JPH06266083A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JPH06266083A
JPH06266083A JP41545090A JP41545090A JPH06266083A JP H06266083 A JPH06266083 A JP H06266083A JP 41545090 A JP41545090 A JP 41545090A JP 41545090 A JP41545090 A JP 41545090A JP H06266083 A JPH06266083 A JP H06266083A
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JP
Japan
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cover
temperature
photosensitive material
processing
tank
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JP41545090A
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English (en)
Inventor
Eiichi Tadokoro
榮一 田所
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カバーの内側の結露を防止し、液滴の落下に
よる感光材料の処理ムラや乾燥ムラを防止する。 【構成】 処理槽上部に通風路8、ヒータ10およびフ
ァン11を設け、カバー6の下面温度を処理槽上部の第
1空間6aおよび第2空間6bの温度より常に高く設定
しておくことにより、蒸発した水分がカバー6の下面に
結露することを防止する。 【効果】 感光材料への液滴の落下による処理ムラおよ
び乾燥ムラを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光材料に湿式処理を
施すための感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料の湿式処理は、処理槽内に貯留
されている処理液(現像液、定着液、洗浄水等)中に感
光材料を搬送して浸漬することにより行われる。従来、
このような処理を行う感光材料処理装置を用いて感光材
料を連続的に現像処理する場合、処理液の液面が開放し
ているため、処理液が蒸発し、または、空気との接触に
より液温の低下や酸化等の変質、劣化を生じるという問
題がある。処理液の蒸発が生じると、液面付近と処理槽
底部での処理液の濃度に差異が生じ、均一な現像を阻害
するおそれがあり、しかも処理液の減少が著しくなるた
め、処理液を余分に補給しなければならない。さらに、
蒸発した処理液が処理装置の各所に付着して汚れの原因
となり、また、処理装置を設置した室内の環境に変化
(例えば、昇温、昇湿、悪臭放散)を与えるという欠点
もある。また、処理液が変質、劣化を生じれば、現像特
性に悪影響を及ぼすことは明らかである。特に、大気中
のO2 ガス、CO2 ガスの混入により現像液のpHの変
化が生じると、処理された感光材料は、濃度、階調等の
写真性が変化し不安定となる。また、例えば処理液は適
正な現像を行うために20〜60℃程度に保持される必
要があるが、熱の放散が著しいと、前記適正温度に保持
するために多くの熱量を必要とする。
【0003】そこで、このような処理液の蒸発、劣化等
を防止するために、特開平2−161431号公報に記
載のように、処理槽の上部空間を実質的に密閉しうるカ
バーを設置することが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の装置は、カバーで囲まれる空間の雰囲気が高
湿となるため、カバーの内側に結露し、凝集水による液
滴(水滴)が生じる。しかるに、この液滴が搬送中の感
光材料表面に落下すると、その落下部分の乳剤層が膨潤
し、または、含浸した処理液が液滴により希釈され、感
光材料に処理ムラや乾燥ムラが生じる。
【0005】本発明の目的は、上述した従来技術の欠点
を解消することにあり、液滴の落下による感光材料の処
理ムラや乾燥ムラを防止することができる感光材料処理
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる上記目的
は、処理液が充填された処理槽の上部空間を実質的に密
閉しうるカバーを設置した感光材料処理装置において、
前記上部空間と前記カバーとの温度差を防止する温度差
防止手段を設けたことを特徴とする感光材料処理装置に
より達成される。
【0007】
【作用】本発明によれば、処理槽上部空間を実質的に密
閉するカバーに温度差防止手段を設けることにより、処
理槽上部空間とカバーとの温度差がなくなり、カバー内
側の結露を防止できる。したがって、感光材料の表面に
液滴が落下することがないので、感光材料の処理ムラや
乾燥ムラを防止できる。
【0008】なお、本発明の温度差防止手段としては、
例えば、カバーを暖める加熱手段やカバーが冷えないよ
うにする断熱手段等を挙げることができる。加熱手段と
しては、例えば、カバー上部に通風路を設けて、専用ヒ
ータと送風ファンを前記通風路内に設けてカバーを暖め
ることができる。なお、このときのヒータの加熱温度は
処理槽空間とカバー上面の温度差を温度センサーと制御
器で感知して制御される。また、その他の加熱手段とし
ては、感光材料を乾燥させる乾燥用ヒータの高温排風を
前記通風路に導いてカバーを暖めることができる。この
場合、処理槽空間とカバー上面の温度差を温度センサー
と制御器で感知し、必要に応じて送風ファンを駆動して
高温排風が通風路に導かれる。更に、その他の加熱手段
としては、通風路を設けずに発熱線を埋設したカバーを
用いることも可能である。一方、断熱手段としては、カ
バー外側部分に断熱材を設けてカバー全体を覆い、カバ
ーが外気温度によって冷やされるのを防止することがで
きる。また、その他の手段として、前記断熱材の代わり
にカバー外側部分に真空部を設けることによりカバーが
冷やされるのを防止することができる。
【0009】なお、本発明の温度差防止手段は、必ずし
も処理槽上部空間とカバーとの温度差を防止するもので
なくてもよく、少なくともカバーの温度が処理槽上部空
間の温度を下回らないように、カバーの温度を維持でき
ればよい。したがって、カバーの温度は処理槽上部空間
の温度より高くなってもよい。例えば、カバーの温度を
25〜60℃、好ましくは35〜55℃に加熱すること
により、カバー内面の結露を防止することができる。
【0010】本発明の感光材料処理装置は黒白現像処理
にも、またカラー現像処理にも適用される。黒白現像液
としては、ジヒドロキシベンゼン類(例えば、ハイドロ
キノン)、3−ピラゾリドン類(例えば、1−フェニル
−3−ピラゾリドン)、アミノフェノール類(例えば、
N−メチル−p−アミノフェノール)等の現像主薬を単
独あるいは組合せて用いることができる。
【0011】黒白現像処理の中でも、本発明の処理装置
は米国特許第4,224,401号、同第4,168,
977号、同第4,166,742号、同第4,31
1,781号、同第4,272,606号、同第4,2
11,857号、同第4,243,739号明細書等に
記載されているヒドラジン誘導体を用いて超硬調の画像
を得る方法に適用するのが特に好適である。
【0012】この超硬調画像形成方法においては、現像
主薬としてジヒドロキシベンゼン系現像主薬を用い、補
助現像主薬としてp−アミノフェノー系現像主薬または
3−ピラゾリドン系現像主薬を用いるのが好ましい。ジ
ヒドロキシベンゼン系現像主薬は、通常0.05〜0.
8モル/リットルの量で用いられるのが好ましい。ま
た、ジヒドロキシベンゼン類と1−フェニル−3−ピラ
ゾリドン類またはp−アミノ−フェノール類との組合せ
を用いる場合には、前者を0.05〜0.5モル/リッ
トル、後者を0.06モル/リットル以下の量で用いる
のが好ましい。上記超硬調画像形成方法に用いられる現
像液の特長の1つは、従来のリス現像液に比べて多量の
亜硫酸塩保恒剤の添加を許容しうることである。亜硫酸
塩保恒剤としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウ
ム、亜硫酸リチウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫
酸カリウム、ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウム等が
ある。亜硫酸塩は0.3モル/リットル以上用いられる
が、余りに多量添加すると現像液中で沈澱して液汚染を
引き起こすので、上限は1.2モル/リットルとするの
が好ましい。また、この現像液には現像促進剤として第
三級アミン化合物、特に米国特許第4,269,929
号明細書に記載の化合物を含有することができる。現像
液にはその他、ホウ酸、ホウ砂、第三リン酸ナトリウ
ム、第三リン酸カリウムの如きpH緩衝剤、それ以外に
特開昭60−93433号公報に記載のpH緩衝剤を用
いることができる。
【0013】現像液は臭化カリウム、沃化カリウムの如
き現像抑制剤;エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ジメチルホルムアミ
ド、メチルセロソルブ、ヘキシレングリコール、エタノ
ール、メタノールの如き有機溶剤;5−ニトロインダゾ
ール等のインダゾー系化合物、2−メルカプトベンツイ
ミダゾール−5−スルホン酸ナトリウム、5−メチルベ
ンツトリアゾールなどのベンツトリアゾール系化合物等
のカブリ防止剤ないしは黒ポツ( black pepper)防止剤
を含んでもよく、特に、5−ニトロインダゾール等の化
合物を用いるときは、ジヒドロキシベンゼン系現像主薬
や亜硫酸塩保恒剤を含む部分とは別の部分にあらかじめ
溶解しておき使用時に両部分を混合して水を加えること
等が一般的である。さらに、5−ニトロインダゾールの
溶解せしめる部分をアルカリ性にしておくと黄色く着色
し取り扱い等に便利である。さらに、必要に応じて色調
剤、界面活性剤、硬水軟化剤、硬膜剤などを含んでもよ
い。現像液のpHとしては、好ましくはpH9.5以上
の高pHのもの、より好ましくは10〜12.3であ
る。
【0014】定着液としては、一般に用いられている組
成のものを用いることができる。定着剤としては、チオ
硫酸塩、チオシアン酸塩の他、定着剤としての効果が知
られている有機硫黄化合物を用いることができる。定着
液には硬膜剤として水溶性アルミニウム塩、例えば硫酸
アルミニウム、明バンなどを含んでもよい。ここで、水
溶性アルミニウム塩の量としては通常0〜3.0gアル
ミニウム/リットルまた酸化剤としてエチレンジアミン
四酢酸Fe(III) 錯塩を用いてもよい。カラー現像液
は、一般に発色現像主薬を含むアルカリ性水溶液から構
成される。発色現像主薬は一級芳香族アミン現像剤、例
えば、フェニレンジアミン類(例えば4−アミノ−N,
N−ジエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N,
N−ジエチルアニリン、4−アミノ−N−エチル−N−
β−ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−4−アミ
ノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリン、
3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−メタン
スルホンアミドエチルアニリン、4−アミノ−3−メチ
ル−N−エチル−N−β−メトキシエチルアニリン等)
を用いることができる。発色現像液は、その他pH緩衝
剤、現像抑制剤乃至カブリ防止剤等を含むことができ
る。また必要に応じて、硬水軟化剤、保恒剤、有機溶
剤、現像促進剤、色素形成カプラー、競争カプラー、か
ぶらせ剤、補助現像薬、粘性付与剤、ポリカルボン酸系
キレート剤、酸化防止剤、アルカリ剤、溶解助剤、界面
活性剤、消泡剤等を含んでいてもよい。
【0015】漂白液としては、漂白剤として、ポリカル
ボン酸の鉄塩、赤血塩、プロメート化合物、コバルトヘ
キサミン等を含むものが挙げられる。これらのうち、フ
ェリシアン化カリ、エチレンンジアミン四酢酸鉄(III)
ナトリウムおよびエチレンジアミン四酢酸鉄(III) アン
モニウムは特に有用である。また、上記漂白剤および定
着剤の双方を含む漂白・定着液とすることもできる。定
着液(漂白・定着液)には、定着剤の他に、通常、亜硫
酸ナトリウム等の保恒剤、酸剤、緩衝剤、硬膜剤などの
定着助剤を含有させる事ができる。また、漂白液(漂白
・定着液)には、米国特許第3,042,520号、同
第3,241,966号明細書、特公昭45−8506
号、特公昭45−8636号公報などに記載の漂白促進
剤、特開昭53−65732号公報に記載のチオール化
合物の他、種々の添加剤を加えることもできる。洗浄水
としては、水(水道水、蒸留水、イオン交換水等)また
はこの水に必要に応じて添加剤を含有させることができ
る。この添加剤は、例えば、無機リン酸、アミノポリカ
ルボン酸、有機リン酸等のキレート剤、各種バクテリア
や藻の増殖を防止する殺菌剤、防ばい剤、マグネシウム
塩、アルミニウム塩等の硬膜剤、乾燥負荷、ムラを防止
するための界面活性剤等が挙げられる。または、L.E.We
st, "Water Quality Criteria"Phot.Sci.andEng.,vol.9
No.6 P344-359(1965) 等に記載の化合物を用いること
もできる。安定液としては、色素画像を安定化する処理
液が用いられる。例えば、pH3〜6の緩衝能を有する
液、アルデヒド(例えば、ホルマリン)を含有した液な
どを用いることができる。安定液には、必要に応じて蛍
光増白剤、キレート剤、殺菌剤、防ばい剤、硬膜剤、界
面活性剤等を用いる。
【0016】本発明の感光材料処理装置に適用される感
光材料の種類は特に限定されず、例えば、カラーネガフ
ィルム、カラー反転フィルム、カラー印画紙、カラーポ
ジフィルム、カラー反転印画紙、製版用写真感光材料、
X線写真感光材料、黒白ネガフィルム、黒白印画紙、マ
イクロ用感光材料等、各種感光材料が挙げられる。
【0017】なお、本発明の感光材料処理装置は、例え
ば、湿式の複写機、自動現像機、プリンタープロセッサ
ー、ビデオプリンタープロセッサー、写真プリント作成
コインマシーン、検版用カラーペーパー処理機等の各種
感光材料処理装置に適用することができる。
【0018】
【実施態様】以下、添付図面を参照しながら本発明の実
施態様を詳細に説明する。なお、本発明は、これらに限
定されるものではないことは言うまでもない。図1、図
2および図3は、温度差防止手段がそれぞれ異なる本発
明の感光材料処理装置の構成例を模式的に示す断面図で
ある。なお、各図において、同様の部材は同符号を用
い、また同様の事項についてはその説明を省略する。
【0019】図1に示すように、感光材料処理装置1a
は、現像槽2、定着槽(または漂白・定着槽)3および
水洗槽4がこの順に並設され、これら各処理槽の内部お
よび外部に、感光材料Sを所定経路で搬送するための搬
送手段が設置された構成となっている。現像槽2内に
は、現像機能を有する処理液としての現像液20が、定
着槽3内には、定着機能を有する処理液としての定着液
(または漂白・定着液)30が、水洗槽4内には、水洗
機能を有する処理液としての洗浄水40がそれぞれ所定
の液面レベルまで満たされている。搬送手段5は、以下
に説明する搬送ローラ51、クロスオーバローラ52、
ガイド53および反転ガイド54等で構成されている。
各処理槽2、3、4内には、それぞれ感光材料をU字状
(1ターン)に搬送するような配置で対をなす搬送ロー
ラ51が設置されており、また、現像槽2と定着槽3と
の上部境界部および定着槽3と水洗槽4との上部境界部
には、それぞれ対をなすクロスオーバローラ52が設置
されている。また、各ローラ51、52間には、感光材
料Sを搬送経路の下流側にあるローラへ適正に誘導する
ためのガイド53、54が設置されている。このうち、
各処理槽2、3、4の底部、搬入口の近傍およびクロス
オーバローラの両側部に設置された反転ガイド54は、
円弧状の湾曲面を有し、該湾曲面に沿って感光材料の進
行方向を約90°または180°転換するガイドであ
る。搬送ローラ51およびクロスオーバローラ52は、
処理液に対する耐薬品性を有する材料として、例えば塩
化ビニル、フェノール樹脂、ナイロン等のプラスチッ
ク、もしくは金属等で構成され、これらの全部または一
部が駆動回転して感光材料Sを挟持、搬送するようにな
っている。なお、各ローラ51、52の駆動回転は、モ
ータ、ギア等で構成される所定の駆動系(図示せず)に
より行われる。
【0020】図1に示すように、現像槽2の上部には、
少なくとも現像槽2の上部空間を含む第1空間6aを含
むカバー6が設置されている。このカバー6の図中左側
部は現像槽2の左側槽壁の頂部に接合され、カバー6の
図中右端は、水洗槽4の中央部付近まで延長され、その
下方へ延びるカバ側壁62の下端は洗浄水40の液面下
に没入している。また、カバー6には下端が定着液30
の液面下に没入するカバー側壁61が設けられている。
さらに、カバー6の上部に加熱手段として、通風路8を
設け、ファン11によって通風路入口8aから取入れた
空気を専用ヒータ10によって加熱して通風路8に導
き、カバー6の上面を加熱してから出口8bより排出す
る。この場合、カバー6の下面と空間6a,6bに感温
素子を設けた温度センサー12a,12b,12cと制
御器13によって、カバー下面と空間6a,6bとの温
度差を検知し、カバー下面温度が空間温度に比べ低い場
合、ヒータ10およびファン11を作動させてカバー下
面温度を上げ、カバー下面温度が空間温度に比べ、或設
定温度以上になった場合、ヒータおよびファン11の作
動を停止する。これにより第1空間6aおよび第2空間
6bは、カバー6により実質的に密閉され、現像液20
のみならず定着液30の蒸発、液温の低下、変質、劣化
等が防止される。しかも、空間6a,6bを画成してい
るカバー6の下面温度と空間6a,6bとの温度差がな
くなるので、蒸発した水分がカバー6の下面に結露する
ことがない。したがって、感光材料上に液滴が落下する
ことがなく、処理ムラや乾燥ムラを防ぐことができる。
一般的には、カバー内側部分の温度は20〜50℃で空
間中の相対湿度は100%である。したがって、カバー
内側が結露しないためにはカバーの温度は25〜60
℃、好ましくは35℃以上に設定される。
【0021】図2は本発明の他の実施態様の断面図であ
り、加熱源として乾燥用の温風を用いる場合で、乾燥部
15で感光材料を乾燥させた高温排風の一部または全部
をそのままファン11を駆動させて通風路8に導き、カ
バー6を加熱する。この場合は、カバー6の下面と空間
6a,6bに感温素子を設けた温度センサー12a,1
2b,12cと制御器13によって、カバー下面と空間
6a,6bとの温度差を検知し、カバー下面温度が空間
温度に比べ低い場合、ファン11を駆動して乾燥部15
中の高温排風を通風路8に導いてカバー下面温度を上
げ、カバー下面温度が空間温度に比べ、或設定温度以上
になった場合、ファン11を停止させる。
【0022】図3は本発明の更に他の実施態様の断面図
であり、断熱手段によって結露を防止する構成を表す。
カバー6の上部および側部には断熱材9が設けられ、カ
バー6は処理装置本体1c外の雰囲気中に露出しないよ
うになっている。断熱材9としては、例えば、SUS系
合金、独立気泡型のプラスチック(ポリエチレン、ポリ
スチレン等)、木くず等を用いることができる。カバー
6に断熱材9を設けることにより、カバー9が雰囲気に
より冷却されることはない。閉された第1及び第2空間
6a,6b内にある水蒸気がカバー9を介して冷却され
ないので蒸発した水分の結露を防止することができる。
更に感光材料に液滴が落下しないので、感光材料の処理
ムラや乾燥ムラを防ぐことができる。また、カバー6を
断熱するその他の構成として、隔壁等によりカバー6の
内側あるいは外側に真空層を設け、真空層による断熱作
用で水蒸気の結露を防止することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明の感光材料処理装置によれば、処
理液の蒸発、温度低下および変質、劣化を防止すること
ができると共に、感光材料への液滴の落下による処理ム
ラおよび乾燥ムラを防止することができる。すなわち、
処理槽上部空間を実質的に密閉するカバーと処理槽上部
空間との温度差を防止する温度差防止手段を設けたこと
により、カバーの温度が処理槽上部空間の温度より低下
することはない。したがって、処理槽上部空間の蒸発水
分がカバーに冷却されないので、蒸発水分がカバー内面
に結露することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施態様で、専用加熱手段
による温度差防止装置を備えた感光材料処理装置の断面
図を示す。
【図2】図2は本発明の第2実施態様で、乾燥部の高温
排風を利用した加熱手段による温度差防止装置を備えた
感光材料処理装置の断面図を示す。
【図3】図3は本発明の第3実施態様で、断熱手段によ
る温度差防止装置を備えた感光材料処理装置の断面図を
示す。
【符号の説明】
1a,1b,1c 感光材料処理装置 2 現像槽 3 定着槽 4 水洗槽 6 カバー 6a 第1空間 6b 第2空間 7 シャッター手段 8 通風路 8a 通風路入口 8b 通風路出口 9 断熱材 10 専用ヒータ 11,17 ファン 12a,12b,12c 温度センサー 13 制御器 14 スイッチ 15 乾燥部 16 乾燥用ヒータ 20 現像液 30 定着液 40 洗浄水 51 搬送ローラ 52 クロスオーバローラ 53 ガイド 54 反転ガイド 61,62 カバー側壁 65 搬入口 S 感光材料
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年4月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】図1に示すように、現像槽2の上部には、
少なくとも現像槽2の上部空間を含む第1空間6aを含
むカバー6が設置されている。このカバー6の図中左側
部は現像槽2の左側槽壁の頂部に接合され、カバー6の
図中右端は、水洗槽4の中央部付近まで延長され、その
下方へ延びるカバ側壁62の下端は洗浄水40の液面下
に没入している。また、カバー6には下端が定着液30
の液面下に没入するカバー側壁61が設けられている。
さらに、カバー6の上部に加熱手段として、通風路8を
設け、ファン11によって通風路入口8aから取入れた
空気を専用ヒータ10によって加熱して通風路9に導
き、カバー6の上面を加熱してから出口8bより排出す
る。この場合、カバー6の下面と空間6a,6bに感温
素子を設けた温度センサー12a,12b,12cと制
御器13によって、カバー下面と空間6a,6bとの温
度差を検知し、カバー下面温度が空間温度に比べ低い場
合、ヒータ10およびファン11を作動させてカバー下
面温度を上げ、カバー下面温度が空間温度に比べ、或設
定温度以上になった場合、ヒータおよびファン11の作
動を停止する。これにより第1空間6aおよび第2空間
6bは、カバー6により実質的に密閉され、現像液20
のみならず定着液30の蒸発、液温の低下、変質、劣化
等が防止される。しかも、空間6a,6bを画成してい
るカバー6の下面温度と空間6a,6bとの温度差がな
くなるので、蒸発した水分がカバー6の下面に結露する
ことがない。したがって、感光材料上に液滴が落下する
ことがなく、処理ムラや乾燥ムラを防ぐことができる。
一般的には、カバー内側部分の温度は20〜50℃で空
間中の相対湿度60〜100%RHである。したがっ
て、カバー内側が結露しないためにはカバー温度は25
〜60℃、好ましくは35℃以上に設定される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液が充填された処理槽の上部空間を
    実質的に密閉しうるカバーを設置した感光材料処理装置
    において、前記上部空間と前記カバーとの温度差を防止
    する温度差防止手段を設けたことを特徴とする感光材料
    処理装置。
JP41545090A 1990-12-28 1990-12-28 感光材料処理装置 Pending JPH06266083A (ja)

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