JP3225148B2 - インクジェット記録シート - Google Patents

インクジェット記録シート

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JP3225148B2 JP32433893A JP32433893A JP3225148B2 JP 3225148 B2 JP3225148 B2 JP 3225148B2 JP 32433893 A JP32433893 A JP 32433893A JP 32433893 A JP32433893 A JP 32433893A JP 3225148 B2 JP3225148 B2 JP 3225148B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録シ
ートに関するものである。更に詳しくは、高い平滑性を
有し、通紙性及び耐ブロッキング性に優れたインクジェ
ット記録シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、種々の作動
原理によりインクの微小液滴を飛翔させて紙等の記録シ
ートに付着させ、画像・文字等の記録を行なうものであ
る。インクジェットプリンターは、高速印字性や低騒音
性に優れ、記録パターンの融通性が大きい、現像・定着
が不要等の特長があり、複雑な画像を正確、且つ迅速に
形成することができる点で注目されている。特に、コン
ピューターにより作成した文字や各種図形等の画像情報
のハードコピー作成装置として、種々の用途において、
近年急速に普及している。又、複数個のインクノズルを
使用することにより、多色記録を行うことも容易であ
る。多色インクジェット方式により、形成されるカラー
画像は、製版方式による多色印刷やカラー写真方式によ
る印画に比較して、遜色のない記録を得ることが可能で
あり、更に作成部数が少ない用途においては、印刷技術
や写真技術によるよりも安価で済むことから広く応用さ
れつつある。
【0003】最近、特に注目されているインクジェット
プリンターの利用分野としては、写真に近い画質が要求
される印刷分野におけるカラープルーフの作製やデザイ
ン分野でのデザインイメージの出力等がある。更に、コ
ンピューターで作成した画像情報をインクジェットプリ
ンターにより透明な記録シートに記録し、会議のプレゼ
ンテーション等でOHPの原稿に利用することも行われ
ている。
【0004】近年、画像のフルカラー化に伴い、樹脂被
覆紙を支持体とする光沢紙や、透明なポリエステルフィ
ルムを支持体とするOHPシート等の高級感のあるイン
クジェット記録シートの需要が高まってきた。
【0005】ところが、このような樹脂被覆紙やフィル
ムを支持体とするインクジェット記録シートは、静電気
により帯電しやすいため、複数の記録シートを重ねてセ
ットし、自動で一枚ずつ給紙する自動給紙機構を採用し
ている様なインクジェットプリンターでは、ブロッキン
グによる自動給紙時の記録シートの重送が発生しやす
い。
【0006】このような問題を回避するために、特開平
4−308786号公報には、インク受理層表面に多孔
性アルミナ水和物層を設けたり、特開平4−29838
0号公報には、裏塗層に平板状顔料とガラス転移温度が
30〜60℃のバインダーを併用する等の技術が開示さ
れている。しかしながら、これらの技術を用いてもイン
クジェット記録シートのブロッキングに起因する自動給
紙時の記録シートの重送を完全に防止することはできな
かった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
問題点を解決するために鋭意検討を重ねた結果、平滑な
表面を有するポリオレフィン樹脂被覆紙やポリエステル
フィルムを支持体として用い、裏塗層中に特定範囲の平
均粒子径を有する球状微粒子ポリマーを添加することに
より、高い平滑性を有し、通紙性及び耐ブロッキング性
に優れたインクジェット記録シートの得られることを見
い出し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明のインクジェット記録シート
は、支持体の表面と裏面にそれぞれインク受理層と裏塗
層を設けてなるインクジェット記録シートにおいて、該
支持体が、JIS−B0601による中心線平均粗さ
0.4μm以下の表面を有するポリオレフィン樹脂被覆
紙又はポリエステルフィルムであり、該裏塗層中に平均
粒子径5〜15μmの球状微粒子ポリマーを乾燥重量で
5〜100mg/m2 含有してなり、且つ該裏塗層の厚
さが、該球状微粒子ポリマーの平均粒子径よりも小さい
ことを特徴とするものである。
【0009】本発明において、支持体としては、画質の
良さ、光沢、平滑性等の点から、JIS−B0601に
よる中心線平均粗さが0.4μm以下の表面を有するポ
リオレフィン樹脂被覆紙やフィルムの使用が好ましい。
支持体の厚さについては特に制限はないが、ハンドリン
グ性とプリンターの通紙適性から、50〜300μm程
度のものが好ましい。
【0010】支持体として用いられるポリオレフィン樹
脂被覆紙を製造するための原紙としては、一般に用いら
れている紙が使用できるが、写真用支持体に用いられて
いる様な平滑性の高い原紙が特に好ましい。この様な原
紙を構成するパルプとしては、天然パルプ、再生パル
プ、合成パルプ等が1種もしくは2種以上混合して用い
られる。そして、原紙には必要に応じて、一般に製紙で
用いられているサイズ剤、紙力増強剤、填料、帯電防止
剤、蛍光増白剤、染料等の添加剤を配合しても良い。
又、原紙の表面には表面サイズ剤、表面紙力剤、蛍光増
白剤、帯電防止剤、染料、アンカー剤等が塗工されてい
ても良い。更に、原紙は、抄造中又は抄造後に、カレン
ダー装置等により平滑化処理を施されていることが好ま
しく、原紙の坪量は30〜250g/m2 であることが
好ましい。
【0011】本発明において、ポリオレフィン樹脂被覆
紙は、走行する原紙上に加熱溶融したポリオレフィン樹
脂を流延する溶融押出塗工法やポリオレフィン樹脂エマ
ルジョンを塗布するエマルジョン塗工法等により製造さ
れる。溶融押出塗工法による時は、ポリオレフィン樹脂
と原紙との接着性を向上させるために、予め原紙にコロ
ナ放電処理、火炎処理等の活性化処理を施すことが好ま
しい。そして、エマルジョン塗工法による時は、塗工後
にカレンダー処理等を施してポリオレフィン樹脂被覆紙
の表面を平滑化することが好ましい。又、樹脂被覆層は
原紙の片面又は両面に設けることができるが、カール防
止の点から原紙の両面に設けることが好ましい。
【0012】本発明において、樹脂被覆層の構成は、単
層、二層以上の多層のいずれであっても良い。又、多層
の各層を互いに異なる組成とすることも同一の組成とす
ることもできる。多層からなる樹脂被覆層を形成する方
法としては、二層以上を一度に塗工しても一層ずつ逐次
塗工しても良い。更に、樹脂被覆層の厚みとしては、特
に制限はないが、一般に5〜50μmの厚みが適当であ
る。
【0013】ポリオレフィン樹脂被覆紙を製造するため
のポリオレフィン樹脂としては、高圧法低密度ポリエチ
レン、低圧法高密度ポリエチレン、低圧法直鎖状低密度
ポリエチレン、ポリプロピレン等が単独で若しくは混合
して用いられる。そして、樹脂被覆層には必要に応じ
て、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、カオリンク
レー、タルク、炭酸カルシウム等の白色顔料、ステアリ
ン酸アミド、アラキジン酸アミド等の脂肪酸アミド、ス
テアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン
酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム等の脂肪酸
金属塩、イルガノックス1010、イルガノックス10
76等の酸化防止剤、コバルトブルー、群青、セシリア
ンブルー、フタロシアニンブルー等のブルーの顔料や染
料、コバルトバイオレット、ファストバイオレット、マ
ンガン紫等のマゼンタの顔料や染料、蛍光増白剤、紫外
線吸収剤等の各種の添加剤を適宜組み合わせて配合する
ことができる。
【0014】支持体として用いられるフィルムとして
は、透明フィルム又は不透明フィルムのいずれでも良い
が、強度及びコストの点からポリエステルフィルムの使
用が好ましい。
【0015】本発明において、裏塗層に添加される球状
微粒子ポリマーとしては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリメチルペンテン、ポリスチレン、ポリアクリル
酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリメタクリル酸メ
チル、ポリメタクリル酸エチル、ポリ酢酸ビニル、ポリ
塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂、エポキシ
樹脂、尿素−ホルマリン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、
メラミン−ホルマリン樹脂等が挙げられる。そして、こ
の様な球状微粒子ポリマーの平均粒子径は、5〜15μ
mであることが好ましい。平均粒子径が5μm未満の場
合には、ブロッキング抑制効果が低下するため好ましく
ない。又、平均粒子径が15μmを超える場合には、記
録シートをハンドリングする際に、裏塗層の球状微粒子
ポリマーがインク受理層表面を傷付けやすくなるため好
ましくない。更に、球状微粒子ポリマーの添加量は、5
〜100mg/m2 であることが好ましい。添加量が5
mg/m2 未満の場合には、ブロッキング抑制効果が低
下する。又、添加量が100mg/m2 を超える場合に
は、裏塗層の球状微粒子ポリマーがインク受理層表面を
傷付けやすくなるため好ましくない。
【0016】本発明において、裏塗層の厚さは、球状微
粒子ポリマーの平均粒子径よりも小さいことが好まし
い。裏塗層の厚さが、球状微粒子ポリマーの平均粒子径
以上の場合には、ブロッキング抑制効果が低下する。
【0017】又、裏塗層には、球状微粒子ポリマーのほ
かに水溶性樹脂、樹脂エマルジョン等の接着剤、硬膜
剤、顔料、界面活性剤等を適宜組み合わせて添加するこ
とができる。この様な裏塗層は、スライドホッパー方
式、カーテン方式、エクストルージョン方式、エアナイ
フ方式、ロール方式、ロッド方式、ワイヤーバー方式等
の一般的な塗工方式により支持体上に塗布される。
【0018】本発明において、インク受理層には顔料、
水溶性樹脂、樹脂エマルジョン、界面活性剤、帯電防止
剤、硬膜剤、染料、分散剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、レベリング剤、防腐剤、粘度安定剤、pH調節剤等
を適宜組み合わせて配合することができる。この様なイ
ンク受理層は、スライドホッパー方式、カーテン方式、
エクストルージョン方式、エアナイフ方式、ロール方
式、ロッド方式、ワイヤーバー方式等の一般的な塗工方
式により支持体上に塗布される。
【0019】
【作用】本発明によれば、平滑な表面を有するポリオレ
フィン樹脂被覆紙やポリエステルフィルムを支持体とし
て用いることにより、高い平滑性が得られるほか、裏塗
層中に特定範囲の平均粒子径を有する球状微粒子ポリマ
ーを添加することにより、インク受理層を傷付けること
なく、耐ブロッキング性を向上させることができるた
め、通紙性の良好なインクジェット記録シートが得られ
る。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明の内容はこれらに限定されるものではない。
【0021】実施例1 LBKPからなる坪量100g/m2 の原紙の表面にコ
ロナ放電処理を施した後、溶融押出法により低密度ポリ
エチレン85重量部と二酸化チタン15重量部からなる
樹脂組成物を16g/m2 塗布した。次に、裏面にも同
様にして高密度ポリエチレン60重量部と低密度ポリエ
チレン40重量部からなる樹脂組成物を16g/m2
布し、支持体となるポリオレフィン樹脂被覆紙を作製し
た。触針型表面粗さ計により、この支持体の中心線平均
粗さを測定したところ、0.38μmであった。
【0022】この支持体の裏面にコロナ放電処理を施し
た後、ワイヤーバーコーターを用いて下記配合の固形分
濃度10%の裏塗層塗液を乾燥塗布量が4g/m2 にな
るように塗布、乾燥して裏塗層を設けた。この時の裏塗
層の厚さは4μmであった。 <裏塗層塗液配合1> ポリビニルアルコール 100重量部 グリオキザール 5重量部 ポリスチレン樹脂球状微粒子(平均粒子径5μm) 0.5重量部 スルホコハク酸オクチルエステル 0.1重量部
【0023】そして、支持体の表面にコロナ放電処理を
施した後、ワイヤーバーコーターを用いて下記配合の固
形分濃度10%のインク受理層塗液を乾燥塗布量が4g
/m2 になるように塗布、乾燥してインクジェット記録
シートを作製した。 <インク受理層塗液配合1> ゼラチン 50重量部 カルボキシメチルセルロース 50重量部 コロイダルシリカ 10重量部 スルホコハク酸オクチルエステル 0.1重量部
【0024】実施例2 実施例1の支持体の裏面に、実施例1と同様にして下記
配合の固形分濃度10%の裏塗層塗液を乾燥塗布量が7
g/m2 になるように塗布、乾燥した。この時の裏塗層
の厚さは7μmであった。 <裏塗層塗液配合2> ポリビニルアルコール 100重量部 グリオキザール 5重量部 ポリスチレン樹脂球状微粒子(平均粒子径10μm) 0.3重量部 スルホコハク酸オクチルエステル 0.1重量部
【0025】そして、表面には実施例1と同様にして実
施例1のインク受理層を乾燥塗布量が7g/m2 になる
ように塗布、乾燥してインクジェット記録シートを作製
した。
【0026】実施例3 実施例1の支持体の裏面に、実施例1と同様にして下記
配合の固形分濃度10%の裏塗層塗液を乾燥塗布量が1
3g/m2 になるように塗布、乾燥した。この時の裏塗
層の厚さは13μmであった。 <裏塗層塗液配合3> ポリビニルアルコール 100重量部 グリオキザール 5重量部 ポリスチレン樹脂球状微粒子(平均粒子径15μm) 0.15重量部 スルホコハク酸オクチルエステル 0.1重量部
【0027】そして、表面には実施例1と同様にして実
施例1のインク受理層を乾燥塗布量が13g/m2 にな
るように塗布、乾燥してインクジェット記録シートを作
製した。
【0028】実施例4 実施例1の支持体の裏面に、実施例1と同様にして下記
配合の固形分濃度10%の裏塗層塗液を乾燥塗布量が7
g/m2 になるように塗布、乾燥した。この時の裏塗層
の厚さは7μmであった。 <裏塗層塗液配合4> ポリビニルアルコール 100重量部 グリオキザール 5重量部 ポリスチレン樹脂球状微粒子(平均粒子径10μm) 0.08重量部 スルホコハク酸オクチルエステル 0.1重量部
【0029】そして、表面には実施例1と同様にして実
施例1のインク受理層を乾燥塗布量が7g/m2 になる
ように塗布、乾燥してインクジェット記録シートを作製
した。
【0030】実施例5 実施例1の支持体の裏面に、実施例1と同様にして下記
配合の固形分濃度10%の裏塗層塗液を乾燥塗布量が7
g/m2 になるように塗布、乾燥した。この時の裏塗層
の厚さは7μmであった。 <裏塗層塗液配合5> ポリビニルアルコール 100重量部 グリオキザール 5重量部 ポリスチレン樹脂球状微粒子(平均粒子径10μm) 0.75重量部 スルホコハク酸オクチルエステル 0.1重量部
【0031】そして、表面には実施例1と同様にして実
施例1のインク受理層を乾燥塗布量が7g/m2 になる
ように塗布、乾燥してインクジェット記録シートを作製
した。
【0032】実施例6 実施例1の支持体の裏面に、実施例1と同様にして下記
配合の固形分濃度10%の裏塗層塗液を乾燥塗布量が7
g/m2 になるように塗布、乾燥した。この時の裏塗層
の厚さは7μmであった。 <裏塗層塗液配合6> ポリビニルアルコール 100重量部 グリオキザール 5重量部 ポリスチレン樹脂球状微粒子(平均粒子径10μm) 1.5重量部 スルホコハク酸オクチルエステル 0.1重量部
【0033】そして、表面には実施例1と同様にして実
施例1のインク受理層を乾燥塗布量が7g/m2 になる
ように塗布、乾燥してインクジェット記録シートを作製
した。
【0034】実施例7 実施例1の支持体の裏面に、実施例1と同様にして下記
配合の固形分濃度10%の裏塗層塗液を乾燥塗布量が7
g/m2 になるように塗布、乾燥した。この時の裏塗層
の厚さは7μmであった。 <裏塗層塗液配合7> ポリビニルアルコール 100重量部 グリオキザール 5重量部 ポリプロピレン樹脂球状微粒子(平均粒子径10μm) 0.3重量部 スルホコハク酸オクチルエステル 0.1重量部
【0035】そして、表面には実施例1と同様にして実
施例1のインク受理層を乾燥塗布量が7g/m2 になる
ように塗布、乾燥してインクジェット記録シートを作製
した。
【0036】実施例8 実施例1の支持体の裏面に、実施例1と同様にして下記
配合の固形分濃度10%の裏塗層塗液を乾燥塗布量が7
g/m2 になるように塗布、乾燥した。この時の裏塗層
の厚さは7μmであった。 <裏塗層塗液配合8> ポリビニルアルコール 100重量部 グリオキザール 5重量部 ポリメタクリル酸メチル樹脂球状微粒子(平均粒子径10μm)0.3重量部 スルホコハク酸オクチルエステル 0.1重量部
【0037】そして、表面には実施例1と同様にして実
施例1のインク受理層を乾燥塗布量が7g/m2 になる
ように塗布、乾燥してインクジェット記録シートを作製
した。
【0038】実施例9 実施例2の支持体を厚さ100μm、中心線平均粗さ
0.15μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに
変更した以外は実施例2と全く同様にしてインクジェッ
ト記録シートを作製した。
【0039】比較例1 LBKPからなる坪量110g/m2 の原紙の表面にコ
ロナ放電処理を施した後、溶融押出法により低密度ポリ
エチレン85重量部と二酸化チタン15重量部からなる
樹脂組成物を11g/m2 塗布した。次に、裏面にも同
様にして高密度ポリエチレン60重量部と低密度ポリエ
チレン40重量部からなる樹脂組成物を11g/m2
布し、支持体となるポリオレフィン樹脂被覆紙を作製し
た。触針型表面粗さ計により、この支持体の中心線平均
粗さを測定したところ、0.45μmであった。
【0040】実施例2の支持体をこの支持体に変更した
以外は実施例2と全く同様にしてインクジェット記録シ
ートを作製した。
【0041】比較例2 LBKPからなる坪量115g/m2 の原紙の表面にコ
ロナ放電処理を施した後、溶融押出法により低密度ポリ
エチレン85重量部と二酸化チタン15重量部からなる
樹脂組成物を8g/m2 塗布した。次に、裏面にも同様
にして高密度ポリエチレン60重量部と低密度ポリエチ
レン40重量部からなる樹脂組成物を8g/m2 塗布
し、支持体となるポリオレフィン樹脂被覆紙を作製し
た。触針型表面粗さ計により、この支持体の中心線平均
粗さを測定したところ、0.65μmであった。
【0042】実施例2の支持体をこの支持体に変更した
以外は実施例2と全く同様にしてインクジェット記録シ
ートを作製した。
【0043】比較例3 実施例1の支持体の裏面に、実施例1と同様にして下記
配合の固形分濃度10%の裏塗層塗液を乾燥塗布量が7
g/m2 になるように塗布、乾燥した。この時の裏塗層
の厚さは7μmであった。 <裏塗層塗液配合9> ポリビニルアルコール 100重量部 グリオキザール 5重量部 スルホコハク酸オクチルエステル 0.1重量部
【0044】そして、表面には実施例1と同様にして実
施例1のインク受理層を乾燥塗布量が7g/m2 になる
ように塗布、乾燥してインクジェット記録シートを作製
した。
【0045】比較例4 実施例1の支持体の裏面に、実施例1と同様にして下記
配合の固形分濃度10%の裏塗層塗液を乾燥塗布量が2
g/m2 になるように塗布、乾燥した。この時の裏塗層
の厚さは2μmであった。 <裏塗層塗液配合10> ポリビニルアルコール 100重量部 グリオキザール 5重量部 ポリスチレン樹脂球状微粒子(平均粒子径3μm) 1重量部 スルホコハク酸オクチルエステル 0.1重量部
【0046】そして、表面には実施例1と同様にして実
施例1のインク受理層を乾燥塗布量が7g/m2 になる
ように塗布、乾燥してインクジェット記録シートを作製
した。
【0047】比較例5 実施例1の支持体の裏面に、実施例1と同様にして下記
配合の固形分濃度10%の裏塗層塗液を乾燥塗布量が1
5g/m2 になるように塗布、乾燥した。この時の裏塗
層の厚さは15μmであった。 <裏塗層塗液配合10> ポリビニルアルコール 100重量部 グリオキザール 5重量部 ポリスチレン樹脂球状微粒子(平均粒子径18μm) 0.15重量部 スルホコハク酸オクチルエステル 0.1重量部
【0048】そして、表面には実施例1と同様にして実
施例1のインク受理層を乾燥塗布量が7g/m2 になる
ように塗布、乾燥してインクジェット記録シートを作製
した。
【0049】比較例6 実施例1の支持体の裏面に、実施例1と同様にして下記
配合の固形分濃度10%の裏塗層塗液を乾燥塗布量が7
g/m2 になるように塗布、乾燥した。この時の裏塗層
の厚さは7μmであった。 <裏塗層塗液配合11> ポリビニルアルコール 100重量部 グリオキザール 5重量部 ポリスチレン樹脂球状微粒子(平均粒子径10μm) 0.05重量部 スルホコハク酸オクチルエステル 0.1重量部
【0050】そして、表面には実施例1と同様にして実
施例1のインク受理層を乾燥塗布量が7g/m2 になる
ように塗布、乾燥してインクジェット記録シートを作製
した。
【0051】比較例7 実施例1の支持体の裏面に、実施例1と同様にして下記
配合の固形分濃度10%の裏塗層塗液を乾燥塗布量が7
g/m2 になるように塗布、乾燥した。この時の裏塗層
の厚さは7μmであった。 <裏塗層塗液配合12> ポリビニルアルコール 100重量部 グリオキザール 5重量部 ポリスチレン樹脂球状微粒子(平均粒子径10μm) 1.7重量部 スルホコハク酸オクチルエステル 0.1重量部
【0052】そして、表面には実施例1と同様にして実
施例1のインク受理層を乾燥塗布量が7g/m2 になる
ように塗布、乾燥してインクジェット記録シートを作製
した。
【0053】比較例8 実施例1の支持体の裏面に、実施例1と同様にして下記
配合の固形分濃度10%の裏塗層塗液を乾燥塗布量が1
2g/m2 になるように塗布、乾燥した。この時の裏塗
層の厚さは12μmであった。 <裏塗層塗液配合13> ポリビニルアルコール 100重量部 グリオキザール 5重量部 ポリスチレン樹脂球状微粒子(平均粒子径10μm) 0.17重量部 スルホコハク酸オクチルエステル 0.1重量部
【0054】そして、表面には実施例1と同様にして実
施例1のインク受理層を乾燥塗布量が7g/m2 になる
ように塗布、乾燥してインクジェット記録シートを作製
した。
【0055】上記の様にして作製したインクジェット記
録シートについて、下記項目の評価を行い、結果を表1
にまとめて示した。 [平滑性]印字していないインクジェット記録シートに
斜光を当てて表面平滑性を目視で観察し、○:非常に平
滑である、×:平滑性が悪く、実用に耐えない、の2段
階で評価した。 [通紙性]20℃、65%RHの状態でHewlett
Packard社製DeskWriter550Cプ
リンターを用いて100枚連続印字を行って通紙性を調
査し、○:記録シートの重送が全く発生しなかった、
△:記録シートの重送が1〜2回発生した、×:記録シ
ートの重送が3回以上発生した、の3段階で評価した。 [耐ブロッキング性]印字していないインクジェット記
録シートを2枚重ね、上から20g/cm2の圧力をか
けた状態で12時間経過後、ブロッキングの状態を観察
し、○:ブロッキングが認められなかった、△:ブロッ
キングが若干認められたが、実用上は問題にならない、
×:ブロッキングが著しく、実用に耐えない、の3段階
で評価した。 [インク受理層の傷付き]印字していないインクジェッ
ト記録シートを2枚重ね、その上に100gの分銅を置
いた状態で下の記録シートを抜き出した後、インク受理
層の傷付き状態を目視で観察し、○:インク受理層の傷
付きが認められなかった、△:インク受理層の傷付きが
若干認められたが、実用上は問題にならない、×:イン
ク受理層の傷付きが著しく、実用に耐えない、の3段階
で評価した。
【0056】
【表1】
【0057】表1の結果から明らかなように、本発明に
よる実施例1〜9のインクジェット記録シートは、いず
れも平滑性、通紙性、耐ブロッキング性が良好で、重ね
合わせてもインク受理層を傷つけることが無かった。し
かし、比較例1〜2のインクジェット記録シートでは、
支持体の中心線平均粗さが0.4μmを超えていたた
め、インク受理層の平滑性が低下した。比較例3のイン
クジェット記録シートでは、裏塗層に球状微粒子ポリマ
ーを添加しなかったため、通紙性と耐ブロッキング性が
低下した。比較例4のインクジェット記録シートでは、
裏塗層に添加した球状微粒子ポリマーの平均粒子径が小
さ過ぎたため、通紙性と耐ブロッキング性が低下した。
比較例5のインクジェット記録シートでは、裏塗層に添
加した球状微粒子ポリマーの平均粒子径が大き過ぎたた
め、記録シートを重ね合わせた際にインク受理層が傷付
いた。比較例6のインクジェット記録シートでは、裏塗
層の球状微粒子ポリマーの添加量が少な過ぎたため、通
紙性と耐ブロッキング性が低下した。比較例7のインク
ジェット記録シートでは、裏塗層の球状微粒子ポリマー
の添加量が多過ぎたため、記録シートを重ね合わせた際
にインク受理層が傷付いた。比較例8のインクジェット
記録シートでは、裏塗層の厚さが球状微粒子ポリマーの
平均粒子径よりも大きかったため、通紙性と耐ブロッキ
ング性が低下した。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、高い平滑性を有し、通
紙性及び耐ブロッキング性に優れたインクジェット記録
シートが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−162586(JP,A) 特開 平5−201119(JP,A) 特開 平5−64977(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の表面と裏面にそれぞれインク受
    理層と裏塗層を設けてなるインクジェット記録シートに
    おいて、該支持体が、JIS−B0601による中心線
    平均粗さ0.4μm以下の表面を有するポリオレフィン
    樹脂被覆紙又はポリエステルフィルムであり、該裏塗層
    中に平均粒子径5〜15μmの球状微粒子ポリマーを乾
    燥重量で5〜100mg/m2 含有してなり、且つ該裏
    塗層の厚さが、該球状微粒子ポリマーの平均粒子径より
    も小さいことを特徴とするインクジェット記録シート。
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