JP3347962B2 - ろ過乾燥装置 - Google Patents

ろ過乾燥装置

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JP3347962B2
JP3347962B2 JP33062396A JP33062396A JP3347962B2 JP 3347962 B2 JP3347962 B2 JP 3347962B2 JP 33062396 A JP33062396 A JP 33062396A JP 33062396 A JP33062396 A JP 33062396A JP 3347962 B2 JP3347962 B2 JP 3347962B2
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松本  孝
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株式会社松本機械製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠心ろ過装置と真
空回転乾燥機とを用いて、原液を固形物(結晶)と液分
とに分離する固液分離処理と、該固液分離処理により形
成された固形物を乾燥させる乾燥処理とを行うろ過乾燥
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】化学プラント等においては、製品を製造
する過程でスラリ(結晶を含む原液)から液分を分離し
て固形物(結晶)を得る固液分離工程(固体と液体とを
分離する工程)を行うことがしばしばある。また固液分
離工程に続いて、固形物を洗浄液により洗浄する洗浄工
程と、洗浄された固形物を乾燥させる乾燥工程とを併せ
て行うことが多い。
【0003】固液分離工程を行う装置としては、スラリ
を圧搾してフィルタに供給することによりスラリを液分
と結晶とに分離するフィルタ式ろ過装置と、高速回転す
るバスケット内にスラリを供給して遠心力によりスラリ
を液分と固形物とに分離する遠心ろ過装置とが広く用い
られている。
【0004】フィルタ式ろ過装置では、ろ過の際に結晶
が圧搾されるため、結晶がブロック化して(塊になっ
て)その組織が緻密になるのを避けられない。そのた
め、フィルタ式ろ過装置を用いた場合には、洗浄工程で
洗浄液を結晶中に均一に浸透させることが難しく、結晶
を充分に洗浄することは容易でない。
【0005】これに対し、遠心ろ過装置を用いた場合に
は、結晶が圧搾されることがなく、その組織内に適当な
空隙が形成されるため、結晶中に洗浄液を均一に浸透さ
せてその洗浄を短時間で充分に行わせることができ、高
品質の製品を得ることができる。
【0006】またフィルタ式ろ過装置では、得られる結
晶の組織が緻密であるため、結晶を乾燥させる工程に長
い時間を要するが、遠心ろ過装置を用いた場合には、結
晶の組織が緻密になることがないため、フィルタ式ろ過
装置による場合に比べて、結晶の乾燥に要する時間を短
縮することができる。
【0007】上記のように、遠心ろ過装置を用いると、
結晶の洗浄を効率よく、かつ均一に行うことができるだ
けでなく、得られた結晶の乾燥を比較的短時間で行うこ
とができるため、不純物が少い高品質の製品を能率よく
製造することができる。
【0008】洗浄された結晶の乾燥工程は、固液分離処
理の最終工程に引き続いて、遠心ろ過装置のバスケット
内で行わせることもできるが、バスケット内で結晶の乾
燥工程までをも行わせると、バスケットの容量により決
まる限られた量の結晶の処理に相当の時間を要すること
になるため、大量の結晶を製造する場合には、製造能率
が低下するのを避けられない。
【0009】大量の結晶を能率よく製造するためには、
1回の固液分離処理が終了するごとに乾燥を行わせるの
ではなく、多数回の固液分離処理により得られた結晶を
容量が十分に大きい乾燥機の容器内に溜めておいて、該
乾燥機により一度にまとめて大量の結晶を乾燥するよう
にするのが好ましい。
【0010】大量の結晶を乾燥することができる乾燥機
としては、乾燥させる結晶を容器内に収容して、該容器
内を密閉した後減圧しながら加熱して乾燥を行う真空乾
燥機が知られている。
【0011】真空乾燥機は、被処理物を入れる容器とし
て大形のものを用いることができるため、一回の処理量
を多くすることができ、一度に大量の被処理物を乾燥す
ることができる。また容器内を減圧しながら乾燥を行う
ため、結晶の乾燥に要する温度を低くしても比較的短時
間で乾燥を行わせることができ、消費エネルギの節約を
図ることができる。更に、密閉した容器を減圧しながら
乾燥を行うため、乾燥中に被処理物(結晶)に不純物が
混入したり、細菌が付着したり被処理物が酸化したりす
るのを防ぐことができるだけでなく、製品の含水率を低
くすることができる。
【0012】上記のように、真空乾燥機は、大量の被処
理物を扱うことができるという特徴を有するだけでな
く、乾燥時間の短縮、乾燥処理中における不純物の混入
の防止、細菌の付着の防止、消費エネルギの節減、製品
の含水率の低減、製品の酸化の防止等を図ることができ
るという特質をも有している。そのため、真空乾燥機
は、不純物の混入や細菌の付着がない高品質の製品を得
ることが重視される医薬品製造などのファインケミカル
の分野で広く用いられている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、高品質
の結晶を得るためには遠心ろ過装置を用いるのが有利で
あり、また不純物の混入や品質の劣化などを伴うことな
く、大量の被処理物を経済的に乾燥するためには、真空
乾燥機を用いることが有利である。遠心ろ過装置及び真
空乾燥機を用いて結晶の製造を能率よく行わせるために
は、遠心濾過装置での固液分離処理と、該遠心ろ過装置
からの固形物の排出と、真空乾燥機への固形物の供給
と、真空乾燥機からの固形物の搬出とを自動的に行わせ
ることが望ましい。また製造される製品(結晶)の品質
を維持するためには、固液分離処理から固形物の乾燥及
び搬出までの工程をすべて外気から遮断された閉鎖系
で、人手に触れさせることなく行わせることが望まし
い。
【0014】遠心ろ過装置においては、密閉された空間
での固液分離処理が可能であり、また、特公昭60−2
8553号や特公昭62−44982号などに見られる
ように、バスケット内からの結晶の排出を自動的に行わ
せることができるようにするための提案が種々なされ
て、実用化されている。
【0015】ところが、真空乾燥機の場合には、乾燥機
の容器内への被処理物の供給と乾燥された被処理物の搬
出とを自動的に行わせることができなかったため、従来
は、遠心ろ過装置により得られた結晶を適当なタンク内
に溜めておいて、該タンク内に溜まった結晶の量が適量
になったときに、人手を借りて該タンク内から真空乾燥
機の容器内に結晶を移して乾燥処理を行わせ、乾燥が終
了したときに乾燥機の容器の開口部を下に向けた状態で
開いて、人手を借りて結晶を容器から排出させるという
方法をとらざるを得ず、固液分離処理から結晶の乾燥及
び搬出までの全ての工程を自動化することができなかっ
た。
【0016】また医薬品等のファインケミカル製品を製
造する場合には、製品に不純物が混入したり、細菌が付
着したりすることを避ける必要があるため、固液分離か
ら乾燥までの工程を外気に触れることなく、かつ人手を
介することなく行わせることが望ましいが、遠心ろ過装
置と真空乾燥機とを組み合わせて用いる場合には、遠心
ろ過装置から排出された結晶を真空乾燥機の容器内に投
入する際、及び乾燥機の容器から乾燥した結晶を搬出す
る際に結晶が外気に触れるのを避けることができなかっ
た。
【0017】本発明の目的は、遠心ろ過装置と真空回転
乾燥機とを用いて、固液分離処理から結晶の乾燥及び搬
出までの全工程を外気から遮断された閉鎖系で自動的に
能率よく行うことを可能にしたろ過乾燥装置を提供する
ことにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるろ過乾燥
装置は、密閉されたケーシング内に配置されて回転自在
に支持されたバスケットと、バスットを回転駆動するバ
スケット回転駆動装置と、ケーシングの蓋を貫通してバ
スケット内に挿入された固形物排出管と、バスケットの
内周に形成された固形物(結晶)を掻き取る固形物掻取
装置と、バスケット内に原液を供給する原液供給パイプ
とを備えてバスケット内に供給された原液を固形物と液
分とに分離する固液分離処理を行う遠心ろ過装置と、遠
心ろ過装置のバスケット内に形成された固形物を乾燥す
る真空回転乾燥機とを備えている。
【0019】真空回転乾燥機は、回転中心となる中心軸
線が垂直面内で水平方向に対してなす傾斜角を変化させ
ることができるように支持された回転ドラムと、該回転
ドラムの中心軸線の水平方向に対する傾斜角を変化させ
るドラム傾斜角調整装置と、回転ドラムを回転駆動する
ドラム回転駆動装置と、回転ドラムの軸線方向の一端の
中心部を気密にかつ該回転ドラムの回転を許容する状態
で貫通して該回転ドラム内に挿入されたガス流通管と、
回転ドラム内のガスを吸引して該回転ドラム内を減圧す
る減圧装置と、ガス流通管の他端を減圧装置と大気圧の
ガス空間とに切換え接続するガス流路切換装置と、回転
ドラムの回転を許容する状態で該回転ドラムの軸線方向
の他端側から該回転ドラム内に挿入された直管部と該直
管部の回転ドラム内に位置する部分から回転ドラムの周
壁部側に延びるように設けられて直管部に連通させられ
た旋回部とを有する固形物給排管と、固形物給排管の直
管部を回転させることにより旋回部を回転ドラム内で旋
回させる給排管駆動装置と、固形物を吸引して製品タン
ク内に搬送する固形物吸引搬送装置と、固形物給排管の
直管部を遠心ろ過装置の固形物排出管につながる配管と
固形物吸引搬送装置につながる配管とに切換え接続する
切換動作と該固形物給排管の直管部の他端を閉じる閉止
動作とを行う給排切換装置と、回転ドラムを加熱するド
ラム加熱装置とを備えている。
【0020】上記固形物給排管の旋回部は、回転ドラム
の軸線方向の他端側の端部壁と該回転ドラムの下部との
間の隅部に該旋回部の先端が近接した状態になる最終吸
引位置と該最終吸引位置から退避した状態になる退避位
置との間を旋回し得るように設けられる。
【0021】上記回転ドラムは、遠心ろ過装置による複
数回の固液分離処理により形成された固形物を処理し得
る内容積を有していることが望ましい。
【0022】通常の使い方をする場合、上記ガス流路切
換装置、給排切換装置及びドラム傾斜角調整装置は以下
のように動作する。
【0023】即ち、ガス流路切換装置は、遠心ろ過装置
のバスケット内から固形物の排出を行う際及び該回転ド
ラム内の固形物を乾燥する際にガス流通管の他端を減圧
装置に接続し、回転ドラム内の固形物を搬出する際にガ
ス流通管の他端を大気圧空間に接続する。
【0024】また給排切換装置は、遠心ろ過装置のバス
ケット内から固形物の排出を行う際に固形物給排管の直
管部の他端を遠心ろ過装置の固形物排出管につながる配
管に接続し、回転ドラム内の固形物を乾燥する際に直管
部の他端を閉鎖し、回転ドラム内の固形物を搬出する際
には固形物給排管の他端を固形物吸引搬送装置につなが
る配管に接続する。
【0025】更にドラム傾斜角調整装置は、回転ドラム
内に固形物を供給する際に回転ドラムの他端を一端より
も高くし、回転ドラム内の固形物を搬出する際に回転ド
ラムの他端を一端よりも低くするように回転ドラムの中
心軸線の傾斜角を変化させる。
【0026】上記のように構成すると、固形物給排管の
直管部及びガス流通管をそれぞれ遠心ろ過装置の固形物
排出管につながる配管及び減圧装置につながる配管に接
続した状態で回転ドラム内を減圧することにより遠心ろ
過装置のバスケット内の固形物を該遠心ろ過装置に設け
られている固形物排出管と給排切換装置と固形物給排管
とを通して回転ドラム内に供給することができる。特
に、回転ドラム内に固形物を供給する際に、該回転ドラ
ムの他端を一端よりも高くするように、回転ドラムの中
心軸線を傾斜させておくと、固形物給排管の旋回部の先
端から流出した固形物が、該旋回部の真下に山をなして
溜まって、旋回部の先端が固形物により塞がれる状態に
なるのを防ぐことができるため、回転ドラム内への固形
物の供給を円滑に行わせることができる。
【0027】従って、上記のように構成すると、遠心ろ
過装置から真空回転乾燥機への固形物の供給を外気に触
れさせることなく、かつ人手に触れさせることなく行わ
せることができる。
【0028】また回転ドラム内の固形物の量が規定量に
達した時に、固形物給排管の直管部の他端を閉じ、ガス
流通管の他端を減圧装置に接続した状態で回転ドラムを
回転させるとともに、減圧装置による回転ドラム内の減
圧と加熱装置による回転ドラムの加熱とを行わせること
により、回転ドラム内の固形物を乾燥させることができ
る。
【0029】更に、乾燥処理動作が終了したときには、
固形物給排管の直管部及びガス流通管をそれぞれ固形物
吸引搬送装置につながる配管及び大気圧のガス空間に接
続するとともに回転ドラムの軸線方向の他端(固形物給
排管の旋回部が配置される側の端部)を一端よりも低く
するように回転ドラムの中心軸線の傾斜角を変化させた
状態で、給排管の旋回部を最終吸引位置に向けて旋回さ
せつつ固形物吸引搬送装置を動作させることにより、回
転ドラム内から固形物を吸引搬出して製品タンク内に搬
送することができる。
【0030】このように、本発明によれば、1つの減圧
装置を、遠心ろ過装置からの固形物の排出と、真空回転
乾燥機への固形物の供給との双方に用いるため、装置の
構成を特に複雑にすることなく、遠心ろ過装置から真空
回転乾燥機への固形物の移送を行わせることができる。
【0031】また真空回転乾燥機の回転ドラムから乾燥
した固形物を搬出する際には、回転ドラムを傾斜させる
ので、乾燥してさらさらの状態になった結晶状または粉
末状の固形物を回転ドラムの最下部側に集めることがで
きる。そして、本発明においては、回転ドラム内から固
形物を搬出する際に、固形物給排管の旋回部を最終吸引
位置まで旋回させて、該旋回部の先端を最終的に回転ド
ラムの他端側の端部壁と回転ドラムの周壁部の下部との
間の隅部(固形物が集まってくる部分)で回転ドラムの
周壁部の内面に対向させるようにしたので、固形物吸引
搬送装置の吸引力により、回転ドラム内の固形物のほと
んど全てを固形物給排管を通して製品タンク側に搬送す
ることができる。
【0032】本発明によれば、固液分離処理から固形物
の乾燥及び搬送までの全ての工程を外気から遮断された
系で行うことができるため、不純物の混入や劣化のない
高品質の製品を得ることができる。
【0033】上記固形物給排管の取り付けを容易にする
ため、回転ドラムの軸線方向の他端の中心部に該回転ド
ラムの回転を許容する状態で給排管支持部材を結合し
て、該給排管支持部材に固形物給排管を取り付ける構造
にするのが好ましい。この場合、固形物給排管は、回転
ドラムの中心軸線から偏心した位置で給排管支持部材を
回転自在に貫通して一端が回転ドラム内に挿入された直
管部と該直管部の回転ドラム内に位置する一端から回転
ドラムの周壁部側に延びるように設けられて直管部に連
通させられた旋回部とにより構成するのが好ましい。
【0034】上記のように、固形物給排管の直管部が回
転ドラムの中心軸線から偏心した位置で給排管支持部材
を貫通するようにしておくと、旋回部を退避位置に位置
させた状態で該旋回部の先端と回転ドラムの内周との間
に大きな隙間を形成することができるため、固形物給排
管を通して回転ドラム内に固形物を供給する際に、固形
物給排管からの固形物の流出を容易に行わせることがで
きる。
【0035】本発明においては、固液分離処理から固形
物の乾燥及び搬出までの全ての工程を自動的に行わせる
ように、上記ドラム回転駆動装置と、給排切換装置と、
ガス流路切換装置と、減圧装置と、固形物吸引搬送装置
と、ドラム傾斜角調整装置と、給排管駆動装置と、ドラ
ム加熱装置とを制御する制御装置を更に設けるのが望ま
しい。
【0036】この制御装置は、例えば、遠心ろ過装置の
バスケット内から固形物の排出を行う際に回転ドラムの
他端を一端よりも高くするように回転ドラムの中心軸線
を傾斜させた状態で、かつ固形物給排管の直管部の他端
及びガス流通管の他端をそれぞれ遠心ろ過装置の固形物
排出管につながる配管及び減圧装置につながる配管に接
続した状態で回転ドラム内を減圧することにより遠心ろ
過装置のバスケット内の固形物を固形物排出管と給排切
換装置と固形物給排管とを通して回転ドラム内に供給す
る固形物供給動作と、所定回数の固形物供給動作が終了
して回転ドラム内の固形物の量が規定量に達したときに
固形物給排管の直管部の他端を閉じ、ガス流通管の他端
を減圧装置に接続した状態で回転ドラムを回転させると
ともに、減圧装置による回転ドラム内の減圧とドラム加
熱装置による回転ドラムの加熱とを行わせて回転ドラム
内の固形物を乾燥させる乾燥処理動作と、固形物給排管
の直管部の他端及びガス流通管の他端をそれぞれ固形物
吸引搬送装置につながる配管及び大気圧のガス空間に接
続するとともに回転ドラムの他端を一端よりも低くする
ように回転ドラムの中心軸線を傾斜させた状態で給排管
の旋回部を最終吸引位置に向けて旋回させつつ固形物吸
引搬送装置により回転ドラム内の固形物を吸引して搬出
する吸引搬出動作とを行わせるように、ドラム回転駆動
装置と給排切換装置とガス流路切換装置と減圧装置と固
形物吸引搬送装置とドラム傾斜角調整装置と給排管駆動
装置とドラム加熱装置とを制御する。
【0037】上記のような制御装置を設けると、固液分
離処理から固形物の乾燥及び搬出までの全ての工程を自
動的に行わせることができるため、結晶の製造を能率よ
く行わせることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わるろ過乾燥装
置の全体的な構成の一例を示したもので、同図におい
て、1は原液を固形物と液分とに分離する固液分離処理
を行う遠心ろ過装置、2は遠心ろ過装置1に原液を供給
する原液供給源、3は遠心ろ過装置1により得られた固
形物を乾燥する真空回転乾燥機、4は真空回転乾燥機3
により乾燥された固形物を溜める製品タンク、5は製品
タンク4の上部に取り付けられたサイクロンセパレー
タ、6はサイクロンセパレータ5の排気口5bにフィル
タ7を介して接続された真空ポンプ、8はコンピュータ
を用いて所定のシーケンスで各部を動作させるように制
御する制御装置である。製品タンク4の下部にはロータ
リバルブ4aが取り付けられている。なお9は製品タン
ク4からロータリバルブ4aを通して流出する固形物を
次のステーションに運搬する運搬手段である。
【0039】遠心ろ過装置1は、密閉されたケーシング
10と、ケーシング10内に配置されて、軸受装置11
によりケーシングに対して回転自在に支持された回転軸
12に取り付けられたバスケット13と、バスット13
を回転駆動する回転駆動装置14と、バスケット13内
に原液を供給する原液供給パイプ15と、バスケット1
3の内周に形成された固形物を掻き取る固形物掻取装置
16と、固形物掻取装置16により掻き取られてバスケ
ット13の底部に落下した固形物を吸引して排出する固
形物排出管17とを備えている。
【0040】ケーシング10は円筒状に形成された周壁
部を有するケーシング本体10aと、該本体の上端の開
口部を閉じる蓋10bとを有していて、ケーシング本体
10aはショックアブソーバを備えた支持装置18を介
して設置ベース上に支持されている。ケーシング10の
周壁部の下部には、バスケットの回転により分離された
液分を排出するための排液口10cが設けられていて、
該排液口10cにはバルブ19を介して排液管20が接
続されている。
【0041】バスケット13は、円筒状の周壁部13a
と、該周壁部13aの軸線方向の一端側を閉じる底壁部
13bと、周壁部13aの軸線方向の他端から径方向の
内側に突出するように設けられた円環状の端板13cと
を有する籠形のもので、底壁部13bの中央部に形成さ
れたボス部13dに、該バスケットと同軸的に配置され
た回転軸12が取り付けられ、回転軸12が軸受装置1
1によりケーシング10に対して回転自在に支持されて
いる。回転軸12の下端はバスケット回転駆動装置14
の出力軸に連結され、該回転駆動装置14により、バス
ケット13が回転駆動される。バスケット回転駆動装置
14としては、インバータ制御される電動機や、油圧モ
ータなどが用いられる。バスケット13の底壁部13b
には、ボス部13dの基部を取り囲む円環状の溝部13
eが形成されている。バスケット13の周壁部13aに
は多数の透過孔が形成され、該周壁部13aの内周にフ
ィルタが配置される。フィルタとしては、布製のもの
や、円筒状に成形された金網の内周に多孔板を配置した
ものなどが用いられる。
【0042】原液供給パイプ15は、ケーシング10の
蓋10bを貫通してバスケット13内に挿入されてい
る。原液供給パイプ15のケーシング外に位置する端部
は配管21と電磁バルブ22とを通して原液供給源2の
原液流出口に接続されている。原液供給源2は、原液
(スラリ)を収容したタンクやリアクタ(反応容器)な
どからなっている。
【0043】固形物掻取装置16は、バスケット13の
軸線方向に延びる軸16aに取り付けられてバスケット
13内に挿入された掻取刃16bと、油圧シリンダ等を
駆動源として掻取刃16bのバスケットの軸線方向への
移動と軸16aを中心とした回動とを行わせるように、
掻取刃が取り付けられた軸16aを駆動する駆動機構1
6cとを備えた公知のものである。
【0044】固形物排出管17は、ケーシング10の蓋
10bを貫通してバスケット13内に挿入されている。
この固形物排出管は上下動可能に設けられていて、バス
ケット内から固形物を排出する際に、その下端が溝部1
3e内に挿入される。
【0045】上記の遠心ろ過装置1において、原液の固
液分離処理を行う際には、回転駆動装置14を起動して
バスケット13を回転させ、電磁バルブ22を開いて原
液供給源2から配管21と原液供給パイプ15とを通し
てバスケット内に原液を供給する。バスケット13内に
供給された原液はバスケットの周壁部13bの内周に液
層を形成する。原液はバスケットの回転に伴って生じる
遠心力により固形物と液分とに分離され、液分はバスケ
ットの内周に配置されたフィルタとバスケットの周壁部
13aに形成された透過孔とを通してバスケット13と
ケーシング10との間の空間に排出される。これにより
バスケットの内周に固形物(結晶)が層をなして形成さ
れていく。形成された固形物の層が所定の厚さに達した
ときに給液工程を終了させ、バスケットの回転速度を所
定の値に保って液分を離脱させる脱液工程を行わせる。
脱液工程が終了した後、バスケット内に洗浄液を供給し
て固形物を洗浄する洗浄工程を行わせ、次いで脱水工程
を行わせた後、回転駆動装置に制動をかけてバスケット
を減速させる。
【0046】上記給液工程、脱液工程、洗浄工程及び脱
水工程により、固液分離工程が構成される。固液分離工
程が終了した後、バスケットを低速回転させ、固形物排
出管17に吸引力を作用させた状態で、バスケットの上
端部側に配置された掻取刃16bをバスケットの内周に
形成されている固形物中に進入させて該固形物を掻き取
り、掻き取った固形物をバスケットの底部側に落下させ
る。落下した固形物は、固形物排出管17により吸引し
て外部に排出する。掻取刃16bは固形物の掻取動作の
進行に伴ってバスケットの底部側に下降させる。掻取刃
16bがバスケットの底部に達したところで該掻取刃を
旋回させてバスケットの底部上に残存している固形物を
溝部13e内に落下させる。
【0047】上記の遠心ろ過装置においては、バスケッ
トの内周から掻き取った固形物をバスケットの底部に形
成された溝部13e内に集めて該溝部内の固形物を固形
物排出管17により吸引して外部に排出するので、密閉
されたケーシング10内にバスケット13を配置したま
まの状態で、バスケット内に形成された固形物のほとん
どすべてを外部に取り出すことができ、固形物の回収率
を高めることができる。なお、上記の形式の遠心ろ過装
置については、特公昭60−28553号公報や特公昭
62−44982号公報に詳細に説明されている。
【0048】真空回転乾燥機3は、図2及び図3に示し
たように構成されている。図2及び図3において、21
は設置ベース、22は一定の角度だけ回動し得るように
して(揺動し得るようにして)設置ベース21上に支持
された支持フレーム、23は支持フレーム22に回転自
在に支持された回転ドラムである。
【0049】図示の例では、設置ベース21の長手方向
の中央部よりも前端部(図2において左端部)寄りの位
置に位置させた状態で設置ベースの幅方向の両端にブラ
ケット24,24が固定され、支持フレーム22の下部
に取り付けられたブラケット25,25がそれぞれ中心
軸線を共有した状態で水平方向に延びるピン26,26
を介してブラケット25,25に連結されている。
【0050】支持フレーム22は、全体が直方体状をな
す枠形の本体部分22aと、該本体部分22aの前端部
の下部から前方に突出するように設けられた張出部22
bとを有し、本体部分22aの後端部側の上部及び張出
部22bの先端部付近にそれぞれ支持フレームの長手方
向に相対する支柱22c及び22dが固定されている。
【0051】支持フレーム22は、ピン26を中心にし
て、その前端部(張出部22bの先端部)22Aが設置
ベース21に当接した状態になる第1の位置と、その後
端部22Bが設置ベース21に当接した状態になる第2
の位置との間を5度〜10度の角度範囲に亘って回動す
ることができるようになっている。
【0052】支持フレーム22を回動させるため、設置
ベース21の後端部(図2において右端部)に油圧シリ
ンダ27がピン28を介して回動自在に支持され、油圧
シリンダ27のピストンロッド27aが支柱22cに固
定されたブラケット29にピン30を介して結合されて
いる。
【0053】油圧シリンダ27を制御するため、該油圧
シリンダ27に供給する圧力油の流れの方向を切り替え
る方向切替バルブと該圧力油の流量を調節する流量調節
バルブとを備えたコントローラ70(図1参照)が設け
られている。
【0054】支持フレーム22は、油圧シリンダ27の
ピストンロッド27aが伸長したときに、ピン26を中
心にして、その前端部(張出部22bの先端部)22A
が設置ベース21に当接した状態になる第1の位置まで
回動し、ピストンロッド2が後退させられたときに、支
持フレーム22の後端部22Bが設置ベース21に当接
した状態になる第2の位置まで回動する。
【0055】支柱22cの上端には回転ドラム23の一
端を回転自在に支持する軸受装置31が固定されてい
る。軸受装置31は円筒状のベアリングケース31aと
該ベアリングケース内に取り付けられた球軸受またはロ
ーラ軸受31bとからなっている。
【0056】回転ドラム23は、円筒状に形成されたド
ラム本体23aと、該ドラム本体23aの軸線方向の一
端側を閉じるように設けられた底壁部23bの中心部に
該ドラム本体と軸線を共有した状態で取り付けられた中
空軸23cと、ドラム本体23aの軸線方向の他端を閉
じる蓋23dとを有していて、中空軸23cは軸受装置
31により回転自在に支持されている。蓋23dは蝶番
23eによりドラム本体23aに開閉可能に取り付けら
れ、回転ドラム23内を清掃する際に該蓋23dが開か
れるようになっている。蓋23dの中心部には孔23d1
が形成され、該孔23d1の周縁部には、ドラム本体23
aと軸線を共有する円筒状のボス部23fが溶接されて
いる。
【0057】回転ドラム23の容積は、遠心ろ過装置1
による複数回の固液分離処理により形成された固形物を
処理するために必要な大きさに設定されている。真空回
転乾燥機において、一度に乾燥する固形物の量(容積)
は、回転ドラム23の内容積の1/4程度に制限するの
が好ましい。したがって、回転ドラム23の内容積のほ
ぼ1/4が、遠心ろ過装置1による複数回の(例えば1
ロットの)固液分離処理により形成される固形物の容積
に等しくなるように設定しておくのが好ましい。
【0058】回転ドラム23の軸線方向の他端寄りの外
周部には周方向に連続して延びるドラム支持リング23
gが嵌合固定されている。支持フレーム22の本体22
aの前端部寄りの上部には、1対の支持ローラ32,3
2が支持フレームの幅方向に所定の間隔をあけた状態で
取り付けられ、これらの支持ローラの上にドラム支持リ
ング23gが載せられて、回転ドラム23の軸線方向の
他端側が回転自在に支持されている。
【0059】この例では、油圧シリンダ27と、コント
ローラ70とにより、支持フレーム22の傾きを調整し
て回転ドラム23の中心軸線の傾斜角を変化させるドラ
ム傾斜角調整装置が構成されている。
【0060】回転ドラムの蓋23dに取り付けられたボ
ス23fの内側に回転ドラム23と中心軸線が一致する
円柱状の給排管支持部材33が挿入され、給排管支持部
材33とボス23fとの間には気密保持構造の軸受34
が配置されている。給排管支持部材33は支柱22dの
上端に固定されている。すなわち、給排管支持部材33
は、回転ドラム23と軸線を共有するように設けられ
て、回転ドラムの軸線方向の他端の中心部に、該回転ド
ラムの回転を許容する状態で結合されている。
【0061】図示の例では、回転ドラム本体23aの周
壁部を二重構造とすることによりジャケットが構成さ
れ、該ジャケットの内側の空間が隔壁により適宜に仕切
られて、回転ドラム本体23aの外周をその一端側から
他端側にめぐって再び一端側に戻る加熱流体流路23h
が形成されている。また加熱流体流路23hの流入口及
び流出口にそれぞれ加熱流体導入管23i及び加熱流体
導出管23jの一端が接続され、加熱流体導入管23i
の他端及び加熱流体導出管23jの他端はそれぞれ中空
軸23c内に設けられた別々の流路と、該中空軸23c
のドラム本体と反対側の端部に接続されたロータリジョ
イント40内に設けられた流路とを通して該ロータリジ
ョイントの加熱流体流入口41及び加熱流体流出口42
に接続されている。
【0062】ロータリジョイント40は加熱流体流入口
41と導入管23iとの間での加熱流体の受け渡しと、
加熱流体導出管23jと流出口42との間での加熱流体
の受け渡しとを、中空軸23cの回転を許容した状態で
行うもので、このロータリジョイントは適宜の手段によ
り支持フレーム22に対して固定されている。ロータリ
ジョイントの加熱流体流入口41は図示しない電磁バル
ブと所定の配管とを通して温水供給用のボイラに接続さ
れ、加熱流体流出口42は図示しない配管を通してボイ
ラに水を供給する貯水タンクに接続されている。加熱流
体流入口41に流入する温水を制御する電磁バルブは制
御装置8により制御される。
【0063】なお温水入口と温水出口とをロータリジョ
イントを介して回転ドラムの外周に形成された加熱流体
流路に接続する構造は、従来の真空回転乾燥機において
採用されていたものと同様である。ロータリジョイント
40と回転ドラム23の外周部に形成された加熱流体流
路23hと、該加熱流体流路に温水を供給する図示しな
いボイラとにより、回転ドラム23を加熱するドラム加
熱装置が構成されている。
【0064】中空軸23cにはプーリ35が取り付けら
れ、支持フレーム22の本体22a内に取り付けられた
減速機付き電動機36の出力軸に取り付けられたプーリ
37とプーリ35とにベルト38が掛け渡されている。
この例では、電動機36とプーリ35及び37とベルト
38とにより、回転ドラム23を回転駆動するドラム回
転駆動装置39が構成されている。
【0065】回転ドラム23の底壁部23bの中央部に
はボス部23kが設けられ、該ボス部23kの内側に軸
受45が取り付けられている。ロータリジョイント40
の軸心部に設けられた孔と回転ドラム23の一端側に設
けられた中空軸23c内と軸受45の内輪とを貫通させ
て、ガス流通管46が挿入されている。
【0066】ガス流通管46の各部のうち、ロータリジ
ョイントの軸心部の孔内、中空軸23c内及び軸受45
の内輪を貫通する部分は中空軸23cと同軸的に延びる
直管部となっていて、該直管部は適宜の手段により支持
フレーム22に対して固定されている。ガス流通管46
の直管部と軸受45との間及び該直管部とロータリジョ
イント40の軸心部の孔との間にはそれぞれ回転ドラム
内の気密を保持するためのシール手段が設けられてい
る。
【0067】ガス流通管46の回転ドラム内に位置する
一端は斜め上方を向くように折り曲げられ、ガス流通管
の折り曲げられた端部に固形物通過阻止用フィルタ47
が取り付けられている。ガス流通管46の他端は電磁バ
ルブ48及び49からなるガス流路切換装置を通して大
気圧のガス空間と減圧装置とに接続される。電磁バルブ
48は第1ないし第3のポート48a,48b及び48
cを有していて、制御装置8から与えられる制御信号に
応じて、第1のポート48aを第2のポート48b及び
第2のポート48cに切換接続する。電磁バルブ48の
第1のポート48aはガス流通管46の他端に可撓性を
有する中継管50を介して接続され、第2のポート48
bはエアフィルタ51を通して大気圧空間に開放されて
いる。
【0068】電磁バルブ49も第1ないし第3のポート
49a,49b及び49cを有していて、制御装置8か
ら与えられる制御信号に応じて、第1のポート49aを
第2のポート49b及び第2のポート49cに切換接続
する。電磁バルブ49の第1のポート49aは電磁バル
ブ48の第3のポート48cに接続され、第2のポート
49bは図1に示したようにコンデンサ52を通して減
圧装置53に接続されている。また電磁バルブ49の第
3のポート49cは図示しない圧縮空気供給源54に接
続されている。電磁バルブ48及び49は、支持フレー
ム22と別に設けられた適宜の支持手段により支持され
ている。
【0069】図1に示されたコンデンサ52は、回転ド
ラム内の空気に含まれる液分を除去するためのもので、
電磁バルブ49の第2のポート49bと減圧装置53の
ガス吸い込み口とに所定の配管を介して接続された容器
52aと、該容器52a内に配置された冷却パイプ52
bとを有していて、冷却パイプ52bの流入口52b1は
図示しない冷却水タンクに接続されている。また冷却パ
イプ52bの流出口52b2は図示しない冷却器を通して
冷却水タンクに接続され、冷却水タンク−冷却パイプ5
2b−冷却器−冷却水タンクの経路で冷却水が循環させ
られて、冷却パイプ52bが冷却されるようになってい
る。コンデンサの容器52aにはまた、該容器52a内
で生じた液体を溜めるためのタンク55が接続されてい
る。
【0070】減圧装置53は回転ドラム23内のガスを
吸引して該回転ドラム内を減圧する装置で、図示の例で
はこの減圧装置として真空ポンプが用いられている。
【0071】回転ドラム23の軸線方向の他端側には、
給排管支持部材33を貫通させた状態で固形物給排管5
6が取り付けられている。図示の固形物給排管56はほ
ぼL字形に形成されていて、回転ドラム23の中心軸線
から水平方向に5〜10[cm]偏心した位置で給排管支
持部材33を回転自在に貫通した直管部56aと該直管
部の回転ドラム23内に位置する一端から回転ドラムの
周壁部側に延びるように形成されて直管部56aに連通
させられた旋回部56bとを有し、直管部56aの他端
はロータリジョイント57と可撓性を有する中継管73
とを介して電磁バルブ58に接続されている。固形物給
排管56の旋回部56bは、その先端の開口部が図3に
示したように回転ドラム23の周壁部の下部と該回転ド
ラムの軸線方向の他端側の端部壁(図示の例では蓋23
d)との間に形成される隅部で該回転ドラムの周壁部の
内面に近接した状態になる最終吸引位置と該最終吸引位
置から退避した状態になる退避位置との間を旋回し得る
ように設けられている。旋回部56bの退避位置は例え
ば、図5(A)に示すように最終吸引位置から90度旋
回した位置である。この例では、固形物給排管56の直
管部56aが回転ドラム23の中心軸線から水平方向に
5〜10[cm]偏心した位置にあるため、旋回部56b
が図5(A)に示した退避位置にあるときには、旋回部
56bの先端と回転ドラム23の内面との間に5〜10
[cm]の間隙Gが形成される。
【0072】直管部56aの他端付近にはレバー59が
取り付けられ、レバー59に油圧シリンダ61のピスト
ンロッド61aがピンを介して連結されている。油圧シ
リンダ61は支持フレーム22の張出部22bの先端に
取り付けられた支持金具62にピン63を介して回動自
在に連結されている。
【0073】油圧シリンダ61を制御するため、該油圧
シリンダ61に供給する圧力油の流れの方向を切り替え
る方向切替バルブと該圧力油の流量を調節する流量調節
バルブとを備えたコントローラ71(図1参照)が設け
られ、油圧シリンダ61とコントローラ71とにより、
固形物給排管56の直管部56aを回転させることによ
り旋回部56bを回転ドラム内で旋回させる給排管駆動
装置が構成されている。
【0074】電磁バルブ58は、第1ないし第3のポー
ト58a,58b及び58cを有していて、制御装置8
から与えられる制御信号に応じて、第1のポート58a
を第2のポート58b及び第3のポート58cに切換接
続する切換動作と、固形物給排管56の直管部56aの
他端を閉じる閉止動作とを行なう。電磁バルブ58の第
1のポート58aは可撓性を有する中継管73とロータ
リジョイント57とを介して固形物給排管56の直管部
56aの他端に接続されている。また電磁バルブ58の
第2のポート58bは図1に示した配管59を介して遠
心ろ過装置1の固形物排出管17に接続され、該電磁バ
ルブ58の第3のポート58cは配管65を介してサイ
クロンセパレータ5の混合流体導入口5aに接続されて
いる。ロータリジョイント57は適宜の手段により支持
フレーム22に対して支持され、電磁バルブ58は、支
持フレーム22とは別個に設けられた支持手段により配
管56とともに支持されている。
【0075】サイクロンセパレータ5は、集塵機などに
おいて、ガスと微粒子状(粉末状または結晶状)の固形
物との混合流体をガスと固形物とに分離するために広く
用いられているもので、上端が閉じ、下部に円錐部を有
して該円錐部(図1参照)の下端が製品タンク4内に開
口させられた外筒501と外筒501の中心部に外筒と
同心的に配置されて上端が外筒501の上端よりも上方
に突出するように設けられた内筒502と、外筒501
の外周の一部に沿うように配置された混合流体導入ダク
ト503とを備えている。混合流体導入ダクト503
は、図4に示したように、外筒501の接線方向に伸び
ていて一端が混合流体導入口5aとなっている直管部5
03aと、該直管部の他端に一端が連続し、外筒503
aの外周の一部を取り巻くように設けられて他端が外筒
501内に連通させられた湾曲部503bとを有してお
り、湾曲部503bは外筒501の外周に収束するサイ
クロイド曲線に沿って伸びるように設けられている。内
筒502の下端は製品タンク4側に開口させられ、上端
は排気口5bとして所定の配管66を介してフィルタ7
に接続されている。
【0076】このサイクロンセパレータ5においては、
排気孔5bを通して内筒502内のガスが吸引されたと
きに混合流体導入口5aから導入ダクト503を通して
微粒子状の固形物とガス(通常は空気)との混合流体を
外筒501内に引き込む。外筒内に引き込まれた混合流
体は、外筒501と内筒502との間の空間で旋回流を
形成し、該旋回流の回転に伴って生じる遠心力により混
合流体中の固形物とガスとが分離される。分離された微
粒子状の固形物は外筒501の内面を伝わって製品タン
ク4内に落下し、ガスは内筒502内を通して排出され
る。フィルタ7はサイクロンセパレータ5により分離さ
れずに排気口5bから流出した微粒子状の固形物が真空
ポンプ6に流れ込むのを阻止するために設けられてい
る。
【0077】この例では、サイクロンセパレータ5と、
フィルタ7と、真空ポンプ6とにより、回転ドラム23
内の固形物を吸引して製品タンク4内に搬送する固形物
吸引搬送装置72が構成されている。
【0078】また、電磁バルブ58により、固形物給排
管の直管部56aの他端を遠心ろ過装置1の固形物排出
管17につながる配管59と固形物吸引搬送装置72に
つながる配管65とに切り換え接続する切換動作と該固
形物給排管の直管部の他端を閉じる閉止動作とを行う給
排切換装置が構成されている。
【0079】図1に示した装置において、油圧シリンダ
27及び61をそれぞれ制御するコントローラ70及び
71にそれぞれ設けられた方向切換バルブや流量調節バ
ルブは電気的に制御されるようになっていて、これらの
バルブを制御するための制御信号が、制御装置8からコ
ントローラ70及び71に与えられている。
【0080】上記の例では、水平方向に延びる回動中心
軸(ピン26)を中心に回動し得るように支持された支
持フレーム22と、支持フレーム22に回転自在に支持
されていて、支持フレーム22の回動に伴って回転中心
となる中心軸線が垂直面内で水平方向に対してなす傾斜
角が変化させられる回転ドラム23と、油圧シリンダ2
7を駆動源として回転ドラム23の中心軸線の傾斜角を
変化させるように支持フレーム22を回動させるドラム
傾斜角調整装置と、電動機36を駆動源として回転ドラ
ム23を回転駆動するドラム回転駆動装置と、回転ドラ
ム23の軸線方向の一端の中心部を気密にかつ該回転ド
ラムの回転を許容する状態で貫通して該回転ドラム内に
挿入されたガス流通管46と、ガス流通管46の回転ド
ラム23内に位置する一端に取り付けられた固形物通過
阻止用フィルタ47と、ガス流通管46を通して回転ド
ラム23内のガスを吸引して該回転ドラム内を減圧する
減圧装置53と、ガス流通管46の他端を減圧装置53
と大気圧のガス空間とに切換え接続するガス流路切換装
置(電磁バルブ48,49)と、回転ドラム23と中心
軸線を共有するように設けられて回転ドラムの軸線方向
の他端の中心部に該回転ドラムの回転を許容する状態で
結合された給排管支持部材33と、回転ドラム23の中
心軸線から偏心した位置で給排管支持部材33を回転自
在に貫通した直管部56aと該直管部の回転ドラム内に
位置する一端から回転ドラムの周壁部側に延びるように
形成されて直管部56aに連通させられた旋回部56b
とを有する固形物給排管56と、油圧シリンダ61を駆
動源として固形物給排管56の直管部56aを回転させ
ることにより旋回部56bを回転ドラム内で旋回させる
給排管駆動装置と、回転ドラム内の固形物を吸引して製
品タンク4に搬送する固形物吸引搬送装置72と、固形
物給排管56の直管部56aの他端を遠心ろ過装置の固
形物排出管につながる配管59と固形物吸引搬送装置7
2につながる配管65とに切り換え接続する切換動作と
該固形物給排管の直管部56aの他端を閉じる閉止動作
とを行う給排切換装置(電磁バルブ58)と、回転ドラ
ム23の外周部内に形成された加熱流体流路23hと回
転ドラムの回転を許容する状態で加熱流体流路23hに
接続されて該加熱流体流路23hを加熱流体供給源に接
続するロータリジョイント40とにより構成されたドラ
ム加熱装置と、ドラム回転駆動装置39と給排切換装置
とガス流路切換装置と減圧装置53と固形物吸引搬送装
置72とドラム傾斜角調整装置と給排管駆動装置とドラ
ム加熱装置とを制御する制御装置8とにより、真空回転
乾燥機3が構成されている。
【0081】回転ドラム23は、遠心ろ過装置1による
複数回の固液分離処理により形成された固形物を収容し
得る容積を有するように形成されている。
【0082】制御装置8は例えば、遠心ろ過装置1のバ
スケット13内から固形物の排出を行う際に回転ドラム
の軸線方向の他端を一端よりも高くするように回転ドラ
ムの中心軸線を傾斜させた状態で、かつ固形物給排管5
6の直管部56aの他端及びガス流通管46の他端をそ
れぞれ遠心ろ過装置の固形物排出管につながる配管59
及び減圧装置53につながる配管に接続した状態で回転
ドラム23内を減圧することにより遠心ろ過装置のバス
ケット13内の固形物を固形物排出管17と給排切換装
置と固形物給排管56とを通して吸引して回転ドラム2
3内に供給する固形物供給動作と、所定回数の固形物供
給動作が終了して回転ドラム23内の固形物の量が規定
量に達したときに固形物給排管56の直管部56aの他
端を閉じ、ガス流通管46の他端を減圧装置53に接続
した状態で回転ドラム23を回転させるとともに、減圧
装置による回転ドラム23内の減圧とドラム加熱装置に
よる回転ドラム23の加熱とを行わせて回転ドラム内の
固形物を乾燥させる乾燥処理動作と、固形物給排管56
の直管部の他端56a及びガス流通管46の他端をそれ
ぞれ固形物吸引搬送装置72及び大気圧のガス空間に接
続するとともに回転ドラムの軸線方向の他端を一端より
もよりも低くするように回転ドラムの中心軸線を傾斜さ
せた状態で固形物給排管56の旋回部56bを最終吸引
位置に向けて旋回させつつ固形物吸引搬送装置72によ
り回転ドラム23内の固形物を吸引搬出する吸引搬出動
作とを行わせるように、ドラム回転駆動装置36と、給
排切換装置と、ガス流路切換装置と、減圧装置53と、
固形物吸引搬送装置72と、ドラム傾斜角調整装置と、
給排管駆動装置と、ドラム加熱装置とを制御するように
構成される。
【0083】図1に示したろ過乾燥装置においては、先
ず遠心ろ過装置1により原液を固形物と液分とに分離す
る固液分離処理と、分離された固形物を洗浄する洗浄処
理とを行う。固液分離処理を行うに際しては、固形物排
出管17を図1に示した位置よりも上方に引き上げ、掻
取刃16bをバスケット13の端板13cの内周部に相
応する位置よりも径方向の内側に退避させた状態で、給
液工程と脱液工程と洗浄工程と脱水工程とからなる固液
分離工程を行う。
【0084】給液工程では先ず回転駆動源14を駆動し
てバスケット13を給液時に適した回転速度で回転さ
せ、電磁バルブ22を開いて原液供給源2から給液管1
5を通してバスケット13内に原液を供給する。バスケ
ット内に供給された原液は、該バスケットの内周に液層
を形成する。給液の過程で図示しない液面検出器の出力
から原液の液面が限界位置に達したことが検出されたと
きにバスケット内への原液の供給を中断する。バスケッ
トの回転に伴って生じる遠心力により原液中の液分がバ
スケットの周壁部13aの内周に配置されたフィルタと
該バスケットの周壁部に形成された透過孔とを通してバ
スケット外に排出され、原液に含まれる固形物(結晶)
がバスケット13の周壁部13aの内周に堆積してい
く。バスケット外に排出された液分はケーシング10内
を流下して排液口10cからバルブ19と排液管20と
を通して排出される。
【0085】脱液が進み、液面レベルが所定位置まで低
下したことが検出されたときに原液の供給を再開し、液
面が限界位置に達したことが検出されたときに再び原液
の供給を中断する。
【0086】上記の動作を繰り返えすと、バスケットの
内周に形成される固形物層の厚みが厚くなっていき、固
形物層の厚みの増大に伴って脱液にかかる時間が長くな
っていく。固形物層の厚みが充分に厚くなって、液面レ
ベルの低下が一定の時間以内に検出されない状態が生じ
たときにバスケット内への原液の供給を停止し、給液工
程を終了する。給液工程が終了した後、バスケット20
を脱液時の回転速度まで増速し、予め実験的に求めた一
定の脱液時間の間その回転速度を保って脱液を行わせ
る。
【0087】脱液時間が経過した後バスケット内の結晶
を洗浄する洗浄工程を行う。この洗浄工程では、洗浄時
に適した回転速度でバスケットを回転させながら図示し
ない洗浄液供給管を通してバスケット内に洗浄液を供給
し、この洗浄液により結晶を洗浄する。一定の洗浄時間
が経過した後、バスケットを脱液回転速度まで増速して
結晶中に含まれる洗浄液を結晶から離脱させる。
【0088】洗浄工程が終了した後、バスケット13内
に形成された結晶を掻き落とす結晶掻取工程と、掻き落
とした結晶を排出する排出工程とを行う。結晶掻取工程
では、バスケット13を減速した状態で固形物掻取装置
16の掻取刃16bをバスケットの周壁部13a側に回
動させ、これにより掻取刃16bを固形物層中に進入さ
せて固形物を掻き落とす。掻き落された固形物は、バス
ケット13の底部に形成された溝13e内に溜まってい
く。
【0089】上記のようにして結晶を掻き落しながら、
結晶回収工程を行う。結晶回収工程では、固形物排出管
17を下降させて、図1に示したようにその下端をバス
ケットの底部の溝13e内に挿入する。また真空回転乾
燥機3の回転ドラム23に取り付けられた固形物給排管
56の旋回部56bを図5(A)に示すように退避位置
に位置させておき、電磁バルブ58の第1のポート58
aを第2の58bに接続するように該電磁バルブ58を
駆動して、固形物給排管56を配管59を通して遠心ろ
過装置の固形物排出管17に接続する。更に真空回転乾
燥機3の電磁バルブ48の第1のポート48aを第3の
ポート48cに接続し、電磁バルブ49の第1のポート
49aを第2のポート49bに接続するように電磁バル
ブ48及び49を駆動し、ガス流通管46をコンデンサ
52を通して減圧装置53に接続しておく。また油圧シ
リンダ27を駆動して支持フレーム22の後端部22B
を前端部22Aよりも低くするように傾けることによ
り、図5(B)に示すように、回転ドラム23の軸線方
向の他端を一端よりも高くするように回転ドラム23の
中心軸線を傾斜させた状態にし、電動機36を駆動して
回転ドラム23を回転させる。
【0090】この状態で、減圧装置53を運転して回転
ドラム23内のガスを吸引する。これにより回転ドラム
23内が減圧されるため、遠心ろ過装置1の固形物排出
管17に吸引力が働き、バスケット13の底部の溝13
e内の固形物Sが固形物排出管17により吸引されて排
出される。固形物排出管17を通して流出する固形物S
は配管59と固形物給排管56とを通して回転ドラム2
3内に供給される。固形物給排管56は、その直管部5
6aが回転ドラム23の中心軸線に対して偏心した位置
にあって、該固形物給排管56の旋回部56bが退避位
置にある状態では、図5(A)に示したように、旋回部
56bの先端と回転ドラム23の内面との間に大きな間
隙Gが形成されているため、固形物給排管56から回転
ドラム23内への固形物Sの供給は容易に行われる。
【0091】回転ドラム23内に固形物を供給する際
に、図5(B)に示すように、該回転ドラムの中心軸線
を水平方向に向けた状態にしておくと、固形物給排管の
旋回部56bの先端から流出した固形物が該旋回部56
bの真下の部分に溜まって山をなし、回転ドラム23内
に供給された固形物の量が規定の処理量に達する前に、
その固形物の山が旋回部56bの先端を塞いで固形物の
流出を妨げるおそれがある。
【0092】これに対し、上記のように、固形物給排管
の旋回部56bが設けられている側の回転ドラム23の
端部を他方の端部よりも高くするように回転ドラム23
を傾斜させた状態で、回転ドラム23を回転させながら
該ドラム内への固形物の供給を行わせると、旋回部56
bから流出した固形物Sは該旋回部56bから離れる方
向に移動していく。したがって、旋回部56bの直下の
部分に固形物が溜まって、旋回部56bの先端が固形物
により塞がれるのを防ぐことができ、回転ドラム内に供
給される固形物Sの量が規定の処理量に達するまで、回
転ドラム内への固形物の供給を円滑に行わせることがで
きる。
【0093】遠心ろ過装置2から真空回転乾燥機3の回
転ドラム23内への固形物の供給が終了した後、減圧装
置53の運転を停止し、遠心ろ過装置1による固液分離
処理を再開させる。該固液分離処理が終了した後、再び
減圧装置53を運転して回転ドラム23内を減圧し、バ
スケット13内の固形物を回転ドラム23内に移送する
動作を行わせる。以下同様の動作を繰り返して、回転ド
ラム23内に供給された固形物の量が規定の処理量に達
したところで、電磁バルブ58に閉止動作を行わせて固
形物給排管56の直管部56aの他端を閉じる。次いで
減圧装置53を運転して回転ドラム23内を減圧しなが
ら該回転ドラムを回転させるとともに、ロータリジョイ
ント40を通して回転ドラム23の外周部の加熱流体流
路23hに温水を供給し、回転ドラムの温度を所定の温
度まで上昇させる。この状態を所定の時間継続させるこ
とにより、乾燥処理動作を行わせる。この乾燥処理動作
を行わせる際の回転ドラムの姿勢は任意であり、該回転
ドラムの中心軸線は水平方向を向いていてもよい。また
乾燥処理動作を行っている期間、油圧シリンダ27のピ
ストンロッドを往復移動させて、支持フレーム22を揺
動させることにより、図6(A),(B)に示したよう
に、回転ドラム23を所定の周期で揺動させるようにし
てもよい。このように回転ドラム23を揺動させると、
その内部の固形物をまんべんなく乾燥することができ
る。
【0094】固形物の乾燥が終了した後、加熱流体流路
23hへの温水の供給を停止させ、回転ドラム内の固形
物を搬出する吸引搬出動作を行わせる。この吸引搬出動
作では、電磁バルブ58の第1のポート58aを第3の
ポート58cに接続して、固形物給排管56の直管部5
6aの他端を固形物吸引搬送装置72につながる配管6
5に接続するとともに、電磁バルブ48の第1のポート
48aを第2のポート48bに接続してガス流通管の他
端をフイルタ51を通して大気圧のガス空間に接続す
る。この状態で、油圧シリンダ27を駆動して、図7
(B)に示すように、回転ドラム23の軸線方向の他端
(固形物給排管の旋回部56bが設けられている側の端
部)を一端よりも低くするように回転ドラムを傾斜させ
る。次いで、真空ポンプ6を運転して、配管65を通し
て固形物給排管56に吸引力を作用させ、回転ドラム2
3を回転させた状態で、油圧シリンダ61を駆動して固
形物給排管56の旋回部56bの先端を固形物層中に進
入させる。旋回部56bの先端を固形物層中に進入させ
ると、乾燥してさらさらの状態になった固形物Sがフィ
ルタ51を通して回転ドラム23内に流入する清浄な空
気流とともに固形物給排管56と配管65とを通してサ
イクロンセパレータ5に搬送される。サイクロンセパレ
ータ5に流入した固形物と空気との混合流体は、該セパ
レータ内で生じる旋回流により固形物と空気とに分離さ
れる。分離された空気はフィルタ7を通して真空ポンプ
6側に流れ、固形物は製品タンク4内に落下する。固形
物給排管56の旋回部56bは、回転ドラム内の固形物
の量の減少に追従させて、最終的に図7(A)に示す最
終吸引位置まで旋回させる。この状態では、旋回部56
bの先端が、傾斜した状態にある回転ドラム23の最下
部と回転ドラムの軸線方向の端部壁(図示の例では蓋2
3d)との間に形成される隅部で該回転ドラムの周壁部
の内面に近接した状態になる。図7(B)に示したよう
に、回転ドラム内の固形物Sは、回転ドラムの下部の傾
斜面に沿って、最終吸引位置にある旋回部56bの先端
部付近に集まってくるため、上記のように構成すると、
回転ドラム内のほとんど全ての固形物を固形物給排管5
6を通してサイクロンセパレータ側に搬出することがで
きる。
【0095】上記の装置において、圧縮空気供給源54
は、ガス流通管46を通して回転ドラム23内に高圧空
気を供給することにより、フィルタ47の目づまりを解
消させるために設けられている。
【0096】また可撓性を有する中継管50及び73
は、回転ドラム23の回動を許容するために設けられて
いる。
【0097】上記のように、固形物給排管56の直管部
56aの他端及びガス流通管46の他端をそれぞれ遠心
ろ過装置の固形物排出管17につながる配管59及び減
圧装置53につながる配管に接続した状態で、回転ドラ
ム23内を減圧することにより遠心ろ過装置のバスケッ
ト内の固形物を該遠心ろ過装置に設けられている固形物
排出管と給排切換えバルブと固形物給排管とを通して回
転ドラム内に供給するようにすると、遠心ろ過装置のバ
スケットから真空回転乾燥機の回転ドラム23への固形
物の供給を外気に触れさせることなく行わせることがで
きる。したがって、本発明によれば、固液分離処理から
固形物の乾燥及び搬送までの全ての工程を外気から遮断
された系で行うことができ、不純物の混入や劣化のない
高品質の製品を得ることができる。
【0098】上記の例では、固形物給排管56の旋回部
56bの最終吸引位置を図7(A)に示すように直管部
56aの真下の位置に設定しているため、該旋回部56
bの先端が最終吸引位置で回転ドラム23の最下部から
僅かにずれた位置に位置する。この場合、回転ドラム2
3は、その周壁部の最下部に存在する固形物を最終吸引
位置にある固形物給排管56の旋回部56bの先端側に
寄せるように(図7において時計方向に)回転させるの
が好ましい。
【0099】本発明は旋回部56bの最終吸引位置を上
記のように設定する場合に限定されるものではなく、例
えば図8(A)に示すように、上記の例よりも旋回部5
6bの長さを長くして、該旋回部56bが最終吸引位置
にあるときにその先端が傾斜している回転ドラム23の
最下部で回転ドラムの周壁部に対向するようにしてもよ
い。この場合も、図8(B)に示すように旋回部56b
がほぼ水平方向に向いた状態になる位置を該旋回部の退
避位置とすることができる。
【0100】また図9(A)に示すように、固形物給排
管56の直管部56aが回転ドラム23の中心軸線に対
して下方に偏心した位置で給排管支持部材33を貫通す
るように設けて、旋回部56bが垂直下方に指向した状
態になる位置を最終吸引位置とするようにしてもよい。
この場合、旋回部56bの退避位置は、図9(B)に示
すように、水平方向よりも斜め上方に傾いた位置に設定
するのが好ましい。
【0101】上記の例では、直管部56aと旋回部56
bとが連続したL字形の管を固形物給排管56として用
いて、該固形物給排管の直管部を回転ドラム23の中心
軸線に対して偏心した位置に配置しているが、本発明は
このように固形物給排管を設ける場合に限定されるもの
ではない。
【0102】例えば図10に示したように、固形物排出
管56の直管部56aを回転ドラム23の中心軸線と同
軸的に設けて、該直管部56aの回転ドラム内に位置す
る端部に電磁バルブ75の第1のポート75aを接続
し、直管部56aの軸線方向に対して直角な方向に開口
した電磁バルブ75の第2のポート75bに旋回部56
bを接続するようにしてもよい。この場合、電磁バルブ
75の第3のポート75cを例えば回転ドラムの軸線方
向に開口させて、該第3のポート75cを回転ドラム内
に固形物を供給する場合の排出口とする。
【0103】上記の例では、減圧装置53として真空ポ
ンプを用いているが、この減圧装置は回転ドラム内のガ
スを吸引して該ドラム内の圧力を充分に低下させること
ができるものであればよく、真空ポンプに限らない。
【0104】上記の例のように、真空回転乾燥機の回転
ドラムから搬出された固形物と空気との混合流体を固形
物と空気とに分離する分離手段としてサイクロンセパレ
ータを用いると、簡単な構造で固形物と空気とを分離す
ることができるが、この分離手段は他の手段によっても
よい。
【0105】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、真空回
転乾燥機に設けた固形物給排管及びガス流通管をそれぞ
れ遠心ろ過装置の固形物排出管につながる配管及び減圧
装置につながる配管に接続した状態で回転ドラム内を減
圧することにより、遠心ろ過装置のバスケット内で生成
された固形物を、固形物排出管と固形物給排管とを通し
て真空回転乾燥機の回転ドラム内に供給するようにした
ので、遠心ろ過装置から真空回転乾燥機への固形物の供
給を外気に触れさせることなく行わせることができる。
【0106】また本発明では、固形物給排管及びガス流
通管をそれぞれ固形物吸引搬送装置につながる配管及び
大気圧のガス空間に接続するようにしたので、真空回転
乾燥機による乾燥処理動作が終了したときに、回転ドラ
ム内の固形物を外気に触れさせることなく製品タンク内
に搬送することができる。
【0107】従って本発明によれば、固液分離処理から
固形物の乾燥及び搬送までの全ての工程を外気から遮断
された系で行うことができ、不純物の混入や劣化のない
高品質の製品を得ることができる。
【0108】また本発明によれば、1つの減圧装置を、
遠心ろ過装置からの固形物の排出と、真空回転乾燥機へ
の固形物の供給との双方に用いるため、装置の構成を特
に複雑にすることなく、遠心ろ過装置から真空回転乾燥
機への固形物の移送を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるろ過乾燥装置の全体的な構成を
概略的に示した構成図である。
【図2】本発明に係わるろ過乾燥装置で用いる真空回転
乾燥機の構成を示す断面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図1の装置で用いられているサイクロンセパレ
ータの上面図である。
【図5】(A)及び(B)はそれぞれ、本発明に係わる
ろ過乾燥装置で用いる真空回転乾燥機の動作を説明する
ために、該乾燥機の要部の構成を概略的示した側面図及
び正面図である。
【図6】(A)及び(B)は真空回転乾燥機により固形
物の乾燥を行う際の回転ドラムの動きの一例を示した説
明図である。
【図7】(A)及び(B)はそれぞれ、本発明に係わる
ろ過乾燥装置において、真空回転乾燥機の回転ドラムか
ら固形物を搬出する際の動作を説明するために、該乾燥
機の要部の構成を概略的示した側面図及び正面図であ
る。
【図8】本発明に係わるろ過乾燥装置で用いる真空回転
乾燥機に設けられる固形物給排管の変形例を示したもの
で、(A)は該給排管の旋回部が最終吸引位置にある状
態を示す側面図、(B)は該給排管が退避位置にある状
態を示す側面図である。
【図9】本発明に係わるろ過乾燥装置で用いる真空回転
乾燥機に設けられる固形物給排管の他の変形例を示した
もので、(A)は該給排管の旋回部が最終吸引位置にあ
る状態を示す側面図、(B)は該給排管が退避位置にあ
る状態を示す側面図である。
【図10】本発明に係わるろ過乾燥装置で用いる真空回
転乾燥機に設けられる固形物給排管の更に他の変形例を
示した要部の断面図である。
【符号の説明】
1 遠心ろ過装置 3 真空回転乾燥機 4 製品タンク 5 サイクロンセパレータ 6 真空ポンプ 8 制御装置 10 ケーシング 13 バスケット 15 給液管 17 固形物排出管 22 支持フレーム 23 回転ドラム 23h 加熱流体流路 26 ピン 27 油圧シリンダ 33 給排管支持部材 36 電動機 39 回転駆動装置 40 ロータリジョイント 41 加熱流体流入口 42 加熱流体流出口 47 固形物通過阻止用フィルタ 48,49 電磁バルブ(ガス流路切換装置) 53 減圧装置 56 固形物給排管 56a 直管部 56b 旋回部 58 電磁バルブ(給排切換装置) 61 給排管駆動装置を構成する油圧シリンダ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F26B 11/04 F26B 5/04 B04B 5/10 B04B 15/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉されたケーシング内に配置されて回
    転自在に支持されたバスケットと、前記バスットを回転
    駆動するバスケット回転駆動装置と、前記ケーシングの
    蓋を貫通して前記バスケット内に挿入された固形物排出
    管と、前記バスケットの内周に形成された固形物を掻き
    取る固形物掻取装置と、前記バスケット内に原液を供給
    する原液供給パイプとを備えて前記バスケット内に供給
    された原液を固形物と液分とに分離する固液分離処理を
    行う遠心ろ過装置と、前記遠心ろ過装置のバスケット内
    に形成された固形物を乾燥する真空回転乾燥機とを具備
    し、 前記真空回転乾燥機は、 回転中心となる中心軸線が垂直面内で水平方向に対して
    なす傾斜角を変化させることができるように支持された
    回転ドラムと、 前記回転ドラムの中心軸線の傾斜角を変化させるドラム
    傾斜角調整装置と、 前記回転ドラムを回転駆動するドラム回転駆動装置と、 前記回転ドラムの軸線方向の一端の中心部を気密にかつ
    該回転ドラムの回転を許容する状態で貫通して該回転ド
    ラム内に挿入されたガス流通管と、 前記回転ドラム内のガスを吸引して該回転ドラム内を減
    圧する減圧装置と、 前記ガス流通管の他端を前記減圧装置と大気圧のガス空
    間とに切換え接続するガス流路切換装置と、 前記回転ドラムの回転を許容した状態で該回転ドラムの
    軸線方向の他端側から該回転ドラム内に挿入された直管
    部と該直管部の回転ドラム内に位置する部分から前記回
    転ドラムの周壁部側に延びるように設けられて前記直管
    部に連通させられた旋回部とを有する固形物給排管と、 前記固形物給排管の直管部を回転させることにより前記
    旋回部を回転ドラム内で旋回させる給排管駆動装置と、 固形物を吸引して製品タンク内に搬送する固形物吸引搬
    送装置と、 前記固形物給排管の直管部を前記遠心ろ過装置の固形物
    排出管につながる配管と前記固形物吸引搬送装置につな
    がる配管とに切換え接続する切換動作と該固形物給排管
    の直管部の他端を閉じる閉止動作とを行う給排切換装置
    と、 前記回転ドラムを加熱するドラム加熱装置とを備え、 前記固形物給排管の旋回部は、前記回転ドラムの軸線方
    向の他端側の端部壁と該回転ドラムの下部との間の隅部
    に該旋回部の先端が近接した状態になる最終吸引位置と
    該最終吸引位置から退避した状態になる退避位置との間
    を旋回し得るように設けられていることを特徴とするろ
    過乾燥装置。
  2. 【請求項2】 密閉されたケーシング内に配置されて回
    転自在に支持されたバスケットと、前記バスットを回転
    駆動するバスケット回転駆動装置と、前記ケーシングの
    蓋を貫通して前記バスケット内に挿入された固形物排出
    管と、前記バスケットの内周に形成された固形物を掻き
    取る固形物掻取装置と、前記バスケット内に原液を供給
    する原液供給パイプとを備えて前記バスケット内に供給
    された原液を固形物と液分とに分離する固液分離処理を
    行う遠心ろ過装置と、前記遠心ろ過装置のバスケット内
    に形成された固形物を乾燥する真空回転乾燥機とを具備
    し、 前記真空回転乾燥機は、 前記遠心ろ過装置による複数回の固液分離処理により形
    成された固形物を処理し得る内容積を有して、回転中心
    となる中心軸線が垂直面内で水平方向に対してなす傾斜
    角を変化させることができるように支持された回転ドラ
    ムと、 前記回転ドラムの中心軸線の傾斜角を変化させるドラム
    傾斜角調整装置と、前記回転ドラムを回転駆動するドラ
    ム回転駆動装置と、 前記回転ドラムの軸線方向の一端の中心部を気密にかつ
    該回転ドラムの回転を許容する状態で貫通して該回転ド
    ラム内に挿入されたガス流通管と、 前記ガス流通管の回転ドラム内に位置する一端に取り付
    けられた固形物通過阻止用フィルタと、 前記回転ドラム内のガスを吸引して該回転ドラム内を減
    圧する減圧装置と、 前記遠心ろ過装置のバスケット内から固形物の排出を行
    う際及び前記回転ドラム内の固形物を乾燥する際に前記
    ガス流通管の他端を前記減圧装置に接続し、前記回転ド
    ラム内の固形物を搬出する際に前記ガス流通管の他端を
    大気圧空間に接続するガス流路切換装置と、 前記回転ドラムの軸線方向の他端の中心部に該回転ドラ
    ムの回転を許容する状態で結合された給排管支持部材
    と、 前記回転ドラムの中心軸線から偏心した位置で前記給排
    管支持部材を回転自在に貫通して一端が回転ドラム内に
    挿入された直管部と該直管部の回転ドラム内に位置する
    一端から前記回転ドラムの周壁部側に延びるように設け
    られて前記直管部に連通させられた旋回部とを有する固
    形物給排管と、 前記固形物給排管の直管部を回転させることにより前記
    旋回部を回転ドラム内で旋回させる給排管駆動装置と、 固形物を吸引して製品タンク内に搬送する固形物吸引搬
    送装置と、 前記遠心ろ過装置のバスケット内から固形物の排出を行
    う際に前記固形物給排管の直管部の他端を前記遠心ろ過
    装置の固形物排出管につながる配管に接続し、前記回転
    ドラム内の固形物を乾燥する際に前記直管部の他端を閉
    鎖し、前記回転ドラム内の固形物を搬出する際には前記
    固形物給排管の他端を前記固形物吸引搬送装置につなが
    る配管に接続する給排切換装置と、 前記回転ドラムを加熱するドラム加熱装置と、 前記回転ドラム内に固形物を供給する際に前記回転ドラ
    ムの他端を一端よりも高くし、前記回転ドラム内の固形
    物を搬出する際に前記回転ドラムの他端を一端よりも低
    くするように前記回転ドラムの中心軸線の傾斜角を変化
    させるドラム傾斜角調整装置とを具備し、 前記固形物給排管の旋回部は、前記回転ドラムの他端側
    の端部壁と該回転ドラムの下部との間の隅部に該旋回部
    の先端が近接した状態になる最終吸引位置と該最終吸引
    位置から退避した状態になる退避位置との間を旋回し得
    るように設けられ、 前記給排管駆動装置は、前記回転ドラム内に固形物を供
    給する際に前記給排管の旋回部を退避位置に位置させ、
    前記回転ドラム内の固形物を搬出する際に前記給排管の
    旋回部の先端を固形物中に進入させつつ前記最終吸引位
    置まで旋回させることを特徴とするろ過乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記遠心ろ過装置のバスケット内から固
    形物の排出を行う際に前記回転ドラムの他端を一端より
    も高くするように回転ドラムの中心軸線を傾斜させた状
    態で、かつ前記固形物給排管の直管部の他端及びガス流
    通管の他端をそれぞれ前記遠心ろ過装置の固形物排出管
    につながる配管及び前記減圧装置につながる配管に接続
    した状態で前記回転ドラム内を減圧することにより前記
    遠心ろ過装置のバスケット内の固形物を前記固形物排出
    管と給排切換装置と固形物給排管とを通して前記回転ド
    ラム内に供給する固形物供給動作と、所定回数の前記固
    形物供給動作が終了して前記回転ドラム内の固形物の量
    が規定量に達したときに前記固形物給排管の直管部の他
    端を閉じ、ガス流通管の他端を前記減圧装置に接続した
    状態で回転ドラムを回転させるとともに、減圧装置によ
    る回転ドラム内の減圧とドラム加熱装置による回転ドラ
    ムの加熱とを行わせて回転ドラム内の固形物を乾燥させ
    る乾燥処理動作と、前記固形物給排管の直管部の他端及
    び前記ガス流通管の他端をそれぞれ前記固形物吸引搬送
    装置につながる配管及び前記大気圧のガス空間に接続す
    るとともに前記回転ドラムの前記他端を一端よりも低く
    するように前記回転ドラムの中心軸線を傾斜させた状態
    で前記給排管の旋回部を前記最終吸引位置に向けて旋回
    させつつ前記固形物吸引搬送装置により前記回転ドラム
    内の固形物を吸引して搬出する吸引搬出動作とを行わせ
    るように、前記ドラム回転駆動装置と給排切換装置とガ
    ス流路切換装置と減圧装置と固形物吸引搬送装置とドラ
    ム傾斜角調整装置と給排管駆動装置とドラム加熱装置と
    を制御する制御装置が更に設けられていることを特徴と
    する請求項1または2のいずれかに記載のろ過乾燥装
    置。
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