JPH06244682A - ラッチ回路 - Google Patents
ラッチ回路Info
- Publication number
- JPH06244682A JPH06244682A JP50A JP3050193A JPH06244682A JP H06244682 A JPH06244682 A JP H06244682A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 3050193 A JP3050193 A JP 3050193A JP H06244682 A JPH06244682 A JP H06244682A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transistor
- collector
- circuit
- base
- current
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 230000000087 stabilizing effect Effects 0.000 description 1
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電源系統からのノイズによる影響を受け難い
ラッチ回路を提供する。 【構成】 ツェナー電圧(ZD)を用いて定電流源
(S)の出力電流値(Iref)を安定化してラッチ論理
回路のトランジスタ(Q1 ,Q2 ,Q3 )のコレクタ電
流を一定に維持すると共に、トランジスタ(Q2 ,
Q3 )のベース回路に抵抗、ダイオード等の電圧降下素
子(R11,R12,D1 )を挿入してトランジスタが導通
を維持する範囲を広げる構成としている。 【効果】 電源電流を増やさずとも、電源系統からのノ
イズに影響を受けにくいラッチ回路が得られる。
ラッチ回路を提供する。 【構成】 ツェナー電圧(ZD)を用いて定電流源
(S)の出力電流値(Iref)を安定化してラッチ論理
回路のトランジスタ(Q1 ,Q2 ,Q3 )のコレクタ電
流を一定に維持すると共に、トランジスタ(Q2 ,
Q3 )のベース回路に抵抗、ダイオード等の電圧降下素
子(R11,R12,D1 )を挿入してトランジスタが導通
を維持する範囲を広げる構成としている。 【効果】 電源電流を増やさずとも、電源系統からのノ
イズに影響を受けにくいラッチ回路が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラッチ回路に関し、特
に、電源ノイズ対策を施したラッチ回路に関する。
に、電源ノイズ対策を施したラッチ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のラッチ回路の例を示して
おり、ラッチ論理回路がトランジスタQ1 〜Q3 によっ
て形成されている。このラッチ論理回路の保持値をリセ
ットするリセット回路がトランジスタQ4 、Q8 及び抵
抗R1 、R2 によって形成される。また、電流源Sから
ラッチ論理回路を動作させる電流Iref がトランジスタ
Q5 〜Q7 からなる電流ミラー回路によって与えられて
いる。トランジスタQ1 〜Q4 はマルチコレクタであ
り、トランジスタQ1 、Q2 及びQ4 は2つのコレクタ
を、トランジスタQ3 は3つのコレクタを備える。トラ
ンジスタQ1 〜Q4 各々のエミッタは電源VCCに接続さ
れる。トランジスタQ1〜Q4 各々の第1コレクタは各
々のベースに接続され、トランジスタQ1 〜Q4のベー
ス・エミッタ間にダイオードによる電圧降下VF を与え
る。
おり、ラッチ論理回路がトランジスタQ1 〜Q3 によっ
て形成されている。このラッチ論理回路の保持値をリセ
ットするリセット回路がトランジスタQ4 、Q8 及び抵
抗R1 、R2 によって形成される。また、電流源Sから
ラッチ論理回路を動作させる電流Iref がトランジスタ
Q5 〜Q7 からなる電流ミラー回路によって与えられて
いる。トランジスタQ1 〜Q4 はマルチコレクタであ
り、トランジスタQ1 、Q2 及びQ4 は2つのコレクタ
を、トランジスタQ3 は3つのコレクタを備える。トラ
ンジスタQ1 〜Q4 各々のエミッタは電源VCCに接続さ
れる。トランジスタQ1〜Q4 各々の第1コレクタは各
々のベースに接続され、トランジスタQ1 〜Q4のベー
ス・エミッタ間にダイオードによる電圧降下VF を与え
る。
【0003】ラッチ論理回路のトランジスタQ1 のベー
スはセット入力端子に接続され、その第2コレクタはト
ランジスタQ2 のベース及びトランジスタQ3 の第2コ
レクタに接続される。トランジスタQ2 の第2コレクタ
はトランジスタQ3 のベース及びリセット回路のトラン
ジスタQ4 の第2コレクタに接続される。トランジスタ
Q3 の第3コレクタは出力端子を介して次段論理回路の
入力インピーダンスである負荷RL に接続される。電流
源Sは回路電源VCCによって動作し、一定電流Iref を
発生し、電流ミラー回路のトランジスタQ5 のコレクタ
に供給する。トランジスタQ5 と協働するトランジスタ
Q6 及びQ7 の各コレクタは、夫々トランジスタQ1 及
びQ3 の第2コレクタ同士の接続点P1 、トランジスタ
Q2 及びQ4 の第2コレクタ同士の接続点P2 に接続さ
れ、電流Iref を供給する。電源VCC及び接地間には抵
抗R1 、抵抗R2 及びトランジスタQ8 が直列に接続さ
れており、ベースへのリセット入力によってトランジス
タQ8 が導通すると、抵抗R1 及びR2 による分圧電圧
がトランジスタQ4 のベースに印加される。
スはセット入力端子に接続され、その第2コレクタはト
ランジスタQ2 のベース及びトランジスタQ3 の第2コ
レクタに接続される。トランジスタQ2 の第2コレクタ
はトランジスタQ3 のベース及びリセット回路のトラン
ジスタQ4 の第2コレクタに接続される。トランジスタ
Q3 の第3コレクタは出力端子を介して次段論理回路の
入力インピーダンスである負荷RL に接続される。電流
源Sは回路電源VCCによって動作し、一定電流Iref を
発生し、電流ミラー回路のトランジスタQ5 のコレクタ
に供給する。トランジスタQ5 と協働するトランジスタ
Q6 及びQ7 の各コレクタは、夫々トランジスタQ1 及
びQ3 の第2コレクタ同士の接続点P1 、トランジスタ
Q2 及びQ4 の第2コレクタ同士の接続点P2 に接続さ
れ、電流Iref を供給する。電源VCC及び接地間には抵
抗R1 、抵抗R2 及びトランジスタQ8 が直列に接続さ
れており、ベースへのリセット入力によってトランジス
タQ8 が導通すると、抵抗R1 及びR2 による分圧電圧
がトランジスタQ4 のベースに印加される。
【0004】次に、上記ラッチ回路の動作について説明
する。セット入力端子に論理Lレベルが印加されると、
トランジスタQ1 は導通し、トランジスタQ2 のベース
電位が高レベル(略VCC電位)に上昇し、トランジスタ
Q2 は非導通となる。トランジスタQ2 の非導通によ
り、トランジスタQ7 によってトランジスタQ3 が導通
し、第3コレクタから出力端子に論理Hレベル(略VCC
電位)が出力される。また、導通したトランジスタQ3
の第3コレクタにより、接続点P1 、従ってトランジス
タQ2 のベースが高レベルになり、トランジスタQ2 が
非導通状態に自己保持される。
する。セット入力端子に論理Lレベルが印加されると、
トランジスタQ1 は導通し、トランジスタQ2 のベース
電位が高レベル(略VCC電位)に上昇し、トランジスタ
Q2 は非導通となる。トランジスタQ2 の非導通によ
り、トランジスタQ7 によってトランジスタQ3 が導通
し、第3コレクタから出力端子に論理Hレベル(略VCC
電位)が出力される。また、導通したトランジスタQ3
の第3コレクタにより、接続点P1 、従ってトランジス
タQ2 のベースが高レベルになり、トランジスタQ2 が
非導通状態に自己保持される。
【0005】この自己保持状態でセット入力端子に論理
Hレベルが印加されると、トランジスタQ1 は非導通に
なるが、トランジスタQ3 の導通によってトランジスタ
Q2のベースには高レベルが印加されているので、トラ
ンジスタQ2 は非導通状態のままである。このため、ト
ランジスタQ3 は導通状態を継続し、トランジスタQ3
の第3コレクタに接続される出力端子は論理Hレベルか
ら変化しない。
Hレベルが印加されると、トランジスタQ1 は非導通に
なるが、トランジスタQ3 の導通によってトランジスタ
Q2のベースには高レベルが印加されているので、トラ
ンジスタQ2 は非導通状態のままである。このため、ト
ランジスタQ3 は導通状態を継続し、トランジスタQ3
の第3コレクタに接続される出力端子は論理Hレベルか
ら変化しない。
【0006】この自己保持状態は、リセット入力によっ
て解除される。すなわち、ベースにリセット入力として
論理Hレベルが与えられると、トランジスタQ8 は導通
し、抵抗R1 及びR2 からなる分圧回路によってベース
・エミッタ間が順バイアスされてトランジスタQ4 が導
通する。トランジスタQ4 の導通によって、接続点P2
が高レベル(略VCC電位)となり、トランジスタQ3 が
非導通になる。これにより、出力端子は論理Lレベルと
なり、出力がリセットされる。また、トランジスタQ2
が導通となり、入力端子に論理Lレベルが供給されるま
で、トランジスタQ3 を非導通状態に維持する。
て解除される。すなわち、ベースにリセット入力として
論理Hレベルが与えられると、トランジスタQ8 は導通
し、抵抗R1 及びR2 からなる分圧回路によってベース
・エミッタ間が順バイアスされてトランジスタQ4 が導
通する。トランジスタQ4 の導通によって、接続点P2
が高レベル(略VCC電位)となり、トランジスタQ3 が
非導通になる。これにより、出力端子は論理Lレベルと
なり、出力がリセットされる。また、トランジスタQ2
が導通となり、入力端子に論理Lレベルが供給されるま
で、トランジスタQ3 を非導通状態に維持する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかるラッチ回路で
は、電源電流を減らしたとき、電源VCCから侵入するノ
イズによって影響を受け易くなる。例えば、図3に示さ
れる電源VCCに混入したノイズは、電流源S、電流ミラ
ー回路(Q5 〜Q7 )、トランジスタQ6 、Q7 のコレ
クタ電流を介して、トランジスタQ2 あるいはQ3 のベ
ースレベルを変化させる。これによって、ベース電流の
振込不足が生じて導通しているトランジスタが非導通と
なり、あるいは非導通状態のトランジスタが導通するエ
ラーが生じて、電流ミラーのノイズ出力電流によって保
持あるいは解除が不安定になる不具合が生じる。
は、電源電流を減らしたとき、電源VCCから侵入するノ
イズによって影響を受け易くなる。例えば、図3に示さ
れる電源VCCに混入したノイズは、電流源S、電流ミラ
ー回路(Q5 〜Q7 )、トランジスタQ6 、Q7 のコレ
クタ電流を介して、トランジスタQ2 あるいはQ3 のベ
ースレベルを変化させる。これによって、ベース電流の
振込不足が生じて導通しているトランジスタが非導通と
なり、あるいは非導通状態のトランジスタが導通するエ
ラーが生じて、電流ミラーのノイズ出力電流によって保
持あるいは解除が不安定になる不具合が生じる。
【0008】よって、本発明は、電源電流を増大させず
に電源系統からのノイズに対する対策を講じたラッチ回
路を提供することを目的とする。
に電源系統からのノイズに対する対策を講じたラッチ回
路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のラッチ回路は、ツェナー素子を用いて一定電圧
を発生する分圧回路によってトランジスタの電流出力を
安定化する定電流回路と、上記電流出力に応じた2つの
電流を第1及び第2の出力端子から供給する電流ミラー
回路と、ベースが入力端子に接続され、第1のコレクタ
が自己のベースに接続され、第2のコレクタが上記電流
ミラー回路の第1の出力端子に接続されるマルチコレク
タの第1トランジスタと、ベースが電圧降下素子を介し
て上記第1トランジスタの第2のコレクタに接続され、
第1のコレクタが自己のベースに接続され、第2のコレ
クタが上記電流ミラー回路の第2の出力端子に接続され
るマルチコレクタの第2トランジスタと、ベースが電圧
降下素子を介して上記第2トランジスタの第2のコレク
タに接続され、第1のコレクタが自己のベースに接続さ
れ、第2のコレクタが前記第1トランジスタの第2のコ
レクタに接続され、第3のコレクタが出力端子に接続さ
れるマルチコレクタの第3トランジスタと、を備える。
本発明のラッチ回路は、ツェナー素子を用いて一定電圧
を発生する分圧回路によってトランジスタの電流出力を
安定化する定電流回路と、上記電流出力に応じた2つの
電流を第1及び第2の出力端子から供給する電流ミラー
回路と、ベースが入力端子に接続され、第1のコレクタ
が自己のベースに接続され、第2のコレクタが上記電流
ミラー回路の第1の出力端子に接続されるマルチコレク
タの第1トランジスタと、ベースが電圧降下素子を介し
て上記第1トランジスタの第2のコレクタに接続され、
第1のコレクタが自己のベースに接続され、第2のコレ
クタが上記電流ミラー回路の第2の出力端子に接続され
るマルチコレクタの第2トランジスタと、ベースが電圧
降下素子を介して上記第2トランジスタの第2のコレク
タに接続され、第1のコレクタが自己のベースに接続さ
れ、第2のコレクタが前記第1トランジスタの第2のコ
レクタに接続され、第3のコレクタが出力端子に接続さ
れるマルチコレクタの第3トランジスタと、を備える。
【0010】
【作用】定電流回路のトランジスタのベースをツェナー
素子の出力電圧によって一定レベルにクランプし、電源
電圧に混入するノイズの電流出力への影響を取除くと共
に、この定電流回路の出力で駆動されてラッチ動作を行
うトランジスタのベースに電圧降下素子を挿入して該ト
ランジスタのオン状態(あるいは、オフ状態)となる範
囲を拡大して、必要なノイズマージンを確保する。
素子の出力電圧によって一定レベルにクランプし、電源
電圧に混入するノイズの電流出力への影響を取除くと共
に、この定電流回路の出力で駆動されてラッチ動作を行
うトランジスタのベースに電圧降下素子を挿入して該ト
ランジスタのオン状態(あるいは、オフ状態)となる範
囲を拡大して、必要なノイズマージンを確保する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図2は、本発明のラッチ回路の構成例を示
しており、同図において図3に示された回路と対応する
部分には同一符号を付し、かかる部分の説明は省略す
る。この回路においては、電源ノイズによって電流源S
の出力電流Iref が影響を受けないようにするため、電
流源Sにノイズ対策が施されている。すなわち、電流源
Sは、互いに直列に接続された抵抗R15及びツェナーダ
イオードZDによって形成されて定電圧を出力する分圧
回路と、この出力をベースに受けるトランジスタQ
9 と、トランジスタQ9 のエミッタに挿入される電流制
限抵抗R14とによって構成される。抵抗R14を流れる出
力電流Iref は電流ミラー回路のトランジスタQ5 のコ
レクタに供給される。回路電源VCCに混入してトランジ
スタQ9 のベースに至るノイズ電圧はツェナーダイオー
ドZDによってクランプされ、ベース印加電圧は一定に
維持される。出力電流Iref は抵抗R14による負帰還に
よっても安定化される。ここで、出力電流Iref は、I
ref ={VZD−(Q9Vbe+Q5Vbe)}/R6 により、定
まる。VZDはツェナーダイオードZDの両端間電圧、Q
9VbeはトランジスタQ9のベース・エミッタ間電圧、Q
5VbeはトランジスタQ5 のベース・エミッタ間電圧、R
6 は抵抗R6 の値である。また、トランジスタQ2 及び
Q3 のベース回路に、抵抗R11、R12、R13、ダイオー
ドD1 を挿入している。抵抗R11は接続点P1 とトラン
ジスタQ2 のベースとの間に挿入される。R12、ダイオ
ードD1 及び抵抗R13は互いに直列に接続されて接続点
P2 とトランジスタQ3 のベース間に挿入される。他の
構成は従来回路と同様である。
て説明する。図2は、本発明のラッチ回路の構成例を示
しており、同図において図3に示された回路と対応する
部分には同一符号を付し、かかる部分の説明は省略す
る。この回路においては、電源ノイズによって電流源S
の出力電流Iref が影響を受けないようにするため、電
流源Sにノイズ対策が施されている。すなわち、電流源
Sは、互いに直列に接続された抵抗R15及びツェナーダ
イオードZDによって形成されて定電圧を出力する分圧
回路と、この出力をベースに受けるトランジスタQ
9 と、トランジスタQ9 のエミッタに挿入される電流制
限抵抗R14とによって構成される。抵抗R14を流れる出
力電流Iref は電流ミラー回路のトランジスタQ5 のコ
レクタに供給される。回路電源VCCに混入してトランジ
スタQ9 のベースに至るノイズ電圧はツェナーダイオー
ドZDによってクランプされ、ベース印加電圧は一定に
維持される。出力電流Iref は抵抗R14による負帰還に
よっても安定化される。ここで、出力電流Iref は、I
ref ={VZD−(Q9Vbe+Q5Vbe)}/R6 により、定
まる。VZDはツェナーダイオードZDの両端間電圧、Q
9VbeはトランジスタQ9のベース・エミッタ間電圧、Q
5VbeはトランジスタQ5 のベース・エミッタ間電圧、R
6 は抵抗R6 の値である。また、トランジスタQ2 及び
Q3 のベース回路に、抵抗R11、R12、R13、ダイオー
ドD1 を挿入している。抵抗R11は接続点P1 とトラン
ジスタQ2 のベースとの間に挿入される。R12、ダイオ
ードD1 及び抵抗R13は互いに直列に接続されて接続点
P2 とトランジスタQ3 のベース間に挿入される。他の
構成は従来回路と同様である。
【0012】ラッチ動作を実現するトランジスタQ2 及
びQ3 のベースに挿入された、これ等の抵抗、ダイオー
ドにより、トランジスタQ2 及びQ3 が導通する入力信
号の振幅の範囲を大きく設定し、トランジスタQ2 及び
Q3 のノイズマージンを向上させている。例えば、図2
に示されるように、従来回路(図3)のトランジスタQ
3 の動作範囲は、トランジスタQ6 あるいはQ7 のコレ
クタ電流IC 表す直線IC とトランジスタQ2 の出力特
性との交差点aと、直線IC とトランジスタQ3 の出力
特性Aとの交差点bとに挟まれる領域a−bとして示さ
れる。この領域は比較的に狭いので、コレクタ電流IC
の値Iref が電源ノイズによって上下に変動すると、ノ
イズの影響を受け易い。図中、電圧軸のQ3Vbeはトラン
ジスタQ3 が導通するベース・エミッタ間電圧を表す。
これに対し、トランジスタQ3 のベースに抵抗R12、R
13及びダイオードD1を有する実施例の構成では、動作
範囲は、値Iref に安定化されたコレクタ電流の直線I
c 及びトランジスタQ2 の出力特性の交差点aと、直線
IC 及びトランジスタQ3 の出力特性Cの交差点dとに
挟まれる領域a−dである。出力特性Cは、抵抗R12及
びR13の挿入により利得が低下して傾斜がより緩やかに
なり、ダイオードD1 による電圧降下Dv によって導通
開始位置が(Q3Vbe+Dv )にシフトする。この結果、
トランジスタQ3 がオンとなる条件の範囲、言換えれ
ば、トランジスタQ3 が導通を維持する範囲が拡大す
る。トランジスタQ3 のベース回路から抵抗R12及びR
13を除き、ダイオードD1 のみとした場合のトランジス
タQ3 の動作特性は、上記交差点aとトランジスタQ3
の出力特性Bとの交差点cとに挟まれる領域a−cであ
る。
びQ3 のベースに挿入された、これ等の抵抗、ダイオー
ドにより、トランジスタQ2 及びQ3 が導通する入力信
号の振幅の範囲を大きく設定し、トランジスタQ2 及び
Q3 のノイズマージンを向上させている。例えば、図2
に示されるように、従来回路(図3)のトランジスタQ
3 の動作範囲は、トランジスタQ6 あるいはQ7 のコレ
クタ電流IC 表す直線IC とトランジスタQ2 の出力特
性との交差点aと、直線IC とトランジスタQ3 の出力
特性Aとの交差点bとに挟まれる領域a−bとして示さ
れる。この領域は比較的に狭いので、コレクタ電流IC
の値Iref が電源ノイズによって上下に変動すると、ノ
イズの影響を受け易い。図中、電圧軸のQ3Vbeはトラン
ジスタQ3 が導通するベース・エミッタ間電圧を表す。
これに対し、トランジスタQ3 のベースに抵抗R12、R
13及びダイオードD1を有する実施例の構成では、動作
範囲は、値Iref に安定化されたコレクタ電流の直線I
c 及びトランジスタQ2 の出力特性の交差点aと、直線
IC 及びトランジスタQ3 の出力特性Cの交差点dとに
挟まれる領域a−dである。出力特性Cは、抵抗R12及
びR13の挿入により利得が低下して傾斜がより緩やかに
なり、ダイオードD1 による電圧降下Dv によって導通
開始位置が(Q3Vbe+Dv )にシフトする。この結果、
トランジスタQ3 がオンとなる条件の範囲、言換えれ
ば、トランジスタQ3 が導通を維持する範囲が拡大す
る。トランジスタQ3 のベース回路から抵抗R12及びR
13を除き、ダイオードD1 のみとした場合のトランジス
タQ3 の動作特性は、上記交差点aとトランジスタQ3
の出力特性Bとの交差点cとに挟まれる領域a−cであ
る。
【0013】なお、上記回路のようにマルチコレクタの
トランジスタを用いる利点はVCCを基準とする回路の構
成が容易で、IC回路のパターン面積を節約できること
であるが、マルチコレクタのトランジスタは個別のトラ
ンジスタの集合と等価であり、マルチコレクタトランジ
スタの代わりに単体のトランジスタを用いて構成できる
ことは勿論である。
トランジスタを用いる利点はVCCを基準とする回路の構
成が容易で、IC回路のパターン面積を節約できること
であるが、マルチコレクタのトランジスタは個別のトラ
ンジスタの集合と等価であり、マルチコレクタトランジ
スタの代わりに単体のトランジスタを用いて構成できる
ことは勿論である。
【0014】このように、ラッチ論理を実現するトラン
ジスタのコレクタ電流を一定に維持し、ベース回路に抵
抗、ダイオード等の電圧降下素子を挿入することによっ
てトランジスタのオン条件が満たされる範囲を拡大し、
ノイズマージンを増加することができる。
ジスタのコレクタ電流を一定に維持し、ベース回路に抵
抗、ダイオード等の電圧降下素子を挿入することによっ
てトランジスタのオン条件が満たされる範囲を拡大し、
ノイズマージンを増加することができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のラッチ回
路ではツェナー電圧を用いて定電流源の出力電流値を安
定化して、論理回路のトランジスタのコレクタ電流を一
定に維持すると共にトランジスタのベース回路に抵抗、
ダイオード等の電圧降下素子を挿入してトランジスタの
導通範囲を広げる構成としているので、電源電流を増や
さずとも電源系統からのノイズに影響を受けにくい。
路ではツェナー電圧を用いて定電流源の出力電流値を安
定化して、論理回路のトランジスタのコレクタ電流を一
定に維持すると共にトランジスタのベース回路に抵抗、
ダイオード等の電圧降下素子を挿入してトランジスタの
導通範囲を広げる構成としているので、電源電流を増や
さずとも電源系統からのノイズに影響を受けにくい。
【図1】本発明の実施例を示す回路図である。
【図2】論理回路のトランジスタQ3 の動作特性を説明
するグラフである。
するグラフである。
【図3】従来例を示す回路図である。
Q2 〜Q4 マルチコレクタトランジスタ D1 ダイオード ZD ツェナーダイオード
Claims (2)
- 【請求項1】ツェナー素子を用いて一定電圧を発生する
分圧回路によってトランジスタの電流出力を安定化する
定電流回路と、 前記電流出力に応じた2つの電流を第1及び第2の出力
端子から供給する電流ミラー回路と、 ベースが入力端子に接続され、第1のコレクタが自己の
ベースに接続され、第2のコレクタが前記電流ミラー回
路の第1の出力端子に接続されるマルチコレクタの第1
トランジスタと、 ベースが電圧降下素子を介して前記第1トランジスタの
第2のコレクタに接続され、第1のコレクタが自己のベ
ースに接続され、第2のコレクタが前記電流ミラー回路
の第2の出力端子に接続されるマルチコレクタの第2ト
ランジスタと、 ベースが電圧降下素子を介して前記第2トランジスタの
第2のコレクタに接続され、第1のコレクタが自己のベ
ースに接続され、第2のコレクタが前記第1トランジス
タの第2のコレクタに接続され、第3のコレクタが出力
端子に接続されるマルチコレクタの第3トランジスタ
と、 を備えるラッチ回路。 - 【請求項2】前記電圧降下素子は、抵抗、ダイオードあ
るいはこれ等の組合せであることを特徴とする請求項1
記載のラッチ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50A JPH06244682A (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | ラッチ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50A JPH06244682A (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | ラッチ回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06244682A true JPH06244682A (ja) | 1994-09-02 |
Family
ID=12305573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50A Withdrawn JPH06244682A (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | ラッチ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06244682A (ja) |
-
1993
- 1993-02-19 JP JP50A patent/JPH06244682A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH10271680A (ja) | 電源回路 | |
JPH0546571B2 (ja) | ||
JPH02222014A (ja) | 切り換えできる電流発生器を具えた集積回路 | |
JPH03788B2 (ja) | ||
JP3179444B2 (ja) | 電源監視回路 | |
US5099139A (en) | Voltage-current converting circuit having an output switching function | |
JPH06244682A (ja) | ラッチ回路 | |
JPH0479171B2 (ja) | ||
US4937478A (en) | Circuit configuration for low-distortion signal switching | |
JPH09105763A (ja) | コンパレータ回路 | |
US5666076A (en) | Negative input voltage comparator | |
JP2865010B2 (ja) | コンパレータ回路 | |
JP3400354B2 (ja) | 電流源回路 | |
JP3063345B2 (ja) | 飽和防止回路 | |
JP2655045B2 (ja) | Ecl回路 | |
KR19990037538A (ko) | Btl 증폭 회로 | |
JP2592990B2 (ja) | 電圧制御回路 | |
JPH06140848A (ja) | 演算増幅器 | |
JPH11136105A (ja) | 電圧比較回路 | |
JPH08237044A (ja) | プッシュプル回路 | |
KR20010026418A (ko) | 이득 제어 신호 발생 회로 | |
JPH10107604A (ja) | npnトランジスタとして構成されたオープンコレクタトランジスタを有する集積回路装置 | |
JPH0983267A (ja) | 差動回路 | |
JPH09116393A (ja) | コンパレータ回路 | |
JPH04334120A (ja) | Ecl出力回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000509 |