JPH06265771A - 磁気センサを用いたレンズ鏡胴 - Google Patents

磁気センサを用いたレンズ鏡胴

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JPH06265771A
JPH06265771A JP5381493A JP5381493A JPH06265771A JP H06265771 A JPH06265771 A JP H06265771A JP 5381493 A JP5381493 A JP 5381493A JP 5381493 A JP5381493 A JP 5381493A JP H06265771 A JPH06265771 A JP H06265771A
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JP
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ring
magnetizing
lens
state
camera body
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JP5381493A
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English (en)
Inventor
Shinichi Suzuki
眞一 鈴木
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高精度のパワーフォーカス・パワーズームを行
うことができる低コストでコンパクトなズームレンズ鏡
胴にする。 【構成】固定筒2の周面に沿って部分的な角度を占める
ように操作環状態検出部SR,AF駆動系SA等を配置
する。固定筒2との嵌合状態で光軸AX方向に対する移
動・回転する操作環1を設け、操作環1と連動する着磁
ロッド3RをAF駆動系SA等に対して固定筒2の周面
に沿った方向に並べて設ける。対向する磁気センサ3S
は、着磁ロッド3Rが回転したときに着磁部3Mからの
磁界変化を検出し、回転状態に対応するパワーズーム動
作用の信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気センサを用いたレン
ズ鏡胴に関するものであり、更に詳しくは、一眼レフカ
メラ等に用いうる磁気センサを用いたレンズ鏡胴に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンドレス回転の操作環でパ
ワーフォーカスを行うレンズ鏡胴が知られている(特開
平3-185411号等)。操作環を中立位置に復帰させるタイ
プのレンズ鏡胴では、パワーフォーカスの操作において
所望の位置で操作環の回転を止めるのは難しいが、回転
がエンドレスタイプの操作環ではこのような問題はなく
操作が容易である。
【0003】上記エンドレスタイプの操作環の回転状態
(回転量,回転速度,回転方向)を検出する方法として
は、鏡胴上のエンコーダパターンからブラシでパルスを
取り出す方法(米国特許第4,864,344号),操作環の外側
に設けられた着磁リングの着磁パターンから磁気センサ
でパルスを取り出す方法(特開平3-185411号),超音波モ
ータのロータの外周面又は端面の着磁パターンから磁気
センサでパルスを取り出す方法(特開昭63-274379号等)
等を挙げることができる。操作環の回転量,回転速度及
び回転方向は、それぞれパルスの数,ある一定のサンプ
ル時間内に入力されたパルスの数及び回転方向信号で検
出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記着磁リン
グやロータの着磁パターンからパルスを取り出す構成
(特開平3-185411号,特開昭63-274379号等)では、レンズ
鏡胴全体が大型化してしまうといった問題がある。これ
は、光学系を中心として回転するリング状の回転物を鏡
胴に設けると、回転するリングが鏡胴の全周にわたって
スペースを占有することで鏡胴の外径が増大してしまう
からである。
【0005】また、上記着磁リングやロータの着磁パタ
ーンからパルスを取り出す構成(特開平3-185411号,特開
昭63-274379号等)やエンコーダパターンからブラシでパ
ルスを取り出す構成(米国特許第4,864,344号)では、高
い精度でレンズ鏡胴を制御するのが困難である。高い精
度で制御するためには細かく分割されたパターンが必要
とされるが、このパターンはレンズ径と同程度の大きな
径を有するためパターンが形成される面積も大きく、そ
のように大きな面積に細かく分割されたパターンを形成
するのは難しいからである。特に、ブラシを用いるタイ
プでは、着磁パターンを用いるタイプに比べて構造が複
雑で、しかも細かく分割されたパターンを形成するのが
難しいので、高い制御精度を実現しうるエンコーダパタ
ーンを形成するのは困難である。高い制御精度が得られ
るパターンを形成しようとすれば、結果としてコストア
ップを招いてしまうことになる。
【0006】尚、特開平4-152212号公報では、回転軸の
外周面に形成した着磁パターンから磁気センサでパルス
を取り出す回転検出装置が提案されているが、レンズ鏡
胴への適用については開示されておらず、上記問題点は
未だ解決されていない。
【0007】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、高精度のパワーフォーカス・パワーズーム
を行うことができる低コストでコンパクトなズームレン
ズ鏡胴を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る磁気センサを用いたレンズ鏡胴は、内
部に光学系を有する固定筒と,該固定筒の周面に沿って
部分的な角度を占めるように配された光学系周辺部材
と,前記固定筒との嵌合状態で前記光学系の光軸方向に
沿った移動及び光軸回りの回転が可能な操作環と,周面
に着磁部を有し、前記光学系周辺部材に対し前記固定筒
の周面に沿った方向に並べて設けられ、前記操作環の回
転に連動する円筒状部材と,前記固定筒に対して位置決
めされ、前記操作環の光軸回りの回転により前記円筒状
部材が回転したときに前記着磁部からの磁界変化を検出
することにより、前記操作環の回転状態に対応するパワ
ーズーム動作又はパワーフォーカス動作用の信号を出力
する磁気センサと,から構成されている。
【0009】
【作用】本発明に係るレンズ鏡胴の構成によれば、操作
環の回転に連動する円筒状部材は、周面に着磁部を有し
ているので、操作環の光軸回りの回転により回転したと
きに、固定筒に位置決めされた磁気センサによって、着
磁部からの磁界変化が検出される。円筒状部材は、固定
筒の周面に沿って部分的な角度を占めるように配された
光学系周辺部材に対し、固定筒の周面に沿った方向に並
べて設けられているので、これによってレンズ鏡胴の外
径が大型化することはない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1及び図2は、それぞれパワーズーム(以
下、「PZ」ともいう)状態及びパワーフォーカス(以
下、「PF」ともいう)状態での本発明の第1実施例が
適用されたカメラの構造を模式的に示す縦断面図であ
り、カメラボディBにレンズLが装着された状態を示し
ている。尚、同図中、斜線が付された部分は、レンズ鏡
胴を示している。
【0011】図1及び図2中、1は人の手指で回転及び
移動操作される操作環である。2は固定筒、3Rは着磁
ロッド、3Mは着磁ロッドの周面に形成された着磁部、
3Sは操作環1の回転状態を検出する磁気センサであ
る。尚、3Wはスリープ中のカメラボディBを起動させ
るときの起動検出に用いられる硬質基板であるが、この
機能については後記第2実施例において詳述する。
【0012】また、図1及び図2中、4はレンズLの焦
点距離を検出する焦点距離検出部、5はレンズL側の演
算制御部、6はレンズLのズーム動作を行わせるための
ズーム用モータ、7はズーム用モータ6の回転状態を検
出するズーム用モータモニタ(例えば、ホトインタラプ
タ)、100はカメラボディB側の演算制御部、101
は焦点検出部、102はAF用モータ、103はAF用
モータ102の回転状態を検出するAF用モータモニタ
(例えば、ホトインタラプタ)を示している。10はカメ
ラボディB側のAF用モータ102の回転をレンズL側
に伝達するAFカプラを示している。
【0013】20はMF操作環を示している。MF操作
環20は、固定筒2に対し光軸(AX)方向の移動を規制
され、回転のみするよう保持されている。MF操作のた
めにMF操作環20を回転させると、内径のキー部20
aにてフォーカスギヤ環13に回動力が伝達される。1
3aはフォーカスギヤ環13に植設されたピンであり、
よってMF操作環20とフォーカスギヤ環13は、ピン
13aで連結され、一体に回転する。その後の動きはA
Fの場合と同様に行われる。
【0014】操作環1は、図1及び図2に示すように、
レンズLの光軸(AX)回りの回転と,光軸(AX)方向に
沿った前後移動とができるように、固定筒2の外周面に
嵌合された状態にある。操作環1を前後移動させること
によって、パワーズーム(PZ)動作とパワーフォーカス
(PF)動作との切換えを行うことができる。以下、操作
環1の機能について説明する。
【0015】図1及び図2に示すように、操作環1には
リード片1aが一体に形成されている。リード片1a
は、その自由端側に、操作環1の内側に向かって突出す
る突起1bを有している。一方、図1及び図2に示すよ
うに、固定筒2には、PZ動作時及びPF動作時の位置
に対応して、それぞれPZ側クリック用の溝2a及びP
F側クリック用の溝2bが形成されている。この溝2
a,2bと操作環1のリード片1aの突起1bとがクリ
ック止めを構成している。
【0016】つまり、前記リード片1aの突起1bが、
固定筒2の溝2a又は2bに落ち込むことによって、光
軸(AX)方向にはクリックとして機能し、しかもその状
態で操作環1は光軸(AX)回りの回転方向には自由に回
転できる状態になる。PF動作時又はPZ動作時にクリ
ックが入ることで、操作環1を回転させる際に光軸方向
に操作環1が移動しないようにするための不自然な力を
入れる必要がなくなる。従って、手動フォーカシングと
同様の自然な操作感触で操作環1を操作することができ
るのである。
【0017】操作環1を図1に示すように被写体側に位
置させることにより、接片9aを接片9bから離れた状
態にすると、スイッチ9がOFF状態となってPZ動作
が可能になる。逆に、操作環1を図2に示すようにカメ
ラボディB側に位置させることにより、接片9aを接片
9bに接触させた状態にすると、スイッチ9はON状態
となってPF動作が可能になる。
【0018】つまり、PZからPFへの切換えは次のよ
うにして行われる。被写体側端部に位置する操作環1を
光軸(AX)方向に沿ってカメラボディB側に移動させる
と、固定筒2の被写体側の溝2aに落ち込んでいたリー
ド片1aの突起1bが、固定筒2の被写体側の溝2aか
ら固定筒2の上に乗り上げ、突起1bはそのまま固定筒
2上を滑っていき、カメラボディB側の溝2bに落ち込
みクリックとなって光軸方向に位置決めされる。ここ
で、操作環1を回転操作すると、パワーフォーカス(P
F)動作が行われる。
【0019】逆に、PFからPZへの切換えは次のよう
にして行われる。カメラボディB側端部に位置する操作
環1を光軸(AX)方向に沿って被写体側に移動させる
と、固定筒2のカメラボディB側の溝2bに落ち込んで
いたリード片1aの突起1bが固定筒2のカメラボディ
B側の溝2bから固定筒2の上に乗り上げ、突起1bは
そのまま固定筒2上を滑っていき、被写体側の溝2aに
落ち込みクリックとなって光軸(AX)方向に位置決めさ
れる。ここで、操作環1を回転操作すると、パワーズー
ム(PZ)動作が行われる。
【0020】上記のように、操作環1を操作してスイッ
チ9をON,OFF駆動するのみでPZ又はPFの選択
が可能であるので、PZかPFかを検出するための特別
な手段を別途設ける必要がなくなる。その結果、ズーム
レンズ鏡胴又はそれが適用されるカメラのコンパクト
化,低コスト化を図ることができる。
【0021】次に、操作環1と着磁ロッド3Rとの関係
を説明する。図1及び図2に示すように、操作環1のカ
メラボディB側内周面にはインナーギヤ1Gが形成され
ている。このインナーギヤ1Gは、着磁ロッド3Rの被
写体側端部に形成されているギヤ3Gと噛み合ってお
り、操作環1を回転させると、それに連動して着磁ロッ
ド3Rも回転する。このとき、インナーギヤ1Gとギヤ
3Gとの歯数の比を予め決定しておくことによって、着
磁ロッド3Rを所定の比率で増速させることができる。
つまり、着磁ロッド3Rを操作環1の回転量に対して
{(インナーギヤ1cの歯数)/(ギヤ3aの歯数)}倍に増
幅して回転させることができる。尚、着磁ロッド3Rは
光軸(AX)方向には移動しないように固定されているの
で、操作環1を前後に移動させると、インナーギヤ1G
はギヤ3Gと噛み合った状態で摺動することになる。
【0022】上記のように、操作環1と連動させるため
のギヤとして所定の大きさ(歯数)のものを用いることに
より、着磁ロッド3Rを増速させることができるので、
着磁ロッド3Rから取り出すことができるパルスの数を
増やすことができ、制御精度を向上させることが可能と
なる。つまり、着磁ロッド3Rの着磁限界をカバーする
ため、周速を増すことによって見かけの分解能を上げる
ことができる。また、取り出すパルス数は同じでも着磁
ロッド3Rの径が小さければ着磁部3Mの面積が少なく
なるため、着磁パターンの形成精度に起因して低い制御
精度しか得られないといったことはなくなる。従って、
着磁リングを用いるタイプやブラシを用いるタイプに比
べて、高い制御精度を得ることができる。しかも、着磁
パターンを用いるタイプでは、ブラシを用いるタイプに
比べて、比較的簡単な構造で細かい分割が可能であるた
め、精度上のメリットは更に大きい。
【0023】次に、着磁ロッド3Rの構造について説明
する。着磁ロッド3Rは、図12に示すように、周面に
円周方向に沿って交互にN極,S極が着磁形成された着
磁部3Mが形成された円筒状部材である。着磁は全周に
わたってなされているので、対向する磁気センサ3Sに
よって操作環1の回転量の検出を連続的に行うことがで
きる。また、N極及びS極から成るパターンを適度の細
かさで形成すれば、操作環1の微小量,極低速の操作量
が検知されるので、ピントの微調整が可能である。
【0024】コストに関しては、着磁リングを用いたタ
イプ等に比べて低コストで製造可能である。同じピッチ
で着磁しても、着磁リングは着磁ロッドよりも着磁の長
さ(面積)が長いので、着磁に時間がかかるとともに高価
な磁性材料を多く必要とするため、着磁リング自体のコ
ストが高くなる。
【0025】ここで、着磁部3Mの構成について説明す
る。着磁ロッド3Rは、それ自身がフェライト系磁性粉
を含むPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂で成形
された後、図12に示すように、外周面に着磁が施され
たものである。フェライト系磁性粉は、希土類系磁性粉
よりも微小着磁に適しており、かつ、安価であるため、
本実施例ではフェライト系磁性粉を採用するものとす
る。また、ベース樹脂としては、PA(ポリアミド)樹脂
が一般的であるが、PA樹脂は吸湿性が高く寸法変化を
生じるという性質を有している。そこで、本実施例では
代替樹脂として、吸湿性が小さく寸法安定性に優れたP
PS樹脂を採用するものとする。
【0026】本実施例では、着磁ロッド3Rの一部を着
磁することによって着磁部3Mを形成しているが、ロッ
ドの外周面にラバーマグネットのシートを接着固定する
構成としてもよい。着磁は、シートをロッドに貼り付け
た後に行ってもよいし、着磁済みのシートをロッドに貼
り付けてもよい。また、ラバーマグネットの表面に非磁
性体から成る金属箔を貼り付ければ、磁気センサ3Sと
の接触によるラバーマグネットの摩耗を防止して耐久性
を増大させることができる。
【0027】磁気センサ3Sは、磁界がかかると抵抗が
変化する磁気抵抗(Magnetic Resistance)素子から成っ
ており、固定筒2に対して位置決めされ、操作環1の光
軸(AX)回りの回転により着磁ロッド3Rが回転したと
きに着磁部3Rからの磁界変化を検出することにより、
操作環1の回転状態に対応するPZ動作又はPF動作用
のパルス信号を出力する。
【0028】ここで、磁気センサ3Sによるパルスの発
生について説明する。磁気センサ3Sは、図38のに
示すように4個の磁気抵抗(Magnetic Resistance)素子
(以下「MR素子」という)MR1〜MR4と、図39に
示すパルス検出回路とから成っている。MR素子は、磁
界がかかると抵抗が変化する特性を有している。図37
にMR素子の磁界変化に対する抵抗の変化率を示す。
【0029】図38に示すように、着磁ロッド3Rの着
磁面に対向して着磁ピッチ(d)の1/4の間隔((1/4)d
(=(1/8)λ))で配置され、図39に示すように接続する
と、操作環1の回転に伴って図38のに示すような正
弦波の出力電圧V1、V2が得られる。この2組のペア
MR素子(MR1とMR2,MR3とMR4)の出力電圧
V1、V2は、それぞれ90°の位相差がある。そし
て、この90°の位相差を保ちながら回転方向によって
出力電圧V1とV2の位相関係が逆になる。従って、こ
れを利用して操作環1の回転方向を検出することができ
る。また、出力電圧V1、V2は90°の位相差を保ち
ながら操作環1の回転速度に応じて周波数が変化する。
【0030】MR素子MR1とMR2を図39に示すよ
うに電源電圧VCCと接地点間に直列に接続するととも
にMR素子MR3とMR4も同様に電源電圧VCCと接
地点間に直列に接続する。MR1とMR2の接続中点1
60に生じる電圧V1を第1コンパレータ180の反転
入力端子(−)に結合し、MR3とMR4の接続中点1
70に生じる電圧V2を第2コンパレータ190の反転
入力端子(−)に結合する。第1、第2コンパレータ1
80、190の非反転入力端子(+)には可変抵抗器1
50で設定された基準電圧Vrefを印加する。
【0031】このようにすると、第1、第2コンパレー
タ180、190からは図41に示す如く正弦波{図8
の参照}からパルスに変換された出力電圧V3、V4
が生じる。第1、第2コンパレータ180、190の出
力は着磁ロッド3Rの回転量(従って、操作環1の回転
量)を検出するためのエッジ検出部200と、操作環1
の回転方向を検出するための方向検出部210に供給さ
れる。
【0032】方向検出部210は例えば図40に示すD
フリップフロップで構成することができる。その場合、
DフリップフロップのD端子に第1コンパレータ180
の出力電圧V3を印加し、タイミング端子に第2コンパ
レータの出力電圧V4を与えるように構成すると、第
1、第2コンパレータ180、190から図9に示す如
き出力電圧V3、V4が与えられた場合は方向検出部2
10の出力はローレベルとなる。
【0033】図41に示す出力電圧V3、V4が生じる
方向と逆の方向に操作環1を回転すると、第1、第2コ
ンパレータ180、190の出力電圧は、それぞれ図4
1のV3’、V4’となるので、Dフリップフロップの
出力(従って方向検出部210の出力)はハイレベルに
なる。このようにして操作環1の操作方向が検出され
る。操作環1の回転速度が変化しても図39の点16
0、170に生じる電圧V1、V2の周波数が変化し、
それに従ってコンパレータ180、170の出力パルス
の繰り返し周期が変化するだけであって、両者の位相関
係は変わらないので、方向検出部210の検出出力には
影響しない。上述の如くして得られた操作環1の回転方
向検出信号は端子230を通して図1〜図6に示す演算
制御部5へ供給される。
【0034】エッジ検出部200は第1、第2コンパレ
ータ180、190の出力パルスV3、V4の各立ち上
がりと立ち下がりに同期してパルスを生じる(図41の
V5参照)。このパルスは出力端子220を通して図1
〜図6に示す演算制御部5に加えられ、ここでカウント
される。パルスのトータル数は操作環1の回転量に依存
し、操作環1の回転速度とは無関係である。回転速度は
所定期間におけるパルス数をカウントすることにより検
出される。
【0035】操作環1を操作しないときは図39の点1
60、170には正弦波電圧は発生せず、従って第1、
第2コンパレータ180、190からは出力パルスは発
生しない。従って、操作環1を操作しないときはエッジ
検出部200から出力パルスは発生しないし、また方向
検出部210からは検出出力が生じないことになる。
【0036】図11は、ズーム時におけるレンズL内に
設けられた光学系を構成する各群(第1群G1,第2群
G2,第3群G3及び第4群G4)のワイド端からテレ
端にかけての移動の軌跡を示している。また、フォーカ
ス時における第3群G3及び第4群G4の近距離側から
遠距離側にかけての移動も併せて示している。
【0037】ズーム時に上記各群を移動させる機構につ
いて、図1に基づいて説明する。ズーム用モータ6が駆
動すると、ズーム連動環15が回転する。ピン15aを
介してズーム連動環15の回転力がズームカム環12に
伝達される。ズームカム環12は光軸(AX)方向に移動
することなく、その場で回転する。固定筒11上のカム
溝11c及びズームカム環12の直進溝12s並びにこ
れらにそれぞれ係合するピン16a,17aで、第1群
移動枠16及び第2群移動枠17がそれぞれ回転しなが
ら前後に移動する。また、固定筒11上の直進溝11s
とズームカム環12のカム溝12cとこれに係合するピ
ン18a,19aで、第3群移動枠18及び第4群移動
枠19がそれぞれ前後に移動する。
【0038】次に、フォーカス時に上記各群を移動させ
る機構について、図2に基づいて説明する。AFカプラ
10が回転すると、ギヤ係合によりフォーカスギヤ環1
3が回転する。フォーカスギヤ環13内にはフォーカス
連動環14が螺合している。このフォーカス連動環14
には、ピン14aが植設されており、このピン14aが
固定筒11上の直進溝11s及びズームカム環12に設
けられている円周方向溝12Eに嵌合している。そのた
め、フォーカスギヤ環13が回転すると、噛み合わさっ
たネジにより、フォーカス連動環14は直進駆動されつ
つズームカム環12と光軸(AX)方向に一体となって移
動する。
【0039】本実施例の特徴の一つは、制御精度,コス
ト及びコンパクト性を両立させるために、固定筒11の
周面に沿って部分的な角度を占めるように配された光学
系周辺部材(後述する図13中の電動ズーム駆動系S
Z,電気回路部SC,AF駆動系SA)を避けた最もス
ペース効率の良い所に、外径φ4程度の小さい着磁ロッ
ド3Rを配置している点にある。着磁ロッド3Rは、固
定筒2,11の周面に沿って部分的な角度を占めるよう
に配された光学系周辺部材に対し、固定筒2,11の周
面に沿った方向(具体的に言えば、電動ズーム駆動系S
Zに対しては光軸AX方向に沿って被写体側、電気回路
部SCに対しては光軸AX周りの角度方向)に並べて設
けられている。尚、光学系周辺部材として、電動ズーム
駆動系SZはズームカム環12等から成り、電気回路部
SCは演算制御部5等から成り、AF駆動系SAはフォ
ーカスギヤ環13等から成っている。
【0040】上記のように外径の小さい着磁ロッド3R
を用いれば、上記光学系周辺部材を避けて、鏡胴周面に
沿って光軸周りの角度方向・光軸方向共、最も効率の良
いスペースに配置できるので、リング状の着磁パターン
や基板に形成されたエンコーダパターンを用いるタイプ
と異なり鏡胴外径の大型化が避けられる結果、レンズ鏡
胴をコンパクトにすることができるのである。
【0041】内部に光学系が位置するリング状の回転物
をレンズ鏡胴に設ければ、回転するリングは大きな円筒
状のスペースを占有することになるため、着磁リングを
用いたタイプでは、上記光学系周辺部材の周囲を大きな
リングが回転するためのスペースが必要となる。光学系
周辺部材の回りを大きく包むような筒状部材を設ける
と、レンズ鏡胴の外径は大きくなり、鏡胴全体としてか
なり大型化されたものになる。着磁リングは、通常の鏡
胴材料として用いられている構造材料とは異なる材料か
ら成るので、着磁リングとは別のリングを共に用いる必
要がある。従って、その分だけ更にサイズアップとなる
のである。
【0042】これに対し、回転する着磁ロッド3Rが占
めるスペースは、小さな円筒状の部分的なもので済む。
従って、着磁ロッド3Rを用いれば電動ズーム駆動系S
Zの減速ギヤ系等の隙間を狙うように収納することがで
きる。つまり、スペース効率の良い所に配置できるとい
う自由度がある。このように有効に用いられていない小
さい隙間は従来より存在していたが、着磁リングよりも
占有スペースがはるかに小さい着磁ロッド3Rを用いて
初めてかかる小さい隙間でも収納することが可能となる
のである。
【0043】尚、用いる着磁ロッド3Rとしては、外径
φ2〜φ5程度が好ましい。φ5を超える着磁ロッドを
実際のレンズ鏡胴内に収納すると、従来の鏡胴外径を更
に拡大することなるからである。また、φ2よりも小さ
い径のロッドでは着磁が極めて困難であるため、所望の
細かさで着磁パターン形成するのが困難である。
【0044】また、本実施例の特徴の一つは、操作環1
が操作されたことを検出して、スリープ状態のカメラボ
ディBをレンズL側から起動させるために、前記着磁ロ
ッド3Rに連動する後記起動検出用の操作環起動検出部
8(硬質基板21,ブラシ23,24等から成る)を設け
た点にある。この点を含め、図3〜図6に示すブロック
図に基づいて、カメラ(図1,図2)の操作・制御動作を
図7〜図10に従って説明する。
【0045】図7に基づいてPZ時(図1,図3)の操作
・制御動作を説明する。まず、操作環1を被写体側に移
動すると(#10Z)、PZ/PF切換え検出部9がPZ
状態を表す信号を出力する(#20Z)。これは、前記ス
イッチ9のOFF状態によるものである。次に、操作環
1をズーミングのために所定の方向に回転させると(#
30Z)、操作環起動検出部8により、もしカメラボデ
ィBが後述するスリープ状態にあれば、カメラボディB
に起動がかかる(#40Z)。つまり、カメラボディBが
スリープ状態にあっても、操作環1を動かすだけで、カ
メラボディBを起こすことができるのである。
【0046】尚、カメラボディBのスリープ状態は、次
のようにして得られている。まず、カメラボディBに設
けられている電源スイッチをONすると、撮影情報表示
を行うボディ表示部やファインダ表示部等がON状態に
なる。その後、レリーズ釦が所定時間のうちに半押しさ
れないとスリープ状態になる。レリーズ釦が半押し(不
図示のスイッチS1のON)されると半押しから一定時
間内にレリーズスイッチがONにならず、かつ、半押し
が解除されているとスリープ状態になる。レリーズスイ
ッチがONになっても、その後一定時間内に半押しがな
されなければスリープ状態になる。スリープ状態になる
と、撮影情報表示を行うボディ表示部やファインダ表示
部等はOFF状態となる。尚、スリープ状態において、
レリーズ釦が半押しされると、起動がかかり、スリープ
状態が解除され、撮影可能となる。また、スリープ状態
では先にも述べたように操作環1の操作によって起動が
かかる。
【0047】次に、操作環1の回転に伴って着磁ロッド
3Rが回転し、前記磁気センサ(操作環パルス検出部)3
Sによってパルスが取り出される(#50Z)。このパル
スがレンズL内の演算制御部5に入力される(#60
Z)。演算制御部5は、磁気センサ3Sから送られてき
た信号に基づいて、操作環1の回転速度,回転量,回転
方向の算出を行い、ズーム用モータ6を駆動する(#7
0)。ズーム用モータ6の回転動作が、ズーミングレン
ズ駆動手段8AでズームレンズG1〜G4の光軸(AX)
方向の動きに変換され、ズーム動作が行われる。このと
きズーム用モータモニタ7にて駆動状態がチェックされ
(#80Z)、ズーム用モータ6の回転速度,回転量を表
すズーム用モータモニタ7からの信号に基づき、操作環
1の動きに合わせた駆動が行われる。所定量の駆動が完
了するまでステップ#70Z及び#80Zが繰り返さ
れ、ズーム用モータ5は所定量駆動された後、停止する
(#90Z)。
【0048】図8に基づいてPF時(図2,図4)の操作
・制御動作を説明する。まず、操作環1をフィルム側
(カメラボディB側)に移動すると(#10F)、PZ/P
F切換え検出部9がPF状態を意味する信号を出力する
(#20F)。これは、前記スイッチ9のON状態による
ものである。操作環1をフォーカシングのために所定の
方向に回転させると(#30F)、操作環起動検出部8に
よりスリープ状態にあったカメラボディBが起動する
(#40F)。
【0049】着磁ロッド3Rが操作環1の回転に伴って
回転し、磁気センサ3Sによってパルスが取り出される
(#50F)。パルスがレンズL内の演算制御部5に入力
されると、演算制御部5は、磁気センサ3Sから送られ
てきた信号から操作環1の回転速度,回転量及び回転方
向の算出を行う。パルスは焦点距離検出部4からの焦点
距離情報に基づいて補正(加工演算)され(#70F)、カ
メラボディB内の演算制御部100に伝送される(#8
0F)。
【0050】カメラボディB内の演算制御部100は、
レンズL側の演算制御部5から転送された情報を基にA
F用モータ102を駆動する(#90F)。AF用モータ
102によってAFカプラ10が駆動する(#100
F)。AF用モータ102の回転が、AFカプラ10を
介してフォーカシングレンズ駆動手段9Aに伝達され、
フォーカシングレンズG3,G4が光軸(AX)方向に駆
動されることにより、PF動作が行われる。このとき、
演算制御部100は、AF用モータ102の回転状態を
AF用モータモニタ103で検出し、演算制御部5から
のAFカプラ回転速度情報に合致するようにAF用モー
タ102を制御する(#110F)。所定量の駆動が完了
するまでステップ#90F〜#110Fが繰り返されて
AF用モータ102が駆動された後、停止する(#12
0F)。
【0051】尚、演算制御部100はPF時にはレンズ
L側の演算処理部5からのデータを入力するが、後述す
るようにAF時にはAF用の焦点検出部101(図5,
図6)からのデータを入力する。
【0052】図4から分かるように本実施例ではPFを
行なう場合、フォーカシングレンズG3,G4の駆動制
御はカメラボディB側から行なうようになっている。P
FとPZとが可能で、PF時のフォーカシングをカメラ
ボディB側から行うカメラシステムにおいて、カメラボ
ディBとレンズLとの間のデータ交信については、本出
願人が特願平3−153992号で既に提案している。
本実施例では、カメラボディ・レンズ間のデータ交信に
ついては、上記出願において述べている方式を踏襲しつ
つ、PZ/PFのそれぞれに対する操作部材を1つの操
作部材(操作環1)で兼用し、更に光軸(AX)方向に沿っ
た前後移動が可能で、かつ、光軸(AX)回りにエンドレ
スに回転可能にした操作環1を有するカメラシステムを
提案するものであるといえる。
【0053】この操作環1を操作したときの回転速度と
回転量は、操作環1を回転させることで磁気センサ3S
から発生するパルス信号をレンズL側で、リアルタイム
にカウントしながら、周期的に検出する。PFの場合、
カメラボディ・レンズ間のデータ交信で、この検出結果
をカメラボディB側に伝達し、カメラボディB側よりフ
ォーカシング駆動を行う。PZの場合、カメラボディ・
レンズ間のデータ交信で、ズーム動作の許可、否許可等
の情報の授受を行い、その情報に応じてレンズL側のズ
ーム用モータ6でズーム動作を行う。
【0054】今、何らかの手段(カメラボディB側から
の信号、又は操作環1をホールドしたことを検出する信
号等)でレンズL側の演算制御部5に起動がかかると、
周期的に操作環1の操作状態を検出し始める。この状態
で操作環1を回転させると、磁気センサ3Sからパルス
信号と回転方向信号が出力され演算制御部5に入力され
る。演算制御部5は、これらの信号を入力の度にカウン
ト、操作環1の回転量の積算、PF/PZの判別を行
う。そして、周期的に操作環の回転速度を算出し、PF
要求の場合、操作環1の回転速度情報をAFカプラ回転
速度情報に変換し、カメラボディ・レンズ間のデータ交
信で、カメラボディB側に伝達する。また、PZ要求の
場合、操作環1の回転速度情報をズーム駆動速度情報に
変換し、カメラボディ・レンズ間のデータ交信で、ズー
ム許可、否許可の情報を入手し、レンズL側のズーム用
モータ6の駆動、停止の制御を行う。
【0055】次に、図9に基づいてAF時(図1,図
5,図6)の操作・制御動作を説明する。まず、操作環
1を被写体側に移動すると(#10A)、PZ/PF切換
え検出部9がPZ状態を意味する信号を出力する(#2
0A)。これは、前記スイッチ9のOFF状態によるも
のである。カメラボディBのレリーズ釦を半押しして撮
影準備スイッチS1(図示せず)をONすると、スリープ
状態にあったカメラボディBが起動する(#30A)。焦
点検出部101,レンズ内の焦点距離検出部4,レンズ
L内の演算制御部5からの情報に基づき、カメラボディ
B内の演算制御部100によってAF用モータ駆動量が
決定される(#40A)。そして、AF用モータ102が
駆動し(#50A)、それによりAFカプラ10が駆動す
る(#60A)。AF用モータモニタ103にて駆動状態
がチェックされ(#70A)、所定量の駆動が完了するま
でステップ#50A〜#70Aが繰り返され、AF用モ
ータ102が駆動された後、停止する(#80A)。前記
焦点検出部101は、例えばTTL方式で入光しCCD
ラインセンサへ導かれた光に基づいて位相差検出方式で
焦点状態を検出し、その検出信号を演算制御部100へ
与える。勿論、他の検出方式で焦点検出するものであっ
てもよい。
【0056】次に、図10に基づいてデフォーカス量が
所定値以内になると特定のモード(モードを切り換える
不図示のモード切換えスイッチ104により、予め設定
されているモード)に入る場合のAF時(図1,図5,図
6)の操作・制御動作を説明する。まず、操作環1を被
写体側に移動すると(#10B)、PZ/PF切換え検出
部9がPZ状態を表す信号を出力する(#20B)。これ
は、前記スイッチ9のOFF状態によるものである。カ
メラボディBのレリーズ釦を半押して撮影準備スイッチ
S1をONすると、スリープ状態にあったカメラボディ
Bが起動する(#30B)。焦点検出部101,レンズ内
の焦点距離検出部4,レンズ内の演算制御部5からの情
報に基づき、演算制御部100によってAF用モータ駆
動量が決定される(#40B)。
【0057】そして、AF用モータ102が駆動し(#
50B)、それによりAFカプラ10が駆動する(#60
B)。AF用モータモニタ103にて駆動状態がチェッ
クされ(#70B)、所定量の駆動が完了するまでステッ
プ#50B〜#70Bが繰り返され、AF用モータ10
2が駆動された後、焦点検出部101でデフォーカス量
のチェックを行う(#80B)。デフォーカス量が所定値
以内におさまったら、動作を停止し(#90B)、特定の
モードに入る。
【0058】モード切換えスイッチ104により設定さ
れる特定のモードとは、例えばマニュアルフォーカス
(MF),パワーフォーカス(PF),フォーカスアイラン
ドの変更等のモードである。MFモードが設定されてい
る場合、デフォーカス量が所定の範囲に入ると、カメラ
ボディBとレンズLとのAFカプラ10による係合が外
され(#100B)、MF操作環20(図1)により微調整
が可能な状態となり(#110B)、ここでレリーズする
ことができる(#160B)。
【0059】PFモードが設定されている場合、上記デ
フォーカス量が所定の範囲に入る動作が行われた後、操
作環1はPZの位置でもPF操作環として機能する(#
120B)。操作環1によりピント微調整が可能な状態
となり(#130B)、ここでレリーズすることができる
(#160B)。また、フォーカスアイランドの変更モー
ドが設定されている場合、上記デフォーカス量が所定の
範囲に入る動作が行われた後、フレーミングは変えずに
ファインダー内に見えるフォーカスアイランドの変更可
能状態とすることにより(#140B)、合焦させる被写
体を変更する(#150B)。そして、ステップ#40B
に戻って再びAF動作を行った後、レリーズすることが
可能となる(#160B)。尚、フォーカスアイランドの
変更は変更用の操作部材(図示せず)で行う。
【0060】次に、第2実施例を説明する。図13は、
第2実施例を光軸AXに垂直な面で切断した断面を示し
ている。図14は図13のYR−O線断面図であり、図
15は図13のYZ−O線断面図であり、図16は図1
3のYA−O線断面図である。また、逆に、図13は図
14のTR−TR線,図15のTZ−TZ線,図16の
TA−TA線での断面図と対応する。
【0061】図14は、着磁ロッド13Rの収納状態を
示している。図15は、電動ズーム駆動系PZとオート
ズーム(AZ)/マニュアルズーム(MZ)切り換えクラッ
チ部等を示している。図16は、AF駆動系PAの収納
状態を示している。尚、本実施例は、光学系(第1群G
1〜第5群G5)及びそれらの駆動系等から成るので、
前記第1実施例とは機構が異なっているが、駆動・制御
動作は第1実施例と同様であるためこれに関する説明を
省略する。
【0062】固定筒11,ズームカム環12,移動枠1
6等の周囲には、光学系周辺部材として操作環状態検出
部PR(着磁ロッド13R,磁気センサ13S等から成
る),AF駆動系PA,電動ズーム駆動系PZ及び電気
回路部PCが、固定筒11等の周面に沿って部分的な角
度を占めるように光軸周りの角度方向に配されている。
図13に示すように、電動ズーム駆動系PZ等の光学系
周辺部材は、角度的に360°必要とされるものではな
く、また、着磁ロッド13Rは第1実施例と同じ外径を
有するため操作環状態検出部PRが角度方向に占めるス
ペースも僅かである。従って、電動ズーム駆動系PZの
減速ギヤ系等の隙間を狙うように、操作環状態検出部P
Rを他の光学系周辺部材から前記角度方向で逃げた位置
に配置する程度の隙間を確保することは可能であり、第
1実施例と同様にスペースを効率よく利用した配置とす
ることができるのである。
【0063】レンズ鏡胴の被写体側では、円周状に36
0°必要とされる円筒状の部材(操作環1等)が設けられ
ているため、被写体側から光軸(AX)方向に逃げた位
置、即ちレンズ鏡胴のカメラボディB側の位置(マウン
ト近傍)が、レンズ鏡胴のデッドスペースとなってい
る。従って、ここに前記電動ズーム駆動系PZ等の光学
系周辺部材を配するのが好ましい。そこで、第2実施例
では、レンズ鏡胴のデッドスペースを有効に利用するべ
くカメラボディB寄りの位置に操作環状態検出部PRを
含む光学系周辺部材を配する構成としている。
【0064】図14に示すように、操作環状態検出部P
RをカメラボディB側に配すると、着磁ロッド13Rは
第1実施例に比べて操作環1から光軸方向に大きく離れ
てしまうので、着磁ロッド13Rを光軸AX方向に離れ
た位置にある操作環1と連動させるため、本実施例では
ギヤ37,41,42,43,軸46及び軸受け36
(後述する図24中に示し、図14中では省略する)から
成る機構を設け、操作環1と着磁ロッド13Rとの連結
を、ギヤ37とギヤ43とをつなぐ軸46で延長するこ
とにより行っている。
【0065】着磁ロッド13Rを操作環1に直接摺動さ
せようとすると、操作環1の位置に組み込む必要がある
ためレンズ鏡胴が大型化してしまうが、本実施例のよう
に操作環1の回転をギヤ41,42等で連動させれば、
着磁ロッド13R,磁気センサ13S等の位置の自由度
が増すので、レンズ鏡胴の外径を大型化させないように
しつつ、着磁ロッド13Rを収納することができるので
ある。
【0066】図19に操作環状態検出部PRの平面図を
示し、図20及び図21にそのDA−DA線断面図及び
DB−DB線断面図を示す。また、図22に、操作環1
の回動によりスリープ状態のカメラボディBを起動させ
るための起動検出部(図3,図4及び図6中の操作環起
動検出部8に相当する)と,着磁ロッド13Rとから成
る操作環状態検出部PRの分解斜視図を示す。尚、同図
中、ブラシ23,24,接点スプリング25から電気回
路部PCへの接続コードは、図示省略している。
【0067】図19〜図21に示すように、硬質基板2
1は、着磁ロッド13Rに一体に結合されている。台板
22は、ブラシ23,24,接点スプリング25の保持
と着磁ロッド13Rの軸受けを兼ねている。ブラシ2
3,24の台板22への固定は、それぞれに設けた取り
付け孔23A,24Bと台板22のリブ22A,22B
との嵌合によってなされる。また、接点スプリング25
のストレート部25Bは、台板22の孔22Cを貫通す
る。操作環1の回転により着磁ロッド13Rが回転した
とき、台板22に固定されているブラシ23,24,接
点スプリング25に対し硬質基板21が摺動し、後述す
るスイッチS0,S1を構成する。この場合、スイッチ
はブラシ23と接点スプリングとの間、及びブラシ24
と接点スプリングとの間に形成される。
【0068】ワッシャ26(図21,図22)は、接点ス
プリング25の端面25Aと硬質基板21とが直接摺動
するのを防ぐために挿入された導電性のスペーサであ
る。硬質基板21上には、放射状に複数の導電性のパタ
ーン21Pが設けられている。接点スプリング25は、
導電性のワッシャ26を介してパターン21Pと導通し
ている。パターン21Pとしては、図23に示すような
パターン21Qを有する硬質基板21cを用いてもでも
よいが、ワッシャ26が硬質基板21から浮いたときの
接触不良を考えると、ワッシャ26との接触面積の大き
い硬質基板21のパターン21Pの方が好ましい。
【0069】本実施例では、着磁ロッド13Rの回転に
より、パターン21Pに対しブラシ23,24が交互に
接触していく。従って、パターン21Pと常時導通して
いる接点スプリング25に対し、ブラシ23,24が交
互に接続されることになる。図27において、斜線部が
接点スプリング25と各ブラシが接続しているタイミン
グを示す。同図から分かるように、ブラシ23とブラシ
24は同時にパターン21Pに接触しないよう配置され
ている。この構成では、ブラシ23,24の接点スプリ
ング25に対する状態が、スリープ直前と変わったこと
を検出して起動させるが、状態が変わるまでにメカ上の
タイムラグが生じる。図27におけるtがその最大値に
相当する。硬質基板21の回転角として約25〜30°
発生する。しかし、これは、操作環1の回転角におき直
せば約2°であり、操作環1の外径をφ70とすれば、
周長換算で1.22mmとなる。操作スピードを10m
m/秒とすれば、タイムラグは、1.22/10=0.122秒とな
り,実使用上問題ない量である。
【0070】磁気センサ出力は微小であるので、その出
力信号(パルス)を使用するには、その出力を増幅する必
要がある。カメラボディB内の演算制御部(マイコン)1
00がスリープ状態にあると、カメラボディB内の演算
制御部(マイコン)100の起動とセンサ出力の増幅器へ
の給電は対応しているので、カメラボディBを起動させ
る必要がある。ここで、操作環1を操作することでカメ
ラボディBを起動させるために設けられたのが、硬質基
板21とブラシ23,24である。この構成は、スイッ
チを構成し、スイッチによる信号により、まずレンズL
内の演算制御部(マイコン)5を起動させる。続いて、レ
ンズLからカメラボディB内の演算制御部(マイコン)1
00に信号が送られ、カメラボディB内の演算制御部
(マイコン)100を起動させるようになっている。この
ように、硬質基板21は、レンズL側からスリープ中の
カメラボディBを起動させるためにのみ使用される。ま
た、硬質基板21からの信号をカメラ内マイコンに直接
入力させるような構成にしてもよい。
【0071】着磁ロッド13R及び起動検出部から成る
操作環状態検出部PRの分解斜視図を図24及び図25
に示す。尚、図24中では、ギヤ41及び軸46は省略
されている。図25に示すように操作環1を回転させる
(矢印mC)と、操作環1内のインナーギヤ43(図1
4,図25)によりギヤ42が増速されて回転する。ギ
ヤ41は、軸受け36で軸支された軸46と一体に形成
されており、ギヤ42と軸46の端部で固定されてい
る。従って、ギヤ41はギヤ42と共に回転することに
なる。ギヤ41が回転すると、このギヤ41に噛合して
いるギヤ37(図24)が回転し、ギヤ37が回転する
と、ギヤ37に対し回転しないように結合している着磁
ロッド13Rが回転する。
【0072】着磁ロッド13Rは、台板22と台板35
の間に挟持される形で保持されている。台板22と着磁
ロッド13Rとの間には、軸受け27と硬質基板21が
設けられ、台板35と着磁ロッド13Rとの間には、ギ
ヤ37が設けられている。尚、2本の軸34a,34b
は、台板22と台板35を所定の位置関係で保持するた
めの支柱であり、各々ネジ穴39a,39bを有してい
る。ビス31a及び31bとビス38a及び38bと
が、軸34a,34bのネジ穴39a,39bにそれぞ
れねじ込まれビス結合されることによって、台板22と
台板35とが一体化されている。
【0073】上記のような着磁ロッド13Rの回転に応
じて、パルス信号が磁気センサ13Sによって出力され
る。磁気センサ13Sは、図24及び図26に示すよう
にセンサ保持板33に取り付けられている。ビス31
a,31bを緩めた状態でセンサ保持板33の位置をず
らすことで、磁気センサ13Sと着磁ロッド13Rとの
クリアランスを調整しうるようになっている。その調整
は、図26に示すように軸34aを中心として軸34b
側を回動(矢印mR)させて行う。調整後、ビス31a及
びビス31bを締めて固定する。ビス31b側に設けら
れているワッシャ32は、調整後のビス31bの固定強
度を大きくするためのものである。
【0074】第2実施例に用いることができる他の起動
検出部の例を説明する。図28に示す起動検出部は、着
磁ロッド部53Rと同軸の円筒上に形成されたパターン
部53Pが形成され、それにブラシ54〜56を摺接さ
せることで、スイッチを構成したものである。パターン
部53Pとしては、図29に示すようなパターンが形成
されたパターン部58Pを用いても制御は変わらないの
で、製造に適したものを用いればよい。尚、図28のギ
ヤ部53Gはギヤ37に相当する。
【0075】ここで、起動検出部をスイッチS0,S1
として含むレンズ起動回路について図34を参照して説
明する。このレンズ起動回路は、レンズLに設けられて
いるものである。カメラボディBは、レンズLに対し、
電源を供給しているので、カメラボディBがスリープ状
態に入るときは、先にレンズL側をスリープ状態にして
からカメラボディBもスリープ状態に入るようになって
いる。このため、カメラボディBがスリープ状態になる
ときは、レンズLにスリープになる旨のデータを通信す
る。レンズLは、このデータを受け取ると、スリープ直
前のスイッチS0,S1の状態を調べ、それをハード的
に記憶する。このスイッチS0,S1の状態チェック及
び記憶は、次のようにして行われる。まず、CPU80
内のプルアップ用トランジスタTR3をONにして線路
82を電源電圧VDDのライン83にプルアップする。
このとき、インターフェースIC81内のプルアップ用
トランジスタTR4は、OFFとなっている。
【0076】インターフェースICは81、レンズLと
カメラボディBとの間のデータの授受のためのインター
フェースとして導入されたものであり、通常データのや
り取り以外のときは、プルアップトランジスタTR4は
OFFとなっている。トランジスタTR3をONさせた
状態で、トランジスタTR1のゲートにバイアスをパル
ス的に与えて、該トランジスタTR1をON状態にす
る。このとき、スイッチS0がOFFになっているの
で、線路82はハイレベルとなりダイオード84を通し
て判定部85にハイレベルが与えられる。判定部85は
これにより、スイッチS0がOFFであると判定する。
【0077】次に、トランジスタTR2のゲートにバイ
アスをパルス的に与えて、該トランジスタTR2をON
にする。スイッチS1がONであるので、線路82はス
イッチS1,トランジスタTR2を通してグランドに接
続されることになり、該線路82はローレベルとなる。
この場合、判定部85は、スイッチS1がONであると
判定する。判定部85での判定結果(即ち、S0がOF
Fで、S1がONというデータ)に基づいてONしてい
るスイッチS1に接続されているトランジスタTR2を
OFF状態に設定し、OFFしているスイッチS0に接
続されているトランジスタTR1をON状態に設定す
る。この設定動作が終了すると、レンズLはスリープ状
態に入り、しかる後、カメラボディBもスリープ状態に
入る。スリープ中、トランジスタTR3は、OFFにな
るが、インターフェースICのトランジスタTR4は、
ONになる。また、トランジスタTR1もONを維持す
る。スリープ中でも、トランジスタTR1,TR4をO
Nさせるために必要な電源は、カメラボディからレンズ
へ与えられている。上述の記憶状態によればスリープ中
スイッチS0,S1を通して電流は流れない。
【0078】次に、このようなスリープ状態から起動に
入る動作を説明する。先にも述べたように起動が起こる
ケースは種々あるが、ここでは操作環1を回動すること
によって起動が起こる場合の動作について説明する。操
作環1を回動すると、すぐにスイッチS0がON、スイ
ッチS1がOFFとなるので、トランジスタTR4→線
路82→スイッチS0→トランジスタTR1→グランド
の経路で電流が流れ、線路82はローレベルに転じる。
この線路82のハイレベルからローレベルへの変化は、
ハードロジック86を介してカメラボディBへ送られ
る。これによって、カメラボディBが起動される。そし
て、カメラボディBによってレンズLも起動されること
になる。
【0079】図36は、レンズLの全体的な回路のうち
の要部を示しており、80,81は図34において説明
したCPU,インターフェースICであり、S0,S1
も上述したスイッチである。83はカメラボディBとの
電気的接続のためのターミナルであり、84はズーム用
モータ6を駆動するためのドライバICである。
【0080】尚、図28に示す構成では、図35(A)に
示すように固定のブラシ54〜56に対してパターン部
53Pが移動するが、図35(B)に示すように固定のパ
ターン53Eに対して先端が3本に分岐したブラシ54
Eが移動するものを用いてもよい。いずれにおいても、
スイッチS0,S1(図34)が同時にON状態にならな
いような構成であればよい。
【0081】図30に示す起動検出部は、着磁ロッド部
53Rと同軸の円筒上に、パターン部53P(図28)の
代わりに凸カム69を設け、この凸カム69で図31
(a)〜図31(d)に示すように接片65,66を交互に
押すことで、接片65,66をそれぞれ接片64,67
に交互に接触させ、スイッチのON/OFFを行う構成
となっている。凸カム69の数を増やせば起動検出のタ
イムラグを小さくすることができる。
【0082】図32に示す起動検出部は、硬質基板21
にブラシを摺動させる(図22)代わりに、接点ボール7
5,76を付勢スプリング73,74で付勢することに
より硬質基板21に接点ボール75,76を摺動させた
ものである。台板72に一方の端部が固定された付勢ス
プリング73,74の他方の端部には、図33に示すよ
うに接続コードをハンダ付けするストレート部77が設
けられており、このストレート部77が電気回路部PC
と接続される。導通は、硬質基板21上に形成されたパ
ターンから接点ボール75,76,付勢スプリング7
3,74を介して行われる。
【0083】図17は第3実施例の光軸AXに垂直に切
断した断面構造を示している。図17に示すように、レ
ンズ鏡胴回りの光学系周辺部材の配置を変更し、操作環
状態検出部PRに磁気シールドMSを設けたほかは、第
2実施例と同様の構成となっている。図13に示す配置
では、磁気センサ3Sに空中ノイズが入る可能性が高い
が、図17に示す配置では、空中ノイズが入りにくくな
っている。
【0084】つまり、電動ズーム用モータ6からのノイ
ズに対しては、鏡胴を挟んでモータ6の反対側であって
モータ6から最も離れた位置に磁気センサ3Sを配置す
るとともに、磁気センサ3S及び着磁ロッド3Rを金属
板から成る磁気シールドMSで覆うことにより、空中ノ
イズの侵入を防止しているのである。また、磁気シール
ドMSは、外部(例えば、オーディオスピーカー等)から
の強い磁力による空中ノイズの侵入をも防止する。ノイ
ズの防止により、正確な制御を行うことが可能である。
また、電動ズーム駆動系PZについてもできるだけ離し
て配置するのがよい。尚、同図中では図示していない
が、磁気シールドMSの金属板はGNDと接続されてい
る。
【0085】図18は第4実施例の光軸AXに垂直に切
断した断面構造を示しており、台板22Q以外は第2実
施例と同様の構成となっている。前記第2実施例及び3
実施例の場合、電動ズーム駆動系PZを構成する台板2
2Zと操作環状態検出部PR部を構成する台板22とは
全く別の部材であるが、図18に示す第4実施例のよう
に電動ズーム駆動系PZの台板を延長し、延長した部分
を操作環状態検出部PRを構成する台板22Qとして用
いてもよい。このように操作環状態検出部PRの台板を
他の駆動系の台板と一体に構成すれば、部品点数が削減
されるため低コスト化を図ることができる。それととも
に、電動ズーム駆動系PZと操作環状態検出部PRとを
別々にレンズ鏡胴に組み込む必要がないため、組立工程
の簡素化をも図ることができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、円
筒状部材は、固定筒の周面に沿って部分的な角度を占め
るように配された光学系周辺部材に対し、固定筒の周面
に沿った方向に並べて設けられているため、円筒状部材
によってレンズ鏡胴の外径が大型化することはなく、そ
の結果、レンズ鏡胴全体のコンパクト化を図ることがで
きる。
【0087】周面に着磁部を有する円筒状部材は、光学
系周辺部材に対して固定筒の周面に沿った方向に並べて
設けられる程度の大きさ、つまり、鏡胴外径に比べては
るかに小さく、着磁部の面積も小さいものでよいため、
少ない着磁材料で済み、着磁作業も容易となる結果、レ
ンズ鏡胴の低コスト化を図ることができる。
【0088】また、着磁部の面積が小さくても、円筒状
部材が回転したときに、着磁部が増速された状態で磁気
センサによって磁界変化が検出されるので、着磁部の大
きさに起因する制御精度のムラは少なくなり、その結
果、高い精度でのパワーフォーカス・パワーズームを行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例が適用されたPZ状態のカ
メラの構造を示す断面図。
【図2】本発明の第1実施例が適用されたPF状態のカ
メラの構造を示す断面図。
【図3】本発明の第1実施例におけるPZ制御の流れを
示すブロック図。
【図4】本発明の第1実施例におけるPF制御の流れを
示すブロック図。
【図5】本発明の第1実施例におけるAF制御の流れを
示すブロック図。
【図6】本発明の第1実施例におけるAF及びPZ制御
の流れを示すブロック図。
【図7】本発明の第1実施例におけるPZ時の操作・制
御動作を示すフローチャート。
【図8】本発明の第1実施例におけるPF時の操作・制
御動作を示すフローチャート。
【図9】本発明の第1実施例におけるAF時の操作・制
御動作を示すフローチャート。
【図10】本発明の第1実施例におけるAF時の操作・
制御動作(モード切換えの場合)を示すフローチャート。
【図11】本発明の第1実施例に用いられる光学系を構
成する各群の移動の軌跡を示す図。
【図12】本発明の第1実施例に用いられる着磁ロッド
と磁気センサとの位置関係を示す斜視図。
【図13】本発明の第2実施例の構造を示す断面図。
【図14】図13のYR−O線断面図。
【図15】図13のYZ−O線断面図。
【図16】図13のYA−O線断面図。
【図17】本発明の第3実施例の構造を示す断面図。
【図18】本発明の第4実施例の構造を示す断面図。
【図19】本発明の第2実施例を構成する操作環状態検
出部を示す正面図。
【図20】図19のDA−DA線断面図。
【図21】図19のDB−DB線断面図。
【図22】本発明の第2実施例を構成する起動検出部,
着磁ロッド等を示す分解斜視図。
【図23】本発明の第2実施例に適用可能な起動検出用
パターンが形成された硬質基板を示す平面図。
【図24】本発明の第2実施例に用いられている起動検
出部,着磁ロッド等から成る操作環状態検出部を示す分
解斜視図。
【図25】本発明の第2実施例に用いられている操作環
状態検出部の要部構成を示す分解斜視図。
【図26】本発明の第2実施例に用いられている磁気セ
ンサ及び着磁ロッドの取り付け状態を示す平面図。
【図27】本発明の第2実施例における接点スプリング
とブラシとの接触タイミングを示すタイミングチャー
ト。
【図28】本発明の第2実施例に用いることができる他
の起動検出部を示す斜視図。
【図29】本発明の第2実施例に用いることができる他
の起動検出部におけるブラシとパターンとの位置関係を
示す図。
【図30】本発明の第2実施例に用いることができる他
の起動検出部を示す斜視図。
【図31】図30に示す起動検出部における凸カムと接
片との位置関係を示す図。
【図32】本発明の第2実施例に用いることができる他
の起動検出部を示す分解斜視図。
【図33】図32に示す起動検出部における硬質基板と
接触する接点ボール近傍を示す断面図。
【図34】本発明の実施例に用いられるカメラボディ起
動用の回路図。
【図35】図28に示すブラシとパターンとの位置関係
を示す図。
【図36】本発明の実施例に用いられるレンズ側の回路
の要部を示す図。
【図37】本発明の実施例に用いられる操作環状態検出
部を構成するMR素子の磁界強度と抵抗変化率との関係
を示すグラフ。
【図38】本発明の実施例に用いられる操作環の着磁部
M及び水平方向磁界強度とMR素子及びその出力波形と
の関係を示す図。
【図39】本発明の実施例に用いられる操作環状態検出
部のパルス検出部の構成を示す回路図。
【図40】本発明の実施例に用いられる方向検出部の構
成に用いることができるDフリップフロップを示す回路
図。
【図41】MR素子からのパルス信号に基づいて得られ
る信号の出力波形を示す図。
【符号の説明】
1 …操作環 2 …固定筒 2a …PZ側クリック用の溝 2b …PF側クリック用の溝 3S …磁気センサ 4 …焦点距離検出部 5 …演算制御部 6 …ズーム用モータ 7 …ズーム用モータモニタ 8 …レンズ駆動手段 9 …フォーカシングレンズ駆動手段 10 …AFカプラ 3R,13R …着磁ロッド 3M …着磁部 3S …磁気センサ 100 …演算制御部 101 …焦点距離検出部 102 …AF用モータ 103 …AF用モータモニタ SR,PR …操作環状態検出部 SA,PA …AF駆動系 SZ,PZ …電動ズーム駆動系 SC,PC …電子回路部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に光学系を有する固定筒と,該固定筒
    の周面に沿って部分的な角度を占めるように配された光
    学系周辺部材と,前記固定筒との嵌合状態で前記光学系
    の光軸方向に沿った移動及び光軸回りの回転が可能な操
    作環と,周面に着磁部を有し、前記光学系周辺部材に対
    し前記固定筒の周面に沿った方向に並べて設けられ、前
    記操作環の回転に連動する円筒状部材と,前記固定筒に
    対して位置決めされ、前記操作環の光軸回りの回転によ
    り前記円筒状部材が回転したときに前記着磁部からの磁
    界変化を検出することにより、前記操作環の回転状態に
    対応するパワーズーム動作又はパワーフォーカス動作用
    の信号を出力する磁気センサと,から成ることを特徴と
    するレンズ鏡胴。
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