JPH06247129A - 車両用スタビライザ - Google Patents

車両用スタビライザ

Info

Publication number
JPH06247129A
JPH06247129A JP3706293A JP3706293A JPH06247129A JP H06247129 A JPH06247129 A JP H06247129A JP 3706293 A JP3706293 A JP 3706293A JP 3706293 A JP3706293 A JP 3706293A JP H06247129 A JPH06247129 A JP H06247129A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
stabilizer
arm
vehicle body
cylindrical rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3706293A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Sawai
誠二 沢井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP3706293A priority Critical patent/JPH06247129A/ja
Publication of JPH06247129A publication Critical patent/JPH06247129A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両旋回時における車体の内輪側の浮上がり
を抑制し、外輪側の沈み込みは抑制しないようにしたス
タビライザを提供する。 【構成】 左右輪1,1を、それぞれ弾性体101 ,1
2 を介して車体に揺動自在に枢支51 ,52 された左
右のアーム部材31 ,32 の内側端部にそれぞれ一体的
に補助アーム部33 ,34 と33 ,34 を設ける。そし
てその補助アーム部33 ,34 の各一端同志を連結部材
111 ,112 を揺動自在51 ,52 に連結しかつ直進
走行時のアーム部材31 ,32 の車体9に対する左右の
各枢支点a(101 ,102 ),b(101 ,102
を結ぶ直線よりも上方に、前記補助アーム部33
4 ,33 ,34 の各一端を連結部材111 ,112
の各連結点c(51 ,52 ),d(51 ,52 )を位置
させるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のスタビライザに
関する。
【0002】
【従来の技術】車両の旋回時等に左右輪のサスペンショ
ンが上下逆方向に変位するが、それを抑制することによ
って、車体のロ−リングを抑えることが可能で、そのた
めにスタビライザを設けることが従来より行われてい
る。そして、そのスタビライザとしては丸棒鋼材を曲成
したト−ションバ−を使ったスタビライザ−が一般的
で、これは旋回時、車体の内輪側の浮上がりを抑制する
と同時に、ト−ションバ−の反作用により、外輪側の沈
み込みをも抑制するように機能するものである。(実開
昭62−95006号公報参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なスタビライザを車両に設けただけでは、一応ロ−ル剛
性を高めることになり、それなりの効果はあるが、旋回
時は車高を低くして走行した方がより迅速にローリング
が抑えられ、コ−ナリングができることが分かっている
にもかかわらず、車高を低くして重心を下げるようなこ
とはロ−ドクリアランス等を考えると非常に難しい等の
問題があった。本発明は、上記の問題点を解消するため
に創案されたものであり、車両旋回時における車体の内
輪側の浮き上がりを抑制し、外輪側の沈み込みは抑制し
ないようにしたスタビライザを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のスタビライザにおいては、左右輪を、それ
ぞれ弾性体を介して車体に揺動自在に枢支された左右の
アーム部材の各外側端部に連結する一方、該左右のアー
ム部材の内側端部にそれぞれ一体的に補助アーム部を設
け、該補助アーム部の各一端同志を連結部材を介して揺
動自在に連結し、かつ直進走行時のアーム部材の車体に
対する左右の各枢支点を結ぶ直線よりも上方に、前記補
助アーム部の各一端と連結部材との各連結点を位置させ
るようにしたことを特徴とするものが提供される。
【0005】
【作用】上記のように構成された車両用スタビライザを
装着した車両が旋回、即ち例えば図5(b)のように右
旋回すると、車両の旋回によって遠心力を発生し、車体
の外輪側(左側)は沈み込み、内輪側(右側)は浮上が
るとともに、その際に各車輪に横力が作用する。そし
て、右側アーム部材の補助アーム部と連結部材との枢支
点及び左側アーム部材と連結部材との枢支点にそれぞれ
引張力が働き、右側アーム部材と連結部材との枢支点に
働く引張力の合力として下方に向かってアンチリフト力
が働くことになる。その結果、内輪側の浮上がりは従来
のもののように抑制されるが、外輪側の車体は従来のも
のとは異なり、沈み込みの抑制がされない。そのため全
体として車高が低く維持され、、重心位置が低くなるの
で、よりローリングが抑制され、迅速に旋回ができる。
(図5参照)
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の第1実施例及び第2実施
例に共通する実施例の部分を示した車両用スタビライザ
の平面図であり、図1において左右車輪1,1は車輪支
持体2,2で回転可能に支持されており、その車輪支持
体2,2には車両の縦軸線に対して直角かつ車両進行方
向に対して直角に前後に離隔して前側アーム31 と後側
アーム32 が平行に配置されており、また車輪支持体
2,2からゴムブッシュ7を介して前後方向位置決めロ
ッド6が前側へ延び、さらにゴムブッシュ8を介して車
体9に取着されている。また左右の前側アーム31 及び
後側アーム32 の車輪側端部、及び中央側端部にはそれ
ぞれボールジョイント41 ,42 及び51 ,52 が取着
されており、ボールジョイント41 ,42 は車輪支持体
2に取着されている。ボールジョイント41 ,51 間及
び42 ,52 間には円筒状ゴムブッシュ101 ,102
が介在しており、円筒状ゴムブッシュ101 とボールジ
ョイント51 間及び円筒状ゴムブッシュ102 とボール
ジョイント52 間の前側アーム31 及び後側アーム32
間はそれぞれ前側補助アーム部33 ,及び後側補助アー
ム部34 として構成されている。左右のボールジョイン
ト51 ,52 間は前側連結部材111 及び後側連結部材
112 で連結されており、その両方の連結部材111
112 間には、プレート12が渡架され、それらは一体
に固着されていて、ボールジョイント51 ,51 間とボ
ールジョイント52 ,52 間の部材は一つのブロック2
0をなしている。また左右かつ前後の円筒状ゴムブッシ
ュ101 と102 の間は套管14で離隔しており、左右
の前側の円筒状ゴムブッシュ101 と101 及び後側の
円筒状ゴムブッシュ102 と102 の間は車体9に連結
されたブラケット131 ,132の両端の孔より、長軸
ボルト15,15が左右の円筒状ゴムブッシュ101
102 間の套管14と14にそれぞれ貫通された後、ナ
ットで締着されて一体化された構造となっている。そし
て円筒状ゴムブッシュ101 ,102 はいずれも同じ構
造をしており、図2(a)を示すとおりであって、中心
に長軸ボルト15が貫通しており、その外側に内筒aが
嵌入され、その内筒aと外筒cに焼き付けられたゴムb
が介在しており、外筒cの外側に最外筒dが圧入された
構造をしている。またボールジョイント41 ,42 及び
1 ,52 は図2(b)のような構造のものである。
【0007】図3は上記の車両用スタビライザSをスト
ラット式サスペンションに組み込んだ実施例1であり、
車輪支持体2にブラケット16を介してショックアブソ
ーバ17が取り付けられていて、その外側に緩衝用コイ
ルばね18が支持されており、ショックアブソーバ17
の頂部にゴムブッシュ19が設けられており、アッパー
サポート20で車体9に支持された構造をしている。一
方、図4は上記図1に示した車両用スタビライザSにダ
ブルウィッシュボーン型サスペンションを加えた実施例
2であり、図1に示した前側アーム31 (以下、ロアア
ームという。)の上方にアッパアーム21がゴムブッシ
ュ22を介して車体9に図2(c)のように取着されて
おり、アッパアーム21の他端は車輪支持体2を上方に
延長したロッド部21 の先端にボールジョイント23を
介して連結されている。また、一方、車輪支持体2には
実施例1と同様にブラケット24を介してその頂部にゴ
ムブッシュ19が設けられたショックアブソーバ17が
支持されており、その外側に緩衝用コイルばね18がそ
の支持皿(符号なし)に着座していて、頂部のアッパサ
ポート20で車体9に支持された構造をしている。以
上、従来例のサスペンションにスタビライザSを組み込
んだ実施例1、実施例2の構造について詳述した。
【0008】ここで、図4に示した実施例2を模式的に
示した図5(a),(b)によってその作用を説明す
る。図5(a)は図4のウィッシュボーン式サスペンシ
ョン構造に本発明の車両用スタビライザSを組み込んだ
車両が直進走行しているときの模式図であるが、その図
5(a)において枢支点である左右の円筒状ゴムブッシ
ュ101 ,101 をa,bとし、そのa,b間を結ぶ直
線より上方にボールジョイント51 ,51 からなる補助
アーム部34 ,34 と連結部材112 との連結点c,d
の位置を置くように設計されている。そのような車両の
コーナリング時、即ち図5(b)におけるように右旋回
時に車体がロールして左側が沈み込み、右側が浮上がる
現象が生じ、車輪の設置面に横力が働く。そうすると、
枢支点aにおける円筒状ゴムブッシュ101 の弾性力に
よって横力から受ける力が適当に緩衝され、左側の前側
補助アーム部33 と後側補助アーム34 及び連結部材1
1 ,112 にそれぞれ枢支連結点cを中心として引張
力が図のように働き、右側の前側補助アーム部33 と後
側補助アーム部34 、及び連結部材111 ,112 にも
同様に枢支連結点dを中心として引張力が働き、その合
力として下方にアンチリフト力が作用するようにそのリ
ンクは変形し、瞬時的には平衡を保つ。そうすると、車
体の内輪側の浮上がりを抑制することになり、従来のも
のに比べて車高が低く維持され、重心も低いので、より
ローリングが抑制される。その結果、迅速にコーナリン
グを行うことができる。この場合には、図4における内
輪側のコイルばね18はその延びを抑えられ、車体の右
側の上昇を少なくすることに寄与することは勿論であ
る。
【0009】次に、ストラット式サスペンション及びダ
ブルウィッシュボーン式サスペンションに組み込まれる
図1に示した車両用スタビライドSの変形である車両用
スタビライザS´について図6に基づいて図1と異なる
部分について説明すると、図6に示すスタビライザS´
と異なる点は、図6に示すスタビライザS´における円
筒状ゴムブッシュ101 のゴムの硬度が円筒状ゴムブッ
シュ102 の硬度に比べて軟らかくなっていて、それぞ
れのばね特性を変えており、しかも左右の前側アーム3
1 の円筒状ゴムブッシュ101 と101 との間及び後側
アーム32の円筒状ゴムブッシュ102 と102 との間
を繋ぐ連結部材111 及び112 間にそれらを連結した
板12が存在しない点である。なお、円筒状ゴムブッシ
ュ101 ,102 の形状は構造的には図2(a)のとお
りであるが、101 と102 ではゴムの厚みが異なる。
また前側アーム31 の円筒状ゴムブッシュ101 と10
1 との間及び後側アーム32 の円筒状ゴムブッシュ10
2 と102 との間を繋ぐブラケット131 ,132 がそ
れぞれ車体9,9に固着されていることは図1と同様で
あるが、この実施例では前側アーム31 と後側アーム3
2 の円筒状ゴムブッシュ101 と102のばね特性の違
いとこの構造によりトーコントロールができる点で異な
る。したがって、そのように構成すれば、ストラット式
サスペンション(図3)及びダブルウィッシュボーン式
サスペンション(図4)に図6に示すスタビライザS´
を組み込んだ実施例3及び実施例4(後面図は実施例1
及び実施例2のものと同様であるので兼用することとす
る。)によれば、図5によって説明したような作用効果
である旋回時のロールにおける車体の外輪側の沈み込み
は抑制することなく、内輪側の浮上がりのみを抑制する
ことによって車高を低く維持してよりローリングが抑制
され、迅速な旋回ができるだけでなく、後輪にこのスタ
ビライザS´を採用すればトーコントロールも左右輪同
時にかつ確実に行うことができるので車両の旋回性能は
さらに向上する。また実施例1〜実施例4は後輪にスタ
ビライザを適用した実施例であるが、本発明の車両用ス
タビライザは前後輪いずれの側にも適用できることはい
うまでもない。
【0010】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は構成されて
いるので、旋回時の車両の外輪側の沈み込みを抑制する
ことなく、内輪側の浮上がりのみを抑制することによっ
て車高を高くすることなく低く維持して、重心を低くし
て旋回できるので、よりローリングが抑制され、かつ迅
速な旋回状態をとることができて、結果的に旋回性能の
向上につながる等の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1及び実施例2に共通するスタ
ビライザSの構造を示す平面図である。
【図2】図1及び図6に示す円筒状ゴムブッシュの拡大
図である。
【図3】本発明の第1実施例及び第3実施例を示すブラ
ケットを除いた後面図である。
【図4】本発明の第2実施例及び第4実施例を示すブラ
ケットを除いた後面図である。
【図5】(a)は本発明の車両用スタビライザS或いは
S´の直進走行状態の模式図である。(b)は本発明の
車両用スタビライザS或いはS´の旋回時のロール状態
の模式図である。
【図6】本発明の実施例3及び実施例4に共通するスタ
ビライザS´の構造を示す平面図である。
【符号の説明】
1 車輪 2 車輪支持体 31 前側アーム 32 後側アーム 33 前側補助アーム部 34 後側補助アーム部 41 ボールジョイント 42 ボールジョイント 51 ボールジョイント 52 ボールジョイント 101 円筒状ゴムブッシュ 102 円筒状ゴムブッシュ 111 連結部材 112 連結部材 S スタビライザ S´スタビライザ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右輪を、それぞれ弾性体を介して車体
    に揺動自在に枢支された左右のアーム部材の各外側端部
    に連結する一方、該左右のアーム部材の内側端部にそれ
    ぞれ一体的に補助アーム部を設け、該補助ア−ム部の各
    一端同志を連結部材を介して揺動自在に連結し、かつ直
    進走行時のア−ム部材の車体に対する左右の各枢支点を
    結ぶ直線よりも上方に、前記補助ア−ム部の各一端と連
    結部材との各連結点を位置させるようにしたことを特徴
    とする車両用スタビライザ。
JP3706293A 1993-02-25 1993-02-25 車両用スタビライザ Pending JPH06247129A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3706293A JPH06247129A (ja) 1993-02-25 1993-02-25 車両用スタビライザ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3706293A JPH06247129A (ja) 1993-02-25 1993-02-25 車両用スタビライザ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06247129A true JPH06247129A (ja) 1994-09-06

Family

ID=12487075

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3706293A Pending JPH06247129A (ja) 1993-02-25 1993-02-25 車両用スタビライザ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06247129A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5498018A (en) Wheel suspension
US4799708A (en) Off-road vehicle
CN103121387B (zh) 麦弗逊空气悬架及其装配方法
JPH04321474A (ja) 自動車のサスペンション支持構造
JP2009029155A (ja) 車両用サスペンション装置
JP2518349B2 (ja) 車輌用リヤサスペンション
JPH05162518A (ja) 車両のサスペンション装置
JP2569714B2 (ja) 車輌用リヤサスペンション
JPH0274408A (ja) 車両のサスペンション装置
JPS6053412A (ja) 自動車のリヤサスペンション
JPH06247129A (ja) 車両用スタビライザ
JP4011868B2 (ja) 独立懸架式サスペンション
JPH0518163Y2 (ja)
CN213168276U (zh) 一种新型的转向节结构
JPH07246816A (ja) 車両用懸架装置
JP3196011B2 (ja) トレーリングアーム式リアサスペンション
JP4306551B2 (ja) 車輌のマルチリンク式リヤサスペンション
JPH019685Y2 (ja)
JP3135236B2 (ja) 車両のサスペンション装置
JP3180833B2 (ja) 車両のサスペンション装置
JPH05254320A (ja) 車輪懸架装置
JPH019686Y2 (ja)
JPS6053409A (ja) 自動車のリヤサスペンション
KR100500296B1 (ko) 듀얼링크 타입 현가장치
JPS6035615A (ja) 自動車のリヤサスペンション