JPH06245694A - 大根のケンの鮮度保持方法 - Google Patents

大根のケンの鮮度保持方法

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JPH06245694A
JPH06245694A JP7607193A JP7607193A JPH06245694A JP H06245694 A JPH06245694 A JP H06245694A JP 7607193 A JP7607193 A JP 7607193A JP 7607193 A JP7607193 A JP 7607193A JP H06245694 A JPH06245694 A JP H06245694A
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radish
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Tetsuo Okishio
哲夫 置塩
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大根のケンの製造後4日程度は製造日とあま
り変わりのない新鮮な状態で提供する。 【構成】 pHが5.0〜4.5で残留塩素濃度100
〜300ppmの7℃前後の水で葉を切り落とした大根
をそのまま20分間程度洗い、表皮を取り除いた後、5
℃以下の冷水をそそぎながらケンをつくる。ケンは容量
が280リットルの槽に対して150リットル/分の割
合でエアーが噴射され、6リットル/分の割合で5℃以
下の冷水が供給されるオーバーフロー式のエアーバブリ
ング槽で7分〜10分間程度洗浄し、脱水後、容量が2
80リットルの槽に毎時200mg〜250mgの割合
でオゾンを水中に排出する水温5℃以下の循環式オゾン
バブリング槽で7分〜10分間程度洗浄し、完全脱水
後、酸素透過量5000〜8000ミリリットル/m
・25℃・24時間の材質からなるプラスチックフィル
ムの袋又は容器に入れて脱気包装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大根のケンの製造後4日
間ぐらいは新鮮な状態で保存されて消費者に提供するこ
とのできる新鮮な大根のケンの鮮度保持方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、サシミのツマとして利用される大
根のケンは、殆どが自家製であり、製造後、直ちに利用
されていたが、スーパーマーケット,コンビニエンスス
トア等での鮮魚取り扱いの増加と共に自家製では間に合
わなくなり、特定業者による専門化による量産化がなさ
れてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】厚生省通達による、
弁当及びそうざいの衛生規範、によると一般生菌数10
/g以下、大腸菌数は陰性(0/g)と定められ、サ
シミのツマとして利用される大根のケンもこの基準を満
たす必要がある。しかしながら、現在市場では製造後出
来るだけ早く(好ましくは1日以内)消費し、基準を満
たす様に心掛けているが、実際には大根のケン製造後、
2日間ぐらいは使用されているものもあり、前記基準に
不適合なものが多々見うけられる。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は前記問題点を
解決し、大根のケン製造後4日間ぐらいは、褐変,腐
敗,異臭の発生なく、ぱりっとした固さと、つやのある
白さを保持した大根のケンを提供すべく、pHが5.0
〜4.5に調整された7℃前後の低温水に次亜塩素酸ソ
ーダを加えて残留塩素濃度を100〜300ppmに調
整した水槽内に葉を切り落とした大根をそのまま20分
間程度浸漬し、該水槽から取り出した大根の表皮部分を
取り除いた後、6リットル/分で5℃以下の冷水をそそ
ぎながらカッターで大根のケンをつくり、そのケンを、
容量が280リットルのエアーバブリング槽に対して槽
の底部から150リットル/分の割合でエアーが噴射さ
れると共に6リットル/分の割合で5℃以下の冷水が供
給されるオーバーフロー式のエアーバブリング槽で7分
〜10分間程度洗浄し、軽く脱水後、容量が280リッ
トルの槽に毎時200mg〜250mgの割合でオゾン
を水中に排出すると共に水温を5℃以下に維持された循
環式のオゾンバブリング槽で7分〜10分間程度洗浄し
た後、完全脱水し、酸素透過量5000〜8000ミリ
リットル/m・25℃・24時間の材質からなるプラ
スチックフィルムの袋又は容器に入れて脱気包装するす
るようにしたものである。
【0005】
【実施例】大根は殺菌作用のある含硫黄化合物(カラシ
油)を含み、果肉部は細菌汚染が少なく、汚染は表皮層
が殆どであるので、クエン酸でpHを5.0〜4.5に
調整した7℃前後の低温水に次亜塩素酸ソーダを加えて
残留塩素濃度を150ppmに調整した水槽内で、葉を
切り落とした大根を丸ごと20分間程度浸漬洗浄する。
【0006】次に、前記水槽から取り出した大根の表皮
部分を皮むき器で剥ぎとる。
【0007】表皮部分を取り除いた大根をトウキョーハ
ッピー社製ハイスピードツマカッター・NK−100を
使用してカットした。このとき、該カッターに6リット
ル/分で5℃以下の冷水をそそぎながらカットし、カッ
ティング時に発生する浸出液を洗い落とし、該浸出液を
栄養源とする細菌による汚染を抑制する。
【0008】カットされた大根のケンは、容量が280
リットルの槽に対して、槽の底部から150リットル/
分の割合でエアーが噴射されると共に6リットル/分の
割合で5℃以下の冷水が供給されるエアーバブリング槽
で7分〜10分間程度洗浄し、強力なエアー噴射と冷水
によってケンを洗浄し、付着細菌を除去する。
【0009】更に、容量が280リットルの槽に毎時2
00mg〜250mgの割合でオゾンを水中に排出する
と共に水温を5℃以下に維持した循環式のオゾンバブリ
ング槽で7分〜10分間程度洗浄後、遠心分離器で完全
脱水する。
【0010】脱水した大根のケンを酸素透過量5000
〜8000ミリリットル/m・25℃・24時間の材
質からなるポリエチレンフィルムの袋(内寸22cm×
20cm)に150g入れて、西原製作所製AGP10
49型真空包装機で真空度300〜400mmHgまで
脱気し包装した。
【0011】前記本発明による大根のケンの製造時にお
ける細菌数と、7℃で4日間貯蔵した後の細菌数との比
較、また、冷水(5℃以下)200ppm次亜塩素酸ソ
ーダ液に20分間大根を浸漬し、タワシで洗った後、市
販の皮むき器で剥皮後、トウキョーハッピー社製ハイス
ピードツマカッター・NK−100でツマをつくり、遠
心分離器で完全脱水した後の細菌数(従来品という)
と、それを本発明品同様のフィルムに入れ西原製作所製
AGP1049型真空包装機で一般に使用されている窒
素ガス包装(真空度600mmHg、窒素封入400m
mHg)した大根のケンを7℃で4日間貯蔵した後の細
菌数とを比較すると表1のようになる。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】本発明は、大根を丸ごと、pHを5.0
〜4.5に調整した7℃前後の低温水に次亜塩素酸ソー
ダを加えて残留塩素濃度100〜300ppmに調整し
た水槽内で20分間程度洗浄した後、表皮部分を切除す
るので、大根の表皮に付着している菌,薬品等が除去さ
れ大根の果肉部が菌,薬品等で汚染されることが少な
い。
【0014】大根の表皮部分を取り除いてこれをカッテ
ィングするとき、本発明では、カッターに6リットル/
分で5℃以下の冷水をそそぎながらカットするので、カ
ッテイング時に果肉部から浸出する浸出液が直ちに流し
落とされるから該浸出液を栄養源とする細菌による汚染
が抑制される。
【0015】カットされたケンは、容量が280リット
ルの槽に150リットル/分の割合でエアー噴射と6リ
ットル/分の割合で5℃以下の冷水が供給されるオーバ
ーフロー式のエアーバブリング槽で、強力に噴射するエ
アーと冷水とによってカット大根に付着の菌、カット面
に残っている浸出液等が除去されて槽外へ排出される。
【0016】更に、オゾンバブリング槽において二次洗
浄するので除菌効果がより完全に実施され、極めて保有
菌の少ない大根のケンが得られた。
【0017】このようにして得た保有菌の極めて少ない
大根のケンは酸素透過量5000〜8000ミリリット
ル/m・25℃・24時間という材質からなるプラス
チックフィルム袋又は容器に入れて脱気包装したので、
包装時における大気中の細菌汚染も少なく、品質保持に
優れている。
【0018】本発明によってつくられた大根のケンは従
来の2倍以上の日数である4日経過後においても弁当及
びそうざいの指導基準に合格し、褐変,悪臭等の発生な
く、製造時とかわらない味と鮮度を有する品質良好な大
根のケンを提供することができた。
【0019】このように、4日程度も大根のケンの製造
時と同様の品質と鮮度保持が可能となったので、生鮮食
品の加工、流通の特殊性により、必要量だけの小量生産
しかできなかった従来に比して、大量生産と保存が可能
であるから、生鮮食品業界における作業環境の改善、労
働力不足の改善にも寄与するところ大である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 pHが5.0〜4.5に調整された7℃
    前後の低温水に次亜塩素酸ソーダを加えて残留塩素濃度
    を100〜300ppmに調整した水槽内に、葉を切り
    落とした大根をそのまま20分間程度浸漬し、前記水槽
    から取り出した大根の表皮部分を取り除いた後、6リッ
    トル/分で5℃以下の冷水をそそぎながらカッターで大
    根のケンをつくり、そのケンを容量が280リットルの
    槽に対して槽の底部から150リットル/分の割合でエ
    アーが噴射されると共に6リットル/分の割合で5℃以
    下の冷水が供給されるオーバーフロー式のエアーバブリ
    ング槽で7分〜10分間程度洗浄し、軽く脱水後、容量
    が280リットルの槽に毎時200mg〜250mgの
    割合でオゾンを水中に排出すると共に水温を5℃以下に
    維持された循環式のオゾンバブリング槽で7分〜10分
    間程度洗浄した後、完全脱水し、それを酸素透過量50
    00〜8000ミリリットル/m・25℃・24時間
    の材質からなるプラスチックフィルムの袋又は容器に入
    れて脱気包装することを特徴とする大根のケンの鮮度保
    持方法。
JP7607193A 1993-02-24 1993-02-24 大根のケンの鮮度保持方法 Expired - Lifetime JPH0767365B2 (ja)

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