JPH0528739Y2 - - Google Patents

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JPH0528739Y2
JPH0528739Y2 JP1987182847U JP18284787U JPH0528739Y2 JP H0528739 Y2 JPH0528739 Y2 JP H0528739Y2 JP 1987182847 U JP1987182847 U JP 1987182847U JP 18284787 U JP18284787 U JP 18284787U JP H0528739 Y2 JPH0528739 Y2 JP H0528739Y2
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shield plate
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plate
transformer
grounding
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、トランスの入力用巻線と出力用巻
線との間に介在させることによつて両巻線間の静
電結合による高周波ノイズの伝達を遮断するトラ
ンス用シールド板に関するものである。
〔従来の技術〕
一般にシールドトランスと称せられるトランス
は、入力用巻線と出力用巻線との間に、良導電体
である数百μmの厚みの銅板をシールド板として
介在させ、このシールド板によつて、1次巻線に
侵入したノイズ電圧により発生する静電結合を、
それが出力側に伝達されないように遮断し、その
シールド板を接地することにより高周波ノイズの
出力用巻線への伝達を低減するようにしている。
このシールド板の接地には、銅線または銅棒或い
は複数本の銅線を縒り合わせてビニールチユーブ
で被覆した縒り線などが用いられ、それらの一端
をシールド板に半田付けするとともに、他端をグ
ランド端子に接続することにより行なわれるのが
一般的である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、シールド板の接地手段として接
地用の引出し部材の半田付けを用いるために、電
気抵抗が非常に大きくなるだけでなく、高周波電
流は導電体の表面に集中する、所謂表皮効果のた
めに、シールド板に比較して表面積の小さい銅線
や銅棒等の引出し部材は高周波のノイズ電流に対
して抵抗が大きくなり、シールド板によつて捕捉
したノイズ電荷をスムーズにグランドに落とすこ
とが極めて困難となり、ノイズの出力側への伝達
を効果的に阻止することができない。特に、近年
において種々の機器に利用されている集積回路に
よるマイクロコンピユータでは、極く僅かなノイ
ズが侵入するだけで情報の誤認や記憶の消失につ
ながり易いので、このマイクロコンピユータが組
み込まれている電子機器や産業機器の電源装置に
適用する場合に問題となる。
そこで、接地引出し部材をシールド板に一体形
成することが考えられる。このようにすれば、銅
線等を半田付けする場合に比較して電気抵抗が格
段に小さくなり、シールド板で捕捉したノイズ電
荷を効果的にグランドに落とすことができる。
ところが、接地引出し細板部をシールド板状部
に対し直交方向に突出する形状とすると、このよ
うな形状のシールド板を導電性薄板の、例えば打
ち抜き加工により形成する場合、材料取りに無駄
が多くなり、またシールド板状部と接地引出し細
板部との連接部分が繰り返し屈曲されたりすると
その部分で破断したりするといつたことも起こ
る。また、接地引出し細板部を、シールド板状部
の長辺側にその長辺に沿つて一体形成するととも
に、シールド板状部の長辺に沿つて一部に切込み
を入れて短冊状に形成し、このようにして形成さ
れた接地引出し細板部を折曲してシールド板状部
の外方に取り出すといつたことも考えられるが、
シールド板状部と接地引出し細板部との連接部分
が切込み個所で非常に破断し易くなる。
この考案は、このような従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、簡単かつ安価に作製でき、
しかも堅牢であり、捕捉したノイズ電荷を有効に
グランドに落とすことができるトランス用シール
ド板を提供することを技術的課題とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、上記した課題を達成するための技
術的手段としてトランス用シールド板を次のよう
に構成した。すなわち、この考案に係るトランス
用シールド板は、トランスの鉄芯に同心円状に巻
回される入力用巻線と出力用巻線との間に介在さ
れるとともに、グランドに接続される導電性薄板
からなるトランス用シールド板において、少なく
とも1回り巻回するだけの長さを有する帯形状の
シールド板状部と、このシールド板状部の長辺側
にその長辺に沿つて一体形成され、かつその長辺
に沿つた切込みにより短冊状に形成された接地引
出し細板部とからなり、この接地引出し細板部
を、一旦前記シールド板状部の長辺に沿つた折線
によりシールド板状部に重なるように折り畳み、
さらにその接地引出し細板部をその基部付近で、
シールド板状部に対して交差するようにその外方
に折り返したことを特徴として構成されている。
〔作用〕
上記構成のシールド板を使用したトランスにお
いては、シールド板状部をそれに一体形成した接
地引出し細板部によりグランドに接続するので、
シールド板に銅線等を半田付けして接続した場合
に比較して電気抵抗が格段に小さくなり、シール
ド板状部で捕捉したノイズ電荷を効果的にグラン
ドに落とすことができる。
そして、このシールド板は、接地引出し細板部
がシールド板状部の長辺側にその長辺に沿つて一
体となつた形状で材料取りされるから無駄がな
く、また接地取出し細板部が、一旦シールド板状
部の長辺に沿つた折線によりシールド板状部に重
なるように折り畳んでから、その接地引出し細板
部をその基部付近でシールド板状部の外方に折り
返し、シールド板状部に対して交差させるように
した形状となつているので、トランスに組み込ん
だ場合に、折曲部分が入力用巻線と出力用巻線と
で固く挾持され両側から強く押え付けられるた
め、切込み個所においてもシールド板状部と接地
引出し細板部との連接部分が破断するような心配
はない。
〔実施例〕
以下、この考案の好適な実施例について図面を
参照しながら説明する。
第1図はこの考案の1実施例を示すトランス用
シールド板の斜視図である。このトランス用シー
ルド板は、後述するように、トランスに組み込ん
だ場合に入力用巻線の外周に1回り巻回できる長
さを有する帯形状のシールド板状部1と、このシ
ールド板状部1の各長辺の対向部分にそれぞれシ
ールド板状部1と一体形成された一対の接地引出
し細板部2,3とからなる。図中、上部側に図示
した接地引出し細板部2は、トランスへの組込み
に際してシールド板状部1に対し折曲した状態
で、下部側に図示した接地引出し細板部3は未折
曲状態である。これら各接地引出し細板部2,3
は、シールド板状部1の長辺から突出した形状
で、シールド板1と一体に打抜き加工によつて材
料取りされ、その後に、一部を残し長辺に沿つた
切込み4により短冊状に形成される。そして、各
接地引出し細板部2,3は、第2図に詳細に示す
ように、一旦シールド板状部1の長辺に沿つた折
線5によりシールド板状部1上に重なるように折
り畳まれ、接地引出し細板部2,3の短手方向に
対し斜めの折線6により接地引出し細板部2,3
の基部付近において、シールド板状部1に対し交
差するように折り返されることにより、シールド
板状部1の外方に取り出されている。尚、各部の
寸法は、例えばシールド板状部1および接地引出
し細板部2,3の幅をそれぞれ10〜800mmおよび
5〜40mm程度に形成する。
第3図は上記シールド板を用いたトランスを示
し、鉄芯7は、例えば無方向性ケイ素鋼板を所要
枚数積層したものであり、この鉄芯7に絶縁被覆
銅線を所要ターン数だけ巻き付けて入力用巻線
8、すなわち1次巻線を形成し、この入力用巻線
8の外周を、前記シールド板のシールド板状部1
を折線5,6を内側に位置させて巻き付けて被覆
し、さらにシールド板に絶縁被覆銅線を所要ター
ン数だけ巻き付けて出力用巻線9、すなわち2次
巻線が形成されている。そして、外部に導出され
た接地引出し細板部2,3の端部は、半田付け等
によりグランド端子に接続される。
このようにしてトランスに組み込まれたシール
ド板は、折線5,6による折曲部分が両巻線8,
9により挾持固定され、両側から強く押え付けら
れることから、シールド板状部1と接地引出し細
板部2,3との連接部分においても破断すること
なく堅牢に保持される。また、この接地引出し細
板部2,3の表面積は、従来の引出し部分として
の銅線等に比し大きく、かつ半田付けしないこと
により電気抵抗が格段に小さくなり、シールド板
状部1で捕捉したノイズ電荷を極めて効果的にグ
ランドに落とすことができる。
尚、この考案は、上記説明並びに図面の内容に
よつて限定されるものではなく、請求の範囲を逸
脱しない限り種々の変形例をも包含し得る。例え
ば、接地引出し細板部2,3の形成個所は、図示
例のようにシールド板状部1の長手方向の中央部
に限らず、シールド板状部1の端部または端部近
傍個所でもよく、さらにまた、接地引出し細板部
は必ずしも一対設ける必要はなく、1つでもよ
く、逆に3つ以上設けるようにしても差し支えな
い。
〔考案の効果〕
この考案は以上説明したように構成されかつ作
用するので、この考案のシールド板をトランスに
用いるときは、接地引出し細板部がシールド板状
部と一体形成されているので、接地引出し細板部
の電気抵抗が格段に小さくなり、シールド板状部
で捕捉したノイズ電荷を有効にグランドに落とす
ことができる。また、接地引出し細板部はシール
ド板状部の長辺に沿つて突出した形状で材料から
打抜き加工で形成できるから、材料取りにおける
無駄がなくなる。さらに、接地引出し細板部を一
旦シールド板状部上に重なるように折り畳んだ後
にシールド板状部の外方に折り返す形状としたの
で、トランスに組み込んだ場合に折曲部分が入力
用および出力用の両巻線で強固に挾持固定される
から、この接地引出し細板部に引張り力が作用し
た場合にも破断することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の1実施例を示すトランス用
シールド板の斜視図、第2図はその一部を示す拡
大斜視図、第3図はこの考案のシールド板を用い
て構成したトランスの概略縦断面図である。 1……シールド板状部、2,3……接地引出し
細板部、4……切込み、5,6……折線、7……
鉄芯、8……入力用巻線、9……出力用巻線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. トランスの鉄芯に同心円状に巻回される入力用
    巻線と出力用巻線との間に介在されるとともに、
    グランドに接続される導電性薄板からなるトラン
    ス用シールド板において、少なくとも1回り巻回
    するだけの長さを有する帯形状のシールド板状部
    と、このシールド板状部の長辺側にその長辺に沿
    つて一体形成され、かつその長辺に沿つた切込み
    により短冊状に形成された接地引出し細板部とか
    らなり、この接地引出し細板部を、一旦前記シー
    ルド板状部の長辺に沿つた折線によりシールド板
    状部に重なるように折り畳み、さらにその接地引
    出し細板部をその基部付近で、シールド板状部に
    対して交差するようにその外方に折り返したこと
    を特徴とするトランス用シールド板。
JP1987182847U 1987-11-30 1987-11-30 Expired - Lifetime JPH0528739Y2 (ja)

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JP1987182847U JPH0528739Y2 (ja) 1987-11-30 1987-11-30

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JPH0186217U JPH0186217U (ja) 1989-06-07
JPH0528739Y2 true JPH0528739Y2 (ja) 1993-07-23

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5041049U (ja) * 1973-08-11 1975-04-25

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5041049U (ja) * 1973-08-11 1975-04-25

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JPH0186217U (ja) 1989-06-07

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