JPH0442822Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0442822Y2
JPH0442822Y2 JP17913986U JP17913986U JPH0442822Y2 JP H0442822 Y2 JPH0442822 Y2 JP H0442822Y2 JP 17913986 U JP17913986 U JP 17913986U JP 17913986 U JP17913986 U JP 17913986U JP H0442822 Y2 JPH0442822 Y2 JP H0442822Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aperture
state
rotor
rotating
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP17913986U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6384128U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP17913986U priority Critical patent/JPH0442822Y2/ja
Publication of JPS6384128U publication Critical patent/JPS6384128U/ja
Priority to US07/368,935 priority patent/US4922274A/en
Application granted granted Critical
Publication of JPH0442822Y2 publication Critical patent/JPH0442822Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Cameras In General (AREA)
  • Diaphragms For Cameras (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)
  • Contacts (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [考案の利用分野] この考案はカメラ及びその交換レンズ等に装備
するためのシヤツター乃至絞り装置の如き露光装
置に関し、さらに詳細には、公知の電動式露光装
置よりも大口径でありながら制御応答性及び高速
動作性にすぐれ且つ、軽量で小型の電動式露光調
整装置に関するものである。
[考案の背景] レンズ非交換型の35mmカメラは一般にコンパク
トカメラと称されており、この形式のカメラには
露光装置としてシヤツターと絞りとが兼用になつ
ているレンズシヤツター装置が搭載されている。
最近のコンパクトカメラに搭載されているレンズ
シヤツター装置は直接式電磁駆動構造となつてお
り、このような直接式電磁駆動構造のレンズシヤ
ツター装置においてはシヤツター羽根(すなわち
絞り羽根)を担持しているセクターリングそれ自
身が電磁駆動装置(すなわちモータ)のロータと
なつている。また、実用化はされていないが、レ
ンズ鏡筒と、同程度の直径のリング形回転子を有
した円筒形(もしくはリング形)のステツピング
モータでセクターリングを回転させる形式のレン
ズシヤツター装置も提案されている(たとえば、
特開昭58−17428号公報参照)。
これらの公知のレンズシヤツター装置では、絞
り羽根(セクター)を担持しているセクターリン
グがそれに直接に結合されたモータで駆動される
ので、セクターリングを任意の角度だけ回転さ
せ、且つ位置決めさせるために複雑な機械的機構
を必要とせず、従つて小型且つ軽量であるととも
に電子制御に適している。
一方、コンパクトカメラよりも大口径のレンズ
は装備し且つレンズ交換ができる一眼レフレツク
スカメラ(以後は一眼レフと略記する)では、カ
メラ本体内にフオーカルプレーンシヤツターが搭
載され、レンズ鏡筒(すなわち交換レンズ)内に
は絞り装置が装備された構造となつており、該絞
り装置はカメラ本体内に設けられた絞り駆動装置
から連動レバーを介して機械的に駆動されるよう
に構成されている。このような構造の従来の一眼
レフにおいては、カメラ本体内の絞り駆動装置の
機械的構造が複雑であるばかりでなく、該連動レ
バーをも含めて該絞り装置に関連するレンズ鏡筒
内の機械的構造が複雑であるため、レンズ鏡筒を
も含めたカメラ全体の重量が重く且つカメラ全体
の体積も大きいという欠点があつた。また、該絞
り装置に対する動力伝達が複雑な機械的動力伝達
機構を介して行なわれるため、制御動作の応答性
が悪く、且つ、電子制御には不適であつた。
それ故、従来の一眼レフにおいては、絞り装置
を改善することによつてカメラ全体の重量を低減
させるとともに高速で作動し且つ制御応答性のよ
い絞り装置を実現することが必要であつた。
カメラ本体及び交換レンズの重量と体積とを減
少しうるとともに高速で作動し且つ制御応答性の
よい絞り装置を実現するためには、一眼レフの絞
り装置もコンパクトカメラのそれと同じく、直接
式電動型絞り装置として構成されることが望まし
い。
しかしながら、従来、コンパクトカメラに装備
されているレンズシヤツターの電磁駆動装置は前
記したように絞り羽根を担持している環状円板そ
れ自身(もしくは該環状円板と一体の同径の環状
円板)がロータとなつているのでロータ自身の慣
性が非常に大きく(周知のように、回転体の直径
をDとし、重力加速度をGとすると、回転体の慣
性質量はGD2に比例するので、Dの大きな環状
円板をロータとしている前記の電磁駆動装置のロ
ータの慣性質量は非常に大きい)従つて、起動性
及び制御応答性が悪く、しかも、ステータ用コイ
ルが該環状円板と同じ有効直径の環状コイルとな
つているので巻き数を多くすることができないた
め高いアンペアターンが得られず、従つて小さな
起動トルクしか得られない、等の欠点があつた。
従つて、コンパクトカメラのように小口径レンズ
のための絞り駆動用モータとしては実用可能であ
るが、該電磁駆動装置の構造を一眼レフ用大口径
絞り装置のモータとして採用することは不可能で
あつた。すなわち、前記電磁駆動装置と同じ構造
大口径絞り装置用モータを設計した場合、そのロ
ータの慣性質量が非常に大きくなる割りに起磁力
を大きくすることができないため、ロータを起動
させることが困難となり、容易に脱調が起つてロ
ータは停止位置で振動したまま回転しない状態が
頻発することになる。
従つて、従来のコンパクトカメラに装備されて
いるレンズシヤツター装置と同じ構造の絞り装置
では大口径レンズ用の電動式絞り装置を実現する
ことはできないことが判明している。
〔考案の目的〕
この考案の目的は、大口径のカメラ及びレンズ
に適用し得る電力式露光調整装置に関し、絞り孔
等の光路孔の開孔状態を検出するための開孔状態
検出手段を改良して、駆動源としての2相ステツ
プモータの通電を止めた際でも開孔状態の検出状
態が変化しないようにした電動式露光調整装置を
提供するにある。
〔考案の概要〕
この考案による電動式露光調整装置は、複数の
遮光羽根を支持するとともに、回動することによ
つて該遮光羽根を移動させて光路孔の開口量を変
化させる回転部材と、前記回転部材を回動させる
ための駆動源としての2相ステツプモータと、前
記光路孔が前記遮光羽根の移動により開孔状態か
絞り込み状態かを検出する開孔状態検出手段と、
を有して成り、前記開孔状態検出手段は前記回転
部材に設けられた第1の導体片と、固定部材に設
けられた第2の導体片とを摺動させ、該回転部材
と該固定部材の相対回転による摺動位置の変位に
より前記開孔状態を検出するように形成され、前
記絞り込み状態から該開孔状態への切り換わり位
置を、前記2相ステツプモータの2個のコイルに
同時通電を行なつた位相から、2個の該コイルに
通電しなくても停止できる1相通電位相への回転
の間に設定したことを特徴とする。
[考案の実施例] 以下に本考案の一実施例について図面を参照し
つつ説明する。
第1図は本考案による電動式露光調整装置の要
部分解斜視図である。
第1図に分解状態で示した本実施例の電動式露
光調整装置は、後記する絞り羽根すなわち遮光羽
根を駆動するためのモータ(本実施例では2相ス
テツピングモータとなつている)を構成している
ロータ2及びステータ6〜9並びに該ステータ励
磁用のコイル12及び13、前記ロータ及びステ
ータ並びにコイルの一端側を支持する環状円板形
の第一の支持部材1、該支持部材1に締結される
カム板15(すなわち、第二の支持部材)、該カ
ム板15に回転可能に支持されるとともに該ロー
タ2によつて回転される回転リング17、回転リ
ング17に枢着されるとともにカム板15によつ
て動きを制御される絞り羽根16、支持部材1の
一方の端面に締結された導電パターン板14、該
導電パターン板14に電気的に接続されるととも
にコイル12及び13に電気的に接続されるフレ
キシブルプリント板18、ロータ2及びステータ
6〜9並びにコイル12及び13の他端側を支持
する軸受板5、から構成されている。
支持部材1及びカム板15並びに回転リング1
7はそれぞれ撮影レンズの直径に対応する内径の
光路孔1a及び15i並びに17gを有してい
る。支持部材1は光路孔1aの外側の位置にロー
タ2の軸の一端2aを回転可能に支持する軸受1
bを有しており、また、該支持部材1には、コイ
ル12の鉄心10を嵌入固定する孔1d、コイル
13の鉄心11を嵌入固定する孔1c、カム板1
5を支持部材1に締結するためのビス3をねじ込
むためのねじ孔1e、支持部材1に対して導電パ
ターン板14の締結位置を変えるための長穴1f
が設けられている。
一方、支持部材1の一端面に対して所定間隔を
おいて対向配置されている弓形の軸受板5には、
ロータ2の軸の他端2bを回転可能に支持する軸
受5aのほか、コイル12の鉄心10を嵌入固定
する孔5b及びコイル13の鉄心11を嵌入固定
する孔5cが設けられている。
ロータ2及びステータ6〜9並びにコイル12
及び13は支持部材1と軸受板5との間の位置に
おいて支持部材1の光路孔1aよりも外側の空間
(換言すれば、回転リング17の光路孔17aを
横断面とする仮想円柱よりも外側の空間)に配置
されるとともに該光路孔1aの周縁に沿つて円弧
状に配置されている。そして、ロータ2のみは軸
受1b及び5aによつて回転のみ可能に支持さ
れ、他の部材(すなわち、ステータ6〜9と、コ
イル12及び13のそれぞれの鉄心10及び1
1)は回転及び軸方向移動が不可能に支持部材1
と軸受板5とによつて支持されている。
ステータ6〜9はロータ2の外周面に沿つて円
弧状に並ぶ複数の歯6a〜9aを有するとともに
鉄心10及び11が嵌入固定される孔6b〜9b
を有している。ステータ6及び7はそれぞれの孔
6b及び7bにおいてコイル12の鉄心10に嵌
着されて該鉄心10とともに支持部材1及び軸受
板5に静止状態に支持され、また、ステータ8及
び9はそれぞれの孔8b及び9bにおいてコイル
13の鉄心11に嵌着されて該鉄心11とともに
支持部材1及び軸受板5に静止状態に支持されて
いる。
ロータ2は永久磁石で構成された円柱体であ
り、その外周面には軸線方向と平行なN極片とS
極片とが交互に周方向に配列されており、各N極
片と各S極片の周方向長さはステータ6〜9の歯
6a〜9aの周方向長さにほぼ等しくなつてい
る。本実施例ではロータ2の外周面のN極とS極
の数はそれぞれ11であり、すなわちロータ2の
外周面は11個ずつのN極片とS極片とが交互に並
んで構成されている。
ステータ6の歯6aとステータ7の歯7aとは
第3図aに示すようにロータ2の外周面に沿つて
交互に配置されており、また、ステータ8の歯8
aとステータ9の歯9aとが同じくロータ2の外
周面に沿つて交互に配置されている。各ステータ
の歯の内端面の巾l(ロータ2の外周面に対向し
ている面における周方向長l)はそれに対向する
ロータ2の各極片の周長にほぼ等しく、従つて、
ステータの歯とロータ2の磁極片とは互いに正対
しうるようになつている。しかしながら、本実施
例では第3図aに示すように、ステータ6及び7
の歯6aと7aとはロータ2の各極片に正対する
ように配置されているが、ステータ8及び9の歯
8aと9aとはロータ2のN極片とS極片との中
間位置に配置されている。
ロータ2の一端側の軸2aは支持部材1に設け
られている軸受1bを貫通して支持部材1の他端
側に突出し、その突出部分にはピニオン4が取り
付けられている。このピニオン4は後に説明する
回転リング17の外周面の歯17cと噛み合つて
おり、回転リング17にロータ2の回転を伝達す
る。
支持部材1の左側の端面(ロータ2等が配置さ
れている側の端面)の下方部分には、コイル12
への給電線12a及びコイル13への給電線13
a並びに導電パターン板14に対する給電線14
aが接続されるフレキシブルプリント板18がビ
ス留めもしくは接着で取付けられている。一方、
支持部材1の右側の端面には、後に説明する導電
パターンを有した導電パターン板14がビス14
bで締結されており、該導電パターン板14の締
結位置を変更しうるように支持部材1に貫通され
た周方向の長穴1f内に前記ビス14bが挿入さ
れている。導電パターン板14は給電線14aで
フレキシブルプリント板18に電気的に接続さ
れ、該フレキシブルプリント板18を介して制御
回路に接続されている。
支持部材1に締結されるカム板15には、支持
部材1のねじ孔1eの位置に対応して4個の偏平
な突部15b〜15eが設けられており、該突部
15b〜15eにはビス3を挿入しうる楕円形の
穴15fが貫設されている。穴15fは周方向に
長くなつており、従つて、ビス3を該穴15fに
挿通するとともに支持部材1のねじ孔1eにねじ
込んでカム板15を支持部材1に固定する際に、
カム板15をわずかに周方向に回動することによ
つて支持部材1に対するカム板15の締結位置を
変更することができる。
カム板15の突部15b〜15eは支持部材1
とカム板15との間に間隙を形成するためのスペ
ーサとして構成されるとともに該突部15b〜1
5eの内周面が回転リング17の支持面として構
成されており、回転リング17の外周面は突部1
5b〜15eの内周面で回転可能に支持されてい
る。
回転リング17には5個のピン孔17aが形成
され、該ピン孔17aの各々には絞り羽根16
(第1図では1個のみしか描かれていないが、5
個の絞り羽根が設けられている)に突設したピン
16bが回転可能(軸方向移動不能)に挿入され
ている。すなわち、回転リング17には5個の絞
り羽根16が枢着されている。各絞り羽根16の
動きはカム板15に形成されたカム溝15aによ
つて制御されるようになつており、各絞り羽根1
6に突設したピン16aがカム溝15aに相対摺
動可能に挿入されている。
回転リング17の外周面にはピニオン4と噛み
合う歯17cが設けられるとともに突部17bが
設けられている。突部17bには導電パターン板
14上の2個の導電パターンに別々に摺接する2
個の回転導体片17d及び17hが取付けられて
おり、該導電パターン板14と該回転導体片17
d及び17hとは絞りが開放状態か小絞り状態か
を電気的に検出するための開孔状態検出手段を構
成している。
なお、該開孔状態検出手段の構成(特に導電パ
ターン板の構成及び前記2相ステツピングモー
タ)については以下の第5図乃至第7図を参照し
て後に説明する。
支持部材1及びカム板15並びに回転リング1
7が組立てられた時、カム板15の突部15bは
回転リング17の突部17bと歯17cとの間の
位置に位置決めされる。従つて、回転リング17
が第1図で時計方向に回転された時には歯17c
の一方の端部17fが突部15bの一方の端面1
5gに当接した時に回転リング17の時計方向の
回転が阻止され、回転リング17が反時計方向に
回転された時には突部17bの一方の端面17e
が突部15bの他方の端面15hに当接した時に
回転リング17の反時計方向の回転が阻止され
る。すなわち、カム板15の突部15b及び回転
リング17の突部17b並びに歯17cの一方の
端部17fは回転リング17の回転をある回転角
範囲内に制限するためのストツパーとして構成さ
れている。
第2図は支持部材1、ロータ2、ステータ6〜
9、コイル12及び13、導電パターン板14、
カム板15、絞り羽根16、回転リング17、等
を一体として組立てた本考案の電動式露光調整装
置19の斜視図である。フレキシブルプリント板
18は描かれていないが、フレキシブルプリント
板18の円環状部分は支持部材1の端面に取付け
られ、その帯状部分の先端の接続端子は電子制御
装置のケース20に接続されるようになつてい
る。ケース20内には前記のコイル12及び13
の制御及び給電並びにカメラ本体内の制御用IC
(集積回路)との信号の授受を行う制御用ICが収
容され、該ケース20はレンズ鏡筒などの静止部
分に取付けられるようになつている。この場合、
ケース20はロータ2及びステータ6〜9並びに
コイル12及び13から成る2相ステツピングモ
ータの下方の空間に位置するようにレンズ鏡筒内
の静止部分に装着されるので該2相ステツピング
モータの下方の空間が有効利用されることにな
る。すなわち、電動式露光調整装置19をズーム
レンズ鏡筒内で移動レンズ枠と一体にして組込ん
だ場合、該2相ステツピングモータが突出してい
るので移動のストローク端において該2相ステツ
ピングモータの下方の空間が有効利用されない空
間として残ることになるが、レンズ鏡筒の制御用
IC等を第2図の如き半円弧状のケース20に収
容して該ケース20を該空間に設置することによ
つて該空間を有効利用することができることにな
る。
次に第3図及び第4図を参照して前記の2相ス
テツピングモータの動作を説明する。
第3図は前記の2相ステツピングモータにおけ
るロータ2とステータ6〜9との相対的位置関係
とロータ2の回転割出し動作を説明するための図
である。
また、第4図は第3図に対応してステータ6〜
9の励磁状態を説明する図表である。
第3図aはコイル12及び13に通電されてい
ない時のロータ2とステータ6〜9との相対的位
置関係を示したものであり、この時には、ロータ
2のS極片がステータ6の各歯6aと正対し、ま
た、ロータ2のN極片がステータ7の各歯7aに
正対した状態でロータ2が静止している。一方、
この時にはステータ8及びステータ9の各歯8a
及び9aにはロータ2のS極片とN極片との半分
ずつが正対している。この場合、ステータ7の最
も端の歯と該歯に最も近い位置のステータ8の歯
との間の角度θはθ=nP+1/2Pで表わされる。
(但し、Pはステータ6及び7の隣り合う歯のピ
ツチであり、また、ステータ8及び9の隣り合う
歯のピツチである。) 第3図aの状態で停止しているロータ2所定方
向に所定角度ずつ回転させるためにはコイル12
及び13に対する通電時間(もしくは制御パルス
数)と通電方向を、たとえば第4図に示すように
制御する。
第4図は、コイル12及び13に対する通電方
向と通電時間とを示したものであり、横軸は通電
時間(もしくはパルス数)、縦軸はオンオフ状態
を示している。また、Aは第3図b乃至dに示す
ようにコイル13に対する正方向の通電を表わ
し、はコイル13に対する逆方向の通電、Bは
コイル12に対する正方向の通電、はコイル1
2に対する逆方向の通電、をそれぞれ表わしてい
る。
以下に第3図b乃至第3図dと第4図とを参照
してロータ2の回転を制御する方法を説明する。
第3図b及び第4図に示すようにコイル13に
A通電、コイル12に通電を行うと、ステータ
6の歯6aはNに、ステータ7の歯7aはSに、
ステータ8の歯8aはNに、そしてステータ9の
歯9aはSに、それぞれ磁化される。このため、
各ステータ6〜9の各歯とロータ2の外周面の磁
極片とが吸引もしくは反発し合つてロータ2は1/
4Pだけ反時計方向に回転するが、1/4Pだけ回転
した時にステータ6及び7がロータ2に及ぼす力
とステータ8及び9がロータ2に及ぼす力とが互
いに等しく且つ逆向きとなるため、ロータ2は停
止する。この時、第4図に示すように、コイル1
2に対する通電のみが遮断されるとステータ6
及び7は消磁され第3図cに示すように、ステー
タ8及び9の励磁状態のみが継続される。このた
め、ステータ6及び7の各歯に対して1/4Pだけ
ずれた位置で停止していたロータ2はそのN極片
がステータ9の歯9a(Sに磁化されている)と
正対するまで反時計方向に回転した後、再び停止
することになる。そして、この場合のロータ2の
回転角も1/4Pである。
次に第3図dの如くコイル12及び13にそれ
ぞれB通電及びA通電が行われると、ステータ6
の歯6aはSに励磁され、ステータ7の歯7aが
Nに励磁される一方、ステータ8の歯8aはN
に、また、ステータ9の歯9aがSに、それぞれ
励磁されるため、前記と同じ原理によつてロータ
2は反時計方向に1/4Pだけ回転した後、停止す
る。
コイル12及び13への通電方向の組合せの数
は第4図に示すように前記のほかに、B,B,
A,、の5通りがあり、合計で8通りの通
電の仕方がある。本実施例の装置では、前記の通
電の仕方の一通りを1パルスとしてコイル12及
び13への通電を制御することによつてロータ2
をステツプ回転させる。
次に第5図乃至第7図を参照して前記回転導体
片と導電パターン板14とから成る開孔状態検出
手段の構成について説明する。該開孔状態検出手
段は前記回転導体片と導電パターンとから成る回
転摺接式検出スイツチとして構成されている。
2個の回転導体片17d及び17hは回転リン
グ17の同じ半径上に並んで配置され、第5図に
示すように導電パターン板14に形成された2個
の導電パターン14A及び14Bに各々別々に摺
動接触するようになつている。
導電パターン板14に形成された2個の導電パ
ターン14A及び14Bは回転導体片17d及び
17hの回転軌跡に沿つて円弧状に延在する帯状
部となつており、それぞれ信号伝達線W1とW2
介して不図示の信号処理回路に接続されるととも
に該信号処理回路を介して制御回路に接続されて
いる。
該導電パターン(すなわち固定導体片)14A
及び14Bの各々の長さは互いに異つているので
各々の第1の端部14c及び14dは該導電パタ
ーン板14の円弧上の同じ位置i(すなわち、回
転導体片17d及び17hの同じ回転角位置)に
配置され、回転リング17の回転時には該端部1
4c及び14dには該回転導体片17d及び17
hが同時に接触し且つ同時に離れるようになつて
いるが、導電パターン14Aの第2の端部14e
と導電パターン14Bの第2の端部14fとは異
なる位置に配置されているので導電パターン14
Aに対する回転導体片17dの接触時間と導電パ
ターン14Bに対する回転導体片17hの接触時
間とは互いに異なつている。
導電パターン14Bの第2の端部14fの位置
dは絞り羽根16が回転リング17の光路孔17
gを完全に開いた時(すなわち、絞り羽根16に
よつて形成される開口が光路孔17gと一致した
時)に対応している。一方、導電パターン14A
の第2の端部14eの位置gは回転リング17が
不図示のストツパに当接して矢印f1方向の回転が
阻止される位置であり、回転導体片17dが矢印
f1方向に回転してきて端部14eに達した時に回
転リング17は該ストツパにより回転が阻止され
る。
位置dと位置gとの間にある位置cは絞り羽根
16によつて形成された開口が光路孔17gより
もやや大きくなつていて、カメラが撮影待機状態
に保持されている時に対応しており、この位置c
では2相ステツピングモータが安定に停止状態を
保持している。
導電パターン14A及び14Bの第1の端部1
4c及び14dの位置iから導電パターン14B
の第2の端部14fの位置dまでの範囲R内に回
転導体片17d及び17hが存在する時には該ス
イツチはONとなり、また、絞り羽根16によつ
て形成される開口は光路孔17g(すなわち開放
口径)よりも小さい直径となつていて絞り装置と
しては小絞り状態となる。
第6図は回転リング17の光路孔17gの直径
D0(すなわち開放口径)と、絞り羽根16によつ
て形成される開口の直径D1及びD2との関係を示
したものである。D2は回転導体片17dが導電
パターン14A上の位置cに停止している時に絞
り羽根16によつて形成される開口の直径であ
り、D1は回転導体片17d及び17hが前記の
範囲Rにある時に絞り羽根16によつて形成され
る開口の直径である。絞り羽根によつて形成され
る開口の直径がD2となる回転導体片17d及び
17hの位置cは撮影待機状態及び非撮影時の位
置であり、撮影時には回転導体片17d及び17
hが位置cから範囲R内へf2方向に移動する。
第7図は回転リング17の回転軌跡(つまり、
周方向の移動軌跡)を直線状に展開して示したも
のである。同図において、白丸で表示した位置a
は前記2相ステツピングモータに通電しなくても
停止できる安定位置(つまり、1相通電位置)で
あり、黒丸で表示した位置bは前記2相ステツピ
ングモータの2個のコイルに同時通電を行つた時
に停止できる位置である。
本実施例の装置では位置dにおいて該検出スイ
ツチから出力が生じるが、該位置dは該2相ステ
ツピングモータの2つの安定位置の間に設定され
ているので、絞りの開放状態(すなわち、該検出
スイツチがOFFとなつている状態)での回転リ
ング17の安定位置と小絞り状態(すなわち、該
検出スイツチがONとなつている状態)での安定
位置との間にはスイツチ切換り可能範囲fが設け
られていることになる。従つて、本実施例の検出
スイツチでは、回転リング17の光路孔17gの
直径D0よりも絞り羽根16が小絞り側に動いて
該2相ステツピングモータの無通電状態で安定し
て停止する前に該検出スイツチが切換わり、前記
直径D0よりも開放側では安定位置以前に切換わ
れば開放状態か否かの検出ができることになる。
開放状態の検出の為の検出スイツチとステツピ
ングモータの通電位相は第7図に示すような位相
に調整される。具体的には、絞り込み状態から開
孔(開放)状態への切り換わり位置を、駆動源と
しての2相ステツピングモータの2個のコイル1
2,13に同時通電を行なつた位相から、2個の
コイル12,13に通電しなくても停止できる1
相通電位相への回転の間に設定している。このこ
とは、上記検出スイツチが開孔(開放)状態を検
出した際の通電位相にて通電を止めたとしても、
絞り羽根16は絞り込み状態へもどつてしまうこ
とがなく、開孔(開放)のままに確実に維持され
ることになり、導電パターン板14の位置調整作
業の作業性向上もしくは2相ステツピングモータ
の上記開孔(開放)状態での停止位置を、開孔検
出の直後にしても問題を発生させない。
また、本実施例では前記aとbとの間隔は絞り
の1/8段相当に設定されている。
第1図及び第2図の如き構造を有する本考案の
電動式露光調整装置をレンズ鏡筒内に組込み、該
レンズ鏡筒をカメラ本体に取付けてAE(自動露出
制御装置付き)カメラとした場合の制御ブロツク
図の一部を第8図に示す。
第8図において、21は測光回路、22は光量
設定回路、23はシヤツター駆動回路、24はク
ロツクパルス発生回路、25は分配回路、26は
モータ制御回路、である。
次に前記カメラで撮影を行う時の制御動作と絞
り羽根16の動作について第1図乃至第8図を参
照して説明する。
撮影に際してカメラのレリーズボタンを押す
と、測光回路21が動作して自動的に測光が行な
われ、その結果得られた測光値に基いて光量設定
回路22ではフイルム感度、必要シヤツタースピ
ード、必要絞り値等から演算によつて必要絞り段
数が決定される。(なお、本実施例の場合、ロー
タ2が1ステツプ回転した時に絞り口径が1/8段
変化するようにカム溝15aの形状と回転リング
17の回転角とが設定されている。つまり、本実
施例の場合、ロータ2が8ステツプ回転された時
に絞りが1段分変化するようにカム溝15aの形
状と回転リング17との関係を定めてある。) 光量設定回路22で決定された絞り段数は分配
回路25に入力され、分配回路25ではクロツク
パルスを所定のステツプに分割してモータ制御回
路26に入力させる。モータ制御回路26では入
力信号に応じてコイル12及び13に通電する電
流の方向やどちらのコイルに通電するかが制御さ
れ、その結果、ロータ2が所定の方向に所定角度
だけ回転される。(ロータ2の回転の制御につい
ては既に説明したので説明を省略する。) このため、リング17がピニオン4を介して回
転され、リング17に枢着されている絞り羽根1
6はリング17とともにリング17の軸心を中心
として回転されつつ、それ自身のピン16bを中
心としてカム溝15aに沿つて揺動される。絞り
羽根16が第1図においてピン16bを中心とし
て時計方向に回動されると絞りが開かれることに
なり、ピン16aがカム溝15aの最も外端位置
に達した時に絞りが開放状態となる。絞りが開放
状態になると、回転リング17に担持されている
回転導体片17hと導電パターン板14上の導電
パターン14Bとが接触しなくなるため、絞りが
開放状態に達したことが不図示の制御回路におい
て電気的に検知されることになる。
[考案の効果] 本考案の電動式露光調整装置は、回動すること
によつて遮光羽根を移動させて光路孔の開口量を
変化させる回転部材を有し、該回転部材に設けら
れた導体片と、固定部材に設けられた導体片とを
摺動させて、該光路孔の開孔状態を検出する開孔
状態検出手段を設け、該検出手段は絞り込み状態
から開孔状態への切り切り換わり位置を、駆動源
としての2相ステツプモータの2個のコイルに同
時通電を行なつた位相から、2個のコイルに無通
電でも停止できる1相通電位相への回転の間に設
定したことにより、該開孔状態を検出した後に該
ステツプモータへの通電を止めたとしても該回転
部材が絞り込み方向に動いて絞り込み状態にして
しまうことを防止することができる。
なお、実施例では本考案を絞り装置に適用した
場合のみを示したが、本考案をシヤツター装置と
して実施してもよいことは当然である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による電動式露光調整装置の要
部の分解斜視図、第2図は第1図の装置の組立て
た状態の一実施例を示す斜視図、第3図a,b,
c,d及び第4図は本考案装置に装備されている
2相ステツピングモータの動作を説明するための
図、第5図は本考案の電動式露光装置に装備され
ている開孔状態検出手段における導電パターン板
と回転導体片の拡大斜視図、第6図は絞り羽根
(遮光羽根)によつて形成される開口と光路孔と
の関係を示した図、第7図は本考案の装置におい
て回転リング17の回動とステツプ位置との関係
を説明するための図、第8図は本考案の装置を組
込んだカメラにおける一部の制御回路を示したブ
ロツク図、である。 1……支持部材、2……ロータ、4……ピニオ
ン、5……軸受板、6〜9……ステータ、10,
11……コイルの鉄心、12,13……ステータ
用コイル、14……導電パターン板、15……カ
ム板、16……絞り羽根(遮光羽根)、17……
回転リング(回転部材)、17d,17h……回
転導体片、18……フレキシブルプリント板、1
9……電動式露光調整装置、20……(制御回路
等の)ケース、21……測光回路、22……光量
設定回路、23……シヤツター駆動回路、25…
…分配回路、26……モータ制御回路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数の遮光羽根を支持するとともに、回動する
    ことによつて該遮光羽根を移動させて光路孔の開
    口量を変化させる回転部材と、 前記回転部材を回動させるための駆動源として
    の2相ステツプモータと、 前記光路孔が前記遮光羽根の移動により開孔状
    態か絞り込み状態かを検出する開孔状態検出手段
    と、を有して成り、 前記開孔状態検出手段は前記回転部材に設けら
    れた第1の導体片と、固定部材に設けられた第2
    の導体片とを摺動させ、該回転部材と該固定部材
    の相対回転による摺動位置の変位により前記開孔
    状態を検出するように形成され、前記絞り込み状
    態から該開孔状態への切り換わり位置を、前記2
    相ステツプモータの2個のコイルに同時通電を行
    なつた位相から、2個の該コイルに通電しなくて
    も停止できる1相通電位相への回転の間に設定し
    たことを特徴とする電動式露光調整装置。
JP17913986U 1986-11-21 1986-11-21 Expired JPH0442822Y2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17913986U JPH0442822Y2 (ja) 1986-11-21 1986-11-21
US07/368,935 US4922274A (en) 1986-11-21 1989-06-19 Motor driven exposure adjusting device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17913986U JPH0442822Y2 (ja) 1986-11-21 1986-11-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6384128U JPS6384128U (ja) 1988-06-02
JPH0442822Y2 true JPH0442822Y2 (ja) 1992-10-09

Family

ID=31121933

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17913986U Expired JPH0442822Y2 (ja) 1986-11-21 1986-11-21

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0442822Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008129291A (ja) * 2006-11-20 2008-06-05 Seiko Precision Inc 可撓性基板保持装置及びカメラ用羽根駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6384128U (ja) 1988-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4922274A (en) Motor driven exposure adjusting device
JPS62131238A (ja) レンズ鏡筒および絞りシヤツタの駆動装置
JPS644096Y2 (ja)
US20020031353A1 (en) Light quantity controller and comprised camera system
JP2868965B2 (ja) 電磁駆動シャッター装置
JPH0442822Y2 (ja)
JPH0532739B2 (ja)
CN112334828A (zh) 开关电机、快门装置及摄像装置
US4874233A (en) Diaphragm control device for interchangeable lens
JP2008058614A (ja) カメラ用羽根駆動装置
JP2002169073A (ja) 電磁駆動装置及び電磁駆動装置を用いたレンズ鏡筒
KR100512250B1 (ko) 구동장치, 광량조절장치, 및 렌즈구동장치
JP2000171853A (ja) 絞り/シャッタ―システム及びこのシステムで使用されるステッパモ―タ
JP2556473B2 (ja) 電磁駆動絞り装置
JPH0442821Y2 (ja)
JP2530619B2 (ja) 交換レンズ
JP2528832B2 (ja) 電動式露光装置
JPS6325633A (ja) 電動式露光装置
JPS63163438A (ja) 電動式露光調整装置
JP3129560B2 (ja) 光学機器
JP2512801Y2 (ja) モ−タ
JP2608597B2 (ja) 電磁駆動絞り調節装置
JPS6324231A (ja) 電動式露光装置
JP2525384B2 (ja) 絞り機構を有する光学機器
JPH0443852Y2 (ja)