JPH1124226A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JPH1124226A
JPH1124226A JP9174998A JP17499897A JPH1124226A JP H1124226 A JPH1124226 A JP H1124226A JP 9174998 A JP9174998 A JP 9174998A JP 17499897 A JP17499897 A JP 17499897A JP H1124226 A JPH1124226 A JP H1124226A
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JP
Japan
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film
spool shaft
processing tank
container
wound around
Prior art date
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Application number
JP9174998A
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English (en)
Inventor
Toshio Kurokawa
俊夫 黒川
Hideaki Nomura
秀昭 野村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/998,058 priority patent/US5826131A/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さなスペースでも設置することができる感
光材料処理装置を提供する。 【解決手段】 135サイズのフィルム96を収容した
パトローネ94を装填する装填部106を設ける。この
装填部106の中間カートリッジ120に中間スプール
軸204を設ける。即ち、フィルム96が、パトローネ
94から装填部106の中間スプール軸204に巻き取
られて装填部106内に保持され、かつこの状態で装填
部106から処理槽300内に挿入されて現像処理され
る。従って、フィルム96を処理槽300内で屈曲させ
ながら搬送することがなくなると共に、フィルム96を
搬送する搬送ローラ等が不要となるので処理槽300を
小型化することができ、感光材料処理装置の小型化を図
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム収容容器
に収容されたフィルムを現像処理する感光材料処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に用いられている135サイ
ズのネガフィルムは、ネガフィルムをスプール軸から外
し又はスプール軸の近傍で切断し、複数の処理槽を搬送
ローラ等で搬送しながら現像処理を行うようになってい
る。
【0003】また、現像済みのネガフィルムは、所定コ
マ数毎に切断されてピースネガとして顧客に返却される
ようになっていた。
【0004】近年、このようにネガフィルムを切断せず
に、現像済みのネガフィルムをフィルム収容容器(カー
トリッジ)に収容した状態で返却する新システムとして
のAPS(「アドバンスト・フォト・システム」の略
で、以下この新システムのことを単に「APS」とい
う)が提案されている。
【0005】このAPSでは、顧客から預かったカート
リッジからネガフィルムを取り出して現像処理を行い、
現像処理したネガフィルムは元のカートリッジに収容し
て顧客に返却するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のネガ
フィルムの自動現像機の処理では、135サイズのネガ
フィルム先端を切って処理槽内の搬送装置に合致する専
用のリーダに貼付させる作業をしたり、フィルムが貼付
されたリーダを自動現像機の所定の位置にセットしたり
するめんどうな作業が必要であった。
【0007】さらに、処理槽もネガフィルム付リーダを
屈曲させて搬送する複雑な機構とローラが必要であり、
処理槽も専用の大きな内容積の複雑な機構を有するもの
であり、大きなスペースと液量を必要としていた。
【0008】また、自動現像機では、発色現像、定着漂
白、水洗等の複数の処理を行うため、複数個の処理槽を
必要とする関係で、機械が大型化し、広い設置スペース
を必要としていた。このため、狭い場所では設置出来
ず、設置場所が限られてしまうという問題があった。
【0009】さらに、135サイズのネガフィルムで
は、予めネガフィルムを切断して現像処理することを前
提としているので、ネガフィルムのスプール軸の係止付
近即ちネガフィルムの最後端まで画像コマが形成されて
いる。
【0010】また、135サイズのネガフィルムでは、
予めネガフィルムの先端付近をカートリッジから引き出
した状態とし、カートリッジをカメラに装填し引き出し
たネガフィルムのパーフォレーション(フィルムの孔)
をカメラのスプロケット(ギヤ)に噛み合わせる必要が
あるため、ネガフィルムの先端から若干の長さに亘って
は画像が形成されない。
【0011】そのため、135サイズのネガフィルムを
その最後端を保持した状態で現像処理しようとすると、
ネガフィルムの後端付近の画像コマが現像されない場合
がある。
【0012】一方、自動現像機に前述した新システムを
採用しようとすると、カートリッジのスプール軸からネ
ガフィルムを分離する装置や現像処理した後のネガフィ
ルムを再びスプール軸に係止する装置が必要となり、さ
らに機械が複雑化すると共に大型化してしまうという問
題がある。
【0013】また、135サイズのネガフィルムを現像
処理する処理装置でAPSのネガフィルムを現像処理で
きれば処理装置を別々に設ける場合に比べ安価になると
共に、小さなスペースでも設置できる。しかし、135
サイズのフィルム収容容器とAPSのフィルム収容容器
とではその構成(外形等)が異なり、両者のフィルム収
容容器を同一の容器装填部に装填することができないと
いう問題がある。
【0014】本発明は上記事実を考慮し、小さなスペー
スでも設置することができると共に、第1のフィルム収
容容器内のフィルムと第2のフィルム収容容器内のフィ
ルムを共通の機構で処理する感光材料処理装置を提供す
ることが目的である。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、スプール軸に巻き取られた長尺状のフィルムを前記
スプール軸から前記フィルムを離間させた状態で現像処
理し、かつ返却する種類の前記フィルムを収容したフィ
ルム収容容器を装填し前記フィルム収容容器から前記フ
ィルムを巻き取り保持する装填部と、前記装填部に巻き
取られた前記フィルムの長手方向一端を前記装填部に係
止した状態で前記フィルムを送り出す送出手段と、前記
送出手段により送り出された前記フィルムを現像処理す
る単一の処理槽と、を有することを特徴としている。
【0016】請求項1に記載の感光材料処理装置では、
未現像のフィルムの収容されたフィルム収容容器を装填
部に装填する。フィルムがフィルム収容容器から装填部
に巻き取られ、装填部内に保持される。送出手段は、装
填部内に巻き取られたフィルムをその長手方向一端が係
止された状態で処理槽側へ送り出す。装填部から送り出
されたフィルムは、処理槽内に挿入され、処理槽内の処
理液で処理される。
【0017】請求項1に記載の感光材料処理装置によれ
ば、フィルムが、フィルム収容容器から装填部に巻き取
られて装填部内に保持され、かつこの状態で装填部から
処理槽内に挿入されて現像処理されるので、フィルムを
処理槽内で屈曲させながら搬送することがなくなると共
に、フィルムを搬送する搬送ローラ等が不要となるので
処理槽を小型化することができ、感光材料処理装置の小
型化を図ることができる。
【0018】ここで、スプール軸に巻き取られた長尺状
のフィルムをスプール軸からフィルムを離間させた状態
で現像処理し、かつ返却する種類のフィルムとは、画面
位置が予め規定されておらず使用の仕方によって異なる
フィルムで、その代表的な例は135サイズのフィルム
がある。なお、135サイズのフィルム等においては、
撮影の仕方によって標準の画面数(つまり、露光枚数)
より多く用いられることもあり、その場合にはフィルム
上に未露光部分が非常に少なくなる。
【0019】なお、ここでの返却とは、現像済みのフィ
ルムを所定コマ数毎に切断し、ピースネガとして顧客等
に返却することを意味する。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の感光材料処理装置において、前記処理槽内の処理液の
循環、置換及び排出を行う処理液供給手段を有すること
を特徴としている。
【0021】請求項2に記載の感光材料処理装置では、
処理液供給手段が処理槽内の処理液(例えば、発色現像
液、定着漂白液、リンス液等)の循環、置換(例えば、
発色現像液と定着漂白液との置換、漂白定着液とリンス
液との置換等)及び排出を行う。
【0022】請求項2に記載の感光材料処理装置によれ
ば、処理液供給手段を用いて発色現像、定着漂白、水洗
等の複数の処理を単一の処理槽内で行うため、複数個の
処理槽が不要となるので、機械が小型化となると共に、
小さなスペースでも設置できる。
【0023】請求項3に記載の発明は、スプール軸に巻
き取られた長尺状のフィルムを前記スプール軸から前記
フィルムを離間させた状態で現像処理し、かつ返却する
種類の前記フィルムを収容したフィルム収容容器を装填
する装填部と、前記装填部に配置され、前記フィルムの
長手方向一端を保持して前記フィルム収容容器から前記
フィルムを巻き取る中間スプール軸と、前記装填部に装
填された前記フィルム収容容器内のフィルムを前記装填
部内の中間スプール軸に巻き取った後に、前記フィルム
の長手方向他端を切断する切断手段と、前記中間スプー
ル軸に巻き取られた前記フィルムの長手方向一端を前記
中間スプール軸に係止した状態で前記フィルムを送り出
す送出手段と、前記送出手段により送り出された前記フ
ィルムを現像処理する単一の処理槽と、を有することを
特徴としている。
【0024】請求項3に記載の感光材料処理装置では、
装填部に装填されたフィルム収容容器内のフィルムを中
間スプール軸に巻き取った後、切断手段がフィルムの後
端を切断する。その他の作用効果は、請求項1に記載の
発明と同様である。
【0025】請求項4に記載の発明は、スプール軸に巻
き取られた長尺状のフィルムを前記スプール軸から前記
フィルムを離間させた状態で現像処理し、かつ返却する
種類の前記フィルムを収容した第1のフィルム収容容器
を装填し前記第1のフィルム収容容器から前記フィルム
を巻き取り保持する第1の装填部と、前記第1の装填部
に巻き取られた前記フィルムの長手方向一端を前記第1
の装填部に係止した状態で前記フィルムを送り出す第1
の送出手段と、スプール軸に巻き取られた長尺状のフィ
ルムを出し入れする挿通口が形成されると共に前記フィ
ルムを前記スプール軸に巻き取られた状態で返却する種
類の前記フィルムを収容した第2のフィルム収容容器を
装填する第2の装填部と、前記第2の装填部に装填され
た前記第2のフィルム収容容器内の前記フィルムを送り
出す第2の送出手段と、フィルム挿入口が形成され、こ
のフィルム挿入口から前記第1または第2の送出手段に
より送り出された前記フィルムを挿入して現像処理する
単一の処理槽と、前記第1の装填部に巻き取られた前記
フィルムの長手方向他端を前記処理槽のフィルム挿入口
に対向するように移動させると共に、前記第2の装填部
に装填された前記第2のフィルム収容容器の挿通口を前
記処理槽のフィルム挿入口に対向するように移動させる
移動手段と、を有することを特徴としている。
【0026】請求項4に記載の感光材料処理装置では、
第1の装填部に第1のフィルム収容容器を装填する。第
1の装填部に装填された第1のフィルム収容容器内のフ
ィルムは、第1の装填部内に巻き取られる。この後、例
えば移動手段によって第1の装填部に巻き取られたフィ
ルムの長手方向他端を処理槽のフィルム挿入口に対向す
るように移動させる。
【0027】この移動後に、第1の装填部内に巻き取ら
れたフィルムの長手方向一端を係止した状態で、第1の
送出手段によってフィルムが送り出される。なお、初期
位置において、第1の装填部に巻き取られたフィルムの
長手方向他端が処理槽のフィルム挿入口に対向している
場合には、移動手段によって第1の装填部を移動させる
必要がない。
【0028】また、第2の装填部に第2のフィルム収容
容器を装填する。第2のフィルム収容容器内のスプール
軸に巻き取られたフィルムの長手方向一端を係止した状
態で、移動手段で第2の装填部に装填された前記第2の
フィルム収容容器の挿通口を前記処理槽のフィルム挿入
口に対向させ、第2の送出手段によってフィルムが送り
出される。そして、送出手段により送り出されたフィル
ムは、処理槽内で現像処理される。
【0029】請求項4に記載の感光材料処理装置によれ
ば、第1の装填部と第2の装填部とを設けたので、共通
の感光材料処理装置で第1のフィルム収容容器内のフィ
ルムと第2のフィルム収容容器内のフィルムとを現像処
理することができ、別々の感光材料処理装置を設ける必
要がなくなり、安価となると共に小さなスペースでも設
置することができる。
【0030】ここで、フィルムをスプール軸に巻き取ら
れた状態で返却する種類のフィルムとは、画面位置がパ
ーフォレーションなどによって予め規定されているよう
なフィルムであり、その代表的な例はAPSフィルムが
ある。なお、ここでの返却とは、フィルムをスプール軸
に巻き取られた状態での第2のフィルム収容容器を顧客
等に返却することを意味する。
【0031】請求項5に記載の発明は、スプール軸に巻
き取られた長尺状のフィルムを前記スプール軸から前記
フィルムを離間させた状態で現像処理し、かつ返却する
種類の前記フィルムを収容した第1のフィルム収容容器
を装填し前記第1のフィルム収容容器から前記フィルム
を巻き取り保持する第1の装填部と、前記第1の装填部
に巻き取られた前記フィルムの長手方向一端を前記第1
の装填部に係止した状態で前記フィルムを送り出す第1
の送出手段と、スプール軸に巻き取られた長尺状のフィ
ルムを出し入れする挿通口が形成されると共に前記フィ
ルムを前記スプール軸に巻き取られた状態で返却する種
類の前記フィルムを収容した第2のフィルム収容容器を
装填する第2の装填部と、前記第2の装填部に装填され
た前記第2のフィルム収容容器内の前記フィルムを送り
出す第2の送出手段と、前記第1の装填部に巻き取られ
た前記フィルムの長手方向他端に対向するように配置さ
れ、前記第1の送出手段により送り出された前記フィル
ムを現像処理する第1の処理槽と、前記第2の装填部に
装填された前記第2のフィルム収容容器の挿通口に対向
するように配置され、前記第2の送出手段により送り出
された前記フィルムを現像処理する第2の処理槽と、を
有することを特徴としている。
【0032】請求項5に記載の感光材料処理装置では、
第1の装填部に第1のフィルム収容容器を装填する。第
1の装填部に装填された第1のフィルム収容容器内のフ
ィルムは、第1の装填部内に巻き取られる。第1の装填
部内に巻き取られたフィルムの長手方向一端を係止した
状態で、第1の送出手段によってフィルムが第1の処理
槽内へ送り出される。
【0033】また、第2の装填部に第2のフィルム収容
容器を装填する。第2のフィルム収容容器内のスプール
軸に巻き取られたフィルムの長手方向一端を係止した状
態で、第2の送出手段によってフィルムが第2の処理槽
内へ送り出される。そして、送出手段により送り出され
たフィルムは、第1または第2の処理槽内で現像処理さ
れる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る感光材料処理
装置の一実施形態を図1乃至図15に基づき説明する。
なお、前側を矢印FRで、右側を矢印RLで、上側を矢
印UPでそれぞれ図示する。 (プロセッサ)図1に示すように、フィルム収容容器と
してのパトローネ94内に収容されかつそのスプール軸
94A(図3参照)に係止された135サイズのフィル
ム96の現像処理を行う感光材料処理装置としてのプロ
セッサ100は、内部を遮光するための箱状のケーシン
グ102を備えている。
【0035】ケーシング102の上部には、パトローネ
94を装填する装填部106が設けられており、この装
填部106を覆い隠すL字状のカバー104が回転可能
に配置されている。
【0036】図3に示すように、装填部106にはパト
ローネ94を載置させる載置部材108が配置されてお
り、この載置部材108は装填部106に配置された支
持部材110に対して左右方向へスライド可能となって
いる。
【0037】なお、この支持部材110と載置部材10
8とには、パトローネ94内のフィルム96の引出し完
了時において後述する中間スプール軸204側(右側)
へスライドした載置部材108を図2に示す初期位置に
引き戻すためのコイルスプリング112が配置されてい
る。
【0038】載置部材108には、この載置部材108
上に載置された図7に示すパトローネ94の出入口94
B側(右側)に円柱状のストッパ114がパトローネ9
4から引き出したフィルム96の長手方向と直交する方
向(前後方向)に向かって2本配置されている。図7に
示すように、これらのストッパ114は、その軸心が上
下方向において同一線上に位置するように配置され、パ
トローネ94の外周面に当接する。
【0039】パトローネ94の出入口94Bに対向する
部位には、円柱状のガイド軸116が一対のストッパ1
14と同一方向に向いて取付けられている。そして、こ
のガイド軸116はフィルム96をガイドするものであ
り、フィルム96はガイド軸116の上側の周面に当接
した状態で送り出される。
【0040】載置部材108と中間スプール軸204が
配置されている中間カートリッジ120との間に仕切り
板118が配置されており、この仕切り板118には切
欠118Aがガイド軸116の上側の周面に対応する部
位に形成されている。図3に示すように、この切欠11
8Aは、仕切り板118の前側端面から連続して形成さ
れており、フィルム96が仕切り板118の前側端面か
ら挿入できるようになっている。なお、切欠118Aは
フィルムの厚みよりも若干だけ長くなっていると共に、
フィルム96を切欠118Aに挿通し易くするためにテ
ーパ状のガイド面118Bが形成されている。
【0041】仕切り板118には、その載置部材108
に対応する部位にスイッチ122が配置されている。こ
のスイッチ122は、載置部材108が中間スプール軸
204側へスライドしたときに載置部材108と当接す
る。そのため、スイッチ122に接続された図2に示す
制御装置202(マイクロコンピュータ)は、パトロー
ネ94内のフィルム96の引出しが完了したことを制御
装置202が判断する。
【0042】また、図3の破線に示すように、仕切り板
118内には、切欠118Aに対向する部位に切断手段
としての一対のカッタ124A,124Bが配置されて
いる。上側のカッタ124Aは昇降可能となっており、
下側のカッタ124Bは図3に示す位置に固定されてい
る。
【0043】そして、図8に示すように、中間スプール
軸204に対するフィルム96の巻取終了状態において
は、パトローネ94がその後端96Bのフィルム96の
張力によって移動するので、ストッパ114を介して載
置部材108が中間スプール軸204側へスライドす
る。そのため、載置部材108で押圧されたスイッチ1
22がオンとなり、制御装置202はフィルム96が巻
取終了されたことを判断する。この制御装置202から
の制御信号によって上部のカッタ124Aが下降し、フ
ィルム96は後端96B(図8参照)で切断される。
【0044】さらに、装填部106の中間カートリッジ
120には、その中間スプール軸204の左側にフィル
ム96を中間スプール軸204側またはその反対側へ送
り出す一対のローラ125A,125Bが対向して配置
されている。図3に示すように、上部のローラ125A
は回転可能に軸支されており、下部のローラ125Bは
正逆方向へ回転するモータ123に連結されている。な
お、このモータ123はステッピングモータであり、制
御装置202がモータ123のパルス数をカウントする
ことによってフィルム96の送り出し量を判断する。
【0045】図4に示すように、中間スプール軸204
にはモータ121が連結されており、このモータ121
とローラ125Bのモータ123とは同期して回転する
ようになっている。モータ121は正逆方向に回転し、
そのためガイドローラ206Bも正逆方向に回転する。
【0046】また、図3に示すように、中間スプール軸
204には、その軸心を通って外周面上の2点を結ぶ直
線状でフィルム96の厚みようも若干長いスリット20
4Aが形成されている。このスリット204Aには、フ
ィルム96が挿通され、かつこの挿通されたフィルム9
6をスリット204Aに位置決めして係止するための係
止手段が設けられている。
【0047】例えば、この係止手段としては、中間スプ
ール軸204の幅方向略中間にフィルム96を位置決め
する図示しないボールが配置されており、このボールの
一部が図示しないコイルスプリングによって常に外方即
ちフィルム96側へ向うように付勢されている。この係
止手段により、フィルム96はスリット204Aに係止
される。さらに、係止手段としては、板バネ等の構成と
しても良い。
【0048】そして、図7に示すように、フィルム96
の先端が図示しないボールの付勢力によって中間スプー
ル軸204に位置決めされ、この状態で中間スプール軸
204が回転すると、図8に示すように、中間スプール
軸204にフィルム96が巻き取られる。
【0049】本実施形態では、予めフィルム96の先端
96Aを引き出す引出し装置(例えば特開昭55−22
29公報参照)によって先端96Aを引き出した後に、
中間スプール軸204に取付けるものである。なお、本
発明では、中間カートリッジ120内に先端96Aを引
き出す引出し装置を設けるようにしても良い。
【0050】さらに、図4に示すように、中間スプール
軸204の回りには、円形の孔204Cが形成されてい
る。図6に示すように、この孔204Cは、フィルム9
6を巻き取り、保持するための逃げである。なお、図3
に示すように、中間スプール軸204の前端(先端)に
は、そのスリット204Aに対応する部位にテーパ状の
ガイド面204Bが形成されている。このガイド面20
4Bは、スリット204B内にフィルム96を挿入し易
くするものである。
【0051】図1及び図2に示すように、中間カートリ
ッジ120はモータ70のモータ軸70Aに連結されて
おり、このモータ70が回転することによって図11に
示すように中間カートリッジ120が反時計方向(矢印
CCW方向)へ90度回転する。なお、モータ70は、
ステッピングモータであり、制御装置202がモータ1
23のパルス数をカウントすることによって中間カート
リッジ120の回転量を判断する。
【0052】さらに、図3に示すように、中間カートリ
ッジ120の上部120Aは、中間カートリッジ120
の下部120Bに対し図10に示すヒンジ68を介して
傾動する。なお、このヒンジ68には、中間カートリッ
ジ120の上部120Aを下部120B側に付勢する図
示しない付勢手段(例えば、スプリング,板バネ等)が
設けられている。そして、この付勢手段によって容易に
中間カートリッジ120の上部120Aが下部120B
から離間しないようになっている。
【0053】図3に示すように、中間カートリッジ12
0には、仕切り板118の切欠118Aに対応する部位
に一対のガイド板64,66が配置されている。図3及
び図4に示すように、一方のガイド板64は中間カート
リッジ120の上部120Aに固定されており、他方の
ガイド板66は中間カートリッジ120の上部120B
に固定されている。
【0054】そして、中間カートリッジ120の上部1
20Aを図10に示すヒンジ68を中心に傾動させる
と、ガイド板64,66同士が離間し、フィルム挿入可
能状態(即ち、開放退避状態)となる。なお、図5に示
すように、ガイド板66の先端66Aは、後述する処理
槽300のフィルム挿入口318の大きさに対応してお
り、先端66Aがフィルム挿入口318に挿入可能とな
っている。
【0055】図3に示すように、中間カートリッジ12
0の上部120Aには、その中間スプール軸204の先
端に対応するようにストッパ71が形成されている。こ
のストッパ71はフィルム96が孔204Cから離脱し
ないようにするものである。
【0056】また、中間カートリッジ120の上部12
0Aには、そのローラ125Aの反対側に円棒状の取っ
手69が設けられている。この開放手段としての取っ手
69は中間カートリッジ120の上部120Aの傾動を
容易にするものであるが、この上部120Aの開放手段
はこれに限定されず例えばエアーシリンダ,バネ,ソレ
ノイド等の構成としても良い。さらに、中間カートリッ
ジ120の上部120Aを所定角度(図3に示す状態)
で保持する保持手段(例えば、エアーシリンダ,バネ,
ソレノイド等)を設けるようにしても良い。
【0057】なお、請求項1の発明においては、中間カ
ートリッジ120に中間スプール軸204を設けなくて
もよい。この場合には、フィルム96の巻き癖によって
フィルム96が中間カートリッジ120の孔204Cに
巻き込まれ係止される。即ち、孔204C内に巻き込ま
れたフィルム96は、その後端96Bがローラ125
A,125Bで挟持された状態で保持される。
【0058】中間カートリッジ120のガイド板64及
び66には、発光素子72と受光素子74とがフィルム
96に対応する仕切り板118側(左端側)に設けられ
ている。この発光素子72からの発光が受光素子74に
供給されることにより、制御装置202はフィルム96
の後端96B(図8参照)の位置を判断する。
【0059】図1に示すように、ケーシング102の前
パネル102Aには押しボタン式のスイッチ76が配置
されており、このスイッチ76が押圧されることによっ
てモータ121,123が回転し中間スプール軸204
に挟持されたフィルム96が中間スプール軸204に巻
き取られると共に、この巻き取られたフィルム96が後
述する現像処理及び乾燥処理される。
【0060】なお、図2の想像線に示すケーシング10
2の内部には、図5に示す中間カートリッジ搬送装置1
26,図2に示す現像処理部128,及び図2に示す乾
燥部130が設けられている。
【0061】(中間カートリッジ搬送装置)以下、中間
カートリッジ搬送装置126の構成について説明する。
【0062】図5に示すように、中間カートリッジ搬送
装置126は、中間カートリッジ120を昇降させるも
のであり、図11に示すフィルム96の先端96Aを後
述する処理槽300のフィルム挿入口318に対向させ
た状態で中間カートリッジ120を昇降させるものであ
る。
【0063】図10に示すように、中間カートリッジ1
20は、断面L字状のブラケット80を介して昇降可能
に配置された中間カートリッジ搬送装置126に連結さ
れている。即ち、中間カートリッジ120を回転させる
モータ70のモータ軸70Aの先端には円形の取付板7
0Bが配置されており、この取付板70Bには複数本
(本実施形態では3本)のボルト82によって中間カー
トリッジ120が固定されている。
【0064】さらに、このモータ70には矩形のベース
70Cが設けられており、このベース70Cがブラケッ
ト80の側片80Bに複数本(本実施形態では4本)の
ボルト84によって固定されている。なお、図5に示す
ように、側片80Bには、取付板70Bよりも径大な孔
80Cが形成されており、この孔80Cを挿通した取付
板70Bが中間カートリッジ120に取付けられてい
る。
【0065】中間カートリッジ搬送装置126は、シリ
ンダ126Aとこのシリンダ126Aに連結されて上下
方向へ移動するロッド126Bとで構成されている。こ
のロッド126Bは、その先端がブラケット80の下片
80Aにナット86によって固定されている。
【0066】また、シリンダ126Aにはモータ90が
連結されており、このモータ90に連結された図示しな
いラックを回転させることによってロッド126Bを昇
降させる。さらに、ブラケット80の下片80Aには、
ガイドロッド部材127の先端がナット88によって固
定されている。なお、本実施形態のロッド126Bは、
エアー,油圧,スクリュ等で作動するようにしても良
い。 (現像処理部)図2に示すように、現像処理部128
は、合成樹脂等で形成された刀の鞘状を呈した処理槽3
00を有している。この処理槽300は、鉛直方向(上
下方向)に配置されており、図5に示すように、上端が
開口しているフィルム挿入口318が形成されている。
【0067】即ち、本実施形態では、処理槽300の長
手方向一方(上側)にのみフィルム96の出入を可能と
するフィルム挿入口318が形成されている。なお、処
理槽300は、その長さがパトローネ94の外に送り出
されたフィルム96の処理長さよりも長くなっている。
【0068】図12に示すように、フィルム96はロー
ラ125A,125Bによってパトローネ94から送り
出され、先端96Aが処理槽300のフィルム挿入口3
18へ挿入される。この状態では、ガイド板66の先端
66Aがフィルム挿入口318に挿入されている。
【0069】図9に示すように、処理槽300の内壁面
302は、互いに対向し、幅方向(図9では前後方向)
両側(フィルム96の幅方向両端部と対向する部分)の
間隔が狭く、幅方向中央部(フィルム96の画像コマと
対向する部分)の間隔が広くなるように湾曲している。
【0070】このため、フィルム96をフィルム挿入口
318から挿入すると、フィルム96の幅方向両端部分
が処理槽300の内壁面302の幅方向両側部分でガイ
ドされ、フィルム96の幅方向中央部分、即ち画像コマ
と処理槽300の内壁面302との接触が防止される。
なお、処理槽300の構成は、直線の鞘状に限定される
ものではなく、例えばU字状(この場合、フィルム挿入
口318は処理槽300の長手方向両端に形成しても良
い)等としてもよく、またフィルム96を合成樹脂等か
らなるエンボスフィルムと伴巻きにして槽内に収容する
円筒形状としてもよい。 (密閉装置)図2に示すように、フィルム挿入口318
と対応する位置には密閉装置320が設けられている。
図5に示すように、密閉装置320は、フィルム挿入口
318と密着するブロック322を備えている。なお、
ブロック322には、フィルム挿入口318と密着する
部分にゴム等の弾性体からなる厚肉のパッキン324が
貼り付けられている。
【0071】このブロック322は、図9に示すよう
に、ソレノイド326の可動鉄心326Aに連結されて
おり、図13に示すように、ソレノイド326に通電が
なされると、可動鉄心326Aがブロック322をフィ
ルム挿入口318に押圧して槽内が密閉される。 (処理液の循環経路)図2に示すように、処理槽300
の上部付近には、槽内と連通しているパイプ状の接続部
330が設けられており、この接続部330は配管33
6を介してストックタンク332に接続されている。こ
のストックタンク332内には、発色処理液,漂白定着
液,リンス液等の1種類の処理液が収容されている。な
お、図示しないが、ストックタンクは、各処理液に応じ
た個数が配置されている。
【0072】また、配管336の処理槽300とストッ
クタンク332との間には電磁弁338が接続されてお
り、この電磁弁338によって処理槽300の処理液が
元のストックタンク332内に戻される。
【0073】処理槽300の下端には、槽内と連通して
いるパイプ状の接続部334が設けられており、この接
続部334の一端は配管344を介してストックタンク
332の接続部342に接続されている。
【0074】配管344の処理槽300とストックタン
ク332との間には正逆回転可能なポンプ346及び電
磁弁348が接続されており、これらのポンプ346及
び電磁弁348によって処理液が処理槽300内に供給
される。なお、電磁弁338,348及びポンプ346
は制御装置202に接続されており、制御装置202の
制御信号に基づき制御される。ここで、本発明の処理液
供給手段は、配管336及び344,電磁弁338及び
348,ポンプ346等である。 (押出部)図10に示すように、押出部210は、中間
カートリッジ120の下方で、かつガイドロッド部材1
27と処理槽300との間に配置されている。この押出
部210は、長尺で上方が開放された箱状のガイド部材
212,このガイド部材212の両端に配置された図示
しない一対の支軸,この右端の支軸を連結しかつガイド
部材212の右端に固定されたモータ214,このモー
タ214によって回転される図示しないベルト,このベ
ルト上に固定されかつガイド部材212上に左右方向へ
移動するスライダ216,このスライダ216に軸支さ
れたガイドシャフト218,及びこのガイドシャフト2
18の先端に固定された円筒状のローラ220で構成さ
れている。
【0075】図9に示すように、そのローラ220の初
期位置(図9に示す位置)においては、ローラ220が
密閉装置320に対向するように配置されている。そし
て、ローラ220は、実線に示す初期位置から想像線に
示す押出位置まで移動する。
【0076】なお、ローラ220の材質は、アルミ等の
金属、POM等の合成樹脂、CR等のゴム、その他の材
質でも良く、表面が平滑でフィルム96に傷を付けない
ものとする。また、本実施形態のローラ220は、円筒
状に形成されているが、例えばフィルム96の画像部分
に接触しないように、ローラ220の中央部を円弧状に
凹ませても良い。 (乾燥部)図2に示すように、装填部106の下側でか
つ処理槽300の左側には、現像処理されたフィルム9
6を乾燥させる乾燥部130が設けられている。この乾
燥部130は、断面略コ字状のダクト500を備えてい
る。ダクト500の一方の側壁には、開口502が形成
されている。この開口502は、フィルム96が進入す
る空間となっている。
【0077】図2及び図5に示すように、ダクト500
の開口502の部位には、スリット状の複数の空気吹出
口508が所定間隔をもって前後方向に沿って形成され
ている。ダクト500の左側には、ファン及びヒータか
らなるドライヤー506が連結されている。なお、本実
施形態においては、ダクト500に図示しない温度セン
サーを配置しても良い。
【0078】本実施形態では、ドライヤー506によっ
てダクト500内の空気が加熱され、空気吹出口508
からフィルム96に向けて温風が吹き付けられるように
なっている。そのため、フィルム96は、乾燥される。
【0079】なお、制御装置202にドライヤー506
や温度センサー等を連結し、空気吹出口508から吹き
出す温風の温度を設定するようにしても良い。また、図
15に示すように、ダクト500には、フィルム96が
ローラ220によってダクト500の開口502内に押
し込まれた状態においてフィルム96と当接する部位
に、フィルム96の移動を円滑にさせる図示しないロー
ラ,ガイド等を設けるようにしても良い。
【0080】さらに、フィルム96を中間スプール軸2
04に巻き戻す際に、図示しない読み取りユニットによ
ってフィルム96の画像コマを読み取り、プリント処理
させても良い。即ち、読み取りユニットは、フィルム9
6の画像コマを読み取った画像データとして制御装置2
02へ出力する。制御装置202へ供給された画像デー
タは図示しないプリンタ装置に出力され、プリンタ装置
によりプリント処理される。
【0081】この場合、読み取りユニットで読み取った
画像データに基づき別体のプリンタ装置でプリント処理
を行うように構成したので、巻き戻したフィルム96又
は現像処理したフィルム96において、その後の露光処
理及び焼付け処理等が不要となる。 (作用)次に、本実施形態の作用を説明する。
【0082】本実施形態においては、135サイズのフ
ィルム96を現像処理する場合について説明する。ユー
ザー(顧客及び顧客からフィルム96を預かった作業者
等を含む)は、図1に示すように、カバー104を開放
状態とし、未現像のフィルム96の先端96Aを図示し
ない引出し装置(例えば特開昭55−2229公報参
照)によってパトローネ19内から引き出す。
【0083】図3に示すように、中間カートリッジ12
0の上部120Aを開放状態とし、フィルム96の先端
96Aを中間スプール軸204のスリット204Aに挿
入して位置決めすると共に、パトローネ94を載置部材
108に載置させる(図3の想像線及び図4参照)。な
お、ユーザーは、パトローネ94を装填部106に装填
した後、図1に示すカバー104を閉める。
【0084】図1に示す前パネル102Aのスイッチ7
6がオンにすると、図4に示すモータ121,123が
回転し中間スプール軸204のスリット204Aに挟持
されたフィルム96が中間スプール軸204に巻き取ら
れる(図6参照)。載置部材108がスイッチ122を
押圧してオンになると、図2に示す制御装置202はフ
ィルム96が巻取終了されたことを判断する。この制御
装置202からの制御信号により、図8に示すように、
上部のカッタ124Aが下降し、フィルム96の後端9
6Bを切断する。
【0085】さらに、発光素子72からの発光が受光素
子74に供給され、制御装置202がフィルム96の後
端96B(図8参照)を検出するまで、フィルム96が
中間スプール軸204に巻き取られる。この後、図1及
び図10に示すモータ70が回転し、図11に示すよう
に、中間カートリッジ120を反時計方向(矢印CCW
方向)へ90度回転させる。すると、図11に示すよう
に、ガイド板66の先端66Aが処理槽300のフィル
ム挿入口318に対向する。この状態で、中間カートリ
ッジ搬送装置126のロッド126Bを下方へ移動させ
中間カートリッジ120を下降させる。
【0086】図12に示すように、中間カートリッジ1
20は、そのガイド板66の先端66Aが処理槽300
のフィルム挿入口318に挿入された状態で停止し、モ
ータ121,123が回転してフィルム96を処理槽3
00内に挿入する。
【0087】なお、このフィルム96の挿入量は、モー
タ121,123のパルス数を制御装置202がカウン
トすることによって判断される。即ち、フィルム96は
中間スプール軸204から離間せず、所定の長さ(最終
の画像コマが形成されている範囲の長さ)のフィルム9
6が処理槽300内に挿入される。
【0088】この後、中間カートリッジ120は中間カ
ートリッジ搬送装置126によって図13に示す位置ま
で上昇し、ガイド板66の先端66Aを処理槽300の
フィルム挿入口318から離間させる。
【0089】図13に示すように、中間カートリッジ1
20の上昇と同時に、密閉装置320のブロック322
(パッキン324)をフィルム挿入口318に密着さ
せ、フィルム96の後端部を押さえた槽内の密閉状態
で、現像処理が行われる。なお、密閉装置320及び中
間カートリッジ搬送装置126の動作タイミングは、図
示しないセンサ等で検出され、制御装置202により制
御される。
【0090】次に処理液によるフィルム96の現像処理
について説明する。処理槽300が密閉されると、ポン
プ346、電磁弁338,348が制御装置202によ
って所定の順番で作動し、発色現像液、漂白液、定着
液、水洗液、安定液の順で処理槽300内が充填され、
フィルム96の現像処理が行われる。
【0091】ここで、一つの処理液でフィルム96を処
理する場合、ポンプ346を作動させて処理液をストッ
クタンク332と処理槽300との間で一方向に循環さ
せるが、適宜ポンプ412を停止してポンプ346を作
動させ、処理槽300内の処理液を逆方向に循環させ
る。これにより、長尺のフィルム96を長手方向に渡っ
て安定して処理できる。
【0092】また、一つの処理液で処理が終了するとポ
ンプ346によって処理槽300及び配管336,34
4内の処理液が元のストックタンク332へと戻され、
処理槽300及び配管336,344内が一旦空にな
る。この時、ブロック322が適時開閉することで、処
理槽300内は処理液/空気の置換が出来る。なお、処
理槽300内と外気とを連通可能なように専用の電磁弁
を設け、処理槽300に処理液を供給、排出する際に、
その電磁弁で処理槽300内のエアー排出、吸引を行っ
てもよい。
【0093】その後、電磁弁338が切り換えられ、ポ
ンプ346が作動して次の処理液が処理槽300内に送
液される。
【0094】このようにしてフィルム96が発色現像
液、漂白液、定着液、水洗液及び安定液によって順に処
理されると、密閉装置320のブロック322がフィル
ム挿入口318から離間する。
【0095】なお、フィルム96の処理液による処理が
終了する前に、制御装置202はドライヤ506に通電
を行い、ダクト500の内部が制御装置202に予め設
定された温度としても良い。
【0096】その後、図14に示すように、モータ70
により、中間カートリッジ120を図13の状態から図
14に示す状態まで時計方向(図14では矢印CW方
向)へ回転させる。なお、この中間カートリッジ120
の位置は、モータ70のパルス数を制御装置202がカ
ウントすることによって判断される。
【0097】押出部210のモータ214を回転させて
スライダ216を左側へスライドさせると、ローラ22
0が左側へ移動し、ローラ220と当接するフィルム9
6が順次処理槽300から引き出され、ダクト500の
開口502内に送り込まれる。なお、図15に示すよう
に、ローラ220は、ダクト500の開口502の最も
奥で停止する。
【0098】ダクト500の開口502内へ送り込まれ
たフィルム96は、ドライヤ506の温風が吹き付けら
れ、例えばフィルム96の種類に対応して設定された乾
燥時間と乾燥温度等で乾燥が行われる。
【0099】なお、本実施形態では、ドライヤ506を
使用したが、これに限らず、例えば、遠赤外線ヒーター
等の赤外線をフィルム96に向けて放射するように設置
しても良い。また、ドライヤ506の図示しないファン
の送風量を変えることによって乾燥能力に差をつけるこ
ともできる。
【0100】モータ121,123の回転により、フィ
ルム96が処理槽300から引き出され、かつこの処理
槽300から出たフィルム96が一定速度(=ダクト5
00の開口502内のフィルム96の搬送距離/フィル
ム96の種類に対応して設定された乾燥時間)でダクト
500の開口502内を通過し、順次中間スプール軸2
04に巻き取られて行く。
【0101】なお、搬送しながらフィルム96を乾燥す
る場合には、前半を高めの温度、後半を前半よりも低め
の温度で乾燥することにより、全体を一様の温度に設定
したものに比較して同じエネルギーでも短時間で乾燥を
行うことができる。
【0102】このように、中間カートリッジ120に近
い側と遠い側との乾燥能力に差を付け、停止中の乾燥条
件と搬送中の乾燥条件を上記のように設定することによ
り、最少のエネルギーで短時間にフィルム96の乾燥を
行うことができる。
【0103】フィルム96が中間スプール軸204に全
て巻き取られた後は、モータ70によって中間カートリ
ッジ120が図15に示す状態から図8に示す状態(初
期位置)へと時計方向へ回転する。なお、上記一連の動
作が終了した後に、終了ブザーを鳴らすようにしたり、
表示部に「現像処理終了」等を表示させても良い。
【0104】この後、ユーザーは、図1に示すカバー1
04を開ける。さらに、図3に示すように、中間カート
リッジ120の上部120Aを開放状態とし、フィルム
96の先端96Aを中間スプール軸204のスリット2
04Aから取り外し、フィルム96を中間カートリッジ
120から取り出す。なお、パトローネ94も、載置部
材108から取り去る。
【0105】従って、本実施形態によれば、フィルム9
6が、パトローネ94から装填部106の中間スプール
軸204に巻き取られて装填部106内に保持され、か
つこの状態で装填部106から処理槽300内に挿入さ
れて現像処理されるので、フィルム96を処理槽300
内で屈曲させながら搬送することがなくなると共に、フ
ィルム96を搬送する搬送ローラ等が不要となるので処
理槽300を小型化することができ、感光材料処理装置
の小型化を図ることができる。
【0106】また、本実施形態によれば、配管336,
344、電磁弁338,348、及びポンプ346等で
構成される処理液供給手段を用いて発色現像、定着漂
白、水洗等の複数の処理を単一の処理槽300内で行う
ため、複数個の処理槽が不要となるので、機械が小型化
となると共に、小さなスペースでも設置できる。
【0107】本発明の感光材料用処理装置は各種フィル
ム、つまり感光材料の処理に用いることができるが、と
りわけ、撮影用感光材料の処理に使用するのが望まし
い。具体的には、カラーネガフィルム、カラー反転フィ
ルム、黒白フィルムの処理である。さらに、本発明で
は、フィルムの種類は2種類のみならず、3種類以上の
複数の種類(例えば、120サイズのフィルム,110
サイズのフィルム等)を装填し、現像処理できるように
構成してもよい。
【0108】なお、本発明の感光材料処理装置は各種感
光材料の処理に用いることができるが、とりわけ、撮影
感光材料の処理に使用するのが望ましい。具体的には、
カラーネガフィルム、カラー反転フィルム、黒白フィル
ムの処理である。
【0109】本発明の感光材料処理装置には各種処理液
が使用される。カラーネガフィルムの現像処理に使用さ
れるカラー現像タンク液やカラー現像補充液は、芳香族
第一級アミン系発色現像主薬を主成分とするアルカリ性
水溶液である。この発色現像主薬としては、アミノフェ
ノール系化合物も有用であるが、p-フェニレンジアミン
系化合物が好ましく使用され、その代表例としては3-メ
チル-4- アミノ-N,Nジエチルアニリン、3-メチル-4- ア
ミノ-N- エチル-N- β-ヒドロキシエチルアニリン、3-
メチル-4- アミノ-N- エチル-N- β-メタンスルホンア
ミドエチルアニリン、3-メチル-4- アミノ-N- エチル-
β- メトキシエチルアニリン、4-アミノ-3- メチル-N-
メチル-N-(3-ヒドロキシプロピル)アニリン、4-アミノ
-3- メチル-N- エチル-N-(3-ヒドロキシプロピル)アニ
リン、4-アミノ-3- メチル-N- エチル-N-(2-ヒドロキシ
プロピル)アニリン、4-アミノ-3-エチル-N- エチル-N-
(3-ヒドロキシプロピル)アニリン、4-アミノ-3- メチ
ル-N- プロピル-N-(3-ヒドロキシプロピル)アニリン、
4-アミノ-3- プロピル -N-メチル-N-(3-ヒドロキシプロ
ピル)アニリン、4-アミノ-3- メチル-N- メチル-N-(4-
ヒドロキシブチル)アニリン、4-アミノ-3- メチル-N-
エチル-N-(4-ヒドロキシブチル)アニリン、4-アミノ-3
- メチル-N- プロピル-N-(4-ヒドロキシブチル)アニリ
ン、4-アミノ-3- エチル-N- エチル-N-(3-ヒドロキシ-2
- メチルプロピル)アニリン、4-アミノ-3- メチル-N,N
- ビス(4- ヒドロキシブチル)アニリン、4-アミノ-3-
メチル-N,N- ビス(5- ヒドロキシペンチル)アニリン、
4-アミノ-3- メチル-N-(5-ヒドロキシペンチル)-N-(4-
ヒドロキシブチル)アニリン、4-アミノ-3- メトキシ-N
-エチル-N-(4-ヒドロキシブチル)アニリン、4-アミノ-
3-エトキシ-N,N- ビス(5- ヒドロキシペンチル)アニリ
ン、4-アミノ-3- プロピル-N-(4-ヒドロキシブチル)ア
ニリン、及びこれらの硫酸塩、塩酸塩もしくはp-トルエ
ンスルホン酸塩などが挙げられる。これらの中で、特
に、3-メチル-4- アミノ-N- エチル-N -β-ヒドロキシ
エチルアニリン、4-アミノ-3- メチル-N- エチル-N-(3-
ヒドロキシプロピル)アニリン、4-アミノ-3- メチル-N
- エチル-N-(4-ヒドロキシブチル)アニリン、及びこれ
らの塩酸塩、p-トルエンスルホン酸塩もしくは硫酸塩が
好ましい。これらの化合物は目的に応じ2種以上併用す
ることもできる。
【0110】芳香族第一級アミン現像主薬の使用量はカ
ラー現像液1リットル当たり好ましくは0.0002モ
ル〜0.2モル、さらに好ましくは0.001モル〜
0.1モルである。
【0111】カラー現像液(発色現像液)は、アルカリ
金属の炭酸塩、ホウ酸塩もしくはリン酸塩5−スルフォ
サリチル酸塩のようなpH緩衝剤、塩化物塩、臭化物
塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾー
ル類もしくはメルカプト化合物のような現像抑制剤また
はカブリ防止剤などを含むのが一般的である。また必要
に応じて、ヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシル
アミンの他、特開平3−144446号の一般式(I)
で表されるヒドロキシルアミン類、亜硫酸塩、N,N-ビス
カルボキシメチルヒドラジンの如きヒドラジン類、フェ
ニルセミカルバジド類、トリエタノールアミン、カテコ
ールスルホン酸類の如き各種保恒剤、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコールのような有機溶剤、ベンジル
アルコール、ポリエチレングリコール、四級アンモニウ
ム塩、アミン類のような現像促進剤、色素形成カプラ
ー、競争カプラー、1-フェニル-3-ピラゾリドンのよう
な補助現像主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、
アミノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノ
カルボン酸に代表されるような各種キレート剤、例え
ば、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチ
レントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢
酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、1-ヒドロキシエチ
リデン-1,1- ジホスホン酸、ニトリロ-N,N,N-トリメチ
レンホスホン酸、エチレンジアミン-N,N,N,N- テトラメ
チレンホスホン酸、エチレンジアミン- ジ(o- ヒドロ
キシフェニル酢酸) 及びそれらの塩等に代表される各種
配合材を含むことができる。
【0112】上記のうち、保恒剤としては無置換ヒドロ
キシルアミンや置換ヒドロキシルアミンが最も好まし
く、中でもジエチルヒドロキシルアミン、モノメチルヒ
ドロキシルアミン或いはスルホ基やカルボキシ基、水酸
基などの水溶性基で置換されたアルキル基を置換基とし
て有するものが好ましい。最も好ましい例としては、
N,N−ビス(2−スルホエチル)ヒドロキシルアミン
及びそのアルカリ金属塩である。
【0113】また、キレート剤としては生分解性を有す
る化合物が好ましい。この例としては、特開昭63−1
46998号、同63−199295号、同63−26
7750号、同63−267751号、特開平2−22
9146号、同3−186841号、独国特許第3,7
39,610号、欧州特許第468,325号等に記載
のキレート剤を挙げることができる。
【0114】発色現像液での処理温度は20〜55℃、
好ましくは30〜55℃である。処理時間は30秒〜4
分、好ましくは45秒〜3分20秒である。最も好まし
くは60秒〜120秒の範囲である。
【0115】この処理方法において、感光材料は、カラ
ー現像の後、脱銀処理される。脱銀工程においては、双
方の感光材料は、共通のタンク液及び共通の補充液で処
理される場合が望ましい。但し、補充量は、各々の感光
材料において異なった設定することができる。以下、脱
銀工程について詳細を説明する。
【0116】脱銀工程においては、漂白工程、漂白定着
工程、定着工程を有することが一般的であり、各種工程
が存在する。具体的な工程を以下に示すが、これらに限
定されるものではない。
【0117】 (工程1) 漂白定着 (工程2) 漂白−漂白定着 (工程3) 漂白−漂白定着−定着 (工程4) 定着−漂白定着 (工程5) 漂白−定着 上記記載の各処理浴は、必要に応じて2浴以上に分割さ
れてもよく、カスケード法にて補充されても良い。
【0118】漂白能を有する処理液に用いられる漂白剤
としては、アミノポリカルボン酸鉄(III)錯体、過
硫酸塩、臭素酸塩、過酸化水素、及び赤血塩等が用いら
れるが、アミノポリカルボン酸(III) 錯体を最も好まし
く用いることができきる。
【0119】この処理方法で使用される第二鉄錯塩は、
予め錯形成された鉄錯塩として添加して溶解してもよ
く、また、錯形成化合物と第二鉄塩(例えば、硫酸第二
鉄、塩化第二鉄、臭化第二鉄、硝酸鉄(III)、硫酸鉄
(III)アンモニウムなど)とを共存させて漂白能を有す
る液中で錯塩を形成させてもよい。
【0120】錯形成化合物は、第二鉄イオンとの錯形成
に必要とする量よりもやや過剰にしてもよく、過剰に添
加するときには通常0.01〜10%の範囲で過剰にす
ることが好ましい。
【0121】なお、漂白能を有する液中の第二鉄錯塩を
形成する化合物としては、エチレンジアミン四酢酸(E
DTA)、1,3−プロパンジアミン四酢酸(1,3−
PDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸、1,2−シ
クロヘキサンジアミン四酢酸、イミノ二酢酸、メチルイ
ミノ二酢酸、N−(2−アセトアミド)イミノ二酢酸、
ニトリロ三酢酸、N−(2−カルボキシエチル)イミノ
二酢酸、N−(2−カルボキシメチル)イミノジプロピ
オン酸、β−アラニンジ酢酸、αーメチルーニトリロ三
酢酸、1,4−ジアミノブタン四酢酸、グリコールエー
テルジアミン四酢酸、N−(2−カルボキシフェニル)
イミノジ酢酸、エチレンジアミン−N−(2−カルボキ
シフェニル)−N,N’,N’−三酢酸、エチレンジア
ミン−N,N’−ジコハク酸、1,3−ジアミノプロパ
ン−N,N’−ジコハク酸、エチレンジアミン−N,
N’−ジマロン酸、1,3−ジアミノプロパン−N,
N’−ジマロン酸等が挙げられるが、特にこれらに限定
されるものではない。
【0122】漂白能を有する処理液における第二鉄錯塩
の濃度としては、0.005〜1.0モル/リットルの
範囲が適当であり、0.01〜0.50モル/リットル
の範囲が好ましく、より好ましくは、0.02〜0.3
0モル/リットルの範囲である。
【0123】また漂白能を有する処理液の補充液中の第
2鉄錯塩の濃度としては、好ましくは、0.005〜2
モル/リットル、より好ましくは0.01〜1.0モル
/リットルである。
【0124】漂白能を有する浴またはこれらの前浴に
は、漂白促進剤として種々の化合物を用いることができ
る。例えば、米国特許第3,893,858 号明細書、ドイツ特
許第1,290,812 号明細書、特開昭53-95630号公報、リサ
ーチディスクロージャー第17129 号( 1978年7月号)に
記載のメルカプト基またはジスルフィド結合を有する化
合物や、特公昭45−8506号、特開昭52-20832号、同53-3
2735号、米国特許3,706,561 号等に記載のチオ尿素系化
合物、あるいは沃素、臭素イオン等のハロゲン化物が漂
白能に優れる点で好ましい。
【0125】その他、漂白能を有する浴には、臭化物
(例えば、臭化カリウム、臭化ナトリウム、臭化アンモ
ニウム)、又は塩化物(例えば、塩化カリウム、塩化ナ
トリウム、塩化アンモニウム)、又は沃化物(例えば、
沃化アンモニウム)等の再ハロゲン化剤を含むことがで
きる。必要に応じ硼砂、メタホウ酸ナトリウム、酢酸、
酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、亜燐
酸、燐酸、燐酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリ
ウム、酒石酸、マロン酸、コハク酸、グルタール酸など
のpH緩衝能を有する1種類以上の無機酸、有機酸およ
びこれらのアルカリ金属またはアンモニウム塩、又は、
硝酸アンモニウム、グアニジンなどの腐蝕防止剤などを
添加することができる。
【0126】また漂白能を有する浴には、その他各種の
蛍光増白剤や消泡剤あるいは界面活性剤、ポリビニルピ
ロリドン、メタノール等の有機溶媒を含有させることが
できる。
【0127】漂白定着液中や定着液中の定着剤成分は、
チオ硫酸塩を用いる場合が好ましい。チオ硫酸塩はチオ
硫酸ナトリウム、チオ硫酸カリウム、チオ硫酸アンモニ
ウム等を挙げることができる。その他公知の定着剤、チ
オシアン酸ナトリウム、チオシアン酸アンモニウムなど
のチオシアン酸塩;エチレンビスチオグリコール酸、
3,6−ジチア−1,8−オクタンジオールなどのチオ
エーテル化合物、メソイオン化合物、およびチオ尿素類
などの水溶性のハロゲン化銀溶解剤も使用することもで
きる。本発明においては、チオ硫酸塩、特にチオ硫酸ア
ンモニウム塩、チオ硫酸カリウム塩及び及びチオ硫酸ナ
トリウム塩の使用が好ましい。1リットルあたりの定着
剤の総量は、0.3〜3モルが好ましく、更に好ましく
は 0.5〜2.0 モルの範囲である。
【0128】漂白定着液や定着液には保恒剤として、亜
硫酸塩(或いは重亜硫酸塩やメタ重亜硫酸塩類)を含有
するのが望ましいが、とりわけ0.03〜0.5モル/
リットル、更に好ましくは0.05〜0.3モル/リッ
トル含有するとが好ましい。
【0129】漂白定着液や定着液は、保恒剤として前述
した亜硫酸塩(例えば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリ
ウム、亜硫酸アンモニウム)、重亜硫酸塩(例えば、重
亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸カ
リウム)、メタ重亜硫酸塩(例えば、メタ重亜硫酸カリ
ウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸アンモニ
ウム)等の亜硫酸イオン放出化合物を含有する以外に、
アルデヒド類(ベンズアルデキド、アセトアルデヒド
等)、ケトン類(アセトン等)、アスコルビン酸類、ヒ
ドロキシルアミン類、ベンゼンスルフィン酸類、アルキ
ルスルフィン酸類等を必要に応じて添加することができ
る。特に、ベンゼンスルフィン酸、p−メチルベンゼン
スルフィン酸、p−アミノベンゼンスルフィン酸等の使
用も好ましい。好ましい添加量は0.005モル〜0.
3モル/リットル程度である。
【0130】さらに、漂白液、漂白定着液、定着液に
は、緩衝剤、蛍光増白剤、キレート剤、消泡剤、防カビ
剤等を必要に応じて添加しても良い。
【0131】漂白液、漂白定着液、定着液において、好
ましいpH領域は、4〜8であり、更には4.5〜6.
5が好ましい。
【0132】漂白液、漂白定着液、定着液への補充量は
感光材料1m2 当たり、50〜2000ミリリットルで
ある。また、後浴である水洗水や安定浴のオーバーフロ
ー液を、必要に応じて補充しても良い。
【0133】漂白液、漂白定着液、定着液の処理温度は
20〜50℃であり、好ましくは30〜45℃である。
各工程の処理時間は10秒〜3分、好ましくは20秒〜
2分である。
【0134】漂白能を有する処理液は、処理に際し、エ
アレーションを実施することが写真性能をきわめて安定
に保持するため特に好ましい。エアレーションには当業
界で公知の手段が使用でき、漂白能を有する処理液中へ
の、空気の吹き込みやエゼクターを利用した空気の吸収
などが実施できる。
【0135】エアレーションは直接処理タンク内で実施
してもよいが、本発明の感光材料処理装置は小タンク容
量であるため、処理液貯留用タンク内でエアレーション
を実施するのが好ましい態様である。
【0136】空気の吹き込みに際しては、微細なポアを
有する散気管を通じて、液中に空気を放出させることが
好ましい。このような散気管は、活性汚泥処理における
曝気槽等に、広く使用されている。エアレーションに関
しては、イーストマン・コダック社発行のZ−121、
ユージング・プロセス・C−41第3版(1982
年)、BL−1〜BL−2頁に記載の事項を利用でき
る。本発明の漂白能を有する処理液を用いた処理におい
ては、攪拌が強化されていることが好ましく、その実施
には特開平3−33847号公報の第8頁、右上欄、第
6行〜左下欄、第2行に記載の内容が、そのまま利用で
きる。
【0137】本発明の感光材料処理装置において、エア
レーションを行う場合には、循環系や処理液貯留用タン
ク等で行うことが好ましい。
【0138】感光材料は、脱銀処理後、水洗及び/又は
安定工程を経るのが一般的である。水洗及び/又は安定
工程においては、処理済感光材料の残存チオ硫酸濃度が
30〜1500マイクロモル/m2 になるように調製す
ることが必要である。
【0139】具体的には、最終浴のチオ硫酸塩の濃度
が、0.001〜0.04モル/リットル程度になるよ
うに調製するのが望ましい。即ち、最終浴に上記濃度を
添加しても良いし、定着成分としてチオ硫酸塩を使用し
ている場合には、後続する水洗や安定工程の補充量を低
減して、最終浴が上記濃度になるように調製すること
も、望ましい態様である。
【0140】具体的な補充量は、定着工程のチオ硫酸塩
の濃度、水洗工程や安定工程の浴数等により異なるが、
大略、感光材料1m2 あたり、100〜1000ミリリ
ットル、好ましくは130〜700ミリリットル程度で
ある。
【0141】また、水洗工程での水洗水量においては、
多段向流方式における水洗タンク数と水量の関係は、Jo
urnal of the Society of Motion Picture and Televis
ionEngineers 第64巻、P. 248〜253 (1955 年5月号)
に記載の方法で、求めることができる。前記文献に記載
の多段向流方式によれば、水洗水量を大幅に減少し得る
が、タンク内における水の滞留時間の増加により、バク
テリアが繁殖し、生成した浮遊物が感光材料に付着する
等の問題が生じる。
【0142】カラー感光材料の処理において、このよう
な問題が解決策として、特開昭62-288,838号に記載のカ
ルシウムイオン、マグネシウムイオンを低減させる方法
を極めて有効に用いることができる。また、特開昭57-
8,542号に記載のイソチアゾロン化合物やサイアベンダ
ゾール類、塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の塩素
系殺菌剤、その他ベンゾトリアゾール等、堀口博著「防
菌防黴剤の化学」(1986年)三共出版、衛生技術会編
「微生物の滅菌、殺菌、防黴技術」(1982年)工業技術
会、日本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事典」(1986年)
に記載の殺菌剤を用いることもできる。
【0143】感光材料の処理における最終浴のpHは、
いかなる値にも設定できるが、好ましくは3.5〜8、
更に好ましくは4〜7である。上記pHは、処理済感光
材料の膜pHに反映するように設定するのが好ましく、
その目的で各種緩衝剤を用いることもできる。具体的に
は、酢酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン
酸、フタール酸等を挙げることができる。
【0144】また、水洗水温、水洗時間も、感光材料の
特性、用途等で種々設定し得るが、一般には、20〜45℃
で20秒〜5 分、好ましくは25〜40℃で30秒〜3 分の範囲
が選択される。更に、本発明の感光材料は、上記水洗に
代り、直接安定液によって処理することもできる。この
ような安定化処理においては、特開昭57-8543 号、同58
-14834号、同60-220345 号に記載の公知の方法はすべて
用いることができる。
【0145】また、安定液には色素画像を安定化させる
化合物、例えば、ホルマリン、m−ヒドロキシベンズア
ルデヒド等のベンズアルデヒド類、ホルムアルデヒド重
亜硫酸付加物、ヘキサメチレンテトラミン及びその誘導
体、ヘキサヒドロトリアジン及びその誘導体、ジメチロ
ール尿素、N−メチロールピラゾールなどのN−メチロ
ール化合物、有機酸やpH緩衝剤等が含まれる。これら
の化合物の好ましい添加量は安定液1リットルあたり
0.001〜0.02モルであるが、安定液中の遊離ホ
ルムアルデヒド濃度は低い方がホルムアルデヒドガスの
飛散が少なくなるため好ましい。このような点から色素
画像安定化剤としては、m−ヒドロキシベンズアルデヒ
ド、ヘキサメチレンテトラミン、N−メチロールピラゾ
ールなどの特開平4−270344号記載のN−メチロ
ールアゾール類、N,N′−ビス(1,2,4−トリア
ゾール−1−イルメチル)ピペラジン等の特開平4−3
13753号記載のアゾリルメチルアミン類が好まし
い。特に特開平4−359249号(対応、欧州特許公
開第519190A2号)に記載の1,2,4−トリア
ゾールの如きアゾール類と、1,4−ビス(1,2,4
−トリアゾール−1−イルメチル)ピペラジンの如きア
ゾリルメチルアミン及びその誘導体の併用が、画像安定
性が高く、且つホルムアルデヒド蒸気圧が少なく好まし
い。また、その他必要に応じて塩化アンモニウムや亜硫
酸アンモニウム等のアンモニウム化合物、Bi、Alな
どの金属化合物、蛍光増白剤、硬膜剤、米国特許4,7
86,583号に記載のアルカノールアミンや、前記の
定着液や漂白定着液に含有することができる保恒剤、例
えば、特開平1−231051号公報に記載のスルフィ
ン酸化合物を含有させることも好ましい。
【0146】水洗水及び/又は安定液には処理後の感光
材料の乾燥時の水滴ムラを防止するため、種々の界面活
性剤を含有することができる。中でもノニオン性界面活
性剤を用いるのが好ましく、特にアルキルフェノールエ
チレンオキサイド付加物が好ましい。アルキルフェノー
ルとしては特にオクチル、ノニル、ドデシル、ジノニル
フェノールが好ましく、またエチレンオキサイドの付加
モル数としては特に8〜14が好ましい。さらに消泡効
果の高いシリコン系界面活性剤を用いることも好まし
い。
【0147】水洗水及び/又は安定液中には、各種キレ
ート剤を含有させることが好ましい。好ましいキレート
剤としては、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリ
アミン五酢酸などのアミノポリカルボン酸や1−ヒドロ
キシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、N,N,N′
−トリメチレンホスホン酸、ジエチレントリアミン−
N,N,N′,N′−テトラメチレンホスホン酸などの
有機ホスホン酸、あるいは、欧州特許345,172A
1号に記載の無水マレイン酸ポリマーの加水分解物など
を挙げることができる。 (他の実施形態)図16〜図18に示すように、他の実
施形態としては、第2の装填部152が装填部106に
対向する部位に設けられている例である。なお、図1に
示す実施形態と同一構成については、同一符号を付し、
その詳細説明は省略する。
【0148】図17に示すように、この装填部152に
は、カートリッジ14を装填する凹部154が設けられ
ている。この凹部154は、カートリッジ14が挿入さ
れるような形状に形成されている。
【0149】即ち、本実施形態の第2のフィルム収容容
器は、図17に示すようなAPS用のカートリッジ14
である。ここで、このカートリッジ14の構成について
説明する。なお、本実施形態のパトローネ94は本発明
の請求項4に記載した第1のフィルム収容容器であり、
装填部106は本発明の請求項4に記載した第1の装填
部である。また、図示しないが、135のフィルム96
を現像処理するのか、またはAPS用のフィルムFIを
現像処理するのかを選択するセレクト釦が図1に示す前
パネル102Aに配置されている。
【0150】図17に示されるように、カートリッジ1
4には、その接線方向に突出した突出部22が形成され
ている。この突出部22の先端には、スリット状の挿通
口28が形成されている。この挿通口28は、通常、図
示しないドアによって閉止されており、これによってカ
ートリッジ14内が遮光状態となっている。また、カー
トリッジ14にはフィルムFIの終端を固定したスプー
ル軸16が配置されており、このスプール軸16はその
軸方向の両端が回転可能に軸支されている。
【0151】突出部22には、ドアシャフト32が回転
可能に軸支されている。このドアシャフト32は図示し
ないドアと一体的に回転するようになっており、ドアシ
ャフト32と共にドアが回動して挿通口28が開閉され
る。なお、ドアシャフト32の両端には、ドアシャフト
32を回転する手段(後述するドアドライバ158)の
係合用のキー孔34が形成されている。
【0152】なお、カートリッジ14の外周面には、図
示しないラベルが貼り付けられている。このラベルに
は、カートリッジ14を識別するためのカートリッジI
D(識別番号)、フィルム種、撮影枚数(コマ数)情報
等の各種情報の含まれたバーコードが2段印刷されてい
る。
【0153】また、カートリッジ14には、スプール軸
16の端面にキー孔62が形成されており、このキー孔
62に係合した場合にスプール軸16に回転力を伝達す
ることができるようになっている。
【0154】このように、カートリッジ14の構成(外
形等)は、上記した135サイズのフィルム96のパト
ローネ94(図1参照)の構成とは異なっている。その
ため、装填部152の構成は、中間カートリッジ120
の構成と異なっている。
【0155】なお、図16に示すように、フィルムFI
には、その画像コマの位置を明示する図示しないパーフ
ォレーションが所定間隔で幅方向の一端部に形成されて
おり、このパーフォレーションは、画像の露光やプリン
ト作業を行うときの画像コマの位置決めに用いられるよ
うになっている。
【0156】また、フィルムFIには、カートリッジの
バーコードに対応する図示しないバーコードが形成され
ている。このバーコードは、画像コマのコマナンバー、
製造メーカー、フィルム種等を表すものであり、フィル
ムFIの製造段階で予め潜像として形成されており、現
像処理することで顕像化されるものである。
【0157】図17に示すように、装填部152の凹部
154は、カートリッジ14の突出部22(挿通口2
8)が下方に向かうように形成されている。また、装填
部152には、その凹部154に収容されたカートリッ
ジ14の挿通口28に対向する部位にカートリッジ14
内のフィルム96を出入り可能とするためのスリット1
56が設けられている。このスリット156の装填部1
52側には、フィルムFIを装填部152の先端(下
端)152A側またはその反対側へ送り出す一対のロー
ラ162A,162Bが対向して配置されている。
【0158】左側のローラ162Aは回転可能に軸支さ
れており、右側のローラ162Bはモータ164に連結
されている。なお、このモータ164はステッピングモ
ータであり、制御装置202がモータ164のパルス数
をカウントすることによってフィルムFIの送り出し量
を判断する。
【0159】装填部152には、ドアシャフト32に形
成されたキー孔34に対向する部位にカートリッジ14
のドア30を開閉するドアドライバ158及びスプール
軸16を回転させるスプールドライバ160を備えた図
示しないチャッキング手段が設けられている。ドアドラ
イバ158及びスプールドライバ160には、モータ1
58A及び160Aが連結されている。なお、ドアドラ
イバ158及びモータ158Aは図17では後側に配置
されているが、本来前側にのみ設けられている。
【0160】スプールドライバ160は、図示しない
が、前側にも設けられている。そして、通常は、図17
に示すドアドライバ158及び図示しない他方のスプー
ルドライバがカートリッジ14から所定寸法離れた位置
に退避している。
【0161】図1に示すスイッチ76がオンになると、
ドアドライバ158及び他方のスプールドライバがカー
トリッジ14側に所定寸法移動する。そのため、ドアド
ライバ158はドアシャフト32のキー孔34に係合す
ると共に、スプールドライバ160はスプール軸16の
キー孔62に係合する。
【0162】ドアドライバ158及びスプールドライバ
160は、各々モータ164及びモータ166によって
回転されるようになっており、軸側面にキー孔と係合す
るキー(突起)が形成されている。
【0163】なお、モータ164はL字状のブラケット
166に取り付けられており、このモータ166を介し
て第2の装填部152がブラケット166に支持されて
いる。また、処理槽300及び押出部210のローラ2
20は、それぞれ単一である。従って、以下に説明する
移動手段を設け、装填部106及び装填部152に配置
されたフィルム96及びFIの先端を処理槽300のフ
ィルム挿入口318に対向させるようになっている。
【0164】なお、図16に示すように、処理槽300
は、そのフィルム挿入口318が中間カートリッジ12
0が時計方向へ90度回転した状態においてガイド板6
6の先端66Aに対向する位置に予め配置されている。
即ち、図16に示す位置が装填部106及び装填部15
2の初期位置である。
【0165】図16及び18に示すように、装填部10
6及び装填部152は、図5に示す中間カートリッジ搬
送装置126を介してスライダ168に固定されてい
る。このスライダ168は、支持部材170を介して移
動手段の一部を構成する図示しないギヤに連結されてい
る。このギヤはモータ172に連結されており、このモ
ータ172が駆動することによってギヤが回転しスライ
ダ168が左右方向へ移動する。なお、本発明の移動手
段は、例えばワイヤ,スプロケット,ベルト,エアー,
油圧等の機構を適用しても良い。
【0166】次に、本実施形態の作用を説明する。な
お、135サイズのフィルム96を現像処理する場合に
ついては、図1の実施形態と同様であるので、説明は省
略する。
【0167】本実施形態において、APS用のカートリ
ッジ14を装填部152の凹部154内に挿入する。図
示しないAPS用のフィルムFIを対象とするセレクト
釦を操作する。すると、モータ172が回転し、図18
に示すように、スライダ168が左側へ移動する。
【0168】そして、装填部152は、そのカートリッ
ジ14の挿通口28(即ち、装填部152のスリット1
56)が処理槽300のフィルム挿入口318に対向す
る位置で停止する。この後の動作は、図1の実施形態と
同様であるので、説明は省略する。
【0169】なお、フィルムFIの現像処理及び乾燥等
の処理が全て終了すると、図17に示すドアドライバ1
58がカートリッジ14を前側へ装填部152の凹部1
54から摘まみ出せる位置まで押圧する。このカートリ
ッジ14の取出し手段は、エアーシリンダ,バネ,ソレ
ノイド等を設けても良い。
【0170】また、本実施形態では、制御装置202に
予めフィルムFI及び96の種類(例えば、製造メーカ
ー、カラー、白黒、ネガ、リバーサル等のフィルム種
別)と、これに対応する乾燥条件(本実施形態では、乾
燥温度)を記憶し、カートリッジ14及びパトローネ9
4のバーコードから読み取ったフィルム種別に応じて乾
燥条件の設定を行うようにしても良い。
【0171】本実施形態によれば、第1の装填部106
と第2の装填部152とを設けたので、共通の感光材料
処理装置で135サイズのフィルム96及びAPSのフ
ィルムFIの両者のフィルムを同一の処理槽300で現
像処理でき、別々の感光材料処理装置を設ける必要がな
くなり、安価となる共に小さなスペースでも、設置する
ことができる。
【0172】なお、本実施形態では処理槽の数を2個と
したが、処理槽を3個以上の複数個として複数本のフィ
ルムの現像処理を同時に行えるようにしても良い。 (さらに他の実施形態)図19に示すように、さらに他
の実施形態としては、第1の装填部106及び第2の装
填部152にそれぞれ対応して処理槽300A及び30
0Bがそれぞれ設けられている例である。
【0173】なお、図16に示す実施形態と同一構成に
ついては、同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
また、本実施形態は、本発明の請求項5に記載した構成
に対応するものである。
【0174】図19に示すように、本実施形態では、第
1の装填部106及び第2の装填部152にそれぞれ対
応して処理槽300A及び300Bをそれぞれ設けてい
るので、押出部210もそれぞれ設けている。
【0175】また、一対の処理槽300A,300Bに
は、配管174が電磁弁176(3ポート2位置切替
弁)を介して配管344に接続されている。なお、図2
に示す電磁弁338(本実施形態では、3ポート2位置
切替弁とする)には、配管178を介して処理槽300
Bが連結されている。
【0176】本実施形態において、第1の装填部106
に装填されたフィルム96及び第2の装填部152に装
填されたフィルムFIがそれぞれ対応する処理槽300
A及び300Bで現像処理される。その他の作用効果
は、図16の例と同様であるので、その説明は省略す
る。なお、上記各実施形態では、プロセッサ100内に
プリンタを設けるようにしてもよく、この場合フィルム
画像をCCD等で読み取ってインクジェット式、感熱式
等によるカラープリンタでプリントを得る方法としても
良く、またプリントを通常の印画紙を処理液で現像処理
して得る方法としても良く、プリントを得る方式は上記
に限定されない。
【0177】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に記載の感
光材料処理装置は上記の構成としたので、小さなスペー
スでも設置することができると共に、第1のフィルム収
容容器内のフィルムと第2のフィルム収容容器内のフィ
ルムを共通の機構で処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態のプロセッサの全体斜
視図である。
【図2】図1に示すプロセッサ内の主要部を示す断面図
である。
【図3】図1に示す装填部の要部を示す斜視図である。
【図4】図3に示す装填部にパトローネを装填した状態
を示す斜視図である。
【図5】プロセッサ内の主要部を示す分解斜視図であ
る。
【図6】図4に示す中間カートリッジの中間スプール軸
にフィルムが巻き取られた状態を示す断面図である。
【図7】プロセッサの内部構成の一部を示す斜視図であ
る。
【図8】図3に示す装填部の要部を示す正面図である。
【図9】図2に示すプロセッサ内の主要部を示す平面図
である。
【図10】図2に示すプロセッサ内の主要部を示す左側
面図である。
【図11】図2に示す中間カートリッジが回転した状態
を示す図である。
【図12】図11に示す中間カートリッジが下降した状
態を示す図である。
【図13】図12に示す中間カートリッジが若干上昇し
かつ処理槽が密閉された状態を示す図である。
【図14】図13に示す中間カートリッジが若干回転し
かつフィルムがローラで処理槽から若干引き出された状
態を示す図である。
【図15】図14に示すフィルムがローラで処理槽から
引き出され乾燥される状態を示す図である。
【図16】本発明に係る他の実施形態のプロセッサ内の
主要部を示す図である。
【図17】図16に示す第2の装填部を示す斜視図であ
る。
【図18】図17に示す第2の装填部が移動手段で移動
した状態を示す図である。
【図19】本発明に係るさらに他の実施形態のプロセッ
サ内の主要部を示す図である。
【符号の説明】
14 カートリッジ(第1のフィルム収容容器) 16 スプール軸 28 挿通口 94 パトローネ(第2のフィルム収容容器) 94A パトローネのスプール軸 96 フィルム 106 装填部(第1の装填部) 123 モータ(送出手段) 125A ローラ(送出手段) 125B ローラ(送出手段) 97A モータ(送出手段) 100 プロセッサ(感光材料処理装置) 124A カッタ(切断手段) 124B カッタ(切断手段) 152 装填部(第2の装填部) 160 スプールドライバ(第1の送出手段) 162A ローラ(第2の送出手段) 162B ローラ(第2の送出手段) 164 モータ(第2の送出手段) 168 スライダ(移動手段) 170 支持部材(移動手段) 172 モータ(移動手段) 204 中間スプール軸 300 処理槽 318 フィルム挿入口 338 電磁弁(処理液供給手段) 340 配管(処理液供給手段) 344 配管(処理液供給手段) 346 ポンプ(処理液供給手段) FI フィルム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプール軸に巻き取られた長尺状のフィ
    ルムを前記スプール軸から前記フィルムを離間させた状
    態で現像処理し、かつ返却する種類の前記フィルムを収
    容したフィルム収容容器を装填し前記フィルム収容容器
    から前記フィルムを巻き取り保持する装填部と、 前記装填部に巻き取られた前記フィルムの長手方向一端
    を前記装填部に係止した状態で前記フィルムを送り出す
    送出手段と、 前記送出手段により送り出された前記フィルムを現像処
    理する単一の処理槽と、 を有することを特徴とする感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記処理槽内の処理液の循環、置換及び
    排出を行う処理液供給手段を有することを特徴とする請
    求項1に記載の感光材料処理装置。
  3. 【請求項3】 スプール軸に巻き取られた長尺状のフィ
    ルムを前記スプール軸から前記フィルムを離間させた状
    態で現像処理し、かつ返却する種類の前記フィルムを収
    容したフィルム収容容器を装填する装填部と、 前記装填部に配置され、前記フィルムの長手方向一端を
    保持して前記フィルム収容容器から前記フィルムを巻き
    取る中間スプール軸と、 前記装填部に装填された前記フィルム収容容器内のフィ
    ルムを前記装填部内の中間スプール軸に巻き取った後
    に、前記フィルムの長手方向他端を切断する切断手段
    と、 前記中間スプール軸に巻き取られた前記フィルムの長手
    方向一端を前記中間スプール軸に係止した状態で前記フ
    ィルムを送り出す送出手段と、 前記送出手段により送り出された前記フィルムを現像処
    理する単一の処理槽と、 を有することを特徴とする感光材料処理装置。
  4. 【請求項4】 スプール軸に巻き取られた長尺状のフィ
    ルムを前記スプール軸から前記フィルムを離間させた状
    態で現像処理し、かつ返却する種類の前記フィルムを収
    容した第1のフィルム収容容器を装填し前記第1のフィ
    ルム収容容器から前記フィルムを巻き取り保持する第1
    の装填部と、 前記第1の装填部に巻き取られた前記フィルムの長手方
    向一端を前記第1の装填部に係止した状態で前記フィル
    ムを送り出す第1の送出手段と、 スプール軸に巻き取られた長尺状のフィルムを出し入れ
    する挿通口が形成されると共に前記フィルムを前記スプ
    ール軸に巻き取られた状態で返却する種類の前記フィル
    ムを収容した第2のフィルム収容容器を装填する第2の
    装填部と、 前記第2の装填部に装填された前記第2のフィルム収容
    容器内の前記フィルムを送り出す第2の送出手段と、 フィルム挿入口が形成され、このフィルム挿入口から前
    記第1または第2の送出手段により送り出された前記フ
    ィルムを挿入して現像処理する単一の処理槽と、 前記第1の装填部に巻き取られた前記フィルムの長手方
    向他端を前記処理槽のフィルム挿入口に対向するように
    移動させると共に、前記第2の装填部に装填された前記
    第2のフィルム収容容器の挿通口を前記処理槽のフィル
    ム挿入口に対向するように移動させる移動手段と、 を有することを特徴とする感光材料処理装置。
  5. 【請求項5】 スプール軸に巻き取られた長尺状のフィ
    ルムを前記スプール軸から前記フィルムを離間させた状
    態で現像処理し、かつ返却する種類の前記フィルムを収
    容した第1のフィルム収容容器を装填し前記第1のフィ
    ルム収容容器から前記フィルムを巻き取り保持する第1
    の装填部と、 前記第1の装填部に巻き取られた前記フィルムの長手方
    向一端を前記第1の装填部に係止した状態で前記フィル
    ムを送り出す第1の送出手段と、 スプール軸に巻き取られた長尺状のフィルムを出し入れ
    する挿通口が形成されると共に前記フィルムを前記スプ
    ール軸に巻き取られた状態で返却する種類の前記フィル
    ムを収容した第2のフィルム収容容器を装填する第2の
    装填部と、 前記第2の装填部に装填された前記第2のフィルム収容
    容器内の前記フィルムを送り出す第2の送出手段と、 前記第1の装填部に巻き取られた前記フィルムの長手方
    向他端に対向するように配置され、前記第1の送出手段
    により送り出された前記フィルムを現像処理する第1の
    処理槽と、 前記第2の装填部に装填された前記第2のフィルム収容
    容器の挿通口に対向するように配置され、前記第2の送
    出手段により送り出された前記フィルムを現像処理する
    第2の処理槽と、 を有することを特徴とする感光材料処理装置。
JP9174998A 1996-12-26 1997-06-30 感光材料処理装置 Pending JPH1124226A (ja)

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JP9174998A JPH1124226A (ja) 1997-06-30 1997-06-30 感光材料処理装置
US08/998,058 US5826131A (en) 1996-12-26 1997-12-24 Development processing apparatus

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ID=15988435

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100460445C (zh) * 2003-04-18 2009-02-11 上海杰事杰新材料股份有限公司 增韧尼龙、其制备方法及用途

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