JPH0622103U - 自動車用内装部品 - Google Patents

自動車用内装部品

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JPH0622103U
JPH0622103U JP5976692U JP5976692U JPH0622103U JP H0622103 U JPH0622103 U JP H0622103U JP 5976692 U JP5976692 U JP 5976692U JP 5976692 U JP5976692 U JP 5976692U JP H0622103 U JPH0622103 U JP H0622103U
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JP
Japan
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folded piece
folded
ppo resin
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JP5976692U
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哲行 大田
正彦 原
文成 藤沢
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PPO樹脂基材をベースとした自動車用内装
部品の端末フランジ部の裏面巻き込み作業をフランジ部
の変形および折返し片の剥がれが生じることなく確実に
行なうことを目的とする。 【構成】 折返し片13が対応するフランジ部11裏面
に折返し片13の面形状に沿う面取り部14が設定され
ていることにより、折返し片13の巻き返し作業時、基
材20と折返し片13との干渉を避ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、PPO樹脂発泡層とPPO樹脂スキン層とからなるPPO樹脂基 材をベースとした自動車用内装部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年開発されたPPO(ポリフェニレンオキシドの略)樹脂発泡体は、非常に 軽量であり、かつ優れた剛性を備えていることから、自動車用ルーフトリム,自 動車用ドアトリム等の自動車用内装部品の基材として注目されている。
【0003】 図6は、PPO樹脂基材を使用した自動車用ルーフトリムの断面図を示すもの で、ルーフトリム1は、PPO樹脂基材2の表面側にクロス等の表皮材3を貼着 した構成である。
【0004】 そして、ルーフトリム1は、前後端末フランジ部4が熱時に変形しやすいため 、フランジ部4の先端縁にあたる基材2および表皮材3を薄肉状に潰して、折返 し片5を形成し、この折返し片5を基材2の裏面側に巻き返し、超音波等により 溶着固定して、フランジ部4の剛性を強化している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のルーフトリム1においては、前端縁あるいは後端縁に沿 って、折返し片5を基材2の裏面側に巻き返す際、図7中斜線で示す余肉部6に 折返し片5が干渉し、図8に示すように、フランジ部4が変形したり、フランジ 部4の傾斜角度が適正に調整できないという不具合が指摘されている。
【0006】 さらに、この余肉部6により折返し片5の巻き返し作業時、及び超音波溶着後 、折返し片5に反発力が作用するため、折返し片5が剥がれるおそれもあり、円 滑なトリムカット作業を行なえないという問題点もあった。
【0007】 この考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、本考案の目的とすると ころは、PPO樹脂基材を使用した自動車用内装部品において、フランジ部の変 形および折返し片の剥がれを確実に防止した自動車用内装部品を提供することに ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、PPO樹脂発泡層の表裏面にPPO樹 脂スキン層を形成してなるPPO樹脂基材の表面に表皮材を貼付して構成され、 端末フランジ部に沿って、基材裏面側に巻き込み接合される薄肉状の折返し片が 設定された自動車用内装部品において、前記折返し片が対応する基材の裏面部に は、折返し片の面形状に沿う面取り部が設定されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】
以上の構成から明らかなように、フランジ部端末に設定された折返し片が対応 する基材の裏面部には、折返し片の面形状と同一形状となるように面取り部が形 成されており、折返し片を基材裏面側に巻き返した際、基材と干渉することがな いため、フランジ部が内側に変形したりすることがなく、しかも折返し片の剥が れが生じることがない。
【0010】
【実施例】
以下、本考案による自動車用内装部品の実施例について、添付図面を参照しな がら詳細に説明する。
【0011】 図1は本考案を適用した自動車用ルーフトリムを室内側から見た斜視図、図2 は同自動車用ルーフトリムの構成を示す断面図、図3,図4は同自動車用ルーフ トリムにおける端末トリム加工を示す各断面図、図5は本考案による自動車用ル ーフトリムの別実施例の構成を示す断面図である。
【0012】 図1,図2において、本考案を適用した自動車用ルーフトリム10は、PPO 樹脂基材20の表面側に一体貼着されている表皮材30とから大略構成されてい る。
【0013】 さらに、上記PPO樹脂基材20は、PPO樹脂発泡層21の表裏面側にPP O樹脂スキン層22が形成された構成であり、なお、本実施例中のPPO樹脂は 純真なPPOではなく、コスト等を考慮して、ポリスチレンを加え変性させたも のを使用している。
【0014】 なお、PPO樹脂基材20は、PPO樹脂発泡層21の目付け量が500〜6 00g/m 2、PPO樹脂スキン層22の厚み0.15mmであり、PPO樹脂基 材20のトータル厚み3.5mm(原反状態)のものを使用し、130℃〜140 ℃に加熱軟化させて、PPO樹脂基材20のトータル厚みを6〜8mmに膨化させ た後、所要形状にコールドプレス成形することにより、PPO樹脂基材20のト ータル厚みが5mmになるようにプレス成形されている。
【0015】 一方、表皮材30は、クロスが使用されており、PPO樹脂基材20との接着 性を考慮してホットメルトフィルム31がラミネートされており、所望ならばク ロス裏面にポリウレタンフォーム等のパッド材をラミネートしたものを使用して 、ソフト感を付与するようにしてもよい。
【0016】 したがって、コールドプレス成形する際、PPO樹脂基材20の表面側にホッ トメルトフィルム31を介して表皮材30が強固に一体化される。
【0017】 ところで、ルーフトリム10の前端縁および後端縁にはそれぞれ端末フランジ 部11,12が形成されているが、端末フランジ部11,12が熱時に変形しや すいため、通常、端末に設けた折返し片13を基材20の裏面側に巻き返した後 、この折返し片13を超音波溶着等により基材20裏面に溶着固定している。
【0018】 そして、この折返し片13は、1〜2mmに潰され、巻き返し作業がやりやすく 設定されているとともに、この折返し片13と対応する基材20の裏面には、折 返し作業時、折返し片13に対する反発力が作用しないように、面取り部14が 設定され、この面取り部14により、基材20の裏面は折返し片13の面形状に 沿うように形成されている。
【0019】 したがって、図4に示すように、折返し片13を矢印方向に巻き返せば、折返 し片13の面形状と基材20の面形状とが合致するため、従来のように反発力が 作用せず、前端末フランジ部11が内側に変形したりすることがなく、かつ前端 末フランジ部11の角度を適正に保つことができる。
【0020】 さらに、折返し片13を溶着固定した後、反発力のために折返し片13に剥離 方向の力が加わることがないため、折返し片13が剥離したりすることもない。
【0021】 なお、ルーフトリム10の前端末フランジ部11についてその端末処理につい て説明したが、後端末フランジ部12に適用してもよい。
【0022】 次いで、図5は本考案の第2実施例を示すもので、折返し片13の巻き返し作 業をさらに能率良く行なうために、折返し片13の基部にノッチ15を設定した 実施例である。
【0023】 したがって、このノッチ15を基に折返し片13を巻き返す作業が容易に行な え、作業性が向上するとともに、折曲げる折曲げ箇所がずれないよう常に折返し 片13の折返ししろを一定に保つことができるという効果がある。
【0024】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案による自動車用内装部品によれば、以下に記載する 格別の作用効果を有する。
【0025】 (1)折返し片が当接する基材の裏面部には折返し片の面形状に沿う面取り部が 設定されているため、折返し片を基材裏面側に巻き込む際、折返し片と基材裏面 とは干渉することがなく、したがって、内装部品の端末フランジ部が変形したり することがなく、適切な形状のトリム加工が行なえるという効果を有する。
【0026】 (2)折返し片の面形状と合致するように基材裏面側に面取り加工が施されてい るため、折返し片を基材裏面側に溶着固定した後、剥離方向に外力が加わること がないため、折返し片が剥離したりすることがなく、折返し片の剥がれが確実に 防止できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した自動車用ルーフトリムを室内
側から見た斜視図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】図1に示す自動車用ルーフトリムの端末処理作
業を説明する断面図。
【図4】図1に示す自動車用ルーフトリムにおける端末
処理作業を説明する断面図。
【図5】本考案を適用した自動車用ルーフトリムの別実
施例の構成を示す要部断面図。
【図6】従来の自動車用ルーフトリムの断面図。
【図7】従来の自動車用ルーフトリムにおける端末処理
作業を説明する断面図。
【図8】従来の自動車用ルーフトリムの端末処理作業を
説明する断面図。
【符号の説明】
10 自動車用ルーフトリム 11 前端末フランジ部 12 後端末フランジ部 13 折返し片 14 面取り部 15 ノッチ 20 PPO樹脂基材 21 PPO樹脂発泡層 22 PPO樹脂スキン層 30 表皮材 31 ホットメルトフィルム

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PPO樹脂発泡層(21)の表裏面にP
    PO樹脂スキン層(22)を形成してなるPPO樹脂基
    材(20)の表面に表皮材(30)を貼付して構成さ
    れ、端末フランジ部(11,12)に沿って、基材(2
    0)裏面側に巻き込み接合される薄肉状の折返し片(1
    3)が設定された自動車用内装部品において、 前記折返し片(13)が対応する基材(20)の裏面部
    には、折返し片(13)の面形状に沿う面取り部(1
    4)が設定されていることを特徴とする自動車用内装部
    品。
  2. 【請求項2】 折返し片(13)の基部には、ノッチ
    (15)が付設されていることを特徴とする請求項1記
    載の自動車用内装部品。
JP1992059766U 1992-08-25 1992-08-25 自動車用内装部品 Expired - Lifetime JP2595199Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011230557A (ja) * 2010-04-23 2011-11-17 Toyota Boshoku Corp 車両用内装部品及びその製造方法
CN104401268A (zh) * 2014-11-25 2015-03-11 重庆长安汽车股份有限公司 一种汽车隔音垫冲切孔的包边结构及包边方法

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JP2595199Y2 (ja) 1999-05-24

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