JPH0717764Y2 - ローラタペット - Google Patents
ローラタペットInfo
- Publication number
- JPH0717764Y2 JPH0717764Y2 JP8294889U JP8294889U JPH0717764Y2 JP H0717764 Y2 JPH0717764 Y2 JP H0717764Y2 JP 8294889 U JP8294889 U JP 8294889U JP 8294889 U JP8294889 U JP 8294889U JP H0717764 Y2 JPH0717764 Y2 JP H0717764Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- press
- shaft
- fitting
- roller
- shaft support
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エンジンの動弁機構内に介装されるローラタ
ペットに関するものである。
ペットに関するものである。
(従来の技術) 従来から動弁系の摩擦損失を低減して出力、燃費等のエ
ンジン性能を改善するために、給気カム及び排気カム等
動弁カムにローラを介して当接するようにしたローラタ
ペットが使用されている。
ンジン性能を改善するために、給気カム及び排気カム等
動弁カムにローラを介して当接するようにしたローラタ
ペットが使用されている。
いま、従来のローラタペットの典型的な構成の一例を、
便宜的に本考案の一実施例を示す第1図を援用し、かつ
第2図を参照して説明する。図中符号10は総括的にロー
ラタペットを示し、同タペット10は、一端が開口した中
空円筒状のタペット本体12と、同タペット本体12の底部
14に支持軸16及びニードルベアリング18を介して自在に
回転し得るように装架されたローラ20とを具えている。
同ローラ20は図示しない動弁カムに当接して転動し、カ
ムリフトをプッシュロッド等の動弁部材を介し又は介さ
ずして給気弁及び(又は)排気弁に伝達する。
便宜的に本考案の一実施例を示す第1図を援用し、かつ
第2図を参照して説明する。図中符号10は総括的にロー
ラタペットを示し、同タペット10は、一端が開口した中
空円筒状のタペット本体12と、同タペット本体12の底部
14に支持軸16及びニードルベアリング18を介して自在に
回転し得るように装架されたローラ20とを具えている。
同ローラ20は図示しない動弁カムに当接して転動し、カ
ムリフトをプッシュロッド等の動弁部材を介し又は介さ
ずして給気弁及び(又は)排気弁に伝達する。
上記タペット本体の底部14にローラ20が装入される溝22
を挟んで一対の軸支持部24a及び24bが対設され、これら
軸支持部24a及び24bに夫々穿設された嵌合孔26a及び26b
内に上記支持軸16の両端部分が夫々圧入されてタペット
本体12に固定されている。上記支持軸16と嵌合孔26a及
び26bとの圧入締代は、通常同一に設定されている。
を挟んで一対の軸支持部24a及び24bが対設され、これら
軸支持部24a及び24bに夫々穿設された嵌合孔26a及び26b
内に上記支持軸16の両端部分が夫々圧入されてタペット
本体12に固定されている。上記支持軸16と嵌合孔26a及
び26bとの圧入締代は、通常同一に設定されている。
支持軸16を上記嵌合孔26a及び26bに圧入する場合、第1
図に矢印Pで示した圧入方向に関し遠い側の軸支持部24
bは受台28によって支持されるが、最初に圧入される軸
支持部24aは支持されないので、第2図に一点鎖線で示
したように圧入荷重により撓んでδで示したような変形
が発生する。この変形量δが大きくなると、第1図に示
したローラ20の側面間隙Cが減少し、最悪の場合軸支持
部24aの先端部分がローラ20の側面に接して、同ローラ
の円滑な回転が妨げられ、摩擦損失が増大してローラ20
を設けた本来の目的が達成されないこととなり、更に、
第2図に符号30で示した軸支持部24aの基部隅角部分に
応力が集中して亀裂等が発生し易い不具合があった。
図に矢印Pで示した圧入方向に関し遠い側の軸支持部24
bは受台28によって支持されるが、最初に圧入される軸
支持部24aは支持されないので、第2図に一点鎖線で示
したように圧入荷重により撓んでδで示したような変形
が発生する。この変形量δが大きくなると、第1図に示
したローラ20の側面間隙Cが減少し、最悪の場合軸支持
部24aの先端部分がローラ20の側面に接して、同ローラ
の円滑な回転が妨げられ、摩擦損失が増大してローラ20
を設けた本来の目的が達成されないこととなり、更に、
第2図に符号30で示した軸支持部24aの基部隅角部分に
応力が集中して亀裂等が発生し易い不具合があった。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、上記事情に鑑み創案されたもので、ローラを
回転自在に軸支する支持軸が最初に挿入される上記軸支
持部の圧入荷重を低減することによって、同軸支持部の
変形量を低減しローラの円滑な回転を確保し得るように
したローラタペットを提供することを目的とするもので
ある。
回転自在に軸支する支持軸が最初に挿入される上記軸支
持部の圧入荷重を低減することによって、同軸支持部の
変形量を低減しローラの円滑な回転を確保し得るように
したローラタペットを提供することを目的とするもので
ある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案に係るローラタペット
は、動弁カムに当接して転動するローラをタペット本体
の底部に形成された一対の軸支持部に圧入された支持軸
上に装架してなるものにおいて、上記支持軸の圧入に際
し同支持軸が最初に挿入される一方の軸支持部の圧入締
代を、他方の軸支持部の圧入締代より小さく設定し、上
記一方の軸支持部の圧入荷重を低減してその変形量を低
減するように構成したことを特徴とするものである。
は、動弁カムに当接して転動するローラをタペット本体
の底部に形成された一対の軸支持部に圧入された支持軸
上に装架してなるものにおいて、上記支持軸の圧入に際
し同支持軸が最初に挿入される一方の軸支持部の圧入締
代を、他方の軸支持部の圧入締代より小さく設定し、上
記一方の軸支持部の圧入荷重を低減してその変形量を低
減するように構成したことを特徴とするものである。
(作用) 本考案によれば、上記支持軸が最初に挿入される一方の
軸支持部の圧入締代を、他方の軸支持部の圧入締代より
小さく設定することによって、上記一方の軸支持部の圧
入荷重に基づく変形量が低減され、ローラの円滑な回転
が確保されることとなる。
軸支持部の圧入締代を、他方の軸支持部の圧入締代より
小さく設定することによって、上記一方の軸支持部の圧
入荷重に基づく変形量が低減され、ローラの円滑な回転
が確保されることとなる。
(実施例) 以下本考案の実施例を第1図について具体的に説明す
る。(なお、従来の構成に関し第1図を援用して既に説
明した事項については、再述を省略する。)本考案にお
いては、ローラ20を軸支する支持軸16の圧入時に最初に
挿入される一方の軸支持部24aに穿設された嵌合孔26aの
内径と、同嵌合孔に嵌装される支持軸16の対応する軸部
分の外径d1との間の圧入締代α1が、他方の軸支持部24b
に穿設された嵌合孔26bの内径と、同嵌合孔に嵌装され
る支持軸16の対応する軸部分の外径d2との間の圧入締代
α2より十分小さくなるように設定されている。この結
果、支持軸16をタペット本体12に固定する緊締力は、受
台28によって支持される軸支持部24b側により多く担持
され、上記一方の軸支持部24aの圧入荷重が相応して低
減されその変形量がローラ20の側面と軸支持部24a及び2
4bとの間の間隙Cに対比して十分に小さく低減される。
従って、ローラ20の円滑な回転が確保され、また軸支持
部24aの基部隅角部分30に発生する応力集中が低減され
て亀裂等の発生が効果的に防止されるのである。
る。(なお、従来の構成に関し第1図を援用して既に説
明した事項については、再述を省略する。)本考案にお
いては、ローラ20を軸支する支持軸16の圧入時に最初に
挿入される一方の軸支持部24aに穿設された嵌合孔26aの
内径と、同嵌合孔に嵌装される支持軸16の対応する軸部
分の外径d1との間の圧入締代α1が、他方の軸支持部24b
に穿設された嵌合孔26bの内径と、同嵌合孔に嵌装され
る支持軸16の対応する軸部分の外径d2との間の圧入締代
α2より十分小さくなるように設定されている。この結
果、支持軸16をタペット本体12に固定する緊締力は、受
台28によって支持される軸支持部24b側により多く担持
され、上記一方の軸支持部24aの圧入荷重が相応して低
減されその変形量がローラ20の側面と軸支持部24a及び2
4bとの間の間隙Cに対比して十分に小さく低減される。
従って、ローラ20の円滑な回転が確保され、また軸支持
部24aの基部隅角部分30に発生する応力集中が低減され
て亀裂等の発生が効果的に防止されるのである。
なお、上記一方の軸支持部24aにおける圧入締代α1は、
場合により実質的に零とすることができ、この場合、軸
支持部24aの変形量は実質的に零となる。
場合により実質的に零とすることができ、この場合、軸
支持部24aの変形量は実質的に零となる。
(考案の効果) 叙上のように、本考案に係るローラタペットは、動弁カ
ムに当接して転動するローラタペット本体の底部に形成
された一対の軸支持部に圧入された支持軸上に装架して
なるものにおいて、上記支持軸の圧入に際し同支持軸が
最初に挿入される一方の軸支持部の圧入締代を、他方の
軸支持部の圧入締代より小さく設定し、上記一方の軸支
持部の圧入荷重を低減してその変形量を低減するように
構成したことを特徴とし、ローラ支持軸の圧入締代に関
し工夫を施すことによってローラの円滑な作動を確保し
得ると共に、タペット本体の耐久性、信頼性も従来より
改善することができる利点があり、実用上有益である。
ムに当接して転動するローラタペット本体の底部に形成
された一対の軸支持部に圧入された支持軸上に装架して
なるものにおいて、上記支持軸の圧入に際し同支持軸が
最初に挿入される一方の軸支持部の圧入締代を、他方の
軸支持部の圧入締代より小さく設定し、上記一方の軸支
持部の圧入荷重を低減してその変形量を低減するように
構成したことを特徴とし、ローラ支持軸の圧入締代に関
し工夫を施すことによってローラの円滑な作動を確保し
得ると共に、タペット本体の耐久性、信頼性も従来より
改善することができる利点があり、実用上有益である。
第1図は本考案に係るローラタペットの要部断面図、第
2図はローラ支持軸の圧入時における軸支持部の変形態
様を説明した部分的断面図である。 10……ローラタペット、12……タペット本体、16……支
持軸、18……ニードルベアリング、20……ローラ、24a
及び24b……軸支持部。
2図はローラ支持軸の圧入時における軸支持部の変形態
様を説明した部分的断面図である。 10……ローラタペット、12……タペット本体、16……支
持軸、18……ニードルベアリング、20……ローラ、24a
及び24b……軸支持部。
Claims (1)
- 【請求項1】動弁カムに当接して転動するローラをタペ
ット本体の底部に形成された一対の軸支持部に圧入され
た支持軸上に装架してなるものにおいて、上記支持軸の
圧入に際し同支持軸が最初に挿入される一方の軸支持部
の圧入締代を、他方の軸支持部の圧入締代より小さく設
定し、上記一方の軸支持部の圧入荷重を低減してその変
形量を低減するように構成したことを特徴とするローラ
タペット
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8294889U JPH0717764Y2 (ja) | 1989-07-14 | 1989-07-14 | ローラタペット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8294889U JPH0717764Y2 (ja) | 1989-07-14 | 1989-07-14 | ローラタペット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0321504U JPH0321504U (ja) | 1991-03-04 |
JPH0717764Y2 true JPH0717764Y2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=31630208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8294889U Expired - Lifetime JPH0717764Y2 (ja) | 1989-07-14 | 1989-07-14 | ローラタペット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0717764Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3372829B2 (ja) * | 1997-06-23 | 2003-02-04 | キヤノン株式会社 | プロセスカートリッジ |
JP4526274B2 (ja) * | 2004-02-02 | 2010-08-18 | 東急車輛製造株式会社 | 非常用具収容器 |
-
1989
- 1989-07-14 JP JP8294889U patent/JPH0717764Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0321504U (ja) | 1991-03-04 |
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