JPH0622286Y2 - シート - Google Patents

シート

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JPH0622286Y2
JPH0622286Y2 JP1327890U JP1327890U JPH0622286Y2 JP H0622286 Y2 JPH0622286 Y2 JP H0622286Y2 JP 1327890 U JP1327890 U JP 1327890U JP 1327890 U JP1327890 U JP 1327890U JP H0622286 Y2 JPH0622286 Y2 JP H0622286Y2
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JP
Japan
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seat back
opening
headrest
trim cover
seat
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到 根上
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、シートに関し、特に、シートバックへのトリ
ムカバーの装着構造の改良に関するものである。
〔従来の技術〕
第4図には従来の一般的な、シートのカバー装置構造が
示されている。同図において、車両のシート1はシート
バック2とシートクッション(図示せず)とを組み合わ
せたものからなるが、通常、ヘッドレスト3付のシート
バック2には上側からトリムカバー4が被せられる。前
記トリムカバー4は左右両側が開閉部5となっており、
この開閉部5にはファスナー6が取り付けられている。
トリムカバー4の前後両側の下端部は補強部材7を中に
入れた折り返し部8となっている。
この種のトリムカバー4をヘッドレスト3付のシートバ
ック2に被せる場合には、ファスナー6を開き、トリム
カバー4の下側の開口部をシートバック2の上側から挿
入して被せ、その後で、トリムカバー4の前後両側の折
り返し部8をホグリングにより固定するものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来のシートは、トリムカバー4を
シートバック2の上側から被せる方式であるため、シー
トバック2の上部、たとえば、肩部が左右側に突き出て
いるようなタイプの場合には、この突き出た部分に引っ
掛からないようにするために、開閉部5の長さを長くし
なければならず、ファスナー6の長さが長くなってコス
ト高となり、しかも、ファスナー6がシートバック2の
上側から下側まで長くなると、外観上の見栄えも悪く、
シートデザインの上でも支障を生じるという問題があっ
た。
本考案は上記従来の課題を解決するためになされたもの
であり、その目的は、第1に、シートバックの上部側が
外に向けて張り出している場合に、大きな開口部を形成
することなくトリムカバーを被せることができるシート
を提供することにあり、第2には、さらに加えて、ヘッ
ドレストをシートバックにワンタッチ方式で装着するこ
とが可能なシートを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記目的を達成するために、次のように構成さ
れている。すなわち、本考案のシートは、上部側に開閉
部が設けられているトリムカバーの当該開閉部をシート
バックの下側から挿入することで、シートバックにトリ
ムカバーが被せられ、前記トリムカバーの開閉部はシー
トバックの上側で閉鎖手段によって閉じられていること
を特徴として構成されており、また、前記シートに対す
るヘッドレストの取り付けに際しては、下側開口の中空
部を有するヘッドレストの下部側に係止部を有する弾性
金具が取り付けられており、シートバックの上端側には
係止受部を有するフレームが上方に突設されており、ヘ
ッドレストの中空部に前記フレームが挿入され、弾性金
具の係止部がフレームの係止受部に係止されてヘッドレ
ストがシートバックに装着されていることを特徴として
構成されている。
〔作用〕
本考案においては、トリムカバーの上部側に設けられて
いる開閉部をシートバックの下側から通してシートバッ
クにトリムカバーを被せ、シートバックの上側でトリム
カバーの開閉部を面テープ等の閉鎖手段によって閉じる
ことによりトリムカバーはシートバックに装着される。
次に、この状態でヘッドレストの中空部を、シートバッ
クの上端側から上方に突出されているフレームに嵌め込
めば、その嵌め込み完了位置で、ヘッドレスト側の係止
部がフレーム側の係止受部に係止し、ヘッドレストはシ
ートバックにワンタッチ状態で装着される。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。第
1図〜第3図には本考案に係るシートの一実施例が示さ
れている。本実施例のシートも、従来例と同様に、シー
トバック2にシートクッションを結合して構成される
が、シートクッションは図面上で省略されている。本実
施例のシートバック2は上部側、図では肩部2aが左右
横方向に膨らんで突出している。このシートバック2に
被せるトリムカバー4は上端の両サイド側が開閉部5と
なっており、この開閉部5の合わせ面には閉鎖手段とし
ての面テープ10が設けられており、開閉部5はこの面テ
ープ10によりワンタッチで閉鎖されるようになってい
る。また、トリムカバー4の上端の中央部分は開口部11
となっている。
トリムカバー4をシートバック2に被せるときは、開閉
部5を開いた状態で、該開口部5をシートバック2の下
側から嵌め込んで被せ、開閉部5の合わせ面を重ね、こ
の重ね合わせ面を面テープで閉じればよい。この簡単は
操作でシートバック2にトリムカバー4が容易に装着さ
れる。
前記、シートバック2の上端中央部分からはフレーム12
がトリムカバー4の開口部11を貫通して上方に突設され
ている。このフレーム12の片面側、本実施例では前面側
には左右一対のガイド凹部13が上下方向に設けられてお
り、このガイド凹部13の下端側には係止受部としての横
方向に細長い係止溝14が形成されている。また、両係止
溝14の間には逃げ穴15が形成されている。
前記シートバック2に装着するヘッドレストは第2図に
示すように、カバー16と、パッド体17と、弾性金具とし
てのワイヤ金枠18とからなる。カバー16は縫製されて下
面が開口の袋状になっている。パッド体17は発泡材料等
によって形成され、内部には中空部17aが形成されてお
り、外周面の縦方向には前記カバー16の縫い目の裏側に
できる玉縁16aを逃がす逃げ溝20が形成されている。ま
た、下端側には前記ワイヤ金枠18を収容する収容凹部21
が形成されている。
前記ワイヤ金枠18は弾性ワイヤを折り曲げて枠状にし、
この枠の裏側を弾性ワイヤ両端部の重合部18aとし、枠
の前側には略E字形状の屈曲部を形成したもので、この
略E字形状の内側に突出する部分は係止部22となってい
る。このワイヤ金枠18は前記パッド体17の収容凹部21に
収容されるが、通常は、ワイヤ金枠18とパッド体17は射
出成形等により一体化される。ワイヤ金枠18が収容され
たパッド体17にはカバー16が被せられ、カバー16の下部
の端縁部は前記ワイヤ金枠18の外周部にホグリング留め
されてトリミングされている。
前記のように組立られたヘッドレスト3はシートバック
2に装着される。このシートバック2への装着は、次の
ように行われる。第3図(a)に示すように、まず、ヘッ
ドレスト3側の中空部17aをフレーム12に嵌め、ワイヤ
金枠18の係止部22を対応するフレーム12側のガイド凹部
13に嵌め込む。この状態で、係止部22はガイド凹部13に
よって前方に押され、弾性変形可能となる。この状態
で、ヘッドレスト3をフレーム12に沿って押し下げれ
ば、係止部22はガイド凹部13にガイドされて下方に向か
って摺動していく。ヘッドレスト3がフレーム12に完全
に挿入完了した位置で、係止部22は係止溝14に対向し、
係止部22は弾性復元力でもって係止溝14に入り込み、係
止部22と係止溝14との係止が行われ、第3図(b)に示す
ように、ヘッドレスト3はシートバック2側に抜け止め
状態で装着される。
上記実施例によれば、シートバック2にトリムカバー4
をシートバック2の下側から嵌め込んで被せる方式であ
るため、シートバック2の上部側が外側に突き出ていた
場合に、開閉部5の長さをそれほど長くしなくともトリ
ムカバー4を円滑に被せることが可能となる。そして、
トリムカバー4を前記のように被せた後で、開閉部5の
重ね合わせ面に設けた面テープ10を閉鎖することによ
り、極めて簡単にトリムカバー4の固定が可能となる。
このように、本実施例では、前記開閉部5の閉鎖手段を
面テープにより構成しているから、この面テープの重ね
合わせ面を押すだけのワンタッチ操作で開閉部5の閉鎖
を行うことができ、トリムカバー4の取り付け作業は非
常に容易である。しかも、面テープ10を使えば、面テー
プ10の部分が表に現れることはなく、従来のファスナー
6を用いた場合に比べ、見栄えもよく、シートデザイン
上の自由度も大きくなり、シートデザインの多様な展開
が可能となる。
また、ヘッドレスト3の組み立ても、カバー16は袋状に
形成されているから、このカバー16をパッド体17に被
せ、カバー16の下端側をホグリング等で留めるだけでヘ
ッドレスト3の組み立てが達成でき、ヘッドレスト3の
製造作業も極めて容易化される。
さらに、ヘッドレスト3のシートバック2への取付け
も、ヘッドレスト3をフレーム12に沿って押し下げるだ
けのワンタッチ操作で行うことができ、トリムカバー4
の装着の容易化およびヘッドレスト3の組み立ての容易
化とあいまってシート組立の作業性を大幅に改善するこ
とができる。
また、本実施例のワイヤ金枠18はヘッドレスト3をシー
トバック2側に留める係止部22としての機能を果たして
いるばかりでなく、カバー16のトリミング用のワイヤと
しての機能も兼ね備えており、トリミング用のワイヤを
別途設ける必要はないから部品点数の削減が可能とな
り、シートコストの低減化を図る上でも有利である。
なお、本考案は上記実施例に限定されることはなく、様
々な実施の態様を採り得る。たとえば、上記実施例で
は、車両用のシートを対象として説明したが、本考案の
シートは車両用以外の様々なシートに適用できるもので
ある。
また、上記実施例ではトリムカバー4の閉鎖手段を面テ
ープにより構成しているが、ファスナー等の他の手段に
より構成してもよい。この閉鎖手段をファスナーで構成
する場合にあっても、前述したように開閉部5の長さを
小さくできるから、ファスナーの長さも短くてよく、従
来に比べより経済的となり、見栄えもよくなる。
さらに、上記実施例ではワイヤ金枠18を略E字形状に折
り曲げて係止部22を形成したが、この係止部22はワイヤ
を用いることなく、たとえば、金属片を折り曲げて突出
部を形成し、この突出部を係止部として構成することも
可能であり、その他様々な態様で係止部22を構成でき
る。また、これら係止部22の形態に対応させて係止受部
も係止溝14以外の様々な形態に設計できるものである。
〔考案の効果〕
本考案は、トリムカバーをシートバックの下側から嵌め
込んでトリムカバーをシートバックに被せるように構成
したものであるから、シートバックの上側が外に向けて
突出しているようなものであっても、トリムカバーの上
側に設けられる開閉部の長さを短くした状態でトリムカ
バーの装着が可能となる。したがって、開閉部を閉鎖す
る閉鎖手段の長さも短くてよく、見栄えがよくなるばか
りでなく、デザイン上の制約もほとんど受けることがな
く、シートデザインの自由度を大きくしてデザイン設計
の多様な問題を図ることが可能となる。また、前記のよ
うに開閉部に設ける閉鎖手段の長さを短くできるから経
済的にも有利となる。
また、本考案では、ヘッドレストをシートバック側に装
着する場合、ヘッドレストをシートバック側のフレーム
に嵌め込み、このフレームに沿って押し下げるだけの簡
単な作業で装着できるように構成されているから、ヘッ
ドレストのワンタッチ装置が可能となり、シート組立作
業の容易化と作業効率を大幅に改善することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るシートの一実施例をトリムカバー
のシートバックへの装着状態で示す構成図、第2図は同
実施例のシートを構成するヘッドレストを分解状態で示
す斜視図、第3図は同実施例におけるヘッドレストのシ
ートバックへの装着例の説明図、第4図は従来のシート
をシートバックとトリムカバーとの分解状態で示す斜視
図である。 1……シート、2……シートバック、2a……肩部、3…
…ヘッドレスト、4……トリムカバー、5……開閉部、
6……ファスナー、7……補強部材、8……折り返し
部、10……面テープ、11……開口部、12……フレーム、
13……ガイド凹部、14……係止溝、15……逃げ穴、16…
…カバー、16a……玉縁、17……パッド体、17a……中空
部、18……ワイヤ金枠、18a……重合部、20……逃げ
溝、21……収容凹部、22……係止部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部側に開閉部が設けられているトリムカ
    バーの当該開閉部をシートバックの下側から挿入するこ
    とでシートバックにトリムカバーが被せられ、前記トリ
    ムカバーの開閉部はシートバックの上側で閉鎖手段によ
    って閉じられているシート。
  2. 【請求項2】下側開口の中空部を有するヘッドレストの
    下部側に係止部を有する弾性金具が取り付けられてお
    り、シートバックの上端側には係止受部を有するフレー
    ムが上方に突設されており、ヘッドレストの中空部に前
    記フレームが挿入され、弾性金具の係止部がフレームの
    係止受部に係止されてヘッドレストがシートバックに装
    着されている実用新案登録請求の範囲第1項のシート。
JP1327890U 1990-02-14 1990-02-14 シート Expired - Lifetime JPH0622286Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1327890U JPH0622286Y2 (ja) 1990-02-14 1990-02-14 シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1327890U JPH0622286Y2 (ja) 1990-02-14 1990-02-14 シート

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Publication Number Publication Date
JPH03105360U JPH03105360U (ja) 1991-10-31
JPH0622286Y2 true JPH0622286Y2 (ja) 1994-06-15

Family

ID=31516705

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1327890U Expired - Lifetime JPH0622286Y2 (ja) 1990-02-14 1990-02-14 シート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4636550B2 (ja) * 2005-12-14 2011-02-23 ダイハツ工業株式会社 自動車用シートのシートバック

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JPH03105360U (ja) 1991-10-31

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