JPH06232738A - 同期パルス発生回路 - Google Patents

同期パルス発生回路

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JPH06232738A
JPH06232738A JP5016086A JP1608693A JPH06232738A JP H06232738 A JPH06232738 A JP H06232738A JP 5016086 A JP5016086 A JP 5016086A JP 1608693 A JP1608693 A JP 1608693A JP H06232738 A JPH06232738 A JP H06232738A
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pulse
synchronization
sync
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Makoto Hatanaka
真 畠中
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/04Synchronising
    • H04N5/12Devices in which the synchronising signals are only operative if a phase difference occurs between synchronising and synchronised scanning devices, e.g. flywheel synchronising
    • H04N5/126Devices in which the synchronising signals are only operative if a phase difference occurs between synchronising and synchronised scanning devices, e.g. flywheel synchronising whereby the synchronisation signal indirectly commands a frequency generator
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    • H04N5/46Receiver circuitry for the reception of television signals according to analogue transmission standards for receiving on more than one standard at will

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  • Multimedia (AREA)
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  • Synchronizing For Television (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外付け部品が不要で高精度な同期パルスを生
成することができる同期パルス発生回路を得る。 【構成】 同期信号S601を同期抜け補正部600で
処理し、補正済同期信号S600を得る。同期クロック
発生部700は、補正済同期信号S600に高精度に同
期した同期クロックS700を生成する。この同期クロ
ックS700を同期パルス発生部800でカウント処理
することにより、同期信号S601に高精度に同期した
同期信号S800を得る。 【効果】 特に、マルチシンクタイプのディスプレイモ
ニタの偏向系で用いるHDパルスの生成に適した同期パ
ルス発生回路が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディスプレイモニ
タ、特にマルチシンクタイプのディスプレイモニタの偏
向系で用いる同期パルス(HDパルス)を生成するのに
適した同期パルス発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチシンクタイプのディスプレイモニ
タは、その偏向系において、水平同期信号に同期し、1
水平周期の約2分の1のパルス幅を有し、かつ水平同期
信号から約1水平周期遅延した、いわゆるHDパルスを
必要とすることが知られている。このHDパルスについ
ては、次のような様々な制約がある。
【0003】まず第1に、HDパルスのパルス幅および
遅延量は、水平同期信号の周期に応じた最適値に設定す
る必要があるので、HDパルスのパルス幅および遅延量
は変更可能でなければならない。
【0004】第2に、HDパルスは、水平同期信号に対
し極めて高い同期精度を必要とする。同期精度が低い
と、画質の劣化が発生するので望ましくない。
【0005】第3に、マルチシンクタイプのディスプレ
イモニタでは必ず水平同期信号の乱れ(ノイズや同期信
号の欠落)が発生するが、その場合でも、HDパルスに
は乱れが発生してはならない。HDパルスが乱れると、
ディスプレイモニタのドライブトランジスタを破壊して
しまうことがある。このことを以下に説明する。
【0006】図38は、マルチシンクタイプのディスプ
レイモニタの水平ドライブ回路を示す回路図である。H
Dパルスは、ドライブトランジスタのベースに入力され
る。ここで、図39に示すように、時刻t1においてH
Dパルスの周波数fH が急低下したとする。この時、ド
ライブトランジスタのコレクタ電圧VC は、VC1から一
旦急上昇し、その後VC2まで低下する。一方、電源電圧
D は、VD1からVD2へなだらかに低下する。そのた
め、時刻t1の直後において、ドライブトランジスタに
は過負荷がかかり、場合によってはドライブトランジス
タは破壊にまで至ることがある。
【0007】したがって、水平同期信号入力の急変に対
し、HDパルスは急変してはならない。特に、水平同期
信号の欠落に対し、HDパルスの欠落を生じさせないこ
とが重要である。
【0008】図40は、HDパルスの発生などに用いら
れる、従来の同期パルス発生回路を示す回路図である。
図40において、水平同期信号などの同期信号は、同期
入力端子501から入力され、PLL回路502の一方
入力に与えられる。PLL回路502の出力503は、
PLL回路502の他方入力にフィードバックされ、ま
た、のこぎり波発生回路504にも入力される。のこぎ
り波発生回路504の出力505は、電圧比較器506
の正入力に入力される。電圧比較器506の負入力に
は、基準電圧V1が与えられており、電圧比較器506
は、のこぎり波出力505と基準電圧V1との電圧比較
を行う。電圧比較器506の出力507は、別ののこぎ
り波発生回路508に入力される。のこぎり波発生回路
508の出力509は、電圧比較器510の正入力に入
力される。電圧比較器510の負入力には基準電圧V2
が与えられており、電圧比較器510は、のこぎり波出
力509と基準電圧V2との電圧比較を行う。電圧比較
器510の出力は、同期パルス(HDパルス)として、
同期パルス出力端子511に与えられる。
【0009】図41は、図40の同期パルス発生回路の
動作を示すタイミングチャートである。以下、図41を
参照しつつ、図40の回路の動作を説明する。
【0010】同期入力501の立上がりとPLL出力5
03の立上がりにおいて位相ロックするよう、PLL回
路502は、デューティーサイクル約50%で発振す
る。PLL回路502の位相ロックの周波数範囲は、外
付けの抵抗RとコンデンサCにより決定される。PLL
出力503に同期して、のこぎり波発生回路504か
ら、のこぎり波505が出力される。電圧比較器506
において、のこぎり波505と基準電圧V1とが電圧比
較され、その結果として電圧比較出力507が導出され
る。ここで、同期入力501に対しt1の遅延量が与え
られたパルスが、電圧比較出力507として得られたこ
とになる。この遅延量t1は、基準電圧V1を変化させ
ることにより容易に変更可能である。
【0011】電圧比較出力507はのこぎり波発生回路
508に入力され、のこぎり波発生回路508からは、
電圧比較出力507に同期したのこぎり波509が出力
される。こののこぎり波出力509は、電圧比較器51
0において基準電圧V2と比較され、その結果として電
圧比較器510から同期パルス511が出力される。こ
の同期パルス511は、同期入力501に対しt1の遅
延量を有し、かつ、t2のパルス幅を有している。遅延
量t1は上述したように基準電圧V1を変化させること
により変更可能であり、またパルス幅t2についても、
基準電圧V2を変化させることにより変更可能である。
【0012】時刻t3において同期入力501にパルス
欠落が生じた場合、あるいは、時刻t4において同期入
力501にノイズが発生した場合を想定する。この場合
において、PLL回路502の発振周波数は、外付けの
抵抗R,コンデンサCにより決まる自走周波数に徐々に
変化して行く。したがって、PLL出力503は急変し
ないため、同期入力501のパルス欠落やノイズにかか
わらず、安定した同期パルス出力511を得ることがで
きる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の同期パルス発生
回路は以上のように構成されており、同期パルス出力の
パルス幅や遅延量が可変で、かつ、同期入力に乱れが発
生した場合にも安定した同期パルス出力が得られるとい
う特徴を有していた。
【0014】しかしながら、図40の従来の同期パルス
発生回路は、PLL回路502や、2つののこぎり波発
生回路504,508や、2つの電圧比較器506,5
10を必要とし、さらにPLL回路502に外付けの抵
抗RやコンデンサCをも必要とするため、部品点数が非
常に多くなるという問題点があった。
【0015】また、のこぎり波を電圧比較しているの
で、精度の悪化が生じ易いという問題点もあった。すな
わち、のこぎり波505,509や基準電圧V1,V2
に電圧変動が生じると、同期パルス出力511の遅延量
t1とパルス幅t2が変動する。これはすなわち、同期
パルス出力511のジッタ成分の増加を意味し、特にH
Dパルスとして用いる場合は非常に望ましくない。
【0016】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、構成部品点数が少なく、特に外
付け部品が不要で、かつジッタ成分の少ない高精度な同
期パルスを発生することができる同期パルス発生回路を
提供することを目的としている。
【0017】またこの発明は、特にHDパルスの生成に
適した同期パルス発生回路を提供することをも目的とし
ている。
【0018】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る同期パ
ルス発生回路は、同期信号を受ける同期信号入力端子
と、前記同期信号入力端子から前記同期信号を受け、該
同期信号の部分的な欠落を補正して補正済同期信号を生
成する同期抜け補正手段と、前記同期抜け補正手段から
前記補正済同期信号を受け、該補正済同期信号に同期し
た同期クロックを生成する同期クロック発生手段と、前
記同期クロック発生手段から前記同期クロックを受け、
該同期クロックをカウント処理することで、前記同期信
号に同期した同期パルスを生成する同期パルス発生手段
とを備えて構成されている。
【0019】第2の発明に係る同期パルス発生回路にお
いては、前記同期パルス発生手段は、設定値に基づいて
前記同期クロックのカウント処理を実行し、また、前記
同期信号入力端子から前記同期信号を受け、該同期信号
の周期を検出して、該周期に応じて前記設定値を変更す
る設定値変更手段がさらに設けられる。
【0020】第3の発明に係る同期パルス発生回路にお
いて、前記同期抜け補正手段は、前記とは別の設定値に
基づいて前記同期信号の部分的な欠落の補正処理を実行
し、前記設定値変更手段は、前記検出した周期に応じて
前記別の設定値も変更するよう構成されている。
【0021】第4の発明に係る同期パルス発生回路にお
いては、前記設定値変更手段は、前記同期信号の周期の
変化を検出するごとに周期検出信号を出力し、また、前
記設定値変更手段からの前記周期検出信号と、前記同期
パルス発生手段からの前記同期パルスとを受け、前記周
期検出信号に応答して前記同期パルスを所定パルス数だ
け停止する同期パルス停止手段がさらに設けられる。
【0022】第5の発明に係る同期パルス発生回路は、
同期信号を受ける同期信号入力端子と、前記同期信号入
力端子から前記同期信号を受け、該同期信号の部分的な
欠落を補正して補正済同期信号を生成する同期抜け補正
手段と、前記同期抜け補正手段から前記補正済同期信号
を受け、該補正済同期信号を入力順にn個(nは2以上
の整数)に振り分けて、第1〜第nの振分け補正済同期
信号を生成する分離手段と、前記分離手段から前記第1
〜第nの振分け補正済同期信号をそれぞれ受け、受けた
振分け補正済同期信号に同期した第1〜第nの同期クロ
ックをそれぞれ生成する第1〜第nの同期クロック発生
手段と、前記第1〜第nの同期クロック発生手段から前
記第1〜第nの同期クロックをそれぞれ受け、受けた前
記同期クロックをカウント処理することで、対応の前記
振分け補正済同期信号に同期した第1〜第nの同期パル
スをそれぞれ生成する第1〜第nの同期パルス発生手段
と、前記第1〜第nの同期パルス発生手段から前記第1
〜第nの同期パルスを受け、該第1〜第nの同期パルス
を合成した単一の同期パルスを生成する合成手段とを備
えて構成されている。
【0023】第6の発明に係る同期パルス発生回路にお
いては、前記第1〜第nの同期パルス発生手段の各々
は、各々の設定値に基づいて前記同期クロックのカウン
ト処理を実行し、また、前記同期信号入力端子から前記
同期信号を受け、該同期信号の周期を検出して、該周期
に応じて前記設定値の各々を変更する設定値変更手段が
さらに設けられる。
【0024】第7の発明に係る同期パルス発生回路にお
いて、前記同期抜け補正手段は、前記とは別の設定値に
基づいて前記同期信号の部分的な欠落の補正処理を実行
し、前記設定値変更手段は、前記検出した周期に応じて
前記別の設定値も変更するよう構成されている。
【0025】第8の発明に係る同期パルス発生回路にお
いては、前記設定値変更手段は、前記同期信号の周期の
変化を検出するごとに周期検出信号を出力し、また、前
記設定値変更手段からの前記周期検出信号と、前記合成
手段からの前記単一の同期パルスとを受け、前記周期検
出信号に応答して前記単一の同期パルスを所定パルス数
だけ停止する同期パルス停止手段がさらに設けられる。
【0026】
【作用】第1の発明においては、補正済同期信号に同期
した同期クロックをカウント処理することで同期パルス
を生成しているので、外付け部品を用いることなく、高
精度な同期パルスを得ることができる。
【0027】第2の発明においては、同期信号の周期の
変化に応じて同期パルス発生手段での設定値が変更され
るので、同期信号の周期の変化に自動的に追従して同期
パルスの周期も変化させることができる。
【0028】第3の発明においては、同期信号の周期の
変化に応じて同期抜け補正手段での設定値が変更される
ので、同期信号の周期の変化があっても正確に同期抜け
補正処理を行うことができる。
【0029】第4の発明においては、同期信号の周期の
変化時に同期パルスが所定パルス数だけ停止されるの
で、同期パルスの周期が急変することに伴う同期パルス
を利用する回路へのダメージを防止することが可能にな
る。
【0030】第5の発明においては、第1〜第nの振分
け補正済同期信号に同期した第1〜第nの同期クロック
をカウント処理することで第1〜第nの同期クロックを
生成し、該第1〜第nの同期クロックを合成することで
単一の同期パルスを作り出しているので、外付け部品を
用いることなく、高精度な同期パルスを得ることができ
るとともに、同期信号に対する同期パルスの遅延量も大
きくとることができる。
【0031】第6の発明においては、同期信号の周期の
変化に応じて第1〜第nの同期パルス発生手段での設定
値が変更されるので、同期信号の周期の変化に自動的に
追従して同期パルスの周期も変化させることができる。
【0032】第7の発明においては、同期信号の周期の
変化に応じて同期抜け補正手段での設定値が変更される
ので、同期信号の周期の変化があっても正確に同期抜け
補正処理を行うことができる。
【0033】第8の発明においては、同期信号の周期の
変化時に同期パルスが所定パルス数だけ停止されるの
で、同期パルスの周期が急変することに伴う同期パルス
を利用する回路へのダメージを防止することが可能にな
る。
【0034】
【実施例】<<第1実施例>> (全体構成)図1は、この発明による同期クロック発生
回路の第1実施例の全体構成を示すブロック図である。
図示のように、この同期クロック発生回路は、同期抜け
補正部600と、同期クロック発生部700と、同期パ
ルス発生部800とを備えて構成されている。また、パ
ルス発生器901と、パルス同期クロック発生回路90
2とが付加的に設けられてもよい。
【0035】同期抜け補正部600は、同期入力端子6
01,リセット入力端子602,クロック入力端子60
3をそれぞれ介して、水平同期信号などの同期信号S6
01,強制リセット信号S602,外部クロックS60
3を受ける。同期抜け補正部600は、同期信号S60
1,強制リセット信号S602および外部クロックS6
03に応答して動作し、同期信号S601の乱れ(ノイ
ズや同期信号の欠落)を補正して、補正済同期信号S6
00を出力する。
【0036】同期クロック発生部700は、補正済同期
信号S600をトリガ入力として受ける。そして、同期
クロック発生部700は、補正済同期信号S600に高
精度に同期した同期クロックS700を生成する。
【0037】同期パルス発生部800は、同期クロック
S700をカウント入力、補正済同期信号S600をリ
セット入力として受ける。そして、同期パルス発生部8
00は、同期クロックS700をカウント処理すること
で、パルス幅および遅延量が可変の、かつ高同期精度
の、HDパルスなどの同期パルスS800を生成して、
同期パルス出力端子801に出力する。
【0038】パルス発生器901は、同期パルスS80
0のエッジを検出して、エッジ検出パルスS901を生
成する。パルス同期クロック発生回路902は、エッジ
検出パルスS901に同期したクロックを生成し、これ
をパルス同期クロックS902としてクロック出力端子
903に出力する。
【0039】ここで、同期抜け補正部600として、特
公昭61−28188号に開示の同期信号再生装置を用
いることもできる。しかしながら、この同期信号再生装
置は次のような問題点を有している。まず第1に、誤動
作を起こすモードがある。第2に、クロック発振回路と
してPLL回路を用いる必要がある。第3に、同期信号
の1周期以上遅延させた再生信号を得ることができな
い。したがって、本発明による、図1に示す構成の同期
抜け補正部600を用いるのが望ましい。
【0040】また、同期クロック発生部700として、
特公昭63−41466号や特公昭61−11018号
に開示の回路を用いることもできる。しかしながら、こ
れらの先行技術の回路は、いずれも光走査印字系に応用
されているものであり、この応用においては、同期信号
の周期が例え乱れても、乱れたままに動作すれば足り
た。つまり、こられの先行技術においては、同期信号の
乱れを補正する同期抜け補正部600のような回路との
結合については、全く意図されていない。これに対し、
この発明においては、同期抜け補正部600と同期クロ
ック発生部700とを組合せることで、またさらに同期
パルス発生部800をも組合せて用いることで、マルチ
シンクタイプのディスプレイモニタの偏向系で用いるH
Dパルス(同期パルス)の生成に非常に適した同期パル
ス発生回路を実現しようとするものである。またこの発
明においては、後に詳述するような同期クロック発生部
700を望ましくは用いる。
【0041】(同期抜け補正部600)図1に示した同
期抜け補正部600は、パルス発生部610と、カウン
タ部620と、自走部630と、同期入力許可部640
と、ORゲート650とを備えて構成されている。
【0042】パルス発生部610は、同期入力許可部6
40からの同期入力許可信号S640によりパルス発生
可能状態となり、同期入力端子601からの同期信号S
601に応答してパルスS610を発生する。また、パ
ルス発生部610は、リセット入力端子602からの強
制リセット信号S602に応答してリセットされる。
【0043】カウンタ部620は、パルス発生部610
からのパルスS610をリセット信号として受け、クロ
ック入力端子603からの外部クロックS603をカウ
ントする。また、自走部630からのロードパルスS6
30が、カウンタ部620にロード指令として与えられ
る。すなわち、カウンタ部620は、ロード付カウンタ
として働き、カウント信号S620を出力する。
【0044】自走部630は、クロック入力端子603
からの外部クロックS603に同期して、カウンタ部6
20からのカウント信号S620が所定値に達したかど
うかを検出する。所定値に達したとき、自走部630
は、ロードパルスS630を出力する。
【0045】同期入力許可部640は、クロック入力端
子603からの外部クロックS603に同期して、カウ
ンタ部620からのカウント信号S620が、上記所定
値以下の所定の第1値〜第2値の間にあるかどうかを検
出する。間にあるとき、同期入力許可部640は、同期
入力許可信号S640を出力する。
【0046】ORゲート650は、パルス発生部610
からのパルスS610と、自走部630からのロードパ
ルスS630とを入力とする2入力ORゲートである。
ORゲート650の出力信号は、同期抜け補正部600
の出力信号、すなわち補正済同期信号S600として導
出される。
【0047】図2は、パルス発生部610の一構成例を
示すブロック図である。同期信号S601は、ポジティ
ブエッジタイプのリセット付Dフリップフロップ611
にトリガ信号として与えられる。Dフリップフロップ6
11のデータ入力端子Dは“H”レベルに固定され、リ
セット入力端子RにはORゲート606の出力信号が与
えられる。ORゲート606は、強制リセット信号S6
02とDフリップフロップ613からの出力信号S61
3とを入力として受ける2入力ORゲートである。Dフ
リップフロップ611のデータ出力端子Qから導出され
る出力信号S611は、パルス発生器612に与えられ
る。パルス発生器612は、信号S611の立上がりに
同期して、所定幅のパルスを生成する。
【0048】一方、同期入力許可信号S640は、直接
にパルス発生器617に与えられるとともに、遅延素子
609を介してパルス発生器618に与えられる。パル
ス発生器617,618はパルス発生器612と同様の
構成を有している。パルス発生器617は、同期入力許
可信号S640の立上がりに同期して、所定幅のパルス
を生成する。また、パルス発生器618は、遅延素子6
09により遅延された同期入力許可信号S640の立上
がりに同期して、所定幅のパルスを生成する。
【0049】ネガティブエッジタイプのリセット付Dフ
リップフロップ613は、パルス発生器612の出力信
号S612をトリガ信号として受ける。Dフリップフロ
ップ613のデータ入力端子は“H”レベルに固定さ
れ、リセット入力端子RにはORゲート607の出力信
号が与えられる。ORゲート607は、強制リセット信
号S602とパルス発生器618からの出力信号S61
8とを入力として受ける2入力ORゲートである。Dフ
リップフロップ613のデータ出力端子Qからは出力信
号S613が導出される。
【0050】RSフリップフロップ614のリセット入
力Rには、パルス発生器612の出力信号S612を遅
延素子605で遅延した信号が与えられ、セット入力S
には、強制リセット信号S602が与えられる。RSフ
リップフロップ614の出力端子Qからの出力信号は、
2入力ORゲートの一方入力に与えられる。2入力OR
ゲートの他方入力には、遅延素子609により遅延され
た同期入力許可信号S640が与えられる。ORゲート
615の出力信号S615は、ポジティブエッジタイプ
のリセット付Dフリップフロップ616のデータ入力端
子Dに与えられる。Dフリップフロップ616のトリガ
入力端子には、パルス発生器612の出力信号S612
が与えられ、リセット入力端子Rには、ORゲート60
8の出力信号が与えられる。ORゲート608は、強制
リセット信号S602とパルス発生器617からの出力
信号S617とを入力として受ける2入力ORゲートで
ある。Dフリップフロップ616のデータ出力端子Qか
らは出力信号S616が導出される。
【0051】ANDゲート619は、パルス発生器61
2の出力信号を遅延素子605で遅延した信号と、Dフ
リップフロップ616からの出力信号S616とを入力
として受ける2入力ANDゲートである。ANDゲート
619の出力信号は、パルス発生部610の出力パルス
S610として導出される。
【0052】図3は、図2に示すパルス発生部610の
動作を示すタイミングチャートである。図中、斜線は不
定状態を示す。強制リセット信号S602は、パルス発
生の初期化時、例えば電源投入直後や、入力される同期
信号の周期変更時などに、必要に応じて与えられる。同
期信号S601は、マルチシンクタイプのディスプレイ
モニタに与えられる水平同期信号であってもよい。この
場合、同期信号S601は、通常は一定周期にて入力さ
れるが、垂直同期期間や、水平同期信号の周期変更時な
どにおいては、一定周期性が乱れ、同期抜けやノイズが
発生する。
【0053】同期入力許可信号S640は、後に詳述す
るようにして同期入力許可部640で発生される。同期
入力許可信号S640の発生期間は、ある同期信号S6
01の入力があった後、次に期待される同期信号S60
1の入力時刻よりも前に信号S615が立ち上がり、該
時刻よりも後に信号S615が立ち下がるように設定さ
れる。信号S615は、同期信号S601に同期して発
生される信号S612の受け付け許可信号として働く。
【0054】なお、強制リセット信号S602の入力
後、1発目の同期信号S601の受け付けについては、
RSフリップフロップ614の働きで信号S615を立
ち上げることで実行される。すなわち、初期化時には、
強制リセット信号S602によりDフリップフロップ6
11,613,616はリセットされ、RSフリップフ
ロップ614はセットされる。これにより、同期入力許
可信号S640の入力がなくとも、時刻t0における同
期信号S601に対応して、出力パルスS610が生成
される。
【0055】時刻t1における同期信号S601によ
り、Dフリップフロップ611の出力信号S611は
“L”レベルから“H”レベルに変化する。これに応答
して、パルス発生器612は、パルスS612を発生す
る。Dフリップフロップ613の出力信号S613は、
パルスS612の立下がりに応答して“L”レベルから
“H”レベルとなり、これによりDフリップフロップ6
11はリセットされる。Dフリップフロップ613の出
力信号S613は、同期入力許可信号S640に基づい
て作られるパルス発生器618の出力パルスS618が
あるまで、すなわちリセットがかかるまで、“H”レベ
ルを保持する。この間、Dフリップフロップ611はリ
セット状態を保持する。よって、Dフリップフロップ6
11は、この間、すなわちパルス発生器618の出力パ
ルスS618が発生するまでの間に訪れる同期信号S6
01のノイズ(時刻t11に発生している)は無視する
ことができる。
【0056】パルス発生器612の出力パルスS612
は、信号S615、すなわちDフリップフロップ616
のデータ入力端子Dが“H”レベルの期間に、Dフリッ
プフロップ616のトリガ入力端子に入力される。これ
に応答して、Dフリップフロップ616の出力信号S6
16は“L”レベルから“H”レベルに変化する。これ
により、ANDゲート619がスルー状態となり、パル
スS612が遅延素子605で所定時間遅延された信号
が、ANDゲート619より出力パルスS610として
出力される。つまり、時刻t1に発生した同期信号S6
01に同期した出力パルスS610が得られており、時
刻t11に発生したノイズは無視されている。
【0057】次に、時刻t2において同期信号S601
の欠落(同期抜け)が発生した場合は、Dフリップフロ
ップ611の出力信号S611およびパルス発生器61
2の出力パルスS612は“L”レベルを保持する。よ
って、出力パルス610も“L”レベルのままである。
つまり、同期抜けに対しては、出力パルスS610も抜
けることがわかる。
【0058】次に、同期抜け直後の時刻t12におい
て、ノイズが入力された場合を考える。この場合、信号
S611,S612,S613は、時刻t1における正
常同期信号入力時と同様に変化する。しかし、同期入力
許可信号S640の“H”レベルが入力されていないた
め、Dフリップフロップ616のデータ入力端子Dに入
力される信号S615が“H”レベルになっておらず、
Dフリップフロップ616の出力信号S616は“L”
レベルを保持する。よって、ANDゲート619はオフ
状態のままであり、パルスS612は出力パルスS61
0として伝播しない。つまり、同期抜け直後のノイズも
無視されることになる。
【0059】次に、同期抜け後の時刻t3に正常な同期
信号S601が入力された場合は、全ての信号は時刻t
1での同期信号入力時と同様に変化する。これにより、
時刻t3に発生した同期信号S601に同期した出力パ
ルスS610が導出される。
【0060】このように、同期入力許可信号S640に
基づいて決定される所定の期間(同期信号の入力が期待
される期間)に発生する同期信号S601の入力に対し
てのみ、出力パルスS610が得られることがわかる。
【0061】なお、遅延素子609は、Dフリップフロ
ップ616のリセット入力Rとデータ入力Dのタイミン
グ設定のため設けられている。すなわち、リセット入力
Rに与えられるパルスS617が完全に“L”→“H”
→“L”と変化した後に、データ入力Dに与えられる信
号S615の“L”から“H”への変化が生じるよう
に、遅延素子609の遅延量を予め設定しておく。
【0062】図4は、図1に示すカウンタ部620の一
構成例を示すブロック図である。カウンタ部620は、
ロード付カウンタ621と、ポジティブエッジタイプの
Dフリップフロップ622,623とを備えて構成され
ている。パルス発生部610の出力パルスS610は、
Dフリップフロップ622のデータ入力端子Dに与えら
れる。Dフリップフロップ622のデータ出力端子Qか
らの出力信号は、Dフリップフロップ623のデータ入
力端子Dに与えられる。Dフリップフロップ623のデ
ータ出力端子Qからの出力信号S623は、カウンタ6
21のリセット入力端子Rに与えられる。Dフリップフ
ロップ622,623およびカウンタ621は、外部ク
ロックS603をトリガあるいはタイミング信号として
受ける。また、カウンタ621のロード入力端子ROA
Dには、自走部630からのロードパルスS630が与
えられる。カウンタ621のカウント出力端子QWから
は、カウント信号S620が出力される。
【0063】動作において、カウンタ621は、外部ク
ロックS603に応答して順次アップカウントする。パ
ルス発生部610からの出力パルスS610は、2段の
Dフリップフロップ622,623により外部クロック
S603に完全に同期化された上で、リセット信号S6
23としてカウンタ621のリセット入力端子Rに入力
される。これにより、カウンタ621はリセットされ
る。Dフリップフロップ622,623の働きで、信号
タイミングのずれによるカウンタ621の不安定動作を
防止している。ロードパルスS630が入力されると、
カウンタ621には、予め定められた値がロードされ
る。以上の動作におけるカウント値が、カウント信号S
620として出力される。
【0064】図5は、図1に示す自走部630の一構成
例を示すブロック図である。自走部630は、一致検出
回路631と、ポジティブエッジタイプのDフリップフ
ロップ632とを備えて構成されている。カウンタ部6
20からのカウント信号S620は、一致検出回路63
1に与えられる。一致検出回路631には、予め設定さ
れた自走設定値jも与えられている。一致検出回路63
1は、カウント信号S620を自走設定値jと比較し、
両者が一致すると、“H”の一致検出信号S631を出
力する。一致検出信号S631は、Dフリップフロップ
632のデータ入力端子Dに与えられる。Dフリップフ
ロップ632のトリガ入力には外部クロックS603が
与えられている。したがって、Dフリップフロップ63
2は、一致検出信号S631を、外部クロックS603
に同期させて、データ出力端子QよりロードパルスS6
30として出力する。
【0065】前述のように、ロードパルスS630に応
答して、図1のカウンタ部620は所定ロード値よりカ
ウントを開示する。同期信号S601が正常に入力され
るときは、カウンタ部620は、ロードパルスS630
に応答する前に、パルス発生部610からの出力パルス
S610によりリセットされる。しかし、同期信号S6
01の欠落(同期抜け)などの場合には、リセットがか
からないことが想定されるので、ロードパルスS630
により所定ロード値をカウンタ部620にロードする。
自走設定値jは、カウンタ部620と自走部630とを
含むループ回路において、カウンタ部620にリセット
入力が与えられないとき、ロードパルスS630により
作り出される周期が、同期信号S601の期待される周
期にほぼ等しくないように設定すればよい。
【0066】図6は、図1に示す同期入力許可部640
の一構成例を示すブロック図である。同期入力許可部6
40は、一致検出回路641と、シフトレジスタ642
と、RSフリップフロップ643とを備えて構成されて
いる。カウンタ部620からのカウント信号S620
は、一致検出回路641に与えられる。また、予め設定
された許可設定値kも一致検出回路641に与えられ
る。一致検出回路641は、カウント信号S620を許
可設定値kと比較し、両者が一致すると、“H”の一致
検出信号S641を出力する。一致検出信号S641
は、シフトレジスタ642のデータ入力端子に与えられ
る。
【0067】シフトレジスタ642は、例えば、外部ク
ロックS603にトリガされて動作するデータラッチが
多段に接続されて構成されている。シフトレジスタ64
2は、外部クロックS603に同期して、一致検出信号
S641を、前段のデータラッチから後段のデータラッ
チへと1段ずつ順々にシフトして行く。シフトレジスタ
642の各タップ出力信号のうち、カウント信号S62
0のカウント値m,nにそれぞれ対応するm一致出力信
号S642mとn一致出力信号S642nとが、RSフ
リップフロップ643のセット入力端子Sとリセット入
力端子Rとにそれぞれ入力される。カウンタ642がア
ップカウンタの場合は、k<m<nの関係となる。
【0068】RSフリップフロップ643は、m一致出
力信号S642mによりセットされ、n一致出力信号S
642nによりリセットされる。これにより、RSフリ
ップフロップ643の出力端子から、同期入力許可信号
S640が導出される。本実施例の場合、同期入力許可
信号S640は、m一致で“H”レベルとなり、n一致
で“L”レベルに復帰するパルスとなる。この同期入力
許可信号S640は、前述のように、パルス発生部61
0に入力される。
【0069】図7は、図1の同期パルス発生回路の全体
の動作を示すタイミングチャートである。以下には、と
りあえず、図1の同期パルス発生回路のうちの、前述し
た同期抜け補正部600の全体動作を、図7を参照しつ
つ説明する。残りの部分の動作は、それらの部分の説明
が終わった後、述べることにする。
【0070】なお、以下の説明においては、簡単のた
め、カウンタ部620はアップカウンタとし、また、同
期信号S601の1周期内の外部クロックS603のク
ロック数を14とする。さらに、自走部630における
自走設定値j(図5)は14、カウンタ部620におけ
るロード値は2、同期入力許可部640における各設定
値k,m,n(図6)はそれぞれ7,9,12とする。
【0071】強制リセット信号S602直後の時刻t0
における同期信号S601の入力に応答して、前述した
ように、パルス発生部610から出力パルスS610が
導出される。このパルスS610は、ORゲート650
を介して、補正済同期信号S600として同期抜け補正
部600から出力される。
【0072】一方、パルスS610は、カウンタ部62
0内のDフリップフロップ622,623により外部ク
ロックS603に同期化されて、リセット信号S623
としてカウンタ621に入力される。カウンタ621は
ゼロにリセットされ、外部クロックS603に同期して
順次アップカウントしていく。そのカウント内容が、カ
ウント信号S620としてカウンタ部620から出力さ
れる。
【0073】同期入力許可部640において、カウント
信号S620が“7”に一致したとき、一致検出回路6
41から一致検出信号S641が出力される。一致検出
信号S641はシフトレジスタ642内を順次伝播し、
カウント信号S620の“9”,“12”に対応して、
それぞれm一致出力信号S642mおよびn一致出力信
号S642nがシフトレジスタ642から出力される。
これらの信号S642m,S642nに応答して、RS
フリップフロップ643から同期入力許可信号S640
が出力される。同期入力許可信号S640は、カウント
信号S620が“9”になった時点で“H”に立ち上が
り、カウント信号S620が“12”になった時点で
“L”に立ち下がる。
【0074】この同期入力許可信号S640は、時刻t
1における同期信号S601をパルス発生部610内へ
導入するべく働く。すなわち、時刻t1の同期信号S6
01は、同期入力許可信号S640が“H”のため有効
となり、その結果、前述したように、パルス発生部61
0においてパルスS610が生成される。このパルスS
610は、ORゲート650を介して、補正済同期信号
S600として出力される。また、このパルスS610
に応答してカウンタ部620内でリセット信号S623
が生成され、カウンタ621はリセットされて、再びゼ
ロからアップカウントしていく。
【0075】時刻t11,t12におけるノイズに対し
ては、図3で説明したように、パルス発生部610の出
力パルスS610は生成されない。したがって、同期抜
け補正部600の動作において、図7に示すように何ら
変化は生じない。
【0076】時刻t2における同期信号S601の欠落
(同期抜け)に対しては、図3で説明したように、パル
ス発生部610の出力パルスS610は生成されない。
パルスS610がないため、カウンタ部620のカウン
タ621にリセットがかからず、カウンタ621はアッ
プカウントを続ける。自走部630内の一致検出回路6
31は、カウント信号S620が“14”になった時点
で“H”の一致検出信号S631を出力する。その結
果、次の外部クロックS603に同期して、カウント信
号S620が“15”の間に、Dフリップフロップ63
2からロードパルスS630が出力される。
【0077】このロードパルスS630は、ORゲート
650を介して、補正済同期信号S600として同期抜
け補正部600から導出される。このようにして、時刻
t2における同期抜けの補正を行っている。また、ロー
ドパルスS630は、カウンタ部620内のカウンタ6
21のロード入力端子ROADに与えられ、これに応答
してカウンタ621には所定値“2”がロードされる。
そして、カウンタ621は、ロードパルスS630の解
除後、2から順次アップカウントしていく。そして、時
刻t3における正常な同期信号S601の入力に対し、
上述と同様の動作が行われる。
【0078】このように、正常な周期で入力される同期
信号S601に対しては、この同期信号S601に応答
して生成されるパルス発生部610の出力パルスS61
0を補正済同期信号S600として導出する。正常な同
期信号S601の入力と入力の間に発生するノイズに対
しては、同期入力許可信号S640が“L”を保持する
ことで、受け付けないようにする。また同期信号S60
1の欠落に対しては、自走部630で生成されるロード
パルスS630を補正済同期信号S600として導出す
る。このようにして、同期信号S601の乱れ(ノイズ
や同期信号の欠落)に対し、この乱れが補正された補正
済同期信号S600を得ることができる。
【0079】なお、正常な同期信号S601に対応する
補正済同期信号S600は、カウント信号S620の
“12”付近で出力されているのに対し、同期抜けに対
応する補正済同期信号S600は、カウント信号S62
0の“15”のときに出力されている。このように、同
期抜け後の補正済同期信号S600は、正常な周期と比
べて多少の遅延が生じる。しかし、外部クロックS60
3の周期に比べて、同期信号S601の周期が十分に長
ければ、周期変動率は十分に小さく抑え込むことが可能
である。
【0080】(同期クロック発生部700)図8,図9
は、図1に示す同期クロック発生部700の第1構成例
を示す回路図である。これらの図に示すように、基準ク
ロック入力端子1が遅延クロック生成回路10内の反転
遅延素子101aの入力端子に、反転遅延素子101a
の出力端子が反転遅延素子101bの入力端子に、とい
うように、基準クロック入力端子1が反転遅延素子10
1aないし108bに順次接続されている。
【0081】また、基準クロック入力端子1及び反転遅
延素子101bないし108bの出力端子が記憶回路2
0内のDタイプフリップフロップ200ないし208の
負論理のタイミング信号入力端子*Tにそれぞれ接続さ
れている。(*TはTバーを示す。なお、図中ではバー
はバー記号により示す。)また、Dタイプフリップフロ
ップ200ないし208の出力端子Qが位相検出回路3
0内のNAND回路300ないし308それぞれの負論
理の入力端子に、Dタイプフリップフロップ201ない
し208の出力端子Qが位相検出回路30内のNAND
回路300ないし307それぞれの正論理の入力端子に
接続されている。なお、NAND回路308の正論理の
入力端子は接地されている。
【0082】さらに、NAND回路300ないし308
の負論理の出力端子はDタイプフリップフロップ200
ないし208のデータ入力端子Dにそれぞれ接続されて
おり、NAND回路300ないし307の出力端子はま
た、クロック選択回路40内のOR回路401ないし4
08の一方の負論理入力端子に接続されている。(入力
及び出力がすべて負論理のAND回路は、ド・モルガン
の法則により、OR回路と等価である。)OR回路40
1ないし408の他方の負論理入力端子には遅延クロッ
ク生成回路10内の反転遅延素子101aないし108
aの出力端子がそれぞれ接続されており、OR回路40
1ないし408の負論理の出力端子は8入力NAND回
路411(入力がすべて負論理のOR回路は、ド・モル
ガンの法則により、NAND回路と等価である。)の入
力端子に接続されている。また、NAND回路411の
出力端子が同期クロック出力端子3に接続されている。
【0083】さらに、非同期信号入力端子2が記憶回路
20内のDタイプフリップフロップ200ないし208
のリセット入力端子Rにそれぞれ接続されている。この
非同期信号入力端子2には、図1の同期抜け補正部60
0からの補正済同期信号S600が、非同期入力信号S
2として与えられる。ここで「非同期」とは、補正済同
期信号S600が、基準クロック入力端子1に与えられ
る基準クロックS1と全く無関係に、非同期で入力され
るということを意味する。
【0084】次に動作について説明する。図10は図
8,図9の回路の動作を示すタイミングチャートであ
る。なお、図10のタイミングチャートでは、遅延クロ
ック生成回路10内の反転遅延素子105aないし10
8bがそれぞれ出力する信号S105aないしS108
b,記憶回路20内のDタイプフリップフロップ204
ないし208それぞれの出力端子Qから出力される信号
S204ないしS208,位相検出回路30内のNAN
D回路304ないし308がそれぞれ出力する信号S3
04ないしS308及びクロック選択回路40内のOR
回路405ないし408がそれぞれ出力する信号S40
5ないしS408は省略されている。
【0085】まず、基準クロック入力端子1からは図に
示すような基準クロックS1が入力されており、この基
準クロックS1が反転遅延素子101aないし108b
によって順次反転遅延され、反転遅延素子101aない
し108aからは反転遅延クロックS101aないしS
108aが、反転遅延素子101bないし108bから
は非反転遅延クロックS101bないしS108bがそ
れぞれ出力される。
【0086】また、非同期信号入力端子2から入力され
る非同期入力信号S2が“H”レベルの期間は、各Dタ
イプフリップフロップ200ないし208はリセット状
態で、それぞれの出力端子Qから出力される信号S20
0ないしS208は“L”レベルとなる。
【0087】したがって、各NAND回路300ないし
308の負論理の入力端子および正論理の入力端子にそ
れぞれ与えられる信号のレベルはともに“L”であり、
NAND回路300ないし308の出力端子からは
“H”レベルの信号S300ないしS308が出力さ
れ、これらがDタイプフリップフロップ200ないし2
08のデータ入力端子Dにそれぞれ与えられる。
【0088】今、非同期信号入力端子2から入力される
非同期入力信号S2のレベルが図示のようなタイミング
で“H”から“L”に立ち下がったとすると、記憶回路
20内のDタイプフリップフロップ200ないし208
のリセット信号入力端子Rが“L”レベルになり、リセ
ットが解除される。
【0089】したがって、各Dタイプフリップフロップ
200ないし208はその負論理のタイミング信号入力
端子*Tにそれぞれ入力される基準クロック入力端子1
及び反転遅延素子101bないし108bの出力である
基準クロックS1及び非反転遅延クロックS101bな
いしS108bの立ち下がりで、そのデータ入力端子D
にそれぞれ与えられるNAND回路300ないし308
の出力である信号S300ないしS308をその出力端
子Qから出力する。
【0090】基準クロックS1及び非反転遅延クロック
S101bそれぞれに立ち下がりエッジE0及びE1が
発生したとき、非同期入力信号S2のレベルはまだ
“H”であるので、Dタイプフリップフロップ200及
び201はリセット状態で、その出力端子Qからそれぞ
れ出力される信号S200及びS201のレベルは
“L”となる。
【0091】一方、非反転遅延クロックS102bない
し104bそれぞれに立ち下がりエッジE2ないしE4
が発生したとき、非同期入力信号S2のレベルはすでに
“L”であるので、Dタイプフリップフロップ202及
び204の出力端子Qからそれぞれ出力される信号S2
02及びS204のレベルは、NAND回路302ない
し304の出力信号であるS302ないしS304のレ
ベルと同じ“H”となる。
【0092】したがって、位相検出回路30内のNAN
D回路300ないし303のうち、負論理の入力端子に
“L”,正論理の入力端子に“H”が入力されるNAN
D回路301の出力信号S301のみが“L”レベルに
なり、NAND回路300及び302,303それぞれ
の出力信号S300及びS302,S303は“H”レ
ベルのままである。
【0093】NAND回路300ないし303の出力信
号S300ないしS303はそれぞれクロック選択回路
40内のOR回路401ないし404の一方の入力端子
に与えられているので、OR回路401及び403,4
04の出力信号S401及びS403,S404は”H
“レベルとなり、OR回路402の出力信号はOR回路
402の他方の入力端子に与えられている遅延クロック
生成回路10内の反転遅延素子102aの出力信号S1
02aとなる。
【0094】したがって、NAND回路411の出力か
らは、反転遅延素子102aの出力信号である反転遅延
クロックS102aが反転された信号が出力され、これ
が同期クロックS3として同期クロック出力端子3に与
えられる。
【0095】次に、ふたたび基準クロックS1および非
反転遅延クロックS101bないしS104bにそれぞ
れ立ち下がりエッジE10ないしE14が発生したと
き、Dタイプフリップフロップ200ないし203のリ
セットはすでに解除されているので、Dタイプフリップ
フロップ200ないし203の出力端子Qからそれぞれ
出力される信号S200ないしS203のレベルは、N
AND回路300ないし303の出力信号であるS30
0ないしS303のレベルと同じレベルとなる。
【0096】すなわち、信号S200ないしS203の
レベルは順に“H”,“L”,“H”,“H”となり、
前述したのと同じように、位相検出回路30内のNAN
D回路300ないし303のうち、NAND回路301
の出力信号S301のみが“L”レベルを保持すること
ができ、NAND回路300及び302,303それぞ
れの出力信号S300及びS302,S303は“H”
レベルとなり、クロック選択回路40内のNAND回路
411の出力からは、反転遅延素子102aの出力信号
である反転遅延クロックS102aが反転された信号が
継続的に同期クロックS3として同期クロック出力端子
3に与えられる。この同期クロックS3が、図1におけ
る同期クロックS700に相当する。
【0097】以上のような構成においては、非同期入力
信号S2の立ち下がりタイミングが図10の破線で示し
た範囲で変動しても、各Dタイプフリップフロップ20
0ないし208の出力信号S200ないしS208のレ
ベルは変化せず、同期クロックS3は同じタイミングで
出てくることになる。
【0098】したがって、同期精度は、隣り合うDタイ
プフリップフロップに入力される遅延クロックの位相差
と等しくなるので、近似的に、 同期精度=反転遅延素子2段分の遅延値 ということができる。
【0099】反転遅延素子を半導体論理素子で構成すれ
ば、反転遅延素子2段分の遅延値を1ns以下にするこ
とができ、高周波クロックを用いずに高い同期精度を有
する同期クロック発生部700を得ることができる。
【0100】なお、この実施例では、位相検出回路30
内のNAND回路300ないし307の出力端子をそれ
ぞれクロック選択回路40内のOR回路401ないし4
08の一方端子に接続して、OR回路401ないし40
8それぞれの他方端子に接続されている反転遅延素子1
01aないし108aの出力である反転遅延クロックS
101aないしS108aのうち非同期入力信号S2の
立ち下がりトリガに時間的にもっとも近いものを選択し
て同期クロックS3として出力しているが、図11に示
すように、位相検出回路30内のNAND回路300な
いし307の出力端子とクロック選択回路40内のOR
回路401ないし408の一方端子との接続をかえて、
非同期入力信号S2の立ち下がりトリガに時間的にもっ
とも近いものとは異なるタイミング的に所望の反転遅延
クロックを選択しても良い。
【0101】次に、反転遅延素子101aないし108
bの出力負荷容量を一定値に合わせ込む実施例について
説明する。
【0102】図12は図8,図9内の基本クロック入力
端子1と、遅延クロック生成回路10に含まれる反転遅
延素子101aないし102bと、クロック選択回路4
0に含まれるOR回路401,402と、記憶回路20
に含まれるDタイプフリップフロップ200,201の
タイミング信号入力端子*Tに接続される初段のインバ
ータ210,211とを抜粋して示したものである。
【0103】反転遅延素子101aないし102bの出
力負荷容量を一定値或いは近似値にするために、クロッ
ク選択回路40に含まれるOR回路401,402の入
力端子に接続される初段のトランジスタ(図示せず)サ
イズと、記憶回路20に含まれるDタイプフリップフロ
ップ201,202のタイミング信号入力端子*Tに接
続される初段のインバータ210,211の初段のトラ
ンジスタサイズを同一値或いは近似値とする。また、反
転遅延素子101aないし102bの各出力端子に接続
される配線の配線長を同一値或いは近似値とする。した
がって、出力負荷容量が同一値或いは近似値を有する反
転遅延素子101aないし102bはそれぞれ同一値或
いは近似値の遅延値を有する。
【0104】図13はこのような場合の図12の回路の
動作を示すタイミングチャートである。基準クロック入
力端子1から入力される図示のような基準クロックS1
が反転遅延素子101aないし102bによって順次遅
延され反転遅延クロックS101a,101b及び非反
転遅延クロックS101b,S102bが生成される。
【0105】反転遅延クロックS101a,S102a
及び非反転遅延クロックS101b,S102bそれぞ
れの“H”から“L”への立ち下がりに要する時間をA
とし、“L”から“H”への立ち上がりに要する時間を
Bとすると、非反転遅延クロックS102bは、基準ク
ロックS1に対して立ち上がりが2(A+B)時間遅延
し、立ち下がりが2(B+A)時間遅延する。
【0106】したがって、非反転遅延クロックS102
bの基準クロックS1に対する立ち上がり及び立ち下が
りの遅延値は等しくなり、基準クロックS1と同一デュ
ーティの非反転遅延クロックS102b等の遅延クロッ
クを得ることができる。
【0107】一方、反転遅延素子101aないし102
bがそれぞれ異なる出力負荷容量を有するとすると、反
転遅延素子101aないし102bは異なる遅延値を有
することになる。図14はこのような場合の図12の回
路の動作を示すタイミングチャートである。基準クロッ
ク入力端子1から入力される図示のような基準クロック
S1が反転遅延素子101aないし102bによって順
次遅延され反転遅延クロックS101a,101b及び
非反転遅延クロックS101b,S102bが生成され
る。
【0108】反転遅延クロックS101a,S102a
それぞれの“H”から“L”への立ち下がりに要する時
間をそれぞれA1 ,A3 、“L”から“H”への立ち上
がりに要する時間をそれぞれB1 ,B3 とし、非反転遅
延クロックS101b,S102bそれぞれの“L”か
ら“H”への立ち上がりに要する時間をそれぞれB2
4 、“H”から“L”への立ち下がりに要する時間を
それぞれA2 ,A4 とすると、非反転遅延クロックS1
02bは、基準クロックS1に対して立ち上がりが(A
1 +B2 +A3 +B4 )時間遅延し、立ち下がりが(B
1 +A2 +B3+A4 ))時間遅延する。
【0109】したがって、非反転遅延クロックS102
bの基準クロックS1に対する立ち上がり及び立ち下が
りの遅延値が異なり、基準クロックS1と異なるデュー
ティの非反転遅延クロックS102b等の遅延クロック
が生成されることになる。
【0110】以上のように、反転遅延素子101aない
し102bの出力負荷容量を一定値或いは近似値に合わ
せ込むことによって、基準クロックS1とデューティが
等しい或いは近い遅延クロックを生成することができ、
同期精度を向上させることができる。
【0111】なお、上記実施例では、反転遅延素子10
1bないし108bから出力される非反転遅延クロック
をDタイプフリップフロップ200ないし208の負論
理のタイミング信号入力端子*Tに与え、これによって
反転遅延素子101aないし108aから出力される反
転遅延クロックを選択していたが、逆に反転遅延素子1
01aないし108aから出力される反転遅延クロック
をDタイプフリップフロップ200ないし208の負論
理のタイミング信号入力端子*Tに与え、これによって
反転遅延素子101bないし108bから出力される非
反転遅延クロックを選択しても良い。
【0112】ここで、図8,図9の回路の若干の不都合
な点について述べる。図15は図8,図9の回路におい
て、基準クロックS1の周期が短くなった場合、或いは
反転遅延素子101aないし108bの1段あたりの遅
延時間が長くなった場合の、動作を示すタイミングチャ
ートである。なお、図15のタイミングチャートでは、
遅延クロック生成回路10内の反転遅延素子103bな
いし105b,108b及び101a,103aないし
106a,108aそれぞれが出力する信号S103b
ないしS105b,S108b及びS101a,S10
3aないしS106a,S108a、記憶回路20内の
Dタイプフリップフロップ203ないし205,208
それぞれの出力端子Qから出力される信号S203ない
しS205,S208、位相検出回路30内のNAND
回路300,302ないし305,307,308がそ
れぞれ出力する信号S300,S302ないしS30
5,S307,S308、クロック選択回路40内のO
R回路401,403ないし406,408がそれぞれ
出力する信号S401,S403ないしS406,S4
08は省略されている。
【0113】このような場合、非反転遅延クロックS1
02bないしS108bのうちで、ほぼ同相の非反転遅
延クロックが生成されることがある。例えば、図15の
タイミングチャートに示すように、非反転遅延クロック
S101bとS106b,S102bとS107bがそ
れに相当する。
【0114】このような状態で、非同期信号入力端子2
から入力される非同期入力信号S2のレベルが図示のよ
うなタイミングで“H”から“L”に立ち下がったとす
ると、基準クロックS1と非反転遅延クロックS101
b,S106bそれぞれの立ち下がりエッジE0,E
1,E6は非同期入力信号S2の立ち下がりの前に発生
しているので、Dタイプフリップフロップ200,20
1,206の出力信号S200,S201,S206は
“L”レベルとなる。
【0115】一方、非反転遅延クロックS102b,S
107bそれぞれの立ち下がりエッジE2,E7は非同
期入力信号S2の立ち下がりの後に発生しているので、
Dタイプフリップフロップ202,207の出力信号S
202,S207は“H”レベルとなる。したがって、
位相検出回路30内のNAND回路301,306の出
力信号S301,S306が“L”レベルになり、クロ
ック選択回路40内のOR回路402,407からそれ
ぞれ反転遅延クロックS102a,S107aが出力さ
れる。したがって、NAND回路411を介して反転遅
延クロックS102a及びS107aの一方或いは両方
が“L”レベルであるときに“H”レベル,反転遅延ク
ロックS102a及びS107aの両方が“H”レベル
であるときに“L”レベルであるような信号が同期クロ
ックS3として同期クロック出力端子3から出力され
る。
【0116】このとき、同期クロックS3としては基準
クロックS1と比較して、1周期内の“H”レベルの期
間が図15に示す斜線部分だけ長く、その“L”レベル
の期間が図15に示す斜線部分だけ短くなり、同期クロ
ックS3のデューティが基準クロックS1のデューティ
と異なる。
【0117】図16は図1の同期クロック発生部700
の第2構成例を示す回路図であり、図9に示すクロック
選択回路40において、OR回路401ないし408の
うちの2つ以上から反転遅延クロックが出力され、(多
重出力)NAND回路411から基準クロックS1とデ
ューティの異なる同期クロックS3が出力されないよう
にしたものである。なお、図8に示す遅延クロック生成
回路10,記憶回路20,位相検出回路30はこの第2
構成例においても同一構成であるので、省略する。
【0118】同図に示すように、図8に示す位相検出回
路30内のNAND回路300ないし307の出力端子
が、図16に示すクロック選択回路41内のOR回路4
01ないし408の一方の入力端子に接続されている。
また、このOR回路401ないし408の他方の入力端
子には図8に示す遅延クロック生成回路10内の反転遅
延素子101aないし108aの出力端子がそれぞれ接
続されている。さらに、OR回路401ないし403の
出力端子が3入力NAND回路421の入力端子に、O
R回路404ないし406の出力端子が3入力NAND
回422の入力端子に、OR回路407,408の出力
端子が3入力NAND回路423の入力端子に接続され
ている。なお、3入力NAND回路423の接続されて
いない1つの入力端子は電源端子に接続されている。3
入力NAND回路423の代わりに2入力NAND回路
を用いないのは、反転遅延クロックS101aないしS
108aのうちの1つが選択されて同期クロック出力端
子3から出力されるまでの時間を均一化するためであ
る。
【0119】また、3入力NAND回路421ないし4
23それぞれの出力端子はそれぞれ3入力NAND回路
441ないし443の1つの入力端子に接続されてい
る。3入力NAND回路441ないし443の出力は3
入力NAND回路451の入力端子にそれぞれ接続され
ており、3入力NAND回路451の出力端子が同期ク
ロック出力端子3に接続されている。
【0120】さらに、図8に示す位相検出回路30内の
NAND回路300ないし302の出力端子は、クロッ
ク選択回路41内の3入力AND回路431の入力端子
に、位相検出回路30内のNAND回路303ないし3
05の出力端子は、クロック選択回路41内の3入力A
ND回路431の入力端子にそれぞれ接続されている。
【0121】また、3入力AND回路431の出力端子
が3入力NAND回路442,443それぞれの1つの
入力端子に、3入力AND回路432の出力端子が3入
力NAND回路443の1つの入力端子に接続されてい
る。3入力NAND回路441の接続されていない2つ
の入力端子及び3入力NAND回路442の接続されて
いない1つの入力端子には電源端子が接続されている。
3入力NAND回路441及び442の代わりにそれぞ
れインバータ及び2入力NAND回路を用いないのは、
反転遅延クロックS101ないしS108aのうちの1
つが選択されて同期クロック出力端子3から出力される
までの時間を均一化するためである。
【0122】次に動作について説明する。図17は図
8,図16の回路の動作を示すタイミングチャートであ
る。なお、図17のタイミングチャートでは、遅延クロ
ック生成回路10内の反転遅延素子103bないし10
5b,108b及び101aないし108aそれぞれが
出力する信号S103bないしS105b,S108b
及びS101aないしS108a、記憶回路20内のD
タイプフリップフロップ203ないし205,208そ
れぞれの出力端子Qから出力される信号S203ないし
S205,S208、位相検出回路30内のNAND回
路300,302ないし305,307,308がそれ
ぞれ出力する信号S300,S302ないしS305,
S307,S308、クロック選択回路40内のOR回
路401ないし408がそれぞれ出力する信号S401
ないしS408は省略されている。
【0123】まず、基準クロック入力端子1からは図に
示すような基準クロックS1が入力されており、この基
準クロックS1が反転遅延素子101aないし108b
によって順次反転遅延され、反転遅延素子101aない
し108aからは反転遅延クロックS101aないしS
108aが、反転遅延素子101bないし108bから
は非反転遅延クロックS101bないしS108bがそ
れぞれ出力される。
【0124】また、非同期信号入力端子2から入力され
る非同期入力信号S2が“H”レベルの期間は、各Dタ
イプフリップフロップ200ないし208はリセット状
態で、それぞれの出力端子Qから出力される信号は
“L”レベルとなる。
【0125】したがって、各NAND回路300ないし
308の負論理の入力端子および正論理の入力端子にそ
れぞれ与えられる信号のレベルはともに“L”であり、
NAND回路300ないし308の出力端子からは
“H”レベルの信号S300ないしS308が出力さ
れ、これらがDタイプフリップフロップ200ないし2
08のデータ入力端子Dにそれぞれ与えられる。
【0126】今、非同期信号入力端子2から入力される
非同期入力信号S2のレベルが図示のようなタイミング
で“H”から“L”に立ち下がったとすると、記憶回路
20内のDタイプフリップフロップ200ないし208
のリセット信号入力端子Rが“L”レベルになり、リセ
ットが解除される。
【0127】したがって、各Dタイプフリップフロップ
200ないし208はその負論理のタイミング信号入力
端子*Tにそれぞれ入力される基準クロック入力端子1
及び反転遅延素子101bないし108bの出力である
基準クロックS1及び非反転遅延クロックS101bな
いしS108bの立ち下がりで、そのデータ入力端子D
にそれぞれ与えられるNAND回路300ないし308
の出力である信号S300ないしS308をその出力端
子Qから出力する。
【0128】基準クロックS1,非反転遅延クロックS
101b,S106bそれぞれに立ち下がりエッジE
0,E1,E6が発生したとき、非同期入力信号S2の
レベルはまだ“H”であるので、Dタイプフリップフロ
ップ200,201,206はリセット状態で、その出
力端子Qからそれぞれ出力される信号S200,S20
1,S206のレベルは“L”となる。
【0129】一方、非反転遅延クロックS102b,S
107bそれぞれに立ち下がりエッジE2,E7が発生
したとき、非同期入力信号S2はすでに“H”レベルで
あるので、Dタイプフリップフロップ202,207の
出力端子Qからそれぞれ出力される信号S202及びS
207は、NAND回路302ないし307の出力信号
であるS302ないしS307のレベルと同じ“H”レ
ベルとなる。
【0130】したがって、位相検出回路30内のNAN
D回路301,306のみが、その負論理の入力端子に
“L”レベル,正論理の入力端子に“H”レベルが入力
され、NAND回路301,306それぞれの出力信号
S301,S306のみが“L”レベルとなる。NAN
D回路300ないし307の出力信号S300ないしS
307はそれぞれクロック選択回路40内のOR回路4
01ないし408の一方の入力端子に与えられているの
で、OR回路401,403及び404ないし406及
び408の出力信号S401,S403及びS404な
いしS406及びS408は“H”レベルとなり、OR
回路402,407の出力信号S402,S407はそ
れぞれOR回路402,407の他方の入力端子に与え
られている遅延クロック生成回路10内の反転遅延素子
102a,107aの出力信号である反転遅延クロック
S103a,S107aとなる。
【0131】したがって、3入力NAND回路421か
らはAND回路402の出力である反転遅延クロック1
02aの反転信号が、3入力NAND回路422からは
“L”レベルが、3入力NAND回路423からはAN
D回路407の出力である反転遅延クロック107aが
反転された信号が出力される。
【0132】また、位相検出回路30内のNAND回路
300,301,302の出力S300,S302,S
303の出力レベルはそれぞれ“H”,“L”,“H”
であるので、クロック選択回路40内の3入力AND回
路431の出力S431は“L”レベルとなる。同じよ
うに、位相検出回路30内のNAND回路303,30
4,305の出力S303,S304,S305の出力
はすべて“H”レベルであるので、クロック選択回路4
0内の3入力AND回路432の出力S432は“H”
レベルとなる。
【0133】3入力AND回路431の出力信号が
“L”レベルであることから、3入力NAND回路44
2,443の出力信号S442,S443は“H”レベ
ルとなり、3入力NAND回路451からは結局OR回
路402の出力である反転遅延クロックS102が反転
された信号が、同期クロックS3として同期クロック出
力端子3から出力される。
【0134】以上のように、図8,図16に示す回路構
成では、クロック選択回路40内のOR回路401ない
し408を、OR回路401ないし403の第1グルー
プ,OR回路404ないし406の第2グループ及びO
R回路407,408の第3グループに分け、第1グル
ープうちの1つのOR回路から反転遅延クロックが出力
された場合に、第2グループ,第3グループのOR回路
から出力される反転遅延クロックが同期クロックS3と
して同期クロック出力端子から出力されることを防止
し、第1グループのOR回路401ないし403から反
転遅延クロックが出力されず、第2グループのうちの1
つのOR回路から反転遅延クロックが出力された場合
に、第3グループのOR回路から出力される反転遅延ク
ロックが同期クロックS3として同期クロック出力端子
から出力されることを防止し、同期クロックS3が基準
クロックS1と同じデューティとなるようにしている。
【0135】なお、図18に示すクロック選択回路42
のように、OR回路401ないし408をOR回路40
1ないし404の第1グループ,OR回路405ないし
408の第2グループに分け、第1グループうちの1つ
のOR回路から反転遅延クロックが出力された場合に、
第2グループのOR回路から出力される反転遅延クロッ
クが同期クロックS3として同期クロック出力端子から
出力されることを防止しても同様の効果を奏する。
【0136】このように、同一グループに属するOR回
路の数はいくつにしても良いが、基準クロックS1の周
期および各反転遅延素子101aないし108bの遅延
時間を考慮して、同一グループ内の複数のOR回路から
反転遅延クロックが出力されないようにする必要があ
る。
【0137】また、図8に示した遅延クロック生成回路
10内の反転遅延素子101aないし108b、記憶回
路20内のDタイプフリップフロップ200ないし20
8および位相検出回路30内のNAND回路300ない
し307の接続を図19に示すように接続しても上記第
1,第2構成例と同様の効果がある。つまり、基準クロ
ック入力端子1をDタイプフリップフロップ200のデ
ータ信号入力端子Dに接続し、非同期信号入力端子2を
バッファを介してDタイプフリップフロップ200ない
し208の負論理のタイミング信号入力端子*Tに接続
し、さらに反転遅延素子101b,102b,103
b,104b,105b,106b,107b,108
bの各々の出力を各々Dタイプフリップフロップ201
ないし208のデータ信号入力端子Dに接続している。
その他の構成は図8に示した回路の構成と同様である。
【0138】以下、図8に示した回路の動作と相違する
点のみを図20に示すタイミングチャートを用いて説明
する。バッファを介した非同期入力信号S2bの立ち下
がりエッジS2bの発生により、Dタイプフリップフロ
ップ200ないし208は、その時点のデータ入力端子
Dへの信号S1およびS101bないしS108bを保
持して出力端子Qより出力する。そのため、非同期入力
信号S2bの立ち下がりエッジES2bの発生時点にお
いては、信号S200ないしS203は各々“L”,
“L”,“H”,“H”となる。その結果、この時点で
信号S300ないしS303は各々“H”,“L”,
“H”,“H”となる。そして図10に示したのと同
様、信号S301の“L”により反転遅延クロックS1
02aが選択され、信号S402となり、これが同期ク
ロックS3として出力される。なお、この実施例におい
てはタイミング信号入力端子*Tにはバッファを介した
非同期入力信号S2bが入力されているので、図10に
示したように基準クロックS1の立ち下がりエッジE1
0に応答して信号S200は立ち上がらない。
【0139】非同期入力信号S2の立ち上がりエッジE
S22に応答してDタイプフリップフロップ200ない
し208全てがリセットされる。そのためこの時点で信
号S202,S203は“L”になる。信号S202の
“L”に応答して信号S301は“L”となり、信号S
402のクロックはストップされる。そして、次の非同
期入力信号S2(バッファを介した非同期入力信号S2
b)の立ち下がりエッジの到着待ちとなる。このような
構成にしても図10に示したのと同様の同期クロックS
3が得られる。
【0140】(同期パルス発生部800)図21は図1
に示す同期パルス発生部800の詳細を示すブロック図
である。同図に示すように、同期クロック発生部700
からの同期クロックS700がカウンタ50のカウント
入力端子に与えられている。また、同期抜け補正部60
0からの補正済同期信号S600がカウンタ50のリセ
ット入力端子Rに与えられている。
【0141】カウンタ50の出力端子は一致検出回路5
2,53の一方の入力端子に接続されている。一致検出
回路52,53の他方の入力端子には予め設定されたセ
ット値およびリセット値がそれぞれ与えられている。ま
た、一致検出回路52,53の出力端子がそれぞれセレ
クタ54,55のセレクト入力端子Sに接続されてい
る。セレクタ54,55の出力端子はそれぞれ、Dフリ
ップフロップ56,57のデータ入力端子Dに接続され
ている。Dフリップフロップ56,57の出力端子Qは
それぞれセレクタ54,55の入力端子0に接続されて
いる。セレクタ54,55の入力端子1は電源端子に接
続されている。また、同期クロックS700がDフリッ
プフロップ56,57の負論理のトリガ信号入力端子*
Tに与えられている。さらに、Dフリップフロップ5
6,57のリセット入力端子Rには補正済同期信号S6
00が与えられている。Dフリップフロップ56の出力
端子QはAND回路58の一方の入力端子に、Dフリッ
プフロップ57の出力端子Qは反転されて、AND回路
58の他方の入力端子に接続されている。AND回路5
8の出力信号が同期パルスS800として導出される。
【0142】次に、図21に示した同期パルス発生部8
00の動作について説明する。図22は図21の同期パ
ルス発生部の動作を示すタイミングチャートである。説
明を簡単にするために、今、セット値に“3”、リセッ
ト値に“5”(ともに10進数)が予め設定されている
と仮定する。
【0143】補正済同期信号S600が“H”レベルの
間はカウンタ50,Dフリップフロップ56,57はリ
セット状態で、カウンタ50のカウント値は0,Dフリ
ップフロップ56,57の出力端子Qからそれぞれ出力
される信号S56,S57は“L”レベルとなってい
る。次に、補正済同期信号S600が“L”レベルにな
り、カウンタ50,Dフリップフロップ56,57のリ
セットが解除される。このとき、同期クロックS700
が入力されると、カウンタ50はこの同期クロックS7
00のカウントを開始する。このカウント値S50は一
致検出回路52,53に与えられ、一致検出回路52,
53はそれぞれ、予め設定されているセット値,リセッ
ト値とカウンタ50のカウント値S50が一致したと
き、その出力端子から“H”レベルの信号S52,S5
3を発生する。セット値,リセット値にはそれぞれ
“3”,“5”が設定されているので、一致検出回路5
2の出力S52はカウンタ50のカウント値が“3”の
とき“H”レベルに、一致検出回路53の出力S53は
カウンタ50のカウント値が“5”の時“H”レベルに
なる。
【0144】セレクタ54,55はそれぞれ、そのセッ
ト入力端子Sに与えられる一致検出回路52,53の出
力S52,S53が“H”レベルのとき入力端子1に与
えられる信号、すなわち“H”レベルを出力端子から出
力信号S54,S55として出力し、S52,S53が
“L”レベルのとき入力端子0に与えられる信号を出力
端子から出力信号S54,S55として出力する。
【0145】したがって、Dフリップフロップ56の出
力端子Qから出力される信号S56は、図示するよう
に、補正済同期信号S600が“H”レベルのとき、及
び補正済同期信号S600が“L”レベルになってから
カウンタ50のカウント値が“3”になった直後の同期
クロックS700の立ち下がりまで“L”レベルとな
る。また、カウンタ50のカウント値が“3”になった
直後の同期クロックS700の立ち下がりから再び補正
済同期信号S600が“H”レベルになるまで“H”レ
ベルとなる。同じように、Dフリップフロップ57の出
力端子Qから出力される信号S57は、図示するよう
に、補正済同期信号S600が“H”レベルのとき、及
び補正済同期信号S600が“L”レベルになってから
カウンタ50のカウント値が“5”になった直後の同期
クロックS700の立ち下がりまで“L”レベルとな
る。また、カウンタ50のカウント値が“5”になった
直後の同期クロックS700の立ち下がりから再び補正
済同期信号S600が“H”レベルになるまで“H”レ
ベルとなる。
【0146】AND回路58からは信号S56が“H”
レベル,信号S57が“L”レベルのとき“H”レベル
である信号が出力されるので、図示するような同期パル
スS800が生成される。
【0147】(第1実施例の全体動作)図7のタイミン
グチャートにおいて、同期信号S601に応答して、同
期抜け補正部600から図示のような、乱れ(ノイズお
よび同期抜け)が補正された補正済同期信号S600が
出力されることは、既に詳述した通りである。この補正
済同期信号S600は、同期クロック発生部700およ
び同期パルス発生部800に入力される。
【0148】同期クロック発生部700は、既に詳述し
たようにして、補正済同期信号S600の位相に高精度
に同期した、図7に示すような同期クロックS700を
生成する。この同期クロックS700は、同期パルス発
生部800に与えられる。
【0149】同期パルス発生部800は、補正済同期信
号S600のパルスのたびに動作をリセットしながら、
同期クロックS700をカウントする。そして、予め設
定されたセット値(図7では3)のたびに“H”に立ち
上がり、リセット値(図7では5)のたびに“L”に立
ち下がる、図7に示すような同期パルスS800を生成
する。セット値,リセット値を変更することで、同期パ
ルスS800のパルス幅および遅延量を容易に変更する
ことができる。また、この同期パルスS800は、同期
信号S601に高精度に同期したものとなっている。し
たがって、この同期パルスS800は、マルチシンクタ
イプのディスプレイモニタにおけるHDパルスなどとし
て用いるのに特に適している。
【0150】同期パルスS800は、パルス発生器90
1に入力されてもよい。パルス発生器901は、例えば
図2のパルス発生器612と同様の構成を有する簡単な
ものであってよい。パルス発生器901は、同期パルス
S800の立ち上がりに同期して、図7に示すようなパ
ルスS901を生成する。このパルスS901は、パル
ス同期クロック発生回路902に入力される。
【0151】パルス同期クロック発生回路902は、例
えば同期クロック発生部700と同様の構成を有するも
のであってもよい。パルス同期クロック発生回路902
は、パルスS901をトリガ信号として受け、パルスS
901に高精度に同期した図7に示すようなパルス同期
クロックS902を生成する。このパルス同期クロック
S902は、同期パルスS800に高精度に同期したク
ロックであるので、同期パルスS800をリセット信号
として多種多様の処理、例えばディスプレイモニタの歪
補正処理など、を行うときに、その処理のためのクロッ
クとして用いるのに非常に有用である。
【0152】<<第2実施例>>図23は、この発明に
よる同期パルス発生回路の第2実施例を示すブロック図
である。同期抜け補正部600の構成および動作は、図
1の第1実施例の場合と同様である。同期抜け補正部6
00からの補正済同期信号S600は、分離回路100
0に与えられる。分離回路1000は、補正済同期信号
S600を、パルス入力順に、S600a,S600
b,…S600n,S600a…という様に振り分け分
離して、第1〜第nの振分け補正済同期信号S600a
〜S600nを生成する。各振分け補正済同期信号S6
00a〜S600nの周期は、元の補正済同期信号S6
00の周期のn倍となっている。
【0153】第1〜第nの振分け補正済同期信号S60
0は、それぞれ、第1〜第nの同期クロック発生部70
0a〜700nおよび第1〜第nの同期パルス発生部8
00a〜800nに与えられる。また、第1〜第nの同
期クロック発生部からの第1〜第nの同期クロックS7
00a〜S700nが、それぞれ、第1〜第nの同期パ
ルス発生部800a〜800nに与えられる。各同期ク
ロック発生部700a〜700nおよび各同期パルス発
生部800a〜800nの構成および動作は、それぞ
れ、図1の第1実施例における同期クロック発生部70
0および同期パルス発生部800の構成および動作と同
様である。したがって、第1〜第n同期パルス発生部8
00a〜800nからは、図1の第1実施例における同
期パルスS800のn倍の周期を有し、位相が同期パル
スS800の1周期ずつずれた、第1〜第nの同期パル
スS800a〜S800nがそれぞれ出力される。これ
らの第1〜第nの同期パルスS800a〜S800n
は、ORゲート1010に入力され合成される。ORゲ
ート1010からは、図1の第1実施例におけるのと同
様の同期パルスS800が導出される。
【0154】この第2実施例によれば、補正済同期信号
S600のn倍の周期を有する第1〜第nの振分け補正
済同期信号S600a〜S600nの各々に対応して第
1〜第nの同期パルスS800a〜S800nを発生さ
せているので、各振分け補正済同期信号S600a〜S
600nの入力に対する各同期パルスS800a〜S8
00nの出力の遅延量を大きくとることが可能になる。
図1の第1実施例では、遅延量は最大で同期信号S60
1の周期であったが、本第2実施例によれば、遅延量は
最大で同期信号S601の周期のn倍までとることがで
きる。
【0155】<<第3実施例>>図24は、この発明に
よる同期パルス発生回路の第3実施例、特に図1の第1
実施例における同期入力許可部640の他の構成例を示
すブロック図である。この第3実施例の同期入力許可部
640の構成は、第1実施例の同期入力許可部640
(図6)の構成に加えて、RSフリップフロップ64
4,646、Dフリップフロップ647,およびセレク
タ645を設けたものとなっている。
【0156】シフトレジスタ642からのm′一致出力
信号S642m′およびn′一致出力信号S642n′
は、RSフリップフロップ644のセット端子Sおよび
リセット端子Rにそれぞれ与えられる。m′一致出力信
号S642m′はまた、Dフリップフロップ647のト
リガ入力端子にも与えられる。RSフリップフロップ6
46のリセット端子Rには自走部630からのロードパ
ルスS630が与えられ、セット端子Sにはパルス発生
部610からのパルスS610が与えられる。RSフリ
ップフロップ646の出力信号S646は、Dフリップ
フロップ647のデータ入力端子Dに与えられる。Dフ
リップフロップ647の出力信号S647は、セレクタ
645のセレクト端子Sに与えられる。セレクタの2つ
の入力端子には、RSフリップフロップ643,644
の出力信号S643,S644がそれぞれ与えられる。
セレクタ645の出力端子から、同期入力許可信号S6
40が導出される。他の構成は図6の同期入力許可部6
40と同様である。
【0157】動作において、RSフリップフロップ64
3からは、図1のカウンタ部620でのカウント値m〜
nに対応して“H”になる信号S643が出力され、R
Sフリップフロップ644からは、カウンタ部620で
のカウント値m′〜n′に対応して“H”になる信号S
644が出力される。ここで、m′<m<n≦n′の関
係を有するものとする。信号S643,S644のいず
れか一方がセレクタ645で選択されて、同期入力許可
信号S640として出力される。
【0158】同期信号S601の欠落(同期抜け)がな
いとき、ロードパルスS630は発生しない。したがっ
て、RSフリップフロップ646およびDフリップフロ
ップ647の出力信号S646,S647は“H”を保
持する。よって、セレクタ645は、“H”の信号S6
47に応答して信号S643を同期入力許可信号S64
0として選択する。この場合の同期入力許可信号S64
0は、第1図の第1実施例の場合と同様、カウンタ部6
20でのカウント値m〜nに対応して“H”になる信号
である。
【0159】同期抜け時には、ロードパルスS630が
発生する。したがって、RSフリップフロップ646は
リセットされ、その出力信号S646は“L”となる。
その結果、m′一致出力信号S642m′の立上がり時
にDフリップフロップ647の出力信号S647は
“H”から“L”に反転する。この“L”の信号S64
7に応答して、セレクタ645は、信号S644を同期
入力許可信号S640として選択する。この場合の同期
入力許可信号S640は、カウンタ部620でのカウン
ト値m′〜n′に対応して“H”になる信号である。
【0160】このように、この第3実施例においては、
同期抜け期間における同期入力許可信号S640のアク
ティブ(“H”)期間を、通常時のm〜nからm′〜
n′に拡大している。このような操作は、特に、同期信
号S601に欠落が発生し、数周期後に正常同期信号S
601が入力されるような場合に有効である。すなわ
ち、外部クロックS603をカウントして判断する周期
の値と、実際の同期信号S601の周期との間には誤差
があるので、同期信号S601の欠落が連続すると正常
な同期信号S601の入力を期待する時間範囲がずれて
くる。したがって、そのずれを補って、正常な同期信号
S601が確実に取り込めるように、同期入力許可信号
S640のアクティブ(“H”)期間をm〜nからm′
〜n′に拡大しているわけである。
【0161】<<第4実施例>>図25および図26
は、この発明による同期パルス発生回路の第4実施例を
示すブロック図である。この第4実施例の同期パルス発
生回路は、図1の第1実施例の構成に、さらに設定値変
更部1100を設けた構成を有している。設定値変更部
1100は、同期信号S601と補正済同期信号S60
0とを受けて、同期信号S601の周期に変化が発生し
た際に、自走設定値,許可設定値,セット値,リセット
値の変更を自動的に行う。自走設定値は自走部630に
与えられ、許可設定値は同期入力許可部640に与えら
れる。また、セット値,リセット値は同期パルス発生部
800に与えられる。
【0162】設定値変更部1100は、周期検出部11
10、演算レジスタ1120、およびラッチ1131〜
1134を備えている。周期検出部1110は、同期信
号S601を受けて、同期信号S601の周期を検出
し、検出した周期の値を表す周期値信号S1111を出
力するとともに、新しい周期値を出力するタイミングに
同期して周期検出パルスS1112を出力する。演算レ
ジスタ1120は、周期検出部1110からの周期値信
号S1111を受けて、その周期値に基づいて自走設定
値,許可設定値,セット値,リセット値を演算する。そ
して、その演算結果を、周期検出信号のタイミングに基
づいて出力する。ラッチ1131〜1134は、補正済
同期信号S600に同期して、演算レジスタ1120か
らの自走設定値,許可設定値,セット値,リセット値を
ラッチする。
【0163】図27は、周期検出部1110の一構成例
を示すブロック図である。分周器1113は同期信号S
601を分周する。分周器1113からの分周出力は、
マイクロコンピュータ1114のタイマ入力端子に与え
られる。マイクロコンピュータ1114は、分周器11
13からの分周出力の周期をタイマにて計測することに
より、同期信号S601の周期を検出する。同期信号S
601を分周する理由は、タイマ計測期間を長くして計
測精度を上げるためである。計測精度に応じて分周器1
113の分周比を決めればよい。精度が低くても差し支
えない場合は、分周器1113は不要で、同期信号S6
01を直接にマイクロコンピュータ1114に入力すれ
ばよい。
【0164】マイクロコンピュータ1114は、同期信
号S601の周期を繰り返し、あるいは任意の一定時間
ごとに計測する。マイクロコンピュータ1114は、同
期信号S601の乱れが続いても、これが短時間、例え
ば100周期程度なら、同期信号S601の周期の変化
とは判断せず、これを無視する。一方、周期の乱れが1
00周期を越え、さらに新しい周期にて安定したなら
ば、同期信号S601の周期がが完全に変更されたもの
と判断する。
【0165】また、システムによっては、垂直同期入力
期間中に、同期信号S601の周期が変わる場合があ
る。このためマイクロコンピュータ1114による同期
信号S601の周期判定の際、垂直同期入力期間中に計
測したと考えられる周期は除外するのが望ましい。この
様な処理はマイクロコンピュータにおいては容易に実現
できる。
【0166】マイクロコンピュータ1114は、計測し
た同期信号S601の周期値を、予めプログラムされた
換算式に従って、同期信号S601の1周期の間に入る
外部クロックS603の数で表し、これを周期値信号S
1111として出力する。また、新しい周期値信号S1
111を出力するタイミングに同期して、周期検出パル
スS1112を出力する。
【0167】図28は、演算レジスタ1120の一構成
例を示すブロック図である。アドレス生成器1121
は、周期検出部1110からの周期値信号S1111を
受けて、その周期値に対応するROMアドレスを出力す
る。ROM1122は、アドレス生成器1121からの
アドレスによりアドレス指定されて、対応の自走設定
値,許可設定値,セット値,リセット値を読み出す。読
み出された値は、周期検出部1110からの周期検出パ
ルスS1112を遅延素子1123で遅延した信号に同
期して、ラッチ1124に格納され出力される。遅延素
子1123の遅延量は、アドレス生成器1121とRO
M1122での遅延量以上に設定する。これにより、周
期値信号S1111に対応するROM1122の出力デ
ータを確実に、しかも即座に、ラッチ1124に取り込
むことができる。
【0168】図29は、演算レジスタ1120の他の構
成例を示すブロック図である。周期検出部1110から
の周期値信号S1111の表す周期値は、加算器112
5a〜1125dにより、それぞれ所定の定数と加算さ
れる。加算器1125a〜1125dの出力が、それぞ
れ自走設定値,許可設定値,セット値,リセット値とな
る。これらの値は、図28の場合と同様に、周期検出部
1110からの周期検出パルスS1112を遅延素子1
126で遅延した信号に同期して、ラッチ1127に格
納され出力される。
【0169】図26の演算レジスタ1120から出力さ
れる自走設定値,許可設定値,セット値,リセット値
は、一旦、ラッチ1131〜1134にそれぞれラッチ
された後、図25の自走部630,同期入力許可部64
0,同期パルス発生部800に与えられる。ラッチ11
31〜1134のトリガ信号としては、パルス発生部6
10からのパルスS610と自走部630からのロード
パルスS630とを受けるORゲート650の出力であ
る補正済同期信号S600を用いる。自走設定値が与え
られる自走部630と許可設定値が与えられる同期入力
許可部640は、ともにカウンタ部620からのカウン
ト信号S620により動作し、かつカウンタ部620は
パルスS610によりリセットされロードパルスS63
0により所定ロード値がロードされるものであので、ラ
ッチ1131,1132のトリガ信号として補正済同期
信号S600を用いるのが適している。また、セット
値,リセット値を受ける同期パルス発生部800は、補
正済同期信号S600に応答してリセットされるもので
あるので、やはりラッチ1133,1134のトリガ信
号として補正済同期信号S600を用いるのが適してい
る。
【0170】図30は、図25〜図29に示す同期パル
ス発生回路において、同期信号S601の周期に応じて
自走設定値,許可設定値,セット値,リセット値を自動
設定する場合の動作を示すフローチャートである。同期
パルス発生回路の動作が開始されると、まずステップS
1で、同期信号S601の周期を検出する。この動作
は、周期検出部1110で行われる。周期検出部111
0で計測される周期が安定周期であれば、該安定周期が
周期検出部1110での検出周期となる。ステップS2
では、検出周期に応じて、自走設定値,許可設定値,セ
ット値,リセット値が設定される。この動作は、演算レ
ジスタ1120およびラッチ1131〜1134により
行われる。これにより同期パルス発生回路の定常動作が
スタートする。
【0171】ステップS3では、同期信号S601の周
期に変化が有るかどうかが判別される。この動作は、前
述したように、周期検出部1110で同期信号S601
の周期を繰り返しあるいは一定時間ごとに監視(計測)
することにより行われる。周期の変化が検出されると、
ステップS2へ戻り、自走設定値,許可設定値,セット
値,リセット値の再設定が行われた後、再び定常動作に
入る。周期の変化が検出されないときは、ステップS4
において、定常動作が続行され、このとき、例えば周期
検出部1110での検出を一定時間ごとに実行する場合
は、一定時間待機の後、再びステップS3の処理とな
る。以上の動作を繰り返すことにより、同期信号S60
1の周期の変化に応じて、自走設定値,許可設定値,セ
ット値,リセット値が自動設定される。
【0172】<<第5実施例>>これまで述べてきた方
法で、同期信号S601の周期の変化に応答して、設定
値変更部1100で即座に自走設定値,許可設定値,セ
ット値,リセット値の変更を行うと、同期信号S601
の周期の変化ごとに、最終出力である同期パルスS80
0の周期が急変することになる。このことは、例えば同
期パルスS800をマルチシンクタイプのディスプレイ
モニタのHDパルスとして用いた場合に、ディスプレイ
モニタの高圧系にダメージを及ぼす可能性が高いので望
ましくない。
【0173】この悪影響を取り除く方策を以下に2つ上
げる。第1の方策は、上記第4実施例の変形例として、
図27のマイクロコンピュータ1114における旧周期
から新周期への移行処理を徐々に行うことである。例え
ば、同期信号S601の周期が10マイクロ秒から15
マイクロ秒に変化したとマイクロコンピュータ1114
が認識したとする。このとき、マイクロコンピュータ1
114から出力される周期値信号S1111の内容を、
10マイクロ秒相当値から順次、11マイクロ秒相当
値,12マイクロ秒相当値…と、1マイクロ秒相当値ず
つ徐々に変化させていく。また周期値信号S1111の
内容を変化させる都度、周期検出パルスS1112を出
力する。そして、最終的に、15マイクロ秒相当値の周
期値信号S1111と周期検出パルスS1112とを出
力する。これにより、自走設定値,許可設定値,セット
値,リセット値の変更が徐々に行われるので、最終出力
である同期パルスS800の周期も徐々に変化すること
になる。
【0174】第2の方策を図31に示す。図31は、こ
の発明による同期パルス発生回路の第5実施例を示すブ
ロック図である。設定値変更部1100としては、図2
6に示すのと同様の回路を用いる。この第5実施例の同
期パルス発生回路は、図25の第4実施例の同期パルス
発生回路に、さらに同期パルス停止回路1200を設け
た構成を有している。同期パルス停止回路1200は、
同期パルス発生部800からの同期パルスS800と、
周期検出部1110(図26)からの周期検出パルスS
1112とを受ける。そして、周期検出パルスS111
2の発生があったとき、すなわち周期検出部1110で
同期信号S601の周期が変わったことが検出されたと
き、同期パルスS800を数周期間停止する。このよう
にして新たな同期パルスS1200が生成され出力され
る。
【0175】この実施例の考え方は、同期パルスS80
0の周期変動がディスプレイモニタの高圧系にダメージ
を与えるのは、高圧系を駆動する期間が長くなるからで
あり、高圧系を駆動する期間が短くなるように操作して
やれば、ダメージは発生しないというものである。すな
わち、同期信号S601の周期変動時には、同期パルス
S800の出力を停止し、高圧系の駆動期間を短くする
ようにしている。これにより、旧周期から新周期への移
行を一度に行うことができるので、周期変更のための動
作に要する時間を短縮することができる。
【0176】図32は、同期パルス停止回路1200の
一構成例を示すブロック図である。ORゲート1201
の一方入力端子には、リセット端子602(図1)から
の強制リセット信号S602が与えられる。ORゲート
1201の出力信号は、RSフリップフロップ1202
のセット入力端子Sに与えられる。RSフリップフロッ
プ1202のセット入力端子Rには、周期検出部111
0(図26)からの周期検出パルスS1112が与えら
れる。RSフリップフロップ1202の出力信号S12
02は、シフトレジスタ1203のデータ入力端子に与
えられる。シフトレジスタ1203は、同期パルスS8
00の立上がりエッジでトリガされ、信号S1202を
取り込み、順次シフトする。シフトレジスタ1203の
最終段出力信号S1203は、パルスジェネレータ12
04に与えられる。パルスジェネレータ1204は、信
号S1203の立下がりに同期してパルスS1204を
発生する。このパルスS1204は、ORゲート120
1の他方入力端子に与えられる。一方、シフトレジスタ
1203の第1段出力信号(シフトレジスタ1203を
構成する多段直列Dフリップフロップのうちの1段目D
フリップフロップの出力信号)S1203aは、AND
ゲート1206の一方入力端子に与えられる。ANDゲ
ート1206の他方入力端子には、周期検出パルスS8
00を遅延素子1205で遅延させた信号が入力され
る。ANDゲート1206の出力端子からは、同期パル
スS800に代わる新たな同期パルスS1200が出力
される。
【0177】図33,図34は、図32の同期パルス停
止回路1200の動作を示すフローチャートである。な
お以下には、シフトレジスタ1203の段数が2段であ
るものとして説明する。
【0178】時刻t1およびt2において、周期検出パ
ルスS800が発生、すなわち同期信号S601の周期
変更が検出されている。周期検出パルスS1112はR
Sフリップフロップ1202をリセットし、これにより
RSフリップフロップ1202の出力信号S1202は
“L”となる。周期変更後の最初の同期パルスS800
の立上がりE1にて、RSフリップフロップ1202の
出力信号S1202の“L”レベルがシフトレジスタ1
203に取り込まれる。RSフリップフロップ1202
の第1段出力信号S1202aは“L”に立下がり、A
NDゲート1206はオフ状態となる。これにより、同
期パルスS1200は“L”に固定され、同期パルス出
力が停止する。
【0179】次の同期パルスS800の立上がりE2に
より、シフトレジスタ1203の最終段出力信号S12
03は“L”に立ち下がる。これに応答して、パルスジ
ェネレータ1204はパルスS1204を出力する。こ
のパルスS1204は、ORゲート1201を介してR
Sフリップフロップ1202をセットし、これによりR
Sフリップフロップ1202の出力信号S1202は
“H”となる。そして、3度目の同期パルスS800の
立上がりE3にて、シフトレジスタ1203の第1段出
力信号S1203aは“H”に復帰する。これにより、
ANDゲート1206は再びスルー状態となり、同期パ
ルスS1200の出力が再開される。なお、電源投入時
などには、強制リセット信号S602によりRSフリッ
プフロップ1202を一旦セットし、その出力信号S1
202を“H”に初期設定しておく。
【0180】以上の動作は、同期信号S601の周期が
長くなった場合(図33の場合)にも、短くなった場合
(図34の場合)にも同様にあてはまる。
【0181】ここで、新たな同期パルスS1200に注
目すると、同期パルス停止回路1200により2発分の
同期パルス(P1およびP2)が停止されている。時刻
t1のような、短周期から長周期への変化時は、もしP
1のパルスが存在すると、同期パルスS1200の
“H”期間が急に長くなることとなる。同期パルスの
“H”期間がディスプレイモニタの高圧系の駆動期間と
考えると、その様な場合には高圧系の駆動期間が急に長
くなり、高圧系にダメージを与える結果となる。しか
し、上記実施例では、パルスP1,P2を停止している
ので、その様な不都合は回避できる。なお、同期パルス
S1200における停止パルス数は、シフトレジスタ1
203の段数変更により、容易に変えることができるの
で、汎用性が高い。
【0182】<<第6実施例>>図35,図36は、こ
の発明による同期パルス発生回路の第6実施例を示すブ
ロック図である。この第6実施例の同期パルス発生回路
は、図23の第2実施例の同期パルス発生回路に、さら
に設定値変更部1100と同期パルス停止回路1200
とを設けた構成を有している。
【0183】設定値変更部1100の構成は、基本的に
は図26のものと同様である。異なる点として、n個の
同期パルス発生部800a〜800nが存在することに
対応して、各同期パルス発生部800a〜800nにセ
ット値を与えるためのn個のラッチ1133a〜113
3nと、リセット値を与えるためのn個のラッチ113
4a〜1134nが設けられている。また、各ラッチ1
133a〜1133nおよび1134a〜1134nの
トリガ信号として、対応の振分け補正済同期信号S60
0a〜S600nが用いられている。一方、同期パルス
停止回路1200の構成は、図32のものと同様であ
る。
【0184】図37は、図35,36の同期パルス発生
回路の動作を示すタイミングチャートである。なお、n
=3、および停止パルス数=2としている。同期信号S
601の周期は、t1において2倍、t5において1/
2倍に変化したものと仮定する。
【0185】t1のタイミングにおいて、周期検出信号
S1112が発生し、次に訪れる補正済同期信号S60
0のタイミング(t2)において、自走設定値と許可設
定値は新しく更新される。同時に、t2のタイミングの
補正済同期信号S600は、分離回路1000により振
分け補正済同期信号S600nとして出力され、この信
号S600nによりセット値n,リセット値nが更新さ
れる。同様にして、t3のタイミングにてセット値a,
リセット値aが更新され、t4のタイミングにてセット
値b,リセット値bが更新される。
【0186】振分け補正済同期信号S600nに同期し
て同期パルス発生部800nで作られる同期パルスS8
00nは、時刻t2以降、新しいセット値,リセット値
に基づいて生成される。同様に、同期パルスS800a
は、時刻t3以降、新しいセット値,リセット値に基づ
いて生成され、同期パルスS800bは、時刻t4以
降、新しいセット値,リセット値に基づいて生成され
る。同期パルスS800a,S800b,S800nを
合わせたものが、同期パルスS800となる。
【0187】同期パルス停止回路1200は、周期検出
パルスS1112の発生後、2発(P1,P2)の同期
パルスS1200の発生を停止している。このようにし
て、ディスプレイモニタの高圧系を駆動する時間を長く
することなく、同期信号S601の周期が2倍に長くな
ったことに応答して同期パルスS1200の周期も2倍
に変更される。
【0188】時刻t5における周期検出パルスS111
2の発生により、周期が1/2倍に短く変更される場合
の動作も、上述した周期を2倍に長く変更する場合の動
作と同様である。この場合も、周期変更時に、2発(P
3,P4)の同期パルスS1200が停止されている。
【0189】
【発明の効果】請求項1記載の同期パルス発生回路によ
れば、補正済同期信号に同期した同期クロックをカウン
ト処理することで同期パルスを生成しているので、簡単
な構成により、特に外付け部品を用いることなく、HD
パルスとして用いるのに適した高精度な同期パルスを得
ることができるという効果がある。
【0190】請求項2記載の同期パルス発生回路によれ
ば、同期信号の周期の変化に応じて同期パルス発生手段
での設定値が変更されるので、同期信号の周期の変化に
自動的に追従して同期パルスの周期も変化させることが
できるという効果がある。
【0191】請求項3記載の同期パルス発生回路によれ
ば、同期信号の周期の変化に応じて同期抜け補正手段で
の設定値が変更されるので、同期信号の周期の変化があ
っても正確に同期抜け補正処理を行うことができるとい
う効果がある。
【0192】請求項4記載の同期パルス発生回路によれ
ば、同期信号の周期の変化時に同期パルスが所定パルス
数だけ停止されるので、周期パルスの周期が急変するこ
とに伴う同期パルスを利用する回路へのダメージを防止
することが可能になるという効果がある。
【0193】請求項5記載の同期パルス発生回路によれ
ば、第1〜第nの振分け補正済同期信号に同期した第1
〜第nの同期クロックをカウント処理することで第1〜
第nの同期クロックを生成し、該第1〜第nの同期クロ
ックを合成することで単一の同期パルスを作り出してい
るので、簡単な構成により、特に外付け部品を用いるこ
となく、HDパルスとして用いるのに適した高精度な同
期パルスを得ることができるとともに、同期信号に対す
る同期パルスの遅延量も大きくとることができるという
効果がある。
【0194】請求項6記載の同期パルス発生回路によれ
ば、同期信号の周期の変化に応じて第1〜第nの同期パ
ルス発生手段での設定値が変更されるので、同期信号の
周期の変化に自動的に追従して同期パルスの周期も変化
させることができるという効果がある。
【0195】請求項7記載の同期パルス発生回路によれ
ば、同期信号の周期の変化に応じて同期抜け補正手段で
の設定値が変更されるので、同期信号の周期の変化があ
っても正確に同期抜け補正処理を行うことができるとい
う効果がある。
【0196】請求項8記載の同期パルス発生回路によれ
ば、同期信号の周期の変化時に同期パルスが所定パルス
数だけ停止されるので、周期パルスの周期が急変するこ
とに伴う同期パルスを利用する回路へのダメージを防止
することが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による同期クロック発生回路の第1実
施例の全体構成を示すブロック図である。
【図2】パルス発生部の一構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】パルス発生部の動作を示すタイミングチャート
である。
【図4】カウンタ部の一構成例を示すブロック図であ
る。
【図5】自走部の一構成例を示すブロック図である。
【図6】同期入力許可部の一構成例を示すブロック図で
ある。
【図7】同期パルス発生回路の全体動作を示すタイミン
グチャートである。
【図8】同期クロック発生部の第1実施例を示す回路図
である。
【図9】同期クロック発生部の第1実施例を示す回路図
である。
【図10】同期クロック発生部の動作を示すタイミング
チャートである。
【図11】同期クロック発生部の変形例を示す回路図で
ある。
【図12】図8,図9の回路の抜粋を示す回路図であ
る。
【図13】図12の回路の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図14】図12の回路の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図15】図8,図9の回路のある条件下での動作を示
すタイミングチャートである。
【図16】同期クロック発生部の第2構成例を示す回路
図である。
【図17】同期クロック発生部の第2構成例の動作を示
すタイミングチャートである。
【図18】同期クロック発生部の変形例を示す回路図で
ある。
【図19】同期クロック発生部の変形例を示す回路図で
ある。
【図20】図19の変形例の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図21】同期パルス発生部の詳細を示すブロック図で
ある。
【図22】同期パルス発生部の動作を示すフローチャー
トである。
【図23】この発明による同期パルス発生回路の第2実
施例を示すブロック図である。
【図24】この発明による同期パルス発生回路の第3実
施例を示すブロック図である。
【図25】この発明による同期パルス発生回路の第4実
施例を示すブロック図である。
【図26】この発明による同期パルス発生回路の第4実
施例を示すブロック図である。
【図27】周期検出部の一構成例を示すブロック図であ
る。
【図28】演算レジスタの一構成例を示すブロック図で
ある。
【図29】演算レジスタの他の構成例を示すブロック図
である。
【図30】各種設定値の自動設定動作を示すフローチャ
ートである。
【図31】この発明による同期パルス発生回路の第5実
施例を示すブロック図である。
【図32】同期パルス停止回路の一構成例を示すブロッ
ク図である。
【図33】同期パルス停止回路の動作を示すフローチャ
ートである。
【図34】同期パルス停止回路の動作を示すフローチャ
ートである。
【図35】この発明による同期パルス発生回路の第6実
施例を示すブロック図である。
【図36】この発明による同期パルス発生回路の第6実
施例を示すブロック図である。
【図37】第6実施例の動作を示すタイミングチャート
である。
【図38】マルチシンクタイプのディスプレイモニタの
水平ドライブ回路を示す回路図である。
【図39】水平ドライブ回路の動作を示す波形図であ
る。
【図40】従来の同期パルス発生回路を示す回路図であ
る。
【図41】従来の同期パルス発生回路の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
600 同期抜け補正部 700 同期クロック発生部 800 同期パルス発生部 S601 同期信号 S600 補正済同期信号 S700 同期クロック S800 同期パルス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 同期パルス発生回路
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】
【実施例】<<第1実施例>> (全体構成)図1は、この発明による同期パルス発生回
路の第1実施例の全体構成を示すブロック図である。図
示のように、この同期パルス発生回路は、同期抜け補正
部600と、同期クロック発生部700と、同期パルス
発生部800とを備えて構成されている。また、パルス
発生器901と、パルス同期クロック発生回路902と
が付加的に設けられてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】RSフリップフロップ614のリセット入
力Rには、パルス発生器612の出力信号S612を遅
延素子605で遅延した信号が与えられ、セット入力S
には、強制リセット信号S602が与えられる。RSフ
リップフロップ614の出力端子Qからの出力信号は、
2入力ORゲート615の一方入力に与えられる。2入
力ORゲート615の他方入力には、遅延素子609に
より遅延された同期入力許可信号S640が与えられ
る。ORゲート615の出力信号S615は、ポジティ
ブエッジタイプのリセット付Dフリップフロップ616
のデータ入力端子Dに与えられる。Dフリップフロップ
616のトリガ入力端子には、パルス発生器612の出
力信号S612が与えられ、リセット入力端子Rには、
ORゲート608の出力信号が与えられる。ORゲート
608は、強制リセット信号S602とパルス発生器6
17からの出力信号S617とを入力として受ける2入
力ORゲートである。Dフリップフロップ616のデー
タ出力端子Qからは出力信号S616が導出される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】前述のように、ロードパルスS630に応
答して、図1のカウンタ部620は所定ロード値よりカ
ウントを開始する。同期信号S601が正常に入力され
るときは、カウンタ部620は、ロードパルスS630
に応答する前に、パルス発生部610からの出力パルス
S610によりリセットされる。しかし、同期信号S6
01の欠落(同期抜け)などの場合には、リセットがか
からないことが想定されるので、ロードパルスS630
により所定ロード値をカウンタ部620にロードする。
自走設定値jは、カウンタ部620と自走部630とを
含むループ回路において、カウンタ部620にリセット
入力が与えられないとき、ロードパルスS630により
作り出される周期が、同期信号S601の期待される周
期にほぼ等しくなるように設定すればよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0120
【補正方法】変更
【補正内容】
【0120】さらに、図8に示す位相検出回路30内の
NAND回路300ないし302の出力端子は、クロッ
ク選択回路41内の3入力AND回路431の入力端子
に、位相検出回路30内のNAND回路303ないし3
05の出力端子は、クロック選択回路41内の3入力A
ND回路432の入力端子にそれぞれ接続されている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0130
【補正方法】変更
【補正内容】
【0130】したがって、位相検出回路30内のNAN
D回路301,306のみが、その負論理の入力端子に
“L”レベル,正論理の入力端子に“H”レベルが入力
され、NAND回路301,306それぞれの出力信号
S301,S306のみが“L”レベルとなる。NAN
D回路300ないし307の出力信号S300ないしS
307はそれぞれクロック選択回路40内のOR回路4
01ないし408の一方の入力端子に与えられているの
で、OR回路401,403及び404ないし406及
び408の出力信号S401,S403及びS404な
いしS406及びS408は“H”レベルとなり、OR
回路402,407の出力信号S402,S407はそ
れぞれOR回路402,407の他方の入力端子に与え
られている遅延クロック生成回路10内の反転遅延素子
102a,107aの出力信号である反転遅延クロック
102a,S107aとなる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0132
【補正方法】変更
【補正内容】
【0132】また、位相検出回路30内のNAND回路
300,301,302の出力S300,S301,S
302の出力レベルはそれぞれ“H”,“L”,“H”
であるので、クロック選択回路40内の3入力AND回
路431の出力S431は“L”レベルとなる。同じよ
うに、位相検出回路30内のNAND回路303,30
4,305の出力S303,S304,S305の出力
はすべて“H”レベルであるので、クロック選択回路4
0内の3入力AND回路432の出力S432は“H”
レベルとなる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0153
【補正方法】変更
【補正内容】
【0153】第1〜第nの振分け補正済同期信号S60
0a〜S600nは、それぞれ、第1〜第nの同期クロ
ック発生部700a〜700nおよび第1〜第nの同期
パルス発生部800a〜800nに与えられる。また、
第1〜第nの同期クロック発生部からの第1〜第nの同
期クロックS700a〜S700nが、それぞれ、第1
〜第nの同期パルス発生部800a〜800nに与えら
れる。各同期クロック発生部700a〜700nおよび
各同期パルス発生部800a〜800nの構成および動
作は、それぞれ、図1の第1実施例における同期クロッ
ク発生部700および同期パルス発生部800の構成お
よび動作と同様である。したがって、第1〜第n同期パ
ルス発生部800a〜800nからは、図1の第1実施
例における同期パルスS800のn倍の周期を有し、位
相が同期パルスS800の1周期ずつずれた、第1〜第
nの同期パルスS800a〜S800nがそれぞれ出力
される。これらの第1〜第nの同期パルスS800a〜
S800nは、ORゲート1010に入力され合成され
る。ORゲート1010からは、図1の第1実施例にお
けるのと同様の同期パルスS800が導出される。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0158
【補正方法】変更
【補正内容】
【0158】同期信号S601の欠落(同期抜け)がな
いとき、ロードパルスS630は発生しない。したがっ
て、RSフリップフロップ646およびDフリップフロ
ップ647の出力信号S646,S647は“H”を保
持する。よって、セレクタ645は、“H”の信号S6
47に応答して信号S643を同期入力許可信号S64
0として選択する。この場合の同期入力許可信号S64
0は、図1の第1実施例の場合と同様、カウンタ部62
0でのカウント値m〜nに対応して“H”になる信号で
ある。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0176
【補正方法】変更
【補正内容】
【0176】図32は、同期パルス停止回路1200の
一構成例を示すブロック図である。ORゲート1201
の一方入力端子には、リセット端子602(図1)から
の強制リセット信号S602が与えられる。ORゲート
1201の出力信号は、RSフリップフロップ1202
のセット入力端子Sに与えられる。RSフリップフロッ
プ1202のリセット入力端子Rには、周期検出部11
10(図26)からの周期検出パルスS1112が与え
られる。RSフリップフロップ1202の出力信号S1
202は、シフトレジスタ1203のデータ入力端子に
与えられる。シフトレジスタ1203は、同期パルスS
800の立上がりエッジでトリガされ、信号S1202
を取り込み、順次シフトする。シフトレジスタ1203
の最終段出力信号S1203は、パルスジェネレータ1
204に与えられる。パルスジェネレータ1204は、
信号S1203の立下がりに同期してパルスS1204
を発生する。このパルスS1204は、ORゲート12
01の他方入力端子に与えられる。一方、シフトレジス
タ1203の第1段出力信号(シフトレジスタ1203
を構成する多段直列Dフリップフロップのうちの1段目
Dフリップフロップの出力信号)S1203aは、AN
Dゲート1206の一方入力端子に与えられる。AND
ゲート1206の他方入力端子には、同期パルスS80
0を遅延素子1205で遅延させた信号が入力される。
ANDゲート1206の出力端子からは、同期パルスS
800に代わる新たな同期パルスS1200が出力され
る。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0177
【補正方法】変更
【補正内容】
【0177】図33,図34は、図32の同期パルス停
止回路1200の動作を示すタイミングチャートであ
る。なお以下には、シフトレジスタ1203の段数が2
段であるものとして説明する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0178
【補正方法】変更
【補正内容】
【0178】時刻t1およびt2において、周期検出パ
ルスS800が発生、すなわち同期信号S601の周期
変更が検出されている。周期検出パルスS1112はR
Sフリップフロップ1202をリセットし、これにより
RSフリップフロップ1202の出力信号S1202は
“L”となる。周期変更後の最初の同期パルスS800
の立上がりE1にて、RSフリップフロップ1202の
出力信号S1202の“L”レベルがシフトレジスタ1
203に取り込まれる。シフトレジスタ1203の第1
段出力信号S1203aは“L”に立下がり、ANDゲ
ート1206はオフ状態となる。これにより、同期パル
スS1200は“L”に固定され、同期パルス出力が停
止する。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0193
【補正方法】変更
【補正内容】
【0193】請求項5記載の同期パルス発生回路によれ
ば、第1〜第nの振分け補正済同期信号に同期した第1
〜第nの同期クロックをカウント処理することで第1〜
第nの同期パルスを生成し、該第1〜第nの同期クロッ
クを合成することで単一の同期パルスを作り出している
ので、簡単な構成により、特に外付け部品を用いること
なく、HDパルスとして用いるのに適した高精度な同期
パルスを得ることができるとともに、同期信号に対する
同期パルスの遅延量も大きくとることができるという効
果がある。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】この発明による同期パルス発生回路の第1実施
例の全体構成を示すブロック図である。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】同期パルス発生部の動作を示すタイミング
ャートである。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図33
【補正方法】変更
【補正内容】
【図33】同期パルス停止回路の動作を示すタイミング
チャートである。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図34
【補正方法】変更
【補正内容】
【図34】同期パルス停止回路の動作を示すタイミング
チャートである。
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図33
【補正方法】変更
【補正内容】
【図33】
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図34
【補正方法】変更
【補正内容】
【図34】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期信号を受ける同期信号入力端子と、 前記同期信号入力端子から前記同期信号を受け、該同期
    信号の部分的な欠落を補正して補正済同期信号を生成す
    る同期抜け補正手段と、 前記同期抜け補正手段から前記補正済同期信号を受け、
    該補正済同期信号に同期した同期クロックを生成する同
    期クロック発生手段と、 前記同期クロック発生手段から前記同期クロックを受
    け、該同期クロックをカウント処理することで、前記同
    期信号に同期した同期パルスを生成する同期パルス発生
    手段とを備える同期パルス発生回路。
  2. 【請求項2】 前記同期パルス発生手段は、設定値に基
    づいて前記同期クロックのカウント処理を実行し、 前記同期信号入力端子から前記同期信号を受け、該同期
    信号の周期を検出して、該周期に応じて前記設定値を変
    更する設定値変更手段をさらに備える、請求項1記載の
    同期パルス発生回路。
  3. 【請求項3】 前記同期抜け補正手段は、前記とは別の
    設定値に基づいて前記同期信号の部分的な欠落の補正処
    理を実行し、 前記設定値変更手段は、前記検出した周期に応じて前記
    別の設定値も変更する、請求項2記載の同期パルス発生
    回路。
  4. 【請求項4】 前記設定値変更手段は、前記同期信号の
    周期の変化を検出するごとに周期検出信号を出力し、 前記設定値変更手段からの前記周期検出信号と、前記同
    期パルス発生手段からの前記同期パルスとを受け、前記
    周期検出信号に応答して前記同期パルスを所定パルス数
    だけ停止する同期パルス停止手段をさらに備える、請求
    項2または3記載の同期パルス発生回路。
  5. 【請求項5】 同期信号を受ける同期信号入力端子と、 前記同期信号入力端子から前記同期信号を受け、該同期
    信号の部分的な欠落を補正して補正済同期信号を生成す
    る同期抜け補正手段と、 前記同期抜け補正手段から前記補正済同期信号を受け、
    該補正済同期信号を入力順にn個(nは2以上の整数)
    に振り分けて、第1〜第nの振分け補正済同期信号を生
    成する分離手段と、 前記分離手段から前記第1〜第nの振分け補正済同期信
    号をそれぞれ受け、受けた振分け補正済同期信号に同期
    した第1〜第nの同期クロックをそれぞれ生成する第1
    〜第nの同期クロック発生手段と、 前記第1〜第nの同期クロック発生手段から前記第1〜
    第nの同期クロックをそれぞれ受け、受けた前記同期ク
    ロックをカウント処理することで、対応の前記振分け補
    正済同期信号に同期した第1〜第nの同期パルスをそれ
    ぞれ生成する第1〜第nの同期パルス発生手段と、 前記第1〜第nの同期パルス発生手段から前記第1〜第
    nの同期パルスを受け、該第1〜第nの同期パルスを合
    成した単一の同期パルスを生成する合成手段とを備える
    同期パルス発生回路。
  6. 【請求項6】 前記第1〜第nの同期パルス発生手段の
    各々は、各々の設定値に基づいて前記同期クロックのカ
    ウント処理を実行し、 前記同期信号入力端子から前記同期信号を受け、該同期
    信号の周期を検出して、該周期に応じて前記設定値の各
    々を変更する設定値変更手段をさらに備える、請求項5
    記載の同期パルス発生回路。
  7. 【請求項7】 前記同期抜け補正手段は、前記とは別の
    設定値に基づいて前記同期信号の部分的な欠落の補正処
    理を実行し、 前記設定値変更手段は、前記検出した周期に応じて前記
    別の設定値も変更する、請求項6記載の同期パルス発生
    回路。
  8. 【請求項8】 前記設定値変更手段は、前記同期信号の
    周期の変化を検出するごとに周期検出信号を出力し、 前記設定値変更手段からの前記周期検出信号と、前記合
    成手段からの前記単一の同期パルスとを受け、前記周期
    検出信号に応答して前記単一の同期パルスを所定パルス
    数だけ停止する同期パルス停止手段をさらに備える、請
    求項6または7記載の同期パルス発生回路。
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