JPH06256290A - 3,5−置換されたアミノベンゾイルグアニジン、それらの製法、医薬または診断剤としてのそれらの使用およびそれらを含有する医薬 - Google Patents

3,5−置換されたアミノベンゾイルグアニジン、それらの製法、医薬または診断剤としてのそれらの使用およびそれらを含有する医薬

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JPH06256290A JP5314592A JP31459293A JPH06256290A JP H06256290 A JPH06256290 A JP H06256290A JP 5314592 A JP5314592 A JP 5314592A JP 31459293 A JP31459293 A JP 31459293A JP H06256290 A JPH06256290 A JP H06256290A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 {上記式において、置換分R(1)、R(2)、R(3)また
はR(4)の一つは、 〔式中、R(5)、R(6)は、とりわけHまたはアルキル
であるかまたはR(5)およびR(6)は窒素原子と一緒に
なって5〜7員である〕であり、そして他の置換分R
(1)、R(2)、R(3)およびR(4)は、それぞれの場合
において、H、Hal、CN、CF3、NO2、CF3
O−、Cm2m+1−CH2−O−、R(11)−Cq2q
p−(式中、XはOまたはNR(12)であり、R(1
1)はH、(シクロ)アルキル、フェニルである)}の
ベンゾイルグアニジン。 【効果】 虚血的に誘発される損傷に対して保護性を示
しそして胃酸分泌の阻害の結果として胃保護性を示し、
また細胞の増殖に対する阻害作用により特徴づけられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、式I
【化6】 のベンゾイルグアニジンに関するものである。
【0002】上記式において、置換分R(1)、R(2)、
R(3)またはR(4)の一つは、
【化7】 〔式中、R(5)は、水素またはC1〜C6−アルキルであ
り、nは、0、1、2、3または4であり、R(6)は、
H、C1〜C4−アルキル(1個のCH2基は硫黄原子ま
たは基NR(7)(式中、R(7)は、水素、メチルまたは
エチルである)により置換されていてもよい)、C3
8−シクロアルキル、フェニル(該基は置換されてい
ないかまたはF、Cl、Br、メチル、メトキシおよび
−NR(8)R(9)(式中R(8)およびR(9)は、H、メ
チルまたはエチルである)からなる群からの1、2また
は3個の置換分を有している)であり、
【0003】そしてR(5)およびR(6)は、また、窒素
原子と一緒になって5、6または7員の環(該環におい
て1個の炭素原子が酸素、SまたはNR(10)(式中、
R(10)は、H、C1〜C3−アルキルまたはベンジルで
ある)により置換されていてモルホリノ、チオモルホリ
ノおよびピペラジノを意味してもよい)を形成していて
もよい〕であり、そして他の置換分R(1)、R(2)、R
(3)およびR(4)は、それぞれの場合において、
【0004】水素、F、Cl、Br、I、CN、C
3、NO2、CF3−O−、Cm2m+1−CH2−O−
(式中、mは1、2または3である)、R(11)−Cq
2q−Xp−〔式中、qは0、1、2、3または4であ
り、pは0または1であり、Xは酸素またはNR(12)
(式中、R(12)はHまたはC1〜C3−アルキルであ
る)であり、R(11)は、水素、C1〜C6−アルキル、
3〜C8−シクロアルキル、フェニル(該基は置換され
ていないかまたはF、Cl、CH3、CH3−O−、NR
(13)R(14)(式中R(13)およびR(14)はH、メ
チルまたはエチルである)からなる群からの1、2また
は3個の置換分により置換されている)である〕であ
り、そしてR(1)およびR(4)は同時に水素であること
はない。
【0005】式Iの好ましい化合物は、置換分R(1)、
R(2)、R(3)またはR(4)の一つが、
【化8】 〔式中、R(5)は、水素またはC1〜C4−アルキルであ
り、nは、0、1または2であり、そしてR(6)は、
H、C1〜C4−アルキル(1個のCH2基は硫黄原子ま
たは基NR(7)(式中、R(7)は、H、メチルまたはエ
チルである)により置換されていてもよい)、C3〜C6
−シクロアルキル、フェニル(該基は置換されていない
かまたはF、Cl、Br、メチル、メトキシおよび−N
R(8)R(9)(式中、R(8)およびR(9)は、H、メチ
ルまたはエチルである)からなる群からの1、2または
3個の置換分を有している)であり、そしてR(5)およ
びR(6)は、また窒素原子と一緒になって5、6または
7員の環を形成していてもよい〕であり、
【0006】そして他の置換分R(1)、R(2)、R(3)
およびR(4)が、それぞれの場合において、水素、F、
Cl、Br、I、CF3、NO2、Cm2m+1−CH2−O
−(式中、mは1、2または3である)、R(11)−C
q2q−Xp−〔式中、qは0、1または2であり、pは
0または1であり、Xは酸素であり、R(11)は、水
素、C 1〜C6−アルキル、C5〜C6−シクロアルキル、
フェニル(該基は置換されていないかまたはF、Cl、
メチルおよびCH3−O−からなる群からの1または2
個の置換分により置換されている)である〕であり、そ
してR(1)およびR(4)が同時に水素であることはない
化合物である。
【0007】式Iの特に好ましい化合物は、R(4)が水
素であり、置換分R(1)、R(2)またはR(3)の一つ
が、
【化9】 〔式中、R(5)は、水素またはC1〜C4−アルキルであ
り、nは、0、1または2であり、そしてR(6)は、
H、C1〜C4−アルキル、C5〜C6−シクロアルキル、
フェニル(該基は置換されていないかまたはF、Clお
よびメチルからなる群からの1または2個の置換分を有
している)である〕であり、そして他の置換分R(1)、
R(2)およびR(3)がそれぞれの場合において、水素、
F、Cl、CF3、R(11)−Cq2q−Xp−〔式中、
qは0〜2であり、pは0または1であり、Xは酸素で
あり、R(11)は水素、C1〜C4−アルキル、C5〜C6
−シクロアルキル、フェニル(該基は置換されていない
かまたはF、Cl、メチルおよびCH3−O−からなる
群からの1または2個の置換分により置換されている)
である〕であり、そしてR(1)およびR(4)が同時に水
素であることはない化合物である。
【0008】非常に特に好ましい化合物は2−アミノ−
3,5−ジクロロベンゾイルグアニジン塩酸塩、5−ト
リフルオロメチル−3−N,N−ジメチルアミノベンゾ
イルグアニジン塩酸塩、4−アミノ−3,5−ジブロモ
ベンゾイルグアニジン塩酸塩およびこれらの化合物の薬
理学的に許容し得る塩である。
【0009】置換分R(1)〜R(4)が不斉中心を含有す
る場合は、本発明は、S配置またはR配置を有する化合
物を包含する。これらの化合物は、光学異性体として、
ジアステレオマーとして、ラセミ体としてまたはこれら
の混合物として存在することができる。
【0010】アルキル基は、直鎖状または分枝鎖状とし
て存在することができる。
【0011】さらに、本発明は、式II
【化10】 (式中、R(1)〜R(4)は上述した意義を有しそしてL
は、容易に求核的に置換することができる離脱基であ
る)の化合物をグアニジンと反応させることからなる化
合物Iの製法に関するものである。
【0012】Lがアルコキシ基、好ましくはメトキシ
基、フェノキシ基、フェニルチオ、メチルチオまたは2
−ピリジルチオ基、または窒素複素環、好ましくは1−
イミダゾリルである式IIの活性化酸誘導体は、それ自体
既知のやり方でもとになるカルボニルクロライド(式I
I、L=Cl)から有利に得られる。後者のカルボニル
クロライドは、それ自体既知のやり方で、例えば塩化チ
オニルを使用して、もとになるカルボン酸(式II、L=
OH)から製造することができる。
【0013】式IIのカルボニルクロライド(L=Cl)
のほかに、式IIの他の活性化酸誘導体も、また、それ自
体既知のやり方で、もとになる安息香酸(式II、L=O
H)から直接製造することができる。例えば、式IIのメ
チルエステル(L=OCH3)は、メタノール中でガス
状HClで処理することにより製造され、式IIのイミダ
ゾリド〔L=1−イミダゾリル、Staab, Angew. Chem.
Int. Ed. Engl. 1, 351-367(1962)〕は、カルボニル
ジイミダゾールによる処理により製造され、混合酸無水
物IIは、不活性溶剤中トリエチルアミンの存在下におい
てCl−COOC25または塩化トシルを使用して製造
されるそしてまた、ジシクロヘキシルカルボジイミド
(DCC)またはO−〔(シアノ(エトキシカルボニ
ル)メチレン)アミノ〕−1,1,3,3−テトラメチル
−ウロニウムテトラフルオボレート(“TOTU”)
(Proceedings of the 21st European Peptide Symposi
um, Peptides 1990, Editors E. Giralt and D. Andre
u, Escom, Leiden, 1991)を使用して安息香酸を活性化
することもできる。式IIの活性化カルボン酸誘導体を製
造する多数の適当な方法がJ. March, Advanced Organic
Chemistry, Third Edition(John Wiley & Sons, 198
5)p. 350に、詳細な原文献の下に記載されている。
【0014】式IIの活性化カルボン酸誘導体とグアニジ
ンとの反応は、それ自体既知のやり方で、プロトン性ま
たは非プロトン性の極性の不活性有機溶剤中で実施され
る。20℃と溶剤の沸点との間のメタノールまたはTH
Fが、安息香酸メチル(II、L=OMe)とグアニジン
との反応において適当であることが証明された。化合物
IIと塩を含まないグアニジンとの大部分の反応におい
て、反応は、THF、ジメトキシエタンまたはジオキサ
ンのような非プロトン性不活性溶剤中で有利に実施され
る。しかしながら、例えばNaOHのような塩基が使用
される場合は、水も、また、IIおよびグアニジンとの反
応において溶剤として使用することができる。
【0015】L=Clの場合は、反応は、酸掃去剤を添
加して、例えばハロゲン化水素酸を結合する過剰のグア
ニジンの形態で、有利に実施される。
【0016】式IIの基礎をなす安息香酸誘導体の若干
は、既知でありそして文献に記載されている。式IIの未
知の化合物は、文献から知られている方法によって製造
することができる。
【0017】R(2)がハロゲンであるかまたはR(3)が
ニトロである式IIのカルボン酸またはこれらの化合物の
エステル(例えば、L=−OHまたは−O−メチル)
は、式IIの他のカルボン酸に対する用途の広い出発物質
として使用することができる。R(2)におけるハロゲン
は、既知のやり方で、多くの求核性試薬、例えばメルカ
プタンR(10)−SH、フェノールR(10)−OHま
たは第1または第2アミン
【0018】
【化11】 により非常に有利に置換してL=−OHまたは−O−メ
チルである他の安息香酸誘導体IIを形成させることがで
きる。また、ニトロは、多数の反応(アルキル化、アシ
ル化、ジアゾ化次いでアンドマイヤー、ウルマンまたは
メールワイン反応)における還元的変換によりNH2
変換してL=−OHまたは−O−メチルである他の安息
香酸誘導体IIを得ることができる。
【0019】一般に、ベンゾイルグアニジンIは、弱塩
基でありそして酸と結合して塩を形成することができ
る。可能な酸付加塩は、すべての薬理学的に許容し得る
酸の塩、例えばハロゲン化水素酸塩、特に塩酸塩、乳酸
塩、硫酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、酢酸塩、燐酸塩、
メタンスルホン酸塩、およびp−トルエンスルホン酸塩
である。
【0020】化合物Iは、置換されたアシルグアニジン
である。アシルグアニジンのもっとも有望な代表的化合
物は、ピラジン誘導体であるアミロリドでありそしてこ
のものはカリウム−保持利尿剤として治療に使用されて
いる。アミロリド型の多数の他の化合物、例えばジメチ
ルアミロリドまたはエチルイソプロピルアミロリドも文
献に記載されている。
【0021】
【化12】 アミロリド:R′、R″=H ジメチルアミロリド:R′、R″=CH3 エチルイソプロピルアミロリド:R′=C25、R″=
CH(CH3)2
【0022】さらに、アミロリドの抗不整脈性を指摘す
る研究結果が開示されている〔Circulation 79, 1257-6
3(1989)〕。しかしながら、抗不整脈剤としての広い
使用に対する障害は、この作用が僅かに顕著であるにす
ぎずそして血圧低下作用および塩排泄作用を伴って起き
そしてこれらの副作用は、心臓不整脈の治療において望
ましくないものであるということである。
【0023】アミロリドの抗不整脈性の適用は、また単
離された動物の心臓に対する実験において得られている
〔Eur. Heart J. 9(suppl. 1):167(1988)〕(book
ofabstracts)。例えば、ラットの心臓において、人工
的に誘発された心室細動はアミロリドにより完成に抑制
されるということが見出されている。
【0024】上述したアミロリド誘導体であるエチルイ
ソプロピルアミロリドは、このモデルにおいて、アミロ
リドよりより強力でさえある。
【0025】米国特許第5,091,394号は、基R
(1)およびR(4)に相当する位置に水素原子を有するベ
ンゾイルグアニジンを記載している。
【0026】他のベンゾイルグアニジンが、文献Kumamo
to Pharm. Bull.〔1966〕、7-13頁に記載されている。
【0027】米国特許第3,780,027号において
は、式Iの化合物と構造的に類似しそしてブメタニドの
ような商業的に入手できるループ利尿剤から誘導された
アシルグアニジンが請求されている。また、それに応じ
て、強力な塩利尿活性がこれらの化合物について報告さ
れている。
【0028】それ故に、本発明による化合物が、例えば
酸素欠乏症候群の場合において起きるような、望ましく
ないそして不利な塩利尿性を有していないで、非常に良
好な抗不整脈性を有しているということは驚くべきこと
である。化合物の薬理学的性の結果として、これらの化
合物は、梗塞の予防および梗塞の治療ならびに狭心症の
治療に対する心臓保護成分を有する抗不整脈医薬として
顕著に適している。この場合、これらの化合物は、虚血
的に誘発される損傷の形成、特に虚血的に誘発される心
臓不整脈の生成における、病理生理学的プロセスを予防
的に阻害しそして非常に減少する。病理学的低酸素症お
よび虚血状態に対する化合物の保護作用のために、本発
明による式Iの化合物は、細胞のNa+/H+交換機構の
阻害の結果として、虚血により起こるすべての急性また
は慢性の損傷またはそれにより誘発された一次的または
二次的疾患の治療に対する医薬として使用することがで
きる。これは、外科的介入、例えば器官移植における医
薬としての化合物の使用に関係する。この場合におい
て、化合物は、除去前および除去中の供与者における器
官の保護、例えば生理浴液中における処理または生理浴
液中における貯蔵中の除去された器官の保護、および受
容体の体への移植中の器官の保護に対して使用すること
ができる。同様に、これらの化合物は、例えば心臓およ
び末梢血管に対する血管形成術外科介入の遂行中の有用
な保護医薬である。虚血的に誘発される損傷に対する化
合物の保護作用によって、これらの化合物は、また、神
経系特にCNSの虚血の治療に対する医薬として適して
いる。この場合において、化合物は、例えば発作または
脳浮腫の治療に適している。さらに、本発明による式I
の化合物は、また、ショックの形態、例えばアレルギー
性、心臓性、血液量減退性および細菌性ショックの治療
にも適している。
【0029】さらに、本発明による式Iの化合物は、細
胞の増殖、例えば線維芽細胞の増殖および血管平滑筋細
胞の増殖に対する強力な阻害作用によって特徴づけられ
る。その故に、式Iの化合物は、細胞増殖が一次的また
は二次的原因である疾患に対する有用な治療剤とみなす
ことができそしてそれ故に、抗アテローム性動脈硬化症
剤としておよび糖尿病後発併発症、癌、線維症疾患、例
えば肺の線維症、肝臓の線維症または腎臓の線維症、器
官の肥大および過形成、特に前立腺過形成または前立腺
肥大に対する剤として使用することができる。さらに、
化合物Iは、胃分泌の阻害の結果として、胃保護性を示
す。
【0030】本発明による化合物は、例えば赤血球、血
小板または白血球のような測定することが容易である細
胞においてさえも、多数の疾患(本態性高血圧、アテロ
ーム性動脈硬化症、糖尿病など)において生ずる細胞の
ナトリウム−プロトン交互輸送機構(Na+/H+交換)
の有効な阻害剤である。それ故に、本発明による化合物
は、例えばある形態の高血圧、アテローム性動脈硬化
症、糖尿病、増殖性疾患などの決定および鑑別のための
診断剤として使用されるすぐれた且つ簡単な科学的手段
(tool)として適当である。さらに、式Iの化合物は、
高血圧、例えば本態性高血圧の形成を予防するための予
防治療に適している。
【0031】化合物Iを含有する医薬は、経口的に、非
経口的に、静脈内的に、直腸的にまたは吸入により投与
することができそして好ましい投与は、疾患の特定の型
に依存する。化合物Iは、それ自体でまたは医薬的補助
剤と一緒に、家畜およびヒトの医薬に使用することがで
きる。
【0032】所望の医薬処方に適した補助剤は、専門的
知識を基にして当業者によく知られている。溶剤、ゲル
化剤、坐剤基剤、打錠補助剤および他の活性化合物の賦
形剤のほかに、例えば、抗酸化剤、分散剤、乳化剤、泡
止め剤、風味矯正剤、防腐剤、可溶化剤または着色剤を
使用することができる。
【0033】経口的投与の形態においては、活性化合物
を、この目的に適した添加剤、例えば賦形剤、安定剤ま
たは不活性稀釈剤と混合しそして慣用の方法により適当
な投与形態、例えば錠剤、被覆錠剤、硬質ゼラチンカプ
セルまたは水性、アルコール性もしくは油性の溶液にす
る。使用することのできる不活性賦形剤は、例えばアラ
ビヤゴム、マグネシア、炭酸マグネシウム、燐酸カリウ
ム、ラクトース、グルコースまたは澱粉、特にとうもろ
こし澱粉である。製造は、乾式顆粒および湿式顆粒とし
て実施することができる。適当な油性賦形剤または溶剤
は、例えば植物油または動物油、例えばヒマワリ油また
は魚肝油である。
【0034】皮下的または静脈内投与に際しては、活性
化合物を、必要に応じてこの目的に対して慣用の物質、
例えば可溶化剤、乳化剤または他の補助剤を使用して、
溶液、懸濁液または乳濁液にする。適当な溶剤は、例え
ば水、生理学的食塩溶液、またはアルコール、例えばエ
タノール、プロパノール、グリセロール、そしてまた、
糖溶液、例えばグルコースまたはマンニトール溶液、ま
たは上述した種々な溶剤の混合物である。
【0035】エーロゾルまたはスプレーの形態で投与す
るのに適した医薬処方は、例えば医薬的に許容し得る溶
剤、例えば特にエタノールまたは水またはこのような溶
剤の混合物中の式Iの活性化合物の溶液、懸濁液または
乳濁液である。
【0036】必要に応じ、これらの処方は、また表面活
性剤、乳化剤および安定剤、ならびに、発射剤を含有す
ることができる。このような製剤は、慣用的に、約0.
1〜10重量%、特に約0.3〜3重量%の濃度の活性
化合物を含有する。
【0037】投与される式Iの活性化合物の投与量およ
び投与の頻度は、使用される化合物の力価および作用期
間、さらに処理される疾患の型および程度、ならびに処
理される哺乳動物の性別、年令、体重および個々の応答
性に依存する。平均して、体重約75kgの患者における
式Iの化合物の1日の投与量は、少なくとも0.001m
g/kg、好ましくは0.01mg/kg〜10mg/kg、好まし
くは1mg/kgである。急性エピソードの疾患の場合、例
えば心筋梗塞にかかった直後においては、例えば1日当
り4回までの個々の投与量のより高いそしてより頻度の
多い投与量が必要である。特に、例えば集中治療の梗塞
患者の場合において静脈内投与する場合、1日当り20
0mgまでが必要である。
【0038】実験の部 安息香酸(II、L=OH)からベンゾイルグアニジン
(I)を製造する一般的操作 式IIの安息香酸誘導体0.01モルを、無水のTHF6
0mlに溶解または懸濁しそしてそれからカルボニルジイ
ミダゾール1.78g(0.011モル)で処理する。室
温で2時間撹拌した後に、グアニジン2.95g(0.0
5モル)を反応溶液に導入する。一夜撹拌した後、TH
Fを減圧下で留去(ロータベーパー)し、残留物を水で
処理し、混合物を2N HClでpH6〜7に調節しそし
て相当するベンゾイルグアニジン(式I)を濾去する。
このようにして得られたベンゾイルグアニジンは、水性
またはメタノール性塩酸または他の薬理学的に許容し得
る酸で処理することにより相当する塩に変換することが
できる。
【0039】実施例1
【化13】 2−アミノ−3,5−ジクロロベンゾイルグアニジン塩
酸塩は、一般的操作によって、2−アミノ−3,5−ジ
クロロ安息香酸から得られた。無色の結晶性物質;融点
190℃(分解)。
【0040】実施例2
【化14】 3−アミノ−5−トリフルオロメチルベンゾイルグアニ
ジン塩酸塩は、一般的操作によって、3−アミノ−5−
トリフルオロメチル安息香酸から得られた。無色の結晶
性の物質;融点225℃。
【0041】実施例3
【化15】 5−トリフルオロメチル−3−N,N−ジメチルアミノ
ベンゾイルグアニジン塩酸塩は、一般的操作によって、
5−トリフルオロメチル−3−N,N−ジメチルアミノ
安息香酸から得られた。無色の結晶性物質;融点277
℃。
【0042】5−トリフルオロメチル−3−N,N−ジ
メチルアミノ安息香酸(融点194〜197℃)は、6
0℃で微細な無水の炭酸カリウムの存在下でDMF中で
3−アミノ−5−トリフルオロメチル安息香酸を3倍の
相当する量の沃化メチルと数時間反応させそしてこのよ
うにして得られた5−トリフルオロメチル−3−N,N
−ジメチルアミノ安息香酸メチル(融点55〜60℃)
を水性の水酸化ナトリウムのメタノール溶液で加水分解
しそして次に2N HClでpH1〜2に酸性化すること
により得られた。
【0043】実施例4
【化16】 4−アミノ−3,5−ジブロモベンゾイルグアニジン塩
酸塩は、一般的操作によって、4−アミノ−3,5−ジ
ブロモ安息香酸から得られた。結晶性物質;融点266
〜269℃。
【0044】実施例5 一般的操作によって、4−アミノ−3,5−ジメチル安
息香酸から、4−アミノ−3,5−ジメチルベンゾイル
グアニジンジ塩酸塩を得た。結晶性物質;融点>330
℃。 実施例6 一般的操作によって、3−ブロモ−5−メチル安息香酸
から、3−ブロモ−5−メチルベンゾイルグアニジンジ
塩酸塩を得た。結晶性物質;融点>300℃。
【0045】実施例7 一般的操作によって、3,5−ジブロモ−4−(1−ブ
チルアミノ)安息香酸から、3,5−ジブロモ−4−
(1−ブチルアミノ)ベンゾイルグアニジンジ塩酸塩を
得た。結晶性物質;融点214〜215℃。 実施例8 一般的操作によって、3−アミノ−5−クロロ安息香酸
から、3−アミノ−5−クロロベンゾイルグアニジンジ
塩酸塩を得た。結晶性物質;融点270℃。
【0046】実施例9 一般的操作によって、3−N,N−ジメチルアミノ−5
−クロロ安息香酸から、3−N,N−ジメチルアミノ−
5−クロロベンゾイルグアニジンジ塩酸塩を得た。結晶
性物質;融点217℃。 実施例10 一般的操作によって、3,5−ジメチル−4−N,N−ジ
メチルアミノ−5−クロロ安息香酸から、3,5−ジメ
チル−4−N,N−ジメチルアミノ−5−クロロベンゾ
イルグアニジンジ塩酸塩を得た。結晶性物質;融点20
3℃。
【0047】実施例11 一般的操作によって、2−アミノ−4,5−ジメトキシ
安息香酸から、2−アミノ−4,5−ジメトキシベンゾ
イルグアニジンジ塩酸塩を得た。結晶性物質;融点17
7℃。 実施例12 一般的操作によって、2−アミノ−4,5−ジブロモ安
息香酸から、2−アミノ−4,5−ジブロモベンゾイル
グアニジンジ塩酸塩を得た。結晶性物質;融点>310
℃。
【0048】実施例13 一般的操作によって、5−クロロ−3−(4−クロロベ
ンジルアミノ)安息香酸から、5−クロロ−3−(4−
クロロベンジルアミノ)ベンゾイルグアニジンジ塩酸塩
を得た。結晶性物質;融点168℃。 実施例14 一般的操作によって、4−アミノ−3−クロロ−5−メ
チル安息香酸から、4−アミノ−3−クロロ−5−メチ
ルベンゾイルグアニジンジ塩酸塩を得た。結晶性物質;
融点232〜234℃。
【0049】実施例15 一般的操作によって、4−アミノ−3,5−ジクロロ安
息香酸から、4−アミノ−3,5−ジクロロベンゾイル
グアニジンジ塩酸塩を得た。結晶性物質;融点273
℃。 実施例16 一般的操作によって、4−アミノ−3,5−ジクロロ安
息香酸から、4−アミノ−3,5−ジクロロベンゾイル
グアニジンジ塩酸塩を得た。結晶性物質;融点273
℃。
【0050】実施例17 一般的操作によって、3−クロロ−5−エチルアミノ安
息香酸から、3−クロロ−5−エチルアミノベンゾイル
グアニジンジ塩酸塩を得た。結晶性物質;融点235
℃。 実施例18 一般的操作によって、5−クロロ−2−ジメチルアミノ
安息香酸から、5−クロロ−2−ジメチルアミノベンゾ
イルグアニジン塩酸塩を得た。結晶性物質;融点135
℃。
【0051】実施例19 一般的操作によって、3−ブロモ−4−メチル−5−ジ
メチルアミノ安息香酸から、3−ブロモ−4−メチル−
5−ジメチルアミノベンゾイルグアニジン塩酸塩を得
た。結晶性物質;融点185℃。 実施例20 一般的操作によって、3−メチルアミノ−5−トリフル
オロメチル安息香酸から、3−メチルアミノ−5−トリ
フルオロメチルベンゾイルグアニジンジ塩酸塩を得た。
結晶性物質;融点163℃。
【0052】実施例21 一般的操作によって、3−クロロ−5−メチル−4−ジ
メチルアミノ安息香酸から、3−クロロ−5−メチル−
4−ジメチルアミノベンゾイルグアニジンジ塩酸塩を得
た。結晶性物質;融点171℃。 実施例22 一般的操作によって、3,5−ジクロロ−4−ジメチル
アミノ安息香酸から、3,5−ジクロロ−4−ジメチル
アミノベンゾイルグアニジンジ塩酸塩を得た。結晶性物
質;融点183℃。
【0053】実施例23 一般的操作によって、2−アミノ−3−メチル安息香酸
から、2−アミノ−3−メチルベンゾイルグアニジン塩
酸塩を得た。結晶性物質;融点>270℃。 実施例24 一般的操作によって、3−クロロ−4−メトキシ−5−
ジメチルアミノ安息香酸から、3−クロロ−4−メトキ
シ−5−ジメチルアミノベンゾイルグアニジンジ塩酸塩
を得た。結晶性物質;融点148℃。
【0054】実施例25 一般的操作によって、3,5−ジブロモ−4−(4−フ
ルオロベンジルアミノ)安息香酸から、3,5−ジブロ
モ−4−(4−フルオロベンジルアミノ)ベンゾイルグ
アニジン塩酸塩を得た。結晶性物質;融点206℃。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/165 ADU 49/00 A 9164−4C (72)発明者 アンドレーアス・ヴアイヒエルト ドイツ連邦共和国デー−60529フランクフ ルト・アム・マイン.ラウエンターラーヴ エーク11 (72)発明者 ハインツ−ヴエルナー・クレーマン ドイツ連邦共和国デー−61350バートホム ブルク.アンデアホーレンアイヒエ3 (72)発明者 ヴオルフガング・シヨルツ ドイツ連邦共和国デー−65760エシユボル ン.ウンターオルトシユトラーセ30 (72)発明者 ウードー・アルブス ドイツ連邦共和国デー−61197フロールシ ユタト.アム・レーマーカステル9

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 のベンゾイルグアニジン。上記式において、 置換分R(1)、R(2)、R(3)またはR(4)の一つは、 【化2】 〔式中、 R(5)は、水素またはC1〜C6−アルキルであり、 nは、0、1、2、3または4であり、 R(6)は、H、C1〜C4−アルキル(1個のCH2基は
    硫黄原子または基NR(7)(式中、R(7)は、水素、メ
    チルまたはエチルである)により置換されていてもよ
    い)、C3〜C8−シクロアルキル、フェニル(該基は置
    換されていないかまたはF、Cl、Br、メチル、メト
    キシおよび−NR(8)R(9)(式中R(8)およびR(9)
    は、H、メチルまたはエチルである)からなる群からの
    1、2または3個の置換分を有している)であり、 そしてR(5)およびR(6)は、また、窒素原子と一緒に
    なって5、6または7員の環(該環において1個の炭素
    原子が酸素、SまたはNR(10)(式中、R(10)は、
    H、C1〜C3−アルキルまたはベンジルである)により
    置換されていてもよい)を形成していてもよい〕であ
    り、 そして他の置換分R(1)、R(2)、R(3)およびR(4)
    は、それぞれの場合において、 水素、F、Cl、Br、I、CN、CF3、NO2、CF
    3−O−、Cm2m+1−CH2−O−(式中、mは1、2
    または3である)、R(11)−Cq2q−Xp−〔式中、
    qは0、1、2、3または4であり、pは0または1で
    あり、Xは酸素またはNR(12)(式中、R(12)はH
    またはC1〜C3−アルキルである)であり、R(11)
    は、水素、C1〜C6−アルキル、C3〜C8−シクロアル
    キル、フェニル(該基は置換されていないかまたはF、
    Cl、CH3、CH3−O−、NR(13)R(14)(式中
    R(13)およびR(14)はH、メチルまたはエチルであ
    る)からなる群からの1、2または3個の置換分により
    置換されている)である〕であり、 そしてR(1)およびR(4)は同時に水素であることはな
    い。
  2. 【請求項2】 置換分R(1)、R(2)、R(3)またはR
    (4)の一つが、 【化3】 〔式中、 R(5)は、水素またはC1〜C4−アルキルであり、 nは、0、1または2であり、そしてR(6)は、H、C
    1〜C4−アルキル(1個のCH2基は硫黄原子または基
    NR(7)(式中、R(7)は、H、メチルまたはエチルで
    ある)により置換されていてもよい)、C3〜C6−シク
    ロアルキル、フェニル(該基は置換されていないかまた
    はF、Cl、Br、メチル、メトキシおよび−NR(8)
    R(9)(式中、R(8)およびR(9)は、H、メチルまた
    はエチルである)からなる群からの1、2または3個の
    置換分を有している)であり、 そしてR(5)およびR(6)は、また窒素原子と一緒にな
    って5、6または7員の環を形成していてもよい〕であ
    り、 そして他の置換分R(1)、R(2)、R(3)およびR(4)
    が、それぞれの場合において、 水素、F、Cl、Br、I、CF3、NO2、Cm2m+1
    −CH2−O−(式中、mは1、2または3である)、
    R(11)−Cq2q−Xp−〔式中、qは0、1または2
    であり、pは0または1であり、Xは酸素であり、R
    (11)は、水素、C 1〜C6−アルキル、C5〜C6−シク
    ロアルキル、フェニル(該基は置換されていないかまた
    はF、Cl、メチルおよびCH3−O−からなる群から
    の1または2個の置換分により置換されている)であ
    る〕であり、 そしてR(1)およびR(4)が同時に水素であることはな
    い請求項1記載の式Iの化合物。
  3. 【請求項3】 R(4)が水素であり、 置換分R(1)、R(2)またはR(3)の一つが、 【化4】 〔式中、 R(5)は、水素またはC1〜C4−アルキルであり、 nは、0、1または2であり、そしてR(6)は、H、C
    1〜C4−アルキル、C5〜C6−シクロアルキル、フェニ
    ル(該基は置換されていないかまたはF、Clおよびメ
    チルからなる群からの1または2個の置換分を有してい
    る)である〕であり、 そして他の置換分R(1)、R(2)およびR(3)がそれぞ
    れの場合において、 水素、F、Cl、CF3、R(11)−Cq2q−Xp
    〔式中、qは0〜2であり、pは0または1であり、X
    は酸素であり、R(11)は水素、C1〜C4−アルキル、
    5〜C6−シクロアルキル、フェニル(該基は置換され
    ていないかまたはF、Cl、メチルおよびCH3−O−
    からなる群からの1または2個の置換分により置換され
    ている)である〕であり、 そしてR(1)およびR(4)が同時に水素であることはな
    い請求項1記載の式Iの化合物。
  4. 【請求項4】 2−アミノ−3,5−ジクロロベンゾイ
    ルグアニジン塩酸塩、5−トリフルオロメチル−3−
    N,N−ジメチルアミノベンゾイルグアニジン塩酸塩、
    4−アミノ−3,5−ジブロモベンゾイルグアニジン塩
    酸塩からなる群から選択された請求項1記載の化合物
    I。
  5. 【請求項5】 式II 【化5】 (式中、R(1)〜R(4)は上述した意義を有しそしてL
    は求核的に容易に置換することができる離脱基である)
    の化合物をグアニジンと反応させることからなる請求項
    1記載の化合物Iの製法。
  6. 【請求項6】 不整脈の治療用の医薬を製造するための
    請求項1記載の化合物Iの使用。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の化合物Iの有効量を慣用
    の添加剤と混合しそして適当な投与形態にすることから
    なる医薬の製法。
  8. 【請求項8】 心筋梗塞の治療または予防用の医薬を製
    造するための請求項1記載の化合物Iの使用。
  9. 【請求項9】 狭心症の治療または予防用の医薬を製造
    するための請求項1記載の化合物Iの使用。
  10. 【請求項10】 心臓の虚血性疾患の治療または予防用
    の医薬を製造するための請求項1記載の化合物Iの使
    用。
  11. 【請求項11】 末梢および中枢神経系の虚血性疾患お
    よびショックの治療または予防用の医薬を製造するため
    の請求項1記載の化合物Iの使用。
  12. 【請求項12】 末梢器官および肢の虚血性疾患の治療
    または予防用の医薬を製造するための請求項1記載の化
    合物Iの使用。
  13. 【請求項13】 ショックの状態の治療用の医薬を製造
    するための請求項1記載の化合物Iの使用。
  14. 【請求項14】 外科手術および器官移植に使用される
    医薬を製造するための請求項1記載の化合物Iの使用。
  15. 【請求項15】 外科処置のための移植片の保存および
    貯蔵用の医薬を製造するための請求項1記載の化合物I
    の使用。
  16. 【請求項16】 細胞増殖が一次的または二次的原因で
    ある疾患の治療用の医薬を製造するための請求項1記載
    の化合物Iの使用、そしてしたがって、抗アテローム性
    動脈硬化症剤、糖尿病後発併発症、癌、線維症疾患、例
    えば肺線維症、肝臓線維症または腎臓線維症および前立
    腺過形成に対する剤としてのこれらの化合物の使用。
  17. 【請求項17】 高血圧および増殖性疾患の診断用のN
    +/H+交換を阻害する科学的手段を調製するための請
    求項1記載の化合物Iの使用。
  18. 【請求項18】 胃酸分泌過多により起こる疾患の治療
    用の医薬を製造するための請求項1記載の化合物Iの使
    用。
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