JPH022672Y2 - - Google Patents

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JPH022672Y2
JPH022672Y2 JP1983103078U JP10307883U JPH022672Y2 JP H022672 Y2 JPH022672 Y2 JP H022672Y2 JP 1983103078 U JP1983103078 U JP 1983103078U JP 10307883 U JP10307883 U JP 10307883U JP H022672 Y2 JPH022672 Y2 JP H022672Y2
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seat
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JP1983103078U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動車の座席、詳しくはセンターシ
ートを備え、該センターシートのシートバツクを
前方へ倒伏し、該シートバツクの背面をほゞ水平
状態に保持可能とした座席に関する。
この種自動車の座席として、例えば実開昭53−
38174号公報に示されるごとくセンターシートの
シートバツク背面に開口部を形成して、該シート
バツクの前方への倒伏時に前記開口部を清涼飲料
缶などの物置台として利用するごとくしたものが
ある。
ところで、高級自動車などにおいては座席にア
ームレストを設けているが、前記センターシート
を取付ける場合、前記アームレストを設けるため
の設置空間がなくなるのである。然らば前記セン
ターシートのシートバツクを利用して、このシー
トバツクの倒伏時に、該バツクの背面をアームレ
ストとして使用することが考えられるが、前記公
報のものゝごとくシートバツクの背面に開口部を
形成するときには、該バツクをアームレストとし
て利用することはできないのであり、また逆に前
記バツクをアームレストとして利用するときに
は、このバツクに前記開口部を形成できないので
ある。
しかも従来のシートバツクは、枠形フレームに
複数本のバネ受材を張設し、該受材にパツドを固
定支持させて、このパツドにかゝる人体の荷重を
前記受材により受止めるごとく構成していたが、
斯くのごときシートバツクでは構成部品点数が多
く、加工コストが高くなる問題があつたのであ
る。
本考案は以上のごとき問題に鑑みて考案したも
ので、その目的は、センターシートのシートバツ
クを倒伏時に物置及びアームレストの何れとして
も使用でき、しかも構成が簡単で加工コストが低
廉な自動車の座席を提供せんとするものである。
しかして本考案の構成は、前記センターシート
のシートバツクフレームを枠形とする一方、外部
側底壁及び外部側側壁を備え、背方に向かつて開
口するトレイ形状の外壁体と、該外壁体の底壁及
び側壁に対し所定空間を置いて内側に対向する内
部側底壁及び内部側側壁を備え、背方に向かつて
開口するトレイ形状の内壁体とから成り、これら
外壁体と内壁体とにより中空2重壁とした合成樹
脂製のバツクパネルを形成し、このバツクパネル
を、前記外壁体における側壁を介して、前記フレ
ームに固定すると共に、前記バツクパネルの前方
にパツドを支持し、かつ前記バツクパネルに、該
バツクパネルの開口部における少なくとも下部を
閉鎖する蓋体を開閉可能に支持し、該蓋体を前記
シートバツクの倒伏時アームレストとしたことを
特徴とするものである。
以下本考案にかゝる自動車の座席を図面の実施
例によつて説明する。
図面に示す座席は、3人掛け用座席を示し、左
右両シート1,1間にセンターシート2を設けて
おり、このセンターシート2はシートクツシヨン
3に対しシートバツク4を前方に倒伏可能に支持
し、該バツク4の倒伏時に、その背面をほゞ水平
状態に保持するごとくしている。
しかして前記センターシート2のシートバツク
4を、次のごとく構成したものである。
即ち、前記センターシート2のシートバツクフ
レーム5を枠形とする一方、外部側底壁20及び
外部側側壁6cを備え、背方に向かつて開口する
トレイ形状の外壁体21と、該外壁体21の底壁
20及び側壁6cに対し所定空間を置いて内側に
対向する内部側底壁22及び内部側側壁6dを備
え、背方に向かつて開口するトレイ形状の内壁体
23とから成り、これら外壁体21と内壁体23
とにより中空2重壁とした合成樹脂製のバツクパ
ネル6を形成し、このバツクパネル6を、前記外
壁体21における側壁6cを介して、前記フレー
ム5に固定すると共に、前記バツクパネル6の前
方にパツド7を支持し、更に前記バツクパネル6
に、該パネル6の開口部における少なくとも下部
を閉鎖する蓋体8を開閉可能に支持し、該蓋体8
を前記シートバツク4の倒伏時アームレストとし
たのである。
具体的には、前記バツクパネル6をブロー成形
手段により中空2重壁構造に形成して、該パネル
6の背面で上下2箇所に、背方に開口する開口部
6a,6bを設けると共に、前記パネル6の下端
縁に薄肉ヒンジ9を介して結合された2重壁構造
の蓋体8を、前記パネル6と同時成形により形成
し、この蓋体8により前記パネル6の下部側開口
部6bを開閉可能となすのである。
また前記シートバツクフレーム5の内周囲に、
取付孔10aをもつ複数のブラケツト10を固定
し、該各ブラケツト10間に前記パネル6を嵌込
んで、前記ブラケツト10の取付孔10aから前
記パネル6の外部側側壁6cへとボルト11を螺
挿することにより、前記パネル6を前記フレーム
5に一体に結合させる。
前記ボルト11は、前記パネル6の外部側側壁
6cに螺挿させ、ボルト先端を該側壁6cと内部
側側壁6dとの内部空間に位置させるのであり、
斯くすることにより前記シートバツク4を倒伏し
て、前記パネル6の各開口部6a,6bを物置な
どとして使用するとき、前記内部側側壁6dにボ
ルト11を露出させたりすることなく、前記各開
口部6a,6bの外観及び使い勝手を良好ならし
めるのである。
そして前記シートバツク4のパツド7を前記パ
ネル6の前面側に当接させると共に、前記パツド
7の外表面に表皮12を被覆させて、該表皮12
の複数個所に設けたホグリング13を、前記フレ
ーム5の内周囲及び横方向に設けたホグリングワ
イヤ14に係止させることにより、前記パツド7
を前記パネル6に一体に取付けて、前記パツド7
にかゝる荷重を前記パネル6で支持するのであ
る。
図中15は前記シートバツクフレーム5の下部
両側に外方に向けて突設させた軸杆で、該軸杆1
5を車体から突出させたブラケツトに揺動可能に
支持させるごとくしている。
図の実施例では、前記パネル6の下部側開口部
6aのみに蓋体8を設けたが、本考案では上下各
開口部6a,6bにそれぞれ蓋体8を設けてもよ
いのである。
本考案にかゝる座席は以上のごとく構成したも
ので、センターシート2の使用時には、第1図に
示すごとく、シートバツク4をシートクツシヨン
3に対し上方に垂直状に起立させるのである。
また前記センターシート2の不使用時には、第
2図に示すごとく、シートバツク4を前方に倒伏
させるのであり、斯くすることにより前記シート
バツク4の背面、つまりバツクパネル6が前記シ
ートクツシヨン3の上部にほゞ水平状に位置さ
れ、前記パネル6の上部側開口部6aが物置台と
なり、かつ下部側開口部6bに設ける蓋体8が閉
鎖によりアームレストとなるのである。
前記蓋体8内部の開口部6bは、小物などの収
納部となし、前記蓋体8を第3図に示すごとく開
放することにより、前記開口部6bに小物などを
出入れするのである。
以上説明したごとく本考案にかゝる自動車の座
席では、センターシートのシートバツクフレーム
を枠形とする一方、外部側底壁及び外部側側壁を
備え、背方に向かつて開口するトレイ形状の外壁
体と、該外壁体の底壁及び側壁に対し所定空間を
置いて内側に対向する内部側底壁及び内部側側壁
を備え、背方に向かつて開口するトレイ形状の内
壁体とから成り、これら外壁体と内壁体とにより
中空2重壁とした合成樹脂製のバツクパネルを形
成し、このバツクパネルを、前記外壁体における
側壁を介して、前記フレームに固定すると共に、
前記バツクパネルの前方にパツドを支持し、かつ
前記バツクパネルに該パネルの開口部における少
なくとも下部を閉鎖する蓋体を開閉可能に支持
し、シートバツクの倒伏時前記蓋体をアームレス
トとなすごとくしたから、前記シートバツクの倒
伏時、前記バツクパネルを物置及びアームレスト
として何れにも使用できるのであり、しかも前記
シートバツクのパツドを前記パネルに支持させる
ごとくしたため、従来のバネ受材などが不要とな
つて、構成部品点数を減少させ、加工コストを安
価となし得ると共に、前記バツクパネルを中空2
重壁構造としたことで該パネル自体の剛性を強め
ることができるので、前記アームレストとして使
用する場合の強度にも充分耐えることができ、
又、前記シートバツクとして使用する際もパツド
にかゝる乗席者の荷重を、前記パネルの外部側底
壁で受け止めるので、この外部側底壁が撓んで
も、この荷重が内部側底壁に及んで、該内部側底
壁が変形するのを防止できて、該パネルの背面に
設けた開口部を、小物入れのトレイとして使用し
ても、内部に格納した格納物に影響を与えること
はないのであり、更に、バツクパネルと、シート
バツクフレームとを結合する取付ボルトの先端
を、前記2重構造の空間部内に収納することがで
きるので、該ボルトの先端がトレイ内部へ露出す
ることがなく外観を向上させると共に、前記ボル
ト先端が前記内壁体内方の格納物格納空間に突出
することがないので、前記格納空間に格納する格
納物を傷つけたりすることも防止できる効果も得
られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかゝる座席の斜面図、第2図
はシートバツクの倒伏使用状態を示す斜面図、第
3図はバツクパネルの蓋体を開放して示す斜面
図、第4図はシートバツクの拡大縦断側面図、第
5図はシートバツクフレームの斜面図である。 2……センターシート、4……シートバツク、
5……シートバツクフレーム、6……バツクパネ
ル、6a,6b……開口部、7……パツド、8…
…蓋体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. センターシート2を備え、該センターシート2
    のシートバツク4を前方へ倒伏し、該シートバツ
    ク4の背面をほぼ水平状態に保持可能とした座席
    において、前記センターシート2のシートバツク
    フレーム5を枠形とする一方、外部側底壁20及
    び外部側側壁6cを備え、背方に向かつて開口す
    るトレイ形状の外壁体21と、該外壁体21の底
    壁20及び側壁6cに対し所定空間を置いて内側
    に対向する内部側底壁22及び内部側側壁6dを
    備え、背方に向かつて開口するトレイ形状の内壁
    体23とから成り、これら外壁体21と内壁体2
    3とにより中空2重壁とした合成樹脂製のバツク
    パネル6を形成し、このバツクパネル6を、前記
    外壁体21における側壁6cを介して、前記フレ
    ーム5に固定すると共に、前記バツクパネル6の
    前方にパツド7を支持し、かつ前記バツクパネル
    6に、該バツクパネル6の開口部における少なく
    とも下部を閉鎖する蓋体8を開閉可能に支持し、
    該蓋体8を前記シートバツク4の倒伏時アームレ
    ストとしたことを特徴とする自動車の座席。
JP1983103078U 1983-07-01 1983-07-01 自動車の座席 Granted JPS6011237U (ja)

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JP2549333Y2 (ja) * 1992-03-25 1997-09-30 池田物産株式会社 車両用シートのアームレスト構造
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JPS5338714B2 (ja) * 1971-10-04 1978-10-17
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