JPH06241335A - 調圧弁及び調圧システム - Google Patents

調圧弁及び調圧システム

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JPH06241335A
JPH06241335A JP2946593A JP2946593A JPH06241335A JP H06241335 A JPH06241335 A JP H06241335A JP 2946593 A JP2946593 A JP 2946593A JP 2946593 A JP2946593 A JP 2946593A JP H06241335 A JPH06241335 A JP H06241335A
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JP
Japan
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valve
pressure
pressure regulating
chamber
primary side
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JP2946593A
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English (en)
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Hitoshi Yamada
山田  均
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Nohmi Bosai Ltd
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Nohmi Bosai Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】一次側の変動に影響を受けずに安定動作する調
圧弁及び調圧システムを提供する。 【構成】本体1の一次側28と二次側27とを遮断する
主弁6と;該主弁の背面6cに設けられ、かつ、該一次
側27と連通する弁内室22と;を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スプリンクラ消火設
備等に用いられる調圧弁及び調圧システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】高層ビルにおけるスプリンクラ消火設備
には、スプリンクラヘッドに供給する水圧を調整するた
めに、調圧弁と調圧パイロット弁とが設けられている。
【0003】従来の調圧弁は、閉弁方向に付勢するばね
と、主弁に固定されたピストンと、によりその開度が調
整されている。このピストンは、シリンダに嵌着されて
おり、又、該シリンダは調圧パイロット弁の二次側に接
続されている。そのため、調圧パイロット弁の二次側の
水圧の変化に対応してピストンが弁体とともに摺動し、
調圧弁の開度が変化する。
【0004】調圧パイロット弁の一次側は、前記調圧弁
の一次側に接続され、又、その二次側は、前記調圧弁の
シリンダに接続され、更に、該パイロット弁の弁体は開
弁方向に付勢されてるシャフトに接続されている。この
シャフトは、操作室のフラムに接続されているが、この
操作室は調圧弁の二次側と連通している。
【0005】前記調圧弁の二次側の水圧が高くなると、
フラムが上昇してシャフトが閉弁方向に摺動し、又、逆
にそれが低くなるとフラムが下降してシャフトが開弁方
向に摺動する。この様なシャフトの摺動を介して調圧パ
イロット弁から調圧弁のシリンダに供給される水圧を規
制することにより調圧弁の開度が調整されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】スプリンクラ消火設備
では、ポンプの起動時等に水圧が急激に上昇したり、
又、複数のスプリンクラヘッドの開き具合い等により、
水圧が下降したりすることがある。
【0007】従来の調圧弁の主弁には、常に一次側又は
二次側の圧力変動を助長する方向の力が加わっているの
で、一次側圧力の広い範囲において二次側圧力を調整す
ることは困難である。
【0008】即ち、主弁が調圧動作によりある開度を維
持しようとする時に、広い範囲の一次側の圧力による力
が異なってくるので、所定の開度からずれを生じ、二次
側圧力が所定圧からずれてくる。
【0009】従来の調圧パイロット弁においても、一次
側圧が変動すると、主弁の上面又は下面のいずれか一方
に大きな力が働くため、開度に影響が出てしまう。
【0010】即ち、調圧弁が二次側圧力を調圧するた
め、該調圧弁の開度を調整している時に、一次側圧力が
変化すると、調圧パイロット弁の開度が変化して調圧弁
のシリンダ内圧を変化させる。そのため、調圧弁の開度
が変化するので調圧弁の二次側圧力を変化させ所定値に
安定して保つことが困難となる。
【0011】この発明は上記事情に鑑み、一次側圧力の
変動に影響を受けずに安定動作する弁を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、本体の一次
側と二次側とを仕切る主弁と;該主弁の背面に設けら
れ、かつ、前記一次側と連通する弁内室と;備えるこ
と、により前記目的を達成しようとするものである。
【0013】
【作用】主弁の背面の弁内室は一次側と連通しているの
で、一次圧は、主弁の下面のみならず背面にもかる。即
ち、一次圧は、主弁の下面に開弁方向の力を与えるのみ
ならず、主弁の背面に閉弁方向の力を与えるので、前記
下面と背面には、それぞれ反対方向の力が働き、互いに
打ち消し合う。そのため、主弁は一次圧の変動により閉
方向への大きな影響を受けることがない。
【0014】
【実施例】この発明の実施例を添付図面により説明する
が、まず、図8に基いてスプリンクラ消火設備の概略を
説明し、その後、調圧弁NSVと調圧パイロット弁PV
をそれぞれ詳細に説明する。通常状態では、調圧弁NS
Vは閉止状態であり、二次側配管2P内は調圧パイロッ
ト弁PV及び排圧パイロット弁LVにより低圧充水され
ている。この排圧パイロット弁LVは二次側配管2P内
の水圧が上昇し過ぎた場合に開弁されるものである。
【0015】図示しない火災感知器が火災を検出する
と、火災信号が端子箱TBに送られるとともに、モータ
1 が始動し起動弁UVが開放される。二次側配管2P
内の圧力が調圧パイロット弁PVの設定圧力よりも低い
場合に、即ち、図示を省略した閉鎖型スプリンクラヘッ
ドの開放に伴う圧力低下によって、調圧パイロット弁P
Vの弁体103が押し下げられて開弁する。
【0016】そうすると、一次側配管1P内の圧力水が
調圧弁NSVの加圧口25に入り、シリンダ一次側室2
3を加圧する。そのため、ピストン3が開弁方向に移動
するので調圧弁NSVの開度が大きくなり、二次側配管
2P内の圧力が上昇する。
【0017】二次側配管2P内の圧力が上昇して設定圧
より高くなると、調圧パイロット弁PVの弁体103が
押し上げられて、閉弁方向に移動する。
【0018】そうすると、シリンダ一次側室23の加圧
水はピストン3の通孔32を通り二次側配管2P内に排
出される。このため、主弁6は押し下げられ流れを絞る
ので、二次側配管2P内の圧力は低下する。この動作の
繰り返しにより調圧弁NSVの一次側圧力の変動あるい
は、流量の変動にかかわらず二次側圧力が設定圧力に維
持される。
【0019】点検時には、起動弁UVを開放し、図示さ
れないスプリンクラヘ4ッドからの放水の代わりにモー
タM2 を遠隔操作して遠隔テスト弁CVを開放すると、
火災時と同じ状態が再現され、システム全体のテストが
できる。
【0020】なお、図8において、TVはテスト弁、S
Tはストレーナ、OLはオリフィス、SPは複数の閉鎖
型スプリンクラヘッドを備えたスプリンクラ設備、Pは
ポンプ、PMは圧力計、PSは圧力スイッチ、をそれぞ
れ示す。
【0021】次に調圧弁NSVを図1〜図3に基いて説
明する。調圧弁NSVは、図1、図2に示す様に本体1
の一次側28と二次側27とを主弁6により遮断してい
る。主弁6には、シートリング5に当接するシート11
が設けられている。このシート11はシート内押え7と
シート外押え8とにより挟持されている。シートリング
5は弁座を構成し、その着座部分5aには前記シート1
1が当接する流水検知室31が設けられている。
【0022】該主弁6の下面6aには、シートリング5
の内周面に当接するガイド12が突設され、又、その上
面6bには、バイパスボルト9を介してピストン3が固
定されている。該ピストン3の上部の内径L1 は、その
下部の内径L2 より大きく形成され、又、該ピストン3
の内部側には一次側28と連通する弁内室22が形成さ
れている。該ピストン3の外周面下部側には、シリンダ
一次側室23が形成され、又、その外周面上部には通孔
32を介して前記シリンダ一次側室23と連通するシリ
ンダ二次側室24が設けられている。
【0023】主弁6の下面6aの受圧面S1 の受圧面積
は、πLU1 2であり、又、該主弁6の背面6Cの受圧面
2 の受圧面積は、πLD1 2である。この半径LD1
半径LU1 より大きいので、受圧面S2 は受圧面S1
り大きな受圧面積となる。
【0024】シリンダ一次側室23におけるピストン3
の受圧面S3 の受圧面積は、π(L2−LU1 2)であ
り、又、シリンダ二次側室24におけるピストン3の受
圧面S4の受圧面積はπ(L2 −LD1 2)である。半径
LU1 は、半径LD1 より小さいので、受圧面S3 は受
圧面S4 より大きな受圧面積となる。
【0025】なお、2はシリンダケース、4は隔壁、1
0はピストン3を閉弁方向に付勢するスプリング、26
は流出口、33は流水取出口、をそれぞれ示す。
【0026】次に、調圧弁の作動について説明する。シ
リンダ一次側室23の加圧口25は調圧パイロット弁P
Vのシリンダ接続口127に接続され、二次側配管2P
内の減圧時など、調圧弁NSVを開放させたいときに、
調圧パイロット弁PVから所定のシリンダ圧をシリンダ
一次側室23に導入する。
【0027】そうすると、ピストン3が開方向に押され
るので、図3に示す様に主弁6が開方向に移動してシー
トリング5から離れ開弁する。そのため、調圧弁NSV
の一次側の圧力水Wが二次側27へ流れ込み、主弁6の
開放を報知する。
【0028】二次側配管2Pの圧力が上昇すると、調圧
パイロット弁PVの操作室128の圧力が上昇し、フラ
ム108が閉弁方向に移動するので、調圧パイロット弁
PVの開度が小さくなり、調圧弁NSVのシリンダ一次
側室23に供給されるシリンダ圧も小さくなる。そのた
め、ピストン3が閉弁方向に移動するので、二次側27
の圧力が低下する。
【0029】このように、調圧弁NSVは調圧パイロッ
ト弁PVにより制御されながらピストン3を介して主弁
6の開度を調整し、一次側28の圧力水Wの二次側27
への流入量を規制し、二次側27圧力を調整する。
【0030】この主弁6の開度は、ばね10と、一次側
28圧力が主弁6にかかる水圧と、シリンダ一次側室内
のシリンダ圧がピストン3にかかる水圧と、二次側27
圧力がピストン3にかかる水圧と、により平衡が保たれ
ているが、各圧力の変動が主弁6の開度に影響しないよ
うにするため、次の様にして主弁にかかる力を規制して
いる。
【0031】主弁6には、一次側128の圧力がかかっ
ているが、主弁6の下面6aの受圧面S1 には開弁方向
の力UP1 がかかり、又、その背面6Cの受圧面S2
は閉弁方向の力DP1 がかかっている。この時、開弁方
向の力UP1 の受圧面積πLU1 2は閉弁方向の力DPd
1 の受圧面積πLD1 2より小さいので、主弁6にかかる
力は閉弁方向の方が開弁方向より大きくなる。
【0032】そのため、主弁6にかかる一次側28圧力
は、常に閉弁方向に主弁6を移動させることになる。従
って、一次側128圧力の急激な上昇がある場合には、
主弁6へは閉弁方向の力が加わる。一次側28圧力の上
昇時には二次側27圧力も上昇する方向へ影響されるの
で、主弁6へは閉弁方向への影響が加わることが好まし
い。
【0033】二次側27圧力は一次側28圧力に比べ通
常小さいが、この二次側27圧力は主弁6の上面6aに
かかる閉弁方向の力DP2 となる。又、シリンダ一次側
室23にはピストン3を押し上げる開弁方向の力UPS
がかかり、シリンダ二次側室24にはピストン3を押し
下げる閉弁方向の力DP2 が働く。
【0034】シリンダ一次側室23の受圧面S3 の受圧
面積π(L2 −LU1 2)はシリンダ二次側室24の受圧
面S4 の受圧面積π(L2 −LD1 2)より大きいので、
両者の関係では、ピストン3は開弁方向に大きな力を受
けるが、前記主弁6の上面6aにかかる閉弁方向の力D
2 により、主弁6には全体として閉弁方向の力が加わ
る。従って、二次側27圧力上昇時には主弁6には閉弁
方向の力が加わり、開度が小さくなるので二次側27圧
力が低下する。
【0035】要するに、この調圧弁NSVは主弁6の背
面6Cに弁内室22を構成し、主弁6に加わる水圧をな
るべく相殺することにより、主弁6の動きが一次側28
圧力の大きさに影響されないようにして二次側27圧力
を調整するものである。
【0036】次に調圧パイロット弁PVを図4〜図7に
基いて説明する。本体101には、4方向に接続口が設
けられている。この接続口は、調圧弁NSVの一次圧取
出口29と連通する一次側接続口125と、調圧弁NS
Vの二次圧取出口30と連通する二次側接続口126
と、調圧弁NSVのシリンダ一次側室123と連通する
シリンダ接続口127と、プラグ122により封鎖され
た閉鎖接続口と、から構成されている。
【0037】本体101の内部には、弁室129が形成
されているが、この弁室129の下端部はプラグ102
により封止され、又、その側壁は通孔130を介して一
次側接続口125に連通している。弁室129には、ば
ね111の押圧により突状の弁座133に着座する半径
RLの弁体103が設けられている。この弁体103の
下面103aには、シリンダ134とばね取付部134
aとが設けら、又、該シリンダ134にはプラグ102
のガイド部102aが嵌着されている。
【0038】図6に示す様に、該シリンダ134の内径
2 は前記弁座133の開口部133aの径R1 と等し
く形成されている。従って、閉弁時における弁体103
の下面103aの段状受圧面S10の受圧面積は、π(R
2 −R2 2)となり、又、弁体103の上面103bの
着座外側受圧面S11の受圧面積はπ(RL2 −R1 2)と
なる。
【0039】ここで、半径R1 と半径R2 とは等しいの
で、受圧面S10と受圧面S11の受圧面積は等しくなる。
又、弁体103の上面の座金内側受圧面S12の受圧面積
はπR 1 2であり、又、シリンダの内面受圧面S13の受圧
面積はπR2 2であるが、ここで、半径R1 と半径R2
は等しいので前記両受圧面S12、S13の受圧面積は等し
くなる。
【0040】弁体103の上面103bには、弁座13
3に当接するシート114と、シリンダ134内に連通
する通孔115と、が設けられている。また、該弁体の
上面103bには、ばね110により閉弁方向に付勢さ
れているシャフト104の一端が当接している。
【0041】このシャフト104の他端は、フラム10
8に固定されているが、このフラム108はフラム押え
105とピストン106とにより挟持されて操作室12
8内に配設されている。この操作室128は通孔131
を介して二次側接続口126に連通している。
【0042】なお、107はケース、109はばね11
0のばね受、112はいたずらを防止するためのキャッ
プ、をそれぞれ示す。
【0043】次に、調圧パイロット弁PVの作動につい
て説明する。操作室128には通孔131及び二次側接
続口126を介して二次側配管2Pからの圧力水Wが導
入され、又、弁室129には通孔130、一次側接続口
125を介して一次側配管1Pからの圧力水Wが導入さ
れている。
【0044】調圧パイロット弁PVは、二次圧が所定の
圧力の時、弁体103と弁座133との間隔が所定とな
る様に、調整ねじ113によりばね圧を調整される。こ
の調整ねじ113は、ロットナット117により固定さ
れる。
【0045】二次側配管2Pの二次圧が設定圧より高い
時には、操作室128内の水圧が上昇しフラム108を
上方に変位させるので、ばね110の押圧に反してピス
トン106が押し上げられ、シャフト104も上方に変
位する。そのため、弁体103は弁座133に着座する
ので閉弁状態となり一次側から二次側への圧力水Wの供
給は遮断される。従って、調圧弁のシリンダ一次側室2
3への圧力水wの供給は停止される。
【0046】二次側配管2Pの二次圧が設定圧より低い
ときには、操作室128内の水圧が低下しフラム108
を下方に変位させるので、弁体103はばね110によ
り押し下げられて弁座133から離れ、図7の状態とな
り開弁する。
【0047】そのため、弁室129は通孔132を介し
てシリンダ接続口127に通じるので、圧力水Wは調整
弁NSVのシリンダ一次側室23内に流入し、該室内の
圧力を上昇させる。そうすると、調圧弁NSVのピスト
ン3が開弁方向に向かって移動するので、調圧弁NSV
は開弁し、一次圧が二次側配管2Pへ導入される。
【0048】一次圧の二次側導入が進むと、二次側圧力
が高くなるとともに所定の圧力まで上昇すると、調圧パ
イロット弁PVの弁体103は開度を小さくする。
【0049】弁体103の開度は、弁室129内のばね
111と、一次側圧力が弁体103にかかる水圧と、二
次側配管2P内の水圧により変位するフラム108と、
該フラムを開弁方向に押圧するばね110と、により平
衡が保たれているが、弁室129内に導入される一次側
配管1P内の水圧の変動が弁体103の開閉に影響を与
えないようにするため、次の様にして弁体にかかる一次
圧を相殺している。
【0050】弁体103の開閉時、弁室129内の一次
圧は弁体103の下面103aの段状受圧面S10及び上
面103bの着座外側受圧面S11にかかるが、受圧面S
10にかかるのは閉弁方向の力ULであり、この力ULの
受圧面積はπ(RL2 −R2 2)である。又、受圧面S11
にかかるのは開弁方向の力DLであり、この力DLの受
圧面積はπ(RL2 −R2 2)である。
【0051】ところが、半径R1 と半径R2 は等しいの
で、前記両受圧面S10、S11の受圧面積は等しくなる。
そのため、弁体103にかかる力ULとDLは互いに打
ち消し合うので弁体103は、弁室129内の圧力変化
の影響を受けない。
【0052】シリンダ134内には、調圧弁NSVのシ
リンダ一次側室23のシリンダ圧がかかっており、この
シリンダ圧は弁体103の着座内側受圧面S12とシリン
ダ134の内面受圧面S13にかかるが、受圧面S12にか
かるのは開弁方向の力DHであり、この力の受圧面積は
πR1 2である。又、シリンダの内面受圧面S13にかかる
のは、開弁方向の力UHであり、この力の受圧面積はπ
2 2である。
【0053】ところが、半径R1 と半径R2 は等しいの
で、前記両受圧面S12、S13の受圧面積は等しくなる。
そのため、弁体103にかかる力DHとUHは互いに打
ち消し合うので、弁体103はシリンダ圧の変位の影響
を受けない。
【0054】
【発明の効果】この発明は、主弁の背面に一次側と連通
する弁内室を設けたので、一次圧が主弁の下面及び背面
に互いに反対方向の力となってかかる。そのため、主弁
にかかる一次圧は互いに打ち消し合い相殺するため、一
次圧の変動の影響は少なくなるので、安定動作する調圧
弁を得ることができる。
【0055】又、調圧パイロット弁の弁体の下面と上面
の受圧面積が等しいので、弁室内の弁体には互いに等し
い逆方向の力がかかる。そのため、弁体にかかる一次圧
は互いに打ち消し合い相殺するため、調圧パイロット弁
の弁体は一次圧の影響を受けずに安定動作するので、調
圧弁の正確なコントロールを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1の他の状態を示す要部断面図である。
【図4】本発明の調圧パイロット弁の実施例を示す縦断
面図である。
【図5】一部断面正面図である。
【図6】図4の要部拡大図である。
【図7】図4の他の状態を示す縦断面図で、その要部を
示す図である。
【図8】スプリンクラ消火設備の配置図である。
【符号の説明】
6 主弁 6a 下面 6b 上面 6c 背面 9 バイパスボルト 22 弁内室 23 シリンダ一次側室 24 シリンダ二次側室 27 二次側 28 一次側 103 弁体 103 a 下面 103 b 上面 103 c 着座外側受圧面 103 d 着座内側受圧面 131 通孔 133 弁座 133a 開口部 NSV 調圧弁 PV 調圧パイロット弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体の一次側と二次側とを遮断する主弁
    と;該主弁の背面に設けられ、かつ、前記一次側と連通
    する弁内室と;備えていることを特徴とする調圧弁。
  2. 【請求項2】弁内室の受圧面積が、主弁の下面のそれよ
    り大きいことを特徴とする請求項1記載の調圧弁。
  3. 【請求項3】調圧弁と、該調圧弁を制御する調圧パイロ
    ット弁と、を有する調圧システムであって、調圧弁が本
    体の一次側と二次側とを遮断する主弁と、該主弁の背面
    に設けられ、かつ、前記一次側と連通する弁内室と、を
    備えており、調圧パイロット弁が、一次圧が導入される
    弁室と、該弁室内に配設され、かつ、付勢手段により弁
    座に圧接された弁体と、それぞれ受圧面積を等しく形成
    された弁体の上面及び下面と、を備えていることを特徴
    とする調圧システム。
  4. 【請求項4】調圧弁の弁内室が、シリンダケースとピス
    トンとにより包囲され、該ピストンの外側にシリンダ一
    次側室が形成され、調圧パイロット弁が、弁体を介して
    前記シリンダ一次側室に接続されていることを特徴とす
    る調圧システム。
JP2946593A 1993-02-18 1993-02-18 調圧弁及び調圧システム Pending JPH06241335A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005502827A (ja) * 2001-06-08 2005-01-27 マリナ・ペテル・ヴァシリーヴィッチ バルブ
JP2012525616A (ja) * 2009-04-27 2012-10-22 エマーソン プロセス マネージメント レギュレーター テクノロジーズ インコーポレイテッド 圧力調節器

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