JP4058993B2 - 車両用シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用シートに関し、詳しくはシートバックにおけるシートパッドの表面に対して、リクライニング機構部の周囲も含めてシートカバーが被せ付けられる形式の車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シートバックのシートカバーがリクライニング機構部の周囲にまで被せ付けられるタイプの車両用シートとしては、例えば図4,5で示す構成のものが知られている。図4は片側のリクライニング機構部の周辺を表した縦断面図、図5はシートバックのシートカバーの一部を表した外観斜視図である。
【0003】
図4から明らかなように、シートクッションフレーム40とシートバックフレーム42とはリクライニング機構部44によって連結されている。このように両フレーム40,42を互いに組み付けた状態において、それぞれの外側にシートパッドおよびシートカバーが取り付けられる。ただし、図4ではシートバックフレーム42に取り付けられたシートパッド46およびシートカバー48のみが示されている。
【0004】
シートバックのシートカバー48の両サイドにおける下部には、リクライニング機構部44の周囲を被うための当て部分49が設けられている。この当て部分49により、リクライニング機構部44の周りにおけるシートバックフレーム42やシートパッド46を覆い隠している。また当て部分49には、リクライニング機構部44が位置する開口部49aがある。
なお実用新案登録第2599764号の公報には、シートバックにおけるシートカバー端末部の処理に関する技術が開示されており、この技術ではシートバックフレームとシートパッドとの間にシートカバー端末部を押し込んで固定している。
【0006】
本発明は前記課題を解決しようとするもので、その目的は、リクライニング機構部の周囲を被っているシートカバーがシートパッドから外れるのを防止するとともに、シートバックの形状を幅方向で安定させることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するためのもので、請求項1に記載の発明は、シートクッションフレームとシートバックフレームとを互いに組み付けた状態において、このシートバックフレームの外側にシートパッドが取り付けられるとともに、このシートパッドの表面に、リクライニング機構部の周囲も含めてシートカバーが被せ付けられる形式の車両用シートであって、シートカバーにおいてリクライニング機構部が位置する箇所に開口部が開けられているとともに、リクライニング機構部の周囲に位置している前記シートパッドの側端面に、このシートパッドの形状を保持するために必要な剛性を有する保護部材が設けられている。そして、この保護部材を外側から被っているシートカバーの縫い目が、保護部材の外周に沿って位置しており、シートカバーに作用する引っ張り力を、シートカバーの縫い目が保護部材の外周に引っかかることで受け止めるように設定されている。
【0008】
請求項1に記載された発明によれば、シートカバーを被せ付ける際にリクライニング機構部の周囲に位置しているシートパッドの形状が保護部材によって保持される。したがってリクライニング機構部の箇所にあけられているシートカバーの開口部がシートパッドの変形によって正規の位置からずれ、シートパッドから外れるのを防止できる。またシートバックの形状が幅方向で安定し、シートカバーの開口部からシートバックの内部構造が見えるといった不具合を解消できる。
しかも、シートカバーに引っ張り力が作用したときに、縫い目が保護部材の外周部に引っかかることで、その引っ張り力を受け止めてシートカバーがシートパッドから外れることを防止できる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載された車両用シートであって、シートカバーにおける開口部の周囲に沿ってプレートが付けられている。
これにより、プレートが付いている部分では開口部の広がりが規制され、さらにシートカバーがシートパッドから外れにくくなる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載された車両用シートであって、前記シートカバーにおける開口部の周囲に沿ってプレートが付けられている。これにより、プレートが付いている部分では開口部の広がりが規制され、さらにシートカバーが外れにくくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜3にしたがって説明する。
図1は車両用シートの外観を表した斜視図、図2は図1のA―A矢視方向の拡大断面図である。車両用シートはそのリクライニング機構により、シートクッション10に対するシートバック14の傾き角度を調整できるようになっている。すなわち、シートクッションフレーム12とシートバックフレーム16とは、リクライニング機構部18によって相対的に回動できるように組み付けられている(図2)。なお、リクライニング機構部18はシートの両サイドに配置されており、これらは個々のロックおよびアンロックが同期して操作されるようにコネクティングロッド19で連結されている。
【0012】
このように両フレーム12,16を互いに組み付けた状態において、シートバックフレーム16の外側にはシートパッド20が取り付けられ、さらにシートパッド20の表面にシートカバー22が被せ付けられる。そして当然のことながらシートクッションフレーム12に対してもシートパッドが取り付けられ、かつその外側にシートカバーが被せ付けられるが、これらは図示されていない。なおシートクッション10の両サイドにはサイドシールド24が設けられている。このサイドシールド24は、シートバック14におけるリクライニング機構部18の周辺箇所に対してもシートクッションフレーム12の外側から覆い被さるように位置している(図2)。
【0013】
図3はシートバック14におけるリクライニング周辺部の構造を分解して表した斜視図である。この図面からも明らかなようにシートバック14のシートカバー22は、シートパッド20の表面に対してリクライニング機構部18の周囲までも覆い隠すように被せ付けられる。このリクライニング機構部18の周囲を被うシートカバー22の当て部分23には、リクライニング機構部18を位置させる開口部23aがあけられている。この当て部分23の内側には、開口部23aの周囲に沿ってプレート28が縫い付けられている。
【0014】
シートバック14において、リクライニング機構部18の周辺下部に位置しているシートパッド20の側端面21には保護部材26が設けられている。この保護部材26は例えば合成樹脂材による一体成形品であって、側端面21の外形状を保持するために必要な剛性をもっている。また保護部材26の外周部には張り出し部26aがあり、この張り出し部26aは側端面21の下部を被うように位置している。そして張り出し部26aの外周には、シートカバー22の当て部分23における下側の縫い目23bが位置している(図2)。なお保護部材26はシートバックフレーム16の下部に対し、例えばビス止めによって取り付けられる。
【0015】
このような構成のシートにおいて、シートバック14のシートパッド20にシートカバー22を被せる際、このシートカバー22には、あらゆる方向から引っ張り力が加えられる。この引っ張り力により、シートパッド20における側端面21の外周部分が変形すると、シートカバー22における当て部分23の開口部23aが正規の位置からずれて当て部分23がシートパッド20から外れてしまう。
【0016】
しかしながら、シートパッド20における側端面21の外側に保護部材26を配置することにより、この側端面21がシートカバー22の引っ張り力によって変形するのを抑えることができる。またシートカバー22の当て部分23においては、ここに引っ張り力が加わっても裏側に縫い付けられたプレート28によって開口部23aが広がるのを防ぐことができる。さらに当て部分23の縫い目23bが保護部材26における張り出し部26aの外周部に引っかかることで、シートカバー22の引っ張り力を受け止めることができる。
【0017】
このようにシートパッド20の変形を防止すること、開口部23aが広がるのを防ぐこと、縫い目23bを引っかけて引っ張り力を受け止めることの個々の機能、あるいはこれらの機能の相乗効果により、シートパッド20からシートカバー22が外れるのを防止できる。したがって両フレーム12,16を組み付けた後にシートパッド20およびシートカバー22を取り付ける形式のシートであっても、このシートパッド20に対してシートカバー22を適正に被せ付けることができる。またシートバック14の幅方向の形状も安定することから、開口部23aからシートバック14の内部構造が見えるといった不具合は解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用シートの外観を表した斜視図
【図2】図1のA―A矢視方向の拡大断面図
【図3】シートバックにおけるリクライニング周辺部の構造を分解して表した斜視図
【図4】従来のリクライニング機構部の周辺を表した縦断面図
【図5】従来のシートバックにおけるシートカバーの一部を表した外観斜視図
【符号の説明】
12 シートクッションフレーム
16 シートバックフレーム
18 リクライニング機構部
20 シートパッド
21 側端面
22 シートカバー
26 保護部材
Claims (2)
- シートクッションフレームとシートバックフレームとを互いに組み付けた状態において、このシートバックフレームの外側にシートパッドが取り付けられるとともに、このシートパッドの表面に、リクライニング機構部の周囲も含めてシートカバーが被せ付けられる形式の車両用シートであって、
シートカバーにおいてリクライニング機構部が位置する箇所に開口部が開けられているとともに、リクライニング機構部の周囲に位置している前記シートパッドの側端面に、このシートパッドの形状を保持するために必要な剛性を有する保護部材が設けられ、この保護部材を外側から被っているシートカバーの縫い目が、保護部材の外周に沿って位置しており、シートカバーに作用する引っ張り力を、シートカバーの縫い目が保護部材の外周に引っかかることで受け止めるように設定されている車両用シート。 - 請求項1に記載された車両用シートであって、
シートカバーにおける開口部の周囲に沿ってプレートが付けられている車両用シート。
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