JPH0692566B2 - 分散型塗料樹脂組成物 - Google Patents

分散型塗料樹脂組成物

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JPH0692566B2 JP20754186A JP20754186A JPH0692566B2 JP H0692566 B2 JPH0692566 B2 JP H0692566B2 JP 20754186 A JP20754186 A JP 20754186A JP 20754186 A JP20754186 A JP 20754186A JP H0692566 B2 JPH0692566 B2 JP H0692566B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は分散型塗料樹脂組成物に係り、さらに詳しくは
作業性ならびに塗膜性能に優れた新規な分散型塗料樹脂
組成物に関するものである。
従来技術 水および/または非水分散媒体、例えば有機液体、可塑
剤等に、熱可塑性あるいは熱硬化性樹脂粒子が均一に分
散含有せしめられた樹脂組成物に基づく塗料が、各種分
野に於て広く用いられている。例えば比較的廉価な塩ビ
樹脂を用いた塩ビゾル塗料としては、必須成分として塩
ビ樹脂と可塑剤とから成るプラスチゾルと塩ビ樹脂、ア
クリル樹脂などの液状樹脂、及び可塑剤とからなるオル
ガノゾルの2種類があり、必要によって熱安定剤、滑
剤、粘度低下剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料ペー
スト、体質顔料等が添加され、塗料化されている。
かかる塩ビ樹脂塗料は、通常ロールコーターで厚膜使用
で塗装され、おもに耐候性、耐蝕性、加工性が要求され
る分野、例えば建築用屋根材、サイデイグ材、室内の壁
材、器物加工用材として今日広く用いられている。しか
しながら、塗料用に使用される塩ビ樹脂は通常乳化重合
や懸濁重合によって合成されるので、塩ビ樹脂は塗料状
態では、可塑剤によって湿潤、膨潤させられて数μの樹
脂粒子として分散状態で存在している。従ってこの分散
樹脂塗料がロールコーターで50〜100m/分のライン速度
で塗装される時に、塗料のピックアップ性、ロール間で
の塗料の転写性、塗装後のレベリング性等で分散型特有
の高濃度粒子−粒子間相互作用に伴うダイラタントな流
動特性に起因した塗装むら、すけ、艶むら等の問題点を
生じ易い。また塗膜となってからも焼付による分散樹脂
の溶融不良や塩ビ樹脂の化学的性質に起因した、耐熱性
や耐候性の面での問題点がある。
弗素樹脂を液状媒体に分散させた組成物を含む弗素樹脂
塗料も広く用いられており、この場合一般に使用される
弗素樹脂は、ポリ塩化ビニリデン、ポリ弗化ビニル、ポ
リテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−
エキサフルオロプロピレン共重合体、及びこれらの共重
合体、誘導体や変性物等である。その中でもポリ弗化ビ
ニリデンは有機溶剤−樹脂分散系として最も一般的に使
用されている。これはポリ弗化ビニリデンが弗素樹脂の
なかでも最も溶融温度が低く工業的な高速短時間焼付の
ライン塗装に適しているからである。一方、水−樹脂分
散系としての使用系も高速短時間焼付以外の分野で用い
られている。
有機溶剤−樹脂分散系では、弗素樹脂、潜伏溶剤、必要
によって液状樹脂よりなっている、弗素樹脂は塗料状態
では粒子として存在している、加熱によって潜伏溶剤が
可塑剤として機能し樹脂を膨潤、溶解、連続膜形成させ
る。水−樹脂分散系ではプレヒートによって水を揮発さ
せた後、高温で長時間焼き付けて均一膜を形成させる。
こういった弗素樹脂も塗料状態では分散状態にあり、塗
料状態では樹脂粒子、顔料の沈降が生じやすく塗料貯蔵
安定性が、また塗装プロセスでは、ロールコート時はピ
ックアップ性の不良やレベリングの不良が、スプレー塗
装時には、霧化の不良、レベリング不良が問題点となっ
ている。膜となってからは、樹脂が比較的軟らかいので
傷がつき易いという問題点をもっている。
非水分散樹脂塗料では樹脂分散体として、NADやアクリ
ルゾルが用いられている。この中、NADは0.1〜0.8の粒
子が低SP溶剤中に分散されており、低公害と作業性の観
点から焼付タイプの塗料系で一部使用されている。また
アクリル微小粒子の分散体としてのアクリルゾルも同じ
目的で使用されているが、いずれも分散樹脂特有の樹脂
粒子の分散安定、塗装時の塗装作業性、造膜時の均一性
などの問題点を持っている。またスラリー塗料も広く用
いられているが、このものは粉体塗料を界面活性剤活性
物質(界面活性剤、水溶性樹脂)で分散、安定化して液
状塗料としたもので分散型塗料の一種である。水をメデ
ィアとすることで粉体特有の粉塵爆発にたいする危険性
が無いこと、特殊な塗装システムを必要としないで塗装
出来るという利点をもっている。粉体塗料用の樹脂系と
しては、アクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、塩
ビ系、ポリウレタン系、シリコン系等の樹脂系が使用さ
れており、樹脂、硬化剤及び顔料よりなる樹脂混合体を
粉砕、分級した後水に分散したもので、その粉体の粒径
は1μ〜250μの範囲にある。これらの樹脂は耐ブロッ
キング性の観点から高い融点をもっているので粒子の融
着はおきにくいが、比較的大きな粒径なので粒子の沈降
や凝集がおこりやすいという欠点をもっている。塗装は
スプレーかロールによっておこなわれるが、粒子分散性
の不良から、塗料の塗着が不均一になり透けやむらを生
じやすいという欠点をもっている。
このように熱可塑性あるいは熱硬化性樹脂を液状分散媒
体に分散含有せしめた樹脂組成物に基づく塗料は極めて
多種のものが知られているが、一般的に粒子の分散安定
性、貯安性が悪く、また流動特性に問題があり、作業性
の改善が求められている。さらに塗膜化した場合も作業
性、粒子分散性などと関連して塗膜の均一性に問題を生
じることが多く、これらの改善が強く望まれている。
発明が解決しようとする問題点 そこで液状分散媒体に、非溶解性の熱可塑性あるいは熱
硬化性樹脂粒子が分散含有せられた樹脂組成物に基づく
塗料での、前記粒子の分散安定性を改善し、貯安性、流
動性、作業性を改善すると共に、さらに膜物性をも改善
しうる技術が求められており、かかる課題にこたえるこ
とが本発明目的である。
問題点を解決するための手段 本発明に従えば、上記目的が、 (a)液状分散媒体 (b)前記分散媒体に溶解しない、粒径0.5〜200μの熱
可塑性あるいは熱硬化性樹脂粒子、および (c)前記分散媒体に溶解しない、粒径0.01〜5μの内
部三次元化ビニル樹脂粒子 からなる分散型塗料樹脂組成物により達成せられる。
すなわち、本発明の樹脂組成物では、先づ、媒体として
水、有機溶媒、可塑剤のいづれであってもよく、それら
の単独あるいは組合せからなる液状分散媒体が好適に使
用せられる。
この液状分散媒体中に分散含有せしめられる樹脂粒子
も、該分散媒体に溶解しない従来既知の任意の熱可塑性
あるいは、熱硬化性樹脂粒子であり得て、その粒径は通
常0.5〜200μの範囲内にある。かかる粒子の樹脂として
は例えば塩ビ樹脂、弗素樹脂、アクリル樹脂、ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂等が特に好適であるが、勿論こ
れら以外のものであってもかまわない。
本発明にあっては、その最も特徴的な点として、上記分
散媒体および樹脂粒子の系に、特定粒径の内部三次元化
ビニル樹脂微粒子が含有せしめられるものである。すな
わち、本発明では、液状分散媒体に溶解しない。粒径0.
01〜5μの内部三次元化ビニル樹脂微粒子が必須成分と
して添加せられる。
かかる樹脂微粒子はα,β−エチレン性不飽和結合を有
するモノマー重合、共重合により容易に製造することが
でき、粒子径に応じ、懸濁重合(例えば2〜5μ)、沈
澱重合(0.5〜3μ)、乳化重合(0.05〜2μ)、両イ
オン性基を有する乳化剤を用いたミクロゲル形成手法
(0.01〜0.2μ)を用い容易に得ることができる。
また内部三次元化方法として、これら重合手法でモノマ
ーの一部として2官能以上のエチレン性不飽和結合を有
するモノマーを用いるとか、相互に反応する官能基を有
するモノマーの組合せを用いることにより内部三次元化
が達成され、通常かかる三次元化のための架橋性モノマ
ーを全モノマーに対し、5〜99%存在せしめる。という
のは5%未満では三次元化度が不充分で膨潤しやすく、
発明目的が十分達成されないし、又99%をこえることは
実用的でないからである。
また内部三次元化ビニル樹脂粒子の粒径に関し、本発明
者らは0.01〜5μの範囲内にあるべきで、特に0.01〜1
μの範囲内が好ましく、かかる微粒子を用いることによ
り液状分散媒体と熱可塑性または熱硬化性樹脂粒子の系
における粒子分散安定性、流動性が格段に改善されるこ
とを見出した。
かかる樹脂微粒子の製造自体は公知であるが、例えば特
開昭58−129066号に記載の如く (Aは−COOH、−SO3H等) で表わされる両イオン性基を有する化合物あるいは樹脂
の存在下にα,β−エチレン性不飽和結合を有するモノ
マーを重合させて得られるミクロゲルと称せられる微粒
子が特に本発明目的に好適であることも見出している。
本発明に於ては前述の熱可塑性または熱硬化性樹脂粒子
と内部三次元化ビニル樹脂微粒子が通常固形分重量比10
0対0.1〜40、特に好ましくは100対0.1〜10の割合で用い
られる。微粒子量が0.1重量%に満たぬと本発明目的が
達成されず、また40重量%をこえるとかえって組成物の
望ましからざる粘度上昇等を生じるからである。
液状分散媒体と、粒径0.5〜200μの熱可塑性あるいは熱
硬化性樹脂粒子からなる系に、このように粒径0.01〜5
μの内部三次元化ビニル樹脂粒子を配合すると、樹脂粒
子の分散安定性が良好となり、塗装作業性も著しく改善
せられるが、その理由に関し、本発明者らは微小樹脂粒
子が分散型樹脂の表面や界面に吸着して、丁度界面活性
剤が吸着したような界面活性機能を発現させるからであ
ると考えている。微小樹脂粒子を吸着した分散樹脂は電
気的に安定になって互いに反発しあい塗料状態での樹脂
粒子の凝集や沈降をおさえ塗料の貯蔵安定性を向上させ
るのであろう。また塗装により樹脂粒子にシェアが加わ
った時には微小樹脂粒子が粒子界面で滑り効果を示し構
造粘性の発生をおさえるロールコーター塗装やスプレー
塗装時の塗装作業性の改良を可能にするとか、硬化塗膜
においては、溶融し硬化して均一化した分散型樹脂と微
小樹脂粒子の間で生じるポリマー/粒子相互作用によっ
て、微小樹脂粒子がフィラー効果をしめして、例えば伸
びと抗張力の両立化などが可能となる効果を生じる。よ
り具体的には、本発明において分散媒体と樹脂粒子から
なる系が、塩ビゾルの場合には流動性の向上、塗装作業
性の向上、耐候性および耐熱性の向上が;弗素樹脂の系
にあっては、貯蔵安定性、硬度、傷付き性の向上が;ア
クリルゾルの場合にあっては貯蔵安定性、膜物性の向上
が;またスラリー塗料系にあっては貯蔵安定性、膜物性
の向上が達成せられる。
以下実施例により本発明を説明する。特にことわりなき
限り部および%は重量による。
参考例1 両イオン性基を有する乳化剤の製造 撹拌機、窒素導入管、温度制御装置、コンデンサー、デ
カンターを備えた2コルベンに、ビスヒドロキシエチ
ルタウリン134部、ネオペンチルグリコール130部、アゼ
ライン酸236部、無水フタル酸186部およびキシレン27部
を仕込み、昇温する。反応により生成する水をキシレン
と共沸させ除去する。
還流開始より約2時間をかけて温度を190℃にし、カル
ボン酸相当の酸価が145になるまで撹拌と脱水を継続
し、次に140℃まで冷却する。次いで140℃の温度を保持
し、「カージュラE10」(シェル社製のバーサティック
酸グリシジルエステル)314部を30分で滴下し、その後
2時間撹拌を継続し、反応を終了する。得られるポリエ
ステル樹脂は酸価59、ヒドロキシル価90、Mn1054であっ
た。
参考例2 両イオン性基を有する乳化剤の製造 参考例1と同様な装置を用い、タウリンのナトリウム塩
73.5部、エチレングリコール100部、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル200部を仕込み、かきまぜながら
加熱して温度を120℃に上げる。内容物が均一な溶解状
態に達した後、エピコート1001(シェルケミカル社製、
ビスフェノールAのジグリシジルエーテル型エポキシ樹
脂、エポキシ等量470)470部とエチレングリコールモノ
メチルエーテル400部からなる溶液を2時間で滴下す
る。滴下後20時間撹拌と加熱を継続して反応を終了す
る。反応物を参考例1と同様に精製、乾燥して、変性エ
ポキシ樹脂518部を得る。
この樹脂のKOH滴定による酸価は49.4で、蛍光X線分析
によるイオウの含量は2.8%であった。
参考例3 撹拌機、冷却器、温度制御装置を備えた1の反応容器
に脱イオン水370部、参考例1で得た両イオン性基を有
する乳化剤40部およびジメチルエタノールアミン3部を
仕込み撹拌下温度を60℃に保持しながら溶解し、これに
アゾビスシアノ吉草酸4.5部を脱イオン水45部とジメチ
ルエタノールアミン4.3部に溶解した液を添加する。次
いでメチルメタクリレート65部、n−ブチルアルキレー
ト90部、スチレン70部、2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート5部およびエチレングリコールジメタクリレート15
部からなる混合液を添加して、80℃で60分間撹拌を続
け、不揮発分40.4%、pH7.5、粒子径が52nmの微小樹脂
粒子分散液を得た。この水分散液を共沸を利用して微小
樹脂粒子含有量35wt%、微小樹脂粒子のトルオール分散
液(A)を得た。更にジオクチルフタレート(DOP)を
加え、トルオールを除去して、微小樹脂粒子含有量35wt
%のDOP分散液(B)を得た。
参考例4 撹拌機、冷却器、温度制御装置を備えた1の反応容器
に脱イオン水380部、参考例2で得た両イオン性基を有
する乳化剤50部およびジメチルエタノールアミン7部を
仕込み、撹拌下温度を80℃にしながら溶解し、これにア
ゾビスシアノ吉草酸2.5部を脱イオン水50部とジメチル
エタノールアミン1.6部に溶解した液およびスチレン60
部、メチルメタクリレート80部、n−ブチルアクリレー
ト60部、エチレングリコールジメタクリレート50部より
なる混合液とを90分を要して滴下し、その後さらに90分
間撹拌を続けた後、不揮発分40.8%、pH9.8、粒子径が6
6nmの微小樹脂粒子分散液が得られた。
参考例5 参考例4で使用した容器に、イソプパノール800部、ラ
ウリルメタクリレート40部、メチルメタクリレート20
部、エチレングリコールジメタクリレート40部を添加し
70部に保ちながらアゾイソブチロニトリル2部を添加
し、6時間反応させて沈澱重合により微小樹脂粒子分散
液を得た。得られた樹脂粒子をIPAに洗浄し、ロ別、乾
燥させることで、SEM観察による一次粒子径1.5μの微小
樹脂粉末を得た。
実施例1 塩ビ樹脂(懸濁重合法による、平均粒径30μ)100部、D
OP50部、二酸チタン顔料ペースト20部、熱安定剤2部お
よび参考例3で得られた微小樹脂粒子粉末のDOP分散液
(B)10部を混合し脱泡することで内部三次元化微小樹
脂粒子を含有した塩ビゾル分散型塗料樹脂組成物を得
た。かかる組成物の粘度をB型粘度計を用いて測定した
ところV6(6rpm/分での粘度)=5500cps、V30(30rpm/
分での粘度)=3500cps、及びその比V6/V30=1.57であ
った。この組成物をテスト用の3本ロールコーターを用
いてフルリバース塗装を行なったが、ライン速度80m/分
の設定の塗装に於ても、塗料の転写性や塗面でのムラや
スケなどの異常が見られなかった。次にプライマーを塗
布した亜鉛鉄板に200μになる様に本塗料を塗布し、230
℃で2分焼付けて、塩ビゾル鋼板とした。この鋼板は十
分な加工性と耐衝撃性を有していた。またサンシャイン
W−O−Mによる促進耐候性試験では1000時間で65%の
光沢保持率を有していた。
比較例1 実施例1に於て微小樹脂粒子粉末の分散液(B)を用い
ないで他は全く同様にして、塩ビゾル分散型塗料樹脂組
成物を得た。かかる組成物の粘度を同様に測定したとこ
ろV6=7500cps、V30=3600cps、およびその比V6/V30
2.03であり、構造粘性の傾向が見られた。またテスト用
のロールコーターで塗装したところライン速度80m/分の
設定では塗面に塗装ムラが見られ、塗装作業性が劣って
いた。また焼付けて得られる塗膜の同様なサンシャイン
W−O−M試験での1000時間での光沢保持率は55%であ
った。
実施例2 ポリ−2−フッ化ビニリデン樹脂(ペンウォルト社製、
商品名カイナー500)100部、二酸化チタン30部、ポリメ
チルメタクリレート樹脂5部、イソホロン100部及び参
考例5で得られた微小樹脂粒子10部よりフッ素樹脂分散
型塗料組成物を得た。かかる組成物をライン速度60m/分
に設定したテストコーターで塗装作業性を調べたが、異
常なく塗装することが出来た。またプライマーを塗布し
た処理鋼板に20μとなる用に塗装し、230℃で2分焼付
けてフッ素樹脂鋼板を得た。かかる鋼板はOT折曲げでも
異常はなく、又エンピツ硬度は2Hであった。
比較例2 実施例2において参考例5で得られた微小樹脂粒子を使
用しないで他は全く同様にして、フッ素樹脂塗料を得
た。かかる組成物のテストコーター塗装試験ではライン
速度60m/分の設定では一部にスケムラを生じ、均一な塗
面が得られなかった。また塗装塗膜はOT折曲げは良好で
あったがエンピツ硬度がHとなった。
実施例3 n−ペプタンを溶媒とするアクリルモノマーのNAD重合
法により得られた平均分子量4200、不揮発分35%の樹脂
100部に対して、参考例3で得られた微小樹脂粒子トル
オール分散液(A)5部加えて、クリヤー系のNAD塗料
組成物を得た。この塗料は1ヶ月の放置後でも分離や沈
降などの異常は認められなかった。またスプレー塗装し
て得られた硬化塗膜のフリーフィルムをテンシロン引張
り試験器にかけたところ、微小樹脂粒子無添加系に比
べ、初期ヤング率で20%、伸び率で15%、破断強度で18
%の向上が見られた。
実施例4 パウダックスA(日本ペイント製、アクリル樹脂系粉体
塗料、色相:ホワイト)100部と参考例4で得られた微
小樹脂粒子水分散液24.5部、脱イオン水235部、及びア
ニオン系の界面活性剤0.01部より微小樹脂粒子を含有し
たスラリー塗料組成物を得た。この塗料は1ヶ月の放置
後でも分離や沈降などの異常は認められなかった。また
スプレー塗装して得られた膜のエリクセン試験では35mm
の押し出しまで割れを生じる事はなく、Dupont式の衝撃
試験では500gで40cmの条件を満たしていた。これらはい
ずれも微小樹脂粒子未添加系フィルムに比べすぐれた物
性を有していた。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)液状分散媒体 (b)前記分散媒体に溶解しない、粒径0.5〜200μの熱
    可塑性あるいは熱硬化性樹脂粒子、および (c)前記分散媒体に溶解しない、粒径0.01〜5μの内
    部三次元化ビニル樹脂粒子 からなる分散型塗料樹脂組成物。
  2. 【請求項2】分散媒体が水である特許請求の範囲第1項
    記載の組成物。
  3. 【請求項3】分散媒体が有機溶媒である特許請求の範囲
    第1項記載の組成物。
  4. 【請求項4】分散媒体が可塑剤である特許請求の範囲第
    1項記載の組成物。
  5. 【請求項5】熱可塑性または熱硬化性樹脂粒子が塩ビ樹
    脂、弗素樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂または
    エポキシ樹脂である特許請求の範囲第1項記載の組成
    物。
  6. 【請求項6】内部三次元化ビニル樹脂粒子が両性イオン
    性化合物の存在下に、α,β−エチレン性不飽和モノマ
    ーの重合または共重合で得られる樹脂粒子である特許請
    求の範囲第1項記載の組成物。
  7. 【請求項7】熱可塑性または熱硬化性樹脂粒子と内部三
    次元化ビニル樹脂粒子の割合が重量比で前者100に対
    し、後者0.1〜40である特許請求の範囲第1項記載の組
    成物。
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