JPH06227613A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JPH06227613A
JPH06227613A JP4198293A JP4198293A JPH06227613A JP H06227613 A JPH06227613 A JP H06227613A JP 4198293 A JP4198293 A JP 4198293A JP 4198293 A JP4198293 A JP 4198293A JP H06227613 A JPH06227613 A JP H06227613A
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JP
Japan
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pallet
carrier
engaging
chain
parking
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JP4198293A
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English (en)
Inventor
Masaru Mita
勝 三田
Katsuhiro Higaki
克洋 桧垣
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被搬送物を入れるパレットの移送について、
ガタつきを小さくして円滑化を図るために極めて簡単な
構成を採用した搬送装置を提供する。 【構成】 装置は、パレット30を載せて昇降する搬器
10を有し、その搬器10のうちにチェーン21を備え
る。チェーン21には、側方の駐車室3との間でパレッ
ト30を受け渡しすべく、パレット30の係合部材31
に係合してパレット30を牽引するローラ(係合突片)
22a・22bが装着してある。このローラ22a・2
2bは、上記のチェーン21に対し、長手方向に間隔を
おき二個を一組として取り付けている。またパレット3
0における係合部材31は、上記二個のローラ22a・
22bが入り込む凹部32を有するよう形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータ式・水平循
環式などの各種駐車装置や立体倉庫、あるいは各種工場
の生産ラインなどに使用できる搬送装置で、パレットを
用い、特定の移動経路を経由しながら、その経路の側方
に複数配置された預け場(駐車室や格納場・作業場な
ど)に対して物を受け渡しする搬送装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】エレベータ式の駐車装置は、建屋内の複
数階にわたって駐車室が配置されるとともに、それら駐
車室の脇に自動車用のエレベータが備えられた立体駐車
装置の一種である。この形式の駐車装置のうちには、地
上(出入口)と各駐車室との間で自動車をパレットに載
せて搬送するものがある。
【0003】このような駐車装置の場合、パレットを搬
送するエレベータの搬器(ケージ)は、パレットを載せ
て各階間を鉛直に移動し、自動車を出し入れ(つまり自
動車を預けるかまたは搬出)しようとする駐車室の横に
停止したうえ、その駐車室に対してパレットを受け渡
す。つまりその場合のエレベータの機能は、パレットを
載せ、鉛直の移動経路に沿って移動するとともに、その
経路の側方にある所定の駐車室との間でパレットを受け
渡しすることである。鉛直の経路に沿った移動は通常の
エレベータによって問題なく行えるが、搬器・駐車室間
でパレットを受け渡すためには技術的な工夫が必要であ
る。たとえば搬器から駐車室へパレットを渡すときに
は、パレットを該当方向へ移送して搬器から駐車室に載
せ換え、そのうえでパレットから搬器を分離し、さらに
搬器を、別の駐車室等へ向けて移動し得る状態に戻す
−という一連の動作を可能にしなければならないから
である。
【0004】そのようなパレットの受け渡しを行うの
に、たとえば図6のような機構がよく採用される。すな
わち、搬器110のうちにチェーン(巻掛伝動体)12
1を配備し、それに取り付けた係合突片(ローラ等の突
起物)122を介して牽引することにより、パレット1
30を搬器110と駐車室103(床梁104)との間
で移送する。パレット130の下部にコの字状に係合部
材131を付けておき、その間の凹部132にチェーン
121の係合突片122を入れて係合させ、チェーン1
21の牽引力によって駐車室103から搬器110へ、
あるいは搬器110から駐車室103へパレット130
を出し入れするのである。チェーン121が巻き込まれ
るスプロケット123の部分では、係合突片122もチ
ェーン121とともに下方へ移動して係合部材131の
外へ出るため、搬器110を上下動させなくても容易に
パレット130と搬器110との分離が行える。なお、
小さな牽引力でもパレット130の出し入れができるよ
う、搬器110や駐車室103に(あるいはパレット1
30自体に)転がし用のローラ112・105が配置さ
れる。また、スプロケット123をパレット130の下
(係合部材131の位置)へ入れるとともに、エレベー
タによる搬器110の昇降に支障のないようにするた
め、チェーン121の全体を駐車室103へ向けて進出
・後退させる手段(たとえば別のチェーン125b)も
装備される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図6のように、チェー
ン121に取り付けた一個の係合突片122によって搬
器110・駐車室103間でのパレット130の受け渡
しを行う場合、その係合突片122とパレット130の
係合部材131との間に大きな隙間が存在し、そのこと
に起因してパレット130の移送が円滑でないという不
都合がある。すなわち、係合突片122に比べて係合部
材131の凹部132はかなり広く、両者間の隙間が大
きいため、チェーン121の減速時などに慣性力によっ
て係合突片122や他の金具類にパレット130が激し
く衝突することがあるのである。衝撃が激しいと、搬器
110や駐車室103をはじめ、載せた自動車等に対し
て好ましくないことは言うまでもない。一個の係合突片
122に対して係合部材131の凹部132が広い(大
きい)のは、その係合突片122が、凹部132に対し
て真っすぐ真上に入るのでなく、スプロケット123と
同心の円弧に沿って斜めに上昇するため、両者を確実に
係合させるには凹部132を余裕のある広めの寸法にし
ておかねばならないからである。なお、スプロケット1
23の中心位置に近い高さにまで係合部材131を下方
へ延ばしておけば、その付近では係合突片122がほぼ
鉛直に上昇するので凹部132を狭くすることも可能に
なるが、その場合には、パレット130の全高が増し、
その取扱いや保管の面で不利益が生じる。
【0006】上記のような不都合をなくしてパレットを
スムーズに移送するという装置は、特開平4−1314
76号公報や実開平2−111762号公報にすでに開
示されている。前者は、パレットの一つの係合部材に対
してチェーンを二本(二条)配置し、各チェーンに設け
た合計二つの係合突片によって一つの係合部材を前後か
ら挟みこむもの。後者は、端部のスプロケットの位置を
シリンダ等によって上下にも変更し得るようにし、パレ
ットの係合部材に対してチェーン上の係合突片をほぼ真
上に動かして係合させるものである。これらの装置で
は、パレットの係合部材とチェーン上の係合突片との間
の隙間を小さくできるのは間違いないが、いずれも構成
がいかにも複雑で、装置のコストがかなり高くなる。
【0007】以上のような不都合は、エレベータ式駐車
装置に限らず、チェーン等の巻掛伝動体やパレットを同
様に使用する各種の搬送装置に共通する課題である。
【0008】本発明の目的は、パレットの移送を円滑化
するのに、極めて簡単な構成を採用して係合部材と係合
突片との間の隙間を小さくした搬送装置を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る搬送装置
は、パレットを載せて移動する搬器(たとえばエレベー
タケージや各種の台車等)を有し、その搬器のうちに、
搬器移動経路の側方の預け場(たとえば駐車室や格納場
・作業場)との間でパレットを受け渡しすべく、パレッ
トの係合部材に係合してパレットを牽引する係合突片
(突起物)つきの巻掛伝動体(たとえばチェーンやベル
ト・ロープ類)を備える搬送装置であって、a)上記の係
合突片を、上記巻掛伝動体に対し、長手方向に間隔をお
き二個を一組として取り付けるとともに、b)パレットに
おける係合部材を、上記二個の係合突片が入り込む凹部
を有するよう形成した−ものである。
【0010】この搬送装置については、請求項2に記載
したように、c)巻掛伝動体を、移動経路側方の預け場へ
出入りし得るよう、搬器に対して進退可能に組み込むこ
ともできる。また、請求項3のように、d)巻掛伝動体に
対し、上記二個の係合突片からさらに長手方向に間隔を
おいて、預け場へのパレットの押し込み用突片を取り付
けたり、請求項4のように、e)パレットの底部に段差部
分を設けるとともに、搬器には、下方からその段差部分
に押し当てられることにより搬器上でパレットを位置修
正しかつ不動にする起伏片を配置したり−するのもよ
い。
【0011】
【作用】本発明の搬送装置が、自動車や各種部品等を入
れたパレットを所定の位置と任意の預け場との間で搬送
する手順は、概ねつぎのとおりである。すなわち、1)た
とえば上下もしくは水平の移動経路を搬器が移動し、所
定の預け場の側方にて停止する。2)巻掛伝動体が、係合
突片をパレットの係合部材に係合し、必要な方向に駆動
されて、預け場にあったパレットを搬器内にまで牽引し
て移送する(パレットを預け場から搬出する際)か、ま
たは逆に、搬器内に載せていたパレットを預け場へ移送
する(パレットを預け場へ入れる際)。3)そうして預け
場との間でパレットの受け渡しが完了し、かつ、巻掛伝
動体の循環(スプロケット等への巻き込み)によって係
合部材から係合突片を分離したうえで、搬器が、パレッ
トの搬出先もしくは他の預け場の側方まで移動する。
【0012】この搬送装置について、作用上、最も特徴
的な点は、上記2)の過程における係合突片と係合部材と
の係合のし方である。巻掛伝動体上に取り付けた前記a)
の係合突片が、二個一組として、パレットにおける前記
b)の係合部材に入り込むわけだが、長手方向に間隔をお
いた二個の係合突片が一つの凹部に入る態様は、図6の
例のように一個のみが凹部に入る態様とは全く異なる。
一個目の係合突片は、停止しているパレットに対して図
6の例と同じく円弧状に斜めに入る(そのため係合突片
一個の寸法に比べて広い凹部が必要なことも図6の例と
同じである)ものの、二個目の突片は、動いている凹部
に対してほぼ直角に、概ね真っすぐに凹部に入るからで
ある。このことは、図3(a)〜(e)および図4にしたが
って以下のように説明される。
【0013】図3(a)において、巻掛伝動体(チェー
ン)21が左回りに駆動され、パレット30を図の左方
へ移送するときを考える。巻掛伝動体21に取り付けら
れた二個の係合突片(アタッチメントローラ)22a・
22bは、それぞれ円弧状の軌跡を描いて同(a)〜(e)
のように、左寄りの一個目の係合突片22aから順に係
合部材31(31a・31b)の凹部32に入る。一個
目のものが凹部32に入るときには係合部材31は停止
状態にあるが、二個目のものが入るときには、一個目の
がすでに係合部材31に係合してパレット30を牽引し
ているため、係合部材31は(したがってパレット30
も凹部32も)巻掛伝動体21と同じ速度で図の左方へ
動いている。二個目の係合突片22bの実際の動きは図
3や、図4における仮想線のようになるが、上記のよう
に動いている係合部材31を固定して、それに対する係
合突片22bの相対的な動きを図示すると、同じ図4の
実線のようになる。すなわち、二個目の係合突片22b
は、凹部32に対してほぼ真下から概ね真っすぐに上昇
して入り込む。
【0014】二個目の係合突片22bが凹部32に対し
てこのように進入することから、その進入のために凹部
32に大きめの余裕寸法をとる必要はない。したがっ
て、二個の係合突片22a・22bが入った状態では、
それらと係合部材31の凹部32との間に大きな隙間は
存在しない。このことは、両者を係合させてパレット3
0を移送する際にパレット30のガタつき代が小さく、
移送がスムーズに行えることにほかならない。
【0015】なお、一個目の係合突片22aは、停止中
の凹部32に対して円弧状に斜めに進入することになる
が、係合部材31の凹部32には二個の係合突片22a
・22bが入るだけの広さが備わっているため、係合部
材31や係合突片22a・22bの位置の精度を特別に
高く設定しなくてもその進入は確実に行われる。そのほ
か、以上と逆の向きに巻掛伝動体21が循環されると
き、係合突片22a・22bが係合部材31から図6の
例と同様にスムーズに分離することも明らかである。
【0016】ところで本発明の搬送装置は、その用途が
とくに限られるものではなく、搬器の移動経路の方向が
限定されるものでもないが、たとえばエレベータ式駐車
装置に適用して、巻掛伝動体を、パレットの下へ入れる
とともにエレベータによって搬器とともに昇降させる場
合などは、請求項2に記載した構成が必要になる。すな
わち、巻掛伝動体を搬器に対して側方へ進退可能に組み
込むのである。そうすれば、パレットを搬器・預け場間
で移送し受け渡す際には巻掛伝動体を搬器から引き出し
て側方の預け場(の入口付近でよい)へ進出させ、エレ
ベータ等によって搬器を全体的に移動する際には、巻掛
伝動体を搬器内へ引き入れてその移動に支障のないよう
にすることができる。
【0017】搬器内に載せていたパレットを預け場へ移
送する場合、係合突片が上記のように係合部材から分離
したのちは、何らかの手段によって預け場の定位置(た
とえば最も奥の位置)にまでパレットを押しやるのが好
ましい。この手段としては、預け場に傾斜をつけたり、
特殊なストッパーを設けたりすることも可能だが、請求
項3のように構成することもできる。すなわち請求項3
の搬送装置によると、巻掛伝動体が循環して二個の係合
突片が係合部材から分離したのち、それらと間隔をおい
て巻掛伝動体に取り付けた押し込み用突片がパレットの
一部に接触し、巻掛伝動体の循環の力で所定の位置まで
パレットを押し込む。
【0018】また、請求項4の搬送装置の場合、起伏片
を起こして下方からパレットの段差部分に押し当てる
と、その接触力によって搬器上でのパレットの位置ずれ
(たとえば搬器中央からのずれ)を修正できる。段差部
分か起伏片かに適当な傾斜部分を設けておくと、起伏片
を真上に上げる場合にもその修正機能が発揮される。そ
してその起伏片を段差部分に押し当てたままにしておく
と、ブレーキ等を使用したのと同様に、搬器上のその修
正位置においてパレットを不動に保持することができ
る。なお、巻掛伝動体の循環によって搬器上をパレット
が移送される間は、起伏片は下方へ没するように退避す
る。
【0019】
【実施例】本発明による搬送装置の一実施例として、図
1〜図5にエレベータ式の駐車装置1またはその一部を
示す。本装置1では、図5(a)のように、ウインチを含
む駆動源2aによって搬器(ケージ)10が昇降するよ
う建屋内にエレベータ2が配置され、その昇降経路の左
右側方(図5(b)参照)に、複数階にわたって駐車室3
が設けられている。駐車しようとする自動車Aが出入口
6において搬器10上のパレット30に乗り込むと、装
置1は、自動車Aを搬器10ごとエレベータ2で上昇さ
せ、同じパレット30に載せたまま、床梁4がそれぞれ
架設された駐車室3のいずれかに預ける。逆に自動車A
を出す場合には、所定の駐車室3から自動車Aをパレッ
ト30ごと搬器10内に移し、エレベータ2にて出入口
6にまで降ろす。
【0020】搬器10と駐車室3との間での自動車A
(パレット30)を上記のように受け渡すには、自動車
Aを自走させるのではないため、当然ながら相当の機械
部分が搬器10などに必要である。この実施例では、図
5(b)のように、パレット30をらくに移送するための
ローラ5・12をそれぞれ駐車室3(床梁4)と搬器1
0とに配置するとともに、移載器20、すなわちパレッ
ト30を図5の左右へ移送して搬器10・駐車室3間で
載せ換える手段を、搬器10の前後位置(自動車Aの前
後部に該当)に設けている。以下、その移載器20の構
成を図1および図2にしたがって説明する。
【0021】移載器20は、第一に、図1(a)・(b)の
ように搬器10のほぼ全幅にわたって伝動チェーン(巻
掛伝動体)21を掛けたもので、そのチェーン21で牽
引することによりパレット30を図の左右に移送する。
牽引のためには、二個一組のアタッチメントローラ(係
合突片)22a・22bをチェーン21に装着する一
方、パレット30の下部に係合部材31a・31bを取
り付けている。それらの機能の詳細は後述するが、ロー
ラ22a・22bは、チェーン21の長手方向に所定の
間隔(たとえば約50mm)をおいて外向きに突出する
よう装着し、係合部材31a・31bは、その間に二個
のローラ22a・22bが入る(後述のように多少の隙
間をもって入る)寸法の凹部32ができるように形成す
る。なお、チェーン21は、左右両端のスプロケット2
3a・23b間に掛けわたしているが、それを循環させ
るためには図1(b)および図2(c)のとおり、モータ2
4aを動力源とし伝動チェーン24bを介してスプロケ
ット23aの軸を回転させる駆動手段24を装備してい
る。
【0022】構成の第二として、移載器20には、全体
を側方(図1の左右)へ進出・後退させるべく進退手段
25を設けている。進退手段25は、移載器20を組み
付けたフレーム20aを図2(d)のようにローラ20b
にてスライド自在にするとともに、図1および図2(c)
のように搬器10のフレーム11に張った伝動チェーン
25bに噛み合うスプロケット25cを、モータ25a
で駆動するようにしたものである。モータ25aにてス
プロケット25cを回転させれば、チェーン25bとの
間の相対的な力により、移載器20の全体はスプロケッ
ト25cとともに搬器10に対して左右へ移動する。こ
のような進出・後退が必要なのは、パレット30(図
1)の凹部32とローラ22a・22bとを係合させる
には移載器20(チェーン21やスプロケット23a)
をパレット30(係合部材31a・31b)の下へ位置
させねばならならないが、その移載器20は、搬器10
とともにエレベータ2によって各階の駐車室3間を昇降
するものだからである。ただし、係合部材31a・31
bをパレット30の幅方向の端部付近に取り付けた関係
で、移載器20の移動距離は短く、図1(a)の仮想線の
ようにスプロケット23a(または同23b)が左右の
各パレット30の係合部材31a・31bの下にくるま
での距離で十分である。
【0023】第三に、移載器20にはパレット30のセ
ンタリング手段26をも装備した。同手段26は図1お
よび図2(d)のように、電動シリンダ26aの動きで揺
動させて二つの起伏片26bを立てたり倒したりするも
ので、パレット30の中央底部に設けた段差部分33
(図1(a))に起伏片26bの先端傾斜部分を押し当て
ることより、パレット30の左右への位置ズレを修正す
る。起伏片26bを起立させておけばパレット30を不
動に保つことができるので、搬器10の昇降中にもパレ
ット30を安定的に保持できる。一方、搬器10と駐車
室3との間でパレット30を受け渡しする際には、その
左右への移送に支障なきよう起伏片26bを水平に倒
す。
【0024】駐車室3の床梁4には、預け入れられたパ
レット30が搬器10寄りに(つまりエレベータ2の方
へ)動かないようパレットストッパー5(図3(a)に仮
想線で示す)を設けてあるが、移載器20には第四の構
成として、このストッパー5の機能を解除するためのプ
ッシングローラ27を図3(a)および図1のように取り
付けた。前記の進退手段25によって移載器20が駐車
室3の下へ進出したとき、このローラ27が図3(a)の
ようにストッパー5を押し下げてパレット30の拘束を
解き、搬器10上へのその移送を可能にする。
【0025】第五に、移載器20の伝動チェーン21に
は、図1(a)および図3(a)のように、前述した二個一
組のアタッチメントローラ22a・22bよりも移載器
20の内側寄りに、同様のアタッチメントローラ(押し
込み用突片)22cを装着している。移載器20によっ
てパレット30を駐車室3に移す際、ローラ22a・2
2bが凹部32に入ってパレット30を牽引するが、ロ
ーラ22cは係合部材31aの外側に当たり、ほぼ駐車
室3に入ったパレットを上記のストッパー5に掛かるま
で後ろから押し入れる(図3(a)参照)。
【0026】さて、以上のように構成した移載器20
は、駐車室3と搬器10との間でつぎのようにしてパレ
ット30を受け渡しする。図1や図5に示す右方の駐車
室3から搬器10上にパレット30を移載する場合につ
いて説明するが、パレット30上に自動車Aが載ってい
るか否かによって手順に相違はない。
【0027】 まずエレベータ2(図5)が、パレッ
ト30を載せない空の搬器10を昇降させて、図1(a)
のように駐車室3の側方位置に停止させる。
【0028】 移載器20は、進退手段25を駆動し
て図1(a)の右方仮想線のように、駐車室3の入口下部
付近にまで移載器20を進出させる。このとき、図3
(a)のとおり、プッシングローラ27がパレットストッ
パー5を解除する一方、アタッチメントローラ22a・
22bがパレット30の係合部材31a・31bの下に
位置し、ローラ22cが係合部材31aの外側に当たる
ことになる。
【0029】 センタリング手段26の起伏片26b
を倒した状態で、駆動手段24によりチェーン21を駆
動して左回りに循環させる。そうすると、図3(b)〜同
(e)のとおり、係合部材31a・31b間の凹部32に
二個のローラ22a・22bが順に入っていく。一個目
のローラ22aが同(b)のように凹部32に入ったのち
は、同(c)〜同(e)のとおり、そのローラ22aに牽引
されて凹部32(パレット30)も左方へ移動する。こ
のため、凹部32に対する二個目のローラ22bの相対
的な動きは図4の実線のようになり、ほぼ真下から概ね
直角に凹部32へ入る。したがって、余裕寸法であるク
リアランスcは10mm前後と小さいながら、ローラ2
2bが円滑かつ確実に凹部32内へ入ってローラ22a
・22bと係合部材31a・31bとの係合が完了す
る。
【0030】 駆動手段24によってさらにチェーン
21を循環させ、ローラ22a・22bを介してパレッ
ト30を牽引することにより、移載器20の中央付近に
までパレット30を移送する。このときパレット30
は、駐車室3のローラ5と搬器10のローラ12との上
を移送されるが、上記のようにクリアランスcが小さい
ので移送中のガタつきは少なく、各部に衝撃的な力が生
じない。
【0031】 センタリング手段26の起伏片26b
を起立させてパレット30の位置修正および固定を行っ
たうえ、進退手段25によって移載器20を搬器10の
中央へ戻す。
【0032】 パレット30を載せた搬器10を、エ
レベータ2により、駐車装置1の出入口6など必要な箇
所まで昇降させる。
【0033】なお、搬器10から駐車室3内にパレット
30を移す場合については、この逆の手順にしたがい、
動作の方向を逆にすればよいので、説明を省略する。
【0034】以上、一実施例を紹介したが、本発明の搬
送装置はこれに限らず、たとえば下記のように実施する
こともできる。
【0035】a) 移載器のチェーンとして、他の巻掛伝
動体(ベルトやワイヤロープなど)を使用してもよい。
アタチメントローラでなく他の形態の係合突片を付ける
ことも可能である。
【0036】b) 自動車でなく他の物を搬送することも
もちろん可能で、その場合、パレットに代えて箱やかご
などを使用することもできる。駐車室以外の各種の格納
場や作業場等を預け場とし、そこにパレット類とともに
被搬送物を預けるように構成することも可能である。
【0037】c) 搬器の移動経路が鉛直でなく、水平あ
るいはそれ以外の斜めの方向であってもよい。また巻掛
回転体の回転面の向きも、鉛直に限らず水平その他であ
ってもよい。
【0038】d) 上記b)・c)の点からも明らかなよう
に、本発明の装置はエレベータ式の駐車装置ばかりでは
なく、たとえば水平循環式駐車装置、各種部品類の自動
倉庫、さらには搬送式の各種生産ラインなどに、広く応
用することができる。
【0039】e) 搬器の移動経路と巻掛伝動体の回転面
の方向等との関係によっては(たとえば搬器が水平に移
動し、その移動経路と直角でしかも鉛直な面内で巻掛伝
動体が循環する場合など)、巻掛伝動体が必ずしも側方
へ進出・後退するには及ばない。なお、係合部材を含め
てパレットを特殊な形状(巻掛伝動体が、搬器とともに
移動する際、すり抜け得る形状)とすることによって
も、巻掛伝動体の進出・後退は不要にできる。
【0040】
【発明の効果】本発明の搬送装置にはつぎのような利点
がある。
【0041】1) 極めて簡単な構成によって、パレット
の係合部材と巻掛伝動体上の係合突片との間の隙間を小
さくでき、パレットの移送を円滑化することができる。
構成が簡単なため、装置のコストが低く、故障も起こり
にくい。
【0042】2) 動作が単純かつ確実であるため、パレ
ットの係合部材等を高精度に加工する必要はなく、装置
の運転上の精度(巻掛伝動体の停止位置精度など)を高
くする必要もない。つまりパレット等が製造しやすく、
装置の運転も容易である。
【0043】3) また請求項2のように構成した装置
は、搬器等の動作方向が限定されないため、その用途が
さらに広い。
【0044】4) さらに請求項3や請求項4の装置の場
合には、パレットの取り扱いをより安定的に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるエレベータ式駐車装置
1(図5)に使用している搬器10の要部を示す図面
で、図1(a)は正面図(同(b)におけるa−a矢視
図)、同(b)は平面図(同(a)におけるb−b矢視図)
である。
【図2】図2(c)は、上記の搬器10のうちチェーン
(巻掛伝動体)21の駆動手段24および進退手段25
などを示す正面図(図1(b)におけるc−c矢視図)、
図2(d)は、搬器10のうちセンタリング手段26など
を示す側面図(図1(a)におけるd−d矢視図)であ
る。
【図3】図3(a)〜(e)は、上記のチェーン21に付け
たアタッチメントローラ(係合突片)22a・22b
と、パレット30に付けた係合部材31a・31bとの
係合態様を示す作動説明図である。
【図4】係合部材31a・31bに対するアタッチメン
トローラ22a・22bの相対的な動きなどを示す作動
説明図である。
【図5】図5(a)は、本発明の一実施例としてのエレベ
ータ式駐車装置1を示す正面視断面図、同(b)はその水
平断面図(同(a)におけるb−b矢視図)である。
【図6】従来の駐車装置等に使用される搬器110につ
いて、典型的な例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 駐車装置 3 駐車室(預け場) 10 搬器 20 移載器 21 チェーン(巻掛伝動体) 22a・22b アタッチメントローラ(係合突片) 22c アタッチメントローラ(押し込み用突片) 24 駆動手段 25 進退手段 26 センタリング手段 26b 起伏片 30 パレット 31a・31b 係合部材 32 凹部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パレットを載せて移動する搬器を有し、
    その搬器のうちに、搬器移動経路の側方の預け場との間
    でパレットを受け渡しすべく、パレットの係合部材に係
    合してパレットを牽引する係合突片つきの巻掛伝動体を
    備える搬送装置であって、 上記の係合突片を、上記巻掛伝動体に対し、長手方向に
    間隔をおき二個を一組として取り付けるとともに、パレ
    ットにおける係合部材を、上記二個の係合突片が入り込
    む凹部を有するよう形成したことを特徴とする搬送装
    置。
  2. 【請求項2】 巻掛伝動体を、移動経路側方の預け場へ
    出入りし得るよう、搬器に対して進退可能に組み込んだ
    請求項1に記載の搬送装置。
  3. 【請求項3】 巻掛伝動体に対し、上記二個の係合突片
    からさらに長手方向に間隔をおいて、預け場へのパレッ
    トの押し込み用突片を取り付けた請求項1または2に記
    載の搬送装置。
  4. 【請求項4】 パレットの底部に段差部分を設けるとと
    もに、搬器には、下方からその段差部分に押し当てられ
    ることにより搬器上でパレットを位置修正しかつ不動に
    する起伏片を配置した請求項1〜3のいずれかに記載の
    搬送装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108412277A (zh) * 2018-03-26 2018-08-17 深圳怡丰自动化科技有限公司 用于平移载车板的搬运器及车辆搬运设备
KR102100864B1 (ko) * 2019-09-10 2020-04-14 강기화 버킷형 자전거 주차 타워
KR20210143066A (ko) * 2020-05-19 2021-11-26 심명순 자동창고용 물품 입출고장치

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