JPH06262838A - 孔版印刷装置の排版装置 - Google Patents

孔版印刷装置の排版装置

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JPH06262838A
JPH06262838A JP5053796A JP5379693A JPH06262838A JP H06262838 A JPH06262838 A JP H06262838A JP 5053796 A JP5053796 A JP 5053796A JP 5379693 A JP5379693 A JP 5379693A JP H06262838 A JPH06262838 A JP H06262838A
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JP
Japan
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plate
plate cylinder
master
outer peripheral
peripheral surface
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JP5053796A
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Inventor
Kazuyoshi Kobayashi
一喜 小林
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム単体のみからなるマスタを用いた場
合でも、確実に排版できる孔版印刷装置の排版装置を提
供することを目的とする。 【構成】 版胴6の周面近傍に配置され、版胴に巻装さ
れているマスタを剥離・廃棄する孔版印刷装置の排版装
置100において、排版装置は、版胴6の回転軸10に
平行に設けられる排版ローラ16と、この排版ローラの
下部に圧接した搬送ベルト23とにより構成され、搬送
ベルト23の版胴側先端部23aが版胴の周面に近接
し、同先端部を版胴の外周面に巻装されているマスタの
先端部と版胴の周面との間に挿入できる第1の位置と、
第1の位置よりも離間された第2の位置との間を移動可
能に構成されていて、且つ、第1の位置と第2の位置と
を選択的に移動保持する移動機構110を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、孔版印刷装置の排版装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷機に用いられる感熱性孔版印刷
用のマスタは、非常に薄いポリエステル等の熱可塑性合
成樹脂フィルム(以下、単に「フィルム」という)と、
多孔質の可撓性の支持体として合成繊維や和紙、或いは
和紙及び合成繊維を混抄したものとを貼り合わせたラミ
ネート構造となっている。このマスタに対して、孔版印
刷機は、サーマルヘッド等の発熱体素子によって、その
フィルム部に穿孔製版を行い、製版されたマスタを自動
搬送して多孔性円筒状の版胴の外周面に自動的に巻き付
け、そのマスタに対してプレスローラ等の押圧手段が印
刷用紙を連続的に押し付けて、版胴に設けられた開孔
部、さらにマスタの穿孔部よりインキを滲み出させて印
刷を行っている。
【0003】上記マスタは、その支持体として和紙等を
使用しているため和紙繊維が絡み合った部分においては
インキの通過が阻害されインキが印刷用紙に転移せず
に、ベタ部に繊維模様が出たり、細線等がかすれる俗に
言う繊維目という不具合が発生する。
【0004】そこで、支持体となる和紙等を使用しない
でフィルム単体のみからなるマスタで印刷を行うように
することで繊維目を発生させないようにすることができ
るが、そのフイルム自体の厚さは約1〜2μm程度であ
り、和紙ラミネートマスタの厚み約40乃至50μmに
比べその約20分の1程度と非常に薄く、マスタの強度
が低下してしまう。このように、フィルム単体のみから
なるマスタでは、印刷に使用し難いことからそのフィル
ムに上述したような和紙等のインキ透過性の多孔質の可
撓性シートを貼り合わせたり、或いはフィルムを厚くし
てフィルムの強度を上げ排版時の搬送性を良くしてい
る。しかし、フィルムを厚くした場合には、サーマルヘ
ッド等の発熱体素子の温度を上げないと穿孔できなくな
るためサーマルヘッドの耐久性が著しく低下したり、ま
たフィルムの厚みがあり過ぎると穿孔できない不具合が
発生すると共にコストが大幅にアップする。
【0005】従来、上述した不具合の解消を図った本格
的な技術は未だないが、例えば実公昭60−7182号
公報に示されているように、版胴とマスタ先端部との間
に剥がし爪を挿入し、マスタを一対の搬送ローラで挾持
させ排版箱に搬送廃棄する方式が取られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術においては、マスタの先端部が版胴より剥がされ搬
送ローラに送り込まれるまでの間に、厚い耳紙をマスタ
に付加しマスタの腰を強くして、剥がし爪による排版を
可能にしているが、フィルム担体のみからなるマスタの
ようにマスタの腰が弱い場合には、剥がし爪に付着した
インキや、剥がし爪表面の摩擦力等が抵抗になり、剥が
し爪にマスタが貼り付きジャムするという問題がある。
【0007】従って、本発明は上述したような問題点を
解決するために、フィルム単体のみからなるマスタを用
いた場合でも、確実に排版できる孔版印刷装置の排版装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
多孔性円筒状の版胴の外周面近傍に配置され、版胴の外
周面に巻装されているマスタを剥離・廃棄する孔版印刷
装置の排版装置において、排版装置が、版胴の回転軸に
平行に配置される排版ローラと、この排版ローラの下部
に圧接した搬送ベルトとにより構成され、搬送ベルトの
版胴側先端部が版胴の外周面に近接し、同先端部が版胴
の外周面に巻装されているマスタの先端部と版胴の外周
面との間に挿入される第1の位置と、第1の位置よりも
離間された第2の位置との間を移動可能に構成されてい
て、且つ、第1の位置と第2の位置とを選択的に移動保
持する移動機構を有する。
【0009】請求項2記載の孔版印刷装置の排版装置
は、多孔性円筒状の版胴の外周面近傍に配置され、版胴
の外周面に巻装されているマスタを剥離・廃棄する孔版
印刷装置の排版装置において、排版装置が、版胴の回転
軸に平行に設けられる排版ローラと、この排版ローラ上
部に圧接した搬送ベルトとにより構成され、搬送ベルト
の版胴側先端部が版胴の外周面に近接し、同先端部が版
胴の外周面に巻装されているマスタの先端部の上面に圧
接される第1の位置と、第1の位置よりも離間された第
2の位置との間を移動可能に構成されていて、且つ、第
1の位置と第2の位置とを選択的に移動保持する移動機
構を有する。
【0010】請求項3記載の孔版印刷装置の排版装置は
上記請求項2記載の孔版印刷機の排版装置において、排
版ローラがマスタに付着しているインキを受け取り、そ
のインキを搬送ベルト表面に転移させる。
【0011】請求項4記載の孔版印刷装置の排版装置
は、搬送ベルトにより版胴の外周面から剥離されるマス
タを搬送ベルトに押し付ける向きの空気をマスタへ吹き
付ける送風口を排版装置の近傍に配置した送風手段を有
する、請求項2または請求項3記載の孔版印刷装置の排
版装置である。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明によれば、版胴の外周面に
巻装されているマスタは、マスタの先端部と版胴の外周
面との間に搬送ベルトの先端部が挿入され、搬送ベルト
の回転により排版ローラと搬送ベルトとの間隙へ送ら
れ、排版ボックスへ廃棄される。
【0013】請求項2記載の発明によれば、版胴の外周
面に巻装されているマスタは、マスタの先端部上面に搬
送ベルトの版胴側先端が圧接され、搬送ベルトの回転に
より排版ローラと搬送ベルトとの間隙へ送られ、排版ボ
ックスへ廃棄される。
【0014】請求項3記載の発明によれば、排版ローラ
がマスタに付着しているインキを受け取り、そのインキ
を搬送ベルト表面に転移させるので、版胴の外周面に巻
装されているマスタは、搬送ベルト上に転移されたイン
キの粘着力により搬送ベルト上に貼着・搬送され、排版
ボックスへ廃棄される。
【0015】請求項4記載の発明によれば、版胴の外周
面から搬送ベルトにより剥離されるマスタは、送風手段
により搬送ベルトに押し付けられる向きの空気を吹き付
けられながら、排版ボックスへ搬送される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1において、符号100は孔版印刷装置の排版
装置を示す。排版装置100は多孔性円筒状の版胴6の
外周面近傍に、版胴6の回転軸10と平行に設けられて
いる排版ローラ13と、この排版ローラ13の下部に圧
接した搬送ベルト23と、搬送ベルト23の版胴側先端
部23aを版胴6の外周面に巻装されているマスタ1a
の先端部と版胴6の外周面との間に挿入できる第1の位
置と、この第1の位置よりも離間された第2の位置との
間を移動可能に構成されていて、且つ、第1の位置と第
2の位置とを選択的に移動保持する移動機構110とか
ら主に構成されている。
【0017】図2、図3に示すように、搬送ベルト23
は、一対のフレーム22の間に挾まれ、回転軸31に軸
支された駆動ローラ14と、フレーム22の版胴側先端
部に設けられた軸32に軸支された従動ローラ24との
間に巻き掛けられている。搬送ベルト23は、排版ロー
ラ13の下方に圧接しており、回転軸31の回転によ
り、図に示すように矢印方向へ回転する。
【0018】このように構成された搬送ベルト23は回
転軸31の長手方向に複数配置されている。
【0019】図3に示すように、移動機構110は、略
くの字型に形成されたフレーム22の後端22bに、回
転軸31と平行に設けられたピン16を有する。ピン1
6には図示しないソレノイドが連結されており、このソ
レノイドの動作により、フレーム22は回転軸31を中
心に、図1に実線で示す位置、即ち、搬送ベルト23が
版胴6の外周面に近接し、マスタ1aの先端部と版胴6
の外周面との間に搬送ベルト23の版胴側先端23aを
挿入できる第1の位置と、図1に2点鎖線で示す位置、
即ち第1の位置よりも版胴6の外周面から離間され搬送
ベルト23が版胴6の外周面に干渉しない第2の位置と
の間を揺動され、且つ第1の位置と第2の位置とを選択
的に移動保持される。
【0020】図1において符号200はマスタ供給装置
を示す。マスタ供給装置200は感熱孔版印刷用のロー
ル状のフィルム単体からなるマスタ1aを貯蔵するマス
タ貯蔵手段1と、多孔性円筒状の版胴6の外周面に設け
られていて、マスタ1aの先端部をクランプするクラン
パ11と、マスタ1aを搬送するプラテンローラ2と、
プラテンローラ2に対して接離自在に設けられたサーマ
ルヘッド3と、プラテンローラ2とクランパ11との間
に設けられた案内板5と、案内板5とプラテンローラ2
との間に上下動自在に設けられていて、マスタ1aを切
断するカッター部材4とから主に構成されている。
【0021】版胴6は回転中心軸10の周りに回転可能
に支持されていて、図示しないモーターによって矢印A
の向きに回転駆動される。クランパ11は、版胴6の外
周面の軸線方向と平行に延在していて、揺動可能に設け
られ、台座33との間でマスタ1aの先端部を挾持す
る。クランパ11は反時計回りに約180度回転し、マ
スタ1aの先端部を開放するときに、クランパ11の動
きに連動して押出し板12をマスタ1aの先端部が版胴
6の外周面から持ち上げる向きに移動させる。サーマル
ヘッド3は、プラテンローラ2と平行に延在していて、
図示しない接離機構によって、プラテンローラ2に接離
自在に設けられている。サーマルヘッド3は、図示しな
い原稿読取部のA/D変換部及び製版制御部(共に図示
しない)で処理されて送出されるデジタル画像信号に基
づきマスタ1aを選択的に溶融し穿孔する周知の機能を
有する。
【0022】案内板5はマスタ1aとの接触面に四弗化
エチレン等をコーティングされ、案内板5と、マスタ1
aとの間に働く摩擦力を低減している。
【0023】版胴6の外周面には、マスタ1aが巻装さ
れている。版胴6の内部には、版胴6の内周面にインキ
を供給するインキローラ7と、インキローラ7と僅かな
間隙を置いて平行に配置され、インキローラ7との間に
インキ溜り9を形成するドクターローラ8と、インキ溜
り9へインキを供給するインキパイプ10とが配置され
ている。ここに、インキローラ7、ドクターローラ8及
びインキパイプ10がインキ供給装置を構成する。イン
キローラ7に対向する版胴6の外周面の下方近傍には、
印刷用紙を版胴6へ押し付ける版胴6に対して接離自在
のプレスローラ19が配置されている。
【0024】マスタ供給装置200の下方には、排紙部
300が配設されている。排紙部300は印刷済みの印
刷用紙を順次積載する排紙トレイ21と、版胴6の近傍
に配置され印刷済みの印刷用紙(図示しない)を版胴6
から剥離する剥がし爪20とを有する。
【0025】次に、この孔版印刷機の動作について以下
に記す。図1において、版胴6は所定の排版位置で停止
している。給版指令が出されることにより、既に版胴6
に巻装されている印刷済みのマスタ1aを剥離・排版す
るために、クランパ11が反時計回りに略180度回転
し、マスタ1aの先端部のクランプを開放すると同時
に、押出し板12も回転し、マスタ1aの先端部を版胴
6から浮かせる。上記給版指令は図示しないソレノイド
にも送出され、ソレノイドはピン16を引っ張り、フレ
ーム22を回転軸31を中心に時計回りに揺動させるこ
とにより搬送ベルト23の版胴側先端部23aを第2の
位置から第1の位置へ移動させる。版胴6は、図示しな
いモータにより矢印Aの方向へ回転され同時に、排版ロ
ーラ13と、搬送ベルト23も矢印方向へ回転し始め
る。マスタ1aは搬送ベルト23に案内されながら、版
胴6の外周面から剥離されて、搬送ベルト23に圧接し
ている排版ローラ13により排版ボックス17内に搬送
され、排出される。その後、版胴6は、定位置で停止
し、クランパ11を図1の反転位置から略90度時計回
りに回転させ、押出し板12が台座33上に倒伏して給
版待機状態となる。搬送ベルト23と排版ローラ13と
は、所定時間回転後、その回転を停止する。ソレノイド
はフレーム22を回転軸31を中心に反時計回りに揺動
させることにより、搬送ベルト23の版胴側先端部23
aを第1の位置から第2の位置へ移動させる。
【0026】マスタ1aは、マスタ1aを介して互いに
圧接したサーマルヘッド3とプラテンローラ2とによっ
て挾持されると共に、プラテンローラ2よりも僅かに下
流側の位置において、その先端部がプラテンローラ2と
略平行な方向に揃えられた状態で待機している。図示し
ない製版スタートキーを押すことにより、共に図示しな
いA/D変換部及び製版制御部にて処理されて送出され
るデジタル画像信号によってサーマルヘッド3の発熱素
子が選択的に発熱され、マスタ1aが選択的に溶融され
穿孔されながら、マスタ1aは、プラテンローラ2の回
転によって案内板5に沿って版胴6の拡開したクランパ
11に向かって送出される。
【0027】次に、所定のタイミングでクランパ8が閉
じることによりマスタ1aの先端部が版胴6上にクラン
プされ、このクランプ動作と同時に版胴6は矢印Aの方
向へ回転されることにより、マスタ1aが版胴6の外周
面に巻きつけられる。
【0028】版胴6の外周面にマスタ1aが所定長さ巻
きつけられカッター部材4によりマスタ1aが切断さ
れ、プラテンローラ2の回転が停止する。こうしてマス
タ1aの切断後、マスタ1aが版胴6の外周面に巻き取
られ、印刷工程が開始される。
【0029】まず、図示しない給紙装置により1枚の印
刷用紙38がレジストローラ対18に給送され、このレ
ジストローラ対18により版胴6の回転と同期した所定
のタイミングで版胴6とプレスローラ19との間に印刷
用紙38が挿入される。そして、版胴6の外周面から離
間していたプレスローラ19が上方に移動し、反時計回
り方向に回転する版胴6の外周面に巻装されたマスタ1
aに印刷用紙38が押圧されることにより、マスタ1a
の穿孔部分からインキが印刷用紙38の表面に転移され
て印刷される。なお、この時、インキローラ7も版胴6
の回転方向と同一方向に回転し、インキを版胴6の内周
面に供給する。そして、印刷された印刷用紙38は剥し
爪20によって版胴6の外周面から剥離され排紙トレイ
21に排出されて、最初の1枚目の印刷によりいわゆる
版付けが終了する。次に上記動作と同様の動作により所
定枚数の印刷が順次連続的に行われる。
【0030】以上述べたように図1、図2、図3に示す
実施例によれば、版胴6上の印刷済みマスタ1aは、排
版時に、搬送ベルト23の先端部23aがソレノイドに
よりマスタ1aの先端部と版胴6の外周面との間に挿入
され、搬送ベルト23により版胴6表面から剥離・搬送
されるので、搬送ベルト23上でジャムすることなく確
実に排版される。
【0031】図4に別の実施例を示す。この実施例に示
す排版装置120は、版胴6の外周面近傍に、版胴6の
回転軸10と平行に設けられている排版ローラ28と、
この排版ローラ28の上部に圧接した搬送ベルト27
と、搬送ベルト27の版胴側先端部27aを版胴6の外
周面に巻装されているマスタ1aの先端部の上面に圧接
できる第1の位置と、この第1の位置よりも離間された
第2の位置との間を移動可能に構成されていて、且つ、
第1の位置と第2の位置とを選択的に移動保持する図示
しない移動機構と、搬送ベルト27により版胴6の外周
面から剥離されてくるマスタ1aを搬送ベルト27に押
し付ける向きの空気をマスタ1aへ吹き付ける送風口3
3を排版装置120の近傍に配置した送風手段29とか
ら主に構成されている。
【0032】搬送ベルト27は、マスタ1aをその搬送
面に貼着させるために軟質のウレタンゴム、シリコンゴ
ム等の粘着力の高い材質のものにより形成され、さらに
マスタ1aとの接触面には吸盤(例:マイクロ吸盤)等
が設けられ、駆動ローラ25と従動ローラ26との間に
掛巻されている。搬送ベルト27は駆動ローラ25の回
転により矢印方向へ回転する。搬送ベルト27の周速度
は版胴6の周速度と略等しく設定されている。
【0033】排版ローラ28はマスタ1aの版胴接触面
に付着しているインキを受け取り、受け取ったインキを
搬送ベルト26表面に転移させるために、合成ゴム等に
より構成され、その表面にはインキを貯溜するための発
泡層が設けられている。
【0034】送風手段29は内部に図示しないファンを
有している。送風手段29による空気の吹き付けは、排
版時においてのみ、ファンを回転させることにより行わ
れるように制御手段(図示されず)により、その送風動
作が制御される。
【0035】次に、この実施例の動作について図1乃至
図3に示した実施例に対して、相違する点のみを説明す
る。
【0036】図4において、版胴6は所定の排版位置で
停止している。給版指令が出されることにより、既に版
胴6に巻装されている印刷済みのマスタ1aを剥離・排
版するために、クランパ11が反時計回りに約180度
回転し、マスタ1aの先端部のクランプを開放する。上
記給版指令は図示しない移動機構に送出され、搬送ベル
ト27の版胴側先端部27aを第2の位置(図示の2点
鎖線の位置)から第1の位置(図示の実線の位置)へ移
動させ、マスタ1aの先端部に圧接させる。版胴6は図
示しないモータにより矢印方向へ回転され同時に、排版
ローラ28と、搬送ベルト27も矢印方向へ回転し始め
る。搬送ベルト27はマスタ1aを版胴6の外周面から
剥離していく。マスタ1aは搬送ベルト27表面に貼着
させられ、版胴6の外周面から剥離されつつ、送風手段
29により空気を吹き付けられ搬送され、搬送ベルト2
7に圧接している排版ローラ28により排版ボックス1
7内に排出される。このとき、排版ローラ28はその表
面の発泡層でマスタ1aの版胴接触面に付着しているイ
ンキを充填し、貯溜する。
【0037】その後、版胴6は、定位置で停止し、クラ
ンパ11を開いた状態で給版待機状態となる。搬送ベル
ト27、排版ローラ28及び送風手段29のファンは、
所定時間経過後、その動作を停止する。ここで、所定時
間圧接した状態で搬送ベルト27と回転することで排版
ローラ28は、マスタ1aから集めた充填インキを、搬
送ベルト27表面に転移させる。移動機構は搬送ベルト
27の版胴側先端部27aを第1の位置から第2の位置
へ移動させる。
【0038】以下図1乃至3に示した実施例のごとく、
マスタ1aが版胴6の外周面に巻き付けられ、印刷が開
始される。
【0039】図4に示した実施例によれば、搬送ベルト
27が軟質のウレタンゴム、シリコンゴム等の粘着力の
高い部材により形成され、搬送ベルト27の版胴側先端
部27aが版胴6の外周面に巻装されているマスタ1a
の先端部に圧接され版胴6の外周面からマスタ1aを剥
離するので、確実に排版することができる。また、マス
タ1aに付着しているインキを排版ローラ28で集め搬
送ベルト27表面に転移させる場合には、ベルトの粘着
力を向上させることができ、搬送ベルト27にウレタン
ゴム等の材質のものを用いなくても安価に構成すること
ができる。さらに送風手段29により、版胴6から剥離
されてくるマスタ1aに空気を吹き付け、マスタ1aを
搬送ベルト27に押し付けるので、搬送ベルト27とマ
スタ1aとの間の貼着力を高めると共に、マスタ1aの
版胴6からの剥離を助けるように作用させることがで
き、マスタ1aが版胴6に強く粘着している場合でも確
実に排版することができる。
【0040】次に、図4に示した実施例の変形実施例を
図5に示す。この実施例に示す排版装置130は、図4
に示した実施例に対して、搬送ベルト27bに設けられ
た複数の開孔34と、搬送ベルト27bの両端面開口を
塞ぐサイド遮蔽板35と、搬送ベルト27bの上部に位
置する開孔34を塞ぐ上部遮蔽板36と、上部遮蔽板3
6に設けられていて、搬送ベルト27b内部の空気を吸
引するための空気吸引口36aと、空気吸引口36aに
対向する部位に取り付けられているファン(図示しな
い)からなる吸引手段37とを有する構成のみが相違す
る。なお、吸引装置37による搬送ベルト27b内の空
気の吸引は、図示しないファンモータが駆動されること
によって行われる。そして、この実施例によれば、搬送
ベルト27bに開孔34を設け吸引手段37によりマス
タ1aを搬送ベルト27bに吸着させ搬送するので確実
に排版することができる。なお図4及び図5に示した実
施例において、マスタ1aの後端部上面に搬送ベルト2
7、27bの版胴側先端部27a、27cを圧接し、版
胴6を図4及び図5中の矢印方向とは反対方向に回転す
ることにより、マスタ1aの後端部を先頭、即ち先端と
してマスタ1aを版胴6表面から剥離しても良い。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、版胴上の印刷済みマスタは排版時に、搬送
ベルトの版胴側先端部が移動機構によりマスタの先端部
と版胴の外周面との間に挿入され、搬送ベルトにより版
胴表面から剥離・搬送されるので、搬送ベルト上でジャ
ムすることなく確実に排版される。
【0042】請求項2記載の発明によれば、搬送ベルト
にマスタの先端部上面を圧接することにより搬送ベルト
にマスタを貼着させ排版することができる。
【0043】請求項3記載の発明によればマスタに付着
しているインキを排版ローラで集め搬送ベルト表面に転
移させてベルトの粘着力を向上させることができるの
で、搬送ベルトを安価に構成することができる。
【0044】請求項4記載の発明によれば、送風手段に
よりマスタに空気を吹き付けマスタを搬送ベルトに押し
付けるので、搬送ベルトとマスタとの間の貼着力を高め
ることができ、マスタが版胴に強く粘着している場合で
も確実に排版することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す孔版印刷装置の排版装
置の断面図である。
【図2】図1の要部平面図である。
【図3】図2の要部平面図である。
【図4】本発明の別の実施例を示す孔版印刷装置の排版
装置の断面図である。
【図5】図4の変形実施例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1a マスタ 6 版胴 11 クランパ 13、28 排版ローラ 17 排版ボックス 23、27、27b 搬送ベルト 29 送風手段 33 送風口 100、120、130 排版装置 110 移動機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多孔性円筒状の版胴の外周面近傍に配置さ
    れ、上記版胴の外周面に巻装されているマスタを剥離・
    廃棄する孔版印刷装置の排版装置において、 上記排版装置は、上記版胴の回転軸に平行に配置される
    排版ローラと、この排版ローラの下部に圧接した搬送ベ
    ルトとにより構成され、上記搬送ベルトの版胴側先端部
    が版胴の外周面に近接し、同先端部が上記版胴の外周面
    に巻装されている上記マスタの先端部と上記版胴の外周
    面との間に挿入される第1の位置と、上記第1の位置よ
    りも離間された第2の位置との間を移動可能に構成され
    ていて、且つ、上記第1の位置と上記第2の位置とを選
    択的に移動保持する移動機構を有する孔版印刷装置の排
    版装置。
  2. 【請求項2】多孔性円筒状の版胴の外周面近傍に、上記
    版胴の外周面に巻装されているマスタを剥離・廃棄する
    孔版印刷装置の排版装置において、 上記排版装置は、上記版胴の回転軸に平行に配置される
    排版ローラと、この排版ローラ上部に圧接した搬送ベル
    トとにより構成され、上記搬送ベルトの版胴側先端部が
    版胴の外周面に近接し、同先端部が上記版胴の外周面に
    巻装されている上記マスタの先端部の上面に圧接される
    第1の位置と、上記第1の位置よりも離間された第2の
    位置との間を移動可能に構成されていて、且つ、上記第
    1の位置と上記第2の位置とを選択的に移動保持する移
    動機構を有する孔版印刷装置の排版装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の孔版印刷機の排版装置にお
    いて、 上記排版ローラは上記マスタに付着しているインキを受
    け取り、そのインキを上記搬送ベルト表面に転移させる
    孔版印刷装置の排版装置。
  4. 【請求項4】上記搬送ベルトにより上記版胴の外周面か
    ら剥離されてくるマスタを上記搬送ベルトに押し付ける
    向きの空気を上記マスタへ吹き付ける送風口を排版装置
    の近傍に配置した送風手段を有する、請求項2または請
    求項3記載の孔版印刷装置の排版装置。
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