JPH06227904A - 切花及び葉菜の鮮度保持剤 - Google Patents
切花及び葉菜の鮮度保持剤Info
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- JPH06227904A JPH06227904A JP1213293A JP1213293A JPH06227904A JP H06227904 A JPH06227904 A JP H06227904A JP 1213293 A JP1213293 A JP 1213293A JP 1213293 A JP1213293 A JP 1213293A JP H06227904 A JPH06227904 A JP H06227904A
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- freshness
- trehalose
- keeping agent
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
の鮮度保持剤。 【効果】 本発明の鮮度保持剤を使用することにより、
切花等のしおれ、落花を防止し、新鮮な状態で開花して
いる期間を大幅に延長させることの出来る、また鮮度保
持のためにトレハロースを用いたので毒性が低い、安全
性が高い鮮度保持剤を提供できる。
Description
持剤に関するものである。
水を新鮮な状態に保持する方法、切り口を破砕又は焼く
などの方法、植物ホルモン剤、栄養源を水に添加する方
法、葉面に蒸散抑制剤を噴霧する方法、防腐剤を水に添
加する方法など数多くの方法が行なわれ、各種の花の延
命剤が市販されている。
方法はいずれも鮮度保持効果が充分でなく、さらに鮮度
保持効果を高める手段の開発が望まれていた。上記の方
法のなかでは、水を新鮮な状態に保持する方法が比較的
効果が大きく、多用される傾向にある。しかしながら、
この鮮度保持剤には銀製剤が使用されており、安全性や
使用後の廃棄、環境汚染の懸念等種々の課題を抱えてい
る。
葉菜の寿命を大幅に伸ばし、毒性が極めて低く、かつ安
全性の高い鮮度保持剤を提供することを目的としてい
る。
葉菜の優れた鮮度保持手段を開発すべく鋭意検討した結
果、二糖類の一種であるトレハロースを含有する水溶液
で切花及び葉菜を処理すること、葉間に噴霧処理するこ
とにより、切花及び葉菜の鮮度が長期間にわたり保持さ
れることを見い出し、本発明を完成した。
分とする切花及び葉菜の鮮度保持剤に関するものであ
る。
1.1結合した形の非還元性二糖の一種である。白色粉
末で少し甘味があり、水に可溶な安定物質である。カ
ビ、酵母、紅藻、地衣、多くの昆虫に分布する。トレハ
ロースの製法としては有機合成法及び微生物培養法が知
られている。トレハロースには3種類の異性体(α、α
体、α、β体、β、β体)があり、結晶形態は、二水和物
結晶や無水和物結晶が知られている。本発明で用いるト
レハロースは、前記のいずれの方法・結晶形態で取得さ
れたものでもよく、それらは精製品であっても純度の低
い粗製品であってもよい。もちろん、市販品を購入して
使用に供することもできる。
ハロースを含有する粉末状であってもよいし、またはこ
れらを少量の水に溶かした高濃度液であってもよく、さ
らにはこれらを水で使用濃度に溶かした液であってもよ
い。
でも有効であるが、さらに公知の切花及び葉菜の延命剤
に適用される成分を必要に応じて配合することができ
る。例えば、次亜塩素酸ソーダ、硫酸銅のような殺菌
剤、エチオニン又はノルロイシンのようなアミノ酸、リ
ン酸などの栄養剤、ベンジルアデニンのような成長調節
剤などがあげられる。特に、エチオニン又はノルロイシ
ンとの組み合わせが好ましい。また、従来より使用され
ている切花延命剤に、トレハロースを添加することも有
効である。添加方法としては、トレハロースを水溶液の
形で添加してもよく、あるいはトレハロースの粉末を切
花延命剤に直接添加溶解せしめることも可能である。当
然のことながら、これらは本発明の効果を損なわない質
的、量的範囲内で使用されなければならない。
切花の下部(切口部分)をトレハロ−ス含有水溶液に浸
漬する方法、トレハロ−ス含有水溶液を切花に噴霧する
方法あるいは葉菜をトレハロ−ス含有水溶液に浸漬若し
くは噴霧する方法等がある。これらに使用するトレハロ
−スの濃度(トレハロ−ス無水物換算での濃度であり、
以下も同様)は0.001重量%乃至3重量%、好まし
くは0.01重量%乃至1.0重量%が適当である。ト
レハロース濃度が、0.001重量%より低い場合はト
レハロースによる鮮度保持効果が現われず、3重量%よ
り高い場合は浸透圧が高くなりすぎて切花や葉菜の寿命
が短くなり、鮮度保持剤としては不適当である。
ンファーレ、シンビジュウム、ラン、トルコギキョウ、
ストック、ユリ、カスミソウ等があげられる。
を切花や葉菜に浸漬、吸収させることにより、乾燥時、
植物の膜・膜タンパク質を保護することにより花の萎凋
を抑制する。
レ(品種:デンドロビウム・ノービレ)、トルコギキョ
ウ(品種:パステル パープル)の切花について、でき
るだけ成長状態および鮮度状態が同程度のものを選び、
水中で茎に直角にハサミで切断して試験に供した。これ
らの切花を同時に17〜28℃の室内で、表1に示す組
成の水溶液を各々500mlずつ入れたガラス容器に各
切花を5本ずつ挿して花の鮮度を観察した。結果を表2
及び表3に示す。ここで、「切花の平均寿命」は、バラ
やトルコギキョウではベンネットの発生により、デンフ
ァーレでは萎凋の発生よって決めた。また、「平均寿命
率」は、水道水の場合を1.00として算定した。
ことにより、バラ切花のベントネック、開きすぎ、萎凋
を防止でき、鮮度を保持できた。また、デンファーレ、
トルコギキョウにおいても鮮度保持剤としての延命効果
があり、長期間花を鑑賞することが可能となった。
花について、できるだけ成長状態及び鮮度状態が同程度
のものを選び、水中で茎に直角にハサミで切断して試験
に供した。17〜28℃の室温で表5に示す組成の各濃
度のトレハロース水溶液5gずつを噴霧器に入れ、該切
花5本ずつに噴霧して花の鮮度を観察した。結果を表6
に示した。なお、「切花の平均寿命」・「平均寿命率」
は、実施例1と同様の測定方法による。
について、できるだけ成長状態および鮮度状態が同程度
のものを選び、1枚ずつ葉菜をとり試験に供した。これ
らを同時に17−28℃の室内で、表1に示す組成の水
溶液に5分間浸漬した。次に、葉菜を取り出し、室温で
72時間放置した後、葉菜の鮮度を「葉菜の重量」で判
定した。浸漬直前の葉菜重量を100として、各条件で
の葉菜の重量を百分率(%)で示した(表7)。
用することにより、切花等のしおれ、落花を防止し、新
鮮な状態で開花している期間を大幅に延長させることの
出来る、また鮮度保持のためにトレハロースを用いたの
で毒性が低い、安全性が高い鮮度保持剤を提供できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 トレハロースを有効成分とする切花及び
葉菜の鮮度保持剤。 - 【請求項2】 トレハロースの含有量が0.001重量
%乃至3重量%である請求項1記載の鮮度保持剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01213293A JP3201038B2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 切花及び葉菜の鮮度保持剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01213293A JP3201038B2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 切花及び葉菜の鮮度保持剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06227904A true JPH06227904A (ja) | 1994-08-16 |
JP3201038B2 JP3201038B2 (ja) | 2001-08-20 |
Family
ID=11797011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01213293A Expired - Lifetime JP3201038B2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 切花及び葉菜の鮮度保持剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3201038B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19980079895A (ko) * | 1997-03-04 | 1998-11-25 | 하야시바라 겐 | 활성산소 제거활성에 대한 감소 억제제 |
JP2002249401A (ja) * | 2001-02-21 | 2002-09-06 | Nippon Shokuhin Kako Co Ltd | 切り花の品質改良剤及び品質改良方法 |
US7345008B1 (en) | 1998-07-29 | 2008-03-18 | Kao Corporation | Freshness-keeping agents for plants |
JP2015228835A (ja) * | 2014-06-05 | 2015-12-21 | 島根県 | 切花の保管方法及び装置 |
CN105165806A (zh) * | 2015-07-23 | 2015-12-23 | 齐鲁工业大学 | 一种含海藻糖的鲜切花花期延长剂及其制备方法 |
CN107279131A (zh) * | 2016-04-11 | 2017-10-24 | 深圳市天之宝生物科技股份有限公司 | 一种石斛的保鲜方法 |
KR20200048850A (ko) * | 2018-10-31 | 2020-05-08 | 대한민국(농촌진흥청장) | 화훼류 건식유통 시 절화수명 연장을 위한 물올림용 전처리제 |
-
1993
- 1993-01-28 JP JP01213293A patent/JP3201038B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3201038B2 (ja) | 2001-08-20 |
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