた熱風により加熱される。なお、上記予備加熱室3内で吹き上げられた粉粒体(の粉体又は粒体)は、この殺菌装置1の外部に放出されることなく、上記バグフィルター21の外周面により捕捉される。
また、上記予備加熱室3の形成位置よりも左側には、図1に示すように、上記仕切り板9を挟んで殺菌室29が形成され、この殺菌室29内には、ドラム30が配置されている。このドラム30は、図6に示すように、左右に長さを有する円筒状に成形されてなるものであり、左右両端は開放されている。そして、このドラム30の左端側中途部の外周には一方のフランジ部30aが形成され、他端側中途部の外周には他方のフランジ部30bが形成されている。また、このドラム30の左端側であって下方よりやや正面側には、該ドラム30を支持する第1の回転体31が配置されている。また、上記ドラム30の右端側であって下方よりやや正面側には、第2の回転体32が配置され、この第2の回転体32と上記第1の回転体31とは一方の水平軸33により接続され、さらに、上記第2の回転体32には、第1の駆動モータ34の駆動軸34aが固定されている。また、上記ドラム30の左端側であって下方よりもやや背面側には、第3の回転体35が配置されている。また、上記ドラム30の右端側であって下方よりやや背面側には、第4の回転体36が配置され、この第4の回転体36と上記第3の回転体35とは上記一方の水平軸33と平行に配置された他方の水平軸37により接続され、さらに、上記第4の回転体36には、第2の駆動モータ38の駆動軸38aが固定されている。なお、この殺菌装置1では、上記第1の駆動モータ34と第2の駆動モータ38とは同期して回転するように構成されている。上記第1乃至第4の回転体31,32,35,36は、それぞれ外周にリング状の凹溝31a,32a,35a,36aが形成されている。そして、上記ドラム30は、該ドラム30に形成された一方のフランジ部30aが、上記第1の回転体31に形成された凹溝31a内と上記第3の回転体35に形成された凹溝35a内に挿入され、且つ、該ドラム30に形成された他方のフランジ部30bが上記第2の回転体32に形成された凹溝32a内と上記第3の回転体36に形成された凹溝36a内に挿入された状態で、該第1乃至第4の回転体31,32,35,36に支持されている。そして、上記第1の回転体31と第2の回転体32に形成された各凹溝31a,32aを形成する各リング状の面(上記一方又は他方のフランジ部30a,30bの周面と接する部位)には、図7に示すように、複数の段差部31b(第2の回転体32に形成された段差部は図示されていない。)が形成されている。なお、上記第3及び第4の回転体35,36には、本実施の形態に係る殺菌装置1では、上記段差部は形成されていない。また、上記仕切り板9には、図2に示すように円形状の開口9aが形成されている。したがって、粉粒体は、上記予備加熱室3にて上記支持板12の下方から吹き上げられた熱風により加熱されながら、上記開口9aを介して上記ドラム30内に流入する。そして、上記第1及び第2の駆動モータ34,38の駆動により、上記第1乃至第4の回転体31,32,35,36が回転することにより、上記粉粒体が収容されたドラム30が回転する。
また、上記ドラム30の中心よりもやや下方位置には、図1に示すように、水平方向に回転軸40が配置されている。この回転軸40は、内部に水蒸気が流入するよう管状に成形されてなるものであり、右端が図示しない右軸受により回転可能に支持され、左端側中途部は図示しない左軸受により回転可能に支持されてなり、左端は、この殺菌装置1の左側板1cよりも左側に突出されている。なお、この回転軸40の端部(左端)には、ロータリージョイント39を介して図示しない水蒸気製造手段に接続されている。また、この回転軸40には、図8に示すように、上記水蒸気製造手段から流入した水蒸気が噴射する多数のスリット40aが形成されている。また、この回転軸40には、該回転軸40の一端から他端側に第1乃至第4のビーター41・・・44が、それぞれ所定距離を置いて順番に固定されている。これら第1乃至第4のビーター41・・・44は、上記回転軸40の長さ方向と直行する方向に固定された軸41a・・・44aと、この軸41a・・・44aの先端に形成され略半円状に成形された攪拌羽根部41b・・・44bとから構成されてなるものであって、上記第1のビーター41と第2のビーター42との固定位置は、この回転軸40の一端側から他端側にかけて順番に90度ずらされているとともに、上記各攪拌羽根部41b・・・44bは、回転軸40に対してそれぞれ40度捻られている。なお、この殺菌装置1の左側板1cには、この回転軸40を回転駆動させる図示しない第3の駆動モータが固定され、この第3の駆動モータの駆動軸と回転軸40とは図示しないチェーンベルトにより連結されている。したがって、上記第3の駆動モータの駆動により、上記回転軸40が回転すると、上記第1乃至第4のビーター41・・・44により、粉粒体はドラム30の右側から左側にかけて攪拌されながら且つ移動させられる。
また、上記回転軸40には、第1乃至第4の集束具45・・・48が支持されている。上記第1の集束具45は、上記第1のビーター41の配置位置よりも殺菌装置1の左側板1c側に配置され、上記第2の集束具46は、上記第1のビーター41と第2のビーター42との間に、また、上記第3の集束具47は上記第2のビーター42と第3のビーター47との間に、上記第4の集束具48は上記第3のビーター43と第4のビーター44との間に配置されている。これら第1乃至第4の集束具45・・・48は、それぞれ下面が上記回転軸40の外周面に載置され円弧状に折曲された折曲部45a・・・48aと、この折曲部45a・・・48aと連続し上記回転軸40の正面側に垂下してなる一方の垂下板部45b・・・48bと、この一方の垂下板部45b・・・48bと対向してなるとともに上記折曲部45a・・・48aと連続し上記回転軸40の背面側に垂下してなる他方の垂下板部45c・・・48cとから構成されている。なお、上記一方の垂下板部45b・・・48bと、上記他方の垂下部45c・・・48cとのそれぞれ下端側には、重り部45d・・・48d,45e・・・48eが形成されている。なお、上記各一方の垂下板部45b・・・48bは、本発明を構成する一方の反射板部であり、上記他方の垂下部45c・・・48cは、本発明を構成する他方の反射板部である。
また、図1に示すように、上記ドラム30の下方には、ガスバーナー49が配置されている。このガスバーナー49は、配管49aを介して図示しないガス供給手段に接続されてなるものであり、上方に配置され回転する上記ドラム30の内部に収容された粉粒体を加熱するものである。また、上記ドラム30の左側には、該ドラム30内でローストされた粉粒体を、この殺菌装置1から排出し管路52を介して他所へ移送するロータリーバルブ53が配置されており、上記ドラム30の左側には、該ドラム30の左端から排出された粉粒体をこのロータリーバルブ53内に導く排出路55が形成されている。このロータリーバルブ53は、上部にローストされた粉粒体が流入する図示しない流入口が形成され、下部には、粉粒体が排出されるとともに上記管路52に連通してなる排出口が形成されたケース53aと、このケース53a内に収納され第4の駆動モータ54の駆動により回転する図示しないバルブ本体とを構成要素とし、上記バルブ本体には、上記流入口から流入した粉粒体が内部に収容される複数の収容室が形成されている。したがって、上記流入口からバルブ本体の収容室内に流入した粉粒体は、上記第4の駆動モータ54の駆動により排出口まで移動させられ、上記管路52内に落下する。
また、上記ドラム30が配置された殺菌室29の上方の正面側には、図3に示すように、該殺菌室29内の空気(加熱された空気)が流入する第1のダクト58の一端が固定され、この第1のダクト58の他端側には、排気ファン59が配置されている。また、殺菌室29の上方には、この殺菌室29の空気を排出する第2のダクト60が配置され、この第2のダクト60の上端側には、吸気ファン61が固定され、さらにこの吸気ファン61の排気口61aには、図1に示すように、第3のダクト62の一端が接続され、この第3のダクト62の他端は、補助ヒーター63に接続されている。そしてさらに、この補助ヒーター63と、前記正面側仕切り板10と中間仕切り板13とにより形成された図2に示す熱風流路14とは、第4のダクト64を介して接続されている。すなわち、この殺菌装置1では、上記殺菌室29内の熱風は、上記第1のダクト58を介して排気ファン59の駆動により大気に放出されるとともに、上記第2のダクト60と第3のダクト62と第4のダクト64を介して上記熱風流路14(図2参照)内に至り、上記支持板12の下方から該支持板12に形成された多数の透孔を通過して上記予備加熱室3内に(吹き上げられるようにして)流入するように構成されている。
以下、上述した実施の形態に係る殺菌装置1の動作について説明すると、上記投入口2から空気輸送により流入した粉粒体は、上記円筒体5の内部と金物6とを通過して上記予備加熱室3に流入し、上記支持板12上に支持される。そして、この支持板12上に支持された粉粒体は、上述したように、下方から該支持板12に形成された多数の透孔を通過して上記予備加熱室3内に(吹き上げられるようにして)流入する。こうした熱風により、上記予備加熱室9内の粉粒体は加熱・乾燥されながら、上記仕切り板9に形成された開口9aから上記殺菌室29内で回転するドラム30内に流入する。このドラム30に流入した粉粒体は、該ドラム30の回転駆動と、このドラム30の回転方向とは逆方向に回転する上記第1乃至第4のビーター41・・・44の回転駆動とにより攪拌されるとともに、上記第1及び第2の回転体31,32に形成された複数の段差部31bとこれらの段差部31bの回転により振動しながら転動するドラム30内において、上下に小刻みに跳ねながら、この殺菌装置1の左側に徐々に移動させられる。このとき、上記ドラム30の下方には、ガスバーナー49が配置されているとともに、上記回転軸40からは水蒸気が噴射されることから、上記ガスバーナー49による熱と水蒸気による熱の両方により粉粒体が殺菌される。すなわち、上記予備加熱室3内で予備加熱された粉粒体は、このドラム30内において本格的に加熱殺菌される。
そして、上記回転軸40には、前述した第1乃至第4の集束具45・・・48が配置されていることから、上記ガスバーナー49による熱エネルギーは、これら第1乃至第4の集束具45・・・48の内側面において反射し粉粒体側に集束された状態で放射されるばかりではなく、上記回転軸40から噴射した水蒸気も、図9示すように、これら第1乃至第4の集束具45・・・48により下方にある粉粒体方向に集束される。そして、このように加熱殺菌された粉粒体は、上記排出路54を通過し、さらに上記ロータリーバルブ53により上記管路52内に移送される。また、上記ガスバーナー49により加熱された空気は、上述したように、上記排気ファン59の駆動により、上記第1のダクト55を介して殺菌室29内から大気に排出されるとともに、上記第2のダクト60と第3のダクト62と第4のダクト64を介して上記熱風流路14内に至り、上記支持板12の下方から該支持板12に形成された多数の透孔を通過して上記予備加熱室3内に(吹き上げられるようにして)流入する。
したがって、この実施の形態に係る殺菌装置1によれば、殺菌室29内に配置されたドラム30内で加熱殺菌される前段階において、上記予備加熱室3内において予備加熱・乾燥されることから、上記ドラム30内においては、粉粒体である粉粒体の内部にまで効果的に殺菌することができ、極めて高品質な粉粒体を提供することができる。特に、この殺菌装置1内における予備加熱は、上記支持板12の下方から吹き上げる熱風によることから、予備加熱にむらを生ずることがない。また、こうした予備加熱室3内における予備加熱により、この殺菌装置1が冷却した場合であっても、ドラム30内の湿度は低いことから、該殺菌装置1の内部での結露の発生を十分抑制することができコンタミネーションの原因となる危険性を有効に回避することができる。特に、この殺菌装置1では、予備加熱室3内の空気は、上記排気ファン23により外部に排気されることからより一層コンタミネーションの発生を抑制することができる。
また、上記予備加熱室3内に供給される熱風は、上記殺菌室29内において上記ガスバーナー49により加熱された空気であることから、該ガスバーナー49のエネルギーが有効に活用され省エネルギー効果も高い。なお、この実施の形態に係る殺菌装置1では、上記殺菌室29内の熱風を上記予備加熱室3内に供給するルートの途中において、補助ヒーター63が配置されていることから、例えば、冬場等である場合や寒冷地において使用される場合のように、該予備加熱室3内に供給される熱風の温度が低い場合には、この補助ヒーター63を駆動させることができる。
なお、本発明に係る集束具は、上述した殺菌装置1に取り付けられた第1乃至第4の45・・・48に限定されるものではなく、図10に示すものであっても良い。この集束具70は、後述する重り部を除いて対象形状に成形されてなるものであり、上端から下端側中途部にかけて三角形状に成形され左側板部70aと、この左側板部70aと面対向し該左側板部70aと同一の形状に成形された右側板部70bと、正面側板部70c及び背面側板部70dとを備えている。上記左側板部70aには下端から上端側中途部にかけて一方の挿通溝部70eが形成され、上記右側板部70bには上記一方の挿通溝部70eと同一形状となされた他方の挿通溝部70fが形成されている。これら一方及び他方の挿通溝部70e,70fは、この集束具70が支持される軸体としての上記回転軸40が挿通される部位であり、該回転軸40の外径に対応するように、該一方及び他方の挿通溝部70e,70fの上端は円弧状に成形されている。また、上記正面側板部70cは、本発明を構成する一方の反射板部であり、上記背面側板部70dは、本発明を構成する他方の反射板部である。そして、上記正面側板部70cと背面側板部70dとは、互いに上端に形成された折曲部70gを介して連続してなるものであり、上記折曲部70gから互いに徐々に離間するよう傾斜してなる傾斜板部70h,70iと、この傾斜板部70h,70iの下端から垂下してなる垂下板部70j,70kとから構成されている。そして、上記正面側板部70の下端側の内側面には、本発明を構成する重り部としての重り部70lが形成されている。
したがって、上述した構成に係る集束具70によれば、上記一方及び他方の挿通溝部70e,70fに上記回転軸40を挿通し、該回転軸40に支持させると、上記重り部70lの荷重により、図11に示すように、該重り部70lが形成された正面側板部70c側がやや下方に位置するよう傾斜した状態となる。この状態において、図11中矢印で示すように、上記ドラム30が、時計回り方向に回転し、このドラム30の回転により該ドラム30内に収容された粉粒体Pが上記回転軸40の下方よりもやや時計回り方向に移動され、上記傾斜して回転軸40に支持された集束具70を構成する正面側板部70cと背面側板部70dとの間に位置することとなる。したがって、上述した集束具70によれば、下方から放射された熱エネルギーは、上記正面側板部70cと背面側板部70dとの内側面により反射され、上記移動した粉粒体P側に集束された状態で作用させることができ、また、上記回転軸40から放射された水蒸気もこの集束具70により反射・集束された状態で上記粉粒体Pに確実に作用させることができる。
また、上述した集束具70では、左側部板部70aに形成された一方の挿通溝部70eと右側板部70bに形成された他方の挿通溝部70fにより回転軸40に支持され、前記実施の形態で説明した第1乃至第4の集束具45・・・48よりも狭い面積で回転軸40の外周面と摺接することから、この回転軸40の回転に伴い集束具70全体が大きく振れてしまうことがないため、反射し集束された熱エネルギーをより一層効果的に粉粒体Pに作用させることができる。
なお、前述した実施の形態では、被処理物である粉粒体を加熱し殺菌する殺菌装置に、本発明に係るエネルギー集束具を組み込んだものであるが、例えば、上記回転軸40を図示しないコンプレッサー等に接続し、この回転軸40に形成された多数のスリット40aから冷風が噴射されるように構成された冷却装置に組み込んでも良い。こうした冷却装置に上記集束具45・・・48,70を組み込むことにより、より冷却処理(熱処理)を効果的に行うことができる。
殺菌装置を示す正面図である。 殺菌装置の内部構造を一部示す側面図である。 殺菌装置の左側面図である。 殺菌装置の左側断面図である。 殺菌装置の平面図である。 ドラムの支持構造を示す分解斜視図である。 ドラムの支持状態を示す側断面図である。 回転軸とビーターとを示す斜視図である。 回転軸とビーターとを示す側断面図である。 他の集束具を一部破断して示す斜視図である。 図10に示す集束具が回転軸に取り付けられた状態を示す正断面図である。
符号の説明
1 殺菌装置
30 ドラム
40 回転軸
45・・・48 第1乃至第4の集束具
45a・・・48a 折曲部
45b・・・48b 一方の垂下板部
45c・・・48c 他方の垂下板部
49 ガスバーナー
70 集束具
70c 正面側板部
70d 背面側板部
70g 折曲部
P 粉粒体

Claims (1)

  1. 被処理物が熱処理されるドラム内に水平に配置された軸体に載置されるとともに、上記軸体から噴射された水蒸気又は冷風をドラム内の被処理物方向に反射し集束させる集束部を有し
    上記集束部は、上記軸体上に位置する折曲部と、この折曲部から下方に延設され下端は上記軸体よりも下方に位置してなる一方の反射板部と、上記折曲部から下方に延設され下端は上記軸体の下方に位置してなるとともに上記一方の反射板部と該軸体を挟んで対峙してなる他方の反射板部と、を備えてなるとともに、
    上記一方の反射板部には、ドラムの回転駆動によりドラム内に収容された被処理物が、前記軸体の下方よりも時計回り方向又は反時計回り方向に移動した位置に反射した水蒸気又は冷風が作用するよう、前記軸体に対して傾斜した状態で該軸体に載置されるよう前記一方の反射板部にのみ重り部が形成されてなることを特徴とするエネルギー集束具。
JP2003318094A 2003-09-10 2003-09-10 エネルギー集束具 Expired - Lifetime JP4436095B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003318094A JP4436095B2 (ja) 2003-09-10 2003-09-10 エネルギー集束具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003318094A JP4436095B2 (ja) 2003-09-10 2003-09-10 エネルギー集束具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005080968A JP2005080968A (ja) 2005-03-31
JP4436095B2 true JP4436095B2 (ja) 2010-03-24

Family

ID=34417468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003318094A Expired - Lifetime JP4436095B2 (ja) 2003-09-10 2003-09-10 エネルギー集束具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4436095B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005080968A (ja) 2005-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100510542C (zh) 烹饪装置
WO2016194592A1 (ja) 乾燥装置
JP5409995B2 (ja) 外熱式ロータリーキルン
JP5646167B2 (ja) 乾燥装置
JP2008178856A (ja) 生ゴミ乾燥処理機
KR101103053B1 (ko) 가공 폐기물 건조장치
JP4436095B2 (ja) エネルギー集束具
ES2415368T3 (es) Dispositivo de revestimiento para el revestimiento de piezas pequeñas
KR100804106B1 (ko) 분립체용 로스터
JP2005111162A (ja) 殺菌装置
JP2005080602A (ja) 粉粒体用ロースター
JP2005083697A (ja) 粉粒体用熱処理装置
JP4146611B2 (ja) ヒーティングミキサー
JPH04146756A (ja) 横型回転スプレー式加熱滅菌装置
JP2601465Y2 (ja) 回転式熱処理炉
CN114485123B (zh) 盘型处理装置
JP2003247780A (ja) 撹拌伝熱装置
JP3120784U (ja) 有機物乾燥機
JP2001021266A (ja) 低温乾燥装置
JPH0714791Y2 (ja) 乾燥装置
JP2022020482A (ja) 被加熱物の加熱装置及び加熱方法
JPH11308964A (ja) 蒸葉の撹拌露取り装置
JP2003300044A (ja) 生ゴミ処理機
JP2005329309A (ja) 食品乾燥装置
JP2004041962A (ja) 生ゴミ処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081028

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4436095

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term