JP2528832B2 - 電動式露光装置 - Google Patents

電動式露光装置

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JP2528832B2 JP61167494A JP16749486A JP2528832B2 JP 2528832 B2 JP2528832 B2 JP 2528832B2 JP 61167494 A JP61167494 A JP 61167494A JP 16749486 A JP16749486 A JP 16749486A JP 2528832 B2 JP2528832 B2 JP 2528832B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の利用分野] この発明はカメラ及びその交換レンズ等に装備するた
めのシャッター乃至絞り装置の如き露光装置に関し、更
に詳細には、公知の電動式露光装置よりも大口径であり
ながら制御応答性及び高速動作性にすぐれ且つ、軽量で
小型の電動式露光装置に関するものである。
[発明の背景] レンズ非交換型の35mmカメラは一般にコンパクトカメ
ラと称されており、この形式のカメラには露光装置とし
てシャッターと絞りとが兼用になっているレンズシャッ
ター装置が搭載されている。最近のコンパクトカメラに
搭載されているレンズシャッター装置は直接式電磁駆動
構造となっており、このような直接式電磁駆動構造のレ
ンズシャッター装置においてはシャッター羽根(すなわ
ち絞り羽根)を担持しているセクターリングそれ自身が
電磁駆動装置(すなわちモータ)のロータとなってい
る。また、実用化はされていないが、レンズ鏡筒と同程
度の直径のリング形回転子を有した円筒形(もしくはリ
ング形)のステッピングモータでセクターリングを回転
させる形式のレンズシャッター装置も提案されている。
(たとえば、特開昭58-17428号公報参照)。
これらの公知のレンズシャッター装置では、絞り羽根
(セクター)を担持しているセクターリングがそれに直
接に結合されたモータで駆動されるので、セクターリン
グを任意の角度だけ回転させ且つ位置決めさせるために
複雑な機械的機構を必要とせず、従って小型且つ軽量で
あるとともに電子制御に適している。
一方、コンパクトカメラよりも大口径のレンズを装備
し且つレンズ交換ができる一眼レフレックスカメラ(以
後は一眼レフと略記する)では、カメラ本体内にフォー
カルプレーンシャッターが搭載され、レンズ鏡筒(すな
わち交換レンズ)内には絞り装置が装備された構造とな
っており、該絞り装置はカメラ本体内に設けられた絞り
駆動装置から連動レバーを介して機械的に駆動されるよ
うに構成されている。このような構造の従来の一眼レフ
においては、カメラ本体内の絞り駆動装置の機械的構造
が複雑であるばかりでなく、該連動レバーをも含めて該
絞り装置に関連するレンズ鏡筒内の機械的構造が複雑で
あるため、レンズ鏡筒をも含めたカメラ全体の重量が重
く且つカメラ全体の体積も大きいという欠点があった。
また、該絞り装置に対する動力伝達が複雑な機械的動力
伝達機構を介して行われるため、制御動作の応答性が悪
く、且つ、電子制御には不適であった。
それ故、従来の一眼レフにおいては、絞り装置を改善
することによってカメラ全体の重量を低減させるととも
に高速で作動し且つ制御応答性のよい絞り装置を実現す
ることが必要であった。
カメラ本体及び交換レンズの重量と体積とを減少しう
るとともに高速で作動し且つ制御応答性のよい絞り装置
を実現するためには、一眼レフの絞り装置もコンパクト
カメラのそれと同じく、直接式電動型絞り装置として構
成されることが望ましい。
しかしながら、従来、コンパクトカメラに装備されて
いるレンズシャッターの電磁駆動装置は前記したように
絞り羽根を担持しているセクターリングそれ自身(もし
くはセクターリングと同じ大きさの回転板)がロータに
なっており、また、前記公報に開示されたレンズシャッ
ター装置では大径のリングがロータとなっているのでロ
ータ自身の慣性が非常に大きく(周知のように、回転体
の直径をDとし、重力加速度をGとすると、回転体の慣
性質量はGD2に比例するので、Dの大きな環状体をロー
タとしている前記の電磁駆動装置ではロータの慣性質量
は非常に大きい)、従って、起動性及び制御応答性が悪
く、しかも、ステータ用コイルが光軸を中心として巻か
れた環状コイルとなっているので巻き数を多くすること
ができないため高いアンペアターンが得られず、従って
小さな起動トルクしか得られない、等の欠点があった。
従って、コンパクトカメラのように小口径レンズのため
の絞り駆動用モータとしては実用可能であるが、該電磁
駆動装置の構造を一眼レフ用大口径絞り装置のモータと
して採用することは不可能であった。すなわち、前記電
磁駆動装置と同じ構造の大口径絞り装置用モータを設計
した場合、そのロータの慣性質量が非常に大きくなる割
りに起磁力を大きくすることができないため、ロータを
起動させることが困難となり、容易に脱調が起ってロー
タは停止位置で振動したまま回転しない状態が頻発する
ことになる。
従って、従来のコンパクトカメラに装備されているレ
ンズシャッター装置と同じ構造の絞り装置では大口径レ
ンズ用の電動式絞り装置を実現することはできないこと
が判明している。
[発明の目的] この発明の目的は、コンパクトカメラよりも大口径の
カメラ及びレンズに適用しうる電動式露光装置を提供す
ることである。
[発明の概要] 本発明の電動式露光装置は、一方の端面に複数の遮光
羽根が枢着されるとともに外周面には減速用被動歯車部
が形成され且つ中心部には該遮光羽根によって開閉され
る光路孔が貫設されている環状円板形の回転部材と、該
光路孔より外側の位置において該光路孔の中心軸線に対
してそれぞれ平行に延在する中心軸線を有したロータ及
びステータ用コイルを備えるとともに該光路孔より外側
で且つ該回転部材の他方の端面側で該光路孔の中心軸線
方向にずれた位置において該ロータ及び該ステータ用コ
イル並びにステータが互いに平行に配置されている構造
のモータと、該ロータの軸に取付けられるとともに、該
回転部材の該減速用被動歯車部に噛み合っている小歯車
と、該回転部材の他方の端面に近接して配置されるとと
もに該ロータ及び該ステータ並びに該ステータ用コイル
を支持している第一の支持部材と、該回転部材の一方の
端面に面して配置されるとともに該遮光羽根制御用カム
部と該回転部材の支持部とを有している第二の支持部材
と、を有して成ることを特徴とするものである。本発明
の電動式露光装置に装備されているモータのロータは従
来のコンパクトカメラ用のレンズシャッター装置に内蔵
されている環状円板形もしくは大径の円筒形ロータにく
らべてGD2が非常に小さいため、慣性効果が小さく、従
って、起動及び停止を迅速に行うことができるとともに
脱調を生ずる恐れは全くない。また、ステータ励磁用コ
イルの鉄心が光軸と平行で且つ光路外に配置されている
ので鉄心の断面積を大きくすることができ、従って、コ
イルの磁気飽和を防ぐことが可能になるとともに磁束密
度を大きくすることができるため、ロータの起動及び停
止が容易であり、その結果、該モータは公知のレンズシ
ャッター装置の電磁駆動装置にくらべて起動性及び高速
応答性にすぐれた駆動装置となっている。更に本発明の
装置では、該モータの高速回転を該回転部材の減速用被
動歯車部と該小歯車との噛合による大きな減速比で減速
することにより低速且つ大トルクの回転に変換して該回
転部材を回転させているので、該回転部材の制御特性が
良好であるとともに該モータの制御応答性も極めて良好
である。
[発明の実施例] 以下に本発明の一実施例について図面を参照しつつ説
明する。
第1図は本発明による電動式露光装置の要部分解斜視
図である。
第1図に分解状態で示した本実施例の電動式露光装置
は、後記する絞り羽根すなわち遮光羽根を駆動するため
のモータ(本実施例では2相ステッピングモータとなっ
ている)を構成しているロータ2及びステータ6〜9並
びに該ステータ励磁用のコイル12及び13、前記ロータ及
びステータ並びにコイルの一端側を支持する環状円板形
の第一の支持部材1、該支持部材1に締結されるカム板
15(すなわち、第二の支持部材)、該カム板15に回転可
能に支持されるとともに該ロータ2によって回転される
回転リング17、回転リング17に枢着されるとともにカム
板15によって動きを制御される絞り羽根16、支持部材1
の一方の端面に締結された導電パターン板14、該導電パ
ターン板14に電気的に接続されるとともにコイル12及び
13に電気的に接続されるフレキシブルプリント板18、ロ
ータ2及びステータ6〜9並びにコイル12及び13の他端
側を支持する軸受板5、から構成されている。
支持部材1及びカム板15並びに回転リング17はそれぞ
れ撮影レンズの直径に対応する内径の光路孔1a及び15i
並びに17gを有している。支持部材1は光路孔1aの外側
の位置にロータ2の軸の一端2aを回転可能に支持する軸
受1bを有しており、また、該支持部材1には、コイル12
の鉄心10を嵌入固定する孔1d、コイル13の鉄心11を嵌入
固定する孔1c、カム板15を支持部材1に締結するための
ビス3をねじ込むためのねじ孔1e、支持部材1に対して
導電パターン板14の締結位置を変えるための長穴1f、が
設けられている。
一方、支持部材1の一端面に対して所定間隔をおいて
対向配置されている弓形の軸受板5には、ロータ2の軸
の他端2bを回転可能に支持する軸受5aのほか、コイル12
の鉄心10を嵌入固定する孔5b及びコイル13の鉄心11を嵌
入固定する孔5cが設けられている。
ロータ2及びステータ6〜9並びにコイル12及び13は
支持部材1と軸受板5との間の位置において支持部材1
の光路孔1aよりも外側の空間(換言すれば、回転リング
17の光路孔17gを横断面とする仮想円柱よりも外側の空
間)に配置されるとともに該光路孔1aの周縁に沿って円
弧状に配置されている。そして、ロータ2のみは軸受1b
及び5aによって回転のみ可能に支持され、他の部材(す
なわち、ステータ6〜9と、コイル12及び13のそれぞれ
の鉄心10及び11)は回転及び軸方向移動が不可能に支持
部材1と軸受板5とによって支持されている。
ステータ6〜9はロータ2の外周面に沿って円弧状に
並ぶ複数の歯6a〜9aを有するとともに鉄心10及び11が嵌
入固定される孔6b〜9bを有している。ステータ6及び7
はそれぞれの孔6b及び7bにおいてコイル12の鉄心10に嵌
着されて該鉄心10とともに支持部材1及び軸受板5に静
止状態に支持され、また、ステータ8及び9はそれぞれ
の孔8b及び9bにおいてコイル13の鉄心11に嵌着されて該
鉄心11とともに支持部材1及び軸受板5に静止状態に支
持されている。
ロータ2は永久磁石で構成された円柱体であり、その
外周面には軸線方向と平行なN極片とS極片とが交互に
周方向に配列されており、各N極片と各S極片の周方向
長さはステータ6〜9の歯6a〜9aの周方向長さにほぼ等
しくなっている。本実施例ではロータ2の外周面のN極
とS極の数はそれぞれ11であり、すなわち、ロータ2の
外周面は11個ずつのN極片とS極片とが交互に並んで構
成されている。
ステータ6の歯6aとステータ7の歯7aとは第4図
(a)に示すようにロータ2の外周面に沿って交互に配
置されており、また、ステータ8の歯8aとステータ9の
歯9aとが同じくロータ2の外周面に沿って交互に配置さ
れている。各ステータの歯の内端面の幅l(ロータ2の
外周面に対向している面における周方向長l)はそれに
対向するロータ2の各極片の周長にほぼ等しく、従っ
て、ステータの歯とロータ2の磁極片とは互いに正対し
うるようになっている。しかしながら、本実施例では第
4図(a)に示すように、ステータ6及び7の歯6aと7a
とはロータ2の各極片に正対するように配置されている
が、ステータ8及び9の歯8aと9aとはロータ2のN極片
とS極片との中間位置に配置されている。
ロータ2の一端側の軸2aは支持部材1に設けられてい
る軸受1bを貫通して支持部材1の他端側に突出し、その
突出部分にはピニオン4が取付けられている。このピニ
オン4は後に説明する回転リング17の外周面の歯17cと
噛み合っており、回転リング17にロータ2の回転を伝達
する。
支持部材1の左側の端面(ロータ2等が配置されてい
る側の端面)の下方部分には、コイル12への給電線12a
及びコイル13への給電線13a並びに導電パターン板14に
対する給電線14bが接続されるフレキシブルプリント板1
8がビス留めもしくは接着で取付けられている。一方、
支持部材1の右側の端面には、導電パターン14aを有し
た導電パターン板14がビス14cで締結されており、該導
電パターン板14の締結位置を変更しうるように支持部材
1に貫設された周方向の長穴1f内に前記ビス14cが挿入
されている。導電パターン板14は給電線14bでフレキシ
ブルプリント板18に電気的に接続され、該フレキシブル
プリント板18を介して制御回路に接続されている。
支持部材1に締結されるカム板15には、支持部材1の
ねじ孔1eの位置に対応して4個の偏平な突部15b〜15eが
設けられており、該突部15b〜15eにはビス3を挿入しう
る楕円形の穴15fが貫設されている。穴15fは周方向に長
くなっており、従って、ビス3を該穴15fに挿通すると
ともに支持部材1のネジ孔1eにねじ込んでカム板15を支
持部材1に固定する際に、カム板15をわずかに周方向に
回動することによって支持部材1に対するカム板15の締
結位置を変更することができる。
カム板15の突部15b〜15eは支持部材1とカム板15との
間に間隙を形成するためのスペーサとして構成されると
ともに該突部15b〜15eの内周面が回転リング17の支持面
として構成されており、回転リング17の外周面は突部15
b〜15eの内周面で回転可能に支持されている。
回転リング17には5個のピン孔17aが形成され、該ピ
ン孔17aの各々には絞り羽根16(第1図では1個のみし
か描かれていないが、5個の絞り羽根が設けられてい
る)に突設したピン16bが回転可能(軸方向移動不能)
に挿入されている。すなわち、回転リング17には5個の
絞り羽根16が枢着されている。各絞り羽根16の動きはカ
ム板15に形成されたカム溝15aによって制御されるよう
になっており、各絞り羽根16に突設したピン16aがカム
溝15aに相対摺動可能に挿入されている。
回転リング17の外周面にはピニオン4と噛み合う歯17
cが設けられるとともに突部17bが設けられている。突部
17bには導電パターン板14上の導電パターン14aに摺接す
る接触片17dが取付けられており、導電パターン14aと接
触片17dとは絞りが開放状態か小絞り状態かを電気的に
検出するためのオンオフ式検出手段を構成している。本
実施例の場合、接触片17dが導電パターン14aと接触して
いる時には絞りが小絞り状態にあり、接触片17dと導電
パターン14aとが接触していない時には絞りが開放状態
になるように構成されている。該検出手段は絞りが開放
になっているか否かを判別するためのものであり、たと
えば、絞り羽根が外的衝撃等によって小絞り側へ動いて
しまった時に測光を禁止(すなわち、撮影を禁止)でき
るようにするための安全システムを構成している。
支持部材1及びカム板15並びに回転リング17が組立て
られた時、カム板15の突部15bは回転リング17の突部17b
と歯17cとの間の位置に位置決めされる。従って、回転
リング17が第1図で時計方向に回転された時には歯17c
の一方の端部17fが突部15bの一方の端面15gに当接した
時に回転リング17の時計方向の回転が阻止され、回転リ
ング17が反時計方向に回転された時には突部17bの一方
の端面17eが突部15bの他方の端面15hに当接した時に回
転リング17の反時計方向の回転が阻止される。すなわ
ち、カム板15の突部15b及び回転リング17の突部17b並び
に歯17cの一方の端部17fは回転リング17の回転をある回
転角範囲内に制限するためのストッパーとして構成され
ている。
第2図は支持部材1,ロータ2,ステータ6〜9,コイル12
及び13,導電パターン板14,カム板15,絞り羽根16,回転リ
ング17,等を一体として組立てた電磁駆動絞りユニット1
9の斜視図である。フレキシブルプリント板18は描かれ
ていないが、フレキシブルプリント板18の円環状部分は
支持部材1の端面に取付けられ、その帯状部分の先端の
接続端子は該ユニット19に対して静止している電子制御
装置のケース20に接続されるようになっている。ケース
20内には該ユニット19のコイル12及び13の制御及び給電
並びにカメラ本体内の制御用IC(集積回路)との信号の
授受を行う制御用ICが収容され、該ケース20はレンズ鏡
筒などの静止部分に取付けされるようになっている。こ
の場合、ケース20はロータ2及びステータ6〜9並びに
コイル12及び13から成る電磁駆動手段の下方の空間に位
置するようにレンズ鏡筒内の静止部分に装着されるので
該電磁駆動手段の下方の空間が有効利用されることにな
る。すなわち、該ユニット19をズームレンズ鏡筒内で移
動レンズ枠と一体にして組込んだ場合、該電磁駆動手段
が突出しているので移動のストローク端において該電磁
駆動手段の下方の空間が有効利用されない空間として残
ることになるが、レンズ鏡筒の制御用IC等を第2図の如
き半円弧状のケース20に収容して該ケース20を該空間に
設置することによって該空間を有効利用することができ
ることになる。
なお、第2図の実施例ではケース20内に電磁駆動手段
の制御用IC等を収容する場合を示したが、ケース20を配
置する場所にケース20に代えてオートフォーカス用モー
タやフィルターもしくは開放保障スイッチ等の電気部品
を配置するようにしていもよい。
第3図は第2図に示した電磁駆動絞りユニットを組込
んで構成したズームレンズ鏡筒(すなわち交換レンズ)
の縦断面であり、第3図において上半分は非ズーム操作
時の状態を示す縦断面図、下半分はズーム操作時の状態
を示す縦断面図、である。
第3図において、21はレンズ鏡筒の本体を構成してい
る固定筒であり、該固定筒21の後端部にはカメラ本体の
マウントに装着されるマウント21aが形成されている。
固定筒21には軸線方向溝21bが形成されており、該軸線
方向溝21b内には移動筒22のキイ22aが摺動可能に挿入さ
れており、該移動筒22には第2図の電磁駆動絞りユニッ
ト19が取付けられるとともに撮影レンズのうちの後群レ
ンズL1が担持されている。
23は固定筒21に対して回転可能に装嵌されているズー
ム操作環であり、このズーム操作環23によって回転され
る回転カム筒24が固定筒19に嵌装され、回転カム筒24の
カム溝(図示せず)内に移動筒22のフォロワー22bが挿
入されている。
電磁駆動絞りユニット19内のコイル12及び13(第1図
参照)への給電及び制御信号の伝送のためのフレキシブ
ルプリント板18は固定筒21内のIC実装基板25に接続さ
れ、該基板25にはコイル12及び13への通電を制御する制
御IC26が取付けられている。(該制御IC26及びIC実装基
板25を、たとえば第2図のケース20内に収容し、該ケー
ス20を図示の如く固定筒21内に固定してもよい。) 27は固定筒21のマウント21aの端面に設けられた接続
端子であり、カメラ本体側の電源及び制御回路とIC実装
基板25に固定されているICとを電気的に接続する接続端
子であり、カメラ本体側のマウントに設けられた接続端
子と接触するようになっている。
なお、L2は前群レンズ、28は前群レンズ保持枠、であ
る。
第4図はロータ2とステータ6〜9との相対的位置関
係とロータ2の回転割出し動作を説明するための図であ
る。
また、第5図は第4図に対応してステータ6〜9の励
磁状態を説明する図表である。
第4図(a)はコイル12及び13に通電されていない時
のロータ2とステータ6〜9との相対的位置関係を示し
たものであり、この時には、ロータ2のS極片がステー
タ6の各歯6aと正対し、また、ロータ2のN極片がステ
ータ7の各歯7aに正対した状態でロータ2が静止してい
る。一方、この時にはステータ2が静止している。一
方、この時にはステータ8及びステータ9の各歯8a及び
9aにはロータ2のS極片とN極片との半分ずつが正対し
ている。この場合、ステータ7の最も端の歯と該歯に最
も近い位置のステータ8の歯との間の角度θはθ=np+
1/2pで表わされる。(但し、nは正整数、pはステータ
6及び7の隣り合う歯のピッチであり、また、ステータ
8及び9の隣り合う歯のピッチである。) 第4図(a)の状態で停止しているロータ2を所定方
向に所定角度ずつ回転させるためにはコイル12及び13に
対する通電時間(もしくは制御パルス数)と通電方向
を、たとえば第5図に示すように制御する。
第5図は、コイル12及び13に対する通電方向と通電時
間とを示したものであり、横軸は通電時間(もしくはパ
ルス数)、縦軸はオンオフ状態を示している。また、A
は第4図(b)乃至(d)に示すようにコイル13に対す
る正方向の通電を表わし、はコイル13に対する逆方向
の通電、Bはコイル12に対する正方向の通電、はコイ
ル12に対する逆方向の通電、をそれぞれ表わしている。
以下に第4図(b)乃至第4図(d)と第5図とを参
照してロータ2の回転を制御する方法を説明する。
第4図(b)及び第5図に示すようにコイル13にA通
電、コイル12に通電を行うと、ステータ6の歯6aはN
は、ステータ7の歯7aはSに、ステータ8の歯8aはN
に、そしてステータ9の歯9aはSに、それぞれ磁化され
る。このため、各ステータ6〜9の各歯とロータ2の外
周面の磁極片とが吸引もしくは反発し合ってロータ2は
1/4pだけ反時計方向に回転するが、1/4pだけ回転した時
にステータ6及び7がロータ2に及ぼす力とステータ8
及び9がロータ2に及ぼす力とが互いに等しく且つ逆向
きとなるため、ロータ2は停止する。この時、第5図に
示すように、コイル12に対する通電のみが遮断される
とステータ6及び7は消磁され第4図(c)に示すよう
に、ステータ8及び9の励磁状態のみが継続される。こ
のため、ステータ6及び7の各歯に対して1/4pだけずれ
た位置で停止していたロータ2はそのN極片がステータ
9の歯9a(Sに磁化されている)と正対するまで反時計
方向に回転した後、再び停止することになる。そして、
この場合のロータ2の回転角も1/4pである。
次に第4図(d)の如くコイル12及び13にそれぞれB
通電及びA通電が行われると、ステータ6の歯6aはSに
励磁され、ステータ7の歯7aがNに励磁される一方、ス
テータ8の歯8aはNに、また、ステータ9の歯9aがS
に、それぞれ励磁されるため、前記と同じ原理によって
ロータ2は反時計方向に1/4pだけ回転した後、停止す
る。
コイル12及び13への通電方向の組合せの数は第5図に
示すように前記のほかにB,B,,,の5通り
があり、合計で8通りの通電の仕方がある。本実施例の
装置では、前記の通電の仕方の一通りを1パルスとして
コイル12及び13への通電をパルス制御することによって
ロータ2をステップ回転させる。
第1図及び第2図の如き構造を有する本発明の電磁駆
動絞り装置を第3図の如くレンズ鏡筒内に組込み、該レ
ンズ鏡筒をカメラ本体に取付てAE(自動露出制御装置付
き)カメラとした場合の制御ブロック図の一部を第6図
に示す。
第6図において、29は測光回路、30は光量設定回路、
31はシャッター駆動回路、32はクロックパルス発生回
路、33は分配回路、34はモータ制御回路、である。
次に前記カメラで撮影を行う時の制御動作と絞り羽根
16の動作について第1図及び第6図を参照して説明す
る。
撮影に際してのカメラのレリーズボタンを押すと、測
光回路29が動作して自動的に測光が行われ、その結果得
られた測光値に基いて光量設定回路30ではフィルム感
度、必要シャッタースピード、必要絞り量等から演算に
よって必要絞り段数が決定される。(なお、本実施例の
場合、ロータ2が1ステップ回転した時に絞り口径が1/
8段変化するようにカム溝15aの形状と回転リング17の回
転角とが設計されている。つまり、本実施例の場合、ロ
ータ2が8ステップ回転された時に絞りが1段分変化す
るようにカム溝15aの形状と回転リング17との関係を定
めてある。) 光量設定回路30で決定された絞り段数は分配回路33に
入力され、分配回路33ではクロックパルスを所定のステ
ップに分割してモータ制御回路34に入力させる。モータ
制御回路34では入力信号に応じてコイル12及び13に通電
する電流の方向やどちらのコイルに通電するかが制御さ
れ、その結果、ロータ2が所定の方向に予定角度だけ回
転される。(ロータ2の回転の制御については既に説明
したので説明を省略する。) このため、リング17がピニオン4を介して回転され、
リング17に枢着されている絞り羽根16はリング17ととも
にリング17の軸心を中心として回転されつつ、それ自身
のピン16bを中心としてカム溝15aに沿って揺動される。
絞り羽根16が第1図においてピン16bを中心として時計
方向に回動されると絞りが開かれることになり、ピン16
aがカム溝15aの最も外端位置に達した時に絞りが開放状
態となる。(絞りが開放状態になると、回転リング17に
担持されている接触片17dと導電パターン板14上の導電
パターン14aとが接触しなくなるため、絞りが開放状態
に達したことが不図示の制御回路において電気的に検知
されることになる。) [発明の効果] 以上に説明した本発明の電動式露光装置は次のような
特徴を有している。
(i) 回転リング17を回転させるためのモータのロー
タ2が小径の円柱体であるからロータ2のGD2が小さ
く、従ってレンズシャッター装置の電磁駆動手段よりも
起動性がよく、また、停止も容易である。
(ii) ステータを励磁するコイルは公知のレンズシャ
ッター装置の電磁駆動手段の励磁コイルと異り、密に巻
くことができるので、磁束密度を高くすることができ、
また、磁気飽和を防止することができる。
すなわち、ロータの起動トルクが大きく、また、容易
に起動し、高速応答性がよい。
(iii) 回転リング17が減速大歯車を兼ねているので
ロータ2の高速回転を大トルクの低速回転に変換するこ
とができ、従って一眼レフ用の大口径の絞り装置を構成
することができる。
従って、本発明によれば、一眼レフ及びその交換用レ
ンズを従来よりも小型且つ軽量に構成できるとともにそ
の絞り装置を直接電気駆動方式にすることができる電動
式露光装置が提供される。
なお、実施例では本発明を絞り装置に適用した場合の
みを示したが、本発明をシャッター装置として実施して
もよいことは当然である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による電動式露光装置の要部分解斜視
図、第2図は第1図の装置の組立てた状態の一実施例を
示す斜視図、第3図は第2図の装置を組込んで構成した
ズームレンズ鏡筒の概略縦断面図、第4図及び第5図は
本発明の装置における電磁駆動手段の動作を説明するた
めの図、第6図は本発明の装置を組込んだカメラにおけ
る制御回路の一部を示すブロック図である。 1……支持部材、2……ロータ 4……ピニオン、5……軸受板 6〜9……ステータ 10,11……コイルの鉄心 12,13……ステータ用コイル 14……導電パターン板 15……カム板(第二の支持部材) 16……絞り羽根(遮光羽根) 17……回転リング(回転部材) 18……フレキシブルプリント板 19……電磁駆動絞りユニット 20……(制御回路等の)ケース。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の端面に複数の遮光羽根が枢着される
    とともに外周面には減速用被動歯車部が形成され且つ中
    心部には該遮光羽根によって開閉される光路孔が貫設さ
    れている環状円板形の回転部材と、該光路孔より外側の
    位置において該光路孔の中心軸線に対してそれぞれ平行
    に延在する中心軸線を有したロータ及びステータ用コイ
    ルを備えるとともに該光路孔より外側で且つ該回転部材
    の他方の端面側で該光路孔の中心軸線方向にずれた位置
    において該ロータ及び該ステータ用コイル並びにステー
    タが互いに平行に配置されている構造のモータと、該ロ
    ータの軸に取付けられるとともに該回転部材の該減速用
    被動歯車部に噛み合っている小歯車と、を有して成る電
    動式露光装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、該モータ
    がステッピングモータであることを特徴とする電動式露
    光装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項において、該ロータ
    及び該ステータ用コイル並びに該ステータが該光路孔の
    周縁と平行な同一円弧に沿って円弧状に配置されている
    ことを特徴とする電動式露光装置。
  4. 【請求項4】一方の端面に複数の遮光羽根が枢着される
    とともに外周面には減速用被動歯車部が形成され且つ中
    心部には該遮光羽根によって開閉される光路孔が貫設さ
    れている環状円板形の回転部材と、該光路孔より外側の
    位置において該光路孔の中心軸線に対してそれぞれ平行
    に延在する中心軸線を有したロータ及びステータ用コイ
    ルを備えるとともに該光路孔より外側で且つ該回転部材
    の他方の端面側で該光路孔の中心軸線方向にずれた位置
    において該ロータ及び該ステータ用コイル並びにステー
    タが互いに平行に配置されている構造のモータと、該ロ
    ータの軸に取付けられるとともに、該回転部材の該減速
    用被動歯車部に噛み合っている小歯車と、該回転部材の
    他方の端面に近接して配置されるとともに該ロータ及び
    該ステータ並びに該ステータ用コイルを支持している第
    一の支持部材と、該回転部材の一方の端面に面して配置
    されるとともに該遮光羽根制御用カム部と該回転部材の
    支持部とを有している第二の支持部材と、を有して成る
    電動式露光装置。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第4項において、該モータ
    がステッピングモータであることを特徴とする電動式露
    光装置。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第4項において、該ロータ
    及び該ステータ用コイル並びに該ステータが該光路孔の
    周縁と平行な同一円弧に沿って円弧状に配置されている
    ことを特徴とする電動式露光装置。
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