JPH10186615A - 感光材料用処理装置 - Google Patents

感光材料用処理装置

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Publication number
JPH10186615A
JPH10186615A JP34207396A JP34207396A JPH10186615A JP H10186615 A JPH10186615 A JP H10186615A JP 34207396 A JP34207396 A JP 34207396A JP 34207396 A JP34207396 A JP 34207396A JP H10186615 A JPH10186615 A JP H10186615A
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JP
Japan
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film
processing
tank
drying
cartridge
Prior art date
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Pending
Application number
JP34207396A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Kurokawa
俊夫 黒川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で新システムのフィルムを適正に
現像乾燥処理することのできる感光材料処理装置を提供
すること。 【解決手段】 カートリッジ14が装填されてフィルム
Fを送りだすステーション104と、送り出されたフィ
ルムFの現像処理を行う鞘型の処理槽300を有する現
像部と、現像処理されたフィルムFに温風を吹き付けて
乾燥させる乾燥部108と、処理槽300からフィルム
Fを引き出して乾燥部108へ押し込むローラ268を
設ける。フィルムFをカートリッジ14のスプール軸か
ら分離せずに現像、乾燥処理できるので、フィルムFを
スプール軸から分離したり接合する装置を必要とせず、
簡単な装置構成とすることができ、装置の小型化を図る
こともできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム収容容器
に収容されたフィルムを現像乾燥処理する感光材料用処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のカラー写真感光材料の処理では、
大規模現像所での集中処理からミニラボと呼ばれる店頭
処理に、主役が移りつつあり、処理形態は分散型の少量
処理に移行しつつある。また、ミニラボ規模の現像処理
装置であれば、写真店に限らず各種店頭にも設置するこ
とが可能となり、書店、ガソリンスタンド、クリーニン
グ店、スーパー、コンビニエンスストアのような他業種
の店頭にも置かれるようになる。このような店頭に置か
れる現像処理装置は、もちろん設置面積が小さいことが
好ましく、機器の操作、メンテナンスや故障のことを考
えると装置構成も簡単であることが必要である。
【0003】従来、一般的に用いられている135サイ
ズのネガフィルムは、ネガフィルムをパトローネのスプ
ール軸から外し(又はスプール軸の近傍で切断)、複数
の処理槽を搬送ローラ等で搬送しながら現像処理を行う
ようになっている。
【0004】また、現像済のネガフィルムは、所定コマ
数毎に切断されてピースネガとして顧客に返却されるよ
うになっていた。
【0005】近年、ネガフィルムを切断せずに、現像済
のネガフィルムをカートリッジに収容した状態で返却す
るAPS(アドバンスト・フォト・システム)と呼ばれ
る新システムがある。
【0006】この新システムでは、顧客から預かったカ
ートリッジからネガフィルムを取り出して現像処理を行
い、現像処理したネガフィルムは元のカートリッジに収
容して顧客に返却するようになっている。
【0007】このため、カートリッジのスプール軸から
ネガフィルムを分離するデタッチャーと呼ばれる装置
や、現像済のネガフィルムをカートリッジのスプール軸
に係止するアタッチャーと呼ばれる装置が必要となり、
カートリッジのスプール軸からネガフィルムを分離する
工程、分離したネガフィルムの現像処理工程、及び現像
済のネガフィルムをカートリッジのスプール軸に係止す
る工程を1台の装置で行うようにすると装置構成が複雑
となり、装置の大型化を招く。また、装置が複雑化する
に伴って故障箇所も増加する問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、簡単な構成でフィルム収容容器に収容されたフィ
ルム(例えば、APS等の新システムフィルム等)を適
正に現像乾燥処理することのできる感光材料用処理装置
を提供することが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、スプール軸に巻き取られた長尺状のフィルムをフィ
ルム収容容器のフィルム出入口から送り出して現像処理
する感光材料用処理装置であって、前記フィルム収容容
器を装填する装填部と、前記装填部に装填されたフィル
ム収容容器から長手方向一端をスプール軸に係止した状
態でフィルムを送り出す送出手段と、フィルム収容容器
から送り出されたフィルムの現像処理を行う現像処理手
段と、前記装填部と前記現像処理手段との間のフィルム
搬送経路の途中に設けられ、現像処理されたフィルムの
乾燥を行う乾燥部と、を有することを特徴としている。
【0010】次に、請求項1に記載の感光材料用処理装
置の作用を説明する。請求項1に記載の感光材料用処理
装置では、装填部にフィルム収容容器が装填される。送
出手段は、装填部に装填されたフィルム収容容器から長
手方向一端をスプール軸に係止した状態でフィルムを送
り出す。フィルム収容容器から送り出されたフィルム
は、現像処理手段に送り込まれて現像処理される。現像
処理された後のフィルムは、現像処理手段と装填部との
間のフィルム搬送経路の途中に設けられた乾燥部で乾燥
され、送出手段によってフィルム収容容器に巻き戻され
る。この感光材料用処理装置では、フィルムをフィルム
収容容器のスプール軸から分離せずに現像、乾燥処理で
きるので、フィルムをフィルム収容容器のスプール軸か
ら分離したり接合する装置を必要としないため、簡単な
装置構成とすることができ、装置の小型化を図ることも
できる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の感光材料用処理装置において、前記装填部に装填され
たフィルム収容容器と前記現像処理手段との間に配置さ
れた前記フィルムを前記乾燥部内へ押し出す押出手段
と、前記押出手段によって前記乾燥部内へ押し出された
前記フィルム同士が接触しないようにフィルムの移動範
囲を制限する制限手段と、を有することを特徴としてい
る。
【0012】次に、請求項2に記載の感光材料用処理装
置の作用を説明する。請求項2に記載の感光材料用処理
装置では、現像処理手段で現像処理されたフィルムは、
押出手段によって乾燥部内へ押し出されて乾燥処理され
る。乾燥部内のフィルムは、フィルム同士が接触しない
ように制限手段によってフィルムの移動範囲が制限され
ながら乾燥処理される。このため、温風等を吹き付けて
乾燥する場合に、確実にフィルムを乾燥することができ
る。さらに、温風等がフィルムに吹き付けられてもフィ
ルム同士が接触することはなく、フィルム同士が接触す
ことに起因する傷付きや乾燥不良を防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]本発明の第1の実施形態を図1〜2
5にしたがって説明する。 (カートリッジ及びフィルム)まず、本実施形態に用い
るAPSシステムのカートリッジ14及びフィルムFの
概略を図1乃至図4を参照しながら説明する。
【0014】図1(A)乃至図1(C)及び図2に示さ
れるように、カートリッジ14は、カバー18A、18
Bを重ね合わせて略円筒状に形成されたケーシング20
を備えている。このケーシング20は、接線方向に突出
した突出部22を備え、この突出部22の先端には、ケ
ーシング20の軸線方向に沿ったスリット状の挿通口2
8が形成されている。この挿通口28は、通常、ドア3
0によって閉止されており、これによってケーシング2
0内が遮光状態となっている。また、ケーシング20内
のスプール軸16は、ケーシング20の軸方向の両端を
閉塞する側壁24、26に回転可能に支持されている。
【0015】図1(B)、図1(C)及び図2に示すよ
うに、突出部22には、側壁24、26の間にドアシャ
フト32が掛け渡されて回転可能に支持されている。こ
のドアシャフト32はドア30と一体回転するようにな
っており、ドアシャフト32と共にドア30が回動して
挿通口28が開閉される。なお、ドアシャフト32の側
壁24、26から露出した先端には、ドアシャフト32
を回転する手段(後述するドアドライバ158)の係合
用のキー孔34が形成されている。
【0016】このケーシング20は、側壁24、26の
ドアシャフト32の支持位置、スプール軸16の支持位
置及び突出部22と反対側の端部を結ぶ線に沿ってカバ
ー18A、18Bに分割されている。
【0017】また、図1(C)に示されるように、ケー
シング20の一方の側壁26の突出部22と反対側の端
部には、カバー18A、18Bに形成された切欠によっ
てノッチ孔36が形成され、また、カバー18Bには、
このノッチ孔36を覆う表示板38が延設されている。
この表示板38は、ケーシング20の軸心側が細幅の接
合部38Aで結合され、外周部側が太幅の接合部38B
で結合されている。
【0018】この表示板38は、カートリッジ14内に
現像処理の終了したフィルムFを収容しているときに
は、接合部38A側を切り離し、表示板38をノッチ孔
36内へ押し込み折り曲げるようになっている。これに
よって、カートリッジ14内のフィルムFが現像の終了
したものであるか、現像処理前のものであるかをケーシ
ング20の外から判断できるようにしている。
【0019】また、側壁26には、スプール軸16の周
囲に表示孔40A、40B、40C、40Dが等間隔で
穿設されている(以下総称するときには「表示孔40」
と言う)。これらの表示孔40は、カートリッジ14に
収容しているフィルムFがいずれの状態であるかを表示
するのに用いられる。例えば、丸孔の表示孔40Aは、
未露光、半円状の表示孔40Bは一部露光済、X状の表
示孔40Cは露光済で未現像、矩形状の表示孔40Dは
現像済であることを示す。これによって、カートリッジ
14内に収容しているフィルムFが何れの露光状態又は
処理状態にあるかを判断することができるようになって
いる。
【0020】一方、図3(A)及び図3(B)には、ケ
ーシング20内に配置しているスプール軸16を示して
いる。このスプール軸16は、軸方向(図3(A)の紙
面左右方向)の中間部がフィルムFを巻き取る巻取部4
2であり、この巻取部42の両側には、フランジ部44
が設けられている。
【0021】図3(A)に示すように、フランジ部44
には、弾性変形可能な薄肉の樹脂で形成された可撓性フ
ランジ72が取り付けられている。
【0022】また、スプール軸16には、ケーシング2
0の側壁26側の端部に小径のリング48が取り付けら
れている。図1(C)及び図3(B)にも示すように、
このリング48には、半径方向の外方に所定幅で突出す
る白色板50が一体的に設けられている。図1(C)に
示されるように、この白色板50は、スプール軸16を
中心にした回転位置によって何れかの表示孔40と重な
って、重なった表示孔40内に白色部分を露出する。こ
の白色板50の露出位置によって前記したカートリッジ
14内のフィルムFの処理状態を明示している。
【0023】図2に示すように、リング48には歯車部
48Aが形成されており、ドア30が閉められるとカバ
ー18Bに取り付けられたスプールロック76が歯車部
48Aに噛み合い、所定以下のトルクでは回転しないよ
うになっている。一方、ドア30が開けられるとスプー
ルロック76が歯車部48Aから離れ、スプール軸16
はスムーズに回転できるようになっている。
【0024】図3(A)及び図3(B)に示されるよう
に、スプール軸16の巻取部42には、軸線方向に沿っ
た切り欠き部52が形成されており、巻取部42は、こ
の切り欠き部52によって太幅の巻取部本体42Bと細
幅の係合部42Aに分割されている。また、係合部42
Aには、軸線方向の中間部で分割されてそれぞれの先端
が巻取部本体42Bへ向けて切り欠き部52の開口幅を
狭める方向に突出した押さえ部54が形成されている。
【0025】一方、巻取部本体42Bには、押さえ部5
4の軸線方向に沿った外側に、切り欠き部52の開口幅
を狭める方向に突出した突起部56が対で形成されてい
る。この突起部56は、スプール軸の軸線方向に沿って
見たときに前記した押さえ部54と重なり合うようにな
っている。
【0026】図1(B)及び図2に示すように、ケーシ
ング20の外周面には、ラベル78が貼り付けられてい
る。図1(B)に示すように、ラベル78には、カート
リッジ14を識別するためのカートリッジID(識別番
号)、フィルム種、撮影枚数(コマ数)情報等の各種情
報の含まれたバーコード80がカバー18B側に2段印
刷されている。
【0027】図4に示すように、フィルムFのトレーラ
ー側の端部FTには、幅方向の中央部にフィルムFをス
プール軸16へ係止するときに用いられるアタッチプレ
ートの爪部(図示せず)を引っ掛けるための長孔58が
穿設されている。
【0028】この長孔58の幅方向の両側には、係合孔
60が穿設されている。この係合孔60は、フィルムF
のトレーラー側の端部FTをスプール軸16の切り欠き
部52へ挿入したときに、図3(A),(B)に示すよ
うに、前記した突起部56がそれぞれ入り込むようにな
っている。また、このときフィルムFの係合孔60の間
は押さえ部54が当接して、突起部56の抜け止めの役
目をしてフィルムFのトレーラー側の端部FTをスプー
ル軸16に係合させるようになっている。
【0029】なお、図3(B)に示されるように、突起
部56の先端56Aは、フィルムFの引出し方向(矢印
R方向)と反対方向に突出した形状となってフィルムF
の抜け防止が施されている。
【0030】フィルムFは、トレーラー側の端部FTが
前記したようにスプール軸16に係合した状態でスプー
ル軸16に巻き取られてカートリッジ14内に収容され
ている。
【0031】図1(A),(C)に示すように、カート
リッジ14には、側壁24、26から露出するスプール
軸16の端面にキー孔62が形成されており、このキー
孔62に係合した場合にスプール軸16に回転力を伝達
することができるようになっている。
【0032】なお、図4に示されるように、フィルムF
には、画像コマ64の位置を明示するパーフォレーショ
ン66が所定間隔で幅方向の一端部に形成されており、
このパーフォレーション66は、画像の露光やプリント
作業を行うときの画像コマ64の位置決めに用いられる
ようになっている。
【0033】また、最終の画像コマ64より端部FT側
には、前記パーフォレーション66と反対側にアラウン
ドパーフォレーション68が穿設されており、この位置
よりもトレーラー側には画像が記録されていないこと、
または画像を記録しないことを明示している。
【0034】また、フィルムFには、トレーラー側の端
部FTから一定の間隔Tだけ離れた位置にデタッチパー
フォレーション70が穿設されており、このデタッチパ
ーフォレーション70を検出すればフィルムFのトレー
ラー側の端部FTの位置を正確に判断できるようにして
いる。なお、フィルムFのトレーラー側の端部FTの幅
方向の両端は、スプール軸16の切り欠き部52への挿
入を容易にするために傾斜している。
【0035】さらに、このフィルムFには、透明な磁気
記録層が設けられており、フィルムFの幅方向の両端部
で、画像コマ64に掛からない領域を磁気トラックとし
て用いるようになっている。
【0036】ここで、パーフォレーション66の形成さ
れている側には現像所用の磁気トラック80が設けられ
ている。また、パーフォレーション66の形成されてい
る側とは反対側には、カメラ用の磁気トラック82が設
けられている。
【0037】また、端部FT側の画像コマ64のパーフ
ォレーション66よりも端部FT側、及び端部FR側の
画像コマ64のパーフォレーション66よりも端部FR
側には、それぞれフィルムFを識別するためのフィルム
IDを記録する磁気トラック88が設けられている。さ
らに、これら磁気トラック88の反対側には、バーコー
ド90が設けられている。このバーコード90は、フィ
ルムFを識別するためのフィルムIDを含むものであ
り、フィルムFの製造段階で予め潜像として形成されて
おり、現像処理することで顕像化されるものである。な
お、フィルムFのバーコード90は、前述したカートリ
ッジ14のバーコード80と対応している。
【0038】さらに、フィルムFには、磁気トラック8
2と同じ位置に、バーコード92が記録されている。こ
のバーコード92は、画像コマ64のコマナンバー、製
造メーカー、フィルム種等を表すものであり、フィルム
Fの製造段階で予め潜像として形成されており、現像処
理することで顕像化されるものである。 (現像処理装置)図5に示すように、前述したフィルム
Fの現像処理を行う現像処理装置100は、内部を遮光
するための箱状のケーシング102を備えている。ケー
シング102の上部には開閉蓋110、表示装置11
2、操作盤114が設けられている。
【0039】ケーシング102の内部には、図6及び図
7に示すように、カートリッジ14を装填するためのス
テーション104が設けられている。
【0040】図6,7に示すように、このステーション
104にはカートリッジ14を装填する凹部116と、
凹部116に挿入されたカートリッジ14を保持する回
転レバー118を備えている。なお回転レバー118は
モータ120によって回転される。
【0041】ステーション104にはカートリッジ14
のバーコード80を読み取るバーコードスキャナー12
1が設けられている。このバーコードスキャナー121
で読み取られたバーコード80の情報は後述する制御装
置122に送信される。
【0042】ステーション104には、カートリッジ1
4からフィルムFを出入り可能とするための切欠124
が形成されている。
【0043】図7に示すように、ステーション104に
は、カートリッジ14のドア30(図7では図示せず)
を開閉するドアドライバ126及びスプール軸16(図
7では図示せず)を回転させるスプールドライバ128
を備えたチャッキング装置130が設けられている。
【0044】ドアドライバ126及びスプールドライバ
128は、各々モータ132及びモータ134によって
回転されるようになっており、軸側面にはキー孔と係合
するキー(突起)が形成されている。モータ132及び
モータ134は、ステーション104に取り付けられた
一対のガイドレール136に沿って移動可能に支持され
たスライド板138に取り付けられている。なお、スラ
イド板138は、スプール軸16の軸方向に沿ってスラ
イドする。
【0045】スライド板138には、ステーション10
4に取り付けられたソレノイド140の可動鉄心140
Aが連結されており、通常は、図7に示すようにドアド
ライバ126及スプールドライバ128が凹部116か
ら所定寸法離れた位置に退避している。
【0046】なお、ソレノイド140が通電されると、
可動鉄心140Aが突出して凹部116の底部に形成さ
れた開口142からドアドライバ126及スプールドラ
イバ128の先端が突出し、ドアドライバ126がドア
シャフト32のキー孔34に、スプールドライバ128
がスプール軸16のキー孔62に係合する。
【0047】なお、ステーション104のソレノイド1
40、モータ120、モータ132、モータ134は制
御装置122によって制御される。
【0048】図6に示すように、ステーション104の
下方には、ローラ250が配置されており、ローラ25
0の下方には所定の間隔をあけてローラ252が配置さ
れている。
【0049】また、ローラ250の近傍には、フィルム
Fのアラウンドパーフォレーション68の通過する位置
に光センサ253が配置されている。この光センサ25
3によってフィルムF及びアラウンドパーフォレーショ
ン68を検出することができ、検出信号は制御装置12
2に送られる。
【0050】ローラ252の図6矢印L方向側には、ロ
ーラ254が配置されている。ローラ254はソレノイ
ド256の可動鉄心256Aの先端側に連結された軸受
257に回転自在に支持されており、可動鉄心256A
を動かすことによって、ローラ252に押し付けられる
第1の位置とローラ252から所定寸法離間する第2の
位置とに切り換えられる。
【0051】ローラ252及びローラ254の図6の紙
面裏方向には、固定ガイドシャフト258及びモータ2
60で回転される送りねじ262が水平方向(矢印L方
向及び矢印R方向)に配置されている。
【0052】固定ガイドシャフト258には一対のスラ
イド片264がスライド自在に支持されている。スライ
ド片264には雌ねじ(図示せず)が形成されており、
この雌ねじに送りねじ262が螺合している。したがっ
て、モータ260で送りねじ262を回転させることに
よってスライド片264を水平方向へ移動することがで
きる。
【0053】このスライド片264には、ローラ保持ブ
ロック266が取り付けられている。このローラ保持ブ
ロック266には、ローラ268及びローラ270が水
平方向に配置されている。ローラ268,270の材質
は、アルミ等の金属、POM等の合成樹脂、CR等のゴ
ム、その他の材質でも良く、表面が平滑でフィルムFに
傷を付けないものとする。また、フィルムFの画像部分
に接触しないように、ローラ268,270の中央部を
円弧状に凹ませても良い。
【0054】ローラ268はモータ272で回転され
る。一方、ローラ270は略L字状のアーム274で揺
動可能に支持されており、アーム274に連結されたソ
レノイド276の可動鉄心276Aを動かすことによっ
て、ローラ268に押し付けられる第1の位置とローラ
268から所定寸法離間する第2の位置とに切り換えら
れる。
【0055】固定ガイドシャフト258、スライド片2
64、送りねじ262、モータ260、ローラ保持ブロ
ック266、ローラ268等によって本発明の押出手段
が構成されている。
【0056】また、ローラ250の図6矢印L方向側に
は、図示しないゼンマイバネで図6の時計回り方向に付
勢された巻取軸278が配置されており、この巻取軸2
78には、帯状の遮蔽部材(合成樹脂フィルム、布等)
280がロール状に巻き取られている。遮蔽部材280
の先端はローラ保持ブロック266のピン282に取り
付けられており、ローラ保持ブロック266が矢印R方
向に移動すると遮蔽部材280が引き出され、ローラ保
持ブロック266が矢印L方向に移動すると遮蔽部材2
80が巻取軸278に自動的に巻き取られるようになっ
ている。
【0057】図8には、現像処理装置100の現像部の
構成が示されている。ローラ252及びローラ254の
下方には、図8に示すように合成樹脂等で形成された刀
の鞘状を呈した現像処理手段としての処理槽300がほ
ぼ鉛直方向に沿って配置されている。
【0058】処理槽300の内部の長手方向直角断面形
状は図9に示すようになっており、互いに対向する内壁
面は、幅方向両側(フィルムFの幅方向両端部と対向す
る部分)の間隔が狭く、幅方向中央部(フィルムFの画
像コマ64と対向する部分)の間隔が広くなるように湾
曲している。なお、図10に示すように幅方向中央部を
広くかつ平行にしても良い。
【0059】このため、フィルムFを開口から挿入する
と、フィルムFの幅方向両端部分が処理槽300の内部
の幅方向両側部分でガイドされ、フィルムFの幅方向中
央部分、即ち画像コマ64と処理槽300の内壁面との
接触が防止される。
【0060】図8に示すように、処理槽300の上部側
面の一方には槽内と連通しているパイプ状の接続部30
4が設けられており、上部側面の他方にも同じく槽内と
連通しているパイプ状の接続部306が設けられてい
る。
【0061】また、処理槽300の下部側面の一方には
槽内と連通しているパイプ状の接続部308が設けられ
ており、下端には槽内と連通しているパイプ状の接続部
310が設けられている。
【0062】図6に示すように、処理槽300の上端は
一部が切り欠かれており、この切り欠き部分312と対
向する位置には密閉装置314が設けられている。
【0063】密閉装置314は、切り欠き部分312と
密着するブロック316を備えている。なお、ブロック
316には、切り欠き部分312と密着する部分にゴム
等の弾性体からなる厚肉のパッキン318が貼り付けら
れている。
【0064】このブロック316は、ラック320に連
結されており、ラック320と噛み合うピニオン322
をモータ324で回転させることにより、パッキン31
8で処理槽300の開口を閉塞し、これにより槽内を密
閉することができる。
【0065】図8に示すように、現像処理装置100に
は、発色現像液の貯留された発色現像液ストックタンク
400、漂白液の貯留された漂白液ストックタンク40
2、定着液の貯留された定着液ストックタンク404、
水洗液の貯留された水洗液ストックタンク406及び安
定液の貯留された安定液ストックタンク408が設けら
れている。
【0066】ここで、発色現像液は電磁弁410、正逆
回転可能なポンプ412及び接続部310を介して処理
槽300へ、漂白液は電磁弁414,410及びポンプ
412を介して処理槽300へ、定着液は電磁弁41
6,414,410、ポンプ412及び接続部310を
介して処理槽300へ、水洗液は電磁弁418,41
6,414,410、ポンプ412及び接続部310を
介して処理槽300へ、安定液は電磁弁420,41
8,416,414,410、ポンプ412及び接続部
310を介して処理槽300へ送液されるようになって
いる。
【0067】なお、電磁弁420は開閉弁であり、電磁
弁410,414,416,418は3方弁である。
【0068】また、処理槽300を通過した発色現像液
は電磁弁422を介して発色現像液ストックタンク40
0へ、処理槽300を通過した漂白液は電磁弁422,
424を介して漂白液ストックタンク402へ、処理槽
300を通過した定着液は電磁弁422,424,42
6を介して定着液ストックタンク404へ、処理槽30
0を通過した水洗液は電磁弁422,424,426,
428を介して水洗液ストックタンク406へ、処理槽
300を通過した安定液は電磁弁422,424,42
6,428,430を介して安定液ストックタンク40
8へと循環する。
【0069】なお、電磁弁430は開閉弁であり、電磁
弁422,424,426,428は3方弁である。
【0070】また、一つの処理液で処理が終了するとポ
ンプ412が逆転し、処理槽300内の処理液が元のス
トックタンクへと戻され、処理槽300内が空になる。
その後、次の処理液を処理槽300内に送液する。
【0071】さらに、現像処理装置100には、補充用
の発色現像液の貯留された発色現像補充液タンク43
2、補充用の漂白液の貯留された漂白補充液タンク43
4、補充用の定着液の貯留された定着補充液タンク43
6、補充用の水洗液の貯留された水洗補充液タンク43
8及び補充用の安定液の貯留された安定補充液タンク4
40が設けられている。
【0072】補充用の発色現像液はポンプ442を介し
て発色現像液ストックタンク400へ、補充用の漂白液
はポンプ444を介して漂白液ストックタンク402
へ、補充用の定着液はポンプ446を介して定着液スト
ックタンク404へ、補充用の水洗液はポンプ448を
介して水洗液ストックタンク406へ、補充用の安定液
はポンプ450を介して安定液ストックタンク408へ
補充されるようになっている。
【0073】発色現像液ストックタンク400、漂白液
ストックタンク402、定着液ストックタンク404、
水洗液ストックタンク406及び安定液ストックタンク
408には各々オーバーフローパイプ452が接続され
ており、オーバーフローした処理液はオーバーフローパ
イプ452を介して排液タンク454に貯留されるよう
になっている。
【0074】なお、接続部304と接続部308は配管
456で連結されており、配管の途中に設けられた正逆
回転可能なポンプ458によって処理槽300内の処理
液を循環するようになっている。
【0075】これら発色現像液ストックタンク400、
漂白液ストックタンク402、定着液ストックタンク4
04、水洗液ストックタンク406及び安定液ストック
タンク408の構造を説明する。なお、これらのタンク
は全て同一構造であるので、代表して発色現像液ストッ
クタンク400の構造を詳述する。
【0076】図11に示すように、発色現像液ストック
タンク400には、発色現像液を加温するヒーター46
0、発色現像液の液温を測定す温度センサー462、発
色現像補充液タンク432から補充用の発色現像液を導
入するための配管464、処理槽300の接続部306
に通じる配管466が挿入されている。
【0077】ヒーター460及び温度センサー462は
制御装置122に連結されており、これによって処理液
の温度が所定温度にコントロールされる。
【0078】発色現像液ストックタンク400の下部に
は、ポンプ412に通じて処理槽300へ発色現像液を
送液、または、処理槽300の発色現像液を回収するた
めの配管468が連結されている。
【0079】また、発色現像液ストックタンク400の
上部には、オーバーフローパイプ452が連結されてい
る。
【0080】発色現像液ストックタンク400には、貯
留した発色現像液を循環させて組成及び温度を均一化す
るための配管470及びポンプ472が取り付けられて
いる。
【0081】発色現像液ストックタンク400は水平方
向断面形状が上下方向に一定であり、貯留された発色現
像液には、発色現像液と外気との接触面積を小さくする
ための浮き蓋474が浮かべられている。
【0082】なお、漂白液ストックタンク402では、
エアレーションを実施するために、先端部分に微細なポ
アを有する散気管を通じて液中に空気を放出させるよう
になっている。
【0083】図12に示すように、処理槽300の矢印
R方向には、現像処理されたフィルムFを乾燥させる乾
燥部108が設けられている。
【0084】図12及び図13に示すように、乾燥部1
08は、乾燥ボックス500を備えている。乾燥ボック
ス500の一方の側壁には、フィルムFの進入する開口
502が形成されている。
【0085】乾燥ボックス500の内部には水平方向に
延びる上下一対のダクト504,506が設けられてお
り、ダクト504とダクト506との間にはフィルムF
の進入する空間が設けられている。
【0086】上側のダクト504の下面には長手方向に
沿って複数の空気吹出口508が所定間隔で形成されて
おり、下側のダクト506の上面には長手方向に沿って
複数の空気吹出口510が所定間隔で形成されている。
【0087】ダクト504にはファン515及びヒータ
517からなるドライヤーが連結されており、ダクト5
06にはファン514及びヒータ516からなるドライ
ヤーが連結されている。
【0088】空気吹出口510からはフィルムFに対し
てほぼ直角に温風が吹きつけられるようになっており、
いわゆるインピンジメント乾燥方式が採用されている。
【0089】また、ダクト504の内部には温度センサ
ー519が配置され、ダクト506の内部には温度セン
サー521が配置されている。
【0090】この乾燥部108では、乾燥ボックス50
0内の空気がダクト512を介してファン514に吸引
され、ダクト523を介してファン515に吸引される
ようになっている。
【0091】本実施形態では、ダクト512の途中に設
けられたヒーター516及びダクト523の途中に設け
られたヒーター517によって空気が加熱され、空気吹
出口508,510からフィルムFに向けて垂直に温風
が吹き付けられるようになっている。
【0092】なお、ファン514,515、ヒーター5
16,517及び温度センサー519,521は、制御
装置122に連結されており、ダクト504の空気吹出
口508から吹き出す温風の温度とダクト506の空気
吹出口510から吹き出す温風の温度を個別に設定する
ことができる。
【0093】また、制御装置122には予めフィルムF
の種類(例えば、製造メーカー、カラー、白黒、ネガ、
リバーサル等のフィルム種別)と、これに対応する乾燥
条件(本実施形態では、乾燥温度)が記憶されており、
カートリッジ14のバーコード80から読み取ったフィ
ルム種別に応じて乾燥条件の設定を行う。
【0094】本発明の感光材料用処理装置は各種フィル
ム、つまり感光材料の処理に用いることができるが、と
りわけ、撮影用感光材料の処理に使用するのが望まし
い。具体的には、カラーネガフィルム、カラー反転フィ
ルム、黒白フィルムの処理である。
【0095】本発明の感光材料用処理装置には各種処理
液が使用される。カラーネガフィルムの現像処理に使用
されるカラー現像タンク液やカラー現像補充液は、芳香
族第一級アミン系発色現像主薬を主成分とするアルカリ
性水溶液である。この発色現像主薬としては、アミノフ
ェノール系化合物も有用であるが、p-フェニレンジアミ
ン系化合物が好ましく使用され、その代表例としては3-
メチル-4- アミノ-N,Nジエチルアニリン、3-メチル-4-
アミノ-N- エチル-N- β-ヒドロキシエチルアニリン、3
-メチル-4- アミノ-N- エチル-N- β-メタンスルホンア
ミドエチルアニリン、3-メチル-4- アミノ-N- エチル-
β- メトキシエチルアニリン、4-アミノ-3- メチル-N-
メチル-N-(3-ヒドロキシプロピル)アニリン、4-アミノ
-3- メチル-N- エチル-N-(3-ヒドロキシプロピル)アニ
リン、4-アミノ-3- メチル-N- エチル-N-(2-ヒドロキシ
プロピル)アニリン、4-アミノ-3-エチル-N- エチル-N-
(3-ヒドロキシプロピル)アニリン、4-アミノ-3- メチ
ル-N- プロピル-N-(3-ヒドロキシプロピル)アニリン、
4-アミノ-3- プロピル -N-メチル-N-(3-ヒドロキシプロ
ピル)アニリン、4-アミノ-3- メチル-N- メチル-N-(4-
ヒドロキシブチル)アニリン、4-アミノ-3- メチル-N-
エチル-N-(4-ヒドロキシブチル)アニリン、4-アミノ-3
- メチル-N- プロピル-N-(4-ヒドロキシブチル)アニリ
ン、4-アミノ-3- エチル-N- エチル-N-(3-ヒドロキシ-2
- メチルプロピル)アニリン、4-アミノ-3- メチル-N,N
- ビス(4- ヒドロキシブチル)アニリン、4-アミノ-3-
メチル-N,N- ビス(5- ヒドロキシペンチル)アニリン、
4-アミノ-3- メチル-N-(5-ヒドロキシペンチル)-N-(4-
ヒドロキシブチル)アニリン、4-アミノ-3- メトキシ-N
-エチル-N-(4-ヒドロキシブチル)アニリン、4-アミノ-
3-エトキシ-N,N- ビス(5- ヒドロキシペンチル)アニリ
ン、4-アミノ-3- プロピル-N-(4-ヒドロキシブチル)ア
ニリン、及びこれらの硫酸塩、塩酸塩もしくはp-トルエ
ンスルホン酸塩などが挙げられる。これらの中で、特
に、3-メチル-4- アミノ-N- エチル-N -β-ヒドロキシ
エチルアニリン、4-アミノ-3- メチル-N- エチル-N-(3-
ヒドロキシプロピル)アニリン、4-アミノ-3- メチル-N
- エチル-N-(4-ヒドロキシブチル)アニリン、及びこれ
らの塩酸塩、p-トルエンスルホン酸塩もしくは硫酸塩が
好ましい。これらの化合物は目的に応じ2種以上併用す
ることもできる。
【0096】芳香族第一級アミン現像主薬の使用量はカ
ラー現像液1リットル当たり好ましくは0.0002モ
ル〜0.2モル、さらに好ましくは0.001モル〜
0.1モルである。
【0097】カラー現像液(発色現像液)は、アルカリ
金属の炭酸塩、ホウ酸塩もしくはリン酸塩5−スルフォ
サリチル酸塩のようなpH緩衝剤、塩化物塩、臭化物
塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾー
ル類もしくはメルカプト化合物のような現像抑制剤また
はカブリ防止剤などを含むのが一般的である。また必要
に応じて、ヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシル
アミンの他、特開平3−144446号の一般式(I)
で表されるヒドロキシルアミン類、亜硫酸塩、N,N-ビス
カルボキシメチルヒドラジンの如きヒドラジン類、フェ
ニルセミカルバジド類、トリエタノールアミン、カテコ
ールスルホン酸類の如き各種保恒剤、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコールのような有機溶剤、ベンジル
アルコール、ポリエチレングリコール、四級アンモニウ
ム塩、アミン類のような現像促進剤、色素形成カプラ
ー、競争カプラー、1-フェニル-3-ピラゾリドンのよう
な補助現像主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、
アミノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノ
カルボン酸に代表されるような各種キレート剤、例え
ば、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチ
レントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢
酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、1-ヒドロキシエチ
リデン-1,1- ジホスホン酸、ニトリロ-N,N,N-トリメチ
レンホスホン酸、エチレンジアミン-N,N,N,N- テトラメ
チレンホスホン酸、エチレンジアミン- ジ(o- ヒドロ
キシフェニル酢酸) 及びそれらの塩等に代表される各種
配合材を含むことができる。
【0098】上記のうち、保恒剤としては無置換ヒドロ
キシルアミンや置換ヒドロキシルアミンが最も好まし
く、中でもジエチルヒドロキシルアミン、モノメチルヒ
ドロキシルアミン或いはスルホ基やカルボキシ基、水酸
基などの水溶性基で置換されたアルキル基を置換基とし
て有するものが好ましい。最も好ましい例としては、
N,N−ビス(2−スルホエチル)ヒドロキシルアミン
及びそのアルカリ金属塩である。
【0099】また、キレート剤としては生分解性を有す
る化合物が好ましい。この例としては、特開昭63−1
46998号、同63−199295号、同63−26
7750号、同63−267751号、特開平2−22
9146号、同3−186841号、独国特許第3,7
39,610号、欧州特許第468,325号等に記載
のキレート剤を挙げることができる。
【0100】発色現像液の補充タンクの処理液は高沸点
有機溶剤などの液剤でシールドし、空気との接触面積を
減少させることが好ましい。この液体シールド剤として
は流動パラフィンが最も好ましい。
【0101】発色現像液での処理温度は20〜55℃、
好ましくは30〜55℃である。処理時間は30秒〜4
分、好ましくは45秒〜3分20秒である。最も好まし
くは60秒〜120秒の範囲である。
【0102】この処理方法において、感光材料は、カラ
ー現像の後、脱銀処理される。脱銀工程においては、双
方の感光材料は、共通のタンク液及び共通の補充液で処
理される場合が望ましい。但し、補充量は、各々の感光
材料において異なった設定することができる。以下、脱
銀工程について詳細を説明する。
【0103】脱銀工程においては、漂白工程、漂白定着
工程、定着工程を有することが一般的であり、各種工程
が存在する。具体的な工程を以下に示すが、これらに限
定されるものではない。
【0104】 (工程1) 漂白定着 (工程2) 漂白−漂白定着 (工程3) 漂白−漂白定着−定着 (工程4) 定着−漂白定着 (工程5) 漂白−定着 上記記載の各処理浴は、必要に応じて2浴以上に分割さ
れてもよく、カスケード法にて補充されても良い。
【0105】漂白能を有する処理液に用いられる漂白剤
としては、アミノポリカルボン酸鉄(III)錯体、過
硫酸塩、臭素酸塩、過酸化水素、及び赤血塩等が用いら
れるが、アミノポリカルボン酸(III) 錯体を最も好まし
く用いることができきる。この処理方法で使用される第
二鉄錯塩は、予め錯形成された鉄錯塩として添加して溶
解してもよく、また、錯形成化合物と第二鉄塩(例え
ば、硫酸第二鉄、塩化第二鉄、臭化第二鉄、硝酸鉄(II
I)、硫酸鉄(III)アンモニウムなど)とを共存させて漂
白能を有する液中で錯塩を形成させてもよい。
【0106】錯形成化合物は、第二鉄イオンとの錯形成
に必要とする量よりもやや過剰にしてもよく、過剰に添
加するときには通常0.01〜10%の範囲で過剰にす
ることが好ましい。
【0107】なお、漂白能を有する液中の第二鉄錯塩を
形成する化合物としては、エチレンジアミン四酢酸(E
DTA)、1,3−プロパンジアミン四酢酸(1,3−
PDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸、1,2−シ
クロヘキサンジアミン四酢酸、イミノ二酢酸、メチルイ
ミノ二酢酸、N−(2−アセトアミド)イミノ二酢酸、
ニトリロ三酢酸、N−(2−カルボキシエチル)イミノ
二酢酸、N−(2−カルボキシメチル)イミノジプロピ
オン酸、β−アラニンジ酢酸、αーメチルーニトリロ三
酢酸、1,4−ジアミノブタン四酢酸、グリコールエー
テルジアミン四酢酸、N−(2−カルボキシフェニル)
イミノジ酢酸、エチレンジアミン−N−(2−カルボキ
シフェニル)−N,N’,N’−三酢酸、エチレンジア
ミン−N,N’−ジコハク酸、1,3−ジアミノプロパ
ン−N,N’−ジコハク酸、エチレンジアミン−N,
N’−ジマロン酸、1,3−ジアミノプロパン−N,
N’−ジマロン酸等が挙げられるが、特にこれらに限定
されるものではない。
【0108】漂白能を有する処理液における第二鉄錯塩
の濃度としては、0.005〜1.0モル/リットルの
範囲が適当であり、0.01〜0.50モル/リットル
の範囲が好ましく、より好ましくは、0.02〜0.3
0モル/リットルの範囲である。
【0109】また漂白能を有する処理液の補充液中の第
2鉄錯塩の濃度としては、好ましくは、0.005〜2
モル/リットル、より好ましくは0.01〜1.0モル
/リットルである。
【0110】漂白能を有する浴またはこれらの前浴に
は、漂白促進剤として種々の化合物を用いることができ
る。例えば、米国特許第3,893,858 号明細書、ドイツ特
許第1,290,812 号明細書、特開昭53-95630号公報、リサ
ーチディスクロージャー第17129 号( 1978年7月号)に
記載のメルカプト基またはジスルフィド結合を有する化
合物や、特公昭45−8506号、特開昭52-20832号、同53-3
2735号、米国特許3,706,561 号等に記載のチオ尿素系化
合物、あるいは沃素、臭素イオン等のハロゲン化物が漂
白能に優れる点で好ましい。
【0111】その他、漂白能を有する浴には、臭化物
(例えば、臭化カリウム、臭化ナトリウム、臭化アンモ
ニウム)、又は塩化物(例えば、塩化カリウム、塩化ナ
トリウム、塩化アンモニウム)、又は沃化物(例えば、
沃化アンモニウム)等の再ハロゲン化剤を含むことがで
きる。必要に応じ硼砂、メタホウ酸ナトリウム、酢酸、
酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、亜燐
酸、燐酸、燐酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリ
ウム、酒石酸、マロン酸、コハク酸、グルタール酸など
のpH緩衝能を有する1種類以上の無機酸、有機酸およ
びこれらのアルカリ金属またはアンモニウム塩、又は、
硝酸アンモニウム、グアニジンなどの腐蝕防止剤などを
添加することができる。
【0112】また漂白能を有する浴には、その他各種の
蛍光増白剤や消泡剤あるいは界面活性剤、ポリビニルピ
ロリドン、メタノール等の有機溶媒を含有させることが
できる。
【0113】漂白定着液中や定着液中の定着剤成分は、
チオ硫酸塩を用いる場合が好ましい。チオ硫酸塩はチオ
硫酸ナトリウム、チオ硫酸カリウム、チオ硫酸アンモニ
ウム等を挙げることができる。その他公知の定着剤、チ
オシアン酸ナトリウム、チオシアン酸アンモニウムなど
のチオシアン酸塩;エチレンビスチオグリコール酸、
3,6−ジチア−1,8−オクタンジオールなどのチオ
エーテル化合物、メソイオン化合物、およびチオ尿素類
などの水溶性のハロゲン化銀溶解剤も使用することもで
きる。本発明においては、チオ硫酸塩、特にチオ硫酸ア
ンモニウム塩、チオ硫酸カリウム塩及び及びチオ硫酸ナ
トリウム塩の使用が好ましい。1リットルあたりの定着
剤の総量は、0.3〜3モルが好ましく、更に好ましく
は 0.5〜2.0 モルの範囲である。
【0114】漂白定着液や定着液には保恒剤として、亜
硫酸塩(或いは重亜硫酸塩やメタ重亜硫酸塩類)を含有
するのが望ましいが、とりわけ0.03〜0.5モル/
リットル、更に好ましくは0.05〜0.3モル/リッ
トル含有するとが好ましい。
【0115】漂白定着液や定着液は、保恒剤として前述
した亜硫酸塩(例えば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリ
ウム、亜硫酸アンモニウム)、重亜硫酸塩(例えば、重
亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸カ
リウム)、メタ重亜硫酸塩(例えば、メタ重亜硫酸カリ
ウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸アンモニ
ウム)等の亜硫酸イオン放出化合物を含有する以外に、
アルデヒド類(ベンズアルデキド、アセトアルデヒド
等)、ケトン類(アセトン等)、アスコルビン酸類、ヒ
ドロキシルアミン類、ベンゼンスルフィン酸類、アルキ
ルスルフィン酸類等を必要に応じて添加することができ
る。特に、ベンゼンスルフィン酸、p−メチルベンゼン
スルフィン酸、p−アミノベンゼンスルフィン酸等の使
用も好ましい。好ましい添加量は0.005モル〜0.
3モル/リットル程度である。
【0116】さらに、漂白液、漂白定着液、定着液に
は、緩衝剤、蛍光増白剤、キレート剤、消泡剤、防カビ
剤等を必要に応じて添加しても良い。
【0117】漂白液、漂白定着液、定着液において、好
ましいpH領域は、4〜8であり、更には4.5〜6.
5が好ましい。
【0118】漂白液、漂白定着液、定着液への補充量は
感光材料1m2 当たり、50〜2000ミリリットルで
ある。また、後浴である水洗水や安定浴のオーバーフロ
ー液を、必要に応じて補充しても良い。
【0119】漂白液、漂白定着液、定着液の処理温度は
20〜50℃であり、好ましくは30〜45℃である。
各工程の処理時間は10秒〜3分、好ましくは20秒〜
2分である。
【0120】漂白能を有する処理液は、処理に際し、エ
アレーションを実施することが写真性能をきわめて安定
に保持するため特に好ましい。エアレーションには当業
界で公知の手段が使用でき、漂白能を有する処理液中へ
の、空気の吹き込みやエゼクターを利用した空気の吸収
などが実施できる。
【0121】エアレーションは直接処理タンク内で実施
してもよいが、本発明の感光材料用処理装置は小タンク
容量であるため、ストックタンク内でエアレーションを
実施するのが好ましい態様である。
【0122】空気の吹き込みに際しては、微細なポアを
有する散気管を通じて、液中に空気を放出させることが
好ましい。このような散気管は、活性汚泥処理における
曝気槽等に、広く使用されている。エアレーションに関
しては、イーストマン・コダック社発行のZ−121、
ユージング・プロセス・C−41第3版(1982
年)、BL−1〜BL−2頁に記載の事項を利用でき
る。本発明の漂白能を有する処理液を用いた処理におい
ては、攪拌が強化されていることが好ましく、その実施
には特開平3−33847号公報の第8頁、右上欄、第
6行〜左下欄、第2行に記載の内容が、そのまま利用で
きる。
【0123】本発明の感光材料用処理装置において、エ
アレーションを行う場合には、循環系やストックタンク
等で行うことが好ましい。
【0124】感光材料は、脱銀処理後、水洗及び/又は
安定工程を経るのが一般的である。水洗及び/又は安定
工程においては、処理済感光材料の残存チオ硫酸濃度が
30〜1500マイクロモル/m2 になるように調製す
ることが必要である。
【0125】具体的には、最終浴のチオ硫酸塩の濃度
が、0.001〜0.04モル/リットル程度になるよ
うに調製するのが望ましい。即ち、最終浴に上記濃度を
添加しても良いし、定着成分としてチオ硫酸塩を使用し
ている場合には、後続する水洗や安定工程の補充量を低
減して、最終浴が上記濃度になるように調製すること
も、望ましい態様である。
【0126】具体的な補充量は、定着工程のチオ硫酸塩
の濃度、水洗工程や安定工程の浴数等により異なるが、
大略、感光材料1m2 あたり、100〜1000ミリリ
ットル、好ましくは130〜700ミリリットル程度で
ある。
【0127】また、水洗工程での水洗水量においては、
多段向流方式における水洗タンク数と水量の関係は、Jo
urnal of the Society of Motion Picture and Televis
ionEngineers 第64巻、P. 248〜253 (1955 年5月号)
に記載の方法で、求めることができる。前記文献に記載
の多段向流方式によれば、水洗水量を大幅に減少し得る
が、タンク内における水の滞留時間の増加により、バク
テリアが繁殖し、生成した浮遊物が感光材料に付着する
等の問題が生じる。
【0128】カラー感光材料の処理において、このよう
な問題が解決策として、特開昭62-288,838号に記載のカ
ルシウムイオン、マグネシウムイオンを低減させる方法
を極めて有効に用いることができる。また、特開昭57-
8,542号に記載のイソチアゾロン化合物やサイアベンダ
ゾール類、塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の塩素
系殺菌剤、その他ベンゾトリアゾール等、堀口博著「防
菌防黴剤の化学」(1986年)三共出版、衛生技術会編
「微生物の滅菌、殺菌、防黴技術」(1982年)工業技術
会、日本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事典」(1986年)
に記載の殺菌剤を用いることもできる。
【0129】感光材料の処理における最終浴のpHは、
いかなる値にも設定できるが、好ましくは3.5〜8、
更に好ましくは4〜7である。上記pHは、処理済感光
材料の膜pHに反映するように設定するのが好ましく、
その目的で各種緩衝剤を用いることもできる。具体的に
は、酢酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン
酸、フタール酸等を挙げることができる。
【0130】また、水洗水温、水洗時間も、感光材料の
特性、用途等で種々設定し得るが、一般には、20〜45℃
で20秒〜5 分、好ましくは25〜40℃で30秒〜3 分の範囲
が選択される。更に、本発明の感光材料は、上記水洗に
代り、直接安定液によって処理することもできる。この
ような安定化処理においては、特開昭57-8543 号、同58
-14834号、同60-220345 号に記載の公知の方法はすべて
用いることができる。
【0131】また、安定液には色素画像を安定化させる
化合物、例えば、ホルマリン、m−ヒドロキシベンズア
ルデヒド等のベンズアルデヒド類、ホルムアルデヒド重
亜硫酸付加物、ヘキサメチレンテトラミン及びその誘導
体、ヘキサヒドロトリアジン及びその誘導体、ジメチロ
ール尿素、N−メチロールピラゾールなどのN−メチロ
ール化合物、有機酸やpH緩衝剤等が含まれる。これら
の化合物の好ましい添加量は安定液1リットルあたり
0.001〜0.02モルであるが、安定液中の遊離ホ
ルムアルデヒド濃度は低い方がホルムアルデヒドガスの
飛散が少なくなるため好ましい。このような点から色素
画像安定化剤としては、m−ヒドロキシベンズアルデヒ
ド、ヘキサメチレンテトラミン、N−メチロールピラゾ
ールなどの特開平4−270344号記載のN−メチロ
ールアゾール類、N,N′−ビス(1,2,4−トリア
ゾール−1−イルメチル)ピペラジン等の特開平4−3
13753号記載のアゾリルメチルアミン類が好まし
い。特に特開平4−359249号(対応、欧州特許公
開第519190A2号)に記載の1,2,4−トリア
ゾールの如きアゾール類と、1,4−ビス(1,2,4
−トリアゾール−1−イルメチル)ピペラジンの如きア
ゾリルメチルアミン及びその誘導体の併用が、画像安定
性が高く、且つホルムアルデヒド蒸気圧が少なく好まし
い。また、その他必要に応じて塩化アンモニウムや亜硫
酸アンモニウム等のアンモニウム化合物、Bi、Alな
どの金属化合物、蛍光増白剤、硬膜剤、米国特許4,7
86,583号に記載のアルカノールアミンや、前記の
定着液や漂白定着液に含有することができる保恒剤、例
えば、特開平1−231051号公報に記載のスルフィ
ン酸化合物を含有させることも好ましい。
【0132】水洗水及び/又は安定液には処理後の感光
材料の乾燥時の水滴ムラを防止するため、種々の界面活
性剤を含有することができる。中でもノニオン性界面活
性剤を用いるのが好ましく、特にアルキルフェノールエ
チレンオキサイド付加物が好ましい。アルキルフェノー
ルとしては特にオクチル、ノニル、ドデシル、ジノニル
フェノールが好ましく、またエチレンオキサイドの付加
モル数としては特に8〜14が好ましい。さらに消泡効
果の高いシリコン系界面活性剤を用いることも好まし
い。
【0133】水洗水及び/又は安定液中には、各種キレ
ート剤を含有させることが好ましい。好ましいキレート
剤としては、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリ
アミン五酢酸などのアミノポリカルボン酸や1−ヒドロ
キシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、N,N,N′
−トリメチレンホスホン酸、ジエチレントリアミン−
N,N,N′,N′−テトラメチレンホスホン酸などの
有機ホスホン酸、あるいは、欧州特許345,172A
1号に記載の無水マレイン酸ポリマーの加水分解物など
を挙げることができる。 (作用)次に、本実施形態の作用を説明する。
【0134】装置の初期状態では、ローラ保持ブロック
266のローラ268及びローラ270がステーション
104の下方に位置しており、ローラ270がローラ2
68に押圧されている。また、ローラ254がローラ2
52から離間しており、ブロック316が処理槽300
の切り欠き部分312から離間している。
【0135】先ず、開閉蓋110を開けて未現像のフィ
ルムFの収納されたカートリッジ14をステーション1
04の凹部116に装填し、開閉蓋110を閉める。
【0136】操作盤114のスタートボタンをオンする
と、回転レバー118が回転してカートリッジ14が保
持される。その後、バーコードスキャナー121でカー
トリッジ14のバーコード80が読み取られ、制御装置
122はフィルムFの撮影枚数(即ち、フィルムFの長
さ)及びフィルム種別を一旦記憶し、フィルムFの種類
に対応する乾燥条件(本実施形態では、乾燥時間)を選
択する。
【0137】次に、チャッキング装置130が作動し、
ドアドライバ126がドアシャフト32のキー孔34
に、スプールドライバ128がスプール軸16のキー孔
62に係合する。
【0138】次に、ドアドライバ126がモータ132
で回転されてドア30が開かれた後、スプールドライバ
128がモータ134で回転されてフィルムFがカート
リッジ14の挿通口28から送り出される。
【0139】カートリッジ14からフィルムFが送りだ
されると同時にモータ272が回転される。これによ
り、ローラ268及びローラ270が回転し、フィルム
Fは、ローラ268とローラ270との間及び、ローラ
252とローラ254との間を通って処理槽300の中
へと挿入される。
【0140】なお、フィルムFが処理槽300に挿入し
終わると、ブロック316が切り欠き部分312を押圧
して槽内が密閉される。
【0141】次に処理液によるフィルムFの現像処理に
ついて説明する。処理槽300が密閉されると、ポンプ
412、電磁弁410,414,416,418,42
0,422,424,426,428,430が制御装
置122によって所定の順番で作動し、発色現像液、漂
白液、定着液、水洗液、安定液の順で処理槽300内が
充填され、フィルムFの現像処理が行われる。
【0142】ここで、一つの処理液でフィルムFを処理
する場合、ポンプ412を作動させて処理液をストック
タンクと処理槽300との間で一方向に循環させるが、
適宜ポンプ412を停止してポンプ458を作動させ、
処理槽300内の処理液を逆方向に循環させる。これに
より、長尺のフィルムFを長手方向に渡って安定して処
理できる。
【0143】また、一つの処理液で処理が終了するとポ
ンプ412,458によって処理槽300及び配管45
6内の処理液が接続部310を介して元のストックタン
クへと戻され、処理槽300及び配管456内が一旦空
になる。この時、ブロック316が適時開閉すること
で、処理槽300内は処理液/空気の置換が出来る。な
お、処理槽300内と外気とを連通可能なように専用の
電磁弁を設け、処理槽300に処理液を供給、排出する
際に、その電磁弁で処理槽300内のエアー排出、吸引
を行ってもよい。
【0144】その後、電磁弁が切り換えられ、ポンプ4
12が作動して次の処理液が処理槽300内に送液され
る。
【0145】このようにしてフィルムFが発色現像液、
漂白液、定着液、水洗液及び安定液によって順に処理さ
れると、密閉装置314のブロック316が切り欠き部
分312から離間する。
【0146】なお、フィルムFの処理液による処理が終
了する前に、制御装置122はファン514,515、
ヒーター516,517に通電を行い、ダクト506の
内部が制御装置122に予め設定されたθ1 °C、ダク
ト504の内部がθ2 °Cに設定される(但し、θ1
θ2 )。
【0147】その後、図12に示すように、ローラ27
0がローラ268から離れ、ローラ保持ブロック266
が矢印R方向へ移動することによりフィルムFが順次処
理槽300から引き出され、乾燥ボックス500内に送
り込まれる。なお、ローラ270及びローラ268は、
乾燥ボックス500の最も奥で停止する。ここで、処理
槽300からフィルムFが引き出されるときには、ロー
ラー252がローラー254へ押し付けられ、フィルム
Fに付着した水滴がスクイズされる。
【0148】乾燥ボックス500内へ送り込まれたフィ
ルムFは、ダクト504の温風(θ 2 °C)及びダクト
506の温風(θ1 °C)を吹き付けられ、フィルムF
の種類に対応して設定された乾燥時間と乾燥温度等で乾
燥が行われる。
【0149】ここで、停止した状態のフィルムFの乾燥
を行う温風の温度をθ1 <θ2 としたのは、フィルムF
のうち、カートリッジ14近傍の部分を先に乾燥させて
速く巻取を開始し、全体の乾燥時間を短縮したいためで
ある。なお、この実施形態では、ヒーター516の温度
とヒーター517の温度を変えることで乾燥能力の差を
つけるようにしたが、これに限らず、例えば、遠赤外線
ヒーター等の赤外線をフィルムFに向けて放射するヒー
ターを乾燥ボックス500のカートリッジ14に近い所
に設置しても良い。また、ファン514及びファン51
5の送風量を変えることによって乾燥能力に差をつける
こともできる。
【0150】一定時間が経過して乾燥ボックス500内
に送り込まれたこの部分のフィルムFの乾燥が達成され
ると、今度はダクト506の内部が制御装置122に予
め設定されたθ3 °C、ダクト504の内部がθ4 °C
に設定され(但し、θ3 >θ 4 )、スプールドライバ1
28がモータ134で回転され、処理槽300から出た
フィルムFが一定速度(=乾燥ボックス500内のフィ
ルムFの搬送距離/フィルムFの種類に対応して設定さ
れた乾燥時間)で乾燥ボックス500内を通過し、順次
カートリッジ14のスプール軸16に巻き取られて行
く。
【0151】このように、搬送しながらフィルムFを乾
燥する場合には、前半を高めの温度、後半を前半よりも
低めの温度で乾燥することにより、全体を一様の温度に
設定したものに比較して同じエネルギーでも短時間で乾
燥を行うことができる。
【0152】このように、カートリッジ14に近い側と
遠い側との乾燥能力に差を付け、停止中の乾燥条件と搬
送中の乾燥条件を上記のように設定すことにより、最少
のエネルギーで短時間にフィルムFの乾燥を行うことが
できる。
【0153】なお、フィルムFの先端が処理槽300か
ら引き出されたとき、略U字形状に搬送されるフィルム
Fの上下から温風が当てられるため、フィルムF同士が
接触する虞れがあるが、フィルムFの矢印R方向へ搬送
される下側部分と矢印L方向側へ搬送される上側部分と
の間に遮蔽部材280が介在するので、フィルム同士の
接触が回避され、安定して乾燥を行うことができる。
【0154】スプールドライバ128が回転されてフィ
ルムFがカートリッジ14のスプール軸16に全て巻き
取られるとドア30が閉じられ、ドアドライバ126及
スプールドライバ128がカートリッジ14から離れ
る。
【0155】その後、回転レバー118が回転して凹部
116から退避し、現像済のフィルムFを収容したカー
トリッジ14を開閉蓋110を開けて取り出すことがで
きるようになる。
【0156】また、ステーション104のバーコードス
キャナー121でカートリッジ14のバーコード80を
読取ることによって制御装置122はフィルムの処理量
(処理面積)を把握することができ、フィルムFが所定
の処理量に達すると制御装置122はポンプ442,4
44,446,448,450を駆動して所定量の補充
液をストックタンクへ補充する。なお、処理量に対する
補充液量は予め制御装置122に記憶されている。
【0157】本実施形態では、カートリッジ14のバー
コード80からフィルムFの処理量を把握したが、光セ
ンサ253を用い、フィルムの送り時間(例えば、ロー
ラ268の駆動時間)からフィルムの処理量を把握する
こともできる。
【0158】なお、フィルムFは、例えば、製造メーカ
ーによって乳剤層の厚さ等が変わるため、同一の乾燥条
件(温風の温度、フィルムの搬送時間)のもとでは、あ
るメーカーのフィルムFは乾燥が不完全となり、ある他
のメーカーのフィルムFは早期に乾燥が終了してしまう
という問題が生じることがある。
【0159】従来のミニラボ等の現像処理装置では、処
理液の貯留された複数の処理槽と乾燥装置とが連続して
設けられており、しかも処理槽の入口から乾燥装置の出
口までフィルムは一定の速度で搬送され、搬送距離も固
定されている。このため、従来の装置では、最も乾燥し
難い(最も乾燥時間のかかる)フィルムFに合わせて乾
燥条件(乾燥時間)を固定している。このため、早期に
乾燥してしまうフィルムでも、結果的には乾燥の遅いフ
ィルムと同じ処理時間となってしまい、早く乾燥処理で
きるフィルムであっても短時間で処理することができ
ず、処理効率を向上することができない問題がある。
【0160】しかし、本実施形態の装置では、フィルム
Fの種類に合わせて乾燥時間を変えることができるの
で、短時間で効率的に乾燥を行うことができる。
【0161】なお、本実施形態では、フィルムFの種類
に合わせて乾燥時間を変えたが、フィルムFの種類に合
わせて温風の温度、乾燥風量、ローラ保持ブロック26
6の押出移動スピード及び押出時間、ローラ保持ブロッ
ク266の戻り移動スピード及もどり時間、乾燥時間等
を変えても良い。
【0162】なお、本実施形態では、フィルムFの種類
に合わせて予め設定された乾燥条件に基づいてフィルム
Fの乾燥を行ったが、図12に示すように、ダクト50
4の外側にフィルムFのカートリッジ14近傍部分(但
し、処理液で処理された部分)の温度を測定する赤外線
温度計505を設け、温度センサー519で測定される
ダクト504の温風の温度と、赤外線温度計505で測
定されるフィルムFの温度との比較を行い、静止乾燥中
のフィルムFの温度がほぼ乾球温度に達した時点(温度
センサー519で測定されるダクト504の温風の温度
に赤外線温度計505で測定されるフィルムFの温度が
近づいた時点)でフィルムFの乾燥が終了したと判断
し、その後に搬送しながらフィルムFの乾燥を行っても
良い。 [第2の実施形態]本発明の第2の実施形態を図14乃
至図25にしたがって説明する。なお、前述した実施形
態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0163】図14及び図15に示すように、本実施形
態の現像処理装置601の現像処理手段としての処理槽
600は、断面円形の内部空間を有している。
【0164】図14に示すように、処理槽600には、
下側の側面にパイプ状の接続部602が一体形成されて
おり、上側の側面にパイプ状の接続部604が一体形成
されている。
【0165】図14及び図15に示すように、処理槽6
00の側面には、フィルムFの幅よりも若干幅広に形成
されたスリット状のフィルム挿入口606が形成されて
いる。
【0166】図15に示すように、処理槽600の側方
には、シリンダ608が配置されており、シリンダロッ
ド608Aの先端に取り付けられたゴム等の弾性体から
なるパッキン610でフィルム挿入口606を塞ぐこと
ができる。
【0167】また、図14及び図15に示すように、処
理槽600の軸心部分にはモータ620で回転される巻
取軸618が配置されており、巻取軸618には後述す
るエンボスフィルム612の一端が係止されている。
【0168】図14及び図16に示すように、エンボス
フィルム612の他端はモータ622で回転される巻取
ドラム624に係止されている。
【0169】この処理槽600では、フィルムFは、図
17乃至図19に示すような形状をしている合成樹脂等
からなるエンボスフィルム612と伴巻きにして槽内に
収容される。
【0170】エンボスフィルム612の幅方向両側に
は、高い突起614が長手方向に沿って所定間隔で形成
されており、その内側には低い突起616が長手方向に
沿って形成されている。なお、図17に示すように、巻
取ドラム624に係止される側(図17左側)には、高
い突起614及び低い突起616の形成されていない部
分が設けられており、その部分はパッキン610で槽内
を密閉する際にフィルム挿入口606に位置するように
なっている。
【0171】なお、エンボスフィルム612の全長L、
高い突起614及び低い突起616の形成されていない
部分の長さL0 は、予め制御装置122に記憶されてい
る。
【0172】また、巻取軸618には、図14,15に
示すように高い突起614及び低い突起616の形成さ
れている部分が予め1周分巻き付けられて固定されてい
る。
【0173】本実施形態では、カートリッジ14から送
りだされたフィルムFは、図19に示すように高い突起
614の間に配置され、かつ低い突起616の上に乗る
ようにして処理槽600の巻取軸618にエンボスフィ
ルム612と共に巻き取られる。
【0174】エンボスフィルム612と共にフィルムF
が巻取軸618に巻き取られると、低い突起616はフ
ィルムFの乳剤面側とは反対面に接触し、図19に示す
ようにフィルムFの両面側に処理液の流通する隙間が形
成される。
【0175】ここで、エンボスフィルム612は、前述
したように帯状のベース部612Aに高い突起614及
び低い突起616が形成されている形状であれば種々の
材質で形成することができる。例えば、PET、PE
N、PP、PE、ポリエステル等の合成樹脂のフィルム
や織物、EPT、ブチルゴム、クロロプレンゴム、シリ
コンゴム等のゴム、TPE(エラストマー)等の熱可塑
性プラスチック、ステンレス等の金属で形成することが
できる。
【0176】また、エンボスフィルム612はフィルム
や織物の帯にステンレス等のピン(鋲)を取り付けて形
成することもできる。
【0177】図18に示すように、エンボスフィルム6
12のベース部612Aの厚みtは、0.05〜2.0
mmが好ましく、0.2〜1.0mmが更に好ましく、0.
2〜0.6mmがより好ましい。
【0178】前述の通り、フィルムFとエンボスフィル
ム612とは共巻きされるので、エンボスフィルム61
2にはフィルムFとほぼ同等の可撓性が必要となる。さ
らに、エンボスフィルム612は、フィルムFを保持
し、間隙を形成し保持させなければなく、共巻きされた
時の間隙保持性、平面性、耐座屈性などが必要で、フィ
ルムFより平面保持性の良好なことが必須となる。これ
らを考慮すると、有機材質であれば0.2mm以上が実用
的である。
【0179】次に、エンボスフィルム612の厚みが厚
いと、巻き込むべき処理槽600の大きさが大きくな
り、且つ共巻きされたフィルムFの不均一性による処理
液の流れのアンバランスが増大するので、フィルムFと
同等の厚みがバランス上良い。その意味より有機材質で
は、1.0mm以下が実用的である。
【0180】高い突起614の高さHは0.3〜3mmが
好ましく、0.5〜1mmが更に好ましい。
【0181】この理由としては、エンボスフィルム61
2同士の間隙を保持するためで、この間隙の中にフィル
ムFを介在させ、かつ処理液を通過させる間隙が必要で
あるからである。また、共巻きしたときの高い突起61
4やフィルムFの変形による変化分も考慮する必要があ
る。このために、フィルム厚よりも高い0.3mm以上の
高さが必要となる。さらに、共巻きしたときに、間隙が
空き過ぎたりすると、処理液の流量と流速が不適当とな
り、フィルムFにムラとか泡故障を生じる原因となる。
【0182】一方、低い突起616の高さhは0.1〜
1.5mmが好ましく、0.2〜0.5mmが更に好まし
い。
【0183】この理由としては、エンボスフィルム61
2とフィルムFとの間隙を確保するもので、最小限の液
の流れが生じれば良い値で、低い突起616やフィルム
Fの変形により変化分を考慮すると0.2mm以上が良
い。また、高さは高い必要はない。この高さによる間隙
はフィルムFの反乳剤面側となり、それほど厳格さを必
要としないが、H−hの値が重要である。
【0184】但し、エンボスフィルム612と共にフィ
ルムFを巻取軸618に巻き取った際に、少なくともフ
ィルムFの乳剤面側には、0.1〜1.0mm、好ましく
は0.2〜0.5mmの隙間が形成されることが好まし
い。
【0185】0.1mm未満の隙間では、乳剤面側の処理
液の通過が不均一になり易く、特に、低い突起616の
近傍と低い突起616から外れた所とでは間隙の寸法が
異なる場合が生じて、現像ムラや現像不良になり易い。
【0186】なお、高い突起614及び低い突起616
の先端は、接触する相手に傷を付けることが無いよう
に、円弧形状(例えば、半球状)に形成することが好ま
しい。
【0187】また、高い突起614のピッチP1 は、2
〜10mmが好ましく、3〜5mmが更に好ましい。
【0188】ピッチP1 が長すぎると、エンボスフィル
ム612と共にフィルムFを巻取軸618に巻き取った
際にきれいな渦巻き状にならず、多角形の巻き取り状態
になったり、フィルムFの乳剤面側に形成される隙間が
部分的に小さくなり過ぎたり、場合によってはフィルム
Fがエンボスフィルム612に接触する虞れがある。
【0189】一方、低い突起616のピッチP2 は、2
〜10mmが好ましく、3〜5mmが更に好ましい。
【0190】ピッチP2 が長すぎると、エンボスフィル
ム612と共にフィルムFを巻取軸618に巻き取った
際にきれいな渦巻き状にならずに多角形の巻き取り状態
になったりする。このようなとき、フィルムFの乳剤面
側に形成される隙間が部分的に変化して、場合によって
はフィルムFがエンボスフィルム612に接触する虞れ
が出て、現像ムラや現像不良になり易い。
【0191】また、図18に示すように、少なくとも高
い突起614は内部が詰まっていることが好ましい。例
えば、高い突起614の反対側に凹部が形成されている
と、図19に示すようにエンボスフィルム612が重な
った際に、巻取軸618側の高い突起614が、その上
に位置する高い突起614の凹部に入り込み、エンボス
フィルム612とエンボスフィルム612の間隔を保て
なくなる場合が生じる。
【0192】さらに、図18に示すように、エンボスフ
ィルム612を幅方向から見た時の、高い突起614の
太さの直径L1 は、0.5〜2.0mmが好ましく、0.
5〜1.0mmが更に好ましい。
【0193】直径L1 が2.0mmよりも太くなると、処
理液の通過時に流れの抵抗やムラが生じて、ひいては現
像ムラや現像不良になり易い。さらに、その軸直角断面
形状は、楕円形や翼形で処理液の通過時に抵抗とならな
い形状で、フィルム面に均一な流れを生じさせる形状が
好ましい。
【0194】また、図19に示すように、高い突起61
4と高い突起614の内側の間隔はフィルムFの幅より
も若干広く設定されており、低い突起616は画像コマ
64(図4参照)にかからない位置に設定されている。
【0195】図20に示すように、現像処理装置601
の現像部には、発色現像液の貯留された発色現像液タン
ク700、漂白定着液の貯留された漂白定着液タンク7
02及び安定液の貯留された安定液タンク704が設け
られている。
【0196】ここで、発色現像液は正逆回転可能なポン
プ706、電磁弁708、電磁弁710及び接続部60
2を介して処理槽600へ、漂白定着液は正逆回転可能
なポンプ712、電磁弁714,708,710及び接
続部602を介して処理槽600へ、安定液は正逆回転
可能なポンプ716、電磁弁718,714,708,
710及び接続部602を介して処理槽600へ送液さ
れるようになっている。
【0197】なお、電磁弁718は開閉弁であり、電磁
弁708,710,714は3方弁である。
【0198】また、処理槽600の接続部604と電磁
弁710とは配管720で連結されており、配管720
の途中には正逆回転可能なポンプ724及び3方弁であ
る電磁弁726が設けられている。処理槽600内の処
理液は、ポンプ724を作動させることによって循環さ
せることができる。
【0199】接続部604とポンプ724との間の配管
720には、エアー抜き用の電磁弁750が設けられて
おり、この電磁弁750を開放すると配管720内が大
気と連通する。
【0200】ここで、一つの処理液で処理が終了すると
ポンプ706、ポンプ712又はポンプ716が逆転
し、処理槽600内の処理液が元のタンクへと戻され、
電磁弁750を開放して処理槽600内が空になる。そ
の後、次の処理液を処理槽600内に送液する。
【0201】また、劣化した処理液は、電磁弁726に
接続された配管728を介して排液タンク454に排出
されるようになっている。
【0202】さらに、現像処理装置601には、補充用
の発色現像液の貯留された発色現像補充液タンク73
0、補充用の漂白定着液の貯留された漂白定着補充液タ
ンク732、補充用の安定液の貯留された安定補充液タ
ンク734が設けられている。
【0203】補充用の発色現像液はポンプ736を介し
て発色現像液タンク700へ、補充用の漂白定着液はポ
ンプ738を介して漂白定着液タンク702へ、補充用
の安定液はポンプ740を介して安定液タンク704へ
補充されるようになっている。
【0204】なお、発色現像液タンク700、漂白定着
液タンク702及び安定液タンク704には、各々処理
液を加温するヒーター及び処理液の液温を測定する温度
センサー(図示せず)が挿入されている。これらのヒー
ター及び温度センサーは制御装置122に連結されてお
り、これによって処理液の温度が所定温度にコントロー
ルされる。
【0205】図15に示すように、ステーション104
は、凹部116を上に向け、レバー800を介してモー
タ802の回転軸802Aに連結されている。本実施形
態では、モータ802の回転軸802Aを回転させるこ
とによってステーション104を、図15に示すような
処理槽600に接近した第1の位置と図16に示すよう
な第2の位置との間を移動することができるようになっ
ている。
【0206】また、本実施形態では、光センサ253が
ステーション104に取り付けられている。
【0207】図15に示すように、処理槽600のフィ
ルム挿入口606の近傍には、モータ804で回転され
るローラ806及びこのローラ806に従動して回転す
る従動ローラ808が配置されている。このローラ80
6及びローラ808の外周表面には、ゴムやスポンジ等
の弾性材料が貼り付けられている。
【0208】図16に示すように、モータ802の矢印
L方向側にはフィルム乾燥部810が配置されている。
【0209】このフィルム乾燥部810の矢印F方向側
には、処理液で処理した後の湿潤したフィルムFをフィ
ルム乾燥部810へ移動するフィルム移動装置812が
配設されている。
【0210】フィルム移動装置812は、略L字状を呈
したアーム814を矢印L方向及び矢印R方向に沿って
移動する直線移動機構816を備えており、アーム81
4の先端にはローラ818が回転自在に支持されてい
る。
【0211】ローラ818の材質は、アルミ等の金属、
POM等の合成樹脂、CR等のゴム、その他の材質でも
良く、表面が平滑でフィルムFに傷を付けないものとす
る。
【0212】また、フィルムFの画像部分に接触しない
ように、ローラ818の中央部を円弧状に凹ませても良
い。
【0213】また、直線移動機構816としては、ラッ
ク・アンド・ピニオン機構、送りネジ機構、油圧及び空
圧シリンダ、ベルト機構等の周知の直線移動機構を採用
することができる。
【0214】なお、アーム814には、ローラ818の
取り付けられている近傍に遮蔽部材280の先端が取り
付けられており、ローラ818の移動軌跡の矢印R方向
側には、遮蔽部材280を巻き取る巻取軸278が配置
されている。
【0215】図16に示すように、装置に初期状態で
は、アーム814のローラ818は、レバー800を駆
動するモータ802の上方で、ステーション104の移
動軌跡から外れた位置に停止している。
【0216】フィルム乾燥部810は、乾燥ボックス8
20を備えている。乾燥ボックス820には、矢印L方
向及び矢印R方向に沿って延びる一対のダクト822,
824が設けられており、ダクト822とダクト824
との間にフィルムFの進入する空間が設けられている。
また、乾燥ボックス820の上壁面には、ローラ818
を逃げるスリット825が設けられている。
【0217】ダクト822及びダクト824の各々対向
する側壁面には、上下に細長いスリット状の空気吹出口
826が所定間隔で複数形成されている。
【0218】ダクト822にはファン828及びヒータ
830からなるドライヤーが連結されており、ダクト8
24にはファン832及びヒータ834からなるドライ
ヤーが連結されている。また、ダクト822の内部には
温度センサー836が配置され、ダクト824の内部に
は温度センサー838が配置されている。
【0219】ファン828,832、ヒータ830,8
34及び温度センサー836,838は制御装置122
に連結されており、このため、本実施形態においてもダ
クト822の空気吹出口826から吹き出す温風の温度
とダクト824の空気吹出口826から吹き出す温風の
温度を個別に設定することができる。
【0220】また、フィルム乾燥部810の矢印B方向
には、エンボスフィルム乾燥部840が設けられてい
る。
【0221】エンボスフィルム乾燥部840は、乾燥ボ
ックス842を備えている。乾燥ボックス842の内部
には、前述した巻取ドラム624と、ローラ844及び
ローラ846が配設されており、エンボスフィルム61
2はローラ844及びローラ846に巻き掛けられて乾
燥ボックス820の内部を略V字状に搬送される。乾燥
ボックス820の内部には、エンボスフィルム612の
両面に対応してダクト848が4個配置されており、エ
ンボスフィルム612と対向する各ダクト848の側壁
面には上下に細長いスリット状の空気吹出口(図示せ
ず)が所定間隔で複数形成されている。
【0222】ダクト848にはファン850及びヒータ
852からなるドライヤーが連結されている。ファン8
50及びヒータ852は制御装置122に連結されて制
御される。 (作用)次に、本実施形態の作用を説明する。
【0223】装置の初期状態では、図16に示すように
ステーション104が処理槽600から離れた位置にあ
り、アーム814のローラ818がレバー800を駆動
するモータ802の上方に位置している。
【0224】未現像のフィルムFの収納されたカートリ
ッジ14がステーション104の凹部116に装填さ
れ、スタートボタンがオンされると、回転レバー118
が回転してカートリッジ14が保持される。その後、バ
ーコードスキャナー121でカートリッジ14のバーコ
ード80が読み取られ、制御装置122はフィルムFの
撮影枚数(即ち、フィルムFの長さ)及びフィルム種別
を一旦記憶する。
【0225】次に、モータ802が作動してレバー80
0が時計回り方向に回転し、カートリッジ14を保持し
たステーション104が、図21に示すように処理槽6
00の近傍に配置される。
【0226】次に、チャッキング装置130が作動し、
ドアドライバ126がドアシャフト32のキー孔34
に、スプールドライバ128がスプール軸16のキー孔
62に係合する。
【0227】その後、ドアドライバ126がモータ13
2で回転されてドア30が開かれた後、スプールドライ
バ128がモータ134で回転されてフィルムFの頭出
しが行われる。
【0228】カートリッジ14からフィルムFが送り出
されると、ローラ806、ローラ808及び巻取軸61
8が回転され、図22に示すようにフィルムF及びエン
ボスフィルム612が処理槽600の巻取軸618に巻
き取られる。
【0229】ここで、カートリッジ14のスプール軸1
6には、乳剤面を内側にしてフィルムFが巻き取られて
いる。したがって、本実施形態では、フィルムFの乳剤
面と反対面がエンボスフィルム612の低い突起616
に当接して巻取軸618に巻き取られることになり、乳
剤面全面の処理が確実に行え、柔軟な乳剤面に悪影響を
及ぼすことが無い。
【0230】なお、エンボスフィルム612の搬送を開
始するタイミングは、フィルムFの全ての画像コマ64
が処理槽600内に挿入された時に、高い突起614及
び低い突起616の形成されていない部分が切り欠き部
分312に対向するように行う。
【0231】したがって、フィルムFの長さ(撮影枚
数)によってエンボスフィルム612の搬送を開始する
タイミングは異なることになる。なお、カートリッジ1
4のバーコード80から読み取ったフィルムFの撮影枚
数(即ち、フィルムFの長さ)に合わせて制御装置12
2はエンボスフィルム612の搬送を開始するタイミン
グを決定する。
【0232】フィルムFの全ての画像コマ64が処理槽
600内に挿入されると、図23に示すようにシリンダ
608が作動してエンボスフィルム612の高い突起6
14及び低い突起616の形成されていない部分及びフ
ィルムFがパッキン610でフィルム挿入口606に押
圧され、フィルム挿入口606塞がれる。
【0233】次に処理液によるフィルムFの現像処理に
ついて説明する。処理槽600が密閉されると、発色現
像液タンク700の発色現像液がポンプ706、電磁弁
708、電磁弁710及び接続部602を介して処理槽
600へ送出される。このとき、エアー抜きの電磁弁7
50が開き、内部の空気を押し出してゆき、処理槽60
0が発色現像液で満たされる。
【0234】その後、ポンプ706が停止し、電磁弁7
10が切り換えられ、電磁弁750が閉になり、処理槽
600の発色現像液はポンプ724、電磁弁726、電
磁弁710を介して所定時間循環する。
【0235】その後、電磁弁710が切り換えられ、ポ
ンプ706及びポンプ724が作動して発色現像液が発
色現像液タンク700へ戻される。このとき、電磁弁7
50が開き、処理槽600は空気に置換される。
【0236】次に、漂白定着液タンク702の漂白定着
液がポンプ712、電磁弁714,電磁弁708、電磁
弁710及び接続部602を介して処理槽600へ送出
される。このとき、エアー抜きの電磁弁750が開き、
内部の空気を押し出してゆき、処理槽600が漂白定着
液で満たされる。
【0237】その後、ポンプ712が停止し、電磁弁7
10が切り換えられ、電磁弁750が閉になり、処理槽
600の漂白定着液はポンプ724、電磁弁726、電
磁弁710を介して所定時間循環する。
【0238】その後、電磁弁710が切り換えられ、ポ
ンプ712及びポンプ724が作動して漂白定着液が漂
白定着液タンク702へ戻される。このとき、電磁弁7
50が開き、処理槽600は空気に置換される。
【0239】その後、安定液タンク704の安定液がポ
ンプ716、電磁弁718,電磁弁714,電磁弁70
8、電磁弁710及び接続部602を介して処理槽60
0へ送出される。このとき、エアー抜きの電磁弁750
が開き、内部の空気を押し出してゆき、処理槽600が
安定液で満たされる。
【0240】その後、ポンプ716が停止し、電磁弁7
10が切り換えられ、電磁弁750が閉になり、処理槽
600の安定液はポンプ724、電磁弁726、電磁弁
710を介して所定時間循環する。
【0241】その後、電磁弁710が切り換えられ、ポ
ンプ716及びポンプ724が作動して安定液が安定液
タンク704へ戻される。このとき、電磁弁750が開
き、処理槽600は空気に置換される。
【0242】なお、一つの処理液でフィルムFを処理し
ている間にポンプ724を逆転させて処理槽600内の
処理液の流れる方向を適宜逆転させても良い。
【0243】このようにしてフィルムFが発色現像液、
漂白定着液及び安定液によって順に処理されると、シリ
ンダ608が作動してパッキン610がフィルム挿入口
606から離間する。
【0244】なお、フィルムFの処理液による処理が終
了する前に、制御装置122はファン828,832、
ヒータ830,834に通電を行い、ダクト822の内
部がθ1 °C、ダクト824の内部がθ2 °Cに設定さ
れる(但し、θ1 <θ2 )。
【0245】パッキン610がフィルム挿入口606か
ら離間すると、モータ802が作動してレバー800が
時計回り方向と反対方向に回転してステーション104
が、図24に示すように処理槽600から離れた位置に
配置され、フィルムFがアーム814のローラ818に
巻き掛けられる。
【0246】その後、直線移動機構816が作動してア
ーム814が矢印L方向に移動し、処理されたフィルム
Fはアーム814のローラ818に巻き掛けられた状態
で処理槽600から順次引き出され、図25に示すよう
に乾燥ボックス820内へ送り込まれる。この時、引き
出されるフィルムFに同調して、巻取軸618、巻取ド
ラム624、ローラ806,808が回転して一定量ま
きほぐされる。
【0247】乾燥ボックス820内へ送り込まれたフィ
ルムFは、ダクト824の温風(θ 2 °C)及びダクト
822の温風(θ1 °C)を吹き付けられ、予め定めら
れた一定時間の乾燥工程が行われる。
【0248】一定時間が経過して乾燥ボックス820内
に送り込まれたフィルムFの乾燥が達成されると、ダク
ト822の内部がθ3 °C、ダクト824の内部がθ4
°Cに設定され(但し、θ3 >θ4 )、スプールドライ
バ128がモータ134で回転されると共に再度ローラ
806がモータ804で回転され、更に巻取ドラム62
4がモータ622で回転され、フィルムFが一定速度で
順次カートリッジ14のスプール軸16に巻き取られて
行く。
【0249】処理槽600内から引き出されたフィルム
Fの未乾燥部分は搬送されながらダクト824の温風
(θ4 °C)及びダクト822の温風(θ3 °C)を吹
き付けられて乾燥される。
【0250】このように、本実施形態においてもカート
リッジ14に近い側と遠い側との乾燥能力に差を付け、
停止中の乾燥条件と搬送中の乾燥条件を上記のように設
定すことにより、最少のエネルギーで短時間にフィルム
Fの乾燥を行うことができる。
【0251】また、本実施形態では、略U字形状に搬送
されるフィルムFの両側から温風が当てられるため、フ
ィルムFがローラ806及びローラ808から離間する
とフィルムF同士が接触する虞れがあるが、フィルムF
の間に遮蔽部材280が介在するのでフィルム同士の接
触は回避され、安定して乾燥を行うことができる。
【0252】カートリッジ14のスプール軸16に全て
巻き取られるとドア30が閉じられ、ドアドライバ12
6及スプールドライバ128がカートリッジ14から離
れる。
【0253】その後、回転レバー118が回転して凹部
116から退避し、現像済のフィルムFを収容したカー
トリッジ14を取り出すことができるようになる。
【0254】なお、フィルムFが所定の処理量に達する
と制御装置122はポンプ736,738,740を駆
動して所定量の補充液をタンクへ補充する。また、劣化
した処理液は、電磁弁726を切り換えて排液タンク4
54に排出される様にも出来る。
【0255】なお、この実施形態では、乾燥ボックス8
20の内部にフィルムF同士の接触を回避するために帯
状の遮蔽部材280を進入させたが、図26に示すよう
にローラ818の軸にゴム、織物等の柔軟な材質からな
る蛇腹860の一端を連結して進入させても良く、図2
7に示すように略ハ字状に連結され両端が互いに反対方
向に屈曲された遮蔽板862をローラ818の軸に複数
連結して進入させても良い。
【0256】また、図28に示すように、空気を充填す
ることにより長細く膨張する袋体864を進入させても
良く、図29に示すように空気を充填することにより渦
巻形状から直線形状に延びる袋体866を進入させても
良い。
【0257】さらに、図30に示すように、シリンダロ
ッド888に連結されて移動する板材890を進入させ
ても良く、図31に示すように、シリンダロッド892
に連結される断面コ字状のガイド部材894をローラ8
18の移動に同期させて動かし、フィルムFの幅方向端
部をガイド部材894に進入させてフィルムFをガイド
しても良い。 [第3の実施形態]本発明の第3の実施形態を図32に
したがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構
成に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0258】本実施形態のステーション104は、直線
移動機構900により矢印L方向及び矢印R方向に移動
可能となっている。
【0259】本実施形態の乾燥ボックス902は、上側
からフィルムFが進入するように開口している。
【0260】乾燥ボックス902の内部には上下方向に
延びる左右一対のダクト904,906が設けられてお
り、ダクト904とダクト906との間にはフィルムF
の進入する空間が設けられている。なお、これらのダク
ト904,906にもフィルムFの搬送方向に沿って複
数の空気吹出口(図示せず)が所定間隔で形成されてい
る。
【0261】ダクト904にはファン908及びヒータ
910からなるドライヤーが連結されており、ダクト9
06にはファン912及びヒータ914からなるドライ
ヤーが連結されている。乾燥ボックス902内の空気は
ダクト916を介してファン908に吸引され、ダクト
918を介してファン912に吸引される。ダクト90
4の内部には温度センサー920が配置され、ダクト9
06の内部には温度センサー922が配置されている。
【0262】本実施形態においてもダクト904の空気
吹出口から吹き出す温風の温度とダクト906の空気吹
出口から吹き出す温風の温度を個別に設定することがで
きる。
【0263】本実施形態では、図32の2点鎖線で示す
位置でステーション104がフィルムFを処理槽300
へ送り出し、フィルムFの現像処理が終了すると、ステ
ーション104が直線移動機構900により矢印R方向
に移動され、図32の1点鎖線で示す位置に停止する。
【0264】その後、シリンダロッド924の先端に取
り付けられたローラ926によってダクト904とダク
ト906の間にフィルムFが押し込まれ、前述した実施
形態のように停止した状態で乾燥が行われる。その後、
ステーション104が矢印R方向に移動されて図32の
実線で示す位置に停止される。この移動途中でもフィル
ムFの乾燥が行われる。
【0265】乾燥ボックス902の矢印R方向側には、
光源928、レンズ930、フィルムキャリア932、
引伸レンズ934、マスク936等からなる露光部93
8が配置されており、印画紙940にフィルムFの画像
を焼き付け可能となっている。
【0266】矢印R方向側の端部でステーション104
が停止すると、1コマ分づつフィルムFが巻き戻され、
フィルムFの画像が印画紙940に焼き付けられる。
【0267】画像の焼き付けられた印画紙940は、カ
ッタ942で所定の長さに切断された後、複数の処理槽
及び乾燥部を有する周知の現像装置944によって現像
処理され、プリントとなる。
【0268】なお、フィルムキャリア932は図示しな
いシリンダによって図32の紙面裏表方向に移動可能と
なっており、ステーション104が移動する際には、ス
テーション104の移動経路から退避する。
【0269】このように、本実施形態においても前述し
た実施形態と同様にカートリッジ14に近い側と遠い側
との乾燥能力に差を付けて乾燥を行うので、最少のエネ
ルギーで短時間にフィルムFの乾燥を行うことができ
る。 [第4の実施形態]本発明の第4の実施形態を図33に
したがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構
成に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0270】この実施形態では、カートリッジ14から
引き出されたフィルムFは、モータ946で回転するロ
ーラ948と、このローラ948に押し付けられる従動
ローラ950との間に挟持されて処理槽600へ送り込
まれる。また、モータ946にるフィルムFの搬送速度
よりも巻取軸618によるフィルムFの巻取速度の方が
若干速く設定されている。このため、フィルムFにはテ
ンションが作用した状態で弛むことなくエンボスフィル
ム612と共に巻取軸618に巻き取られ、フィルムF
が処理槽600内で弛むことによるフィルムFの乳剤面
とエンボスフィルム612との接触を防止することがで
きる。
【0271】また、ローラ948と従動ローラ950で
フィルムFを引き出す際には、スプール軸16を回転さ
せるスプールドライバ128のモータ134には電圧を
印加して回転させなくても良い。
【0272】なお、本発明は、APSのフィルムのみな
らず、135フィルム等の他の種類のフィルムの処理も
行え、長尺状であればフィルムの種類は問わない。
【0273】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
感光材料用処理装置は上記の構成としたので、簡単な構
成でフィルム収容容器に収容されたフィルム(例えば、
APS等の新システムフィルム等)を適正に現像乾燥処
理することができる、という優れた効果を有する。
【0274】請求項2に記載の感光材料用処理装置は上
記の構成としたので、温風等を吹き付けて乾燥する場合
に、確実にフィルムを乾燥することができる、という優
れた効果を有する。さらに、温風等がフィルムに吹き付
けられてもフィルム同士が接触することがなく、フィル
ム同士が接触すことに起因する傷付きや乾燥不良を防止
できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はカートリッジの左側面図であり、
(B)はカートリッジの正面図であり、(C)はカート
リッジの右側面図である。
【図2】カートリッジの分解斜視図である。
【図3】(A)はスプール軸の正面図であり、(B)は
図3(A)に示すスプール軸の3(B)−3(B)線断
面図である。
【図4】フィルムの平面図である。
【図5】現像処理装置の全体斜視図である。
【図6】フィルム挿入機構の側面図である。
【図7】ステーションの断面図である。
【図8】現像処理装置の現像部の配管図である。
【図9】処理槽の断面図である。
【図10】他の実施形態に係る処理槽の断面図である。
【図11】ストックタンクの構成図である。
【図12】乾燥部付近の構成図である。
【図13】図12に示す乾燥ボックスの13−13線断
面図である。
【図14】第2の実施形態に係る現像処理装置の処理槽
の側面図である。
【図15】処理槽の軸直角断面図である。
【図16】第2の実施形態に係る現像処理装置のフィル
ム搬送系を示す平面図である。
【図17】エンボスフィルムの平面図である。
【図18】エンボスフィルムの側面図である。
【図19】伴巻きされたフィルムとエンボスフィルムの
断面図である。
【図20】第2の実施形態に係る現像処理装置の現像部
の配管図である。
【図21】処理槽にフィルムを挿入している状態を示す
説明図である。
【図22】フィルムを挿入している状態を示す処理槽の
拡大図である。
【図23】内部を密閉している状態を示す処理槽の拡大
図である。
【図24】フィルムをアームのローラに巻きかけている
状態を示す説明図である。
【図25】フィルムの乾燥工程を示す説明図である。
【図26】蛇腹の平面図である。
【図27】遮蔽板の斜視図である。
【図28】袋体の斜視図である。
【図29】袋体の斜視図である。
【図30】板材の斜視図である。
【図31】ガイド部材の斜視図である。
【図32】第3の実施形態に係る現像処理装置の構成図
である。
【図33】第4の実施形態に係る現像処理装置の要部の
構成図である。
【符号の説明】
F フィルム(撮影用フィルム感光材料) 14 カートリッジ(フィルム収容容器) 16 スプール軸 28 挿通口(フィルム出入口) 100 現像処理装置(感光材料用処理装置) 104 ステーション(装填部、送出手段) 108 乾燥部 601 現像処理装置(感光材料用処理装置) 122 制御装置 258 固定ガイドシャフト(押出手段) 262 送りねじ(押出手段) 264 スライド片(押出手段) 260 モータ(押出手段) 266 ローラ保持ブロック(押出手段) 268 ローラ(押出手段) 278 巻取軸(制限手段) 280 遮蔽部材(制限手段) 300 処理槽(現像処理手段) 600 処理槽(現像処理手段) 810 フィルム乾燥部 860 蛇腹 862 遮蔽板 864 袋体 866 袋体 890 板材 894 ガイド部材 924 シリンダロッド(押出手段) 926 ローラ(押出手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプール軸に巻き取られた長尺状のフィ
    ルムをフィルム収容容器のフィルム出入口から送り出し
    て現像処理する感光材料用処理装置であって、 前記フィルム収容容器を装填する装填部と、 前記装填部に装填されたフィルム収容容器から長手方向
    一端をスプール軸に係止した状態でフィルムを送り出す
    送出手段と、 フィルム収容容器から送り出されたフィルムの現像処理
    を行う現像処理手段と、 前記装填部と前記現像処理手段との間のフィルム搬送経
    路の途中に設けられ、現像処理されたフィルムの乾燥を
    行う乾燥部と、 を有することを特徴とする感光材料用処理装置。
  2. 【請求項2】 前記装填部に装填されたフィルム収容容
    器と前記現像処理手段との間に配置された前記フィルム
    を前記乾燥部内へ押し出す押出手段と、 前記押出手段によって前記乾燥部内へ押し出された前記
    フィルム同士が接触しないようにフィルムの移動範囲を
    制限する制限手段と、 を有することを特徴とする請求項1に記載の感光材料用
    処理装置。
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