JP2619722B2 - コンクリート打設用型枠等の締結装置 - Google Patents
コンクリート打設用型枠等の締結装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、例えば、コンクリート製の建物や橋梁等の
構築物の曲面部分を形成させる型枠等に巻き付けて、型
枠に及ぼされる注入コンクリートなどの重圧を受け止め
るワイヤーやチエーン等を締結する為の、コンクリート
打設用型枠等の締結装置に関する。
構築物の曲面部分を形成させる型枠等に巻き付けて、型
枠に及ぼされる注入コンクリートなどの重圧を受け止め
るワイヤーやチエーン等を締結する為の、コンクリート
打設用型枠等の締結装置に関する。
(従来の技術) 第1の従来技術を示した平面図としての第4図に於い
て、半円柱状の柱部分Sを一体に形成したコンクリート
製壁体を打設するには、壁体部分を形成させる型枠板20
を先ず固設し、その前面に柱部分Sを形成させる半円筒
状の型枠21を宛てがって、コンクリートの打設空間を形
成させる。22は形枠21の緑部に取り付けた桟木、23は型
枠21の形状を保持させる肋骨状の骨板である。
て、半円柱状の柱部分Sを一体に形成したコンクリート
製壁体を打設するには、壁体部分を形成させる型枠板20
を先ず固設し、その前面に柱部分Sを形成させる半円筒
状の型枠21を宛てがって、コンクリートの打設空間を形
成させる。22は形枠21の緑部に取り付けた桟木、23は型
枠21の形状を保持させる肋骨状の骨板である。
そして、注入コンクリートの重圧により型枠21が変形
するのを防ぐ為に、型枠21の外周面に形鋼製の支保用角
材24を所定感覚を隔てて垂直に配設し、此等の支保角材
24群の背面には、型枠21の曲面に倣った極面25aを備え
た押さえ治具(骨板)25を宛てがう。
するのを防ぐ為に、型枠21の外周面に形鋼製の支保用角
材24を所定感覚を隔てて垂直に配設し、此等の支保角材
24群の背面には、型枠21の曲面に倣った極面25aを備え
た押さえ治具(骨板)25を宛てがう。
押さえ治具25は、型枠板20と、この型枠板20を貫いて
外側に突出させた締結ボルト26の先端に取り付けた(登
録商標)(楔式締結具)27との間に挟んで、楔28により
型枠板20に圧接させる様にしている。
外側に突出させた締結ボルト26の先端に取り付けた(登
録商標)(楔式締結具)27との間に挟んで、楔28により
型枠板20に圧接させる様にしている。
又、第2の従来技術を示した第5図に於いて、29は型
枠21の曲面に倣って曲げ加工された金属パイプで、上記
押さえ治具25に代わる役割を果たす。
枠21の曲面に倣って曲げ加工された金属パイプで、上記
押さえ治具25に代わる役割を果たす。
金属パイプ29は、上記第1の従来技術と同様に、フォ
ームタイ27は用いて型枠21に向けて圧接させている。
ームタイ27は用いて型枠21に向けて圧接させている。
更に、第3の従来技術として、ワイヤーやチエーン等
のローブ状締結材の両端を締結具で締め付ける場合を、
第6図に2例示す。
のローブ状締結材の両端を締結具で締め付ける場合を、
第6図に2例示す。
第6図(a)に於いて、30は、型枠21の外周面に沿わ
せた支持用角材24群の外周面に巻き付けた締結用ワイヤ
ーで、その両端をターンバクル31によって締結する様に
なっている。
せた支持用角材24群の外周面に巻き付けた締結用ワイヤ
ーで、その両端をターンバクル31によって締結する様に
なっている。
同第6図(b)は、チエーン又はワイヤー32の両端に
固着した巻端プレート33,33間に掛着したボルト34に、
ナット35を螺合させて締め付ける構成となっている。
固着した巻端プレート33,33間に掛着したボルト34に、
ナット35を螺合させて締め付ける構成となっている。
(発明が解決しようとする課題) 上記第1の従来技術のものは、型枠21の曲面に正確に
倣った曲面を備えた骨板23、押さえ治具25を製作する為
に、多く材料費と労力を要する。
倣った曲面を備えた骨板23、押さえ治具25を製作する為
に、多く材料費と労力を要する。
然も、押さえ治具25は、異なった打設曲面25aを持っ
た型枠に対する教用性を有しないし、例え、反復使用が
可能な場合があったとしても、嵩張るので保管が厄介で
あった。
た型枠に対する教用性を有しないし、例え、反復使用が
可能な場合があったとしても、嵩張るので保管が厄介で
あった。
又、第2の従来技術のものは、前記押さえ治具25に代
わる金属パイプ29を、工事現場で正確に所望の曲率に湾
曲せることを要し、湾曲加工コストがかなり嵩むばかり
でなく、湾曲しているが故に嵩張って、運搬・保管のコ
スト高を招来し、長い間保管していても、打設曲面の曲
率が異なる型枠に対する共用性を有しないので、無用な
倉庫代を負担している等の現状が、曲面のコンクリート
打設工費の低減を阻む大きな要因となっていた。
わる金属パイプ29を、工事現場で正確に所望の曲率に湾
曲せることを要し、湾曲加工コストがかなり嵩むばかり
でなく、湾曲しているが故に嵩張って、運搬・保管のコ
スト高を招来し、長い間保管していても、打設曲面の曲
率が異なる型枠に対する共用性を有しないので、無用な
倉庫代を負担している等の現状が、曲面のコンクリート
打設工費の低減を阻む大きな要因となっていた。
更に、第3の従来技術のものは、第6図(a)(b)
の様にターンバクル31やボルト34等の締結具が配置され
る箇所では、ターンバクル31やボルト34の長さの範囲
は、予定したピッチの支保用角材24を省略していた。
の様にターンバクル31やボルト34等の締結具が配置され
る箇所では、ターンバクル31やボルト34の長さの範囲
は、予定したピッチの支保用角材24を省略していた。
その為、ターンバクル31やボルト34等の配置箇所に於
いて、相隣る支保用角材24,24間の間隔が、例えば、支
保用角材24,24間のピッチを20cmとする場合には40cm程
度ならざるを得ない。そのことが、注入コンクリートの
重圧により、上記間隔が広い部分の型枠21が膨出して真
円を損なう形態になる原因となっている。
いて、相隣る支保用角材24,24間の間隔が、例えば、支
保用角材24,24間のピッチを20cmとする場合には40cm程
度ならざるを得ない。そのことが、注入コンクリートの
重圧により、上記間隔が広い部分の型枠21が膨出して真
円を損なう形態になる原因となっている。
つまり、第6図(b)に示す様に、この広い間隔部分
で2枚の型枠21,21を当接せしめている場合には、当該
型枠21,21の当接面は、二点鎖線で示す様にコンクリー
トの重圧で、ボルト34を曲げながら末端プレート33、33
は引き離される方向に力が働いて、膨らみながら押し開
かれてしまう。そうすると、コンクリートが流れ出てし
まって変な突起部分を形成するばかりでなく、結果とし
ては真円を損なう形態になってしまうことになる。この
様になれば、困難を極める補修作業を要することなる。
そして、従来の技術ではこれらの補修作業を当然の作業
として見積もりしている以上、工費低減化は絶対に実現
出来ないという実情が存在している。
で2枚の型枠21,21を当接せしめている場合には、当該
型枠21,21の当接面は、二点鎖線で示す様にコンクリー
トの重圧で、ボルト34を曲げながら末端プレート33、33
は引き離される方向に力が働いて、膨らみながら押し開
かれてしまう。そうすると、コンクリートが流れ出てし
まって変な突起部分を形成するばかりでなく、結果とし
ては真円を損なう形態になってしまうことになる。この
様になれば、困難を極める補修作業を要することなる。
そして、従来の技術ではこれらの補修作業を当然の作業
として見積もりしている以上、工費低減化は絶対に実現
出来ないという実情が存在している。
然し乍らその反面、この第3の従来技術のものは、締
結装置が嵩張らず、その製作や保管のコストを低減出来
る上に、異なった打設曲面を持った型枠21に対して1つ
の締結装置を共用出来ると言う大きな長所を備えてい
る。
結装置が嵩張らず、その製作や保管のコストを低減出来
る上に、異なった打設曲面を持った型枠21に対して1つ
の締結装置を共用出来ると言う大きな長所を備えてい
る。
そこで、本発明の目的は、締結用ワイヤーを用いた上
記第3の従来技術の長所をそのまま備えて、然も、その
欠点が解消された、新規な構成を備えたコンクリート打
設用型枠の締結装置を提供するにある。
記第3の従来技術の長所をそのまま備えて、然も、その
欠点が解消された、新規な構成を備えたコンクリート打
設用型枠の締結装置を提供するにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記の目的を達成する為の、本発明によるコンクリー
ト打設用型枠等の締結装置Aは、 所定長さを有するボルト1と、 該ボルト1に遊嵌されて、ボルト頭部1aに接して位置
され、ボルト1の軸周りには回動可能で軸方向への移動
を阻止された遊嵌筒2と、 該遊嵌筒2の前記ボルト頭部1aから遠い側に取着され
て前記締結用ワイヤー12の両端部分を交叉させた状態で
挿通させる挿通環6と、 前記遊嵌筒2の前記ボルト頭部1aに近い側に取着され
て、前記交叉された締結ワイヤー12の一端を掛止させる
第1のフック5と、 前記ボルト1に螺着された長ナット7と、 該長ナット7に取着されて前記交叉された締結用ワイ
ヤー12の他端を掛止させる第2のフック8とを備える構
成とした。
ト打設用型枠等の締結装置Aは、 所定長さを有するボルト1と、 該ボルト1に遊嵌されて、ボルト頭部1aに接して位置
され、ボルト1の軸周りには回動可能で軸方向への移動
を阻止された遊嵌筒2と、 該遊嵌筒2の前記ボルト頭部1aから遠い側に取着され
て前記締結用ワイヤー12の両端部分を交叉させた状態で
挿通させる挿通環6と、 前記遊嵌筒2の前記ボルト頭部1aに近い側に取着され
て、前記交叉された締結ワイヤー12の一端を掛止させる
第1のフック5と、 前記ボルト1に螺着された長ナット7と、 該長ナット7に取着されて前記交叉された締結用ワイ
ヤー12の他端を掛止させる第2のフック8とを備える構
成とした。
(作用) 先ず、締結装置Aは、ボルト1を回動させて、第1及
び第2のフック5及び8の対向間隔が最も狭まる位置
に、長ナット7を移動させて置く。
び第2のフック5及び8の対向間隔が最も狭まる位置
に、長ナット7を移動させて置く。
そして、型枠9の打設曲面9aが完全な円周面である場
合には、1本の締結用ワイヤー12を型枠9の外周面に一
回りさせる様に宛てがい。又、打設曲面が円弧面である
場合には、2ほの締結用ワイヤー12をこの円弧面の両端
側から夫々対向状に延ばず様に宛てがう。その場合は、
締結用ワイヤー12の両端に、第4図に示す如き型枠板20
及び型枠21の締結ボルト26の外端部を固定する固定手段
を取り付けると良い。
合には、1本の締結用ワイヤー12を型枠9の外周面に一
回りさせる様に宛てがい。又、打設曲面が円弧面である
場合には、2ほの締結用ワイヤー12をこの円弧面の両端
側から夫々対向状に延ばず様に宛てがう。その場合は、
締結用ワイヤー12の両端に、第4図に示す如き型枠板20
及び型枠21の締結ボルト26の外端部を固定する固定手段
を取り付けると良い。
然る後、締結用ワイヤー12の両端部分を、互いに交叉
させた状態で締結装置Aの挿通環6に通した上(第2図
参照)、各々の両端を夫々第1のフック5と第2のフッ
ク8に掛止させる。
させた状態で締結装置Aの挿通環6に通した上(第2図
参照)、各々の両端を夫々第1のフック5と第2のフッ
ク8に掛止させる。
この状態で、ボルト1の頭部1aを、第1及び第2の両
フック5及び8の対向間隔が広がる方向に回動させる
と、交叉された締結用ワイヤー12の両端間の間隔が広が
って、丁度小包を紐で括る時の様に型枠9の外周面を締
め付け、型枠9のコンクリート打設曲面9aをその中心方
向に押圧しその位置を固定させる。
フック5及び8の対向間隔が広がる方向に回動させる
と、交叉された締結用ワイヤー12の両端間の間隔が広が
って、丁度小包を紐で括る時の様に型枠9の外周面を締
め付け、型枠9のコンクリート打設曲面9aをその中心方
向に押圧しその位置を固定させる。
(実 施 例) 以下に、第1図乃至第3図を参照し乍ら、本発明の締
結装置Aの一実施例を説明する。
結装置Aの一実施例を説明する。
1は所定長さ例えば約20cmの長さのボルトである。2
はこのボルト1に遊嵌された遊嵌筒で、その筒長はこの
実施例では、ボルト1の1/3以下の長さとし、ボルト頭
部1aにその一端側を接して位置されている。
はこのボルト1に遊嵌された遊嵌筒で、その筒長はこの
実施例では、ボルト1の1/3以下の長さとし、ボルト頭
部1aにその一端側を接して位置されている。
3は遊嵌筒2がその軸方向に移動するのを阻止する為
のナットで、その両端にワッシャ4を宛てがった上ボル
ト1に螺合させて、図示の位置に熔接している。
のナットで、その両端にワッシャ4を宛てがった上ボル
ト1に螺合させて、図示の位置に熔接している。
この遊嵌筒2の外周面には、上記の挿嵌状態に於いて
ボルト頭部1aに近い側の端に第1フック5を熔接し、ボ
ルト頭部1aから遠い側の端にU字形をした挿通環6を図
示の様に熔接している。
ボルト頭部1aに近い側の端に第1フック5を熔接し、ボ
ルト頭部1aから遠い側の端にU字形をした挿通環6を図
示の様に熔接している。
7は遊嵌筒2が既に遊嵌されているボルト1に螺着し
た長ナットで、第2のフック8をその外周面に熔接して
いる。
た長ナットで、第2のフック8をその外周面に熔接して
いる。
この実施例では、第1及び第2のフック5及び8とし
て、く字形に折曲させた鉄棒を用いている。
て、く字形に折曲させた鉄棒を用いている。
次に、上記締結装置Aの使い方を例示した第3図に於
いて、 9は打設曲面9aを備えたコンクリート打設用の型枠
で、合板を曲げ加工して作られ、その両縁部に桟木10を
取着している。この型枠9は、従来の骨板23の取り付け
を省いている。そして、複数枚の型枠9を連結して、半
円柱状のコンクリート打設空間Sを形成させている。
いて、 9は打設曲面9aを備えたコンクリート打設用の型枠
で、合板を曲げ加工して作られ、その両縁部に桟木10を
取着している。この型枠9は、従来の骨板23の取り付け
を省いている。そして、複数枚の型枠9を連結して、半
円柱状のコンクリート打設空間Sを形成させている。
11は、形鋼を用いた支保用角材で、型枠9の裏側面に
所定間隔、例えば20cm程度を隔てて縦向きに宛てがわれ
る。
所定間隔、例えば20cm程度を隔てて縦向きに宛てがわれ
る。
12は、この様にして円筒状に配列された複数枚の型枠
9の外周面に支保用角材11を介して巻き付けた締結用ワ
イヤーやチエーン等(以下単に締結用ワイヤーと言う)
で、型枠9の上下に所定間隔を隔てて複数条が配置され
る。
9の外周面に支保用角材11を介して巻き付けた締結用ワ
イヤーやチエーン等(以下単に締結用ワイヤーと言う)
で、型枠9の上下に所定間隔を隔てて複数条が配置され
る。
型枠9の外周面に巻き付けられたこの締結用ワイヤー
12は、その両端を第2図に示した状態で本発明の締結装
置Aに連結させる。
12は、その両端を第2図に示した状態で本発明の締結装
置Aに連結させる。
即ち、締結用ワイヤー12の一端側は、挿通環6に挿通
させた上、その末端に形成した掛け輪を第1のフック5
に引っ掛け、締結用ワイヤー12の他端側は、上記一端側
と交叉させた状態で挿通環6に挿通させた上、その末端
に形成した掛け輪を第2のフック8に引っ掛ける。
させた上、その末端に形成した掛け輪を第1のフック5
に引っ掛け、締結用ワイヤー12の他端側は、上記一端側
と交叉させた状態で挿通環6に挿通させた上、その末端
に形成した掛け輪を第2のフック8に引っ掛ける。
次に、上記構成の作用を説明する。
コンクリート打設用型枠9を、第3図の様に構築し、
その外周面に上記の如く支保用角材11を配設する。
その外周面に上記の如く支保用角材11を配設する。
一方、締結装置Aは、ボルト1の頭部1aを、適宜のナ
ット回し具を使って回転させて、長ナット7を、その一
端側が遊嵌筒2に当接される迄移動させ、第1のフック
5と第2のフック8との間隔を最短にして置く。
ット回し具を使って回転させて、長ナット7を、その一
端側が遊嵌筒2に当接される迄移動させ、第1のフック
5と第2のフック8との間隔を最短にして置く。
然る後、支保用角材11群の外周面に締結用ワイヤー12
を巻き着ける。この締結用ワイヤー12の長さは、上記外
周面の周長より幾分長くして置く。
を巻き着ける。この締結用ワイヤー12の長さは、上記外
周面の周長より幾分長くして置く。
この巻き付けた締結用ワイヤー12の両端は、既述の第
2図に状態で、締結装置Aに連結する。
2図に状態で、締結装置Aに連結する。
次いで、ボルト1の頭部1aを、ラチェット機構付きボ
ックスレンチ等のナット回し具を使って、長ナット7が
遊嵌筒2から遠ざかる方向に回転させて行くと、第1及
び第2のフック5及び8の間隔が次第に広まって、締結
用ワイヤー12の両端部分は第2図に矢示した方向に引っ
張られて、型枠9の外周面を第3図の様に巻き締める。
ックスレンチ等のナット回し具を使って、長ナット7が
遊嵌筒2から遠ざかる方向に回転させて行くと、第1及
び第2のフック5及び8の間隔が次第に広まって、締結
用ワイヤー12の両端部分は第2図に矢示した方向に引っ
張られて、型枠9の外周面を第3図の様に巻き締める。
その際に、締結用ワイヤー12の両端部の交叉箇所は挿
通環6に挿通されているので、締結用ワイヤー12の交差
された両端部に及ぼされる引張力によって、この交叉状
態がほぐされ、締結装置Aが反転動する不具合を生じな
くて済むと言う、大きな役割を挿通環6が果たしてくれ
る。
通環6に挿通されているので、締結用ワイヤー12の交差
された両端部に及ぼされる引張力によって、この交叉状
態がほぐされ、締結装置Aが反転動する不具合を生じな
くて済むと言う、大きな役割を挿通環6が果たしてくれ
る。
締結用ワイヤー12に及ぼされた締結力は、各支保用角
材11を介して型枠9に伝えられ、型枠9をその打設曲面
9aの中心方向に向けて押圧する状態で所定位置に固定さ
せる。その為、型枠9は、注入されたコンクリートの重
圧に耐えて、その変形が防がれる。
材11を介して型枠9に伝えられ、型枠9をその打設曲面
9aの中心方向に向けて押圧する状態で所定位置に固定さ
せる。その為、型枠9は、注入されたコンクリートの重
圧に耐えて、その変形が防がれる。
そして、締結装置Aは、この装置への締結用ワイヤー
12の取付状態(第3図参照)からして、支保用角材11の
外周面の外側に位置させることが出来る。
12の取付状態(第3図参照)からして、支保用角材11の
外周面の外側に位置させることが出来る。
従って、ターンバクルを使って締結用ワイヤーの両端
を互いに引き寄せる、第6図(a)の従来のものの様
に、ターンバクルの回動を妨げる一部の支保工用角材を
取り除かなくて済む。このことは、第6図(b)のもの
に就いても同様である。
を互いに引き寄せる、第6図(a)の従来のものの様
に、ターンバクルの回動を妨げる一部の支保工用角材を
取り除かなくて済む。このことは、第6図(b)のもの
に就いても同様である。
その為、既述の様に型枠支持体(型鋼)の配置間隔が
広まることに由来して、コンクリート打設面が凹凸状に
なる恐れは全く無くなる。
広まることに由来して、コンクリート打設面が凹凸状に
なる恐れは全く無くなる。
尚、上記構成に於いて、ボルト1の長さは、支保すべ
き対象物に応じて適宜にきめれば良く、第1,第2のフッ
ク5,8は例えば鉄棒をU字形に屈曲させたり、鉄板を鉱
状に打ち抜いて形成させても良く、挿通環6も図示の形
状に限られ無い等、細部の構成は適宜に変更しても本発
明の目的は達成される。
き対象物に応じて適宜にきめれば良く、第1,第2のフッ
ク5,8は例えば鉄棒をU字形に屈曲させたり、鉄板を鉱
状に打ち抜いて形成させても良く、挿通環6も図示の形
状に限られ無い等、細部の構成は適宜に変更しても本発
明の目的は達成される。
そして、本発明の締結装置Aは、コンクリート打設用
型枠を締結する他に、例えば土止め板を締結する等、各
種の土木・建築工事に様々に利用することが出来る。
型枠を締結する他に、例えば土止め板を締結する等、各
種の土木・建築工事に様々に利用することが出来る。
[発明の効果] 以上の説明によって明らかな様に、本発明のコンクリ
ート打設用型枠の締結装置によれば、締結装置は、従来
のものと異なって、締付箇所に於ける所望の間隔を広げ
ることなく配設した、型枠支持材(支保用角材等)の外
周面の外側に位置させられるので、ターンバクルや締付
ボルト等を使った従来のものとは異なって、型枠支持材
の配設を部分的に省くことを余儀なくされる憂いも無く
なる。
ート打設用型枠の締結装置によれば、締結装置は、従来
のものと異なって、締付箇所に於ける所望の間隔を広げ
ることなく配設した、型枠支持材(支保用角材等)の外
周面の外側に位置させられるので、ターンバクルや締付
ボルト等を使った従来のものとは異なって、型枠支持材
の配設を部分的に省くことを余儀なくされる憂いも無く
なる。
従って、型枠への締結力が、前述の様に極部的に不足
したり、逆に過度になって、コンクリート打設面に凹凸
が生ずると言った、従来のものの重大な不具合は略完全
に解消する。
したり、逆に過度になって、コンクリート打設面に凹凸
が生ずると言った、従来のものの重大な不具合は略完全
に解消する。
その上、板状治具や金属パイプを型枠の支保材として
使った従来のものとは異なって、打設曲面の曲率が相異
する型枠に対しても、1つの締結装置を共用出来ると言
う大きな経済的効果が得られ、然も、締結装置は嵩張ら
ず、従来の様に保管・運搬の為の経費と労力を多く費や
さなくて済み、更には、型枠の補強用骨板が不要になる
等の、様々の優れた効果を奏する有益な発明である。
使った従来のものとは異なって、打設曲面の曲率が相異
する型枠に対しても、1つの締結装置を共用出来ると言
う大きな経済的効果が得られ、然も、締結装置は嵩張ら
ず、従来の様に保管・運搬の為の経費と労力を多く費や
さなくて済み、更には、型枠の補強用骨板が不要になる
等の、様々の優れた効果を奏する有益な発明である。
第1図乃至第3図は、本発明の一実施例を示すもので、
第1図は縦断面図、第2図は斜視図、第3図は締結装置
の使用状態の説明図である。 第4図は、第1の従来技術を示す平面図である。 第5図は、第2の従来技術を示す平面図である。 第6図(a)(b)は、第3の従来技術の2例を夫々示
す斜視図及び平面図である。 符号表 1……ボルト、1a……ボルト頭部 2……遊嵌筒、3……ナット 4……ワッシャ3、5……第1のフック 6……挿通環、7……長ナット 8……第2のフック、9……型枠 9a……打設曲面、10……桟木 11……支保用角材、12……締結用ワイヤー A……締結装置
第1図は縦断面図、第2図は斜視図、第3図は締結装置
の使用状態の説明図である。 第4図は、第1の従来技術を示す平面図である。 第5図は、第2の従来技術を示す平面図である。 第6図(a)(b)は、第3の従来技術の2例を夫々示
す斜視図及び平面図である。 符号表 1……ボルト、1a……ボルト頭部 2……遊嵌筒、3……ナット 4……ワッシャ3、5……第1のフック 6……挿通環、7……長ナット 8……第2のフック、9……型枠 9a……打設曲面、10……桟木 11……支保用角材、12……締結用ワイヤー A……締結装置
Claims (1)
- 【請求項1】コンクリート打設面を曲面に形成した型枠
9等を、その打設曲面9aの中心方向に向けて押圧する為
に、前記型枠9等の外周面に巻き付けた締結用ワイヤー
12等を締め付ける為のものであって、 所定長さを有するボルト1と、 該ボルト1に遊嵌されて、ボルト頭部1aに接して位置
し、ボルト1の軸周りには回動可能で軸方向への移動を
阻止された遊嵌筒2と、 該遊嵌筒2の前記ボルト頭部1aから遠い側に取着されて
前記締結用ワイヤー12の両端部分を交叉させた状態で挿
通させる挿通環6と、 前記遊嵌筒2の前記ボルト頭部1aに近い側に取着され
て、前記交叉された締結ワイヤー12の一端を掛止させる
第1のフック5と、 前記ボルト1に螺着された長ナット7と、 該長ナット7に取着されて前記交叉された締結用ワイヤ
ー12の他端を掛止させる第2のフック8とを備えて成る
コンクリート打設用型枠等の締結装置A。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26546889A JP2619722B2 (ja) | 1989-10-12 | 1989-10-12 | コンクリート打設用型枠等の締結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26546889A JP2619722B2 (ja) | 1989-10-12 | 1989-10-12 | コンクリート打設用型枠等の締結装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03129066A JPH03129066A (ja) | 1991-06-03 |
JP2619722B2 true JP2619722B2 (ja) | 1997-06-11 |
Family
ID=17417590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26546889A Expired - Fee Related JP2619722B2 (ja) | 1989-10-12 | 1989-10-12 | コンクリート打設用型枠等の締結装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2619722B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101012013B1 (ko) * | 2008-06-16 | 2011-01-31 | 서울시립대학교 산학협력단 | 콘크리트 타설 높이 증대를 위한 콘크리트충전 강관 기둥용가설보강대 |
-
1989
- 1989-10-12 JP JP26546889A patent/JP2619722B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101012013B1 (ko) * | 2008-06-16 | 2011-01-31 | 서울시립대학교 산학협력단 | 콘크리트 타설 높이 증대를 위한 콘크리트충전 강관 기둥용가설보강대 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03129066A (ja) | 1991-06-03 |
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