JP2001149015A - 成型食品容器及び組合せ菓子並びにそれを用いた成形菓子の製法 - Google Patents

成型食品容器及び組合せ菓子並びにそれを用いた成形菓子の製法

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JP2001149015A
JP2001149015A JP33252099A JP33252099A JP2001149015A JP 2001149015 A JP2001149015 A JP 2001149015A JP 33252099 A JP33252099 A JP 33252099A JP 33252099 A JP33252099 A JP 33252099A JP 2001149015 A JP2001149015 A JP 2001149015A
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吉孝 大野
Mizuho Doi
瑞穂 土肥
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Kanebo Foods Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 喫食者が簡便に成形菓子を手作りすることが
でき、また、手作りの過程で成型食品容器を用いて喫食
者が簡単な動作をするだけで、液状物から所定の形状の
成形菓子に変化する態様を楽しむことができ、成形性、
視覚的変化、意外性及び食感、風味にも優れた成形菓子
を得ることができる成型食品容器及び組合せ菓子並びに
それを用いた成形菓子の製法を提供する。 【解決手段】 複数に分割されたカップ片からなる成型
食品容器であって、該カップ片の開口周縁部にカップ片
同士を結合一体化するための結合構造を有することを特
徴とする成型食品容器によって達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、喫食者が簡便に成
形菓子を手作りすることができる成型食品容器及び組合
せ菓子並びにそれを用いた成形菓子の製法に関し、更に
詳しくは、手作りの過程で成型食品容器内で、所定の形
状の成形菓子に変化する態様を楽しむことができる成型
食品容器及び組合せ菓子並びにそれを用いた成形菓子の
製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、α化穀類粉末を用い喫食者自身が
容器を用いて、手作りで楽しむための組合せ菓子として
は、例えば特許2883748号公報記載の組合せ菓子
及びそれを用いた餅様菓子の製造方法がある。この組合
せ菓子は、α化穀類粉末を含有してなる餅生地原料(A
成分)と食用油を主体とする油組成物(B成分)とを混
合した後、該混合物と水とを混合し、餅様菓子を得るこ
とを特徴とする組合せ菓子である。しかしながら、この
組合せ菓子では、喫食者自身が容器内でスプーン等の治
具を用いて混練するだけなので餅様菓子の形状を作る創
造的な面白さに欠けるものであった。すなわち、餅様菓
子化する過程では容器の形状に沿って塊状化するだけな
ので、混練過程で既に最終餅様菓子の形状が容易に予想
されるものであり、視覚的変化、意外性等の点で改良の
余地があった。また、その形状は略団子状ではあるが、
不定形で所定の形状に仕上がらない点で不満の残るもの
であった。
【0003】また、真球に近い立体の球形を簡便に作れ
る方法としては、例えば実開平4−127177号公報
記載の団子作成具がある。この団子作成具では、半球状
カップ内に例えば食品素材をすくい取り、半球状カップ
と連結された握り部を握ることで、両方のカップがそれ
ぞれ合わさり、ほぼ真球状の団子菓子等を簡便に手作り
することができる。しかしながらこの成型食品容器で
は、半球状カップが合わさるだけの成型食品容器であ
り、上述した組合せ菓子と同様に、喫食者が積極的に手
を動かし食品形態を変化させ、自分の好みに合わせて創
意工夫して食品形態の変化を楽しむことができず視覚的
変化、意外性の点で満足するものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、喫食者が簡便に成形菓子を手作りすることがで
き、また、手作りの過程で成型食品容器を用いて喫食者
が簡単な動作をするだけで、液状物から所定の形状の成
形菓子に変化する態様を楽しむことができ、成形性、視
覚的変化、意外性及び食感、風味にも優れた成形菓子を
得ることができる成型食品容器及び組合せ菓子並びにそ
れを用いた成形菓子の製法を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、複数に分
割されたカップ片からなる成型食品容器であって、該カ
ップ片の開口周縁部にカップ片同士を結合一体化するた
めの結合構造を有することを特徴とする成型食品容器に
よって達成される。
【0006】また、上記の目的は、下記の(A)と
(B)とが組合されていることを特徴とする組合せ菓子
によって達成される。 (A)α化穀類粉末含有粉末 (B)複数に分割されたカップ片からなる成型食品容器
であって、該カップ片の開口周縁部にカップ片同士を結
合一体化するための結合構造を有することを特徴とする
成型食品容器
【0007】また、上記の目的は、成型食品容器のカッ
プ片の少なくとも一つに、水性媒体とα化穀類粉末含有
粉末とを入れた後、該カップ片と残りのカップ片とを結
合一体化し、しかる後振動を加えて成形菓子を得ること
を特徴とする成形菓子の製法によって達成される。
【0008】すなわち、本発明者らは、複数に分割され
たカップ片からなる成型食品容器のカップ片の少なくと
も一つに、水性媒体とα化穀類粉末含有粉末とを入れた
後、該カップ片と残りのカップ片とを結合一体化し、し
かる後左右上下に数秒間振動を加えるだけで、α化穀類
粉末含有粉末と水性媒体とが混合され、且つ遠心力の作
用により、意外にもきれいに形の整った成形菓子を簡便
に得ることができることを見出し、本発明に到達した。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明を詳しく説明する。
本発明の複数に分割されたカップ片からなる成型食品容
器とは、該カップ片の開口周縁部にカップ片同士を結合
一体化するための結合構造を有するものである。
【0010】まず、成型食品容器の材質は、少なくとも
外力が加わっても、すぐに元の形状に復元しうる程度の
硬質のものが成形性の点で好ましく、例えば、塩化ビニ
ル等のプラスチックから形成される。
【0011】また、成型食品容器は、例えば、図1、
3、4、5に示すような球形、立方体、直方体、円柱体
等の各種立方体形状で、複数に分割されたカップ片とな
っており、カップ片同士を結合一体化することにより、
立体形状に組み立て可能となっている。また、成型食品
容器の形状は、所望の成形菓子の形状に合せ適宜選択す
ればよい。例えば、球状成形菓子を得る場合には、球状
の成型食品容器が好適である。また、図1、3、4、5
においては、2分割された成型食品容器の例を示してい
るが、分割する数は2以上でもよい。
【0012】以下、添付図面を参照して、本発明の2分
割された成型食品容器の例について説明する。まず、図
1(A)は球状の成形菓子を得るための、球状の成型食
品容器の一例を示す説明図である。図1(A)におい
て、1は成型食品容器、1a、1bは成型食品容器1を
2分割したカップ片、3はカップ片1a、1b同士を結
合一体化して成型食品容器1とするための結合部であ
る。
【0013】図1(B)は、カップ片1a、1bが分割
された状態を示す説明図である。図1(B)において、
カップ片1a、1bの開口周縁部には各々結合部3a、
3bが設けられている。この成型食品容器1の場合は、
結合構造として、ネジ構造を用いており、結合部3a内
側の表面に凸条4aが設けられ、結合部3b上の表面に
は凹条4bが形成されている。更に詳細に述べると、結
合部3a内側の表面は、結合部3bの外側に嵌挿可能な
構造となっている。一方、結合部3bの内側は、結合部
3aを嵌入可能なように、結合部3aの開口周縁部厚み
分だけ溝が形成されており、その溝上に凹条4bが形成
されている。従って、カップ片1a、1bを結合一体化
する際には、カップ片1aの結合部3aをカップ片1b
の結合部3bに嵌挿し、カップ片1a、1bを相対方向
に回転することにより成型食品容器1を形成する。
【0014】図1においては、結合構造部にネジ構造を
用いているが、例えば、図5に示すような蝶番構造10
と、係止構造11を用いてもよい。図5(A)におい
て、9a、9bは成型食品容器9を2分割したカップ
片、10はカップ片9a、9bとを連結した蝶番であ
る。11a、11bは、カップ片9a、9bに各々設け
られた係止部で、係止部11bに係止部11aを冠着さ
せて図1Bに示すように結合一体化できる構造となって
いる。なお蝶番10は、単にカップ片9a、9bの一部
がつながっている構造で代用してもよい。例えば、プラ
スチック材料などで成型食品容器9を製造する場合に
は、9aと9bの一部が融着されて蝶番と同様の作用を
有しており、材質の柔軟性を利用してカップ片9a、9
bが蝶番10(融着部)を介して開閉可能な構造となる
ようにしてもよい。
【0015】なお、図3、4、5において、各々のカッ
プ片7a、7b、8a、8b、9a、9bの開口周縁部
には図示していないが、上記したような結合構造を形成
しておくことが、密閉性を高める点で必要である。
【0016】そして、カップ片同士の結合構造は、上記
の結合構造に限定されるものではなく、冠着、咬止、掛
止、関着等可能な各種構造を成型食品容器の形状等によ
って適宜選択して用いればよい。上記結合構造を、成型
食品容器に設けることにより、容器の密閉性を高める点
で好適である。
【0017】また、成形菓子を作る際に、α化穀類粉末
含有粉末中に加えて後述する発泡性粉末を用いる場合、
図1(A)に示すように、成型食品容器の該カップ片の
いずれか一方の天部に孔部5を有することが望ましい。
その径の大きさは、一本の指の指先で覆い被さるくらい
の大きさ(直径約2mm程度)が好ましい。すなわち、
このような構造を有することにより、発泡性粉末である
酸成分とアルカリ成分(例えば、クエン酸と炭酸水素ナ
トリウム)との反応による炭酸ガスの発生に対する成型
食品容器1内の内圧上昇を防止することができ、年少者
においても、より安全に成形菓子を作ることができる。
【0018】また、成型食品容器1のカップ片の内側に
は、成形菓子を好適に得るために、油脂を施与すること
が望ましい。油脂としては、大豆油、ナタネ油、ごま
油、綿実油、コーン油、ココナッツ油等の植物性油脂、
中鎖トリグリセリド及びこれらの混合物、粉製品、分画
物等が挙げられる。中でも、特に離型性を好適に得られ
る点で、植物性油脂を用いることが好ましい。これらに
よって、成型食品容器と成形菓子との型離れを良くし、
所望の形状の成形菓子をより好適に得られる。
【0019】更には、成形菓子の製造時に取り扱いやす
くするために図1(A)に示すように、カップ片の少な
くとも一方に平面部2a、2bを設けることが望まし
い。すなわち平面部2a、2bを設けることにより、例
えば、成型食品容器1が転倒しにくく、また、手で持ち
やすく、すべりにくくすることができる点で好適であ
る。
【0020】また、成型食品容器1の結合部3の外側周
辺にはすべり止めを設けることが望ましい。すなわち、
すべり止めを設けることにより、例えば、成型食品容器
1を手で持って振動させる際に、すべりにくく、より強
く振動させることができる点で好適である。例えば、す
べり止めは、溝のような構造でもよく、あるいは、格子
状、ドット状等の各種細かい凹凸構造とするようにして
もよい。また、すべり止めは外周全周にわたって設けて
もよいし、一部に設けてもよい。
【0021】次に、本発明の組合せ菓子は、(A)α化
穀類粉末含有粉末と前述の成型食品容器、すなわち
(B)複数に分割されたカップ片からなる成型食品容器
であって、該カップ片の開口周縁部にカップ片同士を結
合一体化するための結合構造を有することを特徴とする
成型食品容器とが組合せられていることを特徴とするも
のである。
【0022】本発明の組合せ菓子に用いる(A)α化穀
類粉末含有粉末は、α化穀類粉末を主原料とし、副原料
として糖質甘味料等を用いるものである。まず、主原料
のα化穀類粉末は(A)α化穀類粉末含有粉末の全体重
量中30%以上に設定されることが、成形菓子の成型適
性上好ましい。すなわち、30%未満だと、塊状化しに
くい物性となる傾向がある。
【0023】次に、主原料であるα化穀類粉末として
は、とうもろこし澱粉、タピオカ澱粉、馬鈴薯澱粉、ワ
キシーコーンスターチ、粳米粉等及びこれらの化工澱粉
のα化物が挙げられ、これらの中から適宜選択し単独も
しくは複数組み合わせて用いればよい。この中でも、特
に成形菓子の成型性および成型食品容器からの離型性を
好適に得られる点で、タピオカ澱粉、馬鈴薯澱粉が好適
に用いられる。
【0024】また、α化穀類粉末のα化の方法は特に限
定されないが、ホットローラーによりα化乾燥後、粉砕
するホットロール製法が好ましい。このホットロール製
法によって得られたα化穀類粉末は、水性媒体を添加し
た際、良好なゼリー状や餅様状等の食感となり、また、
成形菓子の弾力強度も好適になる傾向にある。
【0025】また、このα化穀類粉末は、その粒度を6
0〜200メッシュの範囲にすることが望ましい。これ
は粒度分布により60〜200メッシュの粒子が80%
以上含まれていることが望ましいという趣旨である。す
なわち、上記粒度分布とすることにより、α化穀類粉末
と水性媒体とが混合される際の粉末層内部への水の浸透
性が良好なものとなり、(A)α化穀類粉末含有粉末
に、水性媒体を加えて得られる成形菓子は、過剰の水分
を含まず均一で適度な弾力性を付与することができる点
で好適である。一方、粒度が60〜200メッシュの範
囲の粒子が80%未満の場合は、α化穀類粉末同士の結
着が弱く、得られた成形菓子の弾力強度が不十分になっ
たり、または、α化穀類粉末への水の浸透性が良すぎ
て、粉末層の表面のみ吸水膨潤して粉末層内部まで水を
浸透させないので、表面のみ過剰な水分を含む成形菓子
を形成する傾向にある。
【0026】次に、本発明の(A)α化穀類粉末含有粉
末には、副原料として糖質甘味料、色素、調味料、香
料、乳化剤、安定剤、酸成分、アルカリ成分等を適宜選
択して単独もしくは複数組合せて添加してもよい。例え
ば、糖質甘味料としては、砂糖、高甘味度甘味料、乳
糖、ブドウ糖、オリゴ糖、果糖、麦芽糖、粉末水飴等の
粉末状の糖質甘味料の他、澱粉糖化物等の液糖が挙げら
れ、(A)α化穀類粉末含有粉末に加水して、成形菓子
を成型する際に、(A)α化穀類粉末含有粉末のダマ防
止化の点で好適である。なお糖質甘味料は(A)α化穀
類粉末含有粉末の全体重量中、5〜70%以上に設定す
ることがダマ防止の点で好適である。
【0027】また、副原料として糖質甘味料を用いた場
合、(A)α化穀類粉末含有粉末中の主原料であるα化
穀類粉末と糖質甘味料との混合割合は30:70〜9
5:5が望ましい。α化穀類粉末の割合がこの範囲より
も小さくなると液体状のペースト物となり成形菓子が成
型されにくい傾向にあり、逆にα化穀類粉末がこの範囲
よりも大きくなると、成形菓子に亀裂が生じ成型されに
くい傾向にある。
【0028】次に、本発明の組合せ菓子には(C)発泡
性粉末を組合せると更に好適である。(C)発泡性粉末
は、酸成分とアルカリ成分とを含有してなる。酸成分と
しては、クエン酸、リンゴ酸、フマール酸、乳酸、酢
酸、酒石酸等の有機酸類や、これらを主体とする醸造
酢、梅酢、果実酢、果汁などの粉体物、顆粒状物等が挙
げられ、これらの中から適宜選択し単独もしくは複数組
合せて用いれば良い。また、アルカリ成分としては、炭
酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム
等の炭酸化合物等が挙げられる。また酸成分とアルカリ
成分の配合量は適宜設定すればよいが、両者の重量比率
を0.5:2〜2:0.5とすることが好ましい。この
中でも特に成形菓子の風味及び発泡性の良い点で酸成分
としてクエン酸、酒石酸、また、アルカリ成分として炭
酸水素ナトリウムは好適に用いられる。
【0029】また、上記、発泡性粉末には、糖類、香
料、色素、安定剤、調味料等を目的に応じて適宜添加す
るようにしてもよい。
【0030】あるいは、発泡性粉末とは別に、上記糖
類、香料、色素、安定剤、調味料等を混合物として別途
添付するようにしてもよい。別途添付する場合の上記混
合物の形態は、粉末状、顆粒状や液体状等が挙げられ
る。
【0031】本発明の組合せ菓子に(C)発泡性粉末を
組合せる際に、(C)発泡性粉末を(A)α化穀類粉末
含有粉末に添加した場合には、成形菓子が発泡しながら
成型されるので、体積が膨脹しながら成型されるという
視覚的変化を楽しむことができ、また、発泡感のある特
有の食感、風味を楽しむことができ、更に、離型性も良
好となる。あるいは、(C)発泡性粉末を別包装して、
別途成型菓子に添加した場合、水溶化した発泡性粉末が
成形菓子の表面にまぶされて泡雪状のコーティングがな
され、外観、風味ともに変化をもたせることができる。
【0032】本発明の組合せ菓子の製品化は、例えば次
のようにして行われる。まず、上述したような(A)α
化穀類粉末含有粉末を包装したものと、必要に応じて
(C)発泡性粉末とを組合せ、(B)複数に分割された
カップ片からなる成型食品容器とを添付して必要に応
じ、更にこれらを一つの包装体に密封し、組合せ菓子製
品とすればよい。このとき、(A)α化穀類粉末含有粉
末の包装は、例えば、ポリエチレン等の軟質なプラスチ
ック袋等に包装すればよい。また、その包装形態は、袋
体、筒状や箱状等が挙げられる。また、その材質もプラ
スチックに限定するものではなく紙等でもよく、あるい
は、金属等各種材質の中から適宜単独もしくは複数組み
合わせて用いればよい。また、(C)発泡性粉末を必要
に応じて用いる場合には、(A)α化穀類粉末含有粉末
と同一包装でも、別包装でもよい。
【0033】次に、本発明の成形菓子の製法は、成型食
品容器のカップ片の少なくとも一つに、水性媒体とα化
穀類粉末含有粉末とを入れた後、該カップ片と残りのカ
ップ片とを結合一体化し、しかる後振動を加えて成形菓
子を得ることを特徴とするものである。
【0034】また、本発明にかかる成形菓子は、α化穀
類粉末含有粉末が配合されているものであればよく、例
えばゼリー状成形菓子、餅様状成形菓子等が挙げられ
る。
【0035】本発明の組合せ菓子を用いて、例えば、ゼ
リー状成形菓子は次のようにして製造される。まず、水
性媒体を準備する。水性媒体は、例えば、水、牛乳、果
汁入り飲料、水溶性エキス等が挙げられ、これらの中か
ら適宜選択し、単独もしくは複数組合せて用いれば良
い。この中でも、特に手軽に使用でき、かつ、α化穀類
粉末含有粉末と早く反応し、成形菓子が素早く得られる
点で水が好適に用いられる。なお、水性媒体は容器詰め
等を行ない、上記組合せ菓子とセットにして製品化する
ようにしてもよい。
【0036】また、上記(A)α化穀類粉末含有粉末と
水性媒体との混合割合は重量比で3:7〜6:4が望ま
しい。水性媒体の割合がこの範囲よりも小さくなるとα
化穀類粉末含有粉末が成形菓子化せずに、α化穀類粉末
含有粉末が成型容器内に残留する傾向にあり、逆に水性
媒体の割合がこの範囲よりも大きくなるとペースト状の
ままで成形菓子とはなり難い傾向にある。
【0037】次に、図1(A)に示すような成型食品容
器1を準備する。次いで、図2(A)に示すように、成
型食品容器1のカップ片1bに水性媒体21を入れ、α
化穀類粉末含有粉末20を加える。そして、他方のカッ
プ片1aを嵌合し、カップ片1a、1bを相対方向に回
転させて、球状の成型食品容器1とする(図2
(B))。次に指で孔部5(図1(A))を覆うよう
に、この嵌合した成型食品容器1を手で持ち、上下左右
(P、Q、R、Sの矢印方向)に約10秒程、振動や回
転を加える(図2(C))。すると、加水物22が成型
食品容器1内で球状に成形されたゼリー状成形菓子24
となる(図2(D))。
【0038】なお、(C)発泡性粉末を別包装して、上
記組合せ菓子と組合せた場合、より一層風味と食感の面
白さを味わうために次の工程を行うと好適である。ま
ず、成型食品容器1をカップ片1a、1bに再度分割
し、カップ片1a内に成型されたゼリー状成形菓子24
をいれておく。他方のカップ片1b内には水性媒体25
を入れ、発泡性粉末23を加えて混合し、ソース26を
作る。(図2(D))そしてこの中にゼリー状成形菓子
24を入れ、ソース26をからめて喫食すると、ゼリー
のなめらかさに発泡したソースの食感、風味が加わり、
また視覚的にも球状ゼリー菓子に泡雪をまぶしたように
なり好適である。なお、組合せ菓子を製品化する際に、
喫食しやすいように、フォーク27を添付すると好適で
ある。(図2(E))
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明の組合せ菓子は、
α化穀類粉末含有粉末と複数に分割された成型食品容器
とからなり、家庭で喫食者が簡便に調理操作を行える組
合せ菓子となっている。そして、これらに水性媒体等を
用いて簡単な操作を行うだけで、ゼリー状成形菓子や餅
様状成形菓子等の成形菓子を成型することができるもの
である。すなわち、単に、成形菓子の風味、食感を楽し
むだけでなく、喫食者自身が成型食品容器を用い、粉末
と水性媒体とを収容した容器を振るという操作をするだ
けで、スプーン等の混練治具を用いずに立体的な所望形
状の成形菓子を作ることができるものである。従って、
粉末と水性媒体とを振る操作だけで、所定の立体形状に
なるという視覚的変化と意外性に富んだ、きれいな形の
成形菓子を得ることができるものである。特に、従来手
作りでは難しかった真球状に近い成形菓子も簡単に作る
ことができる。
【0040】以下、本発明を実施例に基づき具体的に説
明する。
【0041】〈実施例1〜9〉 《組合せ菓子の調整》実施例1〜5、8及び9は表1に
示す組成の(A)α化穀類粉末含有粉末5.0gと発泡
性粉末4.0gとを別々のプラスチック袋に充填密封
し、図1に示す2個に分割された半球状の嵌合可能なカ
ップからなる成型食品容器とを添付し、組合せ菓子とし
た。また、実施例6、7は表1に示す組成の(A)α化
穀類粉末含有粉末5.0gと発泡性粉末4.0gとを同
一のプラスチック袋に充填密封したもの、及び図1に示
す2個に分割された半球状の嵌合可能なカップからなる
成型食品容器とを添付し、組合せ菓子とした。なお、成
型食品容器は、材質がプラスチックからなる容器を用い
た。 《ゼリー状成形菓子の調整》2個に分割された半球状カ
ップ内のいずれか一方に、表1に示す所定量の水性媒
体、α化穀類粉末含有粉末を入れた後、他方の半球状カ
ップを嵌合し、球状のカップにし、上下左右に約10秒
程振動や回転を加えた。
【0042】〈比較例1〜2〉実施例1と同量の表1に
示す組成のα化穀類粉末含有粉末と水性媒体とを用いた
が、比較例1は成型食品容器に収容するだけで振動を加
えなかった。また、比較例2は成型食品容器1のカップ
片1bのみを用い、混練用トレイを用いてプラスチック
製のスプーンで攪拌した。
【0043】実施例1〜9及び比較例1〜2について風
味及び食感、球形状、視覚的変化、意外性、成型性を専
門パネラー20名にて評価した。その結果を表1に示
す。
【0044】
【表1】
【0045】表1の結果から明らかなように、実施例1
〜2のゼリー状成形菓子は風味、食感に優れており、且
つ、球形状にも変化しやすく、視覚的変化、意外性にも
満足するものであった。また、実施例3はα化穀類粉末
含有粉末にワキシーコーンスターチを使用しているの
で、わずかに割れやすい球形のゼリー状成形菓子が得ら
れた。また、実施例4は水性媒体の量が若干多く、やわ
らかくやや偏平した球形のゼリー状成形菓子が得られ
た。また、実施例5は水性媒体の量が若干少なく、亀裂
が入り易い球形のゼリー状成形菓子が得られた。また、
実施例6、7はα化穀類粉末含有粉末中に酸成分とアル
カリ成分とを含有するので、発泡し、ゼリー状成形菓子
表面に泡雪をまぶしたようなゼリー状成形菓子が得られ
た。また、実施例8はα化穀類粉末含有粉末の粉末粒
度、60〜200メッシュの含有率が若干少なかったの
で、振動を加えても球形状に成型しにくいゼリー状成型
菓子が得られた。また、実施例9はα化穀類粉末含有粉
末中のα化穀類粉末の量が少なかったので、球形状に成
型しにくかった。これに対し、比較例1は半球状カップ
を合わせるだけで振動を加えなかったので、α化穀類粉
末含有粉末に対して水の吸収性が悪く、α化穀類粉末含
有粉末がべたべたの状態となり、ゼリー状成形菓子には
ならなかった。また、比較例2は半球状カップ片を用い
てスプーンで攪拌したものなので、ゼリー状成形菓子に
はなるものの球形状には成型できず、視覚的変化、意外
性にも乏しいものであった。また、ゼリー状成形菓子に
なるまでにかなりの時間がかかるものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】球状の成型食品容器、2分割された成型食品容
器の一例を示す説明図。
【図2】本発明の実施態様(ゼリー状成形菓子)の一例
を示す説明図。
【図3】円柱体の成型食品容器、2分割された成型食品
容器の一例を示す説明図。
【図4】立方体の成型食品容器、2分割された成型食品
容器の一例を示す説明図。
【図5】蝶番構造と係止構造の球状の成型食品容器の一
例を示す説明図。
【符号の説明】
1 成型食品容器(球状) 1a、1b 2分割したカップ片(半球状) 2a、2b 平面部 3 成型食品容器の結合部 3a、3b カップ片の結合部 4a、4b 3a、3bの凹凸状部 5 孔部 7 成型食品容器(円柱体) 7a、7b 2分割したカップ片(円柱体) 8 成型食品容器(立方体) 8a、8b 2分割したカップ片(立方体) 9 成型食品容器(球状で蝶番構造と係止
構造を有する) 9a、9b カップ片 10 蝶番 11a、11b 係止部 20 α化穀類粉末含有粉末 21 水性媒体 22 加水物 23 発泡性粉末 24 ゼリー状成形菓子 25 水性媒体 26 ソース 27 フォーク P、Q、R、S 振動方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 85/72 B65D 85/72 Z // A47J 43/20 A47J 43/20 Fターム(参考) 3E035 AA15 BA05 BB10 BC02 CA02 4B014 GE05 GG01 GK09 GL01 GL04 GQ05 GT01 GU04 4B041 LD02 LE04 LE08 LH01 LK01 LK07 LK22 LP13 4B053 BF01 BF11 BK12 BL20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数に分割されたカップ片からなる成型食
    品容器であって、該カップ片の開口周縁部にカップ片同
    士を結合一体化するための結合構造を有することを特徴
    とする成型食品容器。
  2. 【請求項2】下記の(A)と(B)とが組合されている
    ことを特徴とする組合せ菓子。 (A)α化穀類粉末含有粉末 (B)複数に分割されたカップ片からなる成型食品容器
    であって、該カップ片の開口周縁部にカップ片同士を結
    合一体化するための結合構造を有することを特徴とする
    成型食品容器
  3. 【請求項3】下記の(A)と(B)と(C)とが組合さ
    れていることを特徴とする組合せ菓子。 (A)α化穀類粉末含有粉末 (B)複数に分割されたカップ片からなる成型食品容器
    であって、該カップ片の開口周縁部にカップ片同士を結
    合一体化するための結合構造を有することを特徴とする
    成型食品容器 (C)発泡性粉末
  4. 【請求項4】下記の(A)と(B)と(C)とが各々別
    包装されて組合されていることを特徴とする組合せ菓
    子。 (A)α化穀類粉末含有粉末 (B)複数に分割されたカップ片からなる成型食品容器
    であって、該カップ片の開口周縁部にカップ片同士を結
    合一体化するための結合構造を有することを特徴とする
    成型食品容器 (C)発泡性粉末
  5. 【請求項5】成型食品容器のカップ片の少なくとも一つ
    に、水性媒体とα化穀類粉末含有粉末とを入れた後、該
    カップ片と残りのカップ片とを結合一体化し、しかる後
    振動を加えて成形菓子を得ることを特徴とする成形菓子
    の製法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015123058A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 クラシエフーズ株式会社 成型菓子用粉末及びそれを用いた組合せ菓子
WO2017141830A1 (ja) * 2016-02-18 2017-08-24 株式会社J-オイルミルズ 成形飯結着材及び成形飯の製造方法

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