JPH06248649A - Pc鋼材の除荷装置 - Google Patents

Pc鋼材の除荷装置

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JPH06248649A
JPH06248649A JP5060911A JP6091193A JPH06248649A JP H06248649 A JPH06248649 A JP H06248649A JP 5060911 A JP5060911 A JP 5060911A JP 6091193 A JP6091193 A JP 6091193A JP H06248649 A JPH06248649 A JP H06248649A
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JP
Japan
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wedge
tapered hole
steel material
unloading
load
Prior art date
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Pending
Application number
JP5060911A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Takayama
洋一 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PC鋼材の楔式定着構造において、容易かつ
安価に鋼材の除荷(荷重を緩めること)ができる装置を
提供する。 【構成】 アンカーディスク2のテーパー穴4に嵌入さ
れた楔1を介してPC鋼材1が定着され、除荷の再緊張
に伴い楔1がテーパー穴4から外れた際、テーパー穴4
に嵌入して楔1の再進入を阻止する突起体5を有する。
除荷時、突起体5をテーパー穴4に嵌入して楔1を支持
することでPC鋼材3のみ戻ることができるため容易に
除荷できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレストレストコンク
リート(PC)構造物において、緊張されたPC鋼材の
荷重を除く装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PC鋼材を施工時のみ仮設材として使用
した場合や、最終的にPC鋼材が邪魔になったり、荷重
が構造上逆効果となる場合等は、PC鋼材の荷重を緩め
ることが必要となる。ところで、従来この種の除荷は、
図2〜4に示すような装置により行われてきた。
【0003】先ず、図2記載のものは、定着具(楔10
と楔受け11)とアンカープレート12との間に、U字形の
孔をもつ鋼鈑13を複数枚重ね、PC鋼材14の伸び量に相
当する厚さに設置したものである(A図参照)。除荷時
には(B)図に示すように、ラムチェアー15を用いて定
着具と鋼鈑の間に隙間を開け、鋼鈑13を抜き取ることで
荷重を緩める。
【0004】次に、図3記載のものは、楔受け11の外
周をねじ加工し、PC鋼材の伸び量に相当する長さを持
つナット16にこれを螺合したもので(A図参照)、除荷
時には(B)図のようにナット16をPC鋼材の伸び量だ
け回して荷重を緩める。
【0005】さらに、図4記載のものは、楔10を予め
加工し、取り付け金具17を介して楔板18に取り付けてお
き、緊張時には楔板18を付けたままで使用するものであ
る(A図参照)。除荷時には、再緊張により楔10を楔受
け11から外した後、楔板18をストッパ19で固定して荷重
を緩める。このとき、楔10は移動せず、PC鋼材14のみ
が移動して除荷されるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の場合
は、U字形孔付き鋼鈑13の取り付け,取り外しが煩雑で
作業性が悪い。又、の場合は、楔受けの外周にねじ加
工を施す必要があり、高価なものとなる。特に、ケーブ
ルの伸び量が大きい場合、非常に長いナットを使用しな
ければならず、この点はより顕著になる。さらに、の
場合、ケーブルの伸び量には関係ないが、楔に加工が必
要で、かつ無理な力がかかって金具や楔が破損しないよ
う、取り付け金具,楔板や楔の形状にも工夫が必要であ
る。このため、前記の場合よりもさらに高価なものと
なる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
消するためになされたもので、その特徴は、楔受けのテ
ーパー穴に嵌入された楔を介してPC鋼材が緊張,定着
されているPC鋼材の除荷装置であって、前記テーパー
穴の狭小部前方に対向して突起体を配置し、除荷の再緊
張に伴い楔がテーパー穴から外れた際、前記突起体をテ
ーパー穴に嵌入して楔の再進入を阻止することができる
突起体移動機構を有することにある。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
図1は本発明装置の概略を示す断面図で、(A)は除荷
前、(B)は除荷時の状態を示している。図において、
1は楔、2は楔受けとなるアンカーディスクで、これら
はPC鋼材3の定着具を構成する。通常、楔1は複数に
分割可能なもので、これらでPC鋼材を挟持し、これを
アンカーディスク2のテーパー穴4に嵌入することでP
C鋼材3を定着している。
【0009】このような定着構造において、アンカーデ
ィスク2のテーパー穴狭小部前方には突起体5が対向し
て設けられている。突起体5は中心に孔を有する円盤5a
にパイプ5bを突設した金属製のもので、PC鋼材3に外
嵌されてテーパー穴の軸線上に配置されている。又、突
起体5の円盤5aには、その移動機構を構成するボルト6
が嵌挿され、さらにこのボルト6はアンカーディスク2
も貫通してナット7により固定されている。尚、パイプ
5bの外径はアンカーディスク2のテーパー穴狭小側内径
よりも小さくなっている。
【0010】除荷前においては、(A)図に示すよう
に、PC鋼材3は荷重がかかって定着された状態なので
テーパー穴4には楔1が嵌入され、突起体5もテーパー
穴4の対向前方に位置している。除荷を行う際には、
(B)図に示すように、先ず油圧ジャッキ8によりPC
鋼材を再緊張して楔1をテーパー穴4から外す。次に、
ボルト6の締め付けにより突起体5をアンカーディスク
2に近接させ、パイプ5bをテーパー穴4に嵌入する。こ
こで、油圧ジャッキ8の緊張を開放すると、楔1の先端
はパイプ5bに当接されるため、テーパー穴4に戻ること
ができず、PC鋼材3のみその伸びが戻る。従って、楔
1がPC鋼材3を挟持して定着することはなく、荷重が
かからない状態となり除荷されるのである。
【0011】尚、上記の構成では、PC鋼材1本の場合
について説明したが、複数本の場合でも各PC鋼材毎に
同様の構成とすることで容易に除荷できる。又、突起体
をアンカーディスクに近接させる移動機構として、上記
ボルト以外に、ボルト6を引っ張る個別の油圧ジャッキ
で引き込む方法や、ボルト6を延長し、PC鋼材3を緊
張する油圧ジャッキを用いて、ボルトとPC鋼材を連動
して引き込む方法などでも同様に実施できる。後者の場
合、延長したボルトの一端に板状体を設けてナットで固
定し、この板状体とアンカーディスク2の間にジャッキ
を装着すれば容易に連動して緊張,移動ができる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明装置によれ
ば、除荷に伴う再緊張の際、突起体をテーパー穴に嵌入
させるだけで荷重を緩めることができる。又、定着具の
ねじ加工や楔に特殊な加工をすることなく、突起体の取
り付けなど、比較的安価に製作できる。さらに、使用時
には、従来の緊張装置だけで特殊な治具を用いることな
く使用できる。従って、従来の装置に比べて小型軽量で
極めて作業性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の概略断面図で、(A)は除荷前、
(B)は除荷時の状態を示している。
【図2】従来の除荷装置の断面図で、(A)は除荷前、
(B)は除荷時の状態を示している。
【図3】従来の除荷装置の断面図で、(A)は除荷前、
(B)は除荷時の状態を示している。
【図4】従来の除荷装置の断面図で、(A)は除荷前、
(B)は除荷時の状態を示している。
【符号の説明】 1 楔 2 アンカーディスク 3 PC鋼材 4 テーパー穴 5 突起体 5a 円盤 5b パイプ 6 ボルト 7 ナット 8 油圧ジャッキ 10 楔 11 楔受け 12 アンカープレート 13 鋼鈑 14 PC鋼材 15 ラムチェアー 16 ナット 17 取り付け金具 18 楔板 19 ストッパ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楔受けのテーパー穴に嵌入された楔を介
    してPC鋼材が緊張,定着されているPC鋼材の除荷装
    置であって、前記テーパー穴の狭小部前方に対向して突
    起体を配置し、除荷の再緊張に伴い楔がテーパー穴から
    外れた際、前記突起体をテーパー穴に嵌入して楔の再進
    入を阻止することができる突起体移動機構を有すること
    を特徴とするPC鋼材の除荷装置。
JP5060911A 1993-02-24 1993-02-24 Pc鋼材の除荷装置 Pending JPH06248649A (ja)

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