JPH06256544A - 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム - Google Patents

二軸配向熱可塑性樹脂フィルム

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JPH06256544A
JPH06256544A JP6017499A JP1749994A JPH06256544A JP H06256544 A JPH06256544 A JP H06256544A JP 6017499 A JP6017499 A JP 6017499A JP 1749994 A JP1749994 A JP 1749994A JP H06256544 A JPH06256544 A JP H06256544A
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thermoplastic resin
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inert particles
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巌 岡崎
Koichi Abe
晃一 阿部
Shoji Nakajima
彰二 中島
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 熱可塑性樹脂Aと不活性粒子とを主成分とす
るフィルムであって、該フィルム中に含有される不活性
粒子の平均粒径がフィルム厚さの0.1〜10倍、該粒
子の含有量が0.5〜50重量%であることを特徴とす
る厚さ0.005〜3μmの磁気記録媒体用二軸配向熱
可塑性樹脂フィルム。 【効果】 本発明は、製法の工夫により、不活性粒子を
含有する熱可塑性樹脂を用いて、粒子の大きさとフィル
ム厚さの関係、含有量、フィルム厚さを特定範囲とした
フィルムとしたので、耐スクラッチ性、摩擦係数が優れ
たフィルムとなり、磁気記録媒体用に用いた時の耐ダビ
ング性に優れたフィルムが得られたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二軸配向熱可塑性樹脂フ
ィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】二軸配向熱可塑性樹脂フィルムとして
は、熱可塑性樹脂であるポリエステルにコロイド状シリ
カに起因する実質的に球状のシリカ粒子を含有せしめた
フィルムが知られている(たとえば特開昭59−171
623号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の二
軸配向熱可塑性樹脂フィルムは、フィルムの加工工程、
たとえば包装用途における印刷工程、磁気媒体用途にお
ける磁性層塗布・カレンダー工程あるいは感熱転写用途
における感熱転写層塗布などの工程速度の増大にともな
い、接触するロールによってフィルム表面に傷がつくと
いう欠点が最近、問題となってきている。
【0004】また、上記従来の二軸配向熱可塑性樹脂フ
ィルムは高温・高湿下で、フィルムを取り扱う時に摩擦
係数が高くなり、ハンドリング性が不良になるという問
題点があった。
【0005】さらに、フィルムの主要な用途であるビデ
オテープは、最近、ソフト用(制作された映像作品をパ
ッケージ媒体に記録固定、複製、増製したもの)に用い
られるケースが多く、この場合、上記従来のビデオテー
プでは、「映像作品を録画する工程」でマスターテープ
から高速でダビング(記録複写)する時のS/N(シグ
ナル/ノイズ比、画質のパラメータ)の低下が大きく画
質が悪くなるという問題展も出てきている。
【0006】本発明はかかる問題点を改善し、表面が傷
つきにくく(以下耐スクラッチ性という)、高温・高湿
下での摩擦係数が小さく(以下、摩擦係数という)、か
つ、ダビングによる画質(S/N)の低下が少ない(耐
ダビング性という)フィルムを提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】フィルム中に含有する不
活性粒子の平均粒径がフィルム厚さの0.1〜10倍で
あって、該粒子の含有量が0.5〜50重量%であるこ
とを特徴とする厚さ0.005〜3μmの磁気記録媒体
用二軸配向熱可塑性樹脂フィルムとしたものである。
【0008】本発明を構成する熱可塑性樹脂Aはポリエ
ステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリフェニレン
スルフィドなど特に限定されることはないが、特に、ポ
リエステル、中でも、エチレンテレフタレート、エチレ
ンα,β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン−4−
4′−ジカルボキシレート、エチレン2,6−ナフタレ
ート単位から選ばれた少なくとも一種の構造単位を主要
構成成分とする場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性、
摩擦係数がより一層良好となるので望ましい。また、本
発明を構成する熱可塑性樹脂は結晶性、あるいは溶融時
光学異方性である場合に耐スクラッチ性、耐ダビング
性、摩擦係数がより一層良好となるのできわめて望まし
い。ここでいう結晶性とはいわゆる非晶質ではないこと
を示すものであり、定量的には結晶化パラメータにおけ
る冷結晶化温度Tccが検出され、かつ結晶化パラメー
タΔTcgが150℃以下のものである。さらに、示差
走査熱量計で測定された融解熱(融解エンタルピー変
化)が7.5cal/g以上の結晶性を示す場合に耐ス
クラッチ性、耐ダビング性、摩擦係数がより一層良好と
なるのできわめて望ましい。また、エチレンテレフタレ
ートを主要構成成分とするポリエステルの場合に耐ダビ
ング性と耐スクラッチ性がより一層良好となるので特に
望ましい。なお、本発明を阻害しない範囲内で、2種以
上の熱可塑性樹脂を混合しても良いし、共重合ポリマを
用いても良い。
【0009】本発明の熱可塑性樹脂A中の不活性粒子
は、フィルム中での粒径比(粒子の長径/短径)が1.
0〜1.3の粒子、特に、球形状の粒子の場合に耐スク
ラッチ性がより一層良好となるので望ましい。
【0010】また、本発明の熱可塑性樹脂A中の不活性
粒子はフィルム中での単一粒子指数が0.7以上、好ま
しくは0.9以上である場合に耐スクラッチ性、耐ダビ
ング性がより一層良好となるので特に望ましい。
【0011】また、本発明の熱可塑性樹脂A中の不活性
粒子は、フィルム中での相対標準偏差が0.6以下、好
ましくは0.5以下の場合に耐スクラッチ性、耐ダビン
グ性がより一層良好となるので望ましい。
【0012】本発明の熱可塑性樹脂A中の不活性粒子の
種類は特に限定されないが、上記の好ましい粒子特性を
満足するにはアルミナ珪酸塩、1次粒子が凝集した状態
のシリカ、内部析出粒子などは好ましくなく、コロイダ
ルシリカに起因する実質的に球形のシリカ粒子、架橋高
分子による粒子(たとえば架橋ポリスチレン)などがあ
るが、特に10重量%減量時温度(窒素中で熱重量分析
装置島津TG−30Mを用いて測定。昇温速度20℃/
分)が380℃以上になるまで架橋度を高くした架橋高
分子粒子の場合に耐スクラッチ性、耐タビング性がより
一層良好となるので特に望ましい。なお、コロイダルシ
リカに起因する球形シリカの場合にはアルコキシド法で
製造された、ナトリウム含有量が少ない、実質的に球形
のシリカの場合に耐スクラッチ性がより一層良好となる
ので特に望ましい。しかしながら、その他の粒子、例え
ば炭酸カルシウム、二酸化チタン、アルミナ等の粒子で
もフィルム厚さと平均粒径の適切なコントロールにより
十分使いこなせるものである。
【0013】本発明の熱可塑性樹脂A中の不活性粒子の
結晶化促進係数は特に限定されないが、−15〜15
℃、好ましくは−5℃〜10℃の場合に、耐スクラッチ
性がより一層良好となるので特に望ましい。
【0014】不活性粒子の大きさは、フィルム中での平
均粒径がフィルム厚さの0.1〜10倍、好ましくは
0.5〜5倍、さらに好ましくは1.1〜3倍の範囲で
あることが必要である。平均粒径/フィルム厚さ比が上
記の範囲より小さいと耐スクラッチ性、摩擦係数が不良
となり、逆に大きくても耐スクラッチ性、耐ダビング
性、摩擦係数が不良となるので好ましくない。
【0015】また熱可塑性樹脂A中の不活性粒子のフィ
ルム中での平均粒径(直径)が0.007〜0.5μ
m、好ましくは0.02〜0.45μmの範囲である場
合に、耐スクラッチ性、耐ダビング性、摩擦係数がより
一層良好となるので望ましい。本発明の熱可塑性樹脂A
中の不活性粒子の含有量は0.5〜50重量%、好まし
くは1〜30重量%、さらに好ましくは2〜15重量%
であることが必要である。不活性粒子の含有量が上記の
範囲より少なくても、逆に大きくても耐スクラッチ性が
不良となるので好ましくない。
【0016】本発明フィルムは上記熱可塑性樹脂Aと不
活性粒子からなる組成物を主要成分とするが、本発明の
目的を阻害しない範囲内で、他種ポリマをブレンドして
もよいし、また酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸
収剤などの有機添加剤が通常添加される程度添加されて
いてもよい。
【0017】本発明フィルムは上記組成物を二軸配向せ
しめたフィルムである。一軸あるいは無配向フィルムで
は耐スクラッチ性が不良となるので好ましくない。この
配向の程度は特に限定されないが、高分子の分子配向の
程度の目安であるヤング率が長手方向、幅方向ともに3
50kg/mm2 以上である場合に耐スクラッチ性がよ
り一層良好となるのできわめて望ましい。分子配向の程
度の目安であるヤング率の上限は特に限定されないが、
通常、5000kg/mm2 程度が製造上の限界であ
る。
【0018】また、本発明フィルムは、ヤング率が上記
範囲内であっても。フィルムの厚さ方向の一部分、例え
ば、表層付近のポリマ分子の配向が無配向、あるいは、
一軸配向になっていない、すなわち、厚さ方向の全部分
の分子配向が二軸配向である場合に耐スクラッチ性、耐
ダビング性、摩擦係数がより一層良好となるので特に望
ましい。
【0019】特に、アッベ屈折率計、レーザーを用いた
屈折率計、全反射レーザーラマン法などによって測定さ
れる分子配向が、表面、裏面ともに二軸配向である場合
に耐スクラッチ性、耐ダビング性、摩擦係数がより一層
良好となるので特に望ましい。
【0020】さらに熱可塑性樹脂Aが結晶性ポリエステ
ルであり、これを主成分とする本発明フィルムの表面の
全反射ラマン結晶化指数が20cm-1以下、好ましくは
18cm-1以下、さらに17cm-1以下の場合に耐スク
ラッチ性、耐ダビング性、摩擦係数がより一層良好とな
るのできわめて望ましい。
【0021】本発明の熱可塑性樹脂Aを主成分とするフ
ィルムの二次イオンマススペクトルによって測定される
表層粒子濃度比は特に限定されないが、1/10以下、
特に1/50以下である場合の摩擦係数、耐スクラッチ
性がより一層良好となるので特に望ましい。
【0022】本発明の熱可塑性樹脂Aを主成分とするフ
ィルムの厚さは0.005〜3μm、好ましくは0.0
1〜1μm、さらに好ましくは0.03〜0.5μmで
あることが必要である。フィルム厚さが上記の範囲より
小さいと耐ダビング性、摩擦係数が不良となり逆に大き
いと耐スクラッチ性が不良となるので好ましくない。本
発明の熱可塑性樹脂Aを主成分とするフィルムの表面の
平均突起高さは5〜500nm、好ましくは10〜30
0nm、さらに好ましくは15〜200nmの範囲であ
る場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性、摩擦係数がよ
り一層良好となるので特に望ましい。
【0023】本発明の熱可塑性樹脂Aを主成分とするフ
ィルムの平均突起間隔は6μm以下、好ましくは4μm
以下である場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性、摩擦
係数がより一層良好となるので特に望ましい。
【0024】本発明の熱可塑性樹脂Aを主成分とするフ
ィルム表面の中心線深さRpは特に限定されないが、R
pが180nm以下、特に160nm以下の場合に耐ダ
ビング性がより一層良好となるので特に望ましい。ま
た、上記Rpと最大高さRtの比、Rt/Rpが1.5
〜2.5、特に1.7〜2.3の場合に耐スクラッチ
性、耐ダビング性、摩擦係数がより一層良好となるので
特に望ましい。
【0025】本発明の熱可塑性樹脂Aを主成分とするフ
ィルムの表面の中心線平均粗さRaと最大高さRtの
比、Rt/Raが9.0以下、特に8.5以下の場合に
耐スクラッチ性、耐ダビング性、摩擦係数がより一層良
好となるので特に望ましい。
【0026】本発明フィルムは上述したように、構成す
る熱可塑性樹脂が結晶性あるいは溶融光学異方性である
ことがきわめて望ましいが、溶融等方性フィルムの場
合、結晶かパラメータΔTcgが25〜65℃である場
合に耐スクラッチ性、摩擦係数がより一層良好となるの
で特に望ましい。
【0027】なお熱可塑性樹脂Aがポリエステルの場合
には熱可塑性樹脂A面の厚さ方向屈折率が1.5以下の
場合に、耐スクラッチ性、耐ダビング性がより一層良好
となるので特に望ましい。
【0028】本発明フィルムを構成する熱可塑性樹脂A
がポリエステルの場合はフィルムの固有粘度が0.60
以上、特に0.70以上の場合に耐スクラッチ性がより
一層良好となるので特に望ましい。
【0029】本発明フィルムを構成する熱可塑性樹脂A
がポリエステルの場合はフィルム中の低分子成分含有量
が0.8重量%以下、特に0.5重量%以下の場合に耐
スクラッチ性がより一層良好となるので特に望ましい。
【0030】次に本発明フィルムの製造方法について説
明する。
【0031】まず、熱可塑性樹脂Aに不活性粒子を含有
せしめる方法としては、熱可塑性樹脂がポリエステルの
場合には、ジオール成分であるエチレングリコールのス
ラリーの形で分散せしめ、このエチレングリコールを所
定のジカルボン酸成分と重合せしめるのが延伸破れな
く、本発明範囲の厚さと平均粒径の関係、含有量、望ま
しい範囲の配向状態のフィルムを得るのに有効である。
また、不活性粒子を含有するポリエステルの溶融粘度、
共重合成分などを調節して、その結晶化パラメータΔT
cgを40〜65℃の範囲にしておく方法は延伸破れな
く、本発明範囲の厚さと平均粒径の関係、含有量、望ま
しい範囲の配向状態、表層粒子濃度比、平均突起高さ、
Rt/Rp比、Rt/Ra比のフィルムを得るのに有効
である。
【0032】また、不活性粒子のエチレングリコールの
スラリーを140〜200℃、特に180〜200℃の
温度で30分〜5時間、特に1〜3時間熱処理する方法
は延伸破れなく、本発明範囲の厚さと平均粒径の関係、
含有量、望ましい範囲の配向状態、表層粒子濃度比のフ
ィルムを得るのに有効である。
【0033】また、熱可塑性樹脂(ポリエステルも含め
て)に不活性粒子を含有せしめる方法として、粒子をエ
チレングリコール中で140〜200℃、特に180〜
200℃の温度で30分〜5時間、特に1〜3時間熱処
理した後、溶媒を水に置換したスラリーの形で熱可塑性
樹脂と混合し、ベント方式の2軸押出機を用いて混練し
て熱可塑性樹脂に練り込む方法も本発明範囲の厚さと平
均粒径の関係、含有量、望ましい範囲の配向状態、表層
粒子濃度比、平均突起高さ、Rt/Rp比、Rt/Ra
比のフィルムを得るのにきわめて有効である。
【0034】粒子の含有量を調節する方法としては、上
記方法で高濃度マスターを作っておき、それを成膜時に
不活性粒子を実質的に含有しない熱可塑性樹脂で希釈し
て粒子の含有量を調節する方法が有効である。
【0035】かくして、不活性粒子を所定量含有するペ
レットを必要に応じて乾燥したのち、公知の溶融押出機
に供給し、熱可塑性樹脂の融点以上、分解点以下でスリ
ット状のダイからシート状に押出し、キャスティングロ
ール上で冷却固化せしめて未延伸フィルムを作る。この
場合、未延伸フィルムに押出し成形する時の、口金スリ
ット間隙/未延伸フィルム厚さの比を5〜30、好まし
くは8〜20の範囲にすることが、延伸破れなく本発明
範囲の厚さと平均粒径の関係、含有量の範囲、望ましい
範囲の配向状態、表層粒子濃度比、全反射ラマン結晶化
指数のフィルムを得るのに有効である。
【0036】次にこの未延伸フィルムを二軸延伸し、二
軸配向せしめる。延伸方法としては、逐次二軸延伸法ま
たは同時二軸延伸法を用いることができる。ただし、最
初に長手方向、次に幅方向の延伸を行なう逐次二軸延伸
法を用い、長手方向の延伸を3段階以上に分けて、総縦
延伸倍率を3.5〜6.5倍で行なう方法は延伸破れな
く、本発明範囲の厚さと平均粒径の関係、含有量、望ま
しい範囲の配向状態、表層粒子濃度比のフィルムを得る
のに有効である。ただし、熱可塑性樹脂が溶融光学異方
性樹脂である場合は長手方向延伸倍率は1〜1.1倍が
適切である。長手方向延伸温度は熱可塑性樹脂の種類に
よって異なり一概には言えないが、通常、その1段目を
50〜130℃とし、2段目以降はそれより高くするこ
とが本発明範囲の厚さと平均粒径の関係、含有量、望ま
しい範囲の配向状態、平均突起高さ、表層粒子濃度比の
フィルムを得るのに有効である。長手方向延伸速度は5
000〜50000%/分の範囲が好適である。幅方向
の延伸方法としてはステンタを用いる方法が一般的であ
る。延伸倍率は、3.0〜5.0倍の範囲が適当であ
る。幅方向の延伸速度は、1000〜20000%/
分、温度は80〜160℃の範囲が好適である。次にこ
の延伸フィルムを熱処理する。この場合の熱処理温度は
170〜200℃、特に170〜190℃、時間は0.
5〜60秒の範囲が好適である。
【0037】
【作用】本発明は含有する粒子の大きさとフィルム厚さ
の関係、含有量、フィルム厚さを特定範囲とした熱可塑
性樹脂フィルムとしたので、従来の溶融製膜/二軸延伸
プロセスでは得られない表面形態とすることができたた
め、本発明の効果が得られたものと推定される。
【0038】
【物性の測定方法ならびに効果の評価方法】本発明の特
性値の測定法並びに効果の評価方法は次の通りである。
【0039】(1)粒子の平均粒径 フィルムからポリエステルをプラズマ低温灰化処理法
(たとえばヤマト科学製PR−503型)で除去し粒子
を露出させる。処理条件はポリエステルは灰化されるが
粒子はダメージを受けない条件を選択する。これをSE
M(走査型電子顕微鏡)で観察し、粒子の画像(粒子に
よってできる光の濃淡)をイメージアナライザー(たと
えばケンブリッジインストルメント製QTM900)に
結び付け、観察個所を変えて粒子数5000個以上で次
の数値処理を行ない、それによって求めた数平均径Dを
平均粒径とする。
【0040】D=ΣDi /N ここで、Di は粒子の円相当径、Nは個数である。
【0041】(2)粒子の含有量 ポリエステルは溶解し粒子は溶解させない溶媒を選択
し、粒子をポリエステルから遠心分離し、粒子の全体重
量に対する比率(重量%)をもって粒子含有量とする。
場合によっては赤外分光法の併用も有効である。
【0042】(3)結晶化パラメータΔTcg、融解熱 パーキンエルマー社製のDSC(示差走査熱量計)II
型を用いて測定した。DSCの測定条件は次の通りであ
る。すなわち、試料10mgをDSC装置にセットし、
300℃の温度で5分間溶融した後、液体窒素中に急冷
する。この急冷試料を10℃/分で昇温し、ガラス転移
点Tgを検知する。さらに昇温を続け、ガラス状態から
結晶化発熱ピーク温度をもって冷結晶化温度Tccとし
た。さらに昇温を続け、融解ピークから融解熱を求め
た。ここでTccとTgとの差(Tcc−Tg)を結晶
化パラメータΔTcgと定義する。
【0043】(4)表面の分子配向(屈折率) ナトリウムD線(589nm)を光源として、アッベ屈
折率計を用いて測定した。マウント液にはヨウ化メチレ
ンを用い、25℃、65%RHにて測定した。ポリマの
二軸配向性は長手方向、幅方向、厚さ方向の屈折率をN
1 、N2 、N3とした時、(N1 −N2 )の絶対値が
0.07以下、かつ、N3 /[(N1 +N2 )/2]が
0.95以下であることをひとつの基準とできる。ま
た、レーザー型屈折計を用いて屈折率を測定しても良
い。さらに、この方法では測定が難しい場合は全反射レ
ーザーラマン法を用いることもできる。
【0044】レーザー全反射ラマンの測定は、Jobi
n−Yvon社製RamanorU−1000ラマンシ
ステムにより、全反射ラマンスペクトルを測定し、例え
ばPETの場合では、1615cm-1(ベンゼン環の骨
格振動)と1730cm-1(カルボニル基の伸縮振動)
のバンド強度比の偏光測定比(YY/XX比など。ここ
でYY:レーザーの偏光方向をYにしてYに対して平行
なラマン光検出、XX:レーザーの偏光方向をXにして
Xに対して平行なラマン光検出)が分子配向と対応する
ことを利用できる。ポリマの二軸配向性はラマン測定か
ら得られたパラメータを長手方向、幅方向屈折率に換算
して、その絶対値、差などから判定できる。この場合の
測定条件は次のとおりである。
【0045】光源 アルゴンイオンレーザー(5145オングストローム) 試料のセッティング フィルム表面を全反射プリズムに圧着させ、レーザのプ
リズムへの入射角(フィルム厚さ方向との角度)は60
°とした。
【0046】検出機 PM:RCA31034/Photon Counti
ng System(Hamamatsu C123
0) (supply 1600V) 測定条件 SLIT 1000μm LASER 100mV GATE TIME 1.0sec SCAN SPEED 12cm-1/m
in SAMPLING INTERVAL 0.2cm-1 REPEAT TIME 6 (5)全反射ラマン結晶化指数 Jobin−Yvon社製Ramanor U−100
0ラマンシステムにより、全反射セマンスペクトルを測
定し、カルボニル基の伸縮振動である1730cm-1
半価幅をもって表面の全反射ラマン結晶化指数とした。
測定条件は次のとおりである。測定深さは、表面から5
00〜1000オングストローム程度である。
【0047】光源 アルゴンイオンレーザー(5145オングストローム) 試料のセッティング レーザー偏光(S偏光)とフィルム長手方向が平行とな
るようにフィルム表面を全反射プリズムに圧着させ、レ
ーザのプリズムへの入射角(フィルム厚さ方向との角
度)は60°とした。
【0048】検出機 PM:RCA31034/Photon Counti
ng System(Hamamatsu C123
0) (supply 1600V) 測定条件 SLIT 1000μm LASER 100mV GATE TIME 1.0sec SCAN SPEED 12cm-1/m
in SAMPLING INTERVAL 0.2cm-1 REPEAT TIME 6 (6)表面突起の平均高さ 2検出器方式の操作型顕微鏡[ESM−3200、エリ
オニクス(株)製]と断面測定装置[PMS−1、エリ
オニクス(株)製]においてフィルム表面の平坦面の高
さを0として走査した時の突起の高さ測定値を画像処理
装置[IBAS2000、カールツァイス(株)製]に
送り、画像処理装置上にフィルム表面突起画像を再構築
する。次に、この表面突起画像で突起部分を2値化に得
られた個々の突起の面積から円相当径を求めこれをその
突起の平均径とする。また、この2値化された個々の突
起部分の中で最も高い値をその突起の高さとし、これを
個々の突起について求める。この測定を場所をかえて5
00回繰返し、突起個数を求め、測定された全突起につ
いてその高さの平均値を平均高さとした。また個々の突
起の高さデータをもとに、高さ分布の標準偏差を求め
た。また操作型電子顕微鏡の倍率は、1000〜800
0倍の間の値を選択する。なお、場合によっては、高精
度光干渉式3次元表面解析装置(WYKO社製TOPO
−3D、対物レンズ:40〜200倍、高解像度カメラ
使用が有効)を用いて得られる高さ情報を上記SEMの
値に読み替えて用いてもよい。
【0049】(7)中心線平均表面粗さRa、中心線深
さRp、最大高さRt、突起間隔Sm小坂研究所製の高
精度薄膜段差測定器ET−10を用いて測定した。条件
は下記のとおりであり、20回の測定の平均値をもって
値とした。
【0050】・触針先端半径:0.5μm ・触針荷重 :5mg ・測定長 :1mm ・カットオフ値:0.08mm なお、Ra、Rp、Rt、Smの定義は、たとえば、奈
良治郎著「表面粗さの測定・評価法」(総合技術センタ
ー、1983)に示されているものである。
【0051】(8)ヤング率 JIS−Z−1702に規定された方法にしたがって、
インストロンタイプの引っ張り試験機を用いて、25
℃、65%RHにて測定した。
【0052】(9)固有粘度[η](単位はdl/g) オルソクロルフェノール中、25℃で測定した溶液粘度
から下記式から計算される値を用いる。
【0053】すなわち、 ηsp/C=[η]+K[η]2 ・C ここで、ηsp=(溶液粘度/溶媒粘度)−1、Cは溶媒
100mlあたりの溶解ポリマ重量(g/100ml、
通常1.2)、Kはハギンス定数(0.343とす
る)。また、溶液粘度、溶媒粘度はオストワルド粘度計
を用いて測定した。
【0054】(10)表層粒子濃度比 2次イオンマススペクトル(SIMS)を用いて、フィ
ルム中の粒子に起因する元素の内のもっとも高濃度の元
素とポリエステルの炭素元素の濃度比を粒子濃度とし、
厚さ方向の分析を行なう。SIMSによって測定される
最表層粒子濃度(深さ0の点)における粒子濃度Aとさ
らに深さ方向の分析を続けて得られる最高濃度Bの比、
A/Bを表層濃度比と定義した。測定装置、条件は下記
のとおりである。
【0055】 測定装置 2次イオン質量分析装置(SIMS) 西独、ATOMIKA社製 A−DIDA3000 測定条件 1次イオン種:O2 + 1次イオン加速電圧:12KV 1次イオン電流:200nA ラスター領域:400μm□ 分析領域:ゲート30% 測定真空度:6.0×10-9Torr E−GUN:0.5KV−3.0A (11)単一粒子指数 フィルムの断面を透過型電子顕微鏡(TEM)で写真観
察し、粒子を検知する。観察倍数を100000倍程度
にすれば、それ以上分けることができない1個の粒子が
観察できる。粒子の占める全面積をA、その内2個以上
の粒子が凝集している凝集体の占める面積をBとした
時、(A−B)/Aをもって、単一粒子指数とする。T
EM条件は下記のとおりであり1視野面積:2μm2
測定を場所を変えて、500視野測定する。
【0056】・装置:日本電子製JEM−1200EX ・観察倍率:100000倍 ・加速電圧:100kV ・切片厚さ:約1000オングストローム (12)粒径比 上記(1)の測定において個々の粒子の長径の平均値/
短径の平均値の比である。
【0057】すなわち、下式で求められる。
【0058】長径=ΣD1i /N 短径=ΣD2i /N D1i 、D2i はそれぞれ個々の粒子の長径(最大
径)、短径(最短径)、Nは総個数である。
【0059】(13)粒径の相対標準偏差 上記(1)の方法で測定された個々の突起径Di 、平均
径D、粒子総数Nから計算される標準偏差σ
【0060】
【式1】 を平均径Dで割った値(σ/D)で表わした。
【0061】(14)低分子成分含有量 試料ポリマを粉砕しソックスレー抽出器を用いて、クロ
ロホルムを溶媒として、還流下で24時間抽出を行な
う。クロロホルムを蒸発させて得られた抽出物の重量を
もとの試料の重量に対する比率(重量%)をもって低分
子成分含有量とした。
【0062】(15)結晶化促進係数 上記(3)の方法で粒子を1重量%含有するポリエステ
ルのΔTcg(I)、およびこれから粒子を除去した同
粘度のポリエステルのΔTcg(II)を測定し、ΔT
cg(II)とΔTcg(I)の差[ΔTcg(II)
−ΔTcg(I)]をもって、結晶化促進係数とした。
【0063】(16)フィルムの厚さ フィルムの厚さは、公知の方法、例えばダイヤルゲージ
法、光干渉法、重量法、薄膜段差測定法等によって求め
ることができる。
【0064】(17)耐スクラッチ性 フィルムを幅1/2インチのテープ状にスリットしたも
のをテープ走行性試験機を使用して、ガイドピン(表面
粗度:Raで100nm)上を走行させる(走行速度1
000m/分、走行回数10パス、巻き付け角:60
°、走行張力:20g)。この時、フィルムに入った傷
を顕微鏡で観察し、幅2.5μm以上の傷がテープ幅あ
たり2本未満は優、2本以上10本未満は良、10本以
上は不良と判定した。優が望ましいが、良でも実用的に
は使用可能である。
【0065】(18)耐ダビング性 フィルムに下記組成の磁性塗料をグラビヤロールにより
塗布し、磁気配向させ、乾燥させる。さらに、小型テス
トカレンダー装置(スチールロール/ナイロンロール、
5段)で、温度:70℃、線圧:200kg/cmでカ
レンダー処理した後、70℃、48時間キュアリングす
る。上記テープ原反を1/2インチにスリットし、パン
ケーキを作成した。このパンケーキから長さ250mの
長さをVTRカセットに組み込みVTRカセットテープ
とした。
【0066】 (磁性塗料の組成) ・Co含有酸化鉄(BET値50m2 /g) :100重量部 ・エスレックA(積水化学製塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体):10重量部 ・ニッポラン2304(日本ポリウレタン製ポリウレタンエラストマ) :10重量部 ・コロネートL(日本ポリウレタン製ポリイソシアネート) :5重量部 ・レシチン :1重量部 ・メチルエチルケトン :75重量部 ・メチルイソブチルケトン :75重量部 ・トルエン :75重量部 ・カーボンブラック :2重量部 ・ラウリン酸 :1.5重量部 このテープに家庭用VTRを用いてシバソク製のテレビ
試験波形発生器(TG7/U706)により100%ク
ロマ信号を記録し、その再生信号からシバソク製カラー
ビデオノイズ測定器(925D/1)でクロマS/Nを
測定しAとした。また上記と同じ信号を記録したマスタ
ーテープのパンケーキを磁界転写方式のビデオソフト高
速プリントシステム(たとえばソニーマグネスケール
(株)製のスプリンタ)を用いてAを測定したのと同じ
試料テープ(未記録)のパンケーキへダビングした後の
テープのクロマS/Nを上記と同様にして測定し、Bと
した。このダビングによるクロマS/Nの低下(A−
B)が3dB未満の場合は耐ダビング性:優、3dB以
上5dB未満の場合は良、5dB以上は不良と判定し
た。優が望ましいが、良でも実用的には使用可能であ
る。
【0067】(19)摩擦係数μk フィルムを幅1/2インチのテープ状にスリットしたも
のをテープ走行試験機TBT−300型((株)横浜シ
ステム研究所製)を使用し、60℃、80%RH雰囲気
で走行させ、初期の摩擦係数を下記の式より求めた(フ
ィルム幅は1/2インチとした)。
【0068】μk=0.733iog(T2 /T1 ) ここでT1 は入側張力、T2 は出側張力である。カイド
径は6mmφであり、ガイド材質はSUS27(表面粗
度0.2S)、巻き付け角は180°、走行速度は3.
3cm/秒である。この測定によって得られたμkが
0.35以下の場合は摩擦係数:良好、0.35を越え
る場合は摩擦係数:不良と判定した。このμkはフィル
ムを磁気記録媒体、コンデンサ、包装用などの加工をす
る時のハンドリング性を左右する臨界点である。
【0069】(20)耐削れ性 フィルムを幅1/2インチにテープ状にスリットしたも
のに片刃を垂直に押しあて、さらに0.5mm押し込ん
だ状態で20cm走行させる(走行張力:500g、走
行速度:6.7cm/秒)。この時片刃の先に付着した
フィルム表面の削れ物の高さを顕微鏡で読みとり、削れ
量とした(単位はμm)。少なくとも片面について、こ
の削れ量が10μm以下の場合は耐削れ性:良好、10
μmを越える場合は耐削れ性:不良と判定した。この削
れ量:10μmという値は、印刷工場やカレンダー工程
などの加工工程で、フィルム表面が削れることによっ
て、工程上、製品性能上のトラブルがおこるか否かを判
定するための臨界点である。
【0070】
【実施例】本発明を実施例に基づいて説明する。
【0071】実施例1〜4,比較例1〜2 平均粒径の異なるコロイダルシリカに起因するシリカ粒
子を含有するエチレングリコールを調整し、ナトリウム
含有量を粒子に対し0.02〜1.5重量%とした。こ
のエチレングリコールスラリーを190℃で1.5時間
熱処理した後、テレフタル酸ジメチルとエステル交換反
応後、重縮合し、コロイダルシリカに起因するシリカ粒
子を所定量含有するPETのペレットを作った。この
時、重縮合時間を調節し固有粘度を0.7とした。ま
た、実施例4、比較例2はPETとp−オキシ安息香酸
メチルの共重合体からなる溶融光学異方性ポリエステル
(出光石油化学製LCP100E)と、コロイダルシリ
カに起因するシリカ粒子を含有するエチレングリコール
スラリーを190℃で1.5時間熱処理した後溶媒を水
に置換したスラリーとを、ベント方式の2軸押出機を用
いて混練し、コロイダルシリカに起因するシリカ粒子を
所定量含有するポリマを作った。これらのペレットをそ
れぞれ180℃で3時間減圧乾燥(3Torr)し、押
出機に供給し、300℃で溶融し、静電印加キャスト法
を用いて表面温度30℃のキャスティング・ドラムに巻
きつけて冷却固化し未延伸フィルムを作った。この未延
伸フィルムを温度80℃にて長手方向に1〜4.5倍延
伸した。この延伸は2組ずつのロールの周速差で、延伸
段数を1〜4段階で変更して行なった。この一軸延伸フ
ィルムをステンタを用いて延伸速度2000%/分で1
00℃で幅方向に4.0倍延伸し、定長下で、190℃
にて5秒間熱処理し、厚さ0.5〜3μmの二軸配向フ
ィルムを得た。これらのフィルムの本発明のパラメータ
および性能は第1表に示したとおりであり、本発明のパ
ラメータが本発明範囲内である場合は耐スクラッチ性、
摩擦係数は優または良であるが、パラメータが本発明範
囲外である場合には耐スクラッチ性、摩擦係数を兼備し
たフィルムは得られないことがわかる。
【表1】
【0072】
【発明の効果】本発明は、製法の工夫により、不活性粒
子を含有する熱可塑性樹脂を用いて、粒子の大きさとフ
ィルム厚さの関係、含有量、フィルム厚さを特定範囲と
したフィルムとしたので、耐スクラッチ性、摩擦係数が
優れたフィルムとなり、磁気記録媒体用に用いた時の耐
ダビング性に優れたフィルムが得られたものである。本
発明フィルムの用途は加工工程でのフィルム表面の傷が
加工工程上、製品性能上特に問題となる磁気記録媒体用
ベースフィルムとして特に有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 67:02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂Aと不活性粒子とを主成分
    とするフィルムであって、該フィルム中に含有される不
    活性粒子の平均粒径がフィルム厚さの0.1〜10倍、
    該粒子の含有量が0.5〜50重量%であることを特徴
    とする厚さ0.005〜3μmの磁気記録媒体用二配向
    熱可塑性樹脂フィルム。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂Aが結晶性ポリエステルで
    あり、かつ、熱可塑性樹脂Aを主成分とするフィルムの
    表面の全反射ラマン結晶化指数が20cm-1以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体用二軸配
    向熱可塑性樹脂フィルム。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂Aを主成分とするフィルム
    に含有される不活性粒子が粒径比1.01〜.3の粒子
    であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載
    の磁気記録媒体用二軸配向熱可塑性樹脂フィルム。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂Aを主成分とするフィルム
    に含有される不活性粒子の相対標準偏差が0.6以下で
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    磁気記録媒体用二軸配向熱可塑性樹脂フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6381022A (ja) * 1986-09-25 1988-04-11 Teijin Ltd 二軸配向ポリエステルフイルム
JPS63108037A (ja) * 1986-08-27 1988-05-12 Teijin Ltd 二軸配向ポリエステルフイルム

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