JP3239916B2 - Pc鋼材の除荷装置 - Google Patents

Pc鋼材の除荷装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はPC構造物において緊張
されたPC鋼材の荷重を取り除く装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】PC構造物を施工する際、施工中は有効
に働く荷重が完成後は逆効果となりPC鋼材が不要にな
る場合がある。この場合、PC鋼材の荷重を緩めること
が必要となるが、従来この種の除荷は図6及び7に示す
ような装置により行われてきた。
【0003】先ず、図6記載のものは定着具(楔20と
楔受け21)と支圧板22との間に一端が開放したU字形の
孔をもつシム23を複数枚重ね、PC鋼材24の伸び量に相
当する厚さに設置したものである(A図参照)。除荷時
には(B)図に示すようにラムチェアー25を用いて再緊
張を行い、定着具とシム23の間に隙間を開けてシム23を
抜き取ることで荷重を緩める。
【0004】次に、図7記載のものは楔受け21の外周
をねじ加工し、これを前記ねじ面に対応した内周面を具
えるリング26に螺合したもので(A図参照)、リング26
の長さはPC鋼材24の伸び量と楔受け21のねじ込み長さ
の合計に相当する。除荷時にはラムチェアー(図示せ
ず)を用いて再緊張を行い、(B)図のようにリング26
を回して荷重を緩める。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の場合
は、PC鋼材の伸び量に相当するシムが必要であり、P
C鋼材の伸び量が大きくなればシムの厚みも厚くなるた
め取り付け,取り外しが煩雑で作業性が悪い。又、の
場合は、楔受けの外周にねじ加工を施す必要があり、内
周面にねじ加工したリングも使用することから高価なも
のとなる。特に、PC鋼材の伸び量が大きい場合、リン
グも長くなりさらに高価なものになる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解消するためになされたもので、その特徴は、PC鋼
材を複数片の楔で挟み、これをテーパー孔を有する楔受
けに挿入して定着したPC鋼材の除荷装置であって、前
記楔受けの前方に保持リングが対向配置され、前記楔を
この保持リングの内周で固定し、除荷に伴う再緊張時、
保持リングと楔受けの間に介在させる支持棒を具えたこ
とにある。除荷を行う際にはPC鋼材の再緊張により楔
をテーパー孔から抜き出し、楔と一体の保持リングと楔
受けの間に支持部材を介在させて楔がテーパー孔に戻ら
ないよう保持して緊張を解除するとPC鋼材の伸びが戻
って緊張力が解放される。
【0007】このように再緊張時、支持棒を介在して楔
を支持するが、その場合支持棒を装着し易いよう保持リ
ングと楔受けの周縁に面取りを施すことが好ましい。ま
た支持棒が確実に装着されるよう保持リングと楔受けに
支持棒の座面となる切欠部を設けてもよい。さらに作業
性を向上させるには、長さ調節できる支持棒を用いるこ
とが好適である。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は除
荷前における本発明装置の概略を示すもので、(A)は
正面図、(B)は側面図である。図において1は楔受
け、2は楔でこれらはPC鋼材3の定着具を構成してお
り、本発明装置ではこの楔を保持リング4に固定してい
る。先ず楔受け1は図3(A)に示すようにテーパー孔
5をもつ円筒状のもので、その一端(テーパー孔広大
側)の外周縁全周に面取りが施されている。またこの面
取りが施された周縁の対向する位置には後に述べる支持
棒の座面となる舌片状の切欠部6が形成されている。切
欠部6の平面図及び断面図を同図(B)及び(C)に示
す。
【0009】次に保持リング4は除荷に伴う再緊張時、
楔2がばらばらにならないようこれを保持する環状のも
ので、その内径は楔2のテーパー部が嵌入できる大きさ
で、外径は楔受け1とほぼ等しい。楔受け1同様、図4
(A)に示すようにその外周縁全周に面取りが施され、
この面取りが施された周縁の対向する位置に舌片状の切
欠部7が形成されている。切欠部7の平面図及び断面図
を同図(B)及び(C)に示す。そして保持リング4の
切欠部7を楔受けの切欠部6に対向して配置している。
【0010】一方、楔2は複数の楔片を集合して円錐状
のテーパー部を形成し、集合によりその中心にできる孔
でPC鋼材3を保持して前記保持リング4を貫通すると
共に楔受けのテーパー孔5に嵌入することでPC鋼材3
を定着している。本例では2つの楔片からなる楔を用い
た。そして楔2の太径側外周には鍔8が形成され、そこ
に長孔状のボルト孔14が形成されている。保持リング4
に螺着されたボルト9はこのボルト孔14を貫通し、ナッ
ト10を締め付けることで楔2を保持リング4に固定す
る。
【0011】このような定着構造において、除荷前の楔
2は楔受け1に挿入・密着され、保持リング4も楔受け
1に接触しているが、除荷時は図2に示すように再緊張
して楔2をテーパー孔5から抜き出す。先ず図5(A)
に示すようにPC鋼材の貫通する孔(図示せず)をもつ
天板に2枚の脚板を具えた[型のラムチェアー11を定着
具に被せ、油圧ジャッキ12を用いてPC鋼材3を再緊張
する。このとき保持リング4が楔2と一体となって浮き
上がり楔2はテーパー孔5から抜き出される。
【0012】次に、ボルト9を緩めてボルト孔14の範囲
で楔を保持リングの外周側に広げ、その位置で再度ボル
ト9を締める。これにより楔とPC鋼材は非接触となる
ため、ラムチェアー11の開放側から保持リング4と楔受
け1の間に支持棒13を差し込み、楔2をテーパー孔5か
ら抜け出た状態としてこれらを手で保持する。保持リン
グ4と楔受け1の周縁には面取りが設けてあるため支持
棒13の差し込みが容易にでき、さらに両者に設けた切欠
部6,7が支持棒13の座面となるため位置決めも容易に
できて支持棒13の転倒防止にもなる。
【0013】支持棒13は楔2の保持ができればどんなも
のでもよく本数にも制限はないが、本例では図5(B)
に示すようにボルト13A とナット13B からなる長さ調整
できるものを2本用いた。ボルト13A を回せば長さ調整
できるため楔受け1と保持リング4の間隔に関わらず確
実,容易に差し込みができる。
【0014】そして、この状態で油圧ジャッキ12の緊張
を開放すると、保持リング4と一体の楔2は支持棒13に
よって支えられてテーパー孔5に戻らず、PC鋼材3の
伸びが戻って除荷がなされる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明装置によれ
ばPC鋼材の伸び量に関係なく同じ作業手順でPC鋼材
の除荷を行うことができる。装置の構成としても保持リ
ングと支持棒を用いるだけなので比較的安価に製作で
き、さらに使用時には、PC鋼材を再緊張して支持棒を
差し込むだけでよく極めて作業性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】除荷前の本発明装置を示すもので、(A)は平
面図、(B)は側面図である。
【図2】除荷時の本発明装置を示すもので、(A)は平
面図、(B)は側面図である。
【図3】本発明装置の楔受けを示すもので(A)は全体
斜視図、(B)は切欠部の平面図、(C)は切欠部の断
面図である。
【図4】本発明装置の保持リングを示すもので(A)は
全体斜視図、(B)は切欠部の平面図、(C)は切欠部
の断面図である。
【図5】(A)は本発明装置の除荷時に用いるラムチェ
アーの斜視図、(B)は除荷時に用いる支持棒の側面図
である。
【図6】従来の除荷装置を示すもので(A)は除荷前、
(B)は除荷時の状態を示している。
【図7】従来の除荷装置を示すもので(A)は除荷前、
(B)は除荷時の状態を示している。
【符号の説明】
1 楔受け、2 楔、3 PC鋼材、4 保持リング、
5 テーパー孔 6 切欠部、7 切欠部、8 鍔、9 ボルト、10 ナ
ット 11 ラムチェアー、12 油圧ジャッキ、13支持棒、13A
ボルト 13B ナット 14 ボルト孔 20 楔、21 楔受け、22 支圧板 、23
シム 24 PC鋼材、25 ラムチェアー、26 リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−82255(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04C 5/00 - 5/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PC鋼材を複数の楔片からなる楔で保持
    し、これをテーパー孔を有する楔受けに挿入して定着し
    たPC鋼材の除荷装置であって、前記楔受けの前方に保
    持リングが対向配置され、前記楔をこの保持リングの内
    周で固定して、除荷に伴う再緊張時、保持リングと楔受
    けの間に介在させる支持棒を具え、保持リングと楔受け
    に前記支持棒の座面となる切欠部を設けたことを特徴と
    するPC鋼材の除荷装置。
  2. 【請求項2】 保持リングと楔受けの周縁に面取りを施
    したことを特徴とする請求項1記載のPC鋼材の除荷装
    置。
  3. 【請求項3】 支持棒が長さ調節できることを特徴とす
    る請求項1又は2記載のPC鋼材の除荷装置。
  4. 【請求項4】 PC鋼材を複数の楔片からなる楔で保持
    し、これをテーパー孔を有する楔受けに挿入して定着し
    たPC鋼材の緊張力を解除する方法であって、前記楔を
    楔受けの前方に対向配置した保持リングの内周で固定
    し、前記保持リングと楔受けには支持棒の座面となる切
    欠部が設けてあり、PC鋼材の再緊張によって楔がテー
    パー孔から抜き出された際、楔がテーパー孔に戻らない
    よう前記保持リングと楔受けの間に支持を配して再緊
    張を解除することを特徴とするPC鋼材の除荷方法。
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