JPH11291620A - インクジェット記録用シート - Google Patents

インクジェット記録用シート

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Publication number
JPH11291620A
JPH11291620A JP10102515A JP10251598A JPH11291620A JP H11291620 A JPH11291620 A JP H11291620A JP 10102515 A JP10102515 A JP 10102515A JP 10251598 A JP10251598 A JP 10251598A JP H11291620 A JPH11291620 A JP H11291620A
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JP
Japan
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ink
weight
resin
receiving layer
parts
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Application number
JP10102515A
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English (en)
Inventor
Koichi Yasui
広一 保井
Hiroyuki Nemoto
浩幸 根本
Eriko Endo
江梨子 遠藤
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11291620A publication Critical patent/JPH11291620A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク吸収性、乾燥性、耐水性に優れ、良好
な画像が得られ、しかも記録層の透明性に優れたインク
ジェット記録用シートを提供する。 【解決手段】 支持体に、ポリビニルピロリドン、ポリ
ウレタン樹脂と、カチオン性樹脂を含有するインク受容
層を設けたインクジェット記録用シートであり、カチオ
ン性樹脂が第1級アミノ基と第2級アミノ基のうちの少
なくとも一つのカチオン性基を有することを特徴とする
インクジェット記録用シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用シートに関し、特にインクジェット記録適性に優
れ、インク受容層の透明性に優れるため、基材の光沢度
を利用した強光沢タイプ或は、透明基材を利用したオー
バーヘッドプロジェクター(OHP)用等の光透過性用
途に好適なインクジェット記録用シートに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式による記録は、騒音
が少なく、高速記録が可能であり、かつ、多色化が容易
なために多方面で利用されている。ところで、近年イン
クジェット記録の高速化、記録画像の高精細化、フルカ
ラー化といった用途の拡大に伴い、さらに強光沢かつ高
画質、高記録濃度の品質が望まれてきており、例えば銀
塩方式の写真用印画紙に匹敵する様な光沢、記録品質が
求められている。さらに、OHP用、看板やショウウィ
ンドウ用等として光透過性記録用シートの要望も増えて
きている。一般にインクジェット記録用紙としては、イ
ンク吸収性に富むように工夫された上質紙や、表面に多
孔性顔料を塗工した塗工紙等が適用されている。しかし
ながら、これらの用紙はすべて表面光沢の低い、いわゆ
るマット調のインクジェット記録用紙が主体である。ま
た、上記の用紙はすべて不透明であり、透明な支持体を
適用したとしても塗工層は不透明であるため、十分な透
明性を有するシートは得られない。
【0003】透明性、あるいは光沢を有するインクジェ
ット記録用シートを得るために、特開昭59―1743
81号公報、特開昭60―92849号公報、特開昭6
0―132785号公報、特開昭60―145879号
公報、特開昭60―220750号公報、特開昭60―
224578号公報、特開昭61―32788号公報等
には、プラスチックフィルム上に澱粉、水溶性セルロー
ス誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン等の親水性高分子樹脂によるインク受容層を設けるこ
とが提案されている。しかし、この方法ではインクの吸
収性が遅く、染料の定着までに時間がかかるため、印字
画像が滲みやすく、高濃度印字部ではインク量が多いた
めムラになりやすい。また、乾燥性も不十分なため、印
字面のべたつきが長期間残り、取り扱いにくいと言った
問題がある。更に、記録層が吸湿しやすいため高湿環境
下で放置すると、記録画像が経時的に滲んだり、記録層
の耐水性も不十分なため、水滴や汗の付着で記録画像が
滲んでしまうといった問題も残っている。
【0004】そこで、上記問題を解決するために、特開
昭61−172786号公報には、ポリビニルピロリド
ンとポリビニルアルコールからなるインク受容層が提案
されている。この記録体では、インク乾燥性や高湿下で
のべたつきが僅かに良くなる傾向にはあるが不十分なレ
ベルであり、耐水性については殆ど改善されていない。
また、特開昭61−189986号公報、特開昭62−
233284号公報、特開平02−30582号公報に
は、親水性高分子に架橋剤を配合したインク受容層が提
案されている。確かに、これらの記録体では耐水性が向
上するが、耐水性の強さを上げるに伴い、インク吸収性
が低下する傾向にあるため、耐水性と印字品質のバラン
スをとることが困難である。特開昭61−261089
号公報には、ポリビニルアルコールとポリビニルピロリ
ドンと第4級アンモニウム塩を有するカチオン性樹脂か
らなるインク受容層が提案されている。また、特開平8
−230310号公報には、水性樹脂と第3級アミン塩
及び第4級アンモニウム塩を分子内に有する樹脂からな
るインク受容層が提案されている。これらの方法では、
インク吸収性や高湿下での経時滲みが僅かに良くなる傾
向にはあるが不十分なレベルであり、いまだ満足すべき
結果を得るに至っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】また、従来の記録体で
は、高温、高湿度下でインクジェット記録体を放置した
後、記録を行うと、印字ムラ、インク発色性が劣る現象
があることが判明し、この点を改良する必要があった。
本発明は上記問題を解決し、インク発色性、吸収性・ 乾
燥性及び耐水性に優れ、白紙保存性及び印字保存性の良
好な、しかも記録層の透明性に優れたインクジェット記
録用シートを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の問
題点を改善する方法につき、鋭意検討を重ね結果、下記
の手法を見出した。 〔1〕 支持体に、ポリビニルピロリドン、ポリウレタ
ン樹脂と、カチオン性樹脂を含有するインク受容層を設
けたインクジェット記録用シートであり、カチオン性樹
脂が第1級アミノ基と第2級アミノ基のうちの少なくと
も一つのカチオン性基を有することを特徴とするインク
ジェット記録用シート。 〔2〕 インク受容層がポリビニルアルコールを含有す
る〔1〕記載のインクジェット記録用シート。 〔3〕 支持体が、原紙に熱可塑性樹脂組成物を被覆し
たラミネート紙、透明プラスチックフィルム、半透明プ
ラスチックフィルム、または白色プラスチックフィルム
であることを特徴とする〔1〕または〔2〕記載のイン
クジェット記録用シート。 〔4〕 カチオン性樹脂がポリアリルアミン塩、ポリビ
ニルアミン塩、ポリ(オキシエチル- 1- メチレンアミ
ン塩)、ポリビニルベンジルアミン塩、ポリアクリルア
ミドプロピルメチルアミン塩、ポリジアリルアミン塩、
アクリルアミド・ジアリルアミン塩共重合体、及びモノ
アリルアミン・ジアリルアミン塩共重合体より選ばれる
少なくとも1種である〔1〕、〔2〕または〔3〕記載
のインクジェット記録用シート。
【0007】〔5〕 ポリビニルアルコールが部分ケン
化ポリビニルアルコールである〔2〕記載のインクジェ
ット記録用シート。 〔6〕 ポリビニルピロリドン(A)とウレタン樹脂
(B)とポリビニルアルコール(C)とカチオン性樹脂
(D)の配合重量部数が、A/(B+C)=80/20
〜20/80、B/C=80/20〜20/80、(A
+B+C)/D=100/1〜100/30である
〔2〕または〔5〕記載のインクジェット記録用シー
ト。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるポリビニルピ
ロリドンは、特に限定されるものではないが、重量平均
分子量として10万〜200万のものが好ましい。重量
平均分子量が10万未満であると、インク受容層の耐水
性が劣ったり、インク乾燥性が低下する恐れがある。ま
た、重量平均分子量が200万を超えると、インク吸収
性が低下したり、粘度も高くなりすぎるため取り扱い難
く作業性が低下する。ポリビニルピロリドンの市販品と
しては、例えば、BASF社製「ルビスコルKシリー
ズ」、ISP社製「PVPKシリーズ」がある。
【0009】またポリビニルピロリドンとして各種ビニ
ルピロリドン共重合体または変性ポリビニルピロリドン
を使用することもできる。ビニルピロリドン共重合体と
しては、酢酸ビニル−ビニルピロリドン共重合体、(メ
タ)アクリル酸化合物−ビニルピロリドン共重合体など
が例示され、変性ポリビニルピロリドンとしては、アル
キル化ポリビニルピロリドン等を例示することができ
る。ビニルピロリドン共重合体または変性ポリビニルピ
ロリドンの重量平均分子量は、上記のポリビニルピロリ
ドンと同様の範囲が好ましい。また、これらのポリビニ
ルピロリドンとビニルピロリドン共重合体または変性ポ
リビニルピロリドンの使用は、それぞれ単独又は2種類
以上を組み合わせて使用してもよい。
【0010】本発明で用いられるウレタン樹脂は水分散
性樹脂でありエマルジョンとしてインク受容層塗液に添
加する。ポリオールと多価ポリイソシアネートを反応さ
せて得られるウレタン基含有ポリマーを乳化したもので
あり、公知の方法にて製造できる。ウレタン樹脂の添加
によりインク吸収性、べたつき等を改良することができ
る。ウレタン系ポリマーとしては、特に限定されるもの
ではないが、ポリエステルポリウレタンポリマー、アク
リルウレタンポリマー、ポリカーボネートウレタンポリ
マー樹脂が耐光性、耐摩耗性、塗膜強度、柔軟性の点で
バランスが良く好ましい。また、ウレタン樹脂水分散体
の平均粒子径としては、3μm以下のものが透明性や分
散状態の安定性の点で好ましい。ポリエステル−ポリウ
レタン重合体の製法としては、特に限定されるものでは
ないが、例えば、ポリエステルポリオールと多価イソシ
アネートとを反応させたのち、鎖延長剤、中和剤を用い
て製造することができる。また、脱溶剤することもでき
る。
【0011】ポリエステルポリオールとしては、グルコ
ール成分とジカルボン酸成分を反応させたものが例示で
き、エステル化反応あるいはエステル交換反応などの公
知の方法で製造される。例えば、脂肪族ポリエステルポ
リオール、芳香族ポリエステルポリオール、脂肪族ポリ
エーテルポリオール、芳香族ポリエーテルポリオールな
ど、あるいは、各種グリコール類とジカルボン酸の低級
アルキルエステルを使用して合成してもよい。またこれ
らをカチオン化したものも使用できる。多価イソシアネ
ートとしては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、テトラメチレンジイソシアネート、3, 3' −ジメ
トキシ−4,4' ビフェニレンジイソシアネート、p−
キシリレンジイソシアネート、m−キシリレンジイソシ
アネート、1,3−ジイソシアネート−メチルシクロヘ
キサン、イソホロンジイソシアネート、ジフェニルメタ
ンジイソシアネートなどのジイソシアネートがあげられ
る。また、イソシアネート基を3個以上含むものであっ
ても良い。
【0012】鎖延長剤としては、例えばエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、ネオペンチルグリコール、2,2−ジエチ
ル−1,3−プロパンシオール、トリシクロデカンジメ
チロール、1,4−シクロヘキサンジオール、あるいは
ヒドラジン誘導体などがあげられる。ウレタン樹脂エマ
ルジョン等の水分散性樹脂の配合重量部数は、例えば水
溶性樹脂とカチオン性樹脂の合計100 重量部に対して10
〜400 重量部である。水分散性樹脂が少ないと十分な効
果が得られず、多いとインク吸収性の低下が懸念され
る。
【0013】インク受容層には、ポリビニルアルコール
類を添加することがインク乾燥性、耐水性、ベタツキ改
良等の点で好ましい。ポリビニルアルコールは鹸化度が
50モル% 以上が好ましい。鹸化度が低いと水への溶解性
が低下し、インク乾燥性や画質も低下する恐れがある。
部分ケン化ポリビニルアルコールが好ましく、部分ケン
化ポリビニルアルコールの鹸化度は、70〜90モル%
がより好ましい。因みに、鹸化度が70モル%未満で
は、ポリビニルピロリドンとの相溶性が低下し、インク
受容層が不透明になる恐れがある。更に、水への溶解性
も低下するためにアルコール類の添加が必要となり、安
全性や取り扱い易さの点で不利となりやすい。一方、ケ
ン化度が90モル%を超えるとインク乾燥性や画質が低
下しやすく、さらには経時的にインク吸収性が低下(白
紙保存性の低下)する恐れがある。重合度は200〜5
000のものが好ましい。重合度が低いと、インク受容
層の耐水性が劣ったり、インク乾燥性が低下するおそれ
がある。重合度が高いとインク吸収性が低下し、粘度も
高くなりすぎるため取り扱い難く作業性が低下する。ポ
リビニルアルコールとして各種変性ポリビニルアルコー
ルを使用することもできる。変性ポリビニルアルコール
としては、共重合変性ポリビニルアルコールや末端基変
性ポリビニルアルコールを例示することができる。例え
ばアニオン基変性ポリビニルアルコール、カチオン基変
性ポリビニルアルコール、アセトアセチル変性ポリビニ
ルアルコール、シラノール基変性ポリビニルアルコー
ル、アセタール変性ポリビニルアルコール、末端アルキ
ル基変性ポリビニルアルコール等が挙げられる。変性ポ
リビニルアルコールの重合度、鹸化度は上記のポリイニ
ルアルコールと同様の範囲が好ましい。また、これらポ
リビニルアルコールと変性ポリビニルアルコールは単独
で又は2種以上を併用することもできる。
【0014】本発明は、インク受容層が上記樹脂以外に
第1級アミノ基又は第2級アミノ基を有するカチオン性
樹脂を含有するものである。カチオン性樹脂は、インク
ジェット用インクの染料(例えば、水性直接染料や水溶
性酸性染料)のスルフォン基、カルボキシル基などと不
溶な塩を形成するため、水の滴下でのインクの流れ出し
や、高湿環境下での滲みを抑制する効果がある。本発明
者らは、鋭意検討を重ねた結果、カチオン性基が第1級
アミノ基と第2級アミノ基の少なくとも一つかからなる
カチオン性樹脂が、その効果が高く、インクの発色性や
印字部の光沢にも優れることを見出した。第1級アミノ
基と第2級アミノ基はそれぞれ第1級アミン塩と第2級
アミン塩である場合を含んだ表現である。本発明で用い
られるカチオン性樹脂としては、特に限定されるもので
はないが、分子内の側鎖に1級または2級アミン塩を有
するもの、またはジアリルアミン塩の重合反応によって
誘導される2級アミン塩を、分子内に1種類または2種
以上もつものが好ましい。その例として、ポリアリルア
ミン塩酸塩、ポリビニルアミン塩酸塩、ポリ(オキシエ
チル- 1- メチレンアミン塩酸塩)、ポリビニルベンジ
ルアミン塩酸塩、ポリアクリルアミドプロピルメチルア
ミン塩酸塩、ポリジアリルアミン塩酸塩、アクリルアミ
ド・ジアリルアミン塩酸塩共重合体、モノアリルアミン
・ジアリルアミン塩酸塩共重合体等をあげることができ
る。カチオン性基の対イオンとしては塩酸以外にも、硫
酸等の無機酸あるいは酢酸、乳酸などの低級アルキル酸
を用いることができる。
【0015】水溶性樹脂とカチオン性樹脂の配合重量部
数は、99/1〜75/25 である。カチオン性樹脂の配合量が
少ないと、十分な効果が得られない恐れがあり、多いと
インク吸収性、印字部の光沢、ベタツキが低下する恐れ
がある。驚くべきことに、これらはインク染料と反応し
て不溶の塩を形成するばかりでなく、インク受容層の耐
水性も向上するため、水の滴下でのインクの流れ出し
や、高湿環境での滲みを抑制する効果がある。
【0016】本発明の好ましい態様では、インク受容層
のポリビニルピロリドン(A)の配合量は、ウレタン樹
脂エマルジョン(B)と部分ケン化ポリビニルアルコー
ル(C)との合計に対して、配合重量部数でA/(B+
C)=80/20〜20/80であることが好ましい。
ポリビニルピロリドンの配合量が20重量部より少ない
と、インク吸収性が低下するため滲みを生じやすく、8
0重量部より多いとインク乾燥性、耐水性の低下する恐
れがある。ウレタン樹脂エマルジョン(B)と部分ケン
化ポリビニルアルコールとの配合比は、配合重量部数で
B/C=80/20〜20/80がインク吸収性と耐水
性のバランスの点で好ましい。カチオン性樹脂(D)の
配合量は、(A+B+C)/D=100/1〜100/
30であることが好ましい。カチオン樹脂の配合量が1
重量部より少ないと、耐水性及び印字部の保存性の低下
する恐れがあり、30重量部より多いとインク吸収性、
印字部の光沢、ベタツキが低下する恐れがある。上記態
様では、基材上に上記の材料を含有するインク受容層を
設けることにより、インク受容層の透明性に優れ、且つ
インク吸収性、乾燥性及び耐水性、白紙及び印字部の保
存性に優れたインクジェット用記録シートを提供すもの
である。
【0017】本発明で使用される支持体としては、特に
限定されるものではない。強光沢タイプのシートを得る
目的には、上質紙、中質紙、コート紙、アート紙、キャ
ストコート紙等の紙類、合成紙、白色フィルム、ラミネ
ート紙等が使用できる。この場合本発明に係るインク受
容層が透明であり表面での光の乱反射が少ないことよ
り、印字濃度が高く、光沢に優れたインクジェット記録
用紙が得られる。光沢をより効果的に発現させる為に
は、インク受容層インク受容層水系組成物に対するバリ
ヤー性の高い基材が好ましく、酸化チタンや硫酸バリウ
ム等の顔料を配合したり、多孔性化することにより不透
明白色化したポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビ
ニル、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアセテー
ト、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の
白色不透明プラスチックフィルム等、更に紙基材にポリ
エチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂をラミネー
トしたいわゆるラミネート紙が好適である。ラミネート
紙の場合、少なくともインク受容層を設ける側にラミネ
ート層を設ける必要が有り、ラミネート層に酸化チタン
や硫酸バリウム等の顔料を配合し、白色度および不透明
度を向上させたり、有色染料や有色顔料、蛍光増白剤を
配合し、みかけの白さや色相を調整することができる。
更に、裏面にもラミネート層を設けカールの調整を行な
うことができる。また、基材上にインク受容層を付与し
た後に、スーパーカレンダーを施すと、インク受容層表
面の平滑性が向上し光沢が増す。
【0018】本発明に係るインク受容層が透明であるこ
とより、透明支持体を使用した場合、OHP用シート等
の光透過性記録媒体として好適なものとなる。このよう
な透明基材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリア
セテート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン等のプラスチックフィルムが例示される。支持体の厚
さについては特に限定されるものではないが、取り扱い
易さやコストの点から25〜500μm、より好ましく
は50〜300μmである。
【0019】本発明のインク受容層を構成する塗工組成
物中には、発明の効果を阻害しない範囲で、上述したポ
リビニルピロリドンやウレタン樹脂エマルジョンや部分
ケン化ポリビニルアルコール、カチオン性樹脂以外の親
水性高分子、例えば各種変性ポリビニルピロリドン、水
溶性ウレタン樹脂、水溶性アクリル樹脂、カゼイン、澱
粉、澱粉誘導体、メチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース等の水溶性セルロース誘導体、ポリ
アクリル酸、ポリアクリル酸金属塩、ポリアクリルアミ
ド、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコー
ル、ポリビニルメチルエーテル、、ゼラチン、カゼイ
ン、キチン、キトサン等を配合することができ、ポリオ
レフィン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、酢酸
ビニル樹脂等の樹脂エマルションや各種ラテックスを配
合することもできる。
【0020】記録シートの表面のべたつきやブロッキン
グを防止する目的で、各種の無機や有機の顔料および粒
子を添加できる。無機顔料としてはシリカ、クレー、タ
ルク、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミウム、ゼオライ
ト、アルミナ等が挙げられ、有機の顔料や粒子として
は、各種スチレン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等
の各種プラスチック粒子や、セルロース微粉末や澱粉粒
子が挙げられる。上記顔料または粒子の配合量として
は、ポリビニルピロリドンとポリビニルアルコール等の
水溶性樹脂とポリウレタン樹脂等の水分散性樹脂とカチ
オン樹脂の合計100 重量部に対して0.1 〜10重量部が好
ましい。多すぎると透明性が損なわれる恐れがある。本
発明のインク受容層を構成する塗工組成物中には、分散
剤、架橋剤、増粘剤、消泡剤、濡れ剤、蛍光染料、着色
剤、帯電防止剤、防腐剤、紫外線吸収剤等の各種助剤が
必要に応じ適宜添加される。上記材料をもって構成され
るインク受容層用塗工組成物は、一般に固形分濃度を5
〜20重量%程度に調整し、支持体上にバーコーター、
ブレードコーター、エアーナイフコーター、ロールコー
ター、グラビアコーター、カーテンコーター、ダイコー
ター等の各種公知公用の塗工装置により塗工、乾燥され
る。塗工量は乾燥重量で1〜50g/m2 より好ま
しくは3〜30g/m2 程度である。1g/m2 より少
ないと、インクの吸収が不十分となりやすく、インクが
滲んだり、乾燥が遅くなる傾向にある。50g/m2
越えると得られる効果が飽和するばかりでなく、コスト
的に不利になったり、カールが強くなるなどの不都合を
生じる。なお、上記塗工に際しては1回で塗工すること
はもちろん、数回に分けて重ね塗りすることもできる。
また、カールの発生を抑制するために基材のインク受容
層を設けた面の反対側にカール防止層を設けることもで
きる。この場合のカール防止層は、特に限定されない
が、湿度変化に伴うインク受容層の水分の吸放出により
カールが発生するものと考えられるため、インク受容層
と類似した組成のものを用いると効果的である。
【0021】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明するが、勿論これらに限定されるものではない。
また、例中の部および%は特に断らない限り、それぞれ
重量部および重量%を示す。 実施例1 CSF(JISP−8121)が250mlまで叩解し
た針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)と、CSFが2
80mlまで叩解した広葉樹晒クラフトパルプ(LBK
P)とを、重量比2:8の割合で混合し、濃度0.5%
のパルプスラリーを調製した。このパルプスラリー中に
下記の製紙用添加剤を、パルプ絶乾重量に対し下記の添
加量で添加し、十分に攪はんして分散させた。 カチオン化澱粉2.0%,アルキルケテンダイマー0.
4%,アニオン化ポリアクリルアミド樹脂0.1%,ポ
リアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂0.7% 上記組成のパルプスラリーを長網マシンで抄紙し、ドラ
イヤー、サイズプレス、マシンカレンダーを通し、坪量
128g/m2 、緊度1.0g/m3 の原紙を製造し
た。上記サイズプレス工程に用いたサイズプレス液は、
カルボキシル変性ポリビニルアルコールと塩化ナトリウ
ムとを2:1の重量比で混合し、これを水に加えて加熱
溶解し、濃度5%に調製したもので、これを紙の両面に
25cc塗布した。上記原紙の両面にコロナ放電処理を
施した後、これにバンバリーミキサーで混合分散した下
記のポリオレフィン樹脂組成物1を原紙のフェルト面側
に塗工量が25g/m2 になるようにして、またポリオ
レフィン樹脂組成物2(裏面用樹脂組成物)をワイヤー
面側に塗工量が25g/m2 になるようにして、T型ダ
イを有する溶融押し出し機(溶融温度320℃)で塗布
し、その表面を鏡面を有するクーリングロールで冷却固
化してシート状支持体を製造した。なおポイオレフィン
樹脂組成物1中の、酸化防止剤は溶融押し出し工程にお
けるポリエチレンの酸化を防止するものであり、また群
青と蛍光増白剤はポリオレフィン樹脂含有層に青みと見
掛けの白さを持たせて目視感を向上させるものである。
【0022】(ポリオレフィン樹脂組成物1)長鎖型低
密度ポリエチレン樹脂(密度0.926g/m3 、メル
トインデックス20g/10分)35重量部、低密度ポ
リエチレン樹脂(密度0.919g/m 3 、メルトイン
デックス2g/10分)50重量部、アナターゼ型二酸
化チタン(A−220;石原産業製)15重量部、ステ
アリン酸亜鉛0.1重量部、酸化防止剤(Irgano
x1010;チバガイギー製)0.03重量部、群青
(青口群青No.2000;第一化成製)0.09重量
部、蛍光増白剤(UVITEXOB;チバガイギー製)
0.3重量部 (ポリオレフィン樹脂組成物2)高密度ポリエチレン樹
脂(密度0.954g/m3 、メルトインデックス20
g/10分)65重量部、低密度ポリエチレン樹脂(密
度0.924g/m3 、メルトインデックス4g/10
分)35重量部
【0023】引き続き、上記シート状支持体のポリオレ
フィン樹脂組成物1を設けた側に、下記のインク受容層
用塗工液を、乾燥重量で15g/m2 になるように、バ
ーコーターで塗工、乾燥した。 (インク受容層用塗工液)ポリビニルピロリドン(ルビ
スコルK−90:BASF製、平均分子量120万)3
0重量部、ウレタン樹脂エマルジョン(ハイドランHW
−950:大日本インキ化学工業製)35重量部、部分
ケン化ポリビニルアルコール(PVA217:クラレ
製、ケン化度88モル%、重合度1700)35重量
部、アリルアミン・ジアリルアミン塩酸塩(PAA−D
11−HCL:日東紡績製)3重量部、ブロッキング防
止剤(エースA;王子コーンスターチ製----澱粉粒子;
粒子径10〜20μm)1重量部。
【0024】実施例2 実施例1で用いたシート状支持体の片面に、下記のイン
ク受容層用塗工液を、乾燥重量で15g/m2 になるよ
うに、ダイコーターで塗工、乾燥した。 (インク受容層用塗工液)ポリビニルピロリドン(ルビ
スコルK−90:BASF製、平均分子量120万)5
0重量部、ウレタン樹脂エマルジョン(ハイドランHW
−950:大日本インキ化学工業製)25重量部、部分
ケン化ポリビニルアルコール(PVA217:クラレ
製、ケン化度88モル%、重合度1700)25重量
部、アリルアミン・ジアリルアミン塩酸塩(PAA−D
11−HCL:日東紡績製)3重量部、ブロッキング防
止剤(エースA;王子コーンスターチ製----澱粉粒子;
粒子径10〜20μm)1重量部。
【0025】実施例3 実施例1で用いたシート状支持体の片面に、下記のイン
ク受容層用塗工液を、乾燥重量で15g/m2 になるよ
うに、ダイコーターで塗工、乾燥した。 (インク受容層用塗工液)ポリビニルピロリドン(ルビ
スコルK−90:BASF製、平均分子量120万)7
0重量部、ウレタン樹脂エマルジョン(ハイドランHW
−950:大日本インキ化学工業製)15重量部、部分
ケン化ポリビニルアルコール(PVA217:クラレ
製、ケン化度88モル%、重合度1700)15重量
部、アリルアミン・ジアリルアミン塩酸塩(PAA−D
11−HCL:日東紡績製)3重量部、ブロッキング防
止剤(エースA;王子コーンスターチ製----澱粉粒子;
粒子径10〜20μm)1重量部。
【0026】実施例4 100μm厚のPETフィルム(メリネックスD35
3;ICIジャパン製)の片面に、実施例2と同様のイ
ンク受容層用塗工液を、乾燥重量で10g/m2になる
ように、バーコーターで塗工、乾燥した。 実施例5 実施例1で用いたシート状支持体の片面に、下記のイン
ク受容層用塗工液を、乾燥重量で15g/m2 になるよ
うに、ダイコーターで塗工、乾燥した。 (インク受容層用塗工液)ポリビニルピロリドン(ルビ
スコルK−90:BASF製、平均分子量120万)5
0重量部、ウレタン樹脂エマルジョン(ハイドランHW
−970:大日本インキ化学工業製)25重量部、部分
ケン化ポリビニルアルコール(PVA217:クラレ
製、ケン化度88モル%、重合度1700)25重量
部、アクリルアミド・ジアリルアミン塩酸塩(スミレー
ズレジン1001:住友化学工業製)10重量部、ブロ
ッキング防止剤(エースA;王子コーンスターチ製----
澱粉粒子;粒子径10〜20μm)1重量部。
【0027】実施例6 実施例1で用いたシート状支持体の片面に、下記のイン
ク受容層用塗工液を、乾燥重量で15g/m2 になるよ
うに、ダイコーターで塗工、乾燥した。 (インク受容層用塗工液)ポリビニルピロリドン(ルビ
スコルK−90:BASF製、平均分子量120万)5
0重量部、ウレタン樹脂エマルジョン(ハイドランHW
−970:大日本インキ化学工業製)25重量部、部分
ケン化ポリビニルアルコール(PVA217:クラレ
製、ケン化度88モル%、重合度1700)25重量
部、ポリアリルアミン塩酸塩(PAA−HCL−10
L:日東紡績製)2重量部、ブロッキング防止剤(エー
スA;王子コーンスターチ製----澱粉粒子;粒子径10
〜20μm)1重量部。
【0028】実施例7 実施例1で用いたシート状支持体の片面に、下記のイン
ク受容層用塗工液を、乾燥重量で15g/m2 になるよ
うに、ダイコーターで塗工、乾燥した。 (インク受容層用塗工液)ポリビニルピロリドン(ルビ
スコルK−90:BASF製、平均分子量120万)9
4重量部、ウレタン樹脂エマルジョン(ハイドランHW
−950:大日本インキ化学工業製)3重量部、部分ケ
ン化ポリビニルアルコール(PVA217:クラレ製、
ケン化度88モル%、重合度1700)3重量部、アリ
ルアミン・ジアリルアミン塩酸塩(PAA−D11−H
CL:日東紡績製)3重量部、ブロッキング防止剤(エ
ースA;王子コーンスターチ製----澱粉粒子;粒子径1
0〜20μm)1重量部。
【0029】実施例8 実施例1で用いたシート状支持体の片面に、下記のイン
ク受容層用塗工液を、乾燥重量で15g/m2 になるよ
うに、ダイコーターで塗工、乾燥した。 (インク受容層用塗工液)ポリビニルピロリドン(ルビ
スコルK−90:BASF製、平均分子量120万)1
0重量部、ウレタン樹脂エマルジョン(ハイドランHW
−950:大日本インキ化学工業製)25重量部、部分
ケン化ポリビニルアルコール(PVA217:クラレ
製、ケン化度88モル%、重合度1700)65重量
部、アリルアミン・ジアリルアミン塩酸塩(PAA−D
11−HCL:日東紡績製)3重量部、ブロッキング防
止剤(エースA;王子コーンスターチ製----澱粉粒子;
粒子径10〜20μm)1重量部。
【0030】実施例9 実施例1で用いたシート状支持体の片面に、下記のイン
ク受容層用塗工液を、乾燥重量で15g/m2 になるよ
うに、ダイコーターで塗工、乾燥した。 (インク受容層用塗工液)ポリビニルピロリドン(ルビ
スコルK−90:BASF製、平均分子量120万)7
0重量部、ウレタン樹脂エマルジョン(ハイドランHW
−950:大日本インキ化学工業製)30重量部、アリ
ルアミン・ジアリルアミン塩酸塩(PAA−D11−H
CL:日東紡績製)3重量部、ブロッキング防止剤(エ
ースA;王子コーンスターチ製----澱粉粒子;粒子径1
0〜20μm)1重量部。
【0031】比較例1 実施例1で用いたシート状支持体の片面に、下記のイン
ク受容層用塗工液を、乾燥重量で15g/m2 になるよ
うに、バーコーターで塗工、乾燥した。 (インク受容層用塗工液)ポリビニルピロリドン(ルビ
スコルK−90:BASF製、平均分子量120万)3
0重量部、完全ケン化ポリビニルアルコール(PVA1
17:クラレ製、ケン化度98.5モル%、重合度17
00)70重量部、ジアリルジメチル4級アンモニウム
塩(ユニセンスCP−103:センカ製)3重量部、ブ
ロッキング防止剤(エースA;王子コーンスターチ製--
--澱粉粒子;粒子径10〜20μm)1重量部。
【0032】比較例2 実施例1で用いたシート状支持体の片面に、下記のイン
ク受容層用塗工液を、乾燥重量で15g/m2 になるよ
うに、バーコーターで塗工、乾燥した。 (インク受容層用塗工液)部分ケン化ポリビニルアルコ
ール(PVA217:クラレ製)100重量部、グリオ
キザール(ゴーセザールP:日本合成化学工業製)5重
量部、ジアリルジメチル4級アンモニウム塩(ユニセン
スCP−103:センカ製)3重量部、ブロッキング防
止剤(エースA;王子コーンスターチ製----澱粉粒子;
粒子径10〜20μm)1重量部。
【0033】実施例10 実施例1で用いたシート状支持体の片面に、下記のイン
ク受容層用塗工液を、乾燥重量で15g/m2 になるよ
うに、バーコーターで塗工、乾燥した。 (インク受容層用塗工液)ポリビニルピロリドン(ルビ
スコルK−90:BASF製、平均分子量120万)3
0重量部、ウレタン樹脂エマルジョン(ハイドランHW
−950:大日本インキ化学工業製)35重量部、完全
ケン化ポリビニルアルコール(PVA117:クラレ
製、ケン化度98.5モル%、重合度1700)35重
量部、アリルアミン・ジアリルアミン塩酸塩(PAA−
D11−HCL:日東紡績製)3重量部、ブロッキング
防止剤(エースA;王子コーンスターチ製----澱粉粒
子;粒子径10〜20μm)1重量部。
【0034】比較例3 実施例1で用いたシート状支持体の片面に、下記のイン
ク受容層用塗工液を、乾燥重量で15g/m2 になるよ
うに、バーコーターで塗工、乾燥した。 (インク受容層用塗工液)ポリビニルピロリドン(ルビ
スコルK−90:BASF製、平均分子量120万)3
0重量部、ウレタン樹脂エマルジョン(ハイドランHW
−950:大日本インキ化学工業製)35重量部、部分
ケン化ポリビニルアルコール(PVA217:クラレ
製、ケン化度88モル%、重合度1700)35重量
部、ジアリルジメチル4級アンモニウム塩(ユニセンス
CP−103:センカ製)3重量部、ブロッキング防止
剤(エースA;王子コーンスターチ製----澱粉粒子;粒
子径10〜20μm)1重量部。
【0035】この様にして得られたインクジェット記録
用紙のインクジェット記録適性を表1にまとめて示し
た。なお、上記の評価については下記の如き方法で評価
を行った。 (インクジェット記録適性)インクジェットプロッター
NPOVAJETPro(GAインク:水性染料イン
ク)を用いて印字を行なった。 [画質(ベタ印字部の均一性)]各色のベタ印字部の印
字ムラ(濃淡ムラ)を目視にて評価した。 ○:印字ムラ、ニジミがほとんど無くインク発色性の良
好なレベル。 △:印字ムラ、ニジミ、インク発色製性が若干劣るレベ
ル。 ×:印字ムラ、ニジミ、インク発色性が劣り、実用上重
大な問題となるレベル。
【0036】[インク乾燥性]印字後一定時間後に印字
部を指で擦り、インクの乾燥具合を評価した。 ◎:印字後10分以内に乾燥した。 ○:印字後10〜20分で乾燥した。 △:印字後20〜30分で乾燥した。 ×:印字後30分経っても乾燥しなかった。 [印字耐水性]印字部を1分間水浴中に浸漬し風乾後の
インクの流れ具合を評価した。 ○:全くインクの流れが見られない、或いはわずかにイ
ンクの流れは見られるが、画像を十分維持していた。 △:インクが流れているが、わずかに画像を維持してい
た。 ×:ほとんどインクが流れてしまい、画像の形跡が見ら
れなかった。 [印字保存性]印字部を35℃、80%RHの環境下で
24時間保存したときの画像の滲み具合を目視にて評価
した。 ○:滲みあるいはべた部のムラがほとんど見られない良
好なレベル。 ×:滲みあるいはべた部のムラが低下している。
【0037】[白紙保存性]白紙部(未印字部)を35
℃、80%RHの環境下で24時間保存したあと、印字
を行い画質を評価した。 ○:印字ムラ、ニジミがほとんど無くインク発色性の良
好なレベル。 △:印字ムラ、ニジミ、インク発色性が若干劣るレベ
ル。 ×:印字ムラ、ニジミ、インク発色性が劣り、実用上重
大な問題となるレベル。 [白紙光沢]JIS−P8142に準じて白紙部の75
°光沢を測定した。 [ヘイズ(曇り価)]反射・透過率計HR−100(村
上色彩技術研究所製)を用い測定した。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明は、インク発色性、画質、インク
吸収性・ インク乾燥性及び耐水性に優れ、白紙保存性及
び印字保存性の良好な、しかも記録層の透明性に優れた
インクジェット記録用シートである。また光沢度或いは
透明度の優れたインクジェット記録用シートである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体に、ポリビニルピロリドン、ポリ
    ウレタン樹脂と、カチオン性樹脂を含有するインク受容
    層を設けたインクジェット記録用シートであり、カチオ
    ン性樹脂が第1級アミノ基と第2級アミノ基のうちの少
    なくとも一つのカチオン性基を有することを特徴とする
    インクジェット記録用シート。
  2. 【請求項2】 インク受容層がポリビニルアルコールを
    含有する請求項1記載のインクジェット記録用シート。
  3. 【請求項3】 支持体が、原紙に熱可塑性樹脂組成物を
    被覆したラミネート紙、透明プラスチックフィルム、半
    透明プラスチックフィルム、または白色プラスチックフ
    ィルムであることを特徴とする請求項1または2記載の
    インクジェット記録用シート。
  4. 【請求項4】 カチオン性樹脂がポリアリルアミン塩、
    ポリビニルアミン塩、ポリ(オキシエチル- 1- メチレ
    ンアミン塩)、ポリビニルベンジルアミン塩、ポリアク
    リルアミドプロピルメチルアミン塩、ポリジアリルアミ
    ン塩、アクリルアミド・ジアリルアミン塩共重合体、及
    びモノアリルアミン・ジアリルアミン塩共重合体より選
    ばれる少なくとも1種である請求項1、2または3記載
    のインクジェット記録用シート。
JP10102515A 1998-04-14 1998-04-14 インクジェット記録用シート Pending JPH11291620A (ja)

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