JPH06227152A - 感熱記録用シートおよびその製造方法 - Google Patents

感熱記録用シートおよびその製造方法

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JPH06227152A
JPH06227152A JP50A JP1092693A JPH06227152A JP H06227152 A JPH06227152 A JP H06227152A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 1092693 A JP1092693 A JP 1092693A JP H06227152 A JPH06227152 A JP H06227152A
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JP
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recording sheet
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sensitive
sensitive layer
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Tadashi Tanimoto
忠 谷本
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New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】サーマルヘッド記録に適した感熱記録用シート
に関し、特にコントラストが良好で、且つサーマルヘッ
ド適性に優れたオーバーヘッドプロジェクター用の画像
形成用ネガタイプフィルムシートとして利用できる感熱
記録用シートおよびその製造方法を提供する。 【構成】支持体上に、疎水性高分子エマルジョンを主成
分とし、加熱により透明化する感熱層、および水性組成
物からなる保護層を順次設けた感熱記録用シートであっ
て、該感熱層中に熱可融性物質を含有せしめた感熱記録
用シート、および該感熱記録用シートを製造する方法と
して、感熱層の乾燥に際し、感熱層表面の温度が疎水性
高分子の最低造膜温度以下で、かつ熱可融性物質の融解
温度を越えない温度条件で乾燥する感熱記録用シートの
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルヘッド記録に
適した感熱記録用シートに関し、特にコントラストが良
好で、且つサーマルヘッド適性に優れたオーバーヘッド
プロジェクター(以下、OHPと呼称する)用の画像形
成用ネガタイプフィルムシートとして利用できる感熱記
録用シートおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、OHP用シートとしてはゼログラ
フィーによりフィルム上に着色粉末を固着させたもの,
フィルムの収縮によって加熱部分の表面に凹凸を生じさ
せたもの,加熱によってフィルム内部に気泡を生じさせ
たもの,あるいは感熱転写方式によるもの等がある。し
かし、いずれの方式にも、長所,短所があり、さらに簡
便な方法で、且つ鮮明な画像形成用のフィルムの開発が
進められている。一方、従来タイプのものは殆どがポジ
タイプのものであるが、最近、目の疲労をできるだけ軽
減する観点からネガタイプの画像形成用フィルムが望ま
れている。
【0003】ネガタイプの画像形成方法としては、例え
ば疎水性高分子エマルジョンの高分子粒子の加熱融合を
利用した感熱記録媒体(特開昭60−44388号)が
提案されている。しかし、この記録媒体では、サーマル
ヘッド記録装置で記録する際に、その表面がサーマルヘ
ッドに融着し易く、スティキングや粕付着が発生し易
く、さらに、この記録媒体は加熱融合が不均一に起こり
易くOHPで投影するとコントラストが不十分で判読し
にくいといった難点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き実状から、
本発明はスティキングや粕付着がなく、サーマルヘッド
記録適性に優れ、特に透明化部分と非透明化部分とのコ
ントラストが明瞭で目にやさしいネガタイプのOHP用
フィルムを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に、
疎水性高分子エマルジョンを主成分とし、加熱により透
明化する感熱層、および水性組成物からなる保護層を順
次設けた感熱記録用シートにおいて、該感熱層中に熱可
融性物質を含有することを特徴とする感熱記録用シー
ト、および該感熱記録用シートを製造する方法におい
て、感熱層の乾燥に際し、感熱層表面の温度が疎水性高
分子の最低造膜温度以下で、かつ熱可融性物質の融解温
度を越えない温度条件で乾燥することを特徴とする感熱
記録用シートの製造方法である。
【0006】
【作用】上述の如く、本発明は支持体上に疎水性高分子
エマルジョンを主成分とし、加熱により透明化する感熱
層、および水性組成物からなる保護層を順次設けた感熱
記録用シートにおいて、該感熱層中に熱可融性物質を含
有することを特徴とする感熱記録用シート、および該感
熱記録用シートの製造において、感熱層の乾燥に際し、
感熱層表面の温度が疎水性高分子の最低造膜温度以下
で、かつ熱可融性物質の融解温度を越えない温度条件で
乾燥して仕上げるところに特徴を有するものである。
【0007】疎水性高分子(エマルジョン)の最低造膜
温度(以下、MFTと呼称する)以下の温度で乾燥する
ことにより、疎水性高分子のそれぞれの粒子は熱により
融着してフィルム状の透明皮膜を形成することなしに、
粒子の状態を維持して乾燥されるために、乾燥後の塗被
層は白濁した状態(不透明)となっている。そして、そ
の白濁部にその疎水性高分子のMFT以上の温度を印加
してやると、加熱された部分の粒子が熱により溶融、融
着して透明化する。本発明の感熱記録用シートはこの透
明化部分を印字や画像として利用するものである。
【0008】ところで、この場合、感熱層の不透明性を
付与する材料が疎水性高分子エマルジョンだけでは加熱
融合が不均一になり易く、結果として、透明化が不十分
でOHPで投影するとコントラストの悪い記録画像とな
り易い。本発明者等はこの難点を改善すべく鋭意研究し
た結果、感熱層中に熱可融性物質を含有せしめることに
より、加熱溶融が均一になり、白濁部と透明部とのコン
トラストが極めて良好な感熱記録用シートが得られるこ
とを見出したのである。
【0009】即ち、本発明においては、感熱記録層用塗
被液を塗被、乾燥する際の乾燥温度のコントロールが重
要である。即ち、感熱記録層の乾燥に際し、その表面温
度が疎水性高分子のMFT以下で、かつ熱可融性物質の
融解温度を越えない温度で乾燥させるものである。本発
明は、上記の特性を利用してネガタイプの感熱記録用シ
ートを得るものであるが、実用的な乾燥条件および感熱
ヘッドの温度範囲を考慮すると、使用される疎水性高分
子エマルジョンもある程度制限されるものである。即
ち、本発明で使用される疎水性高分子はそのMFTが2
0〜180℃、より好ましくは35〜150℃の範囲に
あるものが望ましい。
【0010】疎水性高分子エマルジョンの具体例として
は、例えばスチレン−ブタジエン系,酢酸ビニル−エチ
レン−塩化ビニル系,エチレン−塩化ビニル系,塩化ビ
ニル系,アクリル系等が挙げられる。
【0011】また、本発明で使用される熱可融性物質と
しては、常温では固体でサーマルヘッドによる加熱で融
解する融点50〜150℃の物質が好ましく、具体的に
は、例えばカプロン酸アミド、カプリン酸アミド、パル
ミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミ
ド、エルシン酸アミド、リノール酸アミド、リノレン酸
アミド、N−メチルステアリン酸アミド、ステアリン酸
アニリド、N−メチルオレイン酸アミド、ベンズアニリ
ド、リノール酸アニリド、N−エチルカプリン酸アミ
ド、N−ブチルラウリン酸アミド、N−オクタデシルア
セトアミド、N−オレインアセトアミド、N−オレイル
ベンズアミド、N−ステアリルシクロヘキシルアミド、
ポリエチレングリコール、1−ベンジルオキシナフタレ
ン、2−ベンジルオキシナフタレン、1−ヒドロキシナ
フトエ酸フェニルエステル、1,2−ジフェノキシエタ
ン、1,4−ジフェノキシブタン、1,2−ビス(3−
メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(4−メトキ
シフェノキシ)エタン、1−フェノキシ−2−(4−ク
ロロフェノキシ)エタン、1−フェノキシ−2−(4−
メトキシフェノキシ)エタン、テレフタル酸ジベンジル
エステル、シュウ酸ジベンジルエステル、シュウ酸ジ
(4−メチルベンジル)エステル、p−ベンジルオキシ
安息香酸ベンジルエステル、p−ベンジルビフェニル、
1,5−ビス(p−メトキシフェノキシ)−3−オキサ
ーペンタン、1,4−ビス(2−ビニルオキシエトキ
シ)ベンゼン、p−ビフェニル−p−トリルエーテル、
ベンジル−p−メチルチオフェニルエーテル、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシベン
ゾフェノン等の化合物が挙げられる。勿論、必要に応じ
てこれらの熱可融性物質を2種類以上併用することも可
能である。
【0012】なお、これらの熱可融性物質は感熱層固形
分に対し、5〜30重量%の範囲で使用するのが好まし
い。因みに、5重量%未満の場合には所望とする効果が
殆ど得られない。一方、30重量%を越えると、加熱透
明部が経時により曇化し易くなる。さらに、本発明の効
果を阻害しない範囲において、感熱記録層用水性塗被液
(以下、単に塗被液と呼称する)中には各種の助剤、例
えばジオクチルスルフォコハク酸ナトリウム,ドデシル
ベンゼンスルフォン酸ナトリウム,ラウリルアルコール
硫酸エステル・ナトリウム塩,脂肪酸金属塩等の分散
剤、トリアゾール系等の紫外線吸収剤、その他消泡剤、
蛍光染料、着色染料、酸化防止剤等が適宜添加される。
【0013】また、必要に応じて穀物澱粉、α化澱粉、
酸化澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱粉等の澱粉
類、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等のプロティン
類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース等のセルロース類、寒天、アルギン酸ソーダ、
アラビアゴム等の多糖類の如き水溶性天然高分子化合
物、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポ
リアクリル酸、ポリアクリルアミド、マレイン酸共重合
体等の如き水溶性合成高分子化合物を添加することもで
きる。上記材料の塗被液への添加は本発明の所望の効果
を損なわない範囲で適宜調整される。一般的に記録層の
全固形分に対し、40重量%、好ましくは30重量%以
下で調節するのが好ましい。
【0014】なお、支持体には、透明フィルムが望まし
く、主にプラスチックフィルムが使用される。具体例と
しては、例えばポリエチレン,ポリエステル,ポリプロ
ピレン,ポリ塩化ビニル,ポリスチレン,ナイロン等の
フィルムが例示される。
【0015】塗被液を支持体に塗被するための塗被装置
については特に限定されるものではないが、例えばバー
コーター,エアーナイフコーター,ロッドブレードコー
ター,ピュアブレードコーター,ショートドゥエルコー
ター等の一般に公知、公用の装置が適宜使用される。勿
論、乾燥に当たっては既述した如く、乾燥の際の記録層
の表面温度が、記録層用塗被液に配合された疎水性高分
子のMFT以下で、かつ熱可融性物質の融解温度を越え
ない温度条件で乾燥することが重要である。因みに、M
FTおよび/または融解温度を越える温度で乾燥する
と、塗膜が透明化し、所望の効果を得ることができな
い。なお、支持体にプラスチックフィルムを使用する場
合には、その表面にコロナ放電,電子線照射等の前処理
を適宜施すことによって、塗被効率を高めることもでき
る。
【0016】また、上記塗被液の塗被量は特に限定され
るものではないが、一般に乾燥後の重量で1〜30g/
2 、より好ましくは3〜20g/m2 程度の範囲で調
節される。
【0017】さらに、本発明に係る感熱記録層上には保
護層を設けることにより、スティキングやカス付着、あ
るいは白色部のかぶり現象や褪色等が起こり難い感熱記
録用シートを得ることができる。この場合の保護層は、
接着剤,滑剤,顔料等から構成される。接着剤として
は、例えば、一般に水溶性高分子が使用される。具体的
には、各種の鹸化度を有するポリビニルアルコール、そ
のアセトアセチル基変性,カルボキシル基変性,シリコ
ン変性等の変性ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、
ポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。なお、保護層の
塗被量は乾燥重量で0.5〜12g/m2 、好ましくは
1〜10g/m2 程度の範囲で調節される。また、塗被
方式は前記感熱塗被液の塗被方式と同様の方法が適宜使
用される。勿論、保護層用塗被液の乾燥に際しても、保
護層の表面温度が記録層中に含まれる疎水性高分子のM
FT以下で、かつ熱可融性物質の融解温度を越えない温
度で乾燥することが重要である。
【0018】その他、高光沢を付加するために水溶性,
水分散性,電子線硬化性,あるいは紫外線硬化性樹脂等
からなるオーバーコート層を設けることもできるし、支
持体の裏面に保護層を設けることもでき、感熱記録体製
造分野における各種の公知技術を適宜使用できるもので
ある。勿論、この場合も記録層に含まれる疎水性高分子
および熱可融性物質が熱により溶融、透明化しない配慮
が必要である。さらに、本発明の感熱記録用シートはO
HP用フィルムに限定されるものではなく、例えば色物
の上質紙を支持体として用いた場合には、感熱記録層
(白)を設けた場合、加熱をした部分が透明化し、下地
の色が模様や図形等の画像として浮かび上がることにな
り、記録像として利用できるものである。従って、本発
明に係る支持体としては透明フィルム,色上質紙の他
に、印刷紙,アルミ板等を適宜支持体に用いて利用する
方法にも適用できるものである。
【0019】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明するが、勿論これらに限定されるものではない。
なお、特に断らない限り、例中の部および%はそれぞれ
重量部および重量%を示す。
【0020】実施例1 〔A液の調成〕 1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン(融解温度=98℃) 10部 メチルセルロースの5%水溶液 10部 水 15部 上記の組成物をサンドグラインダーで平均粒子径が2μ
mとなる迄粉砕した。
【0021】〔感熱記録層の形成〕次いで、上記の如く
して得られたA液10部、塩化ビニル系エマルジョン
(商品名:ビニブラン200C/日信化学工業製)の4
5%水分散液(樹脂のMFT=60℃)35部を混合、
攪拌し感熱記録層用塗被液とした。かくして得られた塗
被液を厚さ75μmの透明ポリエチレンテレフタレート
フィルム上に乾燥重量で12g/m2 となるようにワイ
ヤーバーで塗布し、45℃のドライヤーで90秒間乾燥
して白色不透明な感熱記録層を設けた。
【0022】 〔保護層の形成〕 シリコン変性ポリビニルアルコール10%水溶液 80部 カオリン 5部 ステアリン酸亜鉛30%エマルジョン液 5部 水 10部 これらの水性組成物を混合、攪拌して、得られた塗被液
を上記の感熱記録層上に乾燥後の重量で4g/m2 とな
るようにワイヤーバーで塗被し、45℃のドライヤーで
120秒間乾燥し、白色不透明な感熱記録シートを得
た。
【0023】実施例2 実施例1において、A液の1,2−ビス(3−メチルフ
ェノキシ)エタンの代わりに、p−ベンジルビフェニル
(融解温度=86℃)を使用した以外は実施例1と同様
にして白色不透明な感熱記録シートを得た。
【0024】実施例3 実施例1において、A液の1,2−ビス(3−メチルフ
ェノキシ)エタンの代わりに、ステアリン酸アミド(融
解温度=100℃)を使用した以外は実施例1と同様に
して白色不透明な感熱記録シートを得た。
【0025】実施例4 実施例1において、感熱記録層用塗被液中の塩化ビニル
系エマルジョン(商品名:ビニブラン200C)の代わ
りに、塩化ビニル系エマルジョン(商品名:ビニブラン
609/日信化学工業製)の50%水分散液(樹脂のM
FT=100℃)を使用した以外は実施例1と同様にし
て白色不透明な感熱記録シートを得た。
【0026】実施例5 〔B液の調成〕 テレフタル酸ジベンジルエステル(融解温度=96℃) 10部 メチルセルロースの5%水溶液 10部 水 15部 上記の組成物をサンドグラインダーで平均粒子径が2μ
mとなる迄粉砕した。
【0027】〔感熱記録層の形成〕上記の如くして得ら
れたB液10部、酢酸ビニル−エチレン−塩化ビニル共
重合体の50%エマルジョン(樹脂のMFT=40℃)
35部を混合、攪拌し塗被液とした。かくして得られた
塗被液を厚さ75μmの透明ポリエチレンテレフタレー
トフィルム上に乾燥重量で12g/m2 となるようにワ
イヤーバーで塗布し、55℃のドライヤーで30秒間乾
燥〔このときの感熱記録層表面の温度は35℃であった
/温度計:赤外線放射温度計(商品名:ER−2008
/松下通信工業(株)製)〕して、白色不透明な感熱記
録層を設けた。
【0028】〔保護層の形成〕次いで、上記の感熱記録
層上に、45℃のドライヤーを35℃のドライヤーに変
更した以外は、実施例1で使用したものと同様の保護層
を設け、白色不透明な感熱記録シートを得た。
【0029】実施例6 実施例1で使用したA液10部、アクリル系エマルジョ
ン(商品名:AE314/日本ラテックス加工(株)製
−樹脂のMFT=45℃)の51%水分散液26部、1
0%ポリビニルアルコール水溶液6部、10%ジオクチ
ルスルフォ琥珀酸ナトリウム水溶液3部を混合攪拌し、
感熱記録層用塗被液とした。かくして得た塗被液を厚さ
100μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィルム
上に乾燥重量が12g/m2 となるようにワイヤーバー
で塗被し、35℃のドライヤーで120秒間乾燥して白
色不透明な感熱記録層を設けた。
【0030】〔保護層の形成〕次いで、上記の感熱記録
層上に、45℃のドライヤーを35℃のドライヤーに変
更した以外は、実施例1で使用したものと同様の保護層
を設け、白色不透明な感熱記録シートを得た。
【0031】比較例1〜3 実施例1、4、6において、A液を使用しなかった以外
は、各実施例と同様にして感熱記録シートを得た(それ
ぞれ、比較例1、比較例2、比較例3とした)。
【0032】比較例4 実施例5において、B液を使用しなかった以外は、実施
例5と同様にして感熱記録シートを得た。
【0033】比較例5 実施例1において、保護層を設けなかった以外は実施例
1と同様にして感熱記録シートを得た。
【0034】比較例6 厚さ75μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィル
ム上に、感熱記録層用塗被液として酢酸ビニル−エチレ
ン−塩化ビニル共重合体の50%エマルジョン(樹脂の
MFT=40℃)を乾燥重量で10g/m2 となるよう
にワイヤーバーで塗被し、50℃のドライヤーで90秒
間乾燥した。この時の記録層表面の温度は45℃であ
り、乾燥後の塗被シート全体が透明化し、所望の白濁感
熱記録シートを得ることができなかった。
【0035】かくして得られた11種類の実施例および
比較例における感熱記録シートについて、松下電送
(株)製のファクシミリ機UF−5E(加熱方式)を用
いて印字し(透明化)したときのサーマルヘッド適性
(スティッキング、粕付着)およびその記録体をOHP
投影機にて投影し、透明化度合いにより印字の判読性を
評価した。得られた評価結果を表1に示した。なお、評
価基準は以下の通りである。
【0036】〔判読性〕 ○ ; 明瞭に判読できる △ ; 不明瞭な部分が散見される × ; 判読出来ない部分がある
【0037】〔サーマルヘッド適性〕 ○ ; 良好 × ; 劣る
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】表1の結果より明らかなように、本発明
の実施例に係る感熱記録シートは、従来ファクシミリ等
で汎用されている塩基性染料と顕色剤とを含む感熱層を
設けた感熱記録体と比較し、極めて簡単に画像,図形,
および文字等を形成させることができ、サーマルヘッド
適性に優れ、しかも鮮明な画像として目に優しいネガタ
イプの画像形成用感熱フィルムシート、特にOHP用と
して利用価値の高い感熱記録シートであった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、疎水性高分子エマルジョンを
    主成分とし、加熱により透明化する感熱層、および水性
    組成物からなる保護層を順次設けた感熱記録用シートに
    おいて、該感熱層中に熱可融性物質を含有することを特
    徴とする感熱記録用シート。
  2. 【請求項2】熱可融性物質が、感熱層の全固形分に対
    し、5〜30重量%含有せしめられる請求項1記載の感
    熱記録用シート。
  3. 【請求項3】支持体が透明なプラスチックフィルムであ
    る請求項1記載の感熱記録用シート。
  4. 【請求項4】請求項1記載の感熱記録用シートを製造す
    る方法において、感熱層の乾燥に際し、感熱層表面の温
    度が疎水性高分子の最低造膜温度以下で、かつ熱可融性
    物質の融解温度を越えない温度条件で乾燥することを特
    徴とする感熱記録用シートの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5928987A (en) * 1996-06-14 1999-07-27 Nippon Kayaku Co., Ltd. Thermal recording material
JP2019527629A (ja) * 2016-06-21 2019-10-03 バーチャル グラフィックス エル・エル・シー カラー画像の形成及び、プリントヘッドの位置合わせ、コーディネーション、レジストレーション、及び/又は再レジストレーションを改善するためのシステム及び方法関連出願の相互参照
WO2024024733A1 (ja) * 2022-07-26 2024-02-01 王子ホールディングス株式会社 感熱記録材料

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