JPH06244569A

JPH06244569A - プリント配線基板点検具

Info

Publication number: JPH06244569A
Application number: JP2908093A
Authority: JP
Inventors: Akihiko Hirata; 明彦平田
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1993-02-18
Filing date: 1993-02-18
Publication date: 1994-09-02

Abstract

(57)【要約】【目的】被検査基板をキャビネット内に収容した状態
で、しかも部品点数が少なくて被検査基板を点検できる
プリント配線基板点検具を実現する。【構成】電子装置内部の被検査基板収容部に装着可能
に構成された複数対の案内部材６を、断面がＬ字状をな
し絶縁性を有する第１の部材12と、導電性を有する複数
個の突起を有し絶縁性を有する第２の部材13と、一方が
突起に接合されるとともに他方が導電性を有する点検端
子７に接合される導電性を有する材質にて形成された接
続手段を内部に配線するとともに絶縁性を有する材質に
て形成された第３の部材14と、第３の部材14に取り付け
られるとともに絶縁性を有する第４の部材15の複数個の
部材にて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、多数の差し替え可能な
プリント配線基板を備えた電子装置に有用なプリント配
線基板点検具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】多数の差し替え可能なプリント配線基板
を備えた電子装置では、スペース上の面から、例えば図
８に示されるように各プリント配線基板をそれぞれ互い
に接近させて並べる構成にする場合が多い。また、装置
内のプリント基板の点検や修理の際、対象となるプリン
ト配線基板(以下、被検査基板と呼ぶ)を装着したままで
行うのが望ましいが、前述のように各プリント配線基板
は互いに接近して並んでいるので、被検査基板を装着し
たままでは被検査基板上の電子部品にテスターの検診を
当てたり、また被検査基板上の調整可能部品(可変容量
コンデンサおよび可変抵抗器等)を調整したりする作業
は困難である。そこで図８に示されているように、上記
被検査基板と同様にプリント配線基板によって構成され
た点検用のスペーサ32を用いることが考えられる。スペ
ーサ32は一端に本体側の第１のコネクタ33と結合する第
２のコネクタ36と、他端に被検査基板31に備えられた第
４のコネクタ34と結合する第３のコネクタ37を、それぞ
れ接続する導電箔38(図示せず)を有している。しかし、
第３のコネクタ37と第４のコネクタ34の嵌合力で保持さ
れているため、何らかの外力が加わったときに被検査基
板が撓んで導電箔38が切れる場合がある。そのため、電
子装置の保守・点検作業を行う際、作業性が良く、しか
も被検査基板の保護に対し強い要望がある。

【０００３】以下、図面を参照しながら上述したような
従来の電子装置について説明を行う。図８は電子装置内
のプリント配線基板(被検査基板)の実装状態を示す斜視
図、図９は従来の電子装置の検査状態の斜視図である。
図８および図９において、32はスペーサでありガラスエ
ポキシ材のプリント基板によって電子装置を構成する正
式な基板と同じ形状および大きさに構成されている。29
はキャビネット、30はスペーサ32に信号や電源を供給す
るバックボード、31はバックボード30からの情報をスペ
ーサ32によって伝達される被検査基板、33はバックボー
ド30上の第１のコネクタ、36はスペーサ32上に設けられ
た第２のコネクタ、37はスペーサ32上に設けられた第３
のコネクタ、34は被検査基板31上に設けられた第４のコ
ネクタ、35はキャビネット29内の上下に設けられ被検査
基板31もしくはスペーサ32を保持するガイドレール、42
は被検査基板31を上下方向より保持する保持部材、39は
スペーサ32に保持部材42を固定するビスである。

【０００４】図10は従来のプリント基板保持装置の固定
方法を示す斜視図であり、スペーサ32の上下両端に従来
の保持装置である保持部材42を、保持部材42上に設けら
れた固定穴40に通し、ビス39とナット41にて固着するも
のである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のような構成では、被検査基板が例えばガラスエポキ
シ材より構成されていて基板自身が重い場合や、重量の
重い部品を実装している場合には、コネクタにかなり無
理な力がかかってしまい、場合によってはコネクタを破
損する可能性があった。また、スペーサを挿入すること
によって被検査基板をキャビネットから外側に突出させ
ているので、検査および修理をする作業者は被検査基板
のぐらつきおよびコネクタの外れ等を気にしながら作業
をする必要があり、非常に作業がしにくいものがあっ
た。さらに、被検査基板の固定する部位および方向によ
っては、プリント配線基板に力が加わるためプリント配
線基板自身が歪んで著しく信頼性を低下させてしまう場
合もある。そしてまた、作業者の体より発せられる静電
気のために、プリント配線基板に実装された部品等に悪
影響を及ぼすことがあった。本発明は上記従来の問題を
解決するものであり、少ない部品点数で、コネクタおよ
び被検査基板に無理な力をかけずに、しかも作業者自身
より出される静電気についても対策でき、安心して被検
査基板の試験等を行うことを可能にするプリント配線基
板点検具を提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、まず、電子装置内部の被検査基板収容部に
装着可能に構成された複数対の案内部材を、断面がＬ字
状をなし絶縁性を有する第１の部材と、導電性を有する
複数個の突起を有し絶縁性を有する第２の部材と、一方
が突起に接合されるとともに他方が導電性を有する点検
端子に接合される導電性を有する材質にて形成された接
続手段を内部に配線するとともに絶縁性を有する材質に
て形成された第３の部材と、第３の部材に取り付けられ
るとともに絶縁性を有する第４の部材の複数個の部材に
て構成する。

【０００７】また、この種類の電子装置においては、プ
リント配線基板形状を共通化することとプリント配線基
板を案内かつ保持するために案内部材を設けることが普
通であり、本発明においてもそれらの点を有効利用する
ものである。また、後述する点検端子の数量について
は、プリント配線基板を設計する際に考慮する必要があ
る。そして、点検方法については、プリント配線基板の
上下両端部に設けられた複数個の端子がプリント配線基
板を電子装置に挿入した際に、突起に接触することによ
りプリント配線基板を電子装置に挿入した状態にて点検
端子を点検治具 (テスターのようなもの)にて触ること
で前記被検査基板を点検することが可能となるように案
内部材と前面部に点検端子を設けたものである。

【０００８】

【作用】以上のように構成したことにより、被検査基板
を電子装置内に収容したままで、案内部材の前面部に設
けられた点検端子部をテスターなどで触ることで点検が
可能となる。そのため従来の方式と異なり、被検査基板
上の電子部品に作業者の手などが触れることもなく、作
業の信頼性を向上できる。また、従来例のようにスペー
サや保持部材が必要なくなる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明における電子装置のプリント配
線基板保持装置の実施例を図面に基づいて説明する。こ
の種類の電子装置においては、プリント配線基板を電子
装置に挿入したときの固定位置は、電子装置の側面部方
向から見て同じ位置にくるのが普通である。そこで、電
子装置とプリント配線基板の設計時に案内部材とプリン
ト配線基板の端子位置が合致するように設計しておくも
のとする。また、本実施例では、後述する点検端子の数
量については、図面上７個としたが、設計時点でその数
量は調整するものとする。

【００１０】図１は本発明の一実施例におけるプリント
配線基板点検具を取り付けた電子装置の斜視図である。
図１において、１はキャビネット、２はバックボード、
３はキャビネット１内に収容される被検査基板、４はバ
ックボード２上の第１のコネクタ、５は被検査基板３上
に設けられた第２のコネクタ、６はキャビネット１内の
上下に設けられ被検査基板３を案内かつ保持する案内部
材、７は案内部材６の前面部に設けられた点検端子、８
は被検査基板３の上下両端部に複数個設けられた端子、
９は端子８に電気的手段にて接続されたパターンであ
る。

【００１１】図２は本発明の一実施例におけるプリント
配線基板点検具の斜視図である。図２において、Ａ，
Ｂ，Ｃの矢印記号は、プリント配線基板点検具の断面部
(図に現れない箇所)を説明するためのものである。10は
案内部材６上に設けられ被検査基板３を案内かつ保持す
る溝、11は案内部材６の溝10の一部を切り欠いた切り欠
き部である。また、案内部材６は４点構成とし、それぞ
れを第１の部材12，第２の部材13，第３の部材14，第４
の部材15としている(図３以降に説明する)。

【００１２】図３は本発明の一実施例におけるプリント
配線基板点検具の断面要部拡大図であり、図２に示すＢ
方向から見た断面図である。案内部材６は４点構成と
し、12は断面がＬ字状をなし絶縁性を有する樹脂にて形
成され、切り欠き部11を有している第１の部材、16は導
電性を有する材質にて形成された突起、17は突起16の球
形状をした頭部、18は突起16の頭部17の他方にある円筒
部、13は第１の部材12に取り付けられ絶縁性を有する樹
脂にて形成された突起16を固定するための複数個の固定
穴19を有する第２の部材、14は第２の部材13に取り付け
られるとともに絶縁性を有する樹脂にて形成された第３
の部材、20は穴、21は円形のパターン、15は第３の部材
14に取り付けられ絶縁性を有する樹脂にて形成された第
４の部材であり、第３の部材14の穴部が剥き出しになら
ないようにするものである。22は円筒部18に接触してい
る円形のパターン21に電気的に接続されている接続手
段、23は第３の部材14の前面部に設けられた複数個の
穴、７は導電性を有する材質にて形成された複数個の中
空円筒形状でＬ字状に曲げられた点検端子、24は接続手
段22に接続され点検端子７の一部と接触する円形のパタ
ーンである。

【００１３】図４は本発明の一実施例におけるプリント
配線基板点検具の第２の部材の断面要部拡大図であり、
図２に示すＡ方向から見た断面図である。25は第１の部
材12の下部に２箇所設けられた固定用突起(第２の部材1
3に設けられているのではないが、他の図面に固定用突
起25の側面部が出てこないため)。また、図５は本発明
の一実施例におけるプリント配線基板点検具の第３の部
材の断面要部拡大図であり、図２に示すＡ方向から見た
断面図である。また、図６は本発明の一実施例における
プリント配線基板点検具の断面要部拡大図であり、図２
に示すＣ方向から見た断面図である。固定用突起25は先
端が２つに分かれていて、固定のため一部がくびれてい
る。以上のように構成した第１から第４の部材を接着手
段にて固定する。

【００１４】図７は本発明の一実施例におけるプリント
配線基板点検具に対する被検査基板の保持状態を示す主
要断面図であり、突起16の頭部17が球形状をなしている
ため、被検査基板３の挿抜時において、その衝撃は和ら
げられる。また、被検査基板３の上下両端部の端子８に
パターン９を設け、また、端子８を被検査基板３の部品
面側から差し込み、端子８の頭部26にて被検査基板３上
にて保持され半田付けされる。そのため、端子８の頭部
26の反対側の脚部27に半田付けした部分28が案内部材６
に接触しないように、案内部材６の溝部10の切り欠き部
11のように一部を切り欠くものである。また、キャビネ
ット１内の被検査基板収容部の上下部に設けられた穴
に、案内部材６の固定用突起25を差し込んで固定するも
のである。

【００１５】

【発明の効果】上記実施例から明らかなように本発明
は、電子装置内部の被検査基板収容部に装着可能に構成
された複数対の案内部材を、断面がＬ字状をなし絶縁性
を有する材質にて形成された第１の部材と、導電性を有
する材質にて形成された複数個の突起を有し絶縁性を有
する材質にて形成された第２の部材と、一方が突起に接
合されるとともに他方が導電性を有する点検端子に接合
される導電性を有する材質にて形成された接続手段を内
部に配線するとともに絶縁性を有する材質にて形成され
た第３の部材と、第３の部材に取り付けられるとともに
絶縁性を有する第４の部材の複数個の部材にて構成し、
被検査基板の上下両端部に設けられた複数個の端子が被
検査基板をキャビネットに挿入した際に突起に接触する
ことにより被検査基板をキャビネットに挿入した状態に
て点検端子を点検治具にて触ることで被検査基板を点検
することが可能となるようにした、もともと必要な案内
部材と、被検査基板の端子の構成を共通モジュール化と
したことで点検の容易性の向上と部品点数の削減を図っ
たため、被検査基板を電子装置内部に収容した状態にて
保守・点検が可能となる。検査および修理をする作業者
は被検査基板のぐらつきおよびコネクタの外れ等を気に
かける必要がなく、非常に作業がしやすい。また、プリ
ント配線基板上に設けている端子は、両端部に設けてい
て、このプリント配線基板の両端部はプリント配線基板
の挿抜時に案内部材と擦れるために、もともとパターン
は通さないようにしているため、プリント配線基板設計
上は影響はない等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例におけるプリント配線基板点
検具を取り付けた電子装置の斜視図である。

【図２】本発明の一実施例におけるプリント配線基板点
検具の斜視図である。

【図３】本発明の一実施例におけるプリント配線基板点
検具の断面要部拡大図である。

【図４】本発明の一実施例におけるプリント配線基板点
検具の第２の部材の断面要部拡大図である。

【図５】本発明の一実施例におけるプリント配線基板点
検具の第３の部材の断面要部拡大図である。

【図６】本発明の一実施例におけるプリント配線基板点
検具の断面要部拡大図である。

【図７】本発明の一実施例におけるプリント配線基板点
検具に対する被検査基板の保持状態を示す主要断面図で
ある。

【図８】従来の電子装置内のプリント配線基板(被検査
基板)の実装状態を示す斜視図である。

【図９】従来の電子装置の検査状態の斜視図である。

【図１０】従来のプリント基板保持装置の固定方法を示
す斜視図である。

【符号の説明】

１，29…キャビネット、２，30…バックボード、
３，31…被検査基板、４，33…第１のコネクタ、
５，36…第２のコネクタ、６…案内部材、７…点検
端子、８…端子、９…パターン、 10…溝、 11…
切り欠き部、 12…第１の部材、 13…第２の部材、
14…第３の部材、 15…第４の部材、 16…突起、 1
7，26…頭部、 18…円筒部、 19，40…固定穴、 2
0，23…穴、 21，24…円形のパターン、 22…接続手
段、 25…固定用突起、 27…脚部、 28…半田付した
部分、 32…スペーサ、 34…第４のコネクタ、 35…
ガイドレール、 37…第３のコネクタ、 38…導電箔、
39…ビス、 41…ナット、 42…保持部材。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】キャビネット内の被検査基板収容部に装
着可能に構成された複数対の案内部材を、断面がＬ字状
をなし絶縁性を有する材質にて形成された第１の部材
と、導電性を有する材質にて形成された複数個の突起を
有し絶縁性を有する材質にて形成された第２の部材と、
一方が前記突起に接合されるとともに他方が導電性を有
する点検端子に接合される導電性を有する材質にて形成
された接続手段を内部に配線するとともに絶縁性を有す
る材質にて形成された第３の部材と、前記第３の部材に
取り付けられるとともに絶縁性を有する第４の部材の複
数個の部材にて構成し、前記被検査基板の上下両端部に
設けられた複数個の端子が前記被検査基板を前記キャビ
ネットに挿入した際に前記突起に接触することにより前
記被検査基板を前記キャビネットに挿入した状態にて前
記点検端子を点検治具にて触ることで前記被検査基板を
点検することが可能となるように前記案内部材と前記被
検査基板の端子の構成を共通モジュール化としたことで
点検の容易性の向上と部品点数の削減を図ったことを特
徴とするプリント配線基板点検具。