JPH06229388A - 再生ポンプおよびインペラの製造方法 - Google Patents
再生ポンプおよびインペラの製造方法Info
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- JPH06229388A JPH06229388A JP5254135A JP25413593A JPH06229388A JP H06229388 A JPH06229388 A JP H06229388A JP 5254135 A JP5254135 A JP 5254135A JP 25413593 A JP25413593 A JP 25413593A JP H06229388 A JPH06229388 A JP H06229388A
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Abstract
と、羽根溝からの流出との両方を改善し、ポンプ効率を
向上させる。 【構成】 インペラ28の外周部に、多数の羽根片39
と、各羽根片39間の羽根溝40を二分割する隔壁41
とを形成する。羽根片39は湾曲しており、インペラ2
8の回転方向Rに対して羽根片39の根元部を後傾させ
ると共に、羽根片39の先端側を回転方向Rに向けて前
傾させる。羽根片39の根元部を後傾させることで、羽
根溝40に側面側から流れ込む旋回流と羽根片39の根
元部とのなす角度が小さくなり、旋回流が羽根溝40内
にスムーズに流れ込むようになる。しかも、羽根片39
の先端側を回転方向Rに向けて前傾させることで、羽根
溝40に流れ込んだ燃料に羽根片39から効率良く運動
エネルギーが与えられるようになり、ポンプ効率が効果
的に高められる。
Description
した再生ポンプおよび再生ポンプのインペラの製造方法
に関するものである。
を少量送って高揚程にする小型ポンプとして利用され、
例えば自動車用の燃料ポンプとして使用されている。こ
のような燃料ポンプは、モータを内蔵している。そし
て、オルタネータで発電された電力によって駆動され
る。このため、近年の省資源化・地球環境保護という社
会的要求から、ポンプ効率向上による燃費改善(オルタ
ネータ負荷低減)が近年の重要な技術的課題となってい
る。
す。インペラ11はケーシング12内のポンプ流路13
内に収容され回転する。インペラ11の外周には多数の
羽根片14が形成され、各羽根片14間の羽根溝15を
隔壁16で軸方向に二分割する構成となっている。そし
て、インペラ11を矢印R方向に回転させると、ポンプ
流路13内に吸い込まれた流体が各羽根片14から運動
エネルギを受けてポンプ流路13内を吐出口側に圧送さ
れる。この際、各羽根溝15内の流体は、回転遠心力を
受けて矢印B1 で示すように各羽根溝15内を外周側に
流れ出す。そして、矢印B2で示すようにポンプ流路1
3の内壁に衝突して流れ方向を反転する。さらに、矢印
B2で示す流れは下流側(反回転方向側)の別の羽根溝
15内に側面側から流れ込み、再び外周側に流れだす。
このような流れを繰り返すことで旋回流が形成され、流
体はポンプ流路13内を旋回しながら吐出口側に向かっ
て昇圧されてゆく。尚、図34に矢印B1 ,B2 で示さ
れている流れは、インペラ11に固定した回転座標で見
たときの流れを示している。
ンプ流路内の旋回流がポンプ性能に大きな影響を与える
ことが知られており、ポンプ流路内の旋回流をスムーズ
に発生させ、持続、強化することがポンプ効率を高める
ために重要である。しかしながら、上記従来構成では、
矢印B2 で示す旋回流が羽根溝15に側面側から流れ込
む際に、旋回流が羽根片14の根元部に垂直に近い角度
で衝突することになるため、旋回流の流勢が羽根片14
の根元部で大きく弱められて、旋回流が羽根溝15内に
スムーズに流れ込むことができない。
回転方向および燃料の流れ方向が矢印Rの方向であるに
もかかわらずインペラの径方向に向けて羽根溝15から
流出してゆくため、羽根溝15から流出する際の遠心力
を燃料の流れ方向へ効率よく作用させることができな
い。さらにまた、隔壁16の先端面がインペラ11の最
外周まで延在しているため、隔壁16の先端面とポンプ
流路壁面との間に旋回流が及ばない領域が発生し、この
領域に逆流が発生してポンプ効率を低下させていた。
プを利用した燃料ポンプとして、例えば特公昭63−6
3756号公報のものが知られている。上記のごとき再
生ポンプの問題点を解決する技術として従来から種々の
形状のインペラが提案されている。例えば、特開昭57
−99298号には羽根溝を回転方向と反対の方向に傾
斜させる構成、すなわち羽根溝全体を後傾させる構成が
開示されている。
根溝を傾斜させる構成と羽根溝を螺旋状に形成する構成
とが開示されている。また、特開昭61−210288
号には隔壁高さを羽根片より低くした構成が開示されて
いる。さらに、特開昭57−81191号、特開昭57
−97097号、および特開平4−228899号に
は、送風機のインペラが開示されており、ブレードの先
端部を回転方向に向けて前傾させた構成と、隔壁の高さ
をブレード先端面より低くした構成とが開示されてい
る。
99298号あるいは特開昭57−206795号に開
示されるように羽根溝の全体が後傾した形状では、羽根
溝からの流出方向が回転方向に対して後ろ向きとなり、
吐出口へと向かう運動エネルギーを流体に効率的に与え
ることが困難であった。
される螺旋状の羽根溝も、羽根溝からの流出方向が回転
方向に対して後ろ向きとなるため、吐出口へと向かう運
動エネルギーを流体に効率的に与えることが困難であっ
た。また、特開昭61−210288号に開示される構
成では依然として平板状の羽根片を採用しているため、
上述の従来技術と同様に羽根溝への流入と、羽根溝から
の流出が非効率的であった。
昭57−97097号および特開平4−228899号
の形状では、ブレードの先端部のみを回転方向に対して
前傾させた形状であるため、羽根溝への流入が滑らかで
はないという問題点があった。また、これらの形状は送
風機として用いた場合には高い効率を発揮するが、燃料
のように非圧縮性の流体では高い効率を発揮できないも
のであった。
合、羽根片の強度が低下する。特に、インペラを樹脂に
より成形する場合、インペラの外径研削において羽根片
が欠損し、歩留りが低下するおそれがあった。また、羽
根片の先端面を回転方向に対して後傾、あるいは前傾さ
せた場合、インペラの外径研削において羽根片にかかる
応力が大きくなり羽根片が欠損し、歩留りが低下するお
それがあった。
されたもので、羽根溝への流体の流入と、羽根溝からの
流体の流出との両方を改善することで、ポンプ流路内に
おける旋回流を妨げることがなく、しかもポンプ流路内
の流体に効率よく運動エネルギを与え、ポンプ効率を向
上させることを目的とする。また本発明は、羽根溝から
の流体の流出を改善してポンプ流路内の流体に効率よく
運動エネルギを与えることができるインペラを羽根片の
欠損を低減して製造することを目的とする。
に、本発明は、吸込口,吐出口及びこれら両者をつなぐ
円弧状のポンプ流路が形成されたケーシングと、円板状
の外周部に多数の羽根片が形成され、前記ケーシング内
に回転自在に収納されるインペラとを備えた再生ポンプ
において、前記各羽根片の上流側、または下流側の羽根
面が、前記羽根片の根元側に位置し前記インペラの回転
方向に対して後傾した面と、前記羽根片の外周側に位置
し前記インペラの回転方向に対して前傾した面とを有し
て形成されていることを特徴とする再生ポンプという技
術的手段を採用する。
根片を有し、各羽根片の外周部が一方の円周方向に向け
て傾斜してなるインペラを樹脂により成形する樹脂成形
工程と、前記樹脂成形工程により成形されたインペラの
前記羽根片の先端面に対して、該羽根片の傾斜方向に向
けて工具を相対的に移動させ、インペラの先端面を研削
加工する外径研削工程とを有する再生ポンプのインペラ
の製造方法という技術的手段を採用する。
て各羽根片の根元部を後傾させているので、羽根溝に側
面側から流れ込む旋回流が羽根片の根元部に衝突する際
に、羽根片の根元部と旋回流とのなす角度θ0 (図8参
照)が小さくなり、旋回流が羽根溝内にスムーズに流れ
込むようになる。
て前傾させることで、羽根溝に流れ込んだ流体に羽根片
から効率良く回転方向に向かう運動エネルギが与えられ
るようになり、ポンプ効率が効果的に高められる。一方
本発明のインペラの製造方法によると、インペラの羽根
片の先端面に対して、該羽根片の傾斜方向に向けて工具
を相対的に移動させ、インペラの先端面が研削加工され
るため、研削加工時に羽根片にかかる応力がインペラの
傾斜によって低減され、羽根片の欠損が低減される。
した第1実施例について、図面を参照して説明する。図
1は自動車のエンジン1の燃料供給装置2を模式的に示
す構成図である。燃料供給装置2は、燃料タンク3内に
設けられた燃料ポンプ4と、この燃料ポンプ4から吐出
された燃料の圧力を調整するレギュレータ5と、燃料を
エンジン1の各気筒に噴射供給するインジェクタ6と、
これらを接続する配管を有する。燃料ポンプ4は車載バ
ッテリ7から給電されて作動し、フィルタ8を通して燃
料を吸引し、吐出管9に吐出する。一方、レギュレータ
5から放出された余剰燃料はリターン管10により燃料
タンク3内に戻される。
2は燃料ポンプ4の縦断面図である。燃料ポンプ4はポ
ンプ部21とこのポンプ部21を駆動するモータ部22
とから構成されている。このモータ部22はブラシ付き
の直流モータであり、円筒状のハウジング23内に永久
磁石24を環状に配置し、この永久磁石24の内周側に
同心状に電機子25を配置した構成となっている。
3はポンプ部21の拡大図、図4はケーシング本体26
の斜視図、図5はケーシングカバー27の斜視図、図6
は図2のA−A断面断面矢視図である。図3において、
ポンプ部21は、ケーシング本体26,ケーシングカバ
ー27及びインペラ28等から構成され、ケーシング本
体26とケーシングカバー27は、例えばアルミのダイ
カスト成形により形成されている。ケーシング本体26
は、ハウジング23の一端に圧入固定され、その中心に
嵌着された軸受30に電機子25の回転シャフト31が
貫通支持されている。一方、ケーシングカバー27は、
ケーシング本体26に被せられた状態でハウジング23
の一端にかしめ付け等により固定される。このケーシン
グカバー27の中心にはスラスト軸受32が固定され、
これによって回転シャフト31のスラスト荷重が受けら
れるようになっている。これらケーシング本体26とケ
ーシングカバー27とで密閉された1つのケーシングが
構成され、その内部にインペラ28が回転自在に収納さ
れている。
に、ほぼD字形の嵌合孔33が形成され、この嵌合孔3
3が回転シャフト31のDカット部31aに嵌合されて
いる。これにより、インペラ28は、回転シャフト31
と一体的に回転するが、軸方向にはわずかに移動可能と
なっている。また、嵌合孔33のモータ側には僅かなが
らテーパ面33aが形成され、インペラ28の表裏を識
別するために利用される。
26とケーシングカバー27の内側面には、円弧状のポ
ンプ流路34が形成されている。さらに、ケーシングカ
バー27に、ポンプ流路34の一端に連通する吸込口3
5が形成され、ケーシング本体26に、ポンプ流路34
の他端に連通する吐出口36が形成されている。これら
吸込口35と吐出口36との間には、燃料の逆流を防止
する仕切部37が形成されている。上記吐出口36は、
ケーシング本体26を貫通してモータ部22内の空間に
連通している。従って、吐出口36から吐出された燃料
は、モータ部22内の空間部を通過して、ハウジング2
3の他端側に設けられた燃料吐出口43(図2参照)か
ら吐出されるようになっている。一方、吸込口35の外
側にはフィルタ8(図1参照)が装着されている。
8の形状を説明する。図7はインペラ28の一部破断斜
視図である。図8は、ケーシング内にインペラが装着さ
れた状態での一部を拡大した平面図であり、図9は図8
のB−B断面矢視図である。インペラ28は、例えばガ
ラス繊維入りのフェノール樹脂やPPS等により形成さ
れている。このインペラ28は、樹脂の型成形により成
形され、その両端面と、外周面とが切削されて製造され
る。
外周部には、多数の羽根片39が形成される。さらに、
各羽根片39間の羽根溝40を軸方向に二分割する隔壁
41とが形成されている。この隔壁41は、インペラの
一方の端面に面する第1溝と、インペラの他面の端面に
面する第2溝と、これら第1溝と第2溝とを外周部にお
いて、軸方向に連通する連通溝とを区画形成しており、
この結果、羽根溝40は図9のようにコ字状に形成され
ている。各羽根片39は、インペラ回転方向の下流側の
羽根面39aと上流側の羽根面39bとの両方が図7及
び図8に示すように、円弧状に湾曲している。しかもこ
れら羽根面39a、39bの外周端と根元端とは、イン
ペラ28の中心Oを通る直径上に位置している。
インペラ28の回転方向Rに対して後傾させ、各羽根面
39a、39bの根元部とインペラー28の円周方向接
線とのなす角度θ1 を90°よりも大きくしている。ま
た、各羽根面39a、39bの先端側を回転方向Rに向
けて前傾させて、各羽根面39a、39bの先端側とイ
ンペラー28の円周方向接線とのなす角度θ2 を90°
よりも小さくしている。
側で等しくなるように、各羽根片39の肉厚が外周側に
向かって徐々に厚くなるように形成されている。さら
に、隔壁41の先端面41aは各羽根片39の先端面3
9cより内周側に位置しており、隔壁41の両側の底面
41b、41cに沿って流れる燃料を羽根面39a上で
合流させている。しかも、隔壁41の先端面41aは羽
根面39aの最も深くなる中央部39dより外周側に位
置するとともに、羽根面39bの最も突出する中央部3
9eより外周側に位置している。
部寸法は、下記表1、表2のとおりである。
0の径方向の幅を示し、曲率半径rは羽根面39a、3
9bの曲率半径を示し、曲率高さiは羽根面39aの両
端部をむすぶ直線から羽根面39aの中央部(最深部)
39dへの垂直距離を示す。また、図9に図示されるよ
うに、直径Dはインペラ28の直径を示し、厚さtはイ
ンペラ28の軸方向の厚さを示し、羽根連通部長さL1
は隔壁41の先端面41aより外周側へ延びる羽根片3
9の径方向の長さを示し、羽根全長L2は羽根片39の
根元部と外周面39cとの間の径方向の長さを示す。ま
た、図9に図示されるように、隔壁高さhは羽根片39
の根元部と隔壁41の先端面41aとの間の径方向の距
離を示し、中央部距離cは羽根面39aの最も深くなる
中央部39dと羽根片39の根元部との間の径方向の距
離を示し、羽根溝深さbは底面41cの先端とインペラ
28の側端面との軸方向の距離を示す。さらに、図9に
図示されるように、軸方向間隙dはインペラ28の側端
面とポンプ流路34の底面との距離を示し、径方向間隙
eはインペラ28の羽根片39の外周面39cとポンプ
流路34の外周面との距離を示している。
る。モータ部22に給電し、電機子25を回転させる
と、この電機子25の回転シャフト31と一体的にイン
ペラ28が矢印R方向に回転する。これにより、インペ
ラ28の外周部の羽根片39が円弧状のポンプ流路34
に沿って移動してポンプ作用を生じる。このポンプ作用
により燃料タンク3内の燃料はフィルタ8を通って吸込
口35からポンプ流路34内に吸い込まれ、このポンプ
流路34を流れて吐出口36へ達し、モータ部22内を
経由して吐出口43から吐出される。
移動による燃料の移送と、羽根溝40内の燃料が遠心力
によって運動エネルギを与えられながら移動することと
によって得られる。各羽根溝40内の燃料は、遠心力を
受けて各羽根溝40内を外周側に流れ出し、ポンプ流路
34の内壁に衝突して2つの流れに分かれる。そして、
ポンプ流路34の内壁に沿って流れた後、再び羽根片3
9根元側から羽根溝40内に流れ込み、さらに遠心力を
受ける。こうしてインペラ28の隔壁41の底面41
b、41cに沿った2つの旋回流が形成され、これらの
旋回流は羽根溝40への流入、流出を繰り返すうちに強
化されてゆく。
率を高めるには、燃料が各羽根溝40に側面側から流れ
込み易くして、各羽根片39から燃料に回転方向Rの運
動エネルギを効率良く付与する必要がある。この観点か
ら、本実施例では、図8に示すように、インペラ28の
回転方向Rに対して各羽根片39の根元部を後傾させ
て、羽根片39の根元部とインペラ28の円周方向との
なす角度θ1 を90°よりも大きくすると共に、各羽根
片39の先端側を回転方向Rに向けて前傾させて、羽根
片39の先端側とインペラ28の円周方向とのなす角度
θ2 を90°よりも小さくしている。この場合、各羽根
片39の根元部を後傾させることにより、羽根溝40に
側面側から流れ込む旋回流と羽根片39の根元部とのな
す角度θ0 (図8参照)が小さくなり、旋回流が羽根溝
40内にスムーズに流れ込むようになる。しかも、各羽
根片39の先端側を回転方向Rに向けて前傾させること
により、羽根溝40に流れ込んだ燃料が羽根溝40から
外周側へ向けて流出するときに、インペラ28の回転方
向前方へ向けて流出する。このため、ポンプ流路34内
における吸入口から吐出口へ向かう燃料の流速をよりイ
ンペラ28の回転速度に近づけることができる。即ち、
羽根溝40に流れ込んだ燃料に羽根片39から効率良く
運動エネルギが与えられるようになり、ポンプ効率が効
果的に高められる。
適寸法を決定するにあたり、数多くの試作品を試験し、
それらの効果を検討して第1実施例の寸法を決定した。
以下、数多くの試作品の寸法とそれらの効果を説明し、
本発明の特徴をより明らかにする。なお、試験ではポン
プ効率の算出にあたり、ポンプ入力は負荷トルクと回転
数との積から求め、ポンプ出力は吐出圧力と吐出流量と
の積から求めた。また、吐出圧力はアドバンテスト社製
デジタルマルチメータおよび豊田工機社製半導体小型圧
力センサを使用して測定し、吐出流量は小野測器社製デ
ジタルフローメータを使用して測定した。
更したD1ないしD7の試作品の試験結果を説明する。
この試験に使用した再生ポンプの寸法は、羽根全長L2
を2.4mmとし、曲率rを変化させたことを除いて上
記表1、表2に示した寸法と同じである。図10(a)
は、羽根片39の羽根面39a、39bの曲率半径rと
ポンプ効率との関係を示すグラフである。この図10
(a)から明らかなように、羽根片39の側面の曲率半
径rが無限大(羽根面が平板状の従来品に相当)ではポ
ンプ効率が約34%と低いが、曲率半径rを小さくする
に従って徐々に効率が上昇し、約2.2mmで効率が最
大になっている。特に、r=約2mm〜約4mmの範囲
でポンプ効率向上の効果が顕著である。ところが、曲率
半径rをそれ以下に小さくすると急激に効率が低下して
いる。このような急激な効率の低下を避けるため、曲率
半径rは約2mm以上に設定することが望ましい。そこ
で、上記実施例では曲率半径rを最大効率が得られる約
2.2mmより大きい2.5mmとしている。
羽根片根元部角度θ1とポンプ効率との関係を示すグラ
フである。この図10(b)から明らかなように、θ1
=90°(従来品に相当)ではポンプ効率が低いが、θ
1 =約100°〜約127°の範囲でポンプ効率向上の
効果が顕著である。ただしここでも羽根片根元部角度が
約125°付近より大きくなると効率が急激に低下して
いる。このため、上記実施例では根元部角度θ1を最大
効率が得られる約116°より小さい111°としてい
る。
羽根片先端部角度θ2とポンプ効率との関係を示すグラ
フである。この図10(c)から明らかなように、θ2
=90°(従来品に相当)では、ポンプ効率が低いが、
θ2=約45°〜約76°の範囲でポンプ効率向上の効
果が顕著である。図10(d)は、D1ないしD7の試
作品の羽根片曲率高さiとポンプ効率との関係を示すグ
ラフである。この図10(d)から明らかなように、i
=0(従来品に相当)ではポンプ効率が低いが、羽根曲
率高さiが大きくなるに従って徐々に効率が高くなって
いる。ただし、ポンプ効率が最大値となるi=0.31
mmを超えるとポンプ効率が急激に低下しており、羽根
曲率高さiは高いポンプ効率が得られる範囲(i=0.
1mm〜0.45mm)内でも最大効率が得られるi=
0.31mmより小さい側に設定されることが望まし
い。
ラフ中の試作品の対応関係を符号D1〜D7を付して示
している。次に、上記第1実施例の各部寸法のうち羽根
全長L2を2.4mmとし、隔壁高さを変更した試作品
D8ないしD11を説明する。図11は隔壁高さhを羽
根全長L2と等しくした試作品D8のインペラの部分平
面図である。
根連通路長さL1を0.5mmとした試作品D9のイン
ペラの部分平面図である。図13は隔壁高さhを1.5
mmとし、羽根連通路長さL1を0.9mmとした試作
品D10のインペラの部分平面図である。図14は隔壁
高さhを0.9mmとし、羽根連通路長さL1を1.5
mmとした試作品D11のインペラの部分平面図であ
る。
率を図15に実線として示す。この図15の特性に示さ
れるように隔壁高さhを1.5mmとし、羽根連通路長
さL1を0.9mmとした試作品D10において最も高
い効率が得られている。隔壁高さhを図11から図13
の方向へ低くするほどポンプ効率が高くなっている。こ
れは、隔壁先端の外周に発生する逆流域が縮小するため
と考えられる。ところが、隔壁を図14のように低くし
すぎると、効率は再び低下する。これは、羽根溝の底面
が小さくなりすぎて、羽根溝内の燃料を外周に向けて案
内する作用が減少し、旋回流の生成に支障を来すためと
考えられる。また、図14に隔壁先端部における流れ方
向を矢印で図示するように、図14のように隔壁高さを
低くしたものでは、羽根溝の底面で充分に案内されない
流れが湾曲した羽根板に急角度で衝突するため、損失が
大きいと考えられる。また、インペラの羽根板を平板状
として隔壁高さのみを変化させた場合のポンプ効率を図
15に破線で示す。この破線の特性と上述の実線の特性
とを比較してわかるように、羽根板を湾曲させることで
得られるポンプ効率の上昇割合は隔壁高さが高いほど大
きい。このことから、羽根板への衝突角度を考慮した場
合、隔壁先端は湾曲した羽根板の最深部より外周側、す
なわち回転方向に対して前傾した面の領域にあることが
望ましい。
のは、特願平5−35405号に開示されている。本発
明の再生ポンプは、直流モータと組み合わせることによ
って、特に車両用燃料噴射装置に燃料を供給する燃料ポ
ンプに用いられる。この燃料ポンプには、通常、燃料圧
力が2〜5kgf/cm2 において50〜200L/h
の吐出量が要求される。燃料圧力はプレッシャレギュレ
ータ5(図1参照)によって設定され、その燃料圧力は
エンジンの運転状態によって変動する。例えば、アイド
リング時には約2.5kgf/cm2 でも全負荷時には
約3kgf/cm2 になる。従って、燃料ポンプには吐
出圧力の変動に対する吐出量の変動が鈍感であることが
望まれる。
直流モータによって駆動され、この直流モータは車両に
搭載されたバッテリによって作動する。この電動式燃料
ポンプはバッテリの一定電圧で作動するため、直流モー
タの特性から高負荷(燃料噴射装置のシステム圧力が高
圧)になるとモータ部分の回転数が低下し、吐出量が低
下する(図16参照)。更に、ポンプ部に関しては一定
回転数を維持したとしても、圧力を上げると内部の洩れ
が増加するため吐出量は低下する。しかし、このポンプ
部の低下分に関しては羽根と流路との間隙つまり流路代
表寸法Rmを小さくしたり、羽根長さを短くすることに
よって少なくすることができる。但し、極端にRmを小
さくしたり、羽根長さを短くするとインペラ一回転当た
りの吐出量が少なくなるため高回転で作動させる必要が
出てくるため、必要以上に極端にRmを小さくしたり、
羽根長さを短くすることができないのは言うまでもな
い。
料ポンプの圧力特性の評価結果を図17に示す。なお、
破線は従来品を、実線は第1実施例のものを示す。この
図から分かるように第1実施例では従来品に対し、電流
値はほぼ同じで吐出量がほぼ平行に増加する。ここで、
燃料ポンプの要求吐出量が従来と変わりなければ前述し
たようにRmを小さくしたり、羽根長さを短くすること
によって、吐出量を従来品と同じに合わせ、圧力を上げ
たときの吐出量低下を少なく、つまり、図18に示すよ
うにP−Q勾配を小さくしたいわゆる鈍感な特性とする
ことができる。
排気量や出力によって異なり、小排気量、低出力エンジ
ンでは50〜100L/h程度(以下低流量と呼ぶ)、
中排気量、中出力エンジンでは80〜150L/h程度
(以下中流量と呼ぶ)、大排気量、高出力エンジンでは
130〜200L/h程度(以下高流量と呼ぶ)の流量
が要求される。各エンジン・各車種に使用する燃料ポン
プを共通で使用出来れば、燃料ポンプの製造コストは低
く抑えることが出来るが、近年の省資源化・地球環境保
護という社会的要求から少しでも無駄を省き、ポンプ効
率を向上しようと考えると、各エンジン・各車種に必要
最低限の吐出量の燃料ポンプを設定する必要がある。
得られたインペラ形状を用いて、低流量〜高流量の各吐
出量の燃料ポンプに適した各部寸法を決定するために試
作された試作品と、その実験結果を説明し、インペラ形
状とケーシングの流路形状という僅かな変更によって従
来技術の燃料ポンプに対しはるかに良好なポンプ効果が
得られることを説明する。
ペラと流路形状との組み合わせを試作し、ポンプ効率を
測定した。
て、流路代表寸法Rmの水準を振った。また、吐出量を
低流量〜高流量まで変化させるためにそれぞれの試作品
について回転数を低流量;6000rpm、中流量;7
000rpm、高流量;8000rpmと変化させ、実
験を行った。
プ効率を図19に示す。低流量においては試作品D15
(Rm0.67)、中流量においては試作品D17(R
m0.73)、高流量においては試作品D18(Rm
0.76)がそれぞれ最も高い効率を示した。つまり、
低流量の場合はRmを小さく、高流量の場合はRmを大
きくすることによって、それぞれ高い効率を得ることが
できる。
4のように羽根長さ寸法Lを変化させて実験を行った。
で変化させるためにそれぞれの試作品について回転数を
低流量;6000rpm、中流量;7000rpm、高
流量;8000rpmと変化させ、実験を行った。
に示す。低流量においては試作品D21、中流量におい
ては試作品D22、高流量においては試作品D23がそ
れぞれ最も高い効率を示している。つまり、低流量の場
合は羽根全長寸法L2を小さく、高流量の場合は羽根全
長寸法L2を大きくすることよって、それぞれ高い効率
を得ることができる。
ン要求流量に対して燃料ポンプの効率が最も高くなるよ
うに設定するためには、流路代表寸法Rmかインペラ羽
根全長を変化させればよい。しかし、インペラ羽根全長
を各流量毎に設定すると、インペラは通常フェノール樹
脂等の成形材料から作られるため、その種類数分だけイ
ンペラの成形型が必要になる。従って、インペラ羽根全
長は低流量〜高流量までそこそこの効率を有するL2=
2.1mmを採用し、流路代表寸法Rmを各吐出量に合
わせて設定した。低流量はRm=0.67、中流量と高
流量は流路形状を共通化し、Rm=0.76に設定し
た。
ラを用い、Rmを0.76に設定した時の圧力特性を図
21に示す。この場合、燃料ポンプの要求吐出量は従来
品と同等であり、特にP−Q勾配を小さくする必要性も
ないものとして、モータ部の巻線仕様を変更し回転数を
下げることによって吐出量を従来品とほぼ同じに合わせ
てある。本発明の効果によって従来の燃料ポンプに比
べ、ポンプ効率が向上し、電流値を約1A(約20%)
低減することができる。なお、図21ではモータへの印
加電圧を12V一定とし、実線に第1実施例のインペラ
を採用したポンプを、破線に従来のインペラを用いたポ
ンプを示している。
m2 の燃料圧力の下で、50〜200l/hの吐出量が
要求され、インペラ直径が20〜65mm程度であり、
インペラ厚さtが2〜5mm程度であり、羽根全長L2
が2〜5mm程度であり、さらに流路代表寸法Rmが
0.4mmから2mm程度に設定される燃料ポンプにあ
っては、羽根片を2〜4mm程度の曲率半径をもって湾
曲させることで羽根片の根元部、および先端部において
良好な燃料流れが得られ高い効率が得られる。これは換
言すれば、根元部角度θ1を約100〜約127°とす
る一方、先端部角度θ2を約45〜約76°としたこと
で得られる効果であり、さらに羽根曲率高さiは0.1
〜0.45mmとすることが望ましいと思われる。
2を超える高さとすることが望ましく、この寸法に設定
することで湾曲した羽根面への流れの衝突を低減してさ
らに高いポンプ効率が得られるようになる。次に、第1
実施例のインペラの製造方法を図22を参照しながら順
を追って説明する。
れ図である。まず、成形工程S1ではインジェクション
成形又はコンプレッション成形によりインペラを型成形
する。図23は成形型の一部省略断面図である。成形型
72は、インペラ28を軸方向に2分割する型合わせ面
73を有し、上型74と下型75とからなる。成形型7
2の内部は、インペラ28の最終形状より若干大きく形
成されている。図23にはインペラ28の最終形状が二
点鎖線76として図示されている。インペラ28の中心
部に対応して上型74には、嵌合孔33を形成するため
の断面D字状の柱部77が形成されており、その付け根
にはテーパ面33aを形成するための円錐面78が形成
されている 一方、下型75には樹脂注入用のスプール
部79が形成されている。
外周に発生したバリが除去される。図24はバリ取り工
程S2を説明する模式図である。インペラ80の外周に
型合わせ面73に沿って発生したバリ81をインペラ8
0を矢印83方向に回転させながら、金属ブラシ82を
矢印84方向に往復させて除去する。次に、スプール研
削工程S3では、下型75のスプール部79により成形
されたスプールが除去、研削される。
の両端面が砥石によって研削される。図25は両端面研
削工程S4を説明する模式図である。インペラ85は治
具86に支持され、上側砥石87と下側砥石88との間
を通過することで両端面が研削される。なお、治具8
6、上側砥石87、および下側砥石88は図中の矢印方
向へそれぞれ回転する。なお、この両面研削工程S4で
は、治具上に固定したインペラを平面研削盤を使用して
片面ずつ研削加工してもよい。
外周面が砥石によって研削される。図26は外径研削工
程S5を説明する模式図であり、図27はその一部拡大
図である。砥石89は円筒形の回転砥石であり、矢印9
0方向に回転する。これに対し、断面D字状の回転軸9
1に支持されたインペラ92は本来の回転方向Rとは逆
の矢印93方向に回転駆動され、砥石89の円筒面によ
り研削される。このため、砥石89の砥面94は羽根片
95の先端面96上をインペラ92の本来の回転方向に
向けて移動する。このため、研削により羽根片95に作
用する応力が羽根片95の湾曲によりしなやかに吸収さ
れ、羽根片95の欠損が低減される。なお、インペラ9
2は砥石89の回転より充分遅い速度でR方向に回転し
てもよい。また、複数のインペラを回転軸91上に支持
して同時に加工してもよい。この外径研削工程において
は、円周方向Rに向けて傾斜した羽根片の先端面96を
研削するにあたり、工具である砥面94が先端面96上
を傾斜方向(R)に向けて移動することが重要である。
される。そして外観検査工程S6により羽根片の欠損な
どが検査され、表裏識別工程S7で表裏を識別した上で
組立工程S8において燃料ポンプ内に組付けられる。こ
こで、インペラ28の表裏はテーパ面33aにより簡単
に識別することができる。しかも、このテーパ面33a
が嵌合孔33へのシャフト31の挿入側に設けられてい
ることで、シャフト31の挿入を容易にすることができ
る。さらに、組立時のシャフト31の差し込み易さの違
いから表裏の逆組付けを容易に発見、訂正することが可
能である。
する。図28は第2実施例のインペラの部分拡大図であ
る。インペラの羽根面は燃料を滑らかに流すためには曲
面であることが望ましいが、図28に図示されるインペ
ラ128のように複数の平面で構成されてもよい。この
図28の第2実施例では羽根片139の羽根面139
a、139bは、羽根片139の根元側から順に、イン
ペラ128の回転方向Rに対して後傾した面と、インペ
ラ128の回転方向Rに対して直交する面と、インペラ
128の回転方向Rに対して前傾した面とで構成されて
いる。このような形状においては、第1実施例で説明し
た数値のうち、曲率半径を除く数値を満たしていること
が重要であろうと思われる。特に羽根面外周と根元との
角度、深さi、隔壁先端面の位置などはポンプ作用に大
きな影響を与えるであろうと思われる。
図である。図29の第3実施例ではインペラ228の羽
根片239の羽根面239a、239bは、羽根片23
9の根元側から順に、インペラ228の回転方向Rに対
して後傾した面と、インペラ228の回転方向Rに対し
て前傾した面とで構成されている。
図である。インペラの羽根片はその両面が本発明が規定
する形状に形成されることが望ましいが、図30のイン
ペラ328では上流側羽根面339aのみを曲面状に形
成している。図31は第5実施例のインペラの部分拡大
図である。
439aのみを曲面状に形成している。図32は第6実
施例のインペラの部分拡大図である。図32のインペラ
528は羽根片539の外周側角部539f、539g
を型成形時に斜面状に成形している。これにより、研削
工程での羽根片539の欠損が低減される。
図である。図33のインペラ628は羽根片639は第
1実施例の羽根片39と同じ形状寸法であるが、隔壁6
41の先端面641aが羽根片639の外周まで延在し
ている。このため、この第7実施例では外径研削工程に
おいては羽根片639の外周面だけでなく、隔壁641
の先端面641aも同時に研削される。
の主旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、例
えば羽根片の曲率中心を第1実施例に比べて若干移動さ
せること、あるいは羽根面を楕円形とすることなどの変
形が可能である。また、本発明は自動車の燃料ポンプに
限定されず、水等の種々の流体を圧送するポンプとして
広く適用できる。
によれば、インペラの回転方向に対して各羽根片の根元
部を後傾させているので、羽根溝に側面側から流れ込む
旋回流と羽根片の根元部とのなす角度が小さくなり、旋
回流が羽根溝内にスムーズに流れ込むようになるととも
に、各羽根片の先端側を回転方向に向けて前傾させてい
るので、羽根溝に流れ込んだ流体に羽根片から効率良く
吐出口へ向かう運動エネルギーを与えることができて、
ポンプ効率をより一層高めることができる。
と、インペラを樹脂により成形しても、その羽根片の欠
損を低減して製造することができる。
プの縦断面図
断面図
態での一部を拡大した平面図
とポンプ効率との関係を示すグラフ、図10(b)は羽
根片の根元部とインペラーの円周方向とのなす角度θ1
とポンプ効率との関係を示すグラフ、図10(c)は羽
根片の先端側とインペラーの円周方向とのなす角度θ2
とポンプ効率との関係を示すグラフ、図10(d)は羽
根片の曲率高さiとポンプ効率との関係を示すグラフ
平面図
平面図
平面図
平面図
の関係を示すグラフ
の一般的な関係を示すグラフ
線)との吐出量特性と電流特性とを示すグラフ
するグラフ
料ポンプの流路代表寸法Rmとポンプ効率との関係を示
すグラフ
2とポンプ効率との関係を示すグラフ
料ポンプ(実線)と従来品(破線)との吐出量特性と電
流特性とを示すグラフ
れ図
した平面図
した平面図
した平面図
した平面図
した平面図
した平面図
した平面図
した断面図
した断面図
Claims (5)
- 【請求項1】 吸込口,吐出口及びこれら両者をつなぐ
円弧状のポンプ流路が形成されたケーシングと、 円板状の外周部に多数の羽根片が形成され、前記ケーシ
ング内に回転自在に収納されるインペラとを備えた再生
ポンプにおいて、 前記各羽根片の上流側、または下流側の羽根面が、前記
羽根片の根元側に位置し前記インペラの回転方向に対し
て後傾した面と、前記羽根片の外周側に位置し前記イン
ペラの回転方向に対して前傾した面とを有して形成され
ていることを特徴とする再生ポンプ。 - 【請求項2】 前記インペラは、隣接する前記羽根片の
間の溝内に形成され、前記溝を前記インペラの両面に分
割する隔壁を備え、該隔壁の先端面は前記インペラの先
端面より内側に位置することを特徴とする請求項1記載
の再生ポンプ。 - 【請求項3】 前記隔壁の先端面は、前記羽根片の外周
側に位置し前記インペラの回転方向に対して前傾した面
にまで延在していることを特徴とする請求項2記載の再
生ポンプ。 - 【請求項4】 前記羽根面は、曲面であることを特徴と
する請求項1記載の再生ポンプ。 - 【請求項5】 円板状の外周部に多数の羽根片を有し、
各羽根片の外周部が一方の円周方向に向けて傾斜してな
るインペラを樹脂により成形する樹脂成形工程と、 前記樹脂成形工程により成形されたインペラの前記羽根
片の先端面に対して、該羽根片の傾斜方向に向けて工具
を相対的に移動させ、インペラの先端面を研削加工する
外径研削工程とを有する再生ポンプのインペラの製造方
法。
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