JPH1075990A - 殺菌機 - Google Patents

殺菌機

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JPH1075990A
JPH1075990A JP8269004A JP26900496A JPH1075990A JP H1075990 A JPH1075990 A JP H1075990A JP 8269004 A JP8269004 A JP 8269004A JP 26900496 A JP26900496 A JP 26900496A JP H1075990 A JPH1075990 A JP H1075990A
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JP
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steam
cylinder
stirring
sterilized
supply port
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Application number
JP8269004A
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English (en)
Inventor
Fumiyoshi Hirasawa
文喜 平沢
Yoshitaka Uno
由高 宇野
Hiroshi Nishizawa
弘 西沢
Chiaki Oishi
千明 大石
Katsuhiko Akahori
雄彦 赤堀
Takeshi Okada
猛 岡田
Nobuo Shinoda
伸夫 篠田
Katsuyoshi Suzuki
勝義 鈴木
Akihiro Sugiyama
晃広 杉山
Atsushi Nagashima
厚志 永島
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Kawasaki Kiko Co Ltd
Original Assignee
Kawasaki Kiko Co Ltd
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Publication date
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気の供給で湿熱の殺菌効果が充分に可能
で、多種多用な原料の対応する際の操作性がよくなり、
段取り変えが簡単で、原料品質を損なわず、攪拌でムラ
をなくし、湿熱の殺菌効果が充分に発揮できる流動型で
被殺菌物の色素、組織、風味等の品質劣化を防ぎ、コン
パクトな殺菌機を提供すること。 【解決手段】 密封状態の上端部に被殺菌物供給口2が
設けられ、下端部に被殺菌物排出口3が設けらた缶体
と、上記供給口から排出口に亘って回転する攪拌胴5の
内壁に多数の桟20を配設し、攪拌胴の回転数を制御し
又は缶体の傾斜角を調整し、上記缶体内に蒸気の供給管
25を設け、攪拌胴の回転支持ローラ21を枠体22に
設け、該枠体を缶体内に付設したレール23上を移動さ
せて攪拌胴を缶体内より取り外し自在とし、攪拌胴内と
被殺菌物供給口とに連絡し筒8に覆われた螺旋状の巻線
9を缶体内に出入れ自在に設けた殺菌機である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀物、加工食品、
薬品原料等の粉粒物等の湿熱の殺菌効果を充分に発揮さ
せる流動型蒸気殺菌機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、蒸気殺菌装置は、バッチ式も、連
続式のものも殺菌室内の温度をいかにして均一化する
か、また処理能力をいかにアップするか、いかに早く殺
菌するか等に力点がおかれていた。また、飽和蒸気及び
過熱蒸気でもって加圧加熱処理して、粉粒物の加熱変
性、加熱殺菌等をせんとするもの(特公昭62−475
00号公報)、飽和蒸気、過熱蒸気等の過熱媒体で連続
的に過熱殺菌するもの(実公昭63−5508号公
報)、低圧の過熱蒸気で管路内を浮遊移送させて加熱殺
菌するもの(特公平1−20859号公報)等種々の発
明、考案がなされている。
【0003】そして、加圧殺菌等させるには、主にバッ
チ式で、過熱蒸気を用いるので高圧にたいしてのシール
等が問題になる。また、飽相蒸気殺菌等させるもので
は、低圧ではあるが乾き度等が問題になる。本願発明者
等は、先に特開平8−89222号公報を提案した、こ
のものは連続式で飽和水蒸気と過熱水蒸気との二連系と
して容器内の殺菌等の条件を可変にすると共に、ウエッ
トな飽和蒸気殺菌等とドライな過熱蒸気殺菌等とを選択
したり或いは両方の蒸気を加減したりを可能にすると共
に、出口の含水率を一定に調節して、次の例えば乾燥工
程へ効率よく送り出すことができうるというものであ
る。本願発明はさらに、リーフ、粒、粉等の多種な原料
に対応できて、多種多量の原料をその品質を損なわずに
簡単に扱えて、蒸気の供給を均一にすると共に、蒸気流
動を進めてムラをなくすことを見出だしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、第1に、密封
状態の缶体に被殺菌物供給口と排出口とを設け、該缶体
の上記供給口から排出口に亘って回転する攪拌胴を配設
すると共に、蒸気の供給管を缶体内に設けたことによ
り、蒸気の供給で完全な殺菌が可能で、リーフ、粒、
粉、等の多種類な原料に対応でき、簡単に扱えて多種、
多量の原料を原料品質を損なわず、充分な攪拌でムラを
なくし、湿熱の殺菌効果が充分に発揮できる流動型で被
殺菌物の色素、組織、風味等の品質劣化を防ぎ、コンパ
クトで安価で、丸洗い可能な殺菌機を提供すること。第
2に、第1の課題に加えて、被殺菌物が攪拌胴内を通過
する時間を制御して、リーフ、粒、粉、等の多種類な原
料のそれぞれの性状に適格に対応でき、より確実に被殺
菌物の色素、組織、風味等の品質劣化を防ぐ殺菌機を提
供すること。第3と第4に、第2の課題に加えて、被殺
菌物が攪拌胴内を通過する時間を制御するに、回転する
攪拌胴の回転数を制御するか、又は缶体の傾斜角を調整
するかの簡単な機構とその操作でよく、特に被殺菌物の
リーフ、粒、粉、等の多種類な原料に適した時間にセッ
トできる殺菌機を提供すること。第5に、第1乃至第4
のいずれかの課題に加えて、攪拌胴の内壁に多数の桟を
を配設することで、被殺菌物が攪拌胴内を通過する時間
と被殺菌物の攪拌とを調整できる殺菌機を提供するこ
と。第6に、第1乃至第5のいずれかの課題に加えて、
密封状態の缶体の少なくとも一方の鏡面を開閉式の蓋と
し、回転する攪拌胴の回転支持ローラを枠体に設け、こ
の枠体を缶体内に付設したレール上を移動させて攪拌胴
を缶体内より取り外し自在としたことにより、缶体内や
攪拌胴内等の清掃が簡単にでき、又攪拌胴や攪拌手段の
交換が簡単にでき段取り替えが簡単で容易にでき、多種
多用な原料に対応する際の操作性がよくなり、より確実
に、より正確に達成できる殺菌機を提供すること。
【0005】第7に、第1乃至第6のいずれかの課題に
加えて、攪拌胴の被殺菌物供給口側より攪拌胴内に攪拌
手段を設けたことにより、被殺菌物のリーフ、粒、粉、
等の多種類な原料でも、被殺菌物が攪拌胴内に均一に散
布の状態で供給できて、どんな被殺菌物であっても充分
に均一な殺菌のできる殺菌機を提供すること。第8に、
第7の課題に加えて、攪拌手段として螺旋状の巻線とし
たことにより攪拌胴内の被殺菌物供給口側の一部に設け
るだけでよく、より簡単でより確実に散布の状態で供給
でき、しかも攪拌胴内への攪拌手段にも蒸気の供給をし
たので殺菌がより均一にでき、かつ、回転円盤と固定円
盤とで蒸気の流れが均一になるので殺菌もより均一にで
きる殺菌機を提供すること。第9に、第7の課題に加え
て、攪拌手段の取扱いが簡単に誰にでもでき、かつ着脱
自在にしたことで、メンテナンス等の際に楽に確実に作
業ができる殺菌機を提供すること。第10に、第1乃至
第9のいずれかの課題に加えて、缶体内の両側壁に蒸気
管にエロフインを取り付けたので、缶体内の乾き度をよ
り確実に調節できる殺菌機を提供すること。
【0006】第11に、第1乃至第10のいずれかの課
題に加えて、缶体と攪拌手段と攪拌胴内とに蒸気の供給
が確実にでき、さらに蒸気の流動を早めてムラをよりい
つそう少なくした殺菌機を提供すること。第12に、第
11の課題に加えて、缶体と攪拌手段と攪拌胴内とのそ
れぞれの蒸気の供給が流量調節バルブにより、供給場所
の被殺菌物等の状況に応じて各蒸気の乾き度を変えて、
蒸気殺菌のムラをよりいつそう少なくした殺菌機を提供
すること。第13に、第1乃至第12のいずれかの課題
に加えて、供給口と排出口とに交互に開閉する対のスイ
ングバルブとしたので、リーフ、粒、粉体等のいかなる
原料にも対応できる殺菌機を提供すること。第14に、
第1乃至第13のいずれかの課題に加えて、供給口と排
出口との案内筒やシュートにヒータを付設し温めて缶体
との温度差をなくすことで、結露を防止できる殺菌機を
提供すること。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、第1に、密封状態の一方の上端部に被殺菌
物供給口が設けられ、他方の下端部に被殺菌物排出口が
設けられている缶体と、該缶体の上記供給口から排出口
に亘って回転する攪拌胴を配設すると共に、上記缶体内
に蒸気の供給管とを設けたことを特徴とする殺菌機を要
旨とする。第2に、密封状態の一方の上端部に被殺菌物
供給口が設けられ、他方の下端部に被殺菌物排出口が設
けられている横架された缶体と、該横型の缶体の上記供
給口から排出口に亘って回転する攪拌胴を配設すると共
に、被殺菌物が攪拌胴内を通過する時間を制御する手段
と、上記缶体内に蒸気の供給管とを設けたことを特徴と
する殺菌機を要旨とする。第3に、被殺菌物が攪拌胴内
を通過する時間を制御する手段は、回転する攪拌胴の回
転数を制御したことを特徴とする請求項2に記載の殺菌
機を要旨とする。第4に、被殺菌物が攪拌胴内を通過す
る時間を制御する手段は、上記横架された缶体の傾斜角
を調整したことを特徴とする請求項2に記載の殺菌機を
要旨とする。第5に、上記攪拌胴の内壁に多数の桟を配
設し被殺菌物が攪拌胴内を通過する時間と被殺菌物の攪
拌とを調整したことを特徴とする請求項1乃至請求項4
のいずれか1項に記載の殺菌機を要旨とする。第6に、
密封状態の缶体の一方の鏡面を開閉式の蓋とし、回転す
る攪拌胴の回転支持ローラを枠体に設け、該枠体を缶体
内に付設したレール上を移動させて攪拌胴を缶体内より
取り外し自在としたことを特徴とする請求項1乃至請求
項5のいずれか1項に記載の殺菌機を要旨とする。
【0008】第7に、攪拌胴の被殺菌物供給口側より攪
拌胴内と被殺菌物供給口とに連絡し筒に覆われた攪拌手
段を缶体内に出入れ自在に設けたことを特徴とする請求
項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の殺菌機を要旨
とする。第8に、上記攪拌手段を覆う筒の端に攪拌手段
の螺旋状の巻線を支持し蒸気の通路孔を穿設した回転円
盤と、該回転円盤に対峙した蒸気の通路孔を穿設した固
定円盤とによって蒸気管よりの供給される蒸気の流れを
均一にしたことを特徴とする請求項7に記載の殺菌機を
要旨とする。第9に、攪拌胴の被殺菌物供給口側より攪
拌胴内と被殺菌物供給口とに連絡し筒に覆われた攪拌手
段を缶体内に出入れ自在にし、その外部の回転駆動のた
めのモータを缶体に設けた案内バーで摺動自在に垂下
し、回転駆動力の伝達軸と筒に覆われた攪拌手段の軸と
を摺動させることで着脱自在に嵌合させたことを特徴と
する請求項7に記載の殺菌機を要旨とする。第10に、
缶体内の両側壁に配設した蒸気管にエロフインを取り付
け缶体内の乾き度を調節したことを特徴とする請求項1
乃至請求項9のいずれか1項に記載の殺菌機を要旨とす
る。第11に、缶体内に蒸気の供給管を略攪拌胴の全長
に亘って攪拌胴の下方に配設し、この供給管の蒸気噴出
口を下向きとし、また、攪拌手段を覆う筒の端の回転円
盤に対峙した蒸気の通路孔を穿設した固定円盤に向けた
蒸気の供給管を取り付け、さらに、攪拌胴の被殺菌物供
給口側より蒸気の噴出する供給管を取り付けたことを特
徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載
の殺菌機を要旨とする。
【0009】第12に、缶体内に蒸気の供給管を略攪拌
胴の全長に亘って攪拌胴の下方に配設し、この供給管の
蒸気噴出口を下向きとし、また、攪拌手段を覆う筒の端
の回転円盤に対峙した蒸気の通路孔を穿設した固定円盤
に向けた蒸気の供給管を取り付け、さらに、攪拌胴の被
殺菌物供給口側より蒸気の噴出する供給管を取り付けこ
れらの各蒸気の供給管に流量調節バルブを設けると共に
各蒸気の乾き度をも変えたことを特徴とする請求項11
に記載の殺菌機を要旨とする。第13に、上記被殺菌物
供給口と排出口とに交互に空気圧で開閉する対のスイン
グバルブとしたことを特徴とする請求項1乃至請求項1
2のいずれか1項に記載の殺菌機を要旨とする。第14
に、上記被殺菌物供給口と排出口との案内筒やシュート
にヒータを付設したことを特徴とする請求項1乃至請求
項13のいずれか1項に記載の殺菌機を要旨とする。
【0010】
【実施の形態】以下、本発明の殺菌機について、図1乃
至図4の実施例に基づいて説明する。図1に示すよう
に、一対の桟1a、1bと縦横の桟1c、1dで略直方
体の枠体1を構成し、その上方の縦の桟1cに斜上方へ
延設した台形の枠体1e…を形成し、該枠体の上端に横
架する密封状態の一方の上端部に被殺菌物供給口2が設
けられ、他方の下端部に被殺菌物排出口3が設けられて
いる横架された缶体4と、該横型の缶体4の上記供給口
2から排出口3に亘って回転する攪拌胴5を配設し、こ
の攪拌胴5の上端の上記供給口より被殺菌物を攪拌胴内
に供給し、被殺菌物が攪拌胴内を通過する時間を制御す
る手段として、回転する攪拌胴の回転数を20〜50r
pmになるようモータ6による制御とした。またこの被
殺菌物が攪拌胴内を通過する時間を制御する手段とし
て、上記横架された缶体の出口への下り勾配の傾斜角を
枠体1の四隅の下面に設けたレベルアジャスター7…で
調整してもよい。この出口へ下り勾配の傾斜角は好まし
くは3度前後としてある。なお、缶体4は断熱材で被覆
したり、二重壁にしその内部に蒸気を供給してもよい。
【0011】また、攪拌胴5の被殺菌物供給口側より攪
拌胴内と被殺菌物供給口とに連絡し筒8に覆われた攪拌
手段を缶体内に出入れ自在にし、この攪拌手段として螺
旋状の巻線9とし、攪拌胴内の被殺菌物供給口側の一部
に設けてある。又は図示していないがTの字型の羽根を
回転軸に螺旋状に付設した攪拌羽根を取付けた攪拌回転
軸を配設してもよい。その螺旋状の巻線9の回転駆動の
ためのモータ10を缶体4の鏡面を開閉式の平坦な蓋2
9に設けた垂直回転軸16に延設した水平な案内バー1
1上で摺動自在になるようにリング12、12にて垂下
し、回転駆動力の伝達軸13と筒に覆われた攪拌手段の
軸14とを摺動させることで着脱自在に(例えば軸14
にピンを貫通した状態で設けこのピンに噛み合うような
凹部を伝達軸13に設けて嵌め合わせる)嵌合手段15
させて動力を伝達させる。この平坦な蓋29は缶体の側
部に設けた垂直回転軸46に延設した湾曲案内バー47
にフック48と蓋29の上縁に付設した半円環49との
係合で大きく開閉できると共に蓋29の縁と缶体のフラ
ンジとをパワークランプ、ボルト・ナット等で締め付け
閉蓋する構造であり、また中央部に取手を付設した凸状
の蓋28も図示しているように上述と同じ構造であるの
で説明を省略する。また、上記攪拌手段を覆う筒8内に
は、攪拌手段の螺旋状の巻線9を支持し、かつ蒸気の通
路孔を穿設すると共に攪拌手段の軸14と共に回転する
回転円盤17と、該回転円盤に対峙した蒸気の通路孔を
穿設した固定円盤18とが収納され、これらの円盤1
7、18によって蒸気の供給管19より供給される蒸気
の流れが均一にされる。この筒8の一端は攪拌胴5の被
殺菌物供給口側の一部に入り込んだ状態で開口され、略
中央上部が開口されていて被殺菌物供給口側とに連絡
し、さらに回転駆動力の伝達軸13と攪拌手段の軸14
とが着脱自在とさせる部位が缶体4の鏡面を開閉式の蓋
29の外部に位置するまで延設してある。さらに、上記
筒8は図示していないが回転円盤17と固定円盤18と
間等の部位で縁切され缶体の外部に露出した筒部の結露
をドレン抜きしてドレンが攪拌胴5に入り込むのを防止
している。この筒8の外端はパワークランプ33で閉め
られる開閉蓋34が上述の案内バー11上で摺動自在に
なるようにリング12と結合されている。なお、攪拌手
段の軸14と共に回転する回転円盤17と、該回転円盤
に対峙した蒸気の通路孔を穿設した固定円盤18と間に
図示いていない逆流防止の金属製等のフィルター等を設
け、該フィルター等は回転円盤17と共に回転させて
も、或いは固定円盤18と結合させ非回転としてもよ
い。
【0012】また、上記攪拌胴5の内壁に螺旋状に多数
の桟20…を配設し被殺菌物が攪拌胴内を通過する時間
と被殺菌物の攪拌とを調整してある。そして、この攪拌
胴5の回転は缶体4の一方の枠体1に設けたフランジに
取付けた上述のモータ6の回転数によって制御され、攪
拌胴5を回転させる回転支持ローラ21を枠体22に設
け、該枠体22を缶体4内に付設したレール23上を移
動させて攪拌胴5を缶体4内より取り外し自在としてあ
る。また、攪拌胴5の被殺菌物供給口2側より蒸気の噴
出する供給管24を取り付けてある。このモータ6の動
力はチェーン35でスプロケット36に伝達され、缶体
4の鏡面を開閉式の蓋29の外部に付設した軸受とソケ
ット、グランドパッキン等を備えた筒とで回転軸37を
支え、さらに上述のように攪拌胴5と回転支持ローラ2
1とを枠体22と共に外すために蓋29の側に回転軸3
7に嵌め込んだスプリングで付勢されるピン50と、こ
のピン50と係合する孔を設けた盤51とにより着脱自
在な動力伝達機構となっており、この機構ば既知のスプ
リングや磁力等で付勢されるクラッチ等でもよい。さら
に、この回転軸37には上記攪拌胴5を回転させる回転
支持ローラ21…が2個付設されている。また、この回
転軸37は枠体22に支持されていて、この回転軸と対
峙した位置の枠体22に攪拌胴5を回転支持する遊びロ
ーラ21aを付設した軸37aが設けてある。なお、モ
ータ6はインバータにより可変速させる。また、攪拌胴
5、筒8、被殺菌物供給口・排出口部位等を四弗化エチ
レン樹脂、フッ素樹脂加工等をするとよい。
【0013】さらに、缶体4内に蒸気の供給管25を略
攪拌胴の全長に亘って攪拌胴5の下方に配設し、この供
給管25の蒸気噴出口を下向きとした。この蒸気の供給
管25に流量調節バルブを設けてある。また、飽和蒸気
等を利用した場合に缶体内の両側壁に配設した蒸気管2
6にエロフイン27を取り付け缶体内の乾き度を調節し
てある。そして、上述の攪拌手段の螺旋状の巻線9を覆
う筒の端の回転円盤17に対峙した蒸気の通路孔を穿設
した固定円盤18に向けた蒸気の供給管19と、攪拌胴
5の被殺菌物供給口2側よりからの蒸気の噴出する供給
管24との各蒸気の供給管19、24に図示していない
流量調節バルブを設けると共に各蒸気の乾き度をも変え
れるようにしてある。なお、蒸気管25へ供給する蒸気
は減圧弁を介して缶体4内が例えば2.4kg/cm
Gで137度にしてある。この数値は被殺菌物によって
異なり変えれる。さらに、この発明において、蒸気とは
飽和蒸気、過熱蒸気、高圧蒸気、低圧蒸気を言い被殺菌
物によって変えれる。また、エロフイン27付の蒸気管
26は7kg/cmGで170度にしてある。さら
に、ドレンパイプ38を付設し、缶体4の内底を蒲鉾状
等にして両サイドにドレンを導くようにしてある。符号
40は圧力計、符号41は温度計、符号43は安全弁、
符号44は排蒸気口、符号45は攪拌胴の出口と被殺菌
物排出口とを被覆する図示していないボルト等で枠体2
2に着脱自在なカバーで背面上部位或いは下部位に多数
で被殺菌物に適合した排気孔を穿設することで、蒸気の
みが該排気孔より排出し、一部の蒸気は該カバー45で
下向きに偏向されると共に攪拌胴から被殺菌物は自重で
排出口へスムーズに導かれ飛散することがなく、カバー
45が蒸気の流動案内をもするし、水滴等が被殺菌物に
滴下するのを防止できるものである。
【0014】さらにまた、密封状態の缶体4の少なくと
も一方で好ましくは両方の鏡面を開閉式の蓋28、29
としたことにより、缶体内や攪拌胴内等の清掃が簡単に
でき、又攪拌胴や攪拌手段の交換が簡単にでき段取り替
えが容易にできるのである。また、上記被殺菌物供給口
2と排出口3とに交互に既知の往復運動を回転運動に変
える機構39により空気圧で開閉する対のスイングバル
ブ30、31を設け、供給口と排出口との缶体側のスイ
ングバルブが閉の状態が完了した時に大気に解放するよ
うに電磁弁等を設け、被殺菌物供給口と排出口とに設け
た対のスイングバルブ間の案内筒42や図示していない
シュートにヒータ32を付設してある。スイングバルブ
はこの種の殺菌機に用いられているロータリ弁、スライ
ド弁でもよい。なお、上記被殺菌物供給口2から図示し
ていないダンパー付のシュートで2秒間隔で対の各スイ
ングバルブを開閉し、4回の8秒で被殺菌物が1l供給
され、18〜24秒で設定温度(例えば133度で2.
0kg/cmG)に達し殺菌し、排出口側の対の各ス
イングバルブを開閉し排出口より排出される。
【0015】次ぎに、動作について説明すると、被殺菌
物の殺菌温度、含水率又は蒸気の乾き度等の条件に適合
するように、各蒸気の供給管19、24の流量調節バル
ブを調節し、かつ各モータ6、10の回転数を制御し又
は缶体4を取付けた台枠1の傾斜角度を調整し、シュー
トのダンパー等から被殺菌物供給口2より螺旋状の巻線
9による攪拌手段で上記制御された回転の攪拌胴5にて
蒸気殺菌され、排出口3から出てくる。この時、攪拌胴
5の内壁には螺旋状に多数の桟20…を配設し被殺菌物
が攪拌胴内を通過する時間と被殺菌物の攪拌とを調整し
てある。殺菌が終了し異なる被殺菌物のため攪拌胴5を
変えたり缶体4内等を清掃等をしたい場合は、攪拌胴5
を載置している枠体22を缶体4内に付設したレール2
3上を移動させて攪拌胴を缶体内より取り出し交換した
り清掃したりして次の段取りをする。また供給口2から
洗浄水を入れ排出口から排水して缶体内を丸洗いでき
る。なお、上記実施例では蒸気殺菌装置について説明し
たが、本発明は、粉粒物等の加熱変性、加熱殺菌等を含
む広い概念である。
【0016】
【効果】第1に、密封状態の缶体に被殺菌物供給口と排
出口とを設け、該缶体の上記供給口から排出口に亘って
回転する攪拌胴を配設すると共に、蒸気の供給管を缶体
内に設けたことにより、蒸気の供給により完全な殺菌が
可能で、リーフ、粒、粉、等の飛散させることなく多種
類な原料に対応でき、簡単に扱えて多種、多量の原料を
原料品質を損なわず、充分な攪拌でムラをなくし、湿熱
の殺菌効果が充分に発揮できる流動型で被殺菌物の色
素、組織、風味等の品質劣化を防ぎ、コンパクトで安価
で、供給口から洗浄水を入れ排出口から排水して缶体の
内部を丸洗いできるので多種類な原料に対応しても混入
を防止できる殺菌機である。第2に、第1の効果に加え
て、単に被殺菌物が攪拌胴内を通過する時間を制御した
ことにより、リーフ、粒、粉、等の多種類な原料のそれ
ぞれの性状に適格に対応でき、より確実に被殺菌物の色
素、組織、風味等の品質劣化を防ぐ殺菌機である。第3
と第4に、第2の効果に加えて、被殺菌物が攪拌胴内を
通過する時間を制御するに、回転する攪拌胴の回転数を
制御するか、又は缶体の傾斜角を調整するかの簡単な機
構とその操作でよく、特に被殺菌物のリーフ、粒、粉、
等の多種類な原料に適した時間に簡単にセットできる殺
菌機である。第5に、第1乃至第4のいずれかの効果に
加えて、攪拌胴の内壁に多数の桟をを配設することで、
被殺菌物が攪拌胴内を通過する時間と被殺菌物の攪拌と
をより確実に調整できる殺菌機である。第6に、第1乃
至第5のいずれかの効果に加えて、密封状態の缶体の一
方の鏡面を開閉式の蓋とし、回転する攪拌胴の回転支持
ローラを枠体に設け、この枠体を缶体内に付設したレー
ル上を移動させて攪拌胴を缶体内より取り外し自在とし
たことにより、缶体内や攪拌胴内等の清掃が簡単にで
き、又攪拌胴や攪拌手段の交換が簡単にでき、段取り替
えが簡単で容易にできて、多種多用な原料に対応する際
の操作性がよくなり、より確実に、より正確に達成でき
る殺菌機である。
【0017】第7に、第1乃至第6のいずれかの効果に
加えて、攪拌胴の被殺菌物供給口側より攪拌胴内に攪拌
手段を設けたことにより、被殺菌物のリーフ、粒、粉、
等の多種類な原料でも、被殺菌物が攪拌胴内に均一に散
布の状態で供給できて、どんな被殺菌物であっても充分
に均一な殺菌のできる殺菌機である。第8に、第7の効
果に加えて、攪拌手段として螺旋状の巻線としことによ
り攪拌胴内の被殺菌物供給口側の一部に設けるだけでよ
く、より簡単でより確実に散布の状態で供給でき、しか
も攪拌胴内への攪拌手段にも蒸気の供給をしたので殺菌
がより均一にでき、かつ、回転円盤と固定円盤とで蒸気
の流れが均一になるので殺菌もより均一にできる殺菌機
である。第9に、第7の効果に加えて、攪拌手段の取扱
いが簡単に誰にでもでき、かつ着脱自在にしたことで、
メンテナンス等の際に誰にでも楽に確実に作業ができる
殺菌機である。第10に、第1乃至第9のいずれかの効
果に加えて、缶体内の両側壁に蒸気管にエロフインを取
り付けたので、缶体内の乾き度をより確実に均一に調節
でき、原料の含水率管理がより確実にできる殺菌機であ
る。
【0018】第11に、第1乃至第10のいずれかの効
果に加えて、缶体と攪拌手段と攪拌胴内とに蒸気の供給
が確実にでき、さらに蒸気の流動を早めてムラをよりい
つそう少なくした殺菌機である。第12に、第11の効
果に加えて、缶体と攪拌手段と攪拌胴内とのそれぞれの
蒸気の供給が流量調節バルブにより、供給場所の被殺菌
物等の状況に応じて各蒸気の乾き度を変えて、蒸気殺菌
のムラをよりいっそう少なくした殺菌機である。第13
に、第1乃至第12のいずれかの効果に加えて、供給口
と排出口とに交互に開閉するスイングバルブとしたの
で、供給と排出とが確実にでき、リーフ、粒、粉体等の
いかなる原料にも対応できる殺菌機である。第14に、
第1乃至第13のいずれかの効果に加えて、供給口と排
出口との案内筒やシュートにヒータを付設し温めて缶体
との温度差をなくすことで、結露を防止でき、供給口と
排出口との案内筒やシュートに被殺菌物が付着し汚れる
ことなくスムーズな供給と排出とができる殺菌機であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の殺菌機の一部破断した正面図である。
【図2】本発明の殺菌機の一部破断した平面図である。
【図3】本発明の殺菌機の側面図である。
【図4】本発明の殺菌機の要部の概略動作の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1、22 枠体 2 被殺菌物供給口 3 被殺菌物排出口 4 缶体 5 攪拌胴 6、10 モータ 7 レベルアジャスター 8 筒 9 螺旋状の巻線 11 案内バー 12 リング 13 伝達軸 14 軸 15 嵌合手段 16、46 垂直回転軸 17 回転円盤 18 固定円盤 19、24、25 蒸気の供給管 20 桟 21、21a ローラ 23 レール 26 蒸気管 27 エロフイン 28、29 蓋 30、31 スイングバルブ 32 ヒータ 33 パワークランプ 34 開閉蓋 35 チェーン 36 スプロケット 37 回転軸 38 ドレンパイプ 40 圧力計 41 温度計 42 案内筒 43 安全弁 44 排蒸気口 45 カバー 50、51 クラッチ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤堀 雄彦 静岡県小笠郡小笠町下平川5372−4 (72)発明者 岡田 猛 静岡県掛川市倉真2705−35 (72)発明者 篠田 伸夫 静岡県小笠郡浜岡町池新田3323 (72)発明者 鈴木 勝義 静岡県小笠郡大東町小貫1489 (72)発明者 杉山 晃広 静岡県榛原郡金谷町金谷3482−91 (72)発明者 永島 厚志 静岡県磐田市匂坂中633

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密封状態の一方の上端部に被殺菌物供給口
    が設けられ、他方の下端部に被殺菌物排出口が設けられ
    ている缶体と、該缶体の上記供給口から排出口に亘って
    回転する攪拌胴を配設すると共に、上記缶体内に蒸気の
    供給管とを設けたことを特徴とする殺菌機。
  2. 【請求項2】密封状態の一方の上端部に被殺菌物供給口
    が設けられ、他方の下端部に被殺菌物排出口が設けられ
    ている横架された缶体と、該横型の缶体の上記供給口か
    ら排出口に亘って回転する攪拌胴を配設すると共に、被
    殺菌物が攪拌胴内を通過する時間を制御する手段と、上
    記缶体内に蒸気の供給管とを設けたことを特徴とする殺
    菌機。
  3. 【請求項3】被殺菌物が攪拌胴内を通過する時間を制御
    する手段は、回転する攪拌胴の回転数を制御したことを
    特徴とする請求項2に記載の殺菌機。
  4. 【請求項4】被殺菌物が攪拌胴内を通過する時間を制御
    する手段は、上記横架された缶体の傾斜角を調整したこ
    とを特徴とする請求項2に記載の殺菌機。
  5. 【請求項5】上記攪拌胴の内壁に多数の桟を配設し被殺
    菌物が攪拌胴内を通過する時間と被殺菌物の攪拌とを調
    整したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
    か1項に記載の殺菌機。
  6. 【請求項6】密封状態の缶体の少なくとも一方の鏡面を
    開閉式の蓋とし、回転する攪拌胴の回転支持ローラを枠
    体に設け、該枠体を缶体内に付設したレール上を移動さ
    せて攪拌胴を缶体内より取り外し自在としたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の殺
    菌機。
  7. 【請求項7】攪拌胴の被殺菌物供給口側より攪拌胴内と
    被殺菌物供給口とに連絡し筒に覆われた攪拌手段を缶体
    内に出入れ自在に設けたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項6のいずれか1項に記載の殺菌機。
  8. 【請求項8】上記攪拌手段を覆う筒の端に攪拌手段の螺
    旋状の巻線を支持し蒸気の通路孔を穿設した回転円盤
    と、該回転円盤に対峙した蒸気の通路孔を穿設した固定
    円盤とによって蒸気管よりの供給される蒸気の流れを均
    一にしたことを特徴とする請求項7に記載の殺菌機。
  9. 【請求項9】攪拌胴の被殺菌物供給口側より攪拌胴内と
    被殺菌物供給口とに連絡し筒に覆われた攪拌手段を缶体
    内に出入れ自在にし、その外部の回転駆動のためのモー
    タを缶体に設けた案内バーで摺動自在に垂下し、回転駆
    動力の伝達軸と筒に覆われた攪拌手段の軸とを摺動させ
    ることで着脱自在に嵌合させたことを特徴とする請求項
    7に記載の殺菌機。
  10. 【請求項10】缶体内の両側壁に配設した蒸気管にエロ
    フインを取り付け缶体内の乾き度を調節したことを特徴
    とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の殺
    菌機。
  11. 【請求項11】缶体内に蒸気の供給管を略攪拌胴の全長
    に亘って攪拌胴の下方に配設し、この供給管の蒸気噴出
    口を下向きとし、また、攪拌手段を覆う筒の端の回転円
    盤に対峙した蒸気の通路孔を穿設した固定円盤に向けた
    蒸気の供給管を取り付け、さらに、攪拌胴の被殺菌物供
    給口側より蒸気の噴出する供給管を取り付けたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載
    の殺菌機。
  12. 【請求項12】缶体内に蒸気の供給管を略攪拌胴の全長
    に亘って攪拌胴の下方に配設し、この供給管の蒸気噴出
    口を下向きとし、また、攪拌手段を覆う筒の端の回転円
    盤に対峙した蒸気の通路孔を穿設した固定円盤に向けた
    蒸気の供給管を取り付け、さらに、攪拌胴の被殺菌物供
    給口側より蒸気の噴出する供給管を取り付け、これらの
    各蒸気の供給管に流量調節バルブを設けると共に各蒸気
    の乾き度をも変えたことを特徴とする請求項11に記載
    の殺菌機。
  13. 【請求項13】上記被殺菌物供給口と排出口とに交互に
    空気圧で開閉する対のスイングバルブとしたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の
    殺菌機。
  14. 【請求項14】上記被殺菌物供給口と排出口との案内筒
    やシュートにヒータを付設したことを特徴とする請求項
    1乃至請求項13のいずれか1項に記載の殺菌機。
JP8269004A 1996-09-04 1996-09-04 殺菌機 Pending JPH1075990A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005111162A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Tsukasa Kogyo Kk 殺菌装置
JP2006334324A (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Kawasaki Kiko Co Ltd 粉粒物質の蒸気加熱殺菌装置並びにこの装置を用いた殺菌方法

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