JPH06247454A - 押出しチューブ容器 - Google Patents
押出しチューブ容器Info
- Publication number
- JPH06247454A JPH06247454A JP5298793A JP5298793A JPH06247454A JP H06247454 A JPH06247454 A JP H06247454A JP 5298793 A JP5298793 A JP 5298793A JP 5298793 A JP5298793 A JP 5298793A JP H06247454 A JPH06247454 A JP H06247454A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- layer
- tube container
- resin layer
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】内填物が含有する高浸透性成分に対する非吸着
特性を有し、しかも、内填物の状態を外部から視認する
ことのできる押出しチューブ容器を提供する。 【構成】チューブ容器胴部１１が、ポリアクリルニトリ
ル樹脂，ガラス転移温度４０℃以上の線状飽和ポリエス
テル樹脂または線状低密度ポリエチレン樹脂で形成され
ている表面樹脂層６と、表面樹脂層６と同一の樹脂で形
成されている裏面樹脂層７とを有する積層シート１で成
形されており、しかも、チューブ容器胴部１１の少なく
とも１部が厚さ方向に透明な押出しチューブ容器１７。
特性を有し、しかも、内填物の状態を外部から視認する
ことのできる押出しチューブ容器を提供する。 【構成】チューブ容器胴部１１が、ポリアクリルニトリ
ル樹脂，ガラス転移温度４０℃以上の線状飽和ポリエス
テル樹脂または線状低密度ポリエチレン樹脂で形成され
ている表面樹脂層６と、表面樹脂層６と同一の樹脂で形
成されている裏面樹脂層７とを有する積層シート１で成
形されており、しかも、チューブ容器胴部１１の少なく
とも１部が厚さ方向に透明な押出しチューブ容器１７。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ペースト状物に代表さ
れる流体〜半流体の内填物が封入される押出しチューブ
容器に関するもので、特に浸透性の高い内填物を充填さ
せる場合にも良好な保存特性が得られる押出しチューブ
容器を提供する。
れる流体〜半流体の内填物が封入される押出しチューブ
容器に関するもので、特に浸透性の高い内填物を充填さ
せる場合にも良好な保存特性が得られる押出しチューブ
容器を提供する。
【０００２】
【従来の技術】流体〜半流体の内填物が封入される押出
しチューブ容器は、下端部が閉塞されているチューブ状
の容器胴部と、該チューブ状の容器胴部の上端部に連続
している円錐台形状の肩部とそれに連続する細首の口頚
部とからなる頭部と、前記口頚部に着脱自在に係合する
キャップとで構成される。
しチューブ容器は、下端部が閉塞されているチューブ状
の容器胴部と、該チューブ状の容器胴部の上端部に連続
している円錐台形状の肩部とそれに連続する細首の口頚
部とからなる頭部と、前記口頚部に着脱自在に係合する
キャップとで構成される。
【０００３】特に嫌気性の内填物が封入される押出しチ
ューブ容器は、容器胴部を構成している積層シート中に
バリヤー層としてアルミニウム箔等の金属箔が使用され
ており、該金属箔によるバリヤー性によって内填物の保
存性能が果たされている。
ューブ容器は、容器胴部を構成している積層シート中に
バリヤー層としてアルミニウム箔等の金属箔が使用され
ており、該金属箔によるバリヤー性によって内填物の保
存性能が果たされている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
アルミニウム箔等の金属箔が利用されている押出しチュ
ーブ容器は、該チューブ容器胴部を形成している積層シ
ートが有する特性によって優れたバリヤー性が奏される
ものの、チューブ容器内に充填されている内填物を外部
から透視することができない。このため、消費者に対す
るアピール効果に欠けるだけでなく、特に靴墨や染料等
のように内填物の色彩が重要となるようなものを内填さ
せた場合にも、内填物の色彩の確認を外部から行なうこ
とができない等の不都合を有する。
アルミニウム箔等の金属箔が利用されている押出しチュ
ーブ容器は、該チューブ容器胴部を形成している積層シ
ートが有する特性によって優れたバリヤー性が奏される
ものの、チューブ容器内に充填されている内填物を外部
から透視することができない。このため、消費者に対す
るアピール効果に欠けるだけでなく、特に靴墨や染料等
のように内填物の色彩が重要となるようなものを内填さ
せた場合にも、内填物の色彩の確認を外部から行なうこ
とができない等の不都合を有する。
【０００５】これに対して本発明は、チューブ容器内の
内填物が具備する浸透性の高い成分に対する非吸着特性
を有し、しかも、チューブ容器内の内填物の状態を外部
から視認することのできる透明性を具備し、かつ、バリ
ヤー特性においても良好な性質を有する押出しチューブ
容器を提供する。
内填物が具備する浸透性の高い成分に対する非吸着特性
を有し、しかも、チューブ容器内の内填物の状態を外部
から視認することのできる透明性を具備し、かつ、バリ
ヤー特性においても良好な性質を有する押出しチューブ
容器を提供する。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の押出しチューブ
容器は、ポリアクリルニトリル樹脂，ガラス転移温度４
０℃以上の線状飽和ポリエステル樹脂または線状低密度
ポリエチレン樹脂の中から選択される樹脂で形成されて
いる表面樹脂層と、該表面樹脂層と同一の樹脂で形成さ
れている裏面樹脂層と、これらの表面樹脂層と裏面樹脂
層との間に位置するバリヤー性層からなる中間層とを具
備する積層シートを、チューブ容器胴部形成用素材とし
て利用することにより前述の課題を解決するものであ
る。
容器は、ポリアクリルニトリル樹脂，ガラス転移温度４
０℃以上の線状飽和ポリエステル樹脂または線状低密度
ポリエチレン樹脂の中から選択される樹脂で形成されて
いる表面樹脂層と、該表面樹脂層と同一の樹脂で形成さ
れている裏面樹脂層と、これらの表面樹脂層と裏面樹脂
層との間に位置するバリヤー性層からなる中間層とを具
備する積層シートを、チューブ容器胴部形成用素材とし
て利用することにより前述の課題を解決するものであ
る。
【０００７】すなわち、本発明は、ポリアクリルニトリ
ル樹脂，ガラス転移温度４０℃以上の線状飽和ポリエス
テル樹脂または線状低密度ポリエチレン樹脂の中から選
択される樹脂で形成されている表面樹脂層と、該表面樹
脂層と同一の樹脂で形成されている裏面樹脂層と、これ
らの表面樹脂層と裏面樹脂層との間に位置するバリヤー
性層からなる中間層とを具備する積層シートを、該積層
シートにおける裏面樹脂層が胴部内周面層となるように
して成形されているチューブ容器胴部を具備するもの
で、チューブ容器胴部の少なくとも１部が厚さ方向に透
明とされている押出しチューブ容器からなる。
ル樹脂，ガラス転移温度４０℃以上の線状飽和ポリエス
テル樹脂または線状低密度ポリエチレン樹脂の中から選
択される樹脂で形成されている表面樹脂層と、該表面樹
脂層と同一の樹脂で形成されている裏面樹脂層と、これ
らの表面樹脂層と裏面樹脂層との間に位置するバリヤー
性層からなる中間層とを具備する積層シートを、該積層
シートにおける裏面樹脂層が胴部内周面層となるように
して成形されているチューブ容器胴部を具備するもの
で、チューブ容器胴部の少なくとも１部が厚さ方向に透
明とされている押出しチューブ容器からなる。
【０００８】前記構成による本発明の押出しチューブ容
器において、容器胴部に成形される積層シートの表面樹
脂層及び裏面樹脂層として利用される樹脂は、ポリアク
リルニトリル樹脂，ガラス転移温度４０℃以上の線状飽
和ポリエステル樹脂または線状低密度ポリエチレン樹脂
である。
器において、容器胴部に成形される積層シートの表面樹
脂層及び裏面樹脂層として利用される樹脂は、ポリアク
リルニトリル樹脂，ガラス転移温度４０℃以上の線状飽
和ポリエステル樹脂または線状低密度ポリエチレン樹脂
である。
【０００９】ガラス転移温度４０℃以上の線状飽和ポリ
エステル樹脂としては、例えば、エチレングリコール，
プロピレングリコール，１，４−ブタンジオール，１，
４−シクロヘキサンジメタノール等のアルコール成分
と、アジピン酸やセバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸、
テレフタル酸，イソフタル酸，ジフェニルカルボン酸等
の芳香族ジカルボン酸等によるジカルボン酸成分との共
縮合重合体、具体的には、エチレングリコールとテレフ
タル酸，エチレングリコールとイソフタル酸とテレフタ
ル酸，１，４−シクロヘキサンジメタノールとエチレン
グリコールとテレフタル酸，プロピレングリコールとイ
ソフタル酸とテレフタル酸等の共縮合重合体等が使用さ
れる。
エステル樹脂としては、例えば、エチレングリコール，
プロピレングリコール，１，４−ブタンジオール，１，
４−シクロヘキサンジメタノール等のアルコール成分
と、アジピン酸やセバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸、
テレフタル酸，イソフタル酸，ジフェニルカルボン酸等
の芳香族ジカルボン酸等によるジカルボン酸成分との共
縮合重合体、具体的には、エチレングリコールとテレフ
タル酸，エチレングリコールとイソフタル酸とテレフタ
ル酸，１，４−シクロヘキサンジメタノールとエチレン
グリコールとテレフタル酸，プロピレングリコールとイ
ソフタル酸とテレフタル酸等の共縮合重合体等が使用さ
れる。
【００１０】なお、前記飽和ポリエステル樹脂における
酸成分中の脂肪族ジカルボン酸成分が１０重量％以上に
なっている共縮合重合体の場合には、内填物の耐浸透性
が低下する傾向を有しているので好ましくない。
酸成分中の脂肪族ジカルボン酸成分が１０重量％以上に
なっている共縮合重合体の場合には、内填物の耐浸透性
が低下する傾向を有しているので好ましくない。
【００１１】バリヤー性層からなる中間層は、１応の目
安として、２．０ｇ／ｍ2 ・２４ｈｒ（４０℃，９０％
ＲＨ）以下の水蒸気透過度と２．０ｃｃ／ｍ2 ・２４ｈ
ｒ（１ａｔｍ，２０℃，ｄｒｙ）以下の酸素透過度との
うちの少なくともいずれかを満足するバリヤー性能を有
するもので、例えば、塩化ビニリデン樹脂コート２軸延
伸熱可塑性樹脂フィルム，ＰＶＡコート２軸延伸熱可塑
性樹脂フィルム，２軸延伸ＰＶＡフィルム，塩化ビニリ
デン樹脂フィルム，２軸延伸熱可塑性樹脂フィルムと塩
化ビニリデン樹脂フィルムやＰＶＡフィルムとの複合フ
ィルム，無機系酸化物や両性金属類の酸化物等の薄膜層
を有する２軸延伸熱可塑性樹脂フィルム等による厚さ１
０〜１００μ程度のものが利用される。
安として、２．０ｇ／ｍ2 ・２４ｈｒ（４０℃，９０％
ＲＨ）以下の水蒸気透過度と２．０ｃｃ／ｍ2 ・２４ｈ
ｒ（１ａｔｍ，２０℃，ｄｒｙ）以下の酸素透過度との
うちの少なくともいずれかを満足するバリヤー性能を有
するもので、例えば、塩化ビニリデン樹脂コート２軸延
伸熱可塑性樹脂フィルム，ＰＶＡコート２軸延伸熱可塑
性樹脂フィルム，２軸延伸ＰＶＡフィルム，塩化ビニリ
デン樹脂フィルム，２軸延伸熱可塑性樹脂フィルムと塩
化ビニリデン樹脂フィルムやＰＶＡフィルムとの複合フ
ィルム，無機系酸化物や両性金属類の酸化物等の薄膜層
を有する２軸延伸熱可塑性樹脂フィルム等による厚さ１
０〜１００μ程度のものが利用される。
【００１２】なお、前記２軸延伸熱可塑性樹脂フィルム
には、例えば、ポリエステル，ナイロン，ポリオレフィ
ン系樹脂等による厚さ１０〜５０μ程度のフィルムが利
用される。また、無機系酸化物や両性金属類の酸化物等
の薄膜層を有する２軸延伸熱可塑性樹脂フィルムは、ナ
イロン，ポリエステル，ポリプロピレン等の厚さ９〜５
０μ程度の２軸延伸フィルム等からなる熱可塑性樹脂フ
ィルムに、酸化錫，酸化亜鉛，酸化珪素，酸化インジュ
ウム，酸化チタン，酸化アルミニウム等による厚さ１０
０〜２０００Å好ましくは４００〜１０００Å程度の薄
膜層を、真空蒸着，スパッタリング，イオンプレーティ
ング等によって形成したり、あるいは、前記２軸延伸フ
ィルム等からなる熱可塑性樹脂フィルムに対してコーテ
ィングした後に、酸性ガスによる酸化処理を行なう等に
よって形成される。無機酸化物の薄膜層としては、酸化
珪素によるものが、着色が極めて少なくしかも良好なバ
リヤー性能が得られる。
には、例えば、ポリエステル，ナイロン，ポリオレフィ
ン系樹脂等による厚さ１０〜５０μ程度のフィルムが利
用される。また、無機系酸化物や両性金属類の酸化物等
の薄膜層を有する２軸延伸熱可塑性樹脂フィルムは、ナ
イロン，ポリエステル，ポリプロピレン等の厚さ９〜５
０μ程度の２軸延伸フィルム等からなる熱可塑性樹脂フ
ィルムに、酸化錫，酸化亜鉛，酸化珪素，酸化インジュ
ウム，酸化チタン，酸化アルミニウム等による厚さ１０
０〜２０００Å好ましくは４００〜１０００Å程度の薄
膜層を、真空蒸着，スパッタリング，イオンプレーティ
ング等によって形成したり、あるいは、前記２軸延伸フ
ィルム等からなる熱可塑性樹脂フィルムに対してコーテ
ィングした後に、酸性ガスによる酸化処理を行なう等に
よって形成される。無機酸化物の薄膜層としては、酸化
珪素によるものが、着色が極めて少なくしかも良好なバ
リヤー性能が得られる。
【００１３】容器胴部に利用される積層シート中の表面
樹脂層と裏面樹脂層とは、バリヤー性層からなる中間層
の両面に対して直接、あるいは、例えば低密度ポリエチ
レン，酸変性コポリマー，酸変性ターポリマー等による
ポリオレフィン樹脂の押出し樹脂層を介して、エクスト
ルージョンラミネートやウレタン系接着剤を利用するド
ライラミネート法等により、厚さ３０〜２００μ程度に
形成される。
樹脂層と裏面樹脂層とは、バリヤー性層からなる中間層
の両面に対して直接、あるいは、例えば低密度ポリエチ
レン，酸変性コポリマー，酸変性ターポリマー等による
ポリオレフィン樹脂の押出し樹脂層を介して、エクスト
ルージョンラミネートやウレタン系接着剤を利用するド
ライラミネート法等により、厚さ３０〜２００μ程度に
形成される。
【００１４】例えば、線状低密度ポリエチレン樹脂を表
面樹脂層及び裏面樹脂層とする容器胴部成形用の積層シ
ートの積層構成の具体例としては、表面樹脂層側から裏
面樹脂層側に向かって、 (1) 「線状低密度ポリエチレン樹脂層（１００μ）／ポ
リエチレン樹脂層（２５μ）／２軸延伸エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体樹脂フィルム層（１２μ）／ポリ
エチレン樹脂層（２５μ）／２軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフィルム層（１２μ）／ポリエチレン樹脂層
（２５μ）／線状低密度ポリエチレン樹脂層（１２０
μ）」 (2) 「線状低密度ポリエチレン樹脂層（１２０μ）／２
軸延伸ポリビニルアルコールフィルム（１２μ）にＳｉ
Ｏx 蒸着層を形成した複合フィルム層／２軸延伸ポリエ
チレンテレフタレートフィルム層（１２μ）／エチレン
−メタクリル酸共重合体樹脂層（４０μ）／ポリエチレ
ン樹脂層（２０μ）／線状低密度ポリエチレン樹脂層
（１２０μ）」 (3) 「線状低密度ポリエチレン樹脂層（１５０μ）／２
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム（１２μ）
にＳｉＯx 蒸着層を形成した複合フィルム層／２軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフィルム層（１２μ）／線
状低密度ポリエチレン樹脂層（１５０μ）」 等によるものを利用し得る。
面樹脂層及び裏面樹脂層とする容器胴部成形用の積層シ
ートの積層構成の具体例としては、表面樹脂層側から裏
面樹脂層側に向かって、 (1) 「線状低密度ポリエチレン樹脂層（１００μ）／ポ
リエチレン樹脂層（２５μ）／２軸延伸エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体樹脂フィルム層（１２μ）／ポリ
エチレン樹脂層（２５μ）／２軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフィルム層（１２μ）／ポリエチレン樹脂層
（２５μ）／線状低密度ポリエチレン樹脂層（１２０
μ）」 (2) 「線状低密度ポリエチレン樹脂層（１２０μ）／２
軸延伸ポリビニルアルコールフィルム（１２μ）にＳｉ
Ｏx 蒸着層を形成した複合フィルム層／２軸延伸ポリエ
チレンテレフタレートフィルム層（１２μ）／エチレン
−メタクリル酸共重合体樹脂層（４０μ）／ポリエチレ
ン樹脂層（２０μ）／線状低密度ポリエチレン樹脂層
（１２０μ）」 (3) 「線状低密度ポリエチレン樹脂層（１５０μ）／２
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム（１２μ）
にＳｉＯx 蒸着層を形成した複合フィルム層／２軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフィルム層（１２μ）／線
状低密度ポリエチレン樹脂層（１５０μ）」 等によるものを利用し得る。
【００１５】本発明のチューブ容器における容器胴部
は、先の積層シートによる筒状体からなり、積層シート
の一方の側辺部と他方の側辺部とを接合することによっ
て筒状体に成形される。
は、先の積層シートによる筒状体からなり、積層シート
の一方の側辺部と他方の側辺部とを接合することによっ
て筒状体に成形される。
【００１６】筒状体をなすチューブ容器胴部に取り付け
られる円錐台形状の肩部とそれに連続する細首の口頚部
とからなる頭部は、通常、筒状体をインサートしてある
射出成形用金型を利用し、該金型内で溶融樹脂を射出成
形することによって形成される。この場合に、頭部形成
用の樹脂として、チューブ容器胴部における裏面樹脂層
と同一の樹脂を利用することが好ましい。
られる円錐台形状の肩部とそれに連続する細首の口頚部
とからなる頭部は、通常、筒状体をインサートしてある
射出成形用金型を利用し、該金型内で溶融樹脂を射出成
形することによって形成される。この場合に、頭部形成
用の樹脂として、チューブ容器胴部における裏面樹脂層
と同一の樹脂を利用することが好ましい。
【００１７】
【作用】本発明の押出しチューブ容器は、チューブ容器
胴部の内周面層が、ポリアクリルニトリル樹脂，ガラス
転移温度４０℃以上の線状飽和ポリエステル樹脂または
線状低密度ポリエチレン樹脂の中から選択される樹脂で
形成されており、かつ、チューブ容器胴部は、バリヤー
性層からなる中間層を具備し、しかも、チューブ容器胴
部の少なくとも１部が厚さ方向に透明に形成されてい
る。
胴部の内周面層が、ポリアクリルニトリル樹脂，ガラス
転移温度４０℃以上の線状飽和ポリエステル樹脂または
線状低密度ポリエチレン樹脂の中から選択される樹脂で
形成されており、かつ、チューブ容器胴部は、バリヤー
性層からなる中間層を具備し、しかも、チューブ容器胴
部の少なくとも１部が厚さ方向に透明に形成されてい
る。
【００１８】したがって、本発明の押出しチューブ容器
においては、チューブ容器内の内填物が例えば医薬品等
に含まれている有効成分や染料等の浸透性の高い物質を
含有するものであっても、これらの高浸透性物質を吸着
したりあるいは浸透させたりすることが無く、優れた保
存特性を奏し、かつ、チューブ容器内の内填物の状態を
外部から視認し得る透明性を併せて有する。
においては、チューブ容器内の内填物が例えば医薬品等
に含まれている有効成分や染料等の浸透性の高い物質を
含有するものであっても、これらの高浸透性物質を吸着
したりあるいは浸透させたりすることが無く、優れた保
存特性を奏し、かつ、チューブ容器内の内填物の状態を
外部から視認し得る透明性を併せて有する。
【００１９】
【実施例】本発明の押出しチューブ容器の具体的な構成
を製造実施例を以って説明する。
を製造実施例を以って説明する。
【００２０】実施例１ ［図１］において、厚さ１２μのＰＶＡフィルム２の片
面に厚さ５００Åの酸化珪素（ＳｉＯx ）の真空蒸着層
３を形成することにより、酸化珪素蒸着フィルムからな
る透明なバリヤー性層たる中間層４を得た後、酸化珪素
の真空蒸着層３面に絵柄層による印刷化粧加工が付され
ている厚さ１２μの２軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルム５と、厚さ３０μのアクリルニトリル樹脂フ
ィルムからなる表面樹脂層６とを順次ドライラミネート
法によって積層した。
面に厚さ５００Åの酸化珪素（ＳｉＯx ）の真空蒸着層
３を形成することにより、酸化珪素蒸着フィルムからな
る透明なバリヤー性層たる中間層４を得た後、酸化珪素
の真空蒸着層３面に絵柄層による印刷化粧加工が付され
ている厚さ１２μの２軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルム５と、厚さ３０μのアクリルニトリル樹脂フ
ィルムからなる表面樹脂層６とを順次ドライラミネート
法によって積層した。
【００２１】さらに、前記透明なバリヤー性層たる中間
層４のＰＶＡフィルム２面に厚さ５０μのアクリルニト
リル樹脂フィルムからなる裏面樹脂層７を同じくドライ
ラミネート法によって積層し、押出しチューブ容器胴部
形成用の積層シート１を得た。
層４のＰＶＡフィルム２面に厚さ５０μのアクリルニト
リル樹脂フィルムからなる裏面樹脂層７を同じくドライ
ラミネート法によって積層し、押出しチューブ容器胴部
形成用の積層シート１を得た。
【００２２】なお、透明なバリヤー性層４の水蒸気透過
度は０．５ｇ／ｍ2 ・２４ｈｒ（４０℃，９０％ＲＨ）
であり、酸素透過度は０．６ｃｃ／ｍ2 ・２４ｈｒ（１
ａｔｍ，２０℃，ｄｒｙ）である。
度は０．５ｇ／ｍ2 ・２４ｈｒ（４０℃，９０％ＲＨ）
であり、酸素透過度は０．６ｃｃ／ｍ2 ・２４ｈｒ（１
ａｔｍ，２０℃，ｄｒｙ）である。
【００２３】続いて、押出しチューブ容器胴部形成用の
積層シート１の１側辺部８と他側辺部９とを重畳し、か
つ、チューブ容器胴部の内面に露出する積層シート１の
端面を被覆するアクリルニトリル樹脂フィルムからなる
厚さ５０μ，幅６ｍｍのシール用テープ１０を、側辺部
同士の重畳部に積層しつつ、積層シート１の１側辺部８
と他側辺部９とを貼着し、［図２］において符号１１で
表示される筒状の成形体、すなわち、２軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフィルム５に付されている絵柄層同
士の間が、厚さ方向に透明なチューブ容器胴部１１を得
た。
積層シート１の１側辺部８と他側辺部９とを重畳し、か
つ、チューブ容器胴部の内面に露出する積層シート１の
端面を被覆するアクリルニトリル樹脂フィルムからなる
厚さ５０μ，幅６ｍｍのシール用テープ１０を、側辺部
同士の重畳部に積層しつつ、積層シート１の１側辺部８
と他側辺部９とを貼着し、［図２］において符号１１で
表示される筒状の成形体、すなわち、２軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフィルム５に付されている絵柄層同
士の間が、厚さ方向に透明なチューブ容器胴部１１を得
た。
【００２４】なお、シール用テープ１０の貼着は、積層
シート１の１側辺部８と他側辺部９とを重畳させるに先
立って、１側辺部８と他側辺部９とを重畳させた重畳部
に相当するチューブ容器胴部の内面側の位置にシール用
テープ１０を挿入した上で、前述の重畳部の接着部１２
を形成する加熱により、シール用テープ１０を積層シー
ト１の裏面樹脂層７に溶着させることによって行なっ
た。
シート１の１側辺部８と他側辺部９とを重畳させるに先
立って、１側辺部８と他側辺部９とを重畳させた重畳部
に相当するチューブ容器胴部の内面側の位置にシール用
テープ１０を挿入した上で、前述の重畳部の接着部１２
を形成する加熱により、シール用テープ１０を積層シー
ト１の裏面樹脂層７に溶着させることによって行なっ
た。
【００２５】以上のようにして得られたチューブ容器胴
部たる筒状成形体１１を、射出成形用の金型内のマンド
レルに装着した後、細首の口頸部１３と該口頸部１３の
下端部に連続する円錐台形状の肩部１４との一体成形体
からなるチューブ容器頭部１５を、アクリルニトリル樹
脂の射出成形によって成形すると同時に、筒状成形体１
１の上方端部に接合した。
部たる筒状成形体１１を、射出成形用の金型内のマンド
レルに装着した後、細首の口頸部１３と該口頸部１３の
下端部に連続する円錐台形状の肩部１４との一体成形体
からなるチューブ容器頭部１５を、アクリルニトリル樹
脂の射出成形によって成形すると同時に、筒状成形体１
１の上方端部に接合した。
【００２６】次いで、口頸部１３をシール材で封緘し、
さらに、筒状成形体１１の下方端部から１００ｇの靴墨
を充填した後、該筒状成形体１１の下方端部を溶着して
封緘部１６を形成することにより、押出しチューブ容器
１７を得た。
さらに、筒状成形体１１の下方端部から１００ｇの靴墨
を充填した後、該筒状成形体１１の下方端部を溶着して
封緘部１６を形成することにより、押出しチューブ容器
１７を得た。
【００２７】実施例２ 絵柄層による印刷化粧加工が付されている厚さ１５μの
エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムによ
る透明なバリヤー性層たる中間層と、該中間層の片面に
ドライラミネート法によって積層されている厚さ３０μ
のアクリルニトリル樹脂フィルムからなる表面樹脂層
と、前記中間層のもう一方の面にドライラミネート法に
よって積層されている厚さ５０μのアクリルニトリル樹
脂フィルムからなる裏面樹脂層とによるチューブ容器胴
部用積層シートを得た。
エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムによ
る透明なバリヤー性層たる中間層と、該中間層の片面に
ドライラミネート法によって積層されている厚さ３０μ
のアクリルニトリル樹脂フィルムからなる表面樹脂層
と、前記中間層のもう一方の面にドライラミネート法に
よって積層されている厚さ５０μのアクリルニトリル樹
脂フィルムからなる裏面樹脂層とによるチューブ容器胴
部用積層シートを得た。
【００２８】このチューブ容器胴部用積層シートを利用
し、以下実施例１の対応する工程と同一工程により、１
００ｇの毛髪用染料が充填されているチューブ容器を得
た。
し、以下実施例１の対応する工程と同一工程により、１
００ｇの毛髪用染料が充填されているチューブ容器を得
た。
【００２９】
【発明の効果】本発明の押出しチューブ容器は、該チュ
ーブ容器におけるチューブ容器胴部が、ポリアクリルニ
トリル樹脂，ガラス転移温度４０℃以上の線状飽和ポリ
エステル樹脂または線状低密度ポリエチレン樹脂の中か
ら選択される樹脂で形成されている表面樹脂層と、該表
面樹脂層と同一の樹脂で形成されている裏面樹脂層と、
これらの表面樹脂層と裏面樹脂層との間に位置するバリ
ヤー性層からなる中間層とを具備する積層シートによ
り、該積層シートにおける裏面樹脂層が胴部内周面層と
なるようにして成形されており、しかも、チューブ容器
胴部の少なくとも１部が厚さ方向に透明に形成されてい
る。
ーブ容器におけるチューブ容器胴部が、ポリアクリルニ
トリル樹脂，ガラス転移温度４０℃以上の線状飽和ポリ
エステル樹脂または線状低密度ポリエチレン樹脂の中か
ら選択される樹脂で形成されている表面樹脂層と、該表
面樹脂層と同一の樹脂で形成されている裏面樹脂層と、
これらの表面樹脂層と裏面樹脂層との間に位置するバリ
ヤー性層からなる中間層とを具備する積層シートによ
り、該積層シートにおける裏面樹脂層が胴部内周面層と
なるようにして成形されており、しかも、チューブ容器
胴部の少なくとも１部が厚さ方向に透明に形成されてい
る。
【００３０】したがって、本発明の押出しチューブ容器
においては、チューブ容器内の内填物中に存在している
浸透性の高い成分に対する非吸着特性に優れた作用を有
し、しかも、容器内の内填物の状態を外部から視認する
ことのできる透明性を具備し、かつ、バリヤー特性にお
いても良好な性質が得られる。
においては、チューブ容器内の内填物中に存在している
浸透性の高い成分に対する非吸着特性に優れた作用を有
し、しかも、容器内の内填物の状態を外部から視認する
ことのできる透明性を具備し、かつ、バリヤー特性にお
いても良好な性質が得られる。
【００３１】特に、線状飽和ポリエステル樹脂層は、該
線状飽和ポリエステル樹脂のガラス転移温度未満の雰囲
気中において、浸透性の高い成分に対する非吸着特性に
優れた作用を有することとの関係で、通常の商品の取り
扱い温度が４０℃未満であることから、ガラス転移温度
４０℃以上の線状飽和ポリエステル樹脂が利用される。
線状飽和ポリエステル樹脂のガラス転移温度未満の雰囲
気中において、浸透性の高い成分に対する非吸着特性に
優れた作用を有することとの関係で、通常の商品の取り
扱い温度が４０℃未満であることから、ガラス転移温度
４０℃以上の線状飽和ポリエステル樹脂が利用される。
【図１】本発明の押出しチューブ容器の胴貼り部におけ
る積層シートの１例を示す断面模型図である。
る積層シートの１例を示す断面模型図である。
【図２】本発明の押出しチューブ容器の概略形状を示す
平面図である。
平面図である。
１ 押出しチューブ容器胴部形成用の積層シート ４ バリヤー性層からなる中間層 ６ 表面樹脂層 ７ 裏面樹脂層 １１ チューブ容器胴部 １７ 押出しチューブ容器
Claims (1)
- 【請求項１】 チューブ容器胴部が、ポリアクリ
ルニトリル樹脂，ガラス転移温度４０℃以上の線状飽和
ポリエステル樹脂または線状低密度ポリエチレン樹脂の
中から選択される樹脂で形成されている表面樹脂層と、
該表面樹脂層と同一の樹脂で形成されている裏面樹脂層
と、これらの表面樹脂層と裏面樹脂層との間に位置する
バリヤー性層からなる中間層とを具備する積層シートに
より、該積層シートにおける裏面樹脂層が胴部内周面層
となるようにして成形されており、しかも、チューブ容
器胴部の少なくとも１部が厚さ方向に透明であることを
特徴とする押出しチューブ容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5298793A JPH06247454A (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 押出しチューブ容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5298793A JPH06247454A (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 押出しチューブ容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06247454A true JPH06247454A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=12930277
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5298793A Pending JPH06247454A (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 押出しチューブ容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06247454A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020166088A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 株式会社フジシール | 熱収縮性筒状ラベル及びラベル付き容器 |
-
1993
- 1993-02-18 JP JP5298793A patent/JPH06247454A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020166088A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 株式会社フジシール | 熱収縮性筒状ラベル及びラベル付き容器 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3517248B2 (ja) | チューブ容器胴部用の透明性を有する積層シート | |
| JPH06247454A (ja) | 押出しチューブ容器 | |
| JP3053917B2 (ja) | チューブ容器胴部形成用積層シート | |
| JPH05124658A (ja) | 押出しチユーブ容器 | |
| JP3329580B2 (ja) | チューブ容器胴部用積層シート | |
| JPS6036435Y2 (ja) | ラミネ−トチユ−ブ容器 | |
| JP2004167975A (ja) | 積層材料及びラミネートチューブ容器 | |
| JPH0976402A (ja) | 包装用材料およびそれを使用した押し出しチュ−ブ | |
| JPH0741020A (ja) | チューブ容器胴部 | |
| JP2611941B2 (ja) | 押出しチューブ容器 | |
| JP3100674B2 (ja) | 押出しチューブ容器 | |
| JP2524714Y2 (ja) | 押出しチューブ用積層材 | |
| JP3562531B2 (ja) | 復元性のあるラミネ−トチュ−ブ容器 | |
| JPH0516284A (ja) | 透明性を有する包装用積層シート及び該包装用積層シートによる押出しチユーブ容器 | |
| JPH05310258A (ja) | 絞り出し容器 | |
| JP3002269B2 (ja) | 透明性を有する押出しチューブ用積層材 | |
| JP3000484B2 (ja) | 透明性を有する包装用積層シート | |
| JP3094352B2 (ja) | チューブ容器胴部形成用積層シート | |
| JP3158257B2 (ja) | 容器成形用の積層シート | |
| JP3841874B2 (ja) | ラミネ−トチュ−ブ容器 | |
| JPH0577365A (ja) | チユーブ容器の胴部形成用積層シート | |
| JP3352746B2 (ja) | 柔軟性のある非吸着性包装材料及び該包装材料による押出しチューブ容器 | |
| JP2000153581A (ja) | 液体用積層体 | |
| JP3121041B2 (ja) | 使い捨てカメラの個別包装用具 | |
| JPH0468143B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040120 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040319 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040907 |
|
| A521 | Written amendment |
Effective date: 20041028 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
| A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Effective date: 20041102 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 |
|
| A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20041224 |