JPH0625170Y2 - 自動車用リヤシート装置 - Google Patents

自動車用リヤシート装置

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JPH0625170Y2
JPH0625170Y2 JP10206190U JP10206190U JPH0625170Y2 JP H0625170 Y2 JPH0625170 Y2 JP H0625170Y2 JP 10206190 U JP10206190 U JP 10206190U JP 10206190 U JP10206190 U JP 10206190U JP H0625170 Y2 JPH0625170 Y2 JP H0625170Y2
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lid
screen
armrest
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seat back
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JP10206190U
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Inventor
伸行 中野
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池田物産株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車用リヤシート装置、特にシートバック
と車体パネルとにトランクルームに貫通する開口部を設
けるとともに、このシートバック側開口部にアームレス
トおよびリッドを起伏自在に設け、リッドを起立させて
車体パネル側開口部を閉じるようにした自動車用リヤシ
ート装置に関する。
[従来の技術] 第5図(a),(b)は、従来の自動車用リヤシート装
置の一例を示すものである。
図において、リヤシート101は、大きく分けるとシー
トクッション102とシートバック103とで構成され
ている。そして、シートクッション102が車室内側の
床面104a上に固定され、シートバック103が車体
側パネルの一部として機能しているシェルフパネル10
5に固定されている。また、このシートバック103の
後側はトランクルーム106として形成されている。さ
らに、シートバック103の略中央の部分とこのシート
バック103と対向しているシェルフパネル105の部
分には、それぞれ対応して開口部107,105aが設
けられており、このシートバック103側の開口部10
7とシェルフパネル105側の開口部105aを通し
て、車室内側とトランクルーム106とが連通できる状
態になっている。この開口部107には、アームレスト
108およびリッド109が共通の支軸110を介して
起伏自在に取り付けられている。そして、これらアーム
レスト108およびリッド109が、それぞれ支軸11
0を支点にして第5図(a)に示す起立位置と同図
(b)に示す倒伏位置へ択一的に切り換えできる状態に
なっている。
このリヤシート101の使用方法をさらに説明すると、
第5図(a)に示すように、アームレスト108および
リッド109が共に起立位置に配置されている場合は、
このアームレスト108で開口部107が埋められて閉
じられている。また、この状態ではアームレスト108
の使用は出来ず、トランクルーム106と車室内との間
がアームレスト108およびリッド109によって仕切
られた状態におかれる。
次に、アームレスト108を使用したい場合は、アーム
レスト108の上部を前側に引く。すると、支軸110
を支点にしてアームレスト108だけが回転してリッド
109が開口部107内に残った状態で、アームレスト
108だけが同図(a)中に一点鎖線で示すように引き
出される。これによってアームレスト108を肘掛けと
して使用することができる。
また、同図(b)に示すように、アームレスト108に
加えて、さらにリッド109をアームレスト108上に
引き倒すと開口部107が開放され、これにより開口部
107と開口部105aを通して車室内とトランクルー
ム106とが連通された状態となる。この状態では、リ
ッド109の裏面がトレーとして形成されているときに
は、肘掛けとしてではなくこの上にコップ(不図示)を
置いたりして使用することができる。さらに、この開口
部107と開口部105aを通してトランクルーム10
6内に物を出し入れしたり、トランクルーム106内と
車室内との両方にまたがらせてスキー板などの長尺物1
11を載せることができる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、この種のリヤシート装置で問題となるの
は、アームレスト108とリッド109とを引き倒して
開口部107を開放させた状態で使用するとき、車室内
側より開口部107を通してシートバック103とトラ
ンクルーム106との間の各種部品やアームレスト10
8の下端側処理部分が目視されて見栄えを悪くしている
他に、シートバック103とトランクルーム106との
間に形成された隙間112に物などを落としてしまう虞
があった。
そこで、従来この問題を解決するため、リッド109の
下部とトランクルーム106の床面104bとの間に全
体的に柔らかいレザーなどでシート状に形成したスクリ
ーンを設けてなる構造にしたものも提案されている。こ
の構造ではシートバック103とトランクルーム106
との間の隙間112を覆って隠すことができるが、レザ
ーなど全体が柔らかい部材で形成されているので、スク
リーン上に大きな荷重が加えられると破損し易く、強度
的にも弱いという問題点があった。また、スクリーン全
体が柔らかい部材で形成されているので、取付時にしわ
がよったりして作業がしずらいなどの問題点もあった。
本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その
目的は強度が高く、また取付作業のし易いスクリーンを
備えた自動車用リヤシート装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本考案は、シートバックと車体
パネルとにトランクルームに貫通する開口部を設けると
ともに、このシートバック側開口部にアームレストおよ
びリッドを起伏自在に設け、前記リッドを起立させて前
記車体パネル側開口部を閉じるようにした自動車用リヤ
シート装置において、略等間隔で長手方向に沿って平行
に配置された剛性を有する複数の棒状芯材を可撓材で連
結し、この各連結部材で上下面方向への折り曲げが可能
なスクリーンを備え、前記スクリーンの一端側を前記リ
ッドの下部側に固定するとともに他端側を前記シートバ
ックの後方に固定し、前記スクリーンで前記トランクル
ームの床面と前記リッドとの間の隙間を覆ってなる構成
としたものである。
[作用] この構成によれば、スクリーン内には、可撓材で連結さ
れ複数の棒状芯材が略等間隔で長手方向に沿って平行に
設けらているので、スクリーン上に比較的大きな荷重が
加わっても剛性を有した棒状芯材で吸収でき、これによ
って強度を向上させることができる。しかも、複数の棒
状芯材との間は可撓材で連結されているので、この連結
部分でスクリーン全体の上下面方向の折り曲げが得ら
れ、リッドの回動切り換え位置に応じて要求される姿勢
状態が、この折り曲げによって簡単に作られる。
したがって、従来構造で使用していたレザーの屈曲し易
い特性を失うことなく、強度の高いスクリーンを有した
シート装置を得ることができる。また、スクリーンは上
下面方向では簡単に折り曲げられるが、左右方向では屈
曲しにくいので、取付時における保形が定まり、作業が
し易くなる。
[実施例] 以下、本考案の実施例について図面を用いて詳細に説明
する。
第1図は本考案に係る自動車用リヤシート装置の一実施
例を示す要部斜視図で、第2図(a),(b),(c)
は第1図のA−A線に沿う縦断側面をそれぞれ使用態様
が異なる状態毎に示した図である。
第1図および第2図(a),(b),(c)において、
リヤシート1は、大きく分けるとシートクッション2と
シートバック3とで構成されている。そして、シートク
ッション2が車室内側の床面4a上に固定され、シート
バック3が車体側パネルの一部として機能しているシェ
ルフパネル5に固定されている。また、このシートバッ
ク3の後側はトランクルーム6として形成されている。
さらに、シートバック3の略中央の部分とこのシートバ
ック3と対向しているシェルフパネル5の部分には、そ
れぞれ対応して開口部7,5aが設けられており、この
シートバック3側の開口部7とシェルフパネル5側の開
口部5aを通して車室内側とトランクルーム6とが連通
できる状態になっている。加えて、このシートバック3
側の開口部7には、アームレスト8およびリッド9が共
通の支軸10を介して起伏自在に取り付けられている。
また、リッド9の下端側とトランクルーム6の床面4b
との間には、スクリーン11が配設されている。
スクリーン11は、第1図および第2図に示した自動車
用リヤシート装置の要部構造として、第3図および第4
図に詳細に示すように、スクリーン本体11Aと、固定
ブラケット11Bと、固定ブラケット11Cで構成され
ている。このうち、スクリーン本体11Aは、剛性を有
する複数の樹脂製棒状芯材12を略等間隔でスクリーン
本体11Aの長手方向に沿って平行に配置し、さらに塩
化ビニール材などでシート状に作られた薄い可撓材A1
3,可撓材B14によって上下面側より挟まれて一体化
されている。なお、このとき各棒状芯材12との間に
は、上下方向へ折り曲げ可能な連結部分15が設けられ
る。これに対して、固定ブラケット11Bは、一端側が
リベット16を介してスクリーン本体11Aの一端に固
定されているとともに、他端側はリッド9の下部側に固
定された支軸17に取り付けられ、この支軸17と固定
ブラケット11Bとを介してスクリーン11の一端がリ
ッド9の下部側に固定された状態になっている。また、
もう一方の固定ブラケット11Cは、一端側がリベット
16を介してスクリーン本体11Aの他端に固定されて
いるとともに、他端側はトランクルーム6の床面4b上
に固定された棒状の係合部材18に脱着可能に取り付け
られ、この係合部材18と固定ブラケット11Cとを介
してスクリーン11の他端がトランクルーム6の床面4
b上に取り付けられた状態になっている。すなわち、ス
クリーン11の一端側がリッド9に取り付けられるとと
もに他端側がトランクルーム6の床面4bに取り付けら
れると、トランクルーム6の床面4bとリッド9との間
の隙間20がこのスクリーン11で覆われた状態にな
る。
次に、このリヤシート1の使用方法を説明すると、第2
図(a)に示すように、アームレスト8およびリッド9
が共に起立位置に配置されている場合は、このアームレ
スト8で開口部7が埋められて閉じられている。また、
この状態ではアームレスト8の使用は出来ず、トランク
ルーム6と車室内との間がアームレスト8およびリッド
9によって仕切られた状態に置かれる。加えて、スクリ
ーン11は連結部分15で折り曲げられて中間部分が自
重で垂れ下がり、シートバック3と床面4bとの間の隙
間20に保持されている。
これに対して、アームレスト8を使用する場合は、引き
紐19をつかんでアームレスト8の上部を前側に引く。
すると、支軸10を支点にしてアームレスト8だけが回
転し、リッド9が開口部7に残った状態でアームレスト
8だけが第2図(b)に示すように引き出される。これ
によってアームレスト8を肘掛けとして使用することが
できる。
また、第2図(b)の状態で、さらにリッド9の上部を
前側に引くと、第2図(c)に示すようにリッド9をア
ームレスト8上に引き倒すことができる。すると、それ
までリッド9で閉じられていた開口部7が開放され、こ
れにより開口部7と開口部5aを通して車室内とトラン
クルーム6とが連通された状態となる。なお、第1図も
この時の状態で示しているものである。そして、この状
態のときスクリーン11はリッド9によって引かれ、リ
ッド9が完全に倒されるとリッド9と床面4bとの間で
弛みを持たずに張られた状態で保持され、隙間20を覆
って閉じる。また、この状態では開口部7と開口部5a
を通してトランクルーム6内に物を出し入れしたり、ト
ランクルーム6内と車室内との両方にまたがらせてスキ
ー板などの長尺物21を載せることができる。さらに、
リッド9の裏面がトレーとして形成しているときには、
この上にコップを置いたりして使用することができる。
また、再びリッド9およびアームレスト8を格納する場
合は、まずリッド9と共にアームレスト8を回動起立さ
せて開口部7内に格納すると、第2図(a)の状態に戻
すことができ、このとき同時にスクリーン11も折り曲
げられて納められる。
したがって、このように構成された自動車用リヤシート
装置では、スクリーン11内には、可撓材で連結され複
数の棒状芯材12が略等間隔で長手方向に沿って平行に
設けられているので、スクリーン11上に比較的大きな
荷重が加わっても剛性を有した棒状芯材12で吸収で
き、これによって強度を向上させることができる。しか
も、複数の棒状芯材12との間は可撓材A13,可撓材
B14の一部で連結されているので、この連結部分15
でスクリーン11全体の上下面方向の折り曲げが得ら
れ、リッド9の回動切り換え位置に応じて要求される姿
勢状態が、この折り曲げによって簡単に作られる。した
がって、従来構造で使用していたレザーの屈曲し易い特
性を失うことなく、強度の高いスクリーン11を有した
シート装置を得ることができる。また、スクリーン11
は上下面方向では簡単に折り曲げできるが、左右方向で
は屈曲しにくいので、取付時における保形が定まり、作
業がし易くなり作業性が向上する。
なお、本考案は上記実施例により説明したが、勿論この
実施例の構造に限定されるものではなく、本考案の要旨
を逸脱しない範囲で色々と設計の変更を施しても差し支
えないものである。例えば、上記実施例では、スクリー
ン本体11Aを棒状芯材12と可撓材A13,可撓材B
14で形成した構造を開示したが、スクリーン本体11
Aの部分と連結部分15との部分を成形時に肉厚寸法を
変えて一体に形成しても良いものである。この場合で
は、肉厚部分が棒状芯材となり、肉薄部分が連結部分と
なる。
また、スクリーン本体11Aの他端側に取り付けた固定
ブラケット11cは係合部材18に対して脱着可能で、
スクリーン11の取り付け後も外せるように構成した
が、完全に固定した状態で取り付けるようにしても良い
ものである。
さらに、リッド9とトランクルーム6の床面4bとの間
の隙間20を覆った状態で配設されるものであれば、ス
クリーン11の他端側の取付位置は、必ずしも床面4b
上でなくても良いものである。
[考案の効果] 以上説明したとおり、本考案に係る自動車用リヤシート
装置によれば、スクリーン内には、可撓材で連結され複
数の棒状芯材が略等間隔で長手方向に沿って平行に設け
られているので、スクリーン上に比較的大きな荷重が加
わっても剛性を有した棒状芯材で吸収でき、これによっ
て強度を向上させることができる。しかも、複数の棒状
芯材との間は可撓材で連結されているので、この連結部
分でスクリーン全体の上下面方向の折り曲げが得られ、
リッドの回動切り換え位置に応じて要求される姿勢状態
が、この折り曲げによって簡単に作られる。したがっ
て、従来構造で使用していたレザーの屈曲し易い特性を
失うことなく、強度の高いスクリーンを有したシート装
置を得ることができる。また、スクリーンは上下面方向
では簡単に折り曲げできるが、左右方向では屈曲しにく
いので、取付時における保形が定まり、作業がし易く作
業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る自動車用リヤシート装
置の要部を示した外観斜視図、第2図(a),(b),
(c)は異なる使用態様の状態でそれぞれ第1図のA−
A線に沿って示す概略縦断側面図、第3図は第1図に示
した同上自動車用リヤシート装置の要部斜視図、第4図
は第3図中のB−B線に沿う概略拡大断面図、第5図
(a),(b)は従来の自動車用リヤシート装置の一例
を異なる使用態様でそれぞれ示した断面図である。 1……リヤシート 3……シートバック 4a,4b……床面 5……シェルフパネル(車体パネル) 5a……開口部 6……トランクルーム 7……開口部 8……アームレスト 9……リッド 11……スクリーン 11A……スクリーン本体 12……棒状芯材 13,14……可撓材A,可撓材B 15……連結部分 20……隙間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートバックと車体パネルとにトランクル
    ームに貫通する開口部を設けるとともに、このシートバ
    ック側開口部にアームレストおよびリッドを起伏自在に
    設け、前記リッドを起立させて前記車体パネル側開口部
    を閉じるようにした自動車用リヤシート装置において、
    略等間隔で長手方向に沿って平行に配置された剛性を有
    する複数の棒状芯材を可撓材で連結し、この各連結部分
    で上下面方向への折り曲げが可能なスクリーンを備え、
    前記スクリーンの一端側を前記リッドの下部側に固定す
    るとともに他端側を前記シートバックの後方に固定し、
    前記スクリーンで前記トランクルームの床面と前記リッ
    ドとの間の隙間を覆ってなることを特徴とする自動車用
    リヤシート装置。
JP10206190U 1990-09-28 1990-09-28 自動車用リヤシート装置 Expired - Lifetime JPH0625170Y2 (ja)

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JPH0458161U JPH0458161U (ja) 1992-05-19
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JPH0458161U (ja) 1992-05-19

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