JPH079964Y2 - Ｐｃ鋼棒の定着ナットワッシャ回動用治具 - Google Patents
Ｐｃ鋼棒の定着ナットワッシャ回動用治具Info
- Publication number
- JPH079964Y2 JPH079964Y2 JP2488692U JP2488692U JPH079964Y2 JP H079964 Y2 JPH079964 Y2 JP H079964Y2 JP 2488692 U JP2488692 U JP 2488692U JP 2488692 U JP2488692 U JP 2488692U JP H079964 Y2 JPH079964 Y2 JP H079964Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel rod
- fixing nut
- nut washer
- concrete
- jig
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、プレストレスコンク
リートのＰＣ鋼棒先端部に螺合した定着ナットワッシャ
を回動操作するための治具に関するものである。
リートのＰＣ鋼棒先端部に螺合した定着ナットワッシャ
を回動操作するための治具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術および考案が解決しようとする課題】従来
より、コンクリート構造部材にＰＣ鋼棒でプレストレス
を付与する場合、ＰＣ鋼棒の緊張端部には、コンクリー
トの打設前に緊張端側のスペーサとして機能する枠部材
とともにキャステイングと称する支圧部材をＰＣ鋼棒の
貫通部に仮止めしておき、コンクリートの硬化後にこの
ＰＣ鋼棒を緊張した状態で定着ナットワッシャを支圧部
材に締めつけてＰＣ鋼棒による緊張力を該支圧部材を介
してコンクリートに受け持たせる構成となっている。
より、コンクリート構造部材にＰＣ鋼棒でプレストレス
を付与する場合、ＰＣ鋼棒の緊張端部には、コンクリー
トの打設前に緊張端側のスペーサとして機能する枠部材
とともにキャステイングと称する支圧部材をＰＣ鋼棒の
貫通部に仮止めしておき、コンクリートの硬化後にこの
ＰＣ鋼棒を緊張した状態で定着ナットワッシャを支圧部
材に締めつけてＰＣ鋼棒による緊張力を該支圧部材を介
してコンクリートに受け持たせる構成となっている。
【０００３】ところで、ラーメン構造になっている片持
ち梁式柱頭部などの場合は柱脚からあがってきた鉄筋と
横行横締するＰＣ鋼棒とが近接してスペーサとして機能
する枠部材と柱脚側の鉄筋とが交錯することが多いため
枠部材のセットに邪魔になる鉄筋を折り曲げたり、また
ＰＣ鋼棒を床板近くに配設する際などは鉄筋を折り曲げ
るのも困難であるためこの鉄筋を切断除去してしまうな
ど好ましくない手段も講じられている。
ち梁式柱頭部などの場合は柱脚からあがってきた鉄筋と
横行横締するＰＣ鋼棒とが近接してスペーサとして機能
する枠部材と柱脚側の鉄筋とが交錯することが多いため
枠部材のセットに邪魔になる鉄筋を折り曲げたり、また
ＰＣ鋼棒を床板近くに配設する際などは鉄筋を折り曲げ
るのも困難であるためこの鉄筋を切断除去してしまうな
ど好ましくない手段も講じられている。
【０００４】そしてさらにはこのように鉄筋などが交錯
する狭隘な部分ではＰＣ鋼棒を緊張した状態で定着ナッ
トワッシャを支圧部材に締めつける作業が煩雑となり、
従って、定着作業の能率が低下するなど解決すべき課題
が指摘されていた。
する狭隘な部分ではＰＣ鋼棒を緊張した状態で定着ナッ
トワッシャを支圧部材に締めつける作業が煩雑となり、
従って、定着作業の能率が低下するなど解決すべき課題
が指摘されていた。
【０００５】
【課題を解決するための手段】そこで、この考案では、
ＰＣ鋼棒に螺合する定着ナットワッシャに着脱自在に装
着されるレンチ部材を形成し、このレンチ部材に筒状体
を連設するとともに該筒状体の端部に回動操作用の角形
スリーブを設けてなる回動治具を使用することにより、
狭隘な部分においても緊張した状態のＰＣ鋼棒への定着
ナットワッシャの締めつけ作業を簡便に行って定着作業
の能率の向上化を図ろうとするものである。
ＰＣ鋼棒に螺合する定着ナットワッシャに着脱自在に装
着されるレンチ部材を形成し、このレンチ部材に筒状体
を連設するとともに該筒状体の端部に回動操作用の角形
スリーブを設けてなる回動治具を使用することにより、
狭隘な部分においても緊張した状態のＰＣ鋼棒への定着
ナットワッシャの締めつけ作業を簡便に行って定着作業
の能率の向上化を図ろうとするものである。
【０００６】
【作 用】本考案では、ＰＣ鋼棒に螺合された定着ナッ
トワッシャに予めレンチ部材を含む回動治具を装着して
おき、ジャッキ装置によってＰＣ鋼棒を緊張した状態で
角形スリーブを回動して筒状体およびレンチ部材を介し
て定着ナットワッシャを支圧部材に締めつけるものであ
る。
トワッシャに予めレンチ部材を含む回動治具を装着して
おき、ジャッキ装置によってＰＣ鋼棒を緊張した状態で
角形スリーブを回動して筒状体およびレンチ部材を介し
て定着ナットワッシャを支圧部材に締めつけるものであ
る。
【０００７】
【実施例】次に、本考案に係る回動用治具の好適な実施
例につき添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
例につき添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【０００８】図１において、本考案に係る回動用治具１
０は、ＰＣ鋼棒１２のねじ溝１４に螺合される定着ナッ
トワッシャ１６に着脱自在に装着されるボックスレンチ
部１８を備え、このボックスレンチ部１８にＰＣ鋼棒１
２（およびテンションロッド）を挿通し得る径に設定し
た筒状体２０を、例えば、溶接などの手段によって連設
し、さらにこの筒状体２０の端部に操作用角形スリーブ
２２を固着することにより構成されている。
０は、ＰＣ鋼棒１２のねじ溝１４に螺合される定着ナッ
トワッシャ１６に着脱自在に装着されるボックスレンチ
部１８を備え、このボックスレンチ部１８にＰＣ鋼棒１
２（およびテンションロッド）を挿通し得る径に設定し
た筒状体２０を、例えば、溶接などの手段によって連設
し、さらにこの筒状体２０の端部に操作用角形スリーブ
２２を固着することにより構成されている。
【０００９】次に、このように構成した本考案に係る回
動用治具１０を使用してＰＣ鋼棒への定着ナットワッシ
ャの締めつけ手順につき説明する。
動用治具１０を使用してＰＣ鋼棒への定着ナットワッシ
ャの締めつけ手順につき説明する。
【００１０】すなわち、図２のように片持ち梁式の柱頭
部には柱脚からあがってきた鉄筋Ａ、Ａが露呈してお
り、この鉄筋Ａ、Ａ間に横行横締するＰＣ鋼棒１２を配
置する場合を想定してみると、まず、柱頭部のコンクリ
ートＢの打設前に、ＰＣ鋼棒１２を挿通するためのシー
ス２４をジョイント２６を介して支圧部材としてのキャ
ステイング２８に接続し、このキャステイング２８を鉄
筋Ａ、Ａの離間部近傍の所定箇所に位置決めするととも
に、例えば、ゴム、合成樹脂などを素材とするスペーサ
としてのシース部材３０を配置してＰＣ鋼棒１２の貫通
部との間を箱抜きできるように仮止めする。
部には柱脚からあがってきた鉄筋Ａ、Ａが露呈してお
り、この鉄筋Ａ、Ａ間に横行横締するＰＣ鋼棒１２を配
置する場合を想定してみると、まず、柱頭部のコンクリ
ートＢの打設前に、ＰＣ鋼棒１２を挿通するためのシー
ス２４をジョイント２６を介して支圧部材としてのキャ
ステイング２８に接続し、このキャステイング２８を鉄
筋Ａ、Ａの離間部近傍の所定箇所に位置決めするととも
に、例えば、ゴム、合成樹脂などを素材とするスペーサ
としてのシース部材３０を配置してＰＣ鋼棒１２の貫通
部との間を箱抜きできるように仮止めする。
【００１１】なお、この場合、鉄筋Ａ、Ａの間隔によっ
てはシース部材３０に代えて枠部材３２（想像線で示
す）を使用することもできることは勿論である。
てはシース部材３０に代えて枠部材３２（想像線で示
す）を使用することもできることは勿論である。
【００１２】次に柱頭部のコンクリートを打設する前に
ＰＣ鋼棒１２をシース２４に挿通してその固定端（図示
せず）を公知の手段で固定するとともに図２で示す緊張
端１２ａをキャステイング２８を介して貫通部側に露呈
させる。
ＰＣ鋼棒１２をシース２４に挿通してその固定端（図示
せず）を公知の手段で固定するとともに図２で示す緊張
端１２ａをキャステイング２８を介して貫通部側に露呈
させる。
【００１３】そしてコンクリートＢを打設した後、硬化
したら、シース部材３０を除去して、緊張端１２ａのね
じ溝１４に定着ナットワッシャ１６を螺合し、この定着
ナットワッシャ１６にボックスレンチ部１８を介して回
動用治具１０を装着する。
したら、シース部材３０を除去して、緊張端１２ａのね
じ溝１４に定着ナットワッシャ１６を螺合し、この定着
ナットワッシャ１６にボックスレンチ部１８を介して回
動用治具１０を装着する。
【００１４】次いで、前記緊張端１２ａにテンションロ
ッド３４を連結した後、油圧ジャッキ装置３６を装着す
る。なお、この際、コンクリートＢとジャッキ装置３６
との間には支圧板３８を介挿するとともに回動用治具１
０の角形スリーブ２２はジャッキ装置３６のソケットレ
ンチ４０に装着する。
ッド３４を連結した後、油圧ジャッキ装置３６を装着す
る。なお、この際、コンクリートＢとジャッキ装置３６
との間には支圧板３８を介挿するとともに回動用治具１
０の角形スリーブ２２はジャッキ装置３６のソケットレ
ンチ４０に装着する。
【００１５】次に、図示しない油圧機構を操作してこの
油圧機構の圧力を徐々に上昇させてテンションロッド３
４を介して緊張したＰＣ鋼棒１２の伸び測定値が所定の
値に達したら油圧機構を停止し、、ジャッキ装置３６に
付設したラチェットレバー４２でソケットレンチ４０に
装着している角形スリーブ２２を回転させて筒状体２０
およびボックスレンチ部１８を介して定着ナットワッシ
ャ１６を締めつけた後、ジャッキ装置３６によるＰＣ鋼
棒１２の緊張を解除する。そして最後にテンションロッ
ド３４と回動用治具１０を取り外し、シース部材３０に
よって形成された空隙部をコンクリートないしはモルタ
ルなどで充填すれば良い。
油圧機構の圧力を徐々に上昇させてテンションロッド３
４を介して緊張したＰＣ鋼棒１２の伸び測定値が所定の
値に達したら油圧機構を停止し、、ジャッキ装置３６に
付設したラチェットレバー４２でソケットレンチ４０に
装着している角形スリーブ２２を回転させて筒状体２０
およびボックスレンチ部１８を介して定着ナットワッシ
ャ１６を締めつけた後、ジャッキ装置３６によるＰＣ鋼
棒１２の緊張を解除する。そして最後にテンションロッ
ド３４と回動用治具１０を取り外し、シース部材３０に
よって形成された空隙部をコンクリートないしはモルタ
ルなどで充填すれば良い。
【００１６】
【考案の効果】先に述べたように、本考案に係る回動用
治具によれば、鉄筋などが交錯する狭隘な場所であって
も鉄筋が邪魔にならず、したがってこのような鉄筋を折
り曲げたり、切断除去しなくてすみ、さらにはＰＣ鋼棒
を緊張した状態における定着ナットワッシャの支圧部材
への締めつけ作業を簡便にかつ確実に行うことができる
のでＰＣ鋼棒の定着作業を効率化できる等の利点を有し
その実用的効果は極めて大きい。
治具によれば、鉄筋などが交錯する狭隘な場所であって
も鉄筋が邪魔にならず、したがってこのような鉄筋を折
り曲げたり、切断除去しなくてすみ、さらにはＰＣ鋼棒
を緊張した状態における定着ナットワッシャの支圧部材
への締めつけ作業を簡便にかつ確実に行うことができる
のでＰＣ鋼棒の定着作業を効率化できる等の利点を有し
その実用的効果は極めて大きい。
【００１７】以上、本考案に係る定着ナットワッシャ回
動用治具の好適な実施例につき説明したが、本考案はこ
の実施例に限定されるものではなく本考案の精神を逸脱
しない範囲内において種々の改変をなしえることは勿論
である。
動用治具の好適な実施例につき説明したが、本考案はこ
の実施例に限定されるものではなく本考案の精神を逸脱
しない範囲内において種々の改変をなしえることは勿論
である。
【図１】本考案に係る定着ナットワッシャ回動用治具の
好適な実施例を示す一部断面側面図である。
好適な実施例を示す一部断面側面図である。
【図２】図１に示す定着ナットワッシャ回動用治具を使
用して緊張保持したＰＣ鋼棒に定着ナットワッシャを締
めつける際のＰＣ鋼棒、定着ナットワッシャ回動用治具
およびジャッキ装置の関係を示す一部断面説明図であ
る。
用して緊張保持したＰＣ鋼棒に定着ナットワッシャを締
めつける際のＰＣ鋼棒、定着ナットワッシャ回動用治具
およびジャッキ装置の関係を示す一部断面説明図であ
る。
１０ 回動用治具、 １２ ＰＣ鋼棒、 １４ ね
じ溝、 １６ 定着ナットワッシャ、 １８ ボ
ックスレンチ部、 ２０ 筒状体、 ２２ 角形スリーブ、 ２４ シ
ース、 ２６ ジョイント、 ２８ キャステイング、３０ シ
ース部材、 ３２ 枠部材、 ３４ テンションロッド、３６
ジャッキ装置、 ３８ 支圧板、 ４０ ソケットレンチ、４２ ラ
チェットレバー、
じ溝、 １６ 定着ナットワッシャ、 １８ ボ
ックスレンチ部、 ２０ 筒状体、 ２２ 角形スリーブ、 ２４ シ
ース、 ２６ ジョイント、 ２８ キャステイング、３０ シ
ース部材、 ３２ 枠部材、 ３４ テンションロッド、３６
ジャッキ装置、 ３８ 支圧板、 ４０ ソケットレンチ、４２ ラ
チェットレバー、
Claims (1)
- 【請求項１】 コンクリートの打設前に配設したＰＣ鋼
棒の先端部に螺合してこのＰＣ鋼棒の緊張力を支圧部材
を介してコンクリートに受け持たせる定着ナットワッシ
ャを操作するための治具であって、前記定着ナットワッ
シャに着脱自在に装着されるレンチ部材に筒状体を連設
するとともにこの筒状体の端部に回動操作用の角形スリ
ーブを設けることを特徴とするＰＣ鋼棒の定着ナットワ
ッシャ回動用治具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2488692U JPH079964Y2 (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | Ｐｃ鋼棒の定着ナットワッシャ回動用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2488692U JPH079964Y2 (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | Ｐｃ鋼棒の定着ナットワッシャ回動用治具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0578815U JPH0578815U (ja) | 1993-10-26 |
| JPH079964Y2 true JPH079964Y2 (ja) | 1995-03-08 |
Family
ID=12150675
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2488692U Expired - Lifetime JPH079964Y2 (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | Ｐｃ鋼棒の定着ナットワッシャ回動用治具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH079964Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5150956B2 (ja) * | 2008-03-21 | 2013-02-27 | コスモ石油株式会社 | カムロック式フランジ継手の締結方法、締結治具、及びフランジ締結装置 |
-
1992
- 1992-03-26 JP JP2488692U patent/JPH079964Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0578815U (ja) | 1993-10-26 |
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