JPH0625503U - カムフォロア - Google Patents
カムフォロアInfo
- Publication number
- JPH0625503U JPH0625503U JP6161292U JP6161292U JPH0625503U JP H0625503 U JPH0625503 U JP H0625503U JP 6161292 U JP6161292 U JP 6161292U JP 6161292 U JP6161292 U JP 6161292U JP H0625503 U JPH0625503 U JP H0625503U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- support shaft
- pin
- shaft pin
- cam follower
- recesses
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】エンジンの動弁機構に用いられるカムフォロア
において、支軸ピンの抜け落ちと、支軸ピン中央の硬化
部分の変形とを防止する。 【構成】アーム1先端の二叉部1aに支軸ピン2が貫通
固定され、この支軸ピン2にニードル軸受3を介してロ
ーラ4が転動自在に支承されたカムフォロアにおいて、
支軸ピン2の両端部分の円周数箇所に凹部5を設けてい
る。このような凹部5を設けていれば、かしめたとき
に、隣り合う凹部5の間の部分が塑性変形しやすくな
る。つまり、小さなかしめ力でも塑性変形量が大きくな
るので、支軸ピン2の中央軌道面に歪みを発生させるこ
となく、かしめ結合状態を強固にすることができる。
において、支軸ピンの抜け落ちと、支軸ピン中央の硬化
部分の変形とを防止する。 【構成】アーム1先端の二叉部1aに支軸ピン2が貫通
固定され、この支軸ピン2にニードル軸受3を介してロ
ーラ4が転動自在に支承されたカムフォロアにおいて、
支軸ピン2の両端部分の円周数箇所に凹部5を設けてい
る。このような凹部5を設けていれば、かしめたとき
に、隣り合う凹部5の間の部分が塑性変形しやすくな
る。つまり、小さなかしめ力でも塑性変形量が大きくな
るので、支軸ピン2の中央軌道面に歪みを発生させるこ
となく、かしめ結合状態を強固にすることができる。
Description
【0001】
本考案は、エンジンの動弁機構に用いられるカムフォロアに係り、詳しくは、 アームにローラを支承する支軸ピンの構造に関する。
【0002】
エンジンの動弁機構に用いるカムフォロアとしては、従来、特開昭62−79 08号公報に記載のものがある。その構造を図4に示す。
【0003】 同図において、符号21はアームで、このアーム21の先端にはローラ保持用 の二叉部21aが形成されている。二叉部21aには、中空もしくは中実の支軸 ピン22が貫通固定されており、この支軸ピン22にニードル軸受23を介して ローラ24が転動自在に支承されている。
【0004】 ここで、支軸ピン22は、予め、ニードル軸受23の軌道面となる中央部外周 面が高周波焼入れにより硬化処理されるが、その両端部は未硬化のまま残される 。そして、この支軸ピン22は、二叉部21aのピン孔25に貫通した状態で、 未硬化の両端部がピン孔25の孔縁にかしめ固定される。
【0005】 このカムフォロアでは、支軸ピン22が二叉部21aの横幅内に収まるので、 アーム先端部の形状がコンパクトになる。
【0006】
ところで、上記のカムフォロアでは、かしめによる支軸ピン22両端部の塑性 変形の量が少ないと、かしめによる塑性変形部分がだれやすいために、経時的に 支軸ピン22が抜け落ちることがある。
【0007】 これに対しては、支軸ピン22に加えるかしめ荷重を大きくして、両端部を大 きく塑性変形させればよいわけであるが、特に中空の支軸ピンの場合、かしめ荷 重が大きいと、その荷重が支軸ピン22の中央部にまで影響を及ぼし、ニードル 軸受23の軌道面に歪みが発生し、ローラ24の円滑な回転が阻害されたり、摩 耗が著しくなる。
【0008】 本考案は、このような従来の問題点に鑑み、小さなかしめ荷重でも、支軸ピン を強力にかしめ固定しうるようにして、支軸ピンの抜け落ちと、支軸ピン中央の 硬化部分の変形とを防止することを課題とする。
【0009】
本考案は、上記の課題を達成するために、アーム先端の二叉部に支軸ピンが貫 通固定され、この支軸ピンにニードル軸受を介してローラが転動自在に支承され たカムフォロアにおいて、前記支軸ピンは、ニードル軸受の軌道面が硬化処理さ れるとともに、未硬化状態の両端部の外周に塑性変形可能な凹部が形成され、こ の両端部が二叉部のピン孔の孔縁にかしめ固定されている構成とした。
【0010】
支軸ピンの両端部外周は、凹部があることで変形しやすくなっているから、比 較的小さなかしめ荷重で、大きく塑性変形し、これで、支軸ピンの全体は二叉部 のピン孔に強力に固定される。
【0011】
以下、本考案の詳細を図1ないし図3に示す実施例に基づいて説明する。この うち、図1および図2は本考案の一実施例に係り、図1はカムフォロアの断面図 、図2は装着前の支軸ピンを示し、(A)は一部断面した側面図、(B)は軸方 向正面図である。
【0012】 図1に示すように、この実施例に係るカムフォロアが、先端にローラ保持用の 二叉部1aが形成されているアーム1と、二叉部1aに貫通固定される中空もし くは中実の支軸ピン2と、支軸ピン2にニードル軸受3を介して転動自在に支承 されるローラ4とを備えたものである点は、前記した従来のカムフォロアと同じ である。
【0013】 この実施例の特徴は支軸ピン2にあり、支軸ピン2は、予め、ニードル軸受3 の軌道面となる中央部外周面が高周波焼入れのような硬化方法により硬化処理さ れ、この硬化部分2a以外の未硬化部分のうち、両端部の外周に、図2に明示す るように、縦溝状の凹部5が多数形成されている。そして、これら凹部5を含む 部分をかしめ荷重により塑性変形させることで、支軸ピン2の両端部が二叉部1 aのピン孔6の孔縁に固定されている。
【0014】 上記の構成において、支軸ピン2の両端部外周は、凹部が存在することで変形 しやすくなっているから、比較的小さなかしめ荷重で、外側に大きく広がる。こ のように、両端部が大きく塑性変形するために、支軸ピン2の全体は二叉部1a のピン孔6に強力に固定され、長期間使用しても、抜け落ちることがない。
【0015】 また、支軸ピン2の両端部に加えるかしめ荷重は比較的小さくて済むから、中 央の硬化部分2aに影響を及ぼすことがなく、かしめ荷重による硬化部分2aの 変形は生じない。
【0016】 なお、上記の実施例では、支軸ピン2に形成する凹部5として、縦溝状で、各 部一定深さの凹部を示したが、図3に示すような形状のものでもよく、要するに 、凹部5は支軸ピン2の両端部外周でのかしめ荷重による塑性変形を促進する形 状であればよい。
【0017】 図3は他の実施例に係る支軸ピンを示し、同図(A)は一部断面した側面図、 (B)はその軸方向正面図である。すなわち、支軸ピン2の両端部外周に形成す る凹部5は、周方向に広がりのある形状であってもよいし、また、軸端ほど凹入 深さが深くなる形状であってもよい。
【0018】
以上述べたように、本考案によれば、かしめ荷重が比較的小さくても、支軸ピ ンの両端部外周は大きく塑性変形して、ピン孔の孔縁に強力に定着するから、支 軸ピンの抜け落ちを防止しうるばかりでなく、支軸ピン中央の硬化部分への悪影 響をなくし、該硬化部分の変形を防止することができる。
【図1】本考案のカムフォロワの一実施例の断面図。
【図2】上記実施例の支軸ピンを示し、(A)は一部断
面した側面図、(B)は軸方向正面図。
面した側面図、(B)は軸方向正面図。
【図3】本考案の他の実施例の支軸ピンを示し、(A)
は一部断面した側面図、(B)は軸方向正面図。
は一部断面した側面図、(B)は軸方向正面図。
【図4】従来のカムフォロアの断面図。
1 アーム 1a 二叉部 2 支軸ピン 2a 硬化部分 3 ニードル軸受 4 ローラ 5 凹部 6 ピン孔
Claims (1)
- 【請求項1】 アーム先端の二叉部に支軸ピンが貫通固
定され、この支軸ピンにニードル軸受を介してローラが
転動自在に支承されたカムフォロアにおいて、 支軸ピンは、ニードル軸受の軌道面が硬化処理されると
ともに、未硬化状態の両端部の外周に塑性変形可能な凹
部が形成され、この両端部が二叉部のピン孔の孔縁にか
しめ固定されている、ことを特徴とするカムフォロア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992061612U JP2574584Y2 (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | カムフォロア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992061612U JP2574584Y2 (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | カムフォロア |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0625503U true JPH0625503U (ja) | 1994-04-08 |
JP2574584Y2 JP2574584Y2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=13176169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992061612U Expired - Lifetime JP2574584Y2 (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | カムフォロア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2574584Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007085395A (ja) * | 2005-09-20 | 2007-04-05 | Otics Corp | バルブ開閉機構に用いる動力伝達部品及びその製造方法 |
JP2008095618A (ja) * | 2006-10-13 | 2008-04-24 | Otics Corp | バルブ開閉機構に用いる動力伝達部品 |
JP2012002115A (ja) * | 2010-06-16 | 2012-01-05 | Otics Corp | 内燃機関用のローラリフタ |
KR101305820B1 (ko) * | 2007-12-17 | 2013-09-06 | 현대자동차주식회사 | 자동차의 연속 가변 밸브 리프트 장치 |
-
1992
- 1992-09-01 JP JP1992061612U patent/JP2574584Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007085395A (ja) * | 2005-09-20 | 2007-04-05 | Otics Corp | バルブ開閉機構に用いる動力伝達部品及びその製造方法 |
JP4621099B2 (ja) * | 2005-09-20 | 2011-01-26 | 株式会社オティックス | バルブ開閉機構に用いる動力伝達部品及びその製造方法 |
JP2008095618A (ja) * | 2006-10-13 | 2008-04-24 | Otics Corp | バルブ開閉機構に用いる動力伝達部品 |
JP4608473B2 (ja) * | 2006-10-13 | 2011-01-12 | 株式会社オティックス | バルブ開閉機構に用いる動力伝達部品 |
KR101305820B1 (ko) * | 2007-12-17 | 2013-09-06 | 현대자동차주식회사 | 자동차의 연속 가변 밸브 리프트 장치 |
JP2012002115A (ja) * | 2010-06-16 | 2012-01-05 | Otics Corp | 内燃機関用のローラリフタ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2574584Y2 (ja) | 1998-06-18 |
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