JP3012641B1 - カチオン性エマルジョンの製造方法 - Google Patents
カチオン性エマルジョンの製造方法Info
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- C08F2/28—Emulsion polymerisation with the aid of emulsifying agents cationic
Abstract
コーティングして耐水性、等を発現させるカチオン性エ
マルジョンを提供する。 【解決手段】 アミノ基当量に対して0.5〜1.5の当量の
範囲の有機酸又は無機酸で中和反応して得られる水溶性
ポリマーを乳化剤として用い;該アミノ基当量に対し0.
01から0.5当量の範囲の下記一般式(I) で表されるエポキシ基含有重合性化合物(C)、及び
(C)と共重合可能な重合性化合物との組み合わせを油
溶性のコア部を構成すべき要素として用い;さらにレド
ックス触媒系を用い;水を媒体として;エマルジョン重
合して得られる重量平均分子量が100,000以上のコア/
シェル構造を有するエマルジョンであって、該エマルジ
ョンのアミノ基の当量に対して0.5当量以上のエピクロ
ルヒドリンを反応させてエポキシ基をアミノ基に選択的
に付加させ、アミノ基と反応させるカチオン性エマルジ
ョンの製造方法。
Description
ィルム、無機基材へのコーティング材用のエマルジョン
の製造法およびその製造法により製造されるエマルジョ
ンに関するものである。さらに詳しくはアルカリに安定
で平均粒子径が小さく常温での硬化が可能で結果的に無
機基材等のアルカリ性の強い基材に対して良好な浸透性
及び耐水性を発現せしめ、さらには紙、フィルムへコー
ティングすることにより、その付着性及び耐水性を発現
させるコーティング材の機能を提供しうるカチオン性エ
マルジョンの製造法及びそのエマルジョンに関するもの
である。
料としては、従来から溶剤系樹脂組成物が用いられてい
る。しかし上記の溶剤系樹脂組成物は、安全面や揮発性
有機溶剤への規制の問題を有しており、これに変わるも
のとして水溶性樹脂やエマルジョン樹脂組成物が用いら
れている。なかでも常温架橋性を有し緻密な塗膜を形成
し溶剤系に近い光沢を有する粒子径が0.1ミクロン以下
の微粒子を含むカチオン性のマイクロエマルジョンが提
案されているが、これらは粒子径を0.1ミクロン以下に
するために多量の乳化剤を用いざるを得ず、結果的に耐
水性が著しく低下する等の欠点を有している。
てエマルジョン重合を行うコア/シェル構造を有し、エ
ポキシ基を併用したカチオン系エマルジョンも提案され
ている(例えば特開平6−1680、特開平6−192
8)。しかしこれらの方法でもシェル成分の水溶性樹脂
の使用法が大きな因子であり、硬化速度が十分でなく耐
水性を発現するまでに時間を要したり、安定性を確保す
るために水性樹脂の割合を多くすると耐水性が著しく低
下したりして、安心して使用できるものの出現が待たれ
ているのが現状である。
のは上記の紙、プラスチックフィルム及び無機基材に対
して良好な付着性を有しさらに耐水性に優れ、しかも長
期安定性に優れたカチオン系エマルジョンの製造法とそ
のエマルジョンを得ることにある。
対する付着性と耐水性の双方の特性を備え、かつエマル
ジョン特性が性状、物性ともに優れた安定性を持つカチ
オン系エマルジョンの製造方法の確立と該エマルジョン
を開発すべく研究を続けた結果手段として下記の手法を
選択することによって可能である事を把握し本発明を完
成することができた。すなわち、アルカリ対して安定な
のはカチオン系であることは言うまでもないが、これを
前提として、 (1) 浸透性を高めるには微粒子であることを要し、
そのためには、水溶性樹脂のシェル成分を多くする必要
があるが、多くすると耐水性が低下するので、コアとシ
ェル部を結合させることが必要であること。 (2) 接着性を確保するにはエポキシ基の導入が効果
的である。その際、エピクロロヒドリンを用いるとき、
塩素基を選択的に常温以下で反応させることで一応目的
は達成されるが、反応に長時間を要し結果的に製造工数
を大きくし不利益となる。また、この手法では、エポキ
シ基が生きているため、高温保存安定性が確保できず好
ましくない。従って、エピクロロヒドリンを高温で反応
させ、選択的にエポキシ基を反応させた後、反応の遅い
塩素基を自然に反応させることでどの程度の悪影響が伴
うのかを調べ、安定性の確保と接着性の確保の両立に支
障が無いことをつきとめたこと。 (3) 必要に応じ、シェル成分をカチオン、アニオン
を合わせ持つ両性の水溶性樹脂を用いることにより優れ
た安定性と接着性、耐水性が得られること。これらを組
み合わせることによって初めて成功することを知り、本
発明を完成させた。
化合物と共重合可能な重合性化合物、及び重合開始剤と
を重合して得られた重量平均分子量5,000〜100,000のポ
リマーA1 を、該アミノ基含有重合性化合物からもたら
されるアミノ基当量に対して0.5〜1.5の当量の範囲の有
機酸又は無機酸で中和反応して得られる水溶性ポリマー
A2 を乳化剤として用い;該アミノ基当量に対し0.01か
ら0.5当量の範囲の下記一般式(I)
素数1〜10の直鎖あるいは分岐のアルキル基を示す)
で表わされるエポキシ基含有重合性化合物(C)、及び
(C)と共重合可能な重合性化合物との組み合わせを油
溶性のコア部(B1)を構成すべき要素として用い;さ
らにレドックス触媒系を用い;水を媒体として;エマル
ジョン重合して得られる重量平均分子量が100,000以上
のコア/シェル構造を有するエマルジョン(D)であっ
て、コア部とシェル部が前記アミノ基と前記エポキシ基
の結合によって一体化されているコア/シェル構造のエ
マルジョン(D)を、該エマルジョン(D)のアミノ基
の当量に対して0.5当量以上のエピクロルヒドリンと20-
100℃で反応させてエポキシ基をアミノ基に選択的に付
加させ、ついでエピクロルヒドリンに由来する塩素基を
アミノ基と反応させることを特徴とする、平均粒子径が
0.01〜0.1ミクロンの、アルカリに対して安定なカチオ
ン性エマルジョンの製造方法、及びその方法で製造され
るエマルジョンである。
を説明する。本発明のポリマーA1 はアミノ基含有重合
性化合物とその他の重合性化合物及び通常の重合開始剤
を従来公知の重合法によって70〜180℃の温度で溶
液重合させて得られる重量平均分子量5,000〜100,000の
ポリマーである。
は、例えばジメチルアミノメチルアクリレート、ジエチ
ルアミノメチルアクリレート、ジブチルアミノメチルア
クリレート、ジヘキシルアミノメチルアクリレート、ジ
メチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチ
ルアクリレージ(t−ブチル)アミノエチルアクリレー
ト、ジイソヘキシルアミノエチルアクリレート、ジヘキ
シルアミノプロピルアクリレート、ジ(t−ブチル)ア
ミノヘキシルアクリレート等のアクリレート類と、対応
するメタクリレート類等が対象となりこれらの単独もし
くは複合系で使用しうる。アミノ基含有重合性化合物は
ポリマーA1 の構成要素の少なくとも10重量%以上に
することが必要で構成要素の10重量%に満たないとき
は油溶性ポリマーB 1 に対する乳化力が、全く出せない
か十分でないことがある。
スイソブチロニトリル等のアゾ系、ベンゾイルパーオキ
シド等の過酸化物系等の重合開始剤が対象となりこれら
の単独もしくは複合系で使用しうる。
例えばアクリル酸あるいはメタクリル酸のアルキルまた
はシクロアルキルエステル、メチルアクリレート、メチ
ルメタアクリレート、エチルアクリレート、エチルメタ
クリレート、n−ブチルアクリレート、nーブチルメタ
クリレート、i−ブチルアクリレート、i−ブチルメタ
クリレート、t−ブチルアクリレート、t−ブチルメタ
クリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキ
シルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルアク
リレート、ラウリルメタクリレート、等の単量体;スチ
レン、ビニルトルエン、α―メチルスチレン、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、等のビニ
ル単量体;アクリル酸あるいはメタクリル酸のヒドロキ
シアルキルエステル例えば2−ヒドロキシエチルアクリ
レート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロ
キシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタク
リレート等の単量体が対象となり単独もしくは複合系で
使用しうる。
溶剤としてはトルエン、キシレン等の芳香族類;アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の
ケトン類;ノルマルブタノール、イソブタノール、イソ
プロピルアルコール等のアルコール類;酢酸エチル、酢
酸nブチル等のエステル類等が対象となり単独もしくは
複合系で使用しうるが、ポリマーA1 の溶解性の良いア
ルコール類が好ましい。
1 のアミノ基当量に対し0.5〜1.5の範囲の有機酸及び無
機酸を反応させて得られる水溶性ポリマーである。本発
明における有機酸及び無機酸としては例えば蟻酸、酢
酸、シュウ酸等の有機酸や塩酸、硫酸、硝酸、等の無機
酸等があげられこれらの単独もしくは複合系で使用しう
る。本発明で油溶性のコア部(B1)を構成する油溶性
ポリマーはポリマーA2 を水希釈しレドックス触媒存在
下で通常の重合開始剤及びその他の重合性化合物を従来
公知の重合法によって窒素気流下で70〜100℃の温度で
エマルジョン重合させて得られる重量平均分子量100,0
00以上の油溶性ポリマーである。
マーA2 をシェル、上記油溶性ポリマーをコア(B1)
とするコア・シェル構造を有し水溶性ポリマーA2 のア
ミノ基当量に対し0.01〜0.5の範囲のエポキシ基含有重
合性化合物を反応させコアとシェル部にアミンとエポキ
シによる結合部をもつ。また、このアミンとエポキシの
反応は上記の油溶性ポリマーの反応と同時に進行させる
エマルジョンである。
A2 はその構成成分の10〜90重量%のあいだで任意に選
択できる。水溶性ポリマーA2 はその構成要素の10重量
%未満では乳化力がまったく出せないか十分でないこと
があり90重量%を超えるとエマルジョン重合時の粘度の
上昇があり、30〜70重量%が好ましい。
ジョンDのアミノ基当量に対し0.5以上のエピクロルヒ
ドリンを20〜100℃の温度で付加させて得られるカチオ
ン性エマルジョンである。温度はこの範囲内であれば高
い方が反応時間が短くてすむがエピクロロヒドリンの添
加法に注意が必要となる。この工程が本発明の重要点で
あり、20℃近くでは選択的エポキシ基の反応が少なく
塩素基の反応を平行するので好ましくは40℃以上がよ
い。カチオン性エマルジョンは、アミノ基当量に対して
エピクロルヒドリンを0.5以上で任意に設定できるが0.5
未満ではワニスでのアルカリに対する安定性が全く出な
いか十分でないことがあり1.0以上が好ましい。
物としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、イタコ
ン酸、マレイン酸、等のα、β−エチレン性不飽和カル
ボン酸が単独もしくは複合系で使用しうる。本発明にお
ける水酸基含有重合性化合物としてはその他の重合性化
合物のアクリル酸あるいはメタクリル酸のヒドロキシア
ルキルエステルと同様のものが使用でき単独もしくは複
合系で使用しうる。
カルボキシル基を有する重合開始剤又は通常の重合開始
剤を用いアミノ基含重合性化合物とその他の重合性化合
物を従来公知の重合法によって窒素気流下で80〜18
0℃の温度で溶液重合させて得られる重量平均分子量1,
000〜30,000のプレポリマーである。本発明のカルボキ
シル基を有する重合開始剤としては例えば4,4′−ア
ゾビス−4−シアノ吉草酸等が対象となる。
はポリマーA1 と同等のものが単独もしくは複合系で使
用しうる。アミノ基含有重合性化合物はプレポリマーE
1 の構成要素の少なくとも30重量%以上にすることが
必要で構成要素の30%に満たないときは顔料に対する
分散性が全く出せないか十分でないことがある。
リマーA1 と同様のものが単独もしくは複合系で使用し
うる。本発明において例えば溶液重合の際の溶剤として
はポリマーA1 と同様のもの及び水を単独もしくは複合
系で使用しうる。
量1,000〜30,000の間で任意に選択できるが、1,000以下
では酸性顔料に対する分散性が十分でなく30,000以上で
は顔料によっては塗料の安定性が悪くなることがあり、
1,500〜10,000が好ましい。本発明の反応性プレポリマ
ーE2 はプレポリマーE1に対して該アミノ基等量に対
して0.1〜1.0の一般式
素数1〜10の直鎖あるいは分岐のアルキル基を示す)
で表されるエポキシ基を有する化合物を重合禁止剤及
び、3級アミノ化合物の存在下、窒素93%/酸素7%
の混合ガス気流下で80〜200℃の温度で付加反応さ
せ得られる共重合可能な二重結合とアミノ基及び酸基を
合わせ持つ共重合可能な反応性プレポリマーである。
としては一般式(I)で表されるアクリル酸グリシジ
ル、メタクリル酸グリシジル等が対象となり単独もしく
は複合で使用しうる。またプレポリマーE1のアミノ基
当量に対して0.1〜1.0の任意の範囲で付加反応をさせ、
重合可能な二重結合の導入を行えるがアミノ基当量に対
して0.5を超えると反応性プレポリマーE2 を用いその
他の重合性化合物との共重合反応の際にゲル化を起こす
ことがありアミノ基当量に対して0.1〜0.5が好ましい。
端にカルボキシル基を有する重合開始剤及び通常の重合
開始剤を用いてカルボキシル基含有重合性化合物とその
他の重合性化合物を従来公知の重合法によって窒素気流
下80〜180℃の温度で溶液重合させて得られる重量
平均分子量1,000〜30,000のプレポリマーである。発明
のカルボキシル基を有する重合開始剤としてはプレポリ
マーA1 と同様のものが使用でき通常の重合開始剤とし
てはアゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系、ベンゾイ
ルパーオキシド等の過酸化物系等の重合開始剤が対象と
なりこれらの単独もしくは複合系で使用しうる。
としては例えばアクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、
2−アクリロイルオキシエチルコハク酸、2−アクリロ
イルオキシエチルフタル酸等のアクリレート類と、対応
するメタクリレート類等が対象となりこれらの単独もし
くは複合系で使用しうる。カルボキシル基含有重合性化
合物はプレポリマーF1の構成要素の少なくとも30重
量%以上にすることが必要で、構成要素の30%に満た
ないときは塩基性顔料に対する分散性がまったく出せな
いか十分でないことがある。本発明のその他の重合性化
合物としてはポリマーAと同様のものが単独もしくは複
合系で使用しうる。
公知の重合方法によって重合させて得られる重量平均分
子量が1,000〜30,000のプレポリマーである。溶液重合
の際に使用できる溶剤としてはポリマーA1 と同様の溶
剤が単独もしくは複合系で使用しうるがカルボキシル基
含有重合性化合物の溶解性の良いアルコール類及びケト
ン類が好ましい。プレポリマーF1 の分子量は重量平均
分子量1,000〜30,000のあいだで任意に選択できるが、
1,000未満では塩基性顔料に対する分散性が十分でなく3
0,000を超えると顔料によっては塗料の安定性が悪くな
ることがあり1,500〜10,000が好ましい。
リマーF1 に対して該カルボキシル基当量に対して0.1
〜1.0の一般式(c)で表されるエポキシ基を有する化
合物を重合禁止剤及び、3級アミノ化合物の存在下、窒
素93%/酸素7%の混合ガス気流下で80〜200℃
の温度で付加反応させ得られる共重合可能な二重結合と
酸基を合わせ持つ共重合可能な反応性プレポリマーであ
る。エポキシ基を含有する重合性化合物はカルボキシル
基当量に対して0.1〜1.0の任意の範囲で付加反応をさせ
重合可能な二重結合の導入を行なえるがカルボキシル基
当量に対して0.5を超えると反応性プレポリマーF2及び
その他の重合性化合物との共重合反応の際にゲル化を起
こすことがありカルボキシル基当量に対して0.1〜0.5が
好ましい。
素であるプレポリマーE2 、そのカチオン性エマルジョ
ンの構成要素の0.5〜20重量%の範囲で任意に選択でき
る。プレポリマーE2 はその構成要素の0.5重量%未満
では酸性顔料に対する分散性がまったく出ないか十分で
ないことがあり20重量%を超えると耐候性の著しい低
下と顔料によっては塗料の安定性が悪くなることがあり
1.0〜10重量%が好ましい。
素であるプレポリマーF2 は、そのカチオン性エマルジ
ョンの構成要素の0.5〜30重量%の範囲で任意に選択で
きる。プレポリマーF2 はその構成要素の.0.5重量%未
満では塩基性顔料に対する分散性がまったく出ないか十
分でないことがあり30重量%を超えると顔料によっては
塗料の安定性が悪くなることがあり1.0〜15重量%が好
ましい。
アミノ基をエピクロルヒドリンにより四級化することに
よりアルカリに対する安定性が良好で、塩基性プレポリ
マーと酸性プレポリマーを導入することにより極性の異
なる各種顔料に対しての分散性が良好になる。エピクロ
ルヒドリンとエマルジョン(D)のアミノ基との反応は
20〜100℃でエポキシ基をアミノ基に選択的に付加
させ、次いで塩素基をアミノ基と自然に反応させる。
リ性の強い建材用の無機基材への付着性が優れているた
めシーラーとして使用でき、さらに塗膜の耐水性と光沢
に優れるため紙及びプラスチックフィルムへのコーティ
ング用樹脂としても好適である。また機能性化合物の中
でも顔料分散用に優れるため顔料分散用樹脂として好適
で各種塗料の上塗り用としても使用できる。
却管、温度計を備えたフラスコに酢酸ブチル47部を仕
込み窒素雰囲気中で120℃まで昇温し、下記の組成物
(1)と(2)を混合し滴下ロートに仕込み3時間で等速で滴
下した。 組成物(1) 4,4’−アゾビス−4−シアノ吉草酸 4.3部 トリエチルアミン 1.4部 セロソルブアセテート 22.0部 組成物(2) メタクリル酸ジメチルアミノエチル 17.3部 酢酸ブチル 5.0部 滴下終了後、30分後に(ハイドロキノン)を0.01
部加え次いでメタクリル酸グリシジルを3.6部を加え
さらに2時間反応させた。
管、温度計を備えたフラスコに酢酸ブチル35部を仕込
み窒素雰囲気中で120℃まで昇温し、下記の組成物を
滴下ロートに仕込み3時間で等速で滴下した。 2−メタクリロイルオキシエチルフタル酸 20.0部 アゾビスイソブチロニトリル 4.0部 酢酸ブチル 10.0部 滴下終了後、30分後に(ハイドロキノン)を0.01
部加え次いでメタクリル酸グリシジルを2.0部とトリ
エチルアミン0.6部を加えさらに2時間反応させた。
管、温度計を備えたフラスコにエタノール4部を仕込
み、窒素気流下で80℃まで昇温し下記のモノマーを滴下
ロートに仕込み2時間で等速で滴下した。 メタクリル酸メチル 9部 アクリル酸ブチル 3部 メタクリル酸ジメチルアミノエチル 3部 アゾビスイソブチロニトリル 0.5部 滴下終了後、3時間80℃に保ち、88%蟻酸1.2部を
加えさらに30分エージングし水45部により希釈しカ
チオン性の水溶性ポリマーを得た。さらにこのカチオン
性水溶性樹脂にアスコルビン酸ナトリウム0.1部と硫
酸銅0.1部を加え80℃を保ち、下記の滴下(1)と滴下
(2)をそれぞれ同時に2時間で等速で滴下した。 滴下(1) スチレン 5部 メタクリル酸メチル 5部 アクリル酸ブチル 5部 メタクリル酸グリシジル 0.3部 滴下(2) 過酸化水素 0.1部 水 10部 滴下終了後、エピクロルヒドリン2部を添加し、さらに
2時間80℃で保ち、冷却後水10部で希釈し取り出し
た。
の手段により下記の表1に示す配合でエマルジョンを得
た。
の手段により下記の表2に示す配合でエマルジョンを得
た。
管、温度計を備えたフラスコにエタノール4部を仕込
み、窒素気流下で80℃まで昇温し下記のモノマーを滴下
ロートに仕込み2時間で等速で滴下した。 メタクリル酸メチル 9部 アクリル酸ブチル 3部 メタクリル酸ジメチルアミノエチル 3部 アゾビスイソブチロニトリル 0.5部 滴下終了後、3時間80℃に保ち、88%蟻酸1.2部を
加えさらに30分エージングし水45部により希釈しカ
チオン性の水溶性ポリマーを得た。さらにこのカチオン
性水溶性樹脂にアスコルビン酸ナトリウム0.1部と硫
酸銅0.1部を加え80℃を保ち、下記の滴下(1)と滴下
(2)をそれぞれ同時に2時間で等速で滴下した。 滴下(1) スチレン 5部 メタクリル酸メチル 5部 アクリル酸ブチル 5部 メタクリル酸グリシジル 0.3部 滴下(2) 過酸化水素 0.1部 水 10部 滴下終了後、2時間80°Cで保った。その後、冷却し
温度を30°Cに保ちエピクロルヒドリン2部を添加
し、さらに2時間30℃で反応させた後、水10部で希
釈し取り出した。
様の手段により下記の表に示す配合でエピクロルヒドリ
ンの付加反応温度を変えてエマルジョンを得た。
管、温度計を備えたフラスコにエタノール4部を仕込
み、窒素気流下で80℃まで昇温し下記のモノマーを滴下
ロートに仕込み2時間で等速で滴下した。 メタクリル酸メチル 9部 アクリル酸ブチル 3部 メタクリル酸ジメチルアミノエチル 3部 アゾビスイソブチロニトリル 0.5部 滴下終了後、3時間80℃に保ち、88%蟻酸1.2部を
加えさらに30分エージングし水45部により希釈しカ
チオン性の水溶性ポリマーを得た。さらにこのカチオン
性水溶性ポリマーにアスコルビン酸ナトリウム0.1部
と硫酸銅0.1部を加え80℃を保ち、下記の滴下(1)と
滴下(2)をそれぞれ同時に2時間で等速で滴下した。 滴下(1) スチレン 5部 メタクリル酸メチル 5部 アクリル酸ブチル 5部 メタクリル酸グリシジル 0.3部 滴下(2) 過酸化水素 0.1部 水 10部 滴下終了後、さらに2時間80℃で保ち、水10部で希
釈し取り出した。このエマルジョン100部をそれぞれ
5°C、20°C、40°C、60°C、80°C、1
00°Cの6点の温度を保ち、エピクロルヒドリンの付
加反応を行い、耐アルカリ性が出るまでの時間を測定し
た。
いて以下の塗料配合でペイントシェーカーを使用し顔料
分散を行い、黒及び白塗料を得た。
エン10部で希釈しガラス版にアプリケーターで100
ミクロンの塗膜を引き指触乾燥の直前に塗膜をラビング
し、ラビングしない部分との色差を測定した。 (耐水付着性の評価方法)スレート板に固形分15%に
調整した上記の実施例及び比較例のエマルジョンを10
0g/m2 塗布し室温で7日間放置した後、水道水に1
0日間浸したのち1日室温で乾燥させ1mm×1mmの10
0個の碁盤目による付着性試験を行い100個を◎、9
9〜90個を○、89〜80個を△、79〜70個を
×、69個以下を××とした。
た上記の実施例及び比較例のエマルジョンを100g/
m2 塗布し室温で7日間放置した後、1mm×1mmの10
0個の碁盤目による付着性試験を行い100個を◎、9
9〜90個を○、89〜80個を△、79〜70個を
×、69個以下を××とした。
ルジョン樹脂組成物100部に対し3%の水酸化ナトリ
ウム水溶液を加え撹拌したときの樹脂の析出量を重量%
にて測定し評価した。析出せず ◎、 析出量2%以下
○、 析出量5%以下 △、 析出量10%以下
×、 析出量10%以上 ××
がり時間の評価方法)実施例9で得られたエマルジョン
に対して3%の水酸化ナトリウム水溶液を加え攪拌した
ときの樹脂の析出量が1%以下となるまでの時間を測定
した。
れば各種顔料等の機能性を有する化合物の分散性を改善
し、さらにアルカリに対する安定性及び微粒子の効果に
より紙、プラスチックフィルム及び無機基材への良好な
付着性及び耐水性を発現せしめる建材用シーラーもしく
はプライマー等の機能を提供しうるものであり、塗料ま
たはインキなど各種用途に使用できる。
Claims (8)
- 【請求項1】 アミノ基含有重合性化合物、該化合物と
共重合可能な重合性化合物、及び重合開始剤とを重合し
て得られた重量平均分子量5,000〜100,000のポリマーA
1 を、該アミノ基含有重合性化合物からもたらされるア
ミノ基当量に対して0.5〜1.5の当量の範囲の有機酸又は
無機酸で中和反応して得られる水溶性ポリマーA2 を乳
化剤として用い;該アミノ基当量に対し0.01から0.5当
量の範囲の下記一般式(I) 【化1】 (ここにR1 はHまたはメチル基、Rは炭素数1〜10
の直鎖あるいは分岐のアルキル基を示す)で表されるエ
ポキシ基含有重合性化合物(C)、及び(C)と共重合
可能な重合性化合物との組み合わせを油溶性のコア部
(B1)を構成すべき要素として用い;さらにレドックス
触媒系を用い;水を媒体として;エマルジョン重合して
得られる重量平均分子量が100,000以上のコア/シェル
構造を有するエマルジョン(D)であって、コア部とシ
ェル部が前記アミノ基と前記エポキシ基の結合によって
一体化されているコア/シェル構造のエマルジョン
(D)を、該エマルジョン(D)のアミノ基の当量に対
して0.5当量以上のエピクロルヒドリンと20-100℃で反
応させてエポキシ基をアミノ基に選択的に付加させ、つ
いでエピクロルヒドリンに由来する塩素基をアミノ基と
反応させることを特徴とする、平均粒子径が0.01〜0.1
ミクロンの、アルカリに対して安定なカチオン性エマル
ジョンの製造方法。 - 【請求項2】 請求項1においてポリマーA1 が、末端
にカルボキシル基を含有する重合開始剤、アミノ基含有
重合性化合物、及びこれと共重合可能な重合性化合物を
重合して得られる重量平均分子量約1,000〜30,000のプ
レポリマー(E1 )を、該アミノ基当量に対して0.1〜
1.0当量の範囲の下記一般式(I) 【化2】 (ここにR1 はHまたはメチル基、Rは炭素数1〜10
の直鎖あるいは分岐のアルキル基を示す)、のエポキシ
基を有する化合物と反応させて得られる共重合可能な二
重結合とアミノ基及び酸基を合わせ持つ共重合可能なプ
レポリマーE2 を含有する、請求項1のカチオン性エマ
ルジョンの製造法。 - 【請求項3】 請求項1においてポリマーA1 が、カル
ボキシル基含有開始剤及び/又はその他の重合開始剤、
及びカルボキシル基含有重合性化合物、及び、これと重
合可能な他の重合性化合物で得られる重量平均分子量約
1,000〜30,000のプレポリマーF1 を、該カルボキシル
基当量に対し0.1〜1.0当量の範囲の一般式(I)で表さ
れるエポキシ基を有する化合物と反応させて得られる共
重合可能なプレポリマーF2 を含有する、請求項1のカ
チオン性エマルジョンの製造法。 - 【請求項4】 請求項1においてポリマーA1 がプレポ
リマーE2 及びプレポリマーF2 を 0.1%以上含有
する、請求項1のカチオン性エマルジョンの製造法。 - 【請求項5】 請求項1においてポリマーB1 が少なく
とも1種類以上のカルボン酸含有重合性化合物を含有す
る、請求項1のカチオン性エマルジョンの製造法。 - 【請求項6】 請求項1においてポリマーB1 が少なく
とも1種類以上の水酸基含有重合性化合物を含有する、
請求項1のカチオン性エマルジョンの製造法。 - 【請求項7】 請求項1の製造方法で製造されるカチオ
ン性エマルジョン。 - 【請求項8】 請求項1のエマルジョンで被覆されてな
る物品。
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