JPH06237696A - 粉末組成物 - Google Patents

粉末組成物

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JPH06237696A JP5047486A JP4748693A JPH06237696A JP H06237696 A JPH06237696 A JP H06237696A JP 5047486 A JP5047486 A JP 5047486A JP 4748693 A JP4748693 A JP 4748693A JP H06237696 A JPH06237696 A JP H06237696A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 α化穀類粉末と粉末状酸味料と炭酸水素ナト
リウム粉末とを含有し、粉末組成物全体重量中、α化穀
類粉末が50重量%以上、粉末状酸味料と炭酸水素ナト
リウム粉末とがそれぞれ6.0重量%以下に設定されて
おり、かつ、粉末状酸味料及び炭酸水素ナトリウム粉末
の粒度がそれぞれ80メッシュ以下に設定されているこ
とを特徴とする。 【効果】 発泡成分である酸味料と炭酸水素ナトリウム
との双方が含まれているにも関わらず、喫食時に水等の
液体成分を添加するだけで、瞬時に均一に発泡膨張し、
保形性の良好な視覚的変化に富んだ餅様菓子とすること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、喫食時に水等の液体
成分を添加するだけで、発泡膨張した餅様菓子が形成さ
れ、 視覚的変化を楽しむことができる粉末組成物に係
り、更に詳しくは、発泡成分である酸味料と炭酸水素ナ
トリウムとの双方が同一粉末組成物内に混合されている
にも拘わらず、液体成分を添加したときに、瞬時に均一
に発泡膨張する粉末組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、 餅生地は糯米、 粳米等を蒸煮
し、 十分に練ることにより得られるが、その製造には蒸
し器やこねる道具が要り、 手間ひまのかかるものであ
る。一方、 近年、 水を注ぐだけの即席食品や、 加熱する
だけの即席食品等が歓迎される風潮にあり、 伝統的な餅
様食品の分野においても上記手間ひまをかけて餅生地を
作るよりも、 例えば、 水を注ぐだけで簡単に餅生地が得
られるようなものが望まれていた。
【0003】このような要望を受けて、 水を注ぐだけで
餅生地となるものとして、 アミロペクチンを主体とする
穀類を蒸煮、 焙焼、 粉砕したα化穀類粉末が開発され、
実用化されている。 また、 上記α化穀類粉末を利用し
た、 瞬時に餅生地が得られるような新しいタイプの菓子
が開発されている。しかしながら、 上記α化穀類粉末は、
未処理のままでは水の浸透性が良すぎるため、 水を注
ぐと粉末層の表面が急激に吸水膨潤して膜状になり、 粉
末層内部まで水を浸透させない。 そのため、 粉末が玉状
になる、 いわゆる「ダマ」が発生しやすいという難点を
有している。 この「ダマ」が発生すると、 粉末と水とを
丁寧にこねなければ均一な餅生地とはならず、 瞬時に餅
生地とはならない。
【0004】そこで、 本発明者らは、 アミロペクチンを
主体としたα化穀類粉末(例えば寒梅粉)に、 水−アル
コール混合溶液を加え、造粒、 乾燥を施して改質α化穀
類粉末とすることにより、 水を加えただけで粉末層内部
まで液体成分が浸透し、 瞬時に均一な餅状組織をもつ餅
様菓子を得ることができるとして既に出願している(実
開昭63−173087号公報)。しかしながら、 上記
考案の改質α化穀類粉末では、水の浸透性に限界がある
ため、 得られる餅菓子の大きさに上限があり、 また、 視
覚的変化に乏しく、 面白さに欠けるという問題点があっ
た。
【0005】そこで、α化穀類粉末を利用して視覚的変
化のある餅菓子を得る方法について本発明者らは、特開
平4−36151号公報に記載の組合せ菓子及びそれを
用いた餅様菓子の製造方法を既に提案している。この方
法は、発泡成分である酸味料もしくは炭酸水素ナトリウ
ムのいずれか一方を、α化穀類粉末を主体とする餅生地
原料に添加して餅生地原料粉末とし、他方の発泡成分を
別包装して組合せ菓子とする。そして、喫食時に、別包
装した発泡成分に水を加えて水溶液とし、この水溶液を
上記餅生地原料粉末上に滴下することにより、瞬時に発
泡膨張しながら立体的な任意形状となる餅様菓子を得る
ものである。
【0006】しかしながら、上記の方法では、発泡成分
である酸味料と炭酸水素ナトリウムとを別包装にし、餅
様菓子を作るときに、発泡成分の他方を水溶液化してお
かなくてはならない。これは、発泡成分の双方とα化穀
類粉末とを一括混合した場合、これに水を滴下しても、
発泡反応が均一に起こりにくく、部分的に発泡したり、
発泡する速度が遅かったりして瞬時に均一な発泡状態の
餅様菓子を得ることができないからである。また、発泡
成分とα化穀類粉末との配合比によっては、餅様菓子の
発泡性が悪かったり、餅様菓子の保形性が悪くなって喫
食しづらくなるという欠点もある。また、上記の方法で
は、他方の発泡成分を水溶液にするための溶解容器も必
要であり、製品化にあたって包装がかさばり、また、喫
食者が餅様菓子を得る手順も煩雑となってしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、 このような
事情に鑑みなされたものであって、 その目的とするとこ
ろは、 発泡成分である酸味料と炭酸水素ナトリウムとの
双方が含まれているにも関わらず、喫食時に水等の液体
成分を添加するだけで、瞬時に均一に発泡膨張し、保形
性の良好な視覚的変化に富んだ餅様菓子とすることがで
きる粉末組成物を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、 α化穀類
粉末と粉末状酸味料と炭酸水素ナトリウム粉末とを含有
してなる粉末組成物であって、粉末組成物全体重量中、
α化穀類粉末が50重量%(以下%と記す)以上、粉末
状酸味料と炭酸水素ナトリウム粉末とがそれぞれ6.0
%以下に設定されており、かつ、粉末状酸味料及び炭酸
水素ナトリウム粉末の粒度がそれぞれ40メッシュパス
以下に設定されていることを特徴とする粉末組成物によ
って達成される。
【0009】次に、この発明を詳しく説明する。本発明
の粉末組成物は、α化穀類粉末と粉末状酸味料と炭酸水
素ナトリウム粉末とを含有してなる。
【0010】まず、α化穀類粉末としては、 アミロペク
チンを主体とする馬鈴薯澱粉,ワキシーコーンスター
チ,糯米等を原料とするα化穀類粉末が挙げられ、 馬鈴
薯澱粉もしくはワキシーコーンスターチを原料としたも
のが粘弾性の点において優れている。 また、 これらは、
単独でも、2種類以上組み合わせてもよい。α化の方法
は、 ホットローラーによりα化乾燥後、 粉砕するホット
ロール製法が好ましい。 このホットロール製法によって
得られたα化穀類粉末は、 液体成分と混合した際、 得ら
れる餅様菓子が良好な餅様の食感となり、 また粘弾強度
も好適である。
【0011】このα化穀類粉末の配合量は、粉末組成物
全体重量中、50%以上、好ましくは60〜80%とす
る。α化穀類粉末が50%未満であると、 餅様菓子の粘
弾性が不十分なために発泡によって生成された気泡の保
持性や食感が悪くなり、また、保形性も悪くなる。ま
た、80%を超えると、餅様菓子の粘弾性が強くなりす
ぎて、発泡による膨張度合いが殆どなく、視覚的面白さ
が乏しくなる傾向にある。
【0012】また、α化穀類粉末は、24〜100メッ
シュの範囲の粒度分布にあるものを用いるのが好まし
く、更に好ましくは、50メッシュオンの粗い粒度のも
のが、α化穀類粉末全体重量中50%以下、かつ、10
0メッシュパスの細かい粒子のものが20%以下である
ことが望ましい。すなわち、α化穀類粉末中、50メッ
シュオンの粗い粒度のものがこの割合よりも多いと、餅
様菓子の発泡による膨張度合いが小さくなる傾向にあ
り、逆に、100メッシュパスの細かい粒度のものがこ
の割合より多くなると、粉末組成物に液体成分を添加し
たときの液体成分の浸透性が悪くなり、均一に餅様化せ
ずに粉末のまま残る部分が多くなる傾向にある。また、
粒度の調整は、α化穀類粉末を篩別することにより行っ
ても、流動造粒等の造粒により行ってもよい。
【0013】次に、発泡成分は、 上述のように、粉末状
酸味料と炭酸水素ナトリウム粉末である。酸味料として
は、 クエン酸,酒石酸,リンゴ酸,フマール酸等の食用
有機酸が挙げられ、 これらは単独でも、2種以上組み合
わせてもよい。特に酒石酸は、粉末組成物の経日安定性
を良くする点で好適である。
【0014】この発泡成分の配合量は、 粉末組成物全体
重量中、各々6.0%以下、好ましくは2.5〜6.0
%に設定される。発泡成分が各々6.0%を超えると、
粉末組成物に液体成分を添加したときの発泡膨張度合い
が大きくなりすぎて、餅様菓子の保形性が悪くなると共
に、風味が悪くなる。また、2.5%未満だと、粉末組
成物に液体成分を添加したときの発泡が不十分であり、
餅様菓子が形成される際の視覚的変化に乏しくなる傾向
にある。
【0015】なお、発泡成分は、いずれも粒度が40メ
ッシュパス以下、好ましくは100メッシュパス以下の
細かい粒子である必要がある。粒度が40メッシュオン
以上の粗い粒子であると、喫食時にこの粉末組成物に液
体成分を添加して餅様菓子としたときに、部分的に発泡
して均一な発泡膨張状態の餅様菓子にならなかったり、
発泡速度が遅延し、瞬時に発泡膨張する視覚的効果が得
られにくい。
【0016】なお、粉末組成物には、上記3成分の他、
副原料として、砂糖、乳糖、ブドウ糖、オリゴ糖、果
糖、麦芽糖、粉末水飴等の粉末状の甘味料や粉末果汁、
色素、香料、粉乳、澱粉もしくはその加工品、安定剤、
乳化剤、油脂、起泡剤(ゼラチン、卵白、植物性蛋白)
等を適宜選択して用いればよい。特に、卵白粉末の使用
は、発泡した起泡の保持の点で好適である。また、色素
として、pHによって、色調の変化する天然色素を添加
しておくと、液体成分を添加したときに色の変化する様
子を楽しむことができ、好適である。
【0017】また、本発明の粉末組成物は、上記3成分
粉末と副原料粉末とを、各々別々に準備し、これらを粉
体混合することにより得られる。特に、α化穀類粉末を
流動造粒しておくと、色素を均一に分散することがで
き、粉末組成物に液体成分を添加したときに均一に着色
できる点で好適である。
【0018】上述のような構成からなる本発明の粉末組
成物は、液体成分を添加するだけで発泡膨張しながら餅
様菓子に変化する。このとき、 液体成分は、単なる水で
も、糖液やジュース、牛乳等の水性媒体でも、水溶性の
粉末原料を溶解した水溶液でもよい。なお、液体成分中
の糖度は、5%以下にすることが望ましい。糖度が5%
を超えると、粉末組成物への液体成分の浸透性が低下し
たり、得られる餅様菓子の発泡膨張度合いや粘弾性、強
度が小さくなる傾向にある。
【0019】なお、粉末組成物と液体成分との比率は、
任意に設定できるが、通常、粉末組成物1に対して1.
5〜3.0が好適である。液体成分がこの範囲よりも少
ないと、餅様化せずに粉末のまま残りやすい。逆に、液
体成分がこの範囲よりも多いと、水分が多くなって、保
形性が低下したり、容器から取り出しにくくなる。
【0020】また、この粉末組成物を用いて餅様菓子を
製造するにあたっては、例えば、図1に示すようにして
もよい。同図において、1は製造用容器、2は粉末組成
物、3は液体成分、4はスポイド、5は餅様菓子、6は
棒状治具である。製造用容器1は、図1(A)に示すよ
うに、 一直線上に並ぶよう配置された複数の凹部1a
と、各々の凹部1aに繋ぐように設けられた溝1bを有
する。凹部1aの形状、大きさは、直径30mm、深さ
5〜10mm程度で、望ましくは円形状とすると、液体
成分の均一浸透性、餅様菓子の取り出しやすさの点で好
適である。また、凹部1aには、それぞれ動物等の凹凸
図柄を施し、餅様菓子が動物等の立体的形状になるよう
にしてもよい。また、溝1bは、後述する棒状治具6を
戴置するためのものであり、適宜溝の形状は設定すれば
よい。また、溝の深さは、凹部1aの深さよりも浅くす
る方が棒状治具6を取り出しやすく好適である。また、
容器1の材質は、ポリスチレン、ポリプロピレン等の合
成樹脂類や紙、陶器等表面を滑らかに加工しやすい材質
のものが餅様菓子の取り出しやすさの点で好適である。
【0021】また、液体成分3を添加する際には、図1
(B)に示すように、スポイド4を用いるようにする
と、注入しやすく、また、粉末組成物2底部にまで速や
かに液体成分3がゆき渡るので好適である。スポイド状
容器4の形状や材質は、ポリエチレン製で先端の孔径が
好ましくは2.0mm以下、より好ましくは0.7mm
以下のものを用いると、液体成分3を勢いよく粉末組成
物2中に注入することができ、液体成分の均一浸透性の
点で好適である。また、棒状治具6は、図1(C)に示
すような箸の他、市販のスプーンやフォーク、木製ステ
ィック等が挙げられ、板状の巾広偏平な形状のものが好
適である。また、その材質は、餅様菓子5が付着しやす
い材質であれば良く、例えば、ビスケット等の焼成食品
や可食性シート状食品等の食品を、適宜成形して用いて
もよい。
【0022】上記各治具を用いての餅様菓子の製造は、
まず、製造用容器1の複数の凹部1aに適当量の粉末組
成物2を略均一に振り入れ(図1(A))、 この上にス
ポイド4を用いて、液体成分3を注入する(図1
(B))。粉末組成物2は、液体成分3を注入すると同
時に発泡膨張を開始し、餅様菓子5に変化していく。こ
の反応は、約30秒以内の短時間でほぼ終了する。
【0023】次に、 図1(C)に示すように、 棒状治具
6を餅様菓子5上に製造用容器1に設けられた溝1bに
沿って戴置し、手で押圧して棒状治具6と餅様菓子5と
を圧着する。次いで、この棒状治具6を持ち上げると、
図1(D)に示すように、餅様菓子5が複数連結した形
で一度に取り出すことができ、そのまま、喫食すること
ができる。
【0024】本発明の粉末組成物の製品化にあたって
は、 粉末組成物のみをポリエチレン製袋等の遮蔽性包装
体に収容・密封して製品としてもよく、あるいは上記粉
末組成物に、餅様菓子の製造に使用する容器及び棒状治
具等を添付して製品としてもよい。あるいは、カラフル
シュガー、 アラザン、 スプレーチョコ等のトッピング材
料、ソース、ジャム等を添付し、 得られる餅様菓子表面
を装飾したり、味付けしたりするするようにしてもよ
い。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明の粉末組成物は、
発泡成分である酸味料と炭酸水素ナトリウムとが特定の
粒度以下に設定されているので、酸味料と炭酸水素ナト
リウムとの双方が一緒に混合され、同一包装体に収容さ
れているにも拘わらず、喫食時に液体成分を添加したと
きに瞬時に均一に発泡膨張した餅様菓子が形成され、 視
覚的変化を楽しむことができるものである。また、発泡
成分を別々に包装する必要がなく、包装が簡略化できる
と共に、喫食時の手順が簡便化できる。また、 α化穀類
粉末と発泡成分とが特定範囲に設定されているので、餅
様菓子の発泡反応が十分行われ、発泡作用による炭酸飲
料のはじけるような感覚と清涼感を楽しむことができる
と共に、保形性のある特有の粘弾性に富んだ食感の餅様
菓子とすることができる。
【0026】更に、 pHによって変化するような色素
や、 水溶性の高い色素を配合することによって、液体成
分を添加したときに色の変化を楽しんだり、 トッピング
素材を餅様菓子表面に付着させることにより、 バリエー
ションに富んだ視覚的変化を楽しんだりすることができ
る。また、餅様菓子を製造する容器や治具を工夫するこ
とにより、さらに作る過程での面白さを楽しむことがで
きる。
【0027】次に、本発明を実施例を挙げて具体的に説
明する。 (実施例1〜11、比較例1〜7) 《α化穀類粉末の調製》馬鈴薯澱粉を、 洗浄、 磨研、 濃
縮、 脱水した後、加水混練し、 150℃のホットローラ
ーにてα化乾燥後、 粉砕し、 これを篩別して、 α化馬鈴
薯澱粉粉末を得た。
【0028】《粉末組成物の調製》上記のα化馬鈴薯澱
粉を流動造粒機にて造粒し、表1〜表3に示す粒度に調
整した後、発泡成分及び副原料を表1〜表3に示す割合
で粉体混合し、粉末組成物とした。なお、実施例2につ
いては、α化馬鈴薯澱粉を造粒せずに篩別して粒度を調
製する他は、実施例1と同様にした。
【0029】《餅様菓子の製造》上記実施例1〜11、
比較例1〜7の粉末組成物を用いて、 下記の方法で餅様
菓子を得た。 すなわち、まず、 図1(A)に示すような
製造用容器1の深さ6mm、直径25mmの円形の凹部
1a5個それぞれに、2gの粉末組成物2を振り入れ、
孔径5mmのスポイト4を用いて5mlの液体成分3を
注入して発泡膨張した餅様菓子5を得た。 次いで、棒状治具6として木製割り箸を用い、これを製
造用容器1の溝1bに戴置し、押圧して餅様菓子5を圧
着し、棒状治具6を持ち上げて製造用容器1から餅様菓
子5を取り出した。なお、実施例3においては、液体成
分3として、グラニュー糖を含有するものを使用した。
【0030】得られた餅様菓子の均一発泡性(液体成分
の均一浸透性及び均一膨張性)、保形性、風味と食感に
ついて、 専門パネラー50名によって、 下記の要領で評
価した。
【0031】(浸透性の評価)液体成分の、粉末組成物
への浸透性について、粉末組成物全体に均一に良く浸透
した(5点)、粉末部分が少し残った(3点)、表面の
みしか餅様化しなかった(1点)の評価基準で判定し、
その平均値を示した。 (膨張性の評価)餅様菓子の膨張性について、非常に均
一に速やかに膨れた(5点)、ほぼ均一によく膨れた
(3点)、あまり膨らまなかった(1点)の評価基準で
判定し、その平均値を示した。 (保形性の評価)餅様菓子の保型性について、 棒状治具
で持ち上げたときの餅様菓子の持ち上がった個数で判定
し、1個1点の評価基準で判定し、その平均値を示し
た。
【0032】(風味と食感の評価)餅様菓子の風味と食
感について、総合評価し、非常に良い(5点)、良い
(4点)、普通(3点)、悪い(2点)、非常に悪い
(1点)の評価基準で判定し、その平均値を示した。 以上の結果を表1〜表3にあわせて示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】以上の結果より、実施例の粉末組成物は、
液体成分が速やかに均一に浸透し、また、得られる餅様
菓子が発泡したときの膨張性、保形性がよく、視覚的面
白さに富んでおり、更に、風味及び食感に優れていた。
これに対し、比較例の粉末組成物は、液体成分の浸透性
や膨張性、保形性が悪かったり、風味及び食感が上記実
施例より劣っていたりして好ましくなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉末組成物を用いて餅様菓子を製造す
る方法の一例を示す説明図。
【符号の説明】
1 製造用容器 1a 凹部 1b 溝 2 組合せ菓子 3 液体成分 4 スポイド 5 餅様菓子 6 棒状治具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α化穀類粉末と粉末状酸味料と炭酸水素
    ナトリウム粉末とを含有してなる粉末組成物であって、
    粉末組成物全体重量中、α化穀類粉末が50重量%以
    上、粉末状酸味料と炭酸水素ナトリウム粉末とがそれぞ
    れ6.0重量%以下に設定されており、かつ、粉末状酸
    味料及び炭酸水素ナトリウム粉末の粒度がそれぞれ40
    メッシュパス以下に設定されていることを特徴とする粉
    末組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010235765A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Caloria Japan Co Ltd 可食性インク及び可食性インクの塗布方法
WO2012157122A1 (ja) * 2011-05-19 2012-11-22 クラシエフーズ株式会社 非加熱加水成形用粉末
JPWO2012160642A1 (ja) * 2011-05-23 2014-07-31 クラシエフーズ株式会社 非加熱加水クリーム状食品用粉末

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