JPH0623045B2 - Ta―S系化合物とその製造法 - Google Patents
Ta―S系化合物とその製造法Info
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- JPH0623045B2 JPH0623045B2 JP63330171A JP33017188A JPH0623045B2 JP H0623045 B2 JPH0623045 B2 JP H0623045B2 JP 63330171 A JP63330171 A JP 63330171A JP 33017188 A JP33017188 A JP 33017188A JP H0623045 B2 JPH0623045 B2 JP H0623045B2
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- compound
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- powder
- tantalum
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01G—COMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
- C01G35/00—Compounds of tantalum
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01P—INDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
- C01P2002/00—Crystal-structural characteristics
- C01P2002/70—Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data
- C01P2002/72—Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data by d-values or two theta-values, e.g. as X-ray diagram
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C01P—INDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
- C01P2002/00—Crystal-structural characteristics
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-
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- C01P2002/70—Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data
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- Inorganic Chemistry (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電子材料として有用な新規なTa−S系化合物
とその製造法に関する。
とその製造法に関する。
(従来の技術及び解決しようとする課題) 従来、Ta−S系の金属豊富組成領域では、高周波加熱
法により1600℃以上の温度で合成された斜方晶系の
Ta2Sと、単斜晶系及び三斜晶系のTa6Sの存在が知
られている。
法により1600℃以上の温度で合成された斜方晶系の
Ta2Sと、単斜晶系及び三斜晶系のTa6Sの存在が知
られている。
しかしながら、1000〜1600℃の温度範囲でTa
−S系の相関係については、殆ど報告がなく、斜方晶系
のTa3S2-Xの存在については全く知られていなかっ
た。
−S系の相関係については、殆ど報告がなく、斜方晶系
のTa3S2-Xの存在については全く知られていなかっ
た。
本発明は、石英封管法によりTa−S二元系において得
られる新規な化合物並びにその製造法を提供することを
目的とするものである。
られる新規な化合物並びにその製造法を提供することを
目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するため、本発明者は、石英封管法によ
り1000〜1600℃の温度範囲で新規なTa−S二
元系化合物を見い出すべく研究した結果、ここに、化学
式Ta3S2-X(0.2≦x≦0.28)で示される斜方
晶系の構造を有する化合物を発見したものである。
り1000〜1600℃の温度範囲で新規なTa−S二
元系化合物を見い出すべく研究した結果、ここに、化学
式Ta3S2-X(0.2≦x≦0.28)で示される斜方
晶系の構造を有する化合物を発見したものである。
また、その製造法として、金属タンタルと、二硫化タン
タル又は硫黄とを、Ta及びSが原子比で3対1.8〜
1.72の間の割合で混合し、該混合粉末を加圧して圧
粉体とし、これをアルミナルツボに入れ、真空引きした
石英封管中で1300〜1500℃の温度で加熱するこ
とにより得る方法を見い出したものである。
タル又は硫黄とを、Ta及びSが原子比で3対1.8〜
1.72の間の割合で混合し、該混合粉末を加圧して圧
粉体とし、これをアルミナルツボに入れ、真空引きした
石英封管中で1300〜1500℃の温度で加熱するこ
とにより得る方法を見い出したものである。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
(作用) 本発明の化学式Ta3S2-X(0.2≦x≦0.28)で
示される化合物は、その構造が1つの軸方向に金属−金
属結合で連なる相互に入り組んだ歪んだ体心型正二十面
体Ta13クラスターの柱と、それらを連結する硫黄の層
より形成されており、極めて著しい構造異方性を持つこ
とがその特徴の1つである。斜方晶系としての格子定数
は、 a=7.4717±0.003(Å) b=17.2176±0.0007(Å) c=5.5975±0.0002(Å) であり、結晶構造の解析結果は第1表に示すとおりであ
る。
示される化合物は、その構造が1つの軸方向に金属−金
属結合で連なる相互に入り組んだ歪んだ体心型正二十面
体Ta13クラスターの柱と、それらを連結する硫黄の層
より形成されており、極めて著しい構造異方性を持つこ
とがその特徴の1つである。斜方晶系としての格子定数
は、 a=7.4717±0.003(Å) b=17.2176±0.0007(Å) c=5.5975±0.0002(Å) であり、結晶構造の解析結果は第1表に示すとおりであ
る。
この化合物の面指数(hk1)、面間隔(d(Å))(d0は
実測値、dcは計算値)及び粉末X線回折強度(I(%))
(I0は実測強度、Icは計算強度)を示すと、第2表の
とおりである。
実測値、dcは計算値)及び粉末X線回折強度(I(%))
(I0は実測強度、Icは計算強度)を示すと、第2表の
とおりである。
この化合物は、次の方法により製造し得られる。すなわ
ち、金属タンタルと、二硫化タンタル又は硫黄とを、T
a及びSが原子比で3対1.8〜1.72の間の割合で
混合し、該混合粉末を加圧して圧粉体とし、これをアル
ミナルツボに入れ、真空引きした石英封管中で1300
〜1500℃の温度で加熱する方法である。
ち、金属タンタルと、二硫化タンタル又は硫黄とを、T
a及びSが原子比で3対1.8〜1.72の間の割合で
混合し、該混合粉末を加圧して圧粉体とし、これをアル
ミナルツボに入れ、真空引きした石英封管中で1300
〜1500℃の温度で加熱する方法である。
この方法の場合、出発原料は、市販のものをそのまま使
用してもよいが、得られる化合物を電子材料として用い
る場合には、不純物の含まないできるだけ純度の高いも
のを用いるのが望ましい。また、製造時には固相化学反
応促進のため、粒径は小さい方がよく、数μm以下であ
ることが望ましい。
用してもよいが、得られる化合物を電子材料として用い
る場合には、不純物の含まないできるだけ純度の高いも
のを用いるのが望ましい。また、製造時には固相化学反
応促進のため、粒径は小さい方がよく、数μm以下であ
ることが望ましい。
原料はそのまま不活性気体雰囲気中で充分に混合し、加
圧成形して圧粉体とする。加圧条件は特に限定するもの
ではないが、1〜2ton/cm2の静水圧であることが望ま
しい。
圧成形して圧粉体とする。加圧条件は特に限定するもの
ではないが、1〜2ton/cm2の静水圧であることが望ま
しい。
原料の混合割合は、TaとSの割合が原子比で3対1.
8〜1.72の間の割合であることが必要であり、これ
から組成がずれると、目的とする化合物の単一相を得る
ことができない。
8〜1.72の間の割合であることが必要であり、これ
から組成がずれると、目的とする化合物の単一相を得る
ことができない。
次いで、該圧粉体をアルミナツルツボに入れ、真空引き
した石英封管中で加熱するが、その焼成温度は1300
〜1500℃の範囲であることが必要である。1300
℃未満では結晶性が悪く、完全なTa3S2-X単一相にな
らず、一方、1600℃を超える温度ではTa3S2-Xが
分解し、Ta2Sと2H型Ta1+XS2の混合物になる。
した石英封管中で加熱するが、その焼成温度は1300
〜1500℃の範囲であることが必要である。1300
℃未満では結晶性が悪く、完全なTa3S2-X単一相にな
らず、一方、1600℃を超える温度ではTa3S2-Xが
分解し、Ta2Sと2H型Ta1+XS2の混合物になる。
加熱時間は2〜3時間が望ましく、それ以上の加熱は試
料と器壁との反応によりタンタル酸化物の生成が進行す
るため、好ましくない。
料と器壁との反応によりタンタル酸化物の生成が進行す
るため、好ましくない。
加熱終了後は、石英封管を水中に急冷する。
得られたTa3S2-X化合物粉末は黒色であり、粉末X線
回折法並びに電子線回折法によって斜方晶系の結晶構造
を有することが判明した。
回折法並びに電子線回折法によって斜方晶系の結晶構造
を有することが判明した。
次に本発明の実施例を示す。
(実施例) 純度99.96%以上のタンタル(Ta)粉末と純度9
9.96%以上の二硫化タンタル(TaS2)粉末をTa
とSの原子比が3対1.8の割合となるようにグローブ
ボックス中で秤量し、めのう乳鉢内で約10分間混合
し、該混合粉末を加圧して圧粉体を得た。
9.96%以上の二硫化タンタル(TaS2)粉末をTa
とSの原子比が3対1.8の割合となるようにグローブ
ボックス中で秤量し、めのう乳鉢内で約10分間混合
し、該混合粉末を加圧して圧粉体を得た。
次いで、これをアルミナルツボに入れ、石英封管中に真
空封入し、1300℃に設定された管状シリコニット炉
内に入れ、2時間加熱し、その後、石英管を取り出し、
水中に急冷した。
空封入し、1300℃に設定された管状シリコニット炉
内に入れ、2時間加熱し、その後、石英管を取り出し、
水中に急冷した。
得られた試料は、Ta3S2-X(x=0.2)単一相であ
り、粉末X線回折法により各反射の面間隔(d0)及び回
折強度を測定した結果は第2表に示すとおりである。ま
た、斜方晶系としての格子定数は次のとおりであった。
り、粉末X線回折法により各反射の面間隔(d0)及び回
折強度を測定した結果は第2表に示すとおりである。ま
た、斜方晶系としての格子定数は次のとおりであった。
a=7.4717±0.003(Å) b=17.2176±0.0007(Å) c=5.5975±0.0002(Å) 上記の格子定数及び第2表に示した各面指数(hk1)よ
り計算した面間隔(dc(Å))は、実測の面間隔(d
0(Å))と極めてよく一致した。同様にまた、粉末X線
回折強度の計算値(Ic(%))は、実測値(I0(%))と極
めてよく一致した。
り計算した面間隔(dc(Å))は、実測の面間隔(d
0(Å))と極めてよく一致した。同様にまた、粉末X線
回折強度の計算値(Ic(%))は、実測値(I0(%))と極
めてよく一致した。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、化学式Ta3S
2-X(0.2≦x≦0.28)で示される斜方晶系の構
造を有する新規なTa−S系化合物を提供でき、特に電
子材料として有用であり、その効果は大きい。
2-X(0.2≦x≦0.28)で示される斜方晶系の構
造を有する新規なTa−S系化合物を提供でき、特に電
子材料として有用であり、その効果は大きい。
Claims (2)
- 【請求項1】化学式Ta3S2-X(0.2≦x≦0.2
8)で示される斜方晶系の構造を有する化合物。 - 【請求項2】金属タンタルと、二硫化タンタル又は硫黄
とを、Ta及びSが原子比で3対1.8〜1.72の間
の割合で混合し、該混合粉末を加圧して圧粉体とし、こ
れをアルミナルツボに入れ、真空引きした石英封管中で
1300〜1500℃の温度で加熱することを特徴とす
る化学式Ta3S2-X(0.2≦x≦0.28)で示され
る斜方晶系の構造を有する化合物の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63330171A JPH0623045B2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | Ta―S系化合物とその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63330171A JPH0623045B2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | Ta―S系化合物とその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02175615A JPH02175615A (ja) | 1990-07-06 |
JPH0623045B2 true JPH0623045B2 (ja) | 1994-03-30 |
Family
ID=18229616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63330171A Expired - Lifetime JPH0623045B2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | Ta―S系化合物とその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0623045B2 (ja) |
-
1988
- 1988-12-27 JP JP63330171A patent/JPH0623045B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02175615A (ja) | 1990-07-06 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |