JPH06240609A - バラストサクション機械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バラストサクション機械を改良して構造を単
純化すると共に、作業効率を著しく向上させ得るように
する。 【構成】 サクションユニット８に配設された掻出し機
構９が、両端にそれぞれ変向ガイドローラ３２を設けた
ほぼ水平方向に延在する掻出しビーム３１をめぐってガ
イドされるエンドレスの掻出しチェーン３０として構成
されており、しかも鉛直の旋回軸線が前記掻出しビーム
３１の一方の端部３４に、かつ作業位置では枕木側頭域
に設けられており、更にまた吸込み接続管２２の吸込み
口２３が高さ調整可能に枕木側頭域に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、レール走行台車を介し
て軌道に沿って走行可能な機械フレームと、吸込み口を
有する吸込み接続管を備えたサクションユニットと、該
サクションユニットと協働して駆動装置を介して高さ調
整可能並びに鉛直の旋回軸線を中心として回動可能な、
バラストを前記吸込み口へ給送するための掻出し機構と
を装備した形式の、軌道のバラスト道床からバラストを
吸出するためのバラストサクション機械に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】機械フレームの両端域に設けられたレー
ル走行台車を介して軌道に沿って走行可能でありかつ軌
道のバラスト道床からバラストを吸出するためのサクシ
ョンユニット並びにバラストを掃除するための篩分け装
置を搭載した前記形式のバラストサクション機械は、す
でにオーストリア国特許第３８４４４６号明細書に基づ
いて公知になっている。前記サクションユニットは、ツ
ール（工具）フレーム上に配置された３本の吸込み接続
管から成り、該吸込み接続管はサクション管を介して、
機械フレームに搭載された圧縮機と接続されている。ト
レーラー状のツールフレームは、独自の走行台車を介し
て転動して軌道に沿って走行可能であり、かつ、連続式
に走行する機械フレームに対して相対的に機械長手方向
にシフト可能であるのに対して、前記吸込み接続管は互
いに機械横方向に並んで同一の枕木間区画内へ侵入する
ために各レールの両側に配置されており、かつ、ツール
フレームに対して相対的に駆動装置によって高さ調整可
能・横方向調整可能に構成されている。

【０００３】各吸込み接続管の、吸込み口を有する下端
部には、バラストを弛めて前記吸込み口の方へ該バラス
トを給送するための掻出し機構が位置し、このために該
掻出し機構は、スクレーパーフィンガーを有する回転可
能な掘削車を装備している。該掘削車は、水平に配置さ
れた細長いケーシングの端部に取付けられており、該ケ
ーシングは駆動装置を介して鉛直方向の旋回軸線を中心
として回動可能である。作業現場において掻出し機構
は、枕木に対して平行に方位づけられ、枕木下縁の下に
まで枕木間区画内へ降下され、次いで、枕木下に位置し
ているバラストにも到達できるようにするために９０°
水平旋回させられると同時に、枕木長手方向に枕木間区
画を通ってシフトされる。この場合に吸出されたバラス
トは、篩分け装置においてクリーニングされて、再び軌
道内へ装填されるか、又は例えば軌框を降下させる目的
で全体的にコンベヤ装置を介して搬出される。掻出し機
構のガイドが複雑で多数の駆動装置を必要としかつ長い
操業時間を必要とするために、この公知のバラストサク
ション機械は連続的な走行能を有しているにも拘らず、
機械の仕事量及び作業速度は比較的制限されている。

【０００４】ドイツ連邦共和国特許出願公開第２２２６
６１２号明細書に基づいて公知になっている別の道床バ
ラスト除去機械は、機械フレームの各縦辺側に装着され
た２つの掻出し機構を有し、該掻出し機構は、エンドレ
スに循環する掻出しチェーンを有する掻出しビームとし
て構成されている。該掻出しビームは、その一端に設け
られた旋回軸を中心として旋回可能並びに高さ調整可能
であり、かつ非稼働時には、機械横方向に延びる水平軸
線を中心として跳ね上げられる。バラストを掻出すため
に掻出し機構は軌道の道床肩側面へ降下され、次いで両
側から軌框の下へ内旋され、その際に道床肩側面へ搬送
されるバラストは、斜め上方へ導かれるコンベヤ装置を
介してクリーニングのために篩分け装置に供給される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで本発明の課題
は、冒頭で述べた形式のバラストサクション機械を改良
して構造を単純化すると共に、作業効率を著しく向上さ
せ得るようにすることである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の構成手段は、サクションユニットに配設され
た掻出し機構が、両端にそれぞれ変向ガイドローラを設
けたほぼ水平方向に延在する掻出しビームをめぐってガ
イドされるエンドレスの掻出しチェーンとして構成され
ており、しかも前記鉛直の旋回軸線が前記掻出しビーム
の一方の端部に、かつ作業位置では枕木側頭域に設けら
れており、更にまた前記吸込み接続管の吸込み口が高さ
調整可能に枕木側頭域に配置されている点にある。

【０００７】

【作用】このように掻出しビームとサクションユニット
とを組合せたことによって、構造の著しく単純な手段に
よって得られるバラスト搬出と相俟ってバラストサクシ
ョン機械の迅速な運用が可能になるという格別の利点が
得られる。従って、掻出しビームによって枕木側頭域に
中間貯蔵されたバラストを、もう一度別の掻出しチェー
ンによって受取るために、別のエンドレスの掻出しチェ
ーンを使用する必要もなくなる。枕木側頭域には単に吸
込み接続管だけを配置すればよいので、本発明のバラス
トサクション機械は、枕木端部と建造設備、例えば駅プ
ラットフォーム縁部、との間に僅かな有効スペースしか
存在しないような軌道区域においても問題なく特に有利
に採用することができる。更にまた枕木側頭域に吸込み
接続管を配置したことによって、作業現場においてバラ
ストサクション機械を効率良く連続的に稼働させること
が可能になるという利点が得られる。

【０００８】請求項２に記載した実施態様によって、掻
出しチェーンに対する吸込み口の最適な配置が得られ、
これによって軌道の道床肩域へ搬出されたバラストは、
掻出しチェーンによって生ぜしめられる搬送運動を活用
しつつ迅速に吸出され得る。この場合、吸込み口は、旋
回軸線を有する方の掻出しビーム端部又は、これとは反
対側の掻出しビーム端部に配置することが可能である。

【０００９】請求項３に記載した実施態様によって、軌
框下の作業位置に対して掻出しビームを何ら問題なく整
合させることが可能になると共に、作業現場転換のため
の機械走行時には掻出し機構は簡単に非稼働位置にもた
らされ、かつ、建築限界ライン内又は機械断面形状内の
不作用位置に収納される。

【００１０】請求項４には特に有利な実施態様が記載さ
れている。このような装備のバラストサクション機械を
用いれば、例えば両方の掻出しビームを異なった掻出し
深度に設定し、こうして軌道のバラスト道床を２つの層
で削り出すことによって作業効率を付加的に向上させる
ことが可能である。他面においてバラストサクション機
械は、軌道障害物の存在に基づいて軌道片側の一方の掻
出しビームを降下させることができなくても、操業する
ことが可能になる。

【００１１】請求項５に記載した実施態様によって、吸
出されたバラストを簡単にサクション空気から分離して
搬出する効果的な方式が得られる。

【００１２】請求項６に記載した装備を有するバラスト
サクション機械は、軌道の完全な道床整復作業分野にお
いても有利に採用することができる。

【００１３】

【実施例】次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説す
る。

【００１４】図１及び図２に示した軌道２のバラスト道
床２からバラスト７を除去するためのバラストサクショ
ン機械１は、長手方向両端部でレール走行台車４上に支
持されたブリッジ状の機械フレーム５を装備しかつ軌道
３に沿って矢印６で示した作業方向に連続的に走行可能
である。バラスト道床２からバラスト７を吸出すために
バラストサクション機械１は、作業方向で見て機械フレ
ーム５の前部区域に配置されたサクションユニット８を
搭載している（追って詳説）。該サクションユニット８
の受取り側には、機械フレーム５のほぼ長手方向中央で
オペレーター乗務員室１０の視界領域内に装備されたバ
ラスト引渡し用の２つの掻出し機構９が配設されてい
る。吸出されたバラスト７を搬出するために、サクショ
ンユニット８の下位に配置されたコンベヤ装置１１が使
用され、該コンベヤ装置は、機械フレーム５の前端部を
超えて張出していて横方向に旋回可能な積替えベルトコ
ンベヤ１２を有している。従ってバラスト７は例えば、
バラストサクション機械１の前端部に連結された前置の
サイロ貨車１３内へ積み込まれる。バラストサクション
機械１の後端部に連結された別のサイロ貨車１４を介し
て新バラスト１５がバラスト放出装置１６によって、作
業方向で見て掻出し機構９よりも後方の軌道３の部位へ
搬入され、この区域の軌框は軌道扛上器１７によって所
定の位置に保持される。後部のレール走行台車４の直ぐ
前で高さ調整可能に配置された軌道タンピングユニット
１８によって、新たに搬入されたばかりの新バラスト１
５は即座に突固められる。バラストサクション機械１の
すべての駆動装置、作業機器ユニット及び走行駆動装置
５５に対するエネルギ供給は中央動力源１９を介して行
なわれる。

【００１５】前記サクションユニット８は実質的に、機
械フレーム５に搭載された圧縮機２０と、該圧縮機に連
結された可撓性のサクション管２１とから成っており、
該サクション管は、掻出し機構９の上方区域で二股に分
岐されて２つの吸込み接続管２２に開口している。各吸
込み接続管は枕木側頭域でそれぞれ一方の掻出し機構９
に配設されておりかつバラスト道床２からバラスト７を
吸込むための吸込み口２３を有している。バラストを搬
送する空気流は、吸込み接続管２２と圧縮機２０との間
でサクション管２１内に組込まれたサイクロン集塵機２
４を通って導かれ、該サイクロン集塵機においてバラス
ト７は公知のように、接線方向に導入されるサクション
空気流から遠心力作用によって分離されて下方に落下す
る。サイクロン集塵機２４の下端部は閉鎖弁４９によっ
て気密に閉塞可能である。該閉鎖弁４９の直ぐ下に配置
されていて同じく閉鎖弁を有する第２のサイクロン集塵
機はエアロックゲート（気閘部）２５を形成しており、
吸込まれたバラストは該エアロックゲートを介して搬出
のためにコンベヤ装置１１に断続的に排出される。サク
ション空気は次いでエアフィルタ装置２６を通して導か
れ、該エアフィルタ装置において、連行空気中に含まれ
たダスト微粒子がダストフィルタ２７によって除塵さ
れ、前記エアフィルタ装置の下部領域で捕集される。集
塵タンク内に捕集されたダストはバラストサクション機
械１の停止中に周期的に、スクリューコンベヤ２８とし
て構成された放出装置２９によってコンベヤ装置１１へ
移されかつ積替えベルトコンベヤ１２を介してバラスト
７と一緒に搬出される。

【００１６】ところで特に図３及び図４からも良く判る
ように、両掻出し機構９は、所属の吸込み接続管２２に
バラスト７を給送するために夫々エンドレスの掻出しチ
ェーン３０として構成されており、各掻出しチェーン
は、変向ガイドローラ３２を両端部に設けたほぼ水平に
延在する所属の掻出しビーム３１をめぐってガイドされ
ている。両掻出しビーム３１は、バラストサクション機
械１に、機械長手方向に延びる鉛直方向対称平面に対し
て鏡面対称的に配置されており、しかも機械長手方向で
互いにずらされて相互に離隔されている。各掻出しビー
ム３１は、枕木側頭域に位置する一方の端部３４に、掻
出しチェーン３０用の循環駆動装置５０を装備すると共
に、鉛直方向のコラム状の支持体３５を介して支持フレ
ーム３６と連結されている。該支持フレーム３６は掻出
しビーム３１から鉛直方向で離隔されておりかつ機械横
方向に延在している。コラム状の支持体３５は支持フレ
ーム３６に回転可能に支承されており、かつ、該支持フ
レーム３６に枢着されている回転駆動装置３８によって
水平平面内で掻出しビーム３１を旋回させる旋回軸線３
７を形成している。

【００１７】各支持フレーム３６はビーム状に構成され
ていると共に、それぞれ中空形材として成形された横方
向ガイド３９内で機械横方向に調整移動可能に支承され
ている。更にまた支持フレーム３６は横方向シフト駆動
装置４０と連結されており、かつ、横方向シフトのため
に支承ローラ４１の上に載っている。各横方向ガイド３
９自体は、鉛直方向に延在するガイドコラム４２の下端
部に固定されており、該ガイドコラムは、機械フレーム
５に装着された鉛直方向ガイド４３内に高さ調整可能に
支承されており、かつ、高さ調整駆動装置４４によって
移動可能である。機械フレーム５に対して付加的に機械
長手方向で支持するために各横方向ガイド３９は支持ロ
ーラ４５を装備し、該支持ローラは、高さ調整動作中
に、機械フレーム５と結合された支持レール４６に沿っ
て鉛直方向に転動可能である。ガイドコラム４２に対す
る横方向ガイド３９の固定は、機械長手方向に向いたシ
ャフト４７を介して行なわれるので、支持フレーム３６
は、機械横方向に延びる垂直平面内で前記シャフトを中
心として旋回又は傾動可能である。このためにガイドコ
ラム４２と横方向ガイド３９との間に傾動駆動装置４８
が配置されている。

【００１８】図４に示した現場作業位置では掻出し機構
９の旋回軸線３７は軌道３の枕木５１の側頭域に位置し
ている。掻出しビーム３１の長さは、施工すべき軌道３
の各枕木長に相応して構成されており、かつ、標準軌間
軌道の場合には約３．２５ｍである（狭軌軌道で稼働す
るために設けられたバラストサクション機械の場合には
掻出しビーム長はそれ相応に短い）。吸込み口２３又は
吸込み接続管２２は、やはり枕木側頭域に、旋回軸線３
７を有する掻出しビーム３１の端部３４に配置されてお
り、かつ、掻出しチェーン３０の変向ガイド区域３３の
直ぐ上方で作業方向で見て該掻出しチェーン３０の直ぐ
前方に配置されている。また吸込み口２３を作業方向で
見て掻出しチェーン３０の直ぐ後方に配置することも勿
論可能である。吸込み接続管２２は駆動装置５２を介し
て高さ調整可能にコラム状の支持体３５と結合されてお
り、これによって吸込み口２３は、掻出しチェーン３０
によって給送されるバラストに対して鉛直方向で調整可
能である。機械外側で吸込み口２３に隣接した掻出し機
構９の各区域には、掻出しビーム３１又はコラム状の支
持体３５と結合された鉛直な変向ガイドプレート５３が
設けられており、該変向ガイドプレートは、掻出し機構
９の稼働位置では機械長手方向に対して平行に延びてい
て掻出しチェーン３０と協働し、これによってバラスト
を変向ガイド区域３３で堆積して吸込み口２３の下へ集
中的に集めることができる。

【００１９】バラストサクション機械１の作業現場への
移動走行中には両掻出し機構９は、高くリフトされて機
械長手方向に対して平行になるように旋回させた位置に
あり、しかも全体としては、図４において二点鎖線で示
した建築限界ライン５４の内部に位置している（図１、
図２及び図４において一点鎖線で示した掻出し機構９の
輪郭線５６も併せて参照）。掻出し機構９の作業位置へ
の転移動作は、横方向シフト駆動装置４０への給圧をも
って始まり、枕木側頭域の上位に掻出しビーム３１を位
置させることによって終わる。次いでコラム状の支持フ
レーム３６が高さ調整駆動装置４４によって降下させら
れる。掻出しチェーン３０がバラストの表面に接触する
と直ちに、循環駆動装置５０もスイッチ・オンされ、こ
れによって掻出しビーム３１は、該掻出しビーム３１の
上面が枕木５１の下面の下に位置するまでバラスト道床
２内へ侵入する。（場合によっては予め手作業で枕木側
頭域に掻出しビームを収容するための窪みが形成されね
ばならない。）これに続いて回転駆動装置３８によって
掻出しビーム３１が約９０°水平旋回させられると同時
に、バラスト吸出を開始するために圧縮機２０がスイッ
チ・オンされる。傾動駆動装置４８を介して各掻出しビ
ーム３１は、場合によっては機械縦軸線に対して垂直な
鉛直平面内で旋回され、これによって、掻出しチェーン
３０により露出される施工基面に、バラスト道床の排水
を助成するのに必要な横方向勾配を付与することが可能
になる。バラスト吸出時には走行駆動装置５５を負荷し
てバラストサクション機械１の操業前進が連続的に行な
われる。本明細書中において使用される「水平」及び
「鉛直」なる概念は、バラストサクション機械が、水平
平面内で延在する直線軌道上に位置するような状況が基
準になっているものとする。

【００２０】本発明のようなサクションユニットと掻出
しビームとの組合せ稼働方式は、吸上げられたバラスト
を篩分け装置によって連続的にクリーニングする操作と
連繋させても使用できるのは勿論である。

【図面の簡単な説明】

【図１】掻出し機構を備えたサクションユニットを搭載
した本発明のバラストサクション機械の側面図である。

【図２】図１に示したバラストサクション機械の概略的
な平面図である。

【図３】図１に示したバラストサクション機械の掻出し
機構の拡大詳細図である。

【図４】図３に矢印ＩＶで示した機械長手方向に見た図
である。

【符号の説明】

１ バラストサクション機械、 ２ バラスト道
床、 ３ 軌道、 ４レール走行台車、 ５ 機械
フレーム、 ６ 作業方向を示す矢印、７ バラス
ト、 ８ サクションユニット、 ９ 掻出し機
構、 １０オペレーター乗務員室、 １１ コンベヤ
装置、 １２ 積替えベルトコンベヤ、 １３，１４
サイロ貨車、 １５ 新バラスト、 １６ バ
ラスト放出装置、 １７ 軌道扛上器、 １８ 軌
道タンピングユニット、１９ 動力源、 ２０ 圧
縮機、 ２１ サクション管、 ２２ 吸込み接続
管、 ２３ 吸込み口、 ２４ サイクロン集塵
機、 ２５ エアロックゲート、 ２６ エアフィ
ルタ装置、 ２７ ダストフィルタ、 ２８ スク
リューコンベヤ、 ２９ 放出装置、 ３０ 掻出
しチェーン、３１ 掻出しビーム、 ３２ 変向ガ
イドローラ、 ３３ 変向ガイド区域、 ３４ 端
部、 ３５ コラム状の支持体、 ３６ コラム状
の支持フレーム、 ３７ 旋回軸線、 ３８ 回転
駆動装置、 ３９ 横方向ガイド、 ４０ 横方向
シフト駆動装置、 ４１ 支承ローラ、 ４２ガイド
コラム、 ４３ 鉛直方向ガイド、 ４４ 高さ調
整駆動装置、 ４５ 支持ローラ、 ４６ 支持レ
ール、 ４７ シャフト、 ４８ 傾動駆動装置、
４９ 閉鎖弁、 ５０ 循環駆動装置、 ５１
枕木、５２ 駆動装置、 ５３ 変向ガイドプレ
ート、 ５４ 建築限界ライン、 ５５ 走行駆動
装置、 ５６ 一点鎖線で示した輪郭線

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨーゼフ トイラー オーストリア国 ウィーン ヨハネスガッ セ ３ (72)発明者 ヘルベルト ヴェールゲッター オーストリア国 ガルノイキルヒェン ガ ルスベルク 41 (72)発明者 フリードリッヒ エラーラー オーストリア国 リンツ レーグラーベン ３

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 レール走行台車（４）を介して軌道
   （３）に沿って走行可能な機械フレーム（５）と、吸込
   み口（２３）を有する吸込み接続管（２２）を備えたサ
   クションユニット（８）と、該サクションユニットと協
   働して駆動装置（４４，３８）を介して高さ調整可能並
   びに鉛直の旋回軸線（３７）を中心として回動可能な、
   バラストを前記吸込み口（２３）へ給送するための掻出
   し機構（９）とを装備した形式の、軌道（３）のバラス
   ト道床（２）からバラストを吸出するためのバラストサ
   クション機械（１）において、サクションユニット
   （８）に配設された掻出し機構（９）が、両端にそれぞ
   れ変向ガイドローラ（３２）を設けたほぼ水平方向に延
   在する掻出しビーム（３１）をめぐってガイドされるエ
   ンドレスの掻出しチェーン（３０）として構成されてお
   り、しかも前記鉛直の旋回軸線（３７）が前記掻出しビ
   ーム（３１）の一方の端部（３４）に、かつ作業位置で
   は枕木側頭域に設けられており、更にまた前記吸込み接
   続管（２２）の吸込み口（２３）が高さ調整可能に枕木
   側頭域に配置されていることを特徴とする、バラストサ
   クション機械。
2. 【請求項２】 吸込み口（２３）が、掻出しチェーン
   （３０）又は掻出し機構（９）の変向ガイド域（３３）
   の直ぐ上位に配置されており、かつ、旋回軸線（３７）
   を有する方の掻出しビーム（３１）の端部（３４）が鉛
   直方向の支持体（３５）を介して、機械横方向に延在し
   ていて前記掻出しビーム（３１）から鉛直方向に離隔し
   た支持フレーム（３６）に固定されている、請求項１記
   載のバラストサクション機械。
3. 【請求項３】 ビーム状の支持フレーム（３６）がその
   長手方向にシフト可能に、機械フレーム（５）に支持さ
   れた横方向ガイド（３９）内に支承されて横方向シフト
   駆動装置（４０）と連結されており、かつ、前記支持フ
   レーム（３６）と掻出しビーム（３１）とを支承する前
   記横方向ガイド（３９）が、機械フレーム（５）の鉛直
   方向ガイド（４３）内に配置されたガイドコラム（４
   ２）と結合されていて高さ調整駆動装置（４４）によっ
   て前記機械フレーム（５）に対して相対的に高さ調整可
   能である、請求項２記載のバラストサクション機械。
4. 【請求項４】 バラストサクション機械（１）が、機械
   長手方向に延びる鉛直方向対称平面に関して互いに対向
   していると共に機械長手方向で相互に離隔して配置され
   た２つの掻出しビーム（３１）を装備している、請求項
   １から３までのいずれか１項記載のバラストサクション
   機械。
5. 【請求項５】 サクションユニット（８）が、吸込み接
   続管（２２）と圧縮機（２０）との間に配置されたサイ
   クロン集塵機（２４）を有し、該サイクロン集塵機に
   は、エアロックゲート（２５）を介して分離済みバラス
   ト（７）を搬出するためのコンベヤ装置（１１）が配設
   されている、請求項１から４までのいずれか１項記載の
   バラストサクション機械。
6. 【請求項６】 バラストサクション機械（１）が、掻出
   し機構（９）の区域で機械フレーム（５）に配置された
   オペレーター乗務員室（１０）と、軌道扛上器（１７）
   と、機械の作業方向で見て前記掻出し機構（９）に後置
   されていて軌道（３）内へ新バラスト（１５）を搬入す
   るためのバラスト放出装置（１６）と、軌道タンピング
   ユニット（１８）とを搭載している、請求項１から５ま
   でのいずれか１項記載のバラストサクション機械。