JPH062250Y2 - 分布定数型のインダクタ - Google Patents

分布定数型のインダクタ

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JPH062250Y2
JPH062250Y2 JP1986030002U JP3000286U JPH062250Y2 JP H062250 Y2 JPH062250 Y2 JP H062250Y2 JP 1986030002 U JP1986030002 U JP 1986030002U JP 3000286 U JP3000286 U JP 3000286U JP H062250 Y2 JPH062250 Y2 JP H062250Y2
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distributed constant
magnetic
fibers
conductive fibers
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幸雄 堀田
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Tokin Corp
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は電磁雑音の遮蔽に適した分布定数型のインダク
タに関する。
〔従来技術〕
従来のインダクタは,種々の形状の磁性体に巻線を施し
た集中定数型のものが多く採用されている。この種のイ
ンダクタは回路用インダクタンス素子として使用される
場合が多く,雑音吸収用に適したものは殆ど見当たらな
いのが現状であった。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで,電磁雑音は分布定数的に広がりをもつため
に,これを上記のごときインピーダンスの周波数特性に
限度のある集中定数型のインダクタによって広い周波数
帯域の雑音を除去することは極めて難かしい。さらに,
このようなインダクタは,コイルの自動巻線が不可能で
あったり,著しく困難をともなうという欠点があった。
そこで,本考案の目的は,上記従来のものとは全く異な
り,電磁雑音を広い面積,または長い距離に亘って有効
に遮蔽し,かつ自動巻線に匹敵する製造工程で量産する
ことのできる分布定数型のインダクタを提供することに
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案による分布定数型のインダクタは,複数の導電性
繊維と複数の磁性繊維とを互い違いに編組し,かつ前記
複数の導電性繊維に電流が流れるよう,前記編組された
膜の長さ方向の両端に電極を設けたことを特徴とする。
〔考案の実施例〕
次に,本考案の分布定数型のインダクタの実施例につい
て図面を参照して説明する。
第1図は本考案の基本的な構成を示す平面図である。こ
の図において,1-1〜1-4および2-1〜2-4は導電性繊維,
3-1〜3-4および4-1〜4-4は磁性繊維であり,これ等の導
電性繊維と磁性繊維とはそれぞれ交互に編組されてい
る。そして,図の矢印に示すように,導電性繊維1-1〜1
-4および2-1〜2-4に電流を流すと,その導電性繊維に平
行に組まれている磁性繊維が磁化されて電流の方向と同
一に磁束の流れが発生する。このような構成によれば,
組成された各部における磁場は均一となり,反磁場を形
成することがない。
なお,導電性繊維としては,例えば銅の丸径,あるいは
平型の線が使用され,磁性繊維としては,例えばパーマ
ロイ等の磁性材により形成された丸径,あるいは平型の
線が使用される。また,電磁雑音のより高い周波数成分
を除去するためには,上記の導電性繊維および磁性繊維
は高い周波数に適合する材質に選ばれる。
第2図は本考案による実施例の構成を平面図により示し
たものである。図において,5は導電性繊維(斜線で示
す),6は磁性繊維,7,8は電極である。導電性繊維5
と磁性繊維6の編組された膜面は繊維の延長方向から45
度の角度で方形に切り取られ,対向する2辺に電極7お
よび8が設けられている。このような構成において,電
極7と8の間に電圧が加えられると,複数の互に交又す
る導電性繊維を通して一方の電極から他方の電極に向け
て電流が流れる。この電流は,それぞれ導電性繊維と並
行に組まれた磁性繊維を磁化し,結果として分布定数的
なインダクタンスを生ぜしめる。
第3図(a)および(b)は,本考案をケーブル電線用導体に
適用した場合の構成例およびその等価回路を示したもの
である。図(a)は,第2図の例において横幅の寸法を小
さく,縦方向を長くしてケーブル電線として使用できる
ように構成されている。これによれば,電線自体に電磁
雑音の遮蔽作用をもたせることができる。図(b)は,こ
のケーブル電線用導体の等価回路を示したもので,Lは
インダクタンス,Rは導体の抵抗を表わしている。
〔考案の効果〕
以上の説明により明らかなように,本考案によれば,電
磁雑音を広い面積,または長い距離に亘って有効に遮蔽
することができることは勿論,量産性が可能であり,新
規な分布定数型のインダクタとして多くの応用範囲が得
られる点,その効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の基本的な構成を示す平面図,第2図は
本考案による実施例の構成を示す平面図,第3図(a)お
よび(b)は,本考案をケーブル電線用導体に適用した場
合の構成例およびその等価回路である。 図において,1-1〜1-4,2-1〜2-4,5は導電性繊維,3-
1〜3-4,4-1〜4-4,6は磁性繊維,7,8は電極であ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の導電性繊維と複数の磁性繊維とを互
    い違いに編組し,かつ前記複数の導電性繊維に電流が流
    れるよう,前記編組された膜の長さ方向の両端に電極を
    設けてなる分布定数型のインダクタ。
JP1986030002U 1986-03-04 1986-03-04 分布定数型のインダクタ Expired - Lifetime JPH062250Y2 (ja)

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JPS62142815U JPS62142815U (ja) 1987-09-09
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JPS5529566U (ja) * 1978-08-17 1980-02-26

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JPS62142815U (ja) 1987-09-09

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