JPH0710596Y2 - 自動車用シート - Google Patents

自動車用シート

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JPH0710596Y2
JPH0710596Y2 JP9134889U JP9134889U JPH0710596Y2 JP H0710596 Y2 JPH0710596 Y2 JP H0710596Y2 JP 9134889 U JP9134889 U JP 9134889U JP 9134889 U JP9134889 U JP 9134889U JP H0710596 Y2 JPH0710596 Y2 JP H0710596Y2
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JP
Japan
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seat
cushion
opening
trim
seat back
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JP9134889U
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JPH0329043U (ja
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正徳 木村
雅則 渡川
史郎 大垣
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Mazda Motor Corp
Toyo Seat Co Ltd
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Toyo Seat Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車用シートに関し、さらに詳しくはそのシ
ートバツクのトリム構造に関するものである。
(従来の技術) 近年、自動車用シート、特にスポーツタイプ車のシート
においては、後席に着座した乗員の開放感の向上と車室
内のデザイン性の向上という観点から、例えば、特開昭
61−199812号公報に開示されるようにシートバックとは
別体のヘッドレストに開口部を形成したり、あるいは第
5図に示すように、シートバツク50の上部にヘッドレス
ト51を一体的に形成するとともに、該シートバツク50と
ヘッドレスト51の境部に該シートバック50をその前面部
50aから背面部50bに跨って開口する開口部52を設けるこ
とが行なわれている。
ところで、このようなヘッドレスト一体形のシートバッ
ク50は、シートバツクフレーム(図示省略)にトリム60
を覆い被せて構成されるが、この場合、シートバックに
開口部が形成されていなければ、該トリム60を下端部が
開口した略袋状に一体形成し、これをシートバツクフレ
ームの上方から挿入状態で被せればよいが、上記のよう
にシートバック50の内部に開口部52が形成されている
と、トリム60をその上方から被せてシートバック50を形
成する場合、該トリム60を一体的な袋状に形成すると該
開口部52の形状をうまく出すことが困難となる。
このため、従来は第6図に示すように、該開口部52を上
下に別けて考え、その上半部はトリム60の前面部60aと
背面部60bそれぞれ開口部52内に回し込んでこれらをC
リングで接合し、また下半部については、トリム60の背
面部60bの開口部より下側部分を上下方向に切り欠き、
この部分に別部材の分割トリム56をファスナー57,57で
連結し、該分割トリム56の上端部56aとトリム60の前面
側に位置する背当て部55の上端部55aとをそれぞれ上記
開口部52内に回し込こんでこれらをCリング58で接合し
ている。そして、開口部52内面側の見映えを良くするた
めに、該52内に環状部材53を挿入固定するようにしてい
る。
(考案が解決しようとする課題) ところが、このような従来構造のものにあっては、トリ
ム60がその本体部と分割トリム56とに分割されるととも
に環状部材53が必要であるなど部品点数が多いことから
その組付作業性が悪く、またシートバツク50の背面側に
ファスナー57,57が露出するところから背面側からの見
映えが悪い等の問題があった。
そこで本考案は、シート製作時におけるトリム組付作業
の作業性の向上と美観性の向上とを図り得るようにした
自動車用シートを提供することを目的としてなされたも
のである。
(課題を解決するための手段) 本考案では、かかる課題を解決するための具体的手段と
して、シートバツクフレームに取り付けられたクッショ
ン材の外側をトリムにより覆って構成されるとともに、
その上下方向中間位置にはシート前面とシート背面とに
跨って開口する開口部が形成されたシートバツクを備え
た自動車用シートにおいて、上記クッション材を、上記
開口部より下方側に位置する背当てクッション部とそれ
以外のクッション本体部とに分割形成し、さらに、上記
トリムは、これを上記シートバツクフレーム及びクッシ
ョン材に対してその上端側から下端側に向って覆い被せ
得る如く略袋状とするとともに、上記開口部に対応する
位置においてはシート前面側に対応する前面部とシート
背面側に対応する背面部にそれぞれ開口状の切り欠き部
を形成し該各切り欠き部の周縁部を相互に接合すること
によって上記開口部の内周側を覆い得る如くし、また上
記前面部のうち上記クッション材の背当てクッション部
に対応する部分はこれを該前面部から切り放して背当て
部とするとともに該背当て部の上端部を上記開口部の下
側周縁部に対応する位置において上記背面部に連続させ
且つ上記背当てクッション材に覆い被せた状態でこれに
接合させたことを特徴としている。
(作用) 本考案ではこのような構成であるから、シートバックの
製作時には、トリムを、その背当て部を背面部側に引き
出した状態で、シートバックフレームに取り付けられた
クッション材のクッション本体部に対してその上方から
覆う被せてこれを接合する一方、上記背当て部はこれを
クッション材の背当てクッション部に覆い被せて接合し
且つこれを開口部を通して前面部側に引き出して固定す
ることにより、背面側に接合部のないシートバックを得
ることができる。
(考案の効果) 従って、本考案の自動車用シートによれば次のような効
果が得られる。
(1)トリムが一体構造とされ従来のものに比して部品
点数が少ないところから該トリム組付時における取扱い
が容易であり、それだけトリム組付作業時における作業
性が向上する。
(2)トリムに組み付けに際しては、該トリムの背当て
部を除いた部分をクッション本体部に接合するととも
に、該背当て部はこれを背当てクッション部に被せて接
合し、しかる後、該背当て部を背当てクッション部と一
体的にシート前面側に取り出して固定するものであるこ
とから、該背当て部を事後的にクッション材側に固定す
る場合に比して該背当て部の組み付けが容易であり、さ
らに高い組付作業性が確保される。
(3)トリムの背当て部が背面部に対して一体的に接合
されているため、シートバックフレームにトリムを組み
付けた状態においてはシートバックの背面側に接合部が
なく、例えば従来のもののようにシートバックの背面側
にファスナーが露出する構成のものに比してその見映え
が良く、シートとしての美観性が向上する。
(実施例) 以下、添付図面を参照して本考案の好適な実施例を説明
する。
第1図には、本考案の実施例にかかる自動車用シートZ
が示されている。この自動車用シートZは、シートバッ
ク1とシートクッション2とで構成されており、該シー
トバック1の両側部1a,1aはシートクッション2の側部
まで大きく回り込んでいる。また、このシートバック1
の中央部1bは縦方向に複数のステツチ5,5,…を有するシ
ートバック本体部3とされている。さらに、このシート
バック1の上端部1bは、該シートバック1と一体的に形
成されたヘッドレスト4とされており、該ヘッドレスト
4と上記シートバック本体部3との間には、横長の開口
部6が形成されている。
このシートバック1は、第2図〜第4図に示すように、
後述のシートバックフレーム7に取り付けられた後述の
クッション材15の外側に、後述のトリム10を覆い被せて
構成される。
シートバックフレーム7は、第2図及び第4図に示すよ
うに、パイプ材を略矩形状に屈曲させてなる基枠部71の
上端部に位置する上側部材73にヘッドレスト芯部72を突
設するとともに、該上側部材73より下方位置に中間部材
74を設け、該中間部材74と上側部材73との間を上記開口
部6形成用のスペースとしている。尚、第4図において
符号75スプリング、76はランバープレートである。
クッション材15は、樹脂材の発泡成形によって形成さ
れ、上記シートバックフレーム7に対して上記開口部6
部分を除く全域を覆う如く取り付けられるが、特にこの
実施例においては該クッション材15を、上記開口部6よ
り下側に位置して乗員の背中に対応する部分(以下、背
当てクッション部15bという)と、それ以外の部分(以
下、クッション本体部15aという)との二分割構造とし
ている。尚、このクッション本体部15aは、シートバッ
クフレーム7に対して発泡成形時に被包固定されてい
る。
トリム10は、上記クッション材15のクッション本体部15
aのうちシートバック1の両側部1a,1aの内側部分からヘ
ッドレスト4に対応する部分を覆う前面部11と、該クッ
ション本体部15aの上記シートバック両側部1a,1aに対応
する部分を覆う側面部12と、該クッション本体部15aの
シートバック1の背面側に対応する部分を覆う背面部13
と、上記前面部11の一部を矩形状に切り離して構成され
て上記背当てクッション部15b部分を覆って上記シート
バック本体部3を構成する背当て部14とを一体的に接続
して構成されている。
尚、この実施例においては、前面部11をヘッドレスト4
の背面側まで延出させ、その下端部をそれぞれ上記開口
部6の側面及び上面形状に沿う如く略形に切り欠き、
これらをファスナー8によって開閉可能に接合するよう
にしている。
さらに、上記背当て部14は、その上端部14aが上記背面
部13の上端部13aに接合されており、第4図及び第2図
(鎖線図示)に示すように、該接合部において自由に揺
動させ得るようになっている。また、この背当て部14
は、その表面側にステッチ5,5…が形成されるととも
に、トリム製作時において予じめその内側に背当てクッ
ション部15bを取付けてこれを被包せしめている。即
ち、シートバック本体部3は、トリム10をシートバック
フレーム7側に組み付ける以前に予じめ形成されるもの
である。
このように構成されたトリム10は、その背当て部14(即
ち、シートバック本体部3)をトリム後方側に引き出し
た状態(第4図及び第2図に鎖線で示す状態)で、上記
シートバックフレーム7に対してその上側から覆い被せ
るようにして取り付けられる。そして、先ずヘッドレス
ト部分においては、上記ファスナー8を上記シートクッ
ションフレーム7の上側部材73の下側において該上側部
材73を包み込むようにして閉じ、これにより開口部6の
側面及び上面部分を形成する。このように、開口部6の
内側四面の内、側面と上面の三面のみをファスナー接合
とした場合には、例えば、四面の総てをファスナー接合
とする場合に比して、各面相互間における引張力の干渉
が少なく、それだけ該開口部6の形状をより設計形状に
近いものとすることができるという利点がある。
次に、第2図において鎖線図示するように、トリム10の
後方側に引き出された背当て部14(即ち、シートバック
本体部3)を適当に折り曲げながら、同図に矢印Aで示
すようにトリム後方側から上記開口部6を通してトリム
前方側に引き出し、これを上記シートクッションフレー
ム7の前面側にセットする。そして、この背当て部14の
下端部14bを該シートクッションフレーム7の下側にお
いて上記背面部13の下端部13bに対してCリング9によ
り固定する。これにより、上記開口部6の下面部分が形
成されるとともに、シートバック1にシートバック本体
部3が形成されるものである。
このように、トリム10の背当て部14を背面部13に接合さ
せた場合には、開口部6を有するシートバック1のトリ
ムであるにもかかわらず、該トリム10そのものが一体化
されるため、例えば、従来のトリム構造のようにこれを
二分割構造とする場合に比して、トリム組付時における
トリム10の取扱いが容易となり、それだけ作業能率の向
上が図れるものである。
さらに、トリム10のシートバックフレーム7側への組み
付けに先立って、予じめ背当て部14に背当てクッション
部15bを組み付けてシートバック本体部3を形成してお
き、該トリム10のクッション本体部14a側への組み付け
が完了した後に、上記シートバック本体部3をシート前
面側に取り出してこれを固定する構成であることから、
例えば、上記背当て部14を事後的にクッション材15側に
被せて接合する場合に比して、該背当て部14の組み付け
が容易であり、それだけ作業性が向上することにもな
る。
また、シートバック1の背面側においては、従来構造の
もののようにファスナーが露出するというようなことが
ないため、該背面の見映えがスッキリし、それだけ該シ
ートバックひいてはシートZそのものの美観性が向上す
ることとなる。
さらに、シートバック1においては、その両側部1a,1a
とその間に位置するシートバック本体部3とが完全に分
離した構成とされているため、これらの境部がはっきり
し、シートバック前面部分のデザイン上のメリハリが出
し易くなるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の自動車用シートの全体斜視図、第2図
は第1図のII−II要部縦断面図、第3図は第1図のIII
−III横断面図、第4図は第1図に示したシートバック
の製作途中の状態を示す斜視図、第5図は従来の自動車
用シートの全体斜視図、第6図は第5図に示したシート
バックの背面斜視図である。 1……シートバック 2……シートクッション 3……シートバック本体部 4……ヘッドレスト 5……ステッチ 6……開口部 7……シートバックフレーム 8……ファスナー 9……Cリング 10……トリム 11……前面部 12……側面部 13……背面部 14……背当て部 15……クッション材 15a……クッション本体部 15b……背当てクッション部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートバツクフレームに取り付けられたク
    ッション材の外側をトリムにより覆って構成されるとと
    もに、その上下方向中間位置にはシート前面とシート背
    面とに跨って開口する開口部が形成されたシートバツク
    を備えた自動車用シートであって、 上記クッション材を、上記開口部より下方側に位置する
    背当てクッション部とそれ以外のクッション本体部とに
    分割形成し、 さらに、上記トリムは、これを上記シートバツクフレー
    ム及びクッション材に対してその上端側から下端側に向
    って覆い被せ得る如く略袋状とするとともに、上記開口
    部に対応する位置においてはシート前面側に対応する前
    面部とシート背面側に対応する背面部にそれぞれ開口状
    の切り欠き部を形成し該各切り欠き部の周縁部を相互に
    接合することによって上記開口部の内周側を覆い得る如
    くし、また上記前面部のうち上記クッション材の背当て
    クッション部に対応する部分はこれを該前面部から切り
    放して背当て部とするとともに該背当て部の上端部を上
    記開口部の下側周縁部に対応する位置において上記背面
    部に連続させ且つ上記背当てクッション材に覆い被せた
    状態でこれに接合させたことを特徴とする自動車用シー
    ト。
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