JPH06233571A - 電圧形インバータの直流中間電圧上昇抑制方法 - Google Patents

電圧形インバータの直流中間電圧上昇抑制方法

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JPH06233571A
JPH06233571A JP5017125A JP1712593A JPH06233571A JP H06233571 A JPH06233571 A JP H06233571A JP 5017125 A JP5017125 A JP 5017125A JP 1712593 A JP1712593 A JP 1712593A JP H06233571 A JPH06233571 A JP H06233571A
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JP
Japan
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voltage
inverter
time
motor
intermediate voltage
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JP5017125A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Tsuno
良行 津野
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】その負荷誘導電動機減速制御時における電圧形
PWMインバータの直流中間電圧の上昇を簡易に抑制す
る。 【構成】負荷誘導電動機の停止指令を受ける時刻t2
ら該電動機の停止する時刻t6 まで、PWM変調用キャ
リア信号の周波数fc をその定常値fcrから減速制御用
の値fcmへ増加させる。或いはまた前記時刻t2 以降、
前記電動機の回転数Nm がその定常値Nmr以下の所定の
回転数間にある期間において前記周波数fc をその定常
値fcrから前記の値fcmへ増加させる如く、一般に前記
電動機の減速制御途上における所定の期間にわたり前記
キャリア周波数fc の増大制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導電動機をその負荷
となす電圧形PWMインバータによる該電動機の減速制
御時において発生する該インバータの直流中間電圧の上
昇を抑制し、該電圧上昇に対応する過電圧保護動作に伴
うインバータ運転停止を回避させ得る電圧形インバータ
の直流中間電圧上昇抑制方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種インバータ制御においては、
負荷誘導電動機の減速制御を対象としたPWM演算用キ
ャリア信号の周波数変更は特に行われていない。因み
に、従来のインバータ制御における負荷誘導電動機減速
制御時の関連諸量の概略変化模様を図3の動作波形図に
例示する。
【0003】先ず図3(イ)は、前記電動機の回転数N
m の時間tに対する変化模様を示すものであり、該電動
機は時刻t1 において起動指令を受けて起動し以後その
回転数Nm が増大して定常値Nmrに至ると共に定常運転
に入り、更に時刻t2 において停止指令を受けると時刻
4 までは所定の減速制御を受け、該時刻t4 以降は惰
性回転するフリーラン状態となされ、最終的に時刻t8
において停止した状態を示すものである。
【0004】次に図3(ロ)は、図3(イ)に対応する
キャリア信号周波数fc の制御模様を示すものであり、
時刻t1 より時刻t4 迄の期間においては前記周波数f
c をその定常値fcrにて一定となすものである。なお時
刻t4 以降はPWM変調制御が停止され、前記電動機は
前記のフリーラン状態に入る。更に図3(ハ)は、前記
電動機が図3(イ)に示す如き減速動作をなした場合の
インバータ直流中間電圧Ed の変化模様を示し、時刻t
2 から時刻t4 にわたる前記電動機のインバータ制御状
態下での減速期間において前記電圧Ed が一様増大をな
し時刻t4 においてその過電圧保護レベルEdmに達し、
以後インバータ直流中間回路における平滑コンデンサの
放電時定数に従って前記電圧Ed がその最大値Edmより
減衰する模様を示すものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電圧形PWMインバー
タにより駆動される誘導電動機を減速制御する場合に、
該電動機の回転数低下分に相当する回転エネルギーは電
力に変換されて前記インバータ側へ回生される。一方前
記インバータは通常交流入力電圧の整流部と整流電圧平
滑用のコンデンサとから成る直流中間回路と、該中間回
路の出力電圧となる前記コンデンサの端子電圧即ち直流
中間電圧をその入力としこれを所要の交流電圧に変換す
るDC/AC変換部とをその主回路要素として構成され
ている。
【0006】従って前記の如き負荷電動機からの回生電
力は前記DC/AC変換部を経由して前記直流中間回路
の平滑用コンデンサへ吸収され該コンデンサの端子電圧
即ち前記直流中間電圧を上昇させるものとなる。ここに
前記のコンデンサ端子電圧はその充放電時定数に従って
増減変動するものとなる。即ち、前記電動機の減速制御
時において前記直流中間電圧の上昇を抑制するために
は、前記コンデンサの放電時定数を小となすか或いは前
記回生電力の抑制を図るかの何れかの対策を要するもの
となる。
【0007】しかしながら、前記の如き回生電力の抑制
を目的としてPWM演算用キャリア信号周波数の常時増
大を図れば、インバータとしての前記直流中間電圧に対
する電圧利用率の低下を招くと共にPWM変調に伴う高
調波ノイズによる障害発生の危険性がある。また前記の
如き放電時定数を小となすものは前記平滑コンデンサへ
抵抗を並列接続し該抵抗において前記回生電力の熱消費
を行わすものであり、装置の放熱対策と大形抵抗の設置
とを要し、インバータ装置全体としての大形化と高価格
化とを招くものとなる。
【0008】上記に鑑み本発明は、前記電動機の減速制
御時における該電動機の所要減速性と前記高調波障害と
に関する許容範囲において、前記PWM演算用キャリア
信号の周波数増大変更をなし、前記回生電力の抑制を介
して前記直流中間電圧の上昇抑制を図る電圧形インバー
タの直流中間電圧上昇抑制方法の提供を目的とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の電圧形インバータの直流中間電圧上昇抑制方
法は、電圧形PWMインバータの負荷をなす誘導電動機
の減速制御状態における所定期間にわたりインバータ制
御におけるPWM演算用キャリア信号の周波数を増大さ
せるものとし、前記所定期間を前記電動機の減速制御開
始時点からその停止時点迄となすか、或いは減速中の電
動機回転数が所定の回転数間にある期間となすものとす
る。
【0010】
【作用】ブリッジ構成をなすDC/AC変換部を有する
電圧形インバータの制御においては、前記ブリッジ構成
における上下両アームのスイッチング素子の同時導通に
よる直流電源短絡を避けるため、前記上下両アーム素子
の共役的オン・オフ動作に関し該両アーム素子を共にオ
フ状態となす所定の期間をデッドタイムとして設けてお
り、該デッドタイムは前記各素子のスイッチング特性に
関連するものとして通常一定値となされている。
【0011】従って前記デッドタイムにおいてはその直
流電源から前記インバータへの電力供給は行われず、イ
ンバータとしての直流電源電圧に対する電圧利用率の低
下によるその出力電圧の相対的低下を来す。また該出力
電圧低下は前記デッドタイムのPWM演算用キャリア信
号の1周期中に占める割合の増大と共に、従って前記デ
ッドタイムを一定とすればキャリア周波数の増大即ちキ
ャリア周期の減少と共に、大となる。なお前記の出力電
圧低下は前記電動機に対する前記インバータの力行と回
生両制御状態において共に発生するものとなる。
【0012】上記に従い本発明は、前記電動機の減速制
御時に該電動機の所要減速性と高調波障害とに関する許
容範囲内において前記キャリア信号の周波数増大変更を
行い、回生電力の抑制を介して前記直流中間電圧の上昇
抑制を図るものである。
【0013】
【実施例】以下本発明の第1と第2の実施例を、インバ
ータ制御における負荷誘導電動機減速制御時の関連諸量
の概略変化模様を示す図1と図2の両動作波形図にそれ
ぞれ例示する。なお図1と図2とにおいては、図3に示
す従来技術の実施例の場合と同一内容の諸元に対しては
同一表示をなしている。
【0014】先ず図1においては起動指令を受ける時刻
1 から停止指令を受ける時刻t2迄は図3の場合と同
様の時間経過を辿るが、図1(ロ)に示す如く時刻t2
以後はキャリア信号周波数fc をその定常値fcrから減
速制御用の値fcmへ増加させ、該周波数fcmを前記電動
機の停止時刻t6 迄継続保持させている。従って図1
(イ)に示す如く、図3(イ)におけるフリーラン状態
は無くなり時刻t6 迄の減速制御が継続される。
【0015】また図1(ロ)に示す如きキャリア信号周
波数fc の変更に伴い、図1(ハ)に示す如く時刻t2
以後時刻t6 迄のインバータ直流中間電圧Ed の増加傾
向は緩和され、時刻t6 における前記電圧Ed の最大値
は前記のインバータに対する過電圧保護レベルEdmより
小となり、図3(ハ)に示す場合に比し前記電圧Ed
上昇は抑制されることになる。
【0016】また図2においては、図1におけると同様
に、時刻t1 から時刻t2 迄は図3の場合と同様の時間
経過を辿るが、図2(ロ)に示す如く時刻t2 以後にお
いて前記電動機の回転数Nm がその定常値Nmr以下の所
定の回転数間にある時刻t3と時刻t5 との間におい
て、前記キャリア信号周波数fc をその定常値fcrから
減速制御用の値fcmへ増加させ、時刻t5 以後前記周波
数fc を再度その定常値fcrへ戻すと共に前記電動機の
停止時刻t7 迄継続保持させている。
【0017】従って図2(イ)に示す如く、前記電動機
は時刻t5 から時刻t7 迄の期間において図3(イ)と
同様のフリーラン状態に入る。また図2(ハ)に示す如
く前記電圧Ed の最大値は前記過電圧保護レベルEdm
り小となる如く抑制されることになる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、電圧形PWMインバー
タの負荷をなす誘導電動機の減速制御状態において、前
記電動機の減速制御開始時点からその停止時点迄或いは
減速中の電動機回転数が所定の回転数間にある期間等の
所定期間にわたり、インバータ制御におけるPWM演算
用キャリア信号の周波数を増大させる如く制御すること
により、インバータ運転の常時における高調波ノイズに
よる障害発生を伴うことなく、更には回生電力消費用の
抵抗設置によるインバータ装置全体としての大形化と高
価格化とを招くこともなく前記インバータの直流中間電
圧の増大を抑制し、前記インバータ装置の全体としての
小形化と低廉化とを可能とし、且つ過電圧保護装置の動
作による運転停止を回避してインバータ運転の信頼性の
向上を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す動作波形図
【図2】本発明の第2の実施例を示す動作波形図
【図3】従来技術の実施例を示す動作波形図
【符号の説明】
d 直流中間電圧 Edm 直流中間電圧の過電圧保護レベル Edr 定常時直流中間電圧 fc キャリア信号周波数 fcm 電動機減速制御時のキャリア信号周波数 fcr 定常時キャリア信号周波数 Nm 電動機回転数 Nmr 定常時電動機回転数

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘導電動機をその負荷となす電圧形PWM
    インバータに関し、その減速制御時に前記電動機からの
    回生電力に起因して発生するインバータ直流中間電圧上
    昇の抑制方法であって、前記電動機の減速制御状態にお
    ける所定期間にわたり、インバータ制御におけるPWM
    演算用キャリア信号の周波数を増大させることを特徴と
    する電圧形インバータの直流中間電圧上昇抑制方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電圧形インバータの直流中
    間電圧上昇抑制方法において、前記所定期間を前記電動
    機の減速制御開始時点からその停止時点迄とすることを
    特徴とする電圧形インバータの直流中間電圧上昇抑制方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の電圧形インバータの直流中
    間電圧上昇抑制方法において、減速中の電動機回転数が
    所定の回転数間にある期間を以て前記の所定期間となす
    ことを特徴とする電圧形インバータの直流中間電圧上昇
    抑制方法。
JP5017125A 1993-02-04 1993-02-04 電圧形インバータの直流中間電圧上昇抑制方法 Pending JPH06233571A (ja)

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